JP2820959B2 - 凝集▲ろ▼過装置 - Google Patents
凝集▲ろ▼過装置Info
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- JP2820959B2 JP2820959B2 JP15045389A JP15045389A JP2820959B2 JP 2820959 B2 JP2820959 B2 JP 2820959B2 JP 15045389 A JP15045389 A JP 15045389A JP 15045389 A JP15045389 A JP 15045389A JP 2820959 B2 JP2820959 B2 JP 2820959B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、用水浄化処理，排水浄化処理，下水浄化
処理，し尿浄化処理等において使用する凝集過装置に
関するものである。
処理，し尿浄化処理等において使用する凝集過装置に
関するものである。
排水や廃液を浄化処理する際の単位工程としては、最
初沈殿工程，活性汚泥工程，最終沈殿工程，凝集沈殿
過工程，殺菌工程等があるが、それらの工程のうち、凝
集沈殿過工程は水浄化にとって重要な機能を負担して
いる。
初沈殿工程，活性汚泥工程，最終沈殿工程，凝集沈殿
過工程，殺菌工程等があるが、それらの工程のうち、凝
集沈殿過工程は水浄化にとって重要な機能を負担して
いる。
従来、過工程においては、主として砂過層あるい
は繊維系過層が用いられ、砂過材あるいは繊維系
過材により懸濁物質が除去される。目標水質を保守する
ために、過工程は重要な単位工程であり、特にSS,BO
D,T−Ｎ（総窒素）等の懸濁物質の除去に効果がある。
は繊維系過層が用いられ、砂過材あるいは繊維系
過材により懸濁物質が除去される。目標水質を保守する
ために、過工程は重要な単位工程であり、特にSS,BO
D,T−Ｎ（総窒素）等の懸濁物質の除去に効果がある。
しかし、懸濁物質の粒度分布によってその除去効果に
バラツキが発生し、特に５μｍ以下の微粒子に対して
は、砂あるいは繊維系過材等ではほとんど捕捉効果が
なく、その場合には、凝集沈殿工程で多量の凝集剤を添
加して微粒子を完全に除去する方式を採用するか、ある
いは微粒子に珪藻土をコーティングして、粒径を大きく
したのち、その珪藻土コーティング粒子を過工程で除
去する方式を採用している。
バラツキが発生し、特に５μｍ以下の微粒子に対して
は、砂あるいは繊維系過材等ではほとんど捕捉効果が
なく、その場合には、凝集沈殿工程で多量の凝集剤を添
加して微粒子を完全に除去する方式を採用するか、ある
いは微粒子に珪藻土をコーティングして、粒径を大きく
したのち、その珪藻土コーティング粒子を過工程で除
去する方式を採用している。
前記珪藻土コーティング方式の場合は、高価な珪藻土
を多量使用するので、浄化処理コストが高くなり、かつ
珪藻土分の排出量が多くなって懸濁物質の過速度が遅
くなり、そのため処理能力が低下するという問題があ
る。
を多量使用するので、浄化処理コストが高くなり、かつ
珪藻土分の排出量が多くなって懸濁物質の過速度が遅
くなり、そのため処理能力が低下するという問題があ
る。
また凝集沈殿工程で凝集剤を添加する方式の場合は、
良好な凝集効果を発揮させるために被処理液のPH範囲を
厳密に管理する必要があるので、運転管理が煩雑であ
り、かつ過材層の圧損が急激に上昇するので処理量が
激減し、さらに凝集沈殿槽を必要とするので、浄化設備
の占有スペースが大きくなるという問題がある。
良好な凝集効果を発揮させるために被処理液のPH範囲を
厳密に管理する必要があるので、運転管理が煩雑であ
り、かつ過材層の圧損が急激に上昇するので処理量が
激減し、さらに凝集沈殿槽を必要とするので、浄化設備
の占有スペースが大きくなるという問題がある。
この発明は、凝集剤を過器内の上部に直接添加し
て、過器内の被処理液中の微粒子を凝集させ、十分な
過速度でしかも低圧損で処理できる凝集過装置を提
供することを目的とするものである。
て、過器内の被処理液中の微粒子を凝集させ、十分な
過速度でしかも低圧損で処理できる凝集過装置を提
供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、この発明の凝集過装置
においては、上部に被処理液入口を有すると共に下部に
処理水出口を有する槽１内の下側に、繊維球濾過材を空
隙率略80〜90％となるように充填した過材層２が設け
られ、前記槽１内の上部に凝集剤供給管31の排出口が配
置されている。
においては、上部に被処理液入口を有すると共に下部に
処理水出口を有する槽１内の下側に、繊維球濾過材を空
隙率略80〜90％となるように充填した過材層２が設け
られ、前記槽１内の上部に凝集剤供給管31の排出口が配
置されている。
また上部に被処理液入口を有すると共に下部に処理水
出口を有する槽１内の下側に、繊維球濾過材を空隙率路
80〜90％となるように充填した過材層２が設けられ、
前記槽１内の上側に、被処理液入口の下部において混合
皿10が設けられ、凝集剤供給管31の排出口は混合皿10の
中央上方に配置されることによっても、前記目的を達成
することができる。
出口を有する槽１内の下側に、繊維球濾過材を空隙率路
80〜90％となるように充填した過材層２が設けられ、
前記槽１内の上側に、被処理液入口の下部において混合
皿10が設けられ、凝集剤供給管31の排出口は混合皿10の
中央上方に配置されることによっても、前記目的を達成
することができる。
さらにまた、過材に付着した被処理液中の微粒子を
逆洗により過材から除去するために、槽１内の過材
層２の下部に逆洗用空気噴射管３および逆洗用水噴射管
４が配置され、かつ槽１の上部に逆洗水排出口５が設け
られる。
逆洗により過材から除去するために、槽１内の過材
層２の下部に逆洗用空気噴射管３および逆洗用水噴射管
４が配置され、かつ槽１の上部に逆洗水排出口５が設け
られる。
過器33内の上部において、被処理液に凝集剤が添加
されて、被処理液中の微粒子が凝集処理され、次いでこ
の凝集処理された被処理液が過材層２を下降通過し、
その過材層２により被処理液中の微粒子が捕捉され、
過材層２を通過した処理水は槽１の下部の処理水出口
から排出される。
されて、被処理液中の微粒子が凝集処理され、次いでこ
の凝集処理された被処理液が過材層２を下降通過し、
その過材層２により被処理液中の微粒子が捕捉され、
過材層２を通過した処理水は槽１の下部の処理水出口
から排出される。
また逆洗用空気噴射管３から逆洗用空気を噴射すると
共に、逆洗用水噴射管４から逆洗用水を噴射すると、
過材が液中で強力に撹乱されて、過材に付着している
微粒子が過材から分離除去される。
共に、逆洗用水噴射管４から逆洗用水を噴射すると、
過材が液中で強力に撹乱されて、過材に付着している
微粒子が過材から分離除去される。
次にこの発明を図示の例によって詳細に説明する。
第１図はこの発明の一実施例に係る凝集過装置を示
すものであって、上部中央に被処理液入口６を有する円
形断面の槽１内の下側に、水平な金属製支持網７の周縁
が固定され、前記槽１内の支持網７の上に多数の繊維球
からなる過材34が充填されて過材層２が形成され、
その過材層２と過材層上部の水収容空間８との容積
比率は1:0.5〜1:2に設定され、かつ前記槽１内の上側
に、水平な金属製支承網９が固定され、さらに槽１内の
上部中央に、金属製支承網９よりも高レベルにおいて平
面円形の混合皿10が設けられ、その混合皿10は放射状に
配置された支持杆11を介して槽１に固定されている。
すものであって、上部中央に被処理液入口６を有する円
形断面の槽１内の下側に、水平な金属製支持網７の周縁
が固定され、前記槽１内の支持網７の上に多数の繊維球
からなる過材34が充填されて過材層２が形成され、
その過材層２と過材層上部の水収容空間８との容積
比率は1:0.5〜1:2に設定され、かつ前記槽１内の上側
に、水平な金属製支承網９が固定され、さらに槽１内の
上部中央に、金属製支承網９よりも高レベルにおいて平
面円形の混合皿10が設けられ、その混合皿10は放射状に
配置された支持杆11を介して槽１に固定されている。
前記槽１における側壁の上部に、金属製支承網９より
も高レベルにおいて逆洗水排出口５が設けられ、その逆
洗水排出口５に開閉弁12を介して逆洗水排出管13が接続
され、かつ槽１内の下部に、金属製支持網７よりも低レ
ベルにおいて多孔管からなる逆洗用空気噴射管３が配置
されると共に、その逆洗用空気噴射管３よりも低レベル
において多孔管からなる処理水集水管14が配置され、そ
の処理水集水管14の端部は槽１の下部に設けられた処理
水出口15に接続され、さらに前記過材層２内の下部ま
たは金属製支持網７よりも低レベルの位置に、多孔管か
らなる逆洗用水噴射管４が配置されている。
も高レベルにおいて逆洗水排出口５が設けられ、その逆
洗水排出口５に開閉弁12を介して逆洗水排出管13が接続
され、かつ槽１内の下部に、金属製支持網７よりも低レ
ベルにおいて多孔管からなる逆洗用空気噴射管３が配置
されると共に、その逆洗用空気噴射管３よりも低レベル
において多孔管からなる処理水集水管14が配置され、そ
の処理水集水管14の端部は槽１の下部に設けられた処理
水出口15に接続され、さらに前記過材層２内の下部ま
たは金属製支持網７よりも低レベルの位置に、多孔管か
らなる逆洗用水噴射管４が配置されている。
前記逆洗用空気噴射管３は開閉弁16を有する給気管17
を介して送風機等の送気源に接続され、前記処理水出口
15に開閉弁18を有する処理水排出管19が接続され、かつ
前記逆洗用水噴射管４は開閉弁20を有する送水管21を介
して送水ポンプに接続され、さらに前記槽１に液面計22
が設けられている。
を介して送風機等の送気源に接続され、前記処理水出口
15に開閉弁18を有する処理水排出管19が接続され、かつ
前記逆洗用水噴射管４は開閉弁20を有する送水管21を介
して送水ポンプに接続され、さらに前記槽１に液面計22
が設けられている。
被処理液23を収容した原液槽24内に原液ポンプ25の吸
込管26が配置され、その原液ポンプの吐出口に、流量調
整バルブ27および流量計28を介在させた原液供給管29の
一端部が接続され、かつその原液供給管29の他端部は槽
１の上部の被処理液入口６に接続され、さらに流量調整
バルブ30を有する凝集剤供給管31の上端部は凝集剤タン
ク32に接続されている。また前記凝集剤供給管31の下端
の排出口は前記混合皿10の中央上部に配置され、前記金
属製支持網７の上に設けられた過材層２と、その過
材層２の上部の水収容空間８とにより、過器33が構成
されている。
込管26が配置され、その原液ポンプの吐出口に、流量調
整バルブ27および流量計28を介在させた原液供給管29の
一端部が接続され、かつその原液供給管29の他端部は槽
１の上部の被処理液入口６に接続され、さらに流量調整
バルブ30を有する凝集剤供給管31の上端部は凝集剤タン
ク32に接続されている。また前記凝集剤供給管31の下端
の排出口は前記混合皿10の中央上部に配置され、前記金
属製支持網７の上に設けられた過材層２と、その過
材層２の上部の水収容空間８とにより、過器33が構成
されている。
前記実施例の凝集過装置により排水や廃液等の被処
理液を凝集過する場合は、原液槽24内の被処理液23が
原液ポンプ25により原液供給管29を経て槽１内の上部に
供給される。この場合、送液量は流量計28を見ながら流
量調整バルブ27により調整される。凝集剤タンク32から
凝集剤供給管31を経て供給される凝集剤と被処理液入口
から槽１内に供給される被処理液とは、混合皿10により
均一に混合されたのち、混合皿10の周囲から過器33内
に流下し、かつ被処理液中の懸濁物質（微粒子）が凝集
される。
理液を凝集過する場合は、原液槽24内の被処理液23が
原液ポンプ25により原液供給管29を経て槽１内の上部に
供給される。この場合、送液量は流量計28を見ながら流
量調整バルブ27により調整される。凝集剤タンク32から
凝集剤供給管31を経て供給される凝集剤と被処理液入口
から槽１内に供給される被処理液とは、混合皿10により
均一に混合されたのち、混合皿10の周囲から過器33内
に流下し、かつ被処理液中の懸濁物質（微粒子）が凝集
される。
凝集された微粒子を含む被処理液が過材層２内を下
降通過する際に、過材層２の過材34により微粒子が
捕捉され、過材層２を通過した清浄な処理水は処理水
排出管19を経て放流される。
降通過する際に、過材層２の過材34により微粒子が
捕捉され、過材層２を通過した清浄な処理水は処理水
排出管19を経て放流される。
また過材層２の過材34により捕捉された微粒子の
量が多くなるにしたがって、槽１内の水頭が高くなり、
その水頭が所定レベルまで上昇すると、これが液面計22
により検知され、その液面計22の検知信号により原液ポ
ンプ25の運転が停止されて、被処理液の供給が停止され
る。
量が多くなるにしたがって、槽１内の水頭が高くなり、
その水頭が所定レベルまで上昇すると、これが液面計22
により検知され、その液面計22の検知信号により原液ポ
ンプ25の運転が停止されて、被処理液の供給が停止され
る。
次に過材層２の逆洗を行なう。逆洗を行なう場合
は、開閉弁18および流量調整バルブ30が閉じられ、かつ
開閉弁12,開閉弁16および開閉弁20が開かれて、逆洗用
水噴射管４から逆洗用水が噴射されると共に逆洗用空気
噴射管３から逆洗用空気が噴射され、その逆洗用水およ
び逆洗用空気による上昇流によって、過材34が撹乱さ
れながら上昇し、その過材34は金属製支承網９に突き
当たって停止するので、過材34から分離した微粒子等
の固形物を含む水が金属製支承網９を通過して逆洗排出
管13から排出される。
は、開閉弁18および流量調整バルブ30が閉じられ、かつ
開閉弁12,開閉弁16および開閉弁20が開かれて、逆洗用
水噴射管４から逆洗用水が噴射されると共に逆洗用空気
噴射管３から逆洗用空気が噴射され、その逆洗用水およ
び逆洗用空気による上昇流によって、過材34が撹乱さ
れながら上昇し、その過材34は金属製支承網９に突き
当たって停止するので、過材34から分離した微粒子等
の固形物を含む水が金属製支承網９を通過して逆洗排出
管13から排出される。
前述のようにして、ある時間逆洗を行なったのち、開
閉弁12,開閉弁16および開閉弁20が閉じられると共に、
開閉弁18および流量調整バルブ30が開かれ、かつ原液ポ
ンプ25が運転されて、再び凝集過が開始される。
閉弁12,開閉弁16および開閉弁20が閉じられると共に、
開閉弁18および流量調整バルブ30が開かれ、かつ原液ポ
ンプ25が運転されて、再び凝集過が開始される。
次に各種類の過材の使用した非凝集過および凝集
過の試験例について説明する。
過の試験例について説明する。
第２図に示す構成を回分式過器を製作し、非凝集
過を行なう場合は、被処理液42が直接過器33内の上部
に供給されて過材層２を下降通過し、過材層２を通
過した処理水は処理水排出管19を通って放流される。
過を行なう場合は、被処理液42が直接過器33内の上部
に供給されて過材層２を下降通過し、過材層２を通
過した処理水は処理水排出管19を通って放流される。
また第２図に示す回分式過器を使用して凝集過を
行なう場合は、被処理液35が流量調整槽36に供給され、
その流量調整槽36内の被処理液が溢流液37と溢流堰38か
ら貯槽39内に制限落下する制限流液40とに分流される。
行なう場合は、被処理液35が流量調整槽36に供給され、
その流量調整槽36内の被処理液が溢流液37と溢流堰38か
ら貯槽39内に制限落下する制限流液40とに分流される。
次いで凝集剤タンク32から凝集剤が貯槽39内の被処理
液に添加されて混合され、貯槽39内で凝集処理された１
次処理液41は過器33内の上部に供給される。
液に添加されて混合され、貯槽39内で凝集処理された１
次処理液41は過器33内の上部に供給される。
過器33内における過材層２の上部の１次処理液
は、フロック成長されたのち、過材層２を下降通過す
る際に過され、過材層２を通過した処理水は処理水
排出管19を通って放流される。
は、フロック成長されたのち、過材層２を下降通過す
る際に過され、過材層２を通過した処理水は処理水
排出管19を通って放流される。
第２図に示す装置における過材層２の過材とし
て、砂（平均粒径:2mm），スポンジ（厚さ2mm,20×50mm
の連続気泡性板体），繊維球（直径0.1mmの塩化ビニリ
デン繊維からなる捲縮繊維束の中央部を結束した繊維球
状体），繊維紐（直径0.1mmの塩化ビニリデン繊維から
なるモール状繊維束）を別個に使用し、かつ過面積を
0.7m2に設定し、被処理液として凝集処理しない下水
を、それぞれ5m/h（LV（過速度）＝5,流量:0.35m3/
h）,10m/h（LV＝10,流量:0.7m3/h）,20m/h（LV＝20,流
量:1.4m3/h）および40m/h（LV＝40,流量:2.8m3/h）の
過速度で過材層２に通水した。通水１時間後の過性
能（処理水のSS残量）を第１表に示す。
て、砂（平均粒径:2mm），スポンジ（厚さ2mm,20×50mm
の連続気泡性板体），繊維球（直径0.1mmの塩化ビニリ
デン繊維からなる捲縮繊維束の中央部を結束した繊維球
状体），繊維紐（直径0.1mmの塩化ビニリデン繊維から
なるモール状繊維束）を別個に使用し、かつ過面積を
0.7m2に設定し、被処理液として凝集処理しない下水
を、それぞれ5m/h（LV（過速度）＝5,流量:0.35m3/
h）,10m/h（LV＝10,流量:0.7m3/h）,20m/h（LV＝20,流
量:1.4m3/h）および40m/h（LV＝40,流量:2.8m3/h）の
過速度で過材層２に通水した。通水１時間後の過性
能（処理水のSS残量）を第１表に示す。
被処理液中には、５μｍ以下のSSからなる微細粒子が
多く含まれているので、何れの過材を使用しても、
過効果が低く、処理水中のSS量は３〜9mg/であった。
多く含まれているので、何れの過材を使用しても、
過効果が低く、処理水中のSS量は３〜9mg/であった。
そこで、微細粒子の粗大化手段として、第２図に示す
貯槽39内の被処理液に硫酸ばんどからなる凝集剤を添加
して、予め凝集処理したのち過を行なった。硫酸ばん
どをAl2O3として5mg/注入して、凝集処理したのち
過処理した場合の過性能（処理水のSS残量）を第２表
に示す。
貯槽39内の被処理液に硫酸ばんどからなる凝集剤を添加
して、予め凝集処理したのち過を行なった。硫酸ばん
どをAl2O3として5mg/注入して、凝集処理したのち
過処理した場合の過性能（処理水のSS残量）を第２表
に示す。
第２表からわかるように、繊維球を過材として使用
した場合の過効果が非常に良好である。また被処理液
にAl2O3を5mg/の割合で添加すると、微白濁を呈する
程度の凝集処理水が、過器において若干フロック化さ
れ、さらに繊維球からなる過材層の中で造粒化する。
した場合の過効果が非常に良好である。また被処理液
にAl2O3を5mg/の割合で添加すると、微白濁を呈する
程度の凝集処理水が、過器において若干フロック化さ
れ、さらに繊維球からなる過材層の中で造粒化する。
また過材として繊維球を使用する場合、繊維球の空
隙率が過性能に影響を及ぼし、空隙率90％付近で過
性能が急激に変化することが判明した。繊維球の90％付
近の空隙率と過性能（処理水のSS残量）との関係を第
３表に示す。
隙率が過性能に影響を及ぼし、空隙率90％付近で過
性能が急激に変化することが判明した。繊維球の90％付
近の空隙率と過性能（処理水のSS残量）との関係を第
３表に示す。
第３表からわかるように、繊維球の空隙率を90％以下
に設定すれば、良好な過性能が得られる。
に設定すれば、良好な過性能が得られる。
また80〜90％の大きな空隙率を有する繊維球からなる
過材を使用すれば、単位過面積当りの処理量を大き
くできると共に、圧損を小さくすることができる。
過材を使用すれば、単位過面積当りの処理量を大き
くできると共に、圧損を小さくすることができる。
第１図に示す凝集過装置を使用し、かつ過速度LV
を20m/hに設定すると共にAl2O3を5mg/添加して凝集
過処理を行なったときの過性能（SS除去性能）を第３
図に示す。
を20m/hに設定すると共にAl2O3を5mg/添加して凝集
過処理を行なったときの過性能（SS除去性能）を第３
図に示す。
第３図からわかるように、原水（被処理水）のSS濃度
が10〜12mg/の高い範囲で変動しているのに対し、処
理水のSS濃度は約0.5mg/の低い値で安定している。
が10〜12mg/の高い範囲で変動しているのに対し、処
理水のSS濃度は約0.5mg/の低い値で安定している。
また第１図に示す凝集過装置を使用して、前記条件
で凝集過処理を行なった場合の圧力損失を第４図に示
す。このように圧力損失が1000mmAqという低い値である
にも拘らず、原水中のSSを過材層２により有効に捕捉
することができる。
で凝集過処理を行なった場合の圧力損失を第４図に示
す。このように圧力損失が1000mmAqという低い値である
にも拘らず、原水中のSSを過材層２により有効に捕捉
することができる。
この発明の場合、原水に凝集剤を添加するので、凝集
処理されたSS分が濾過材に対し比較的強力に付着する
が、逆洗用空気噴射管３から逆洗用空気を噴射すると共
に、逆洗用水噴射管４から逆洗用水を噴射することによ
り、過材を強力に撹拌して過材に付着したSS分を逆
洗により容易に除去することができる。
処理されたSS分が濾過材に対し比較的強力に付着する
が、逆洗用空気噴射管３から逆洗用空気を噴射すると共
に、逆洗用水噴射管４から逆洗用水を噴射することによ
り、過材を強力に撹拌して過材に付着したSS分を逆
洗により容易に除去することができる。
この発明を実施する場合、過材34としては、例えば
捲縮繊維束の中央部をアルミ線材等の金属線材により結
束して構成した直径30〜50mmの繊維球を使用する。また
過材層２の空隙率の下限を60％に設定する。
捲縮繊維束の中央部をアルミ線材等の金属線材により結
束して構成した直径30〜50mmの繊維球を使用する。また
過材層２の空隙率の下限を60％に設定する。
この発明は前述のように構成されているので、以下記
載するような効果を奏する。
載するような効果を奏する。
被処理液を過器内で凝集処理してから繊維球濾過材
を空隙率略80〜90％となるように充填した過材層２に
より過するので、SSの微粒子を過材層２により有効
に捕捉することができ、かつ少ない凝集剤使用量で有効
に凝集処理することができ、さらに過器の前に凝集混
和槽を設置する必要がないので、浄化処理設備の設備面
積が少なくて済む。また槽１内の過材層２の下部に逆
洗用空気噴射管３および逆洗用水噴射管４を設けると共
に、槽１の上部に逆洗水排出口５を設けることにより、
十分に微細粒子を捕捉した過材を逆洗により洗浄する
ことができる。
を空隙率略80〜90％となるように充填した過材層２に
より過するので、SSの微粒子を過材層２により有効
に捕捉することができ、かつ少ない凝集剤使用量で有効
に凝集処理することができ、さらに過器の前に凝集混
和槽を設置する必要がないので、浄化処理設備の設備面
積が少なくて済む。また槽１内の過材層２の下部に逆
洗用空気噴射管３および逆洗用水噴射管４を設けると共
に、槽１の上部に逆洗水排出口５を設けることにより、
十分に微細粒子を捕捉した過材を逆洗により洗浄する
ことができる。
第１図はこの発明の実施例に係る凝集過装置を示す縦
断側面図、第２図は非凝集過試験および凝集過試験
を行なうために製作した装置を示す概略縦断側面図、第
３図はこの発明の凝集過装置を使用して凝集過処理
を行なった場合の過性能特性を示す図、第４図はこの
発明の凝集過装置を使用して凝集過処理を行なった
場合の経過時間と圧力損失との関係を示す図である。 図において、１は槽、２は過材層、３は逆洗用空気噴
射管、４は逆洗用水噴射管、５は逆洗水排出口、６は被
処理液入口、７は金属製支持網、８は水収容空間、９は
金属性支承網、10は混合皿、13は逆洗水排出管、14は処
理水集水管、15は処理水出口、19は処理水排出管、22は
液面計、30は流量調整バルブ、31は凝集剤供給管、32は
凝集剤タンク、33は過器、34は過材である。
断側面図、第２図は非凝集過試験および凝集過試験
を行なうために製作した装置を示す概略縦断側面図、第
３図はこの発明の凝集過装置を使用して凝集過処理
を行なった場合の過性能特性を示す図、第４図はこの
発明の凝集過装置を使用して凝集過処理を行なった
場合の経過時間と圧力損失との関係を示す図である。 図において、１は槽、２は過材層、３は逆洗用空気噴
射管、４は逆洗用水噴射管、５は逆洗水排出口、６は被
処理液入口、７は金属製支持網、８は水収容空間、９は
金属性支承網、10は混合皿、13は逆洗水排出管、14は処
理水集水管、15は処理水出口、19は処理水排出管、22は
液面計、30は流量調整バルブ、31は凝集剤供給管、32は
凝集剤タンク、33は過器、34は過材である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B01D 23/00 - 23/28 C02F 1/52
Claims (3)
- 【請求項１】上部に被処理液入口を有すると共に下部に
処理水出口を有する槽１内の下側に、繊維球濾過材を空
隙率略80〜90％となるように充填した濾過材層２が設け
られ、前記槽１内の上部に凝集剤供給管31の排出口が配
置されている凝集濾過装置。 - 【請求項２】上部に被処理液入口を有すると共に下部に
処理水出口を有する槽１内の下側に、繊維球濾過材を空
隙率略80〜90％となるように充填した濾過材層２が設け
られ、前記槽１内の上側に、被処理液入口の下部におい
て混合皿10が設けられ、凝集剤供給管31の排出口は混合
皿10の中央上方に配置されている凝集濾過装置。 - 【請求項３】槽１内の濾過材層２の下部に逆洗用空気噴
射管３および逆洗用水噴射管４が配置され、かつ槽１の
上部に逆洗水排出口５が設けられている請求項１または
２記載の凝集濾過装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15045389A JP2820959B2 (ja) | 1989-06-15 | 1989-06-15 | 凝集▲ろ▼過装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15045389A JP2820959B2 (ja) | 1989-06-15 | 1989-06-15 | 凝集▲ろ▼過装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0316608A JPH0316608A (ja) | 1991-01-24 |
| JP2820959B2 true JP2820959B2 (ja) | 1998-11-05 |
Family
ID=15497262
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15045389A Expired - Lifetime JP2820959B2 (ja) | 1989-06-15 | 1989-06-15 | 凝集▲ろ▼過装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2820959B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006218388A (ja) * | 2005-02-10 | 2006-08-24 | Shimizu Gokin Seisakusho:Kk | 水処理方法及びその装置 |
-
1989
- 1989-06-15 JP JP15045389A patent/JP2820959B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0316608A (ja) | 1991-01-24 |
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