JP2820731B2 - 自動変速装置 - Google Patents
自動変速装置Info
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- JP2820731B2 JP2820731B2 JP1238054A JP23805489A JP2820731B2 JP 2820731 B2 JP2820731 B2 JP 2820731B2 JP 1238054 A JP1238054 A JP 1238054A JP 23805489 A JP23805489 A JP 23805489A JP 2820731 B2 JP2820731 B2 JP 2820731B2
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- clutch
- transmission
- actuator
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- Control Of Transmission Device (AREA)
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は自動変速装置、特に非常時に手動操作可能
な自動変速装置に関するものである。
な自動変速装置に関するものである。
［従来の技術］ 従来の自動変速装置においては、クラッチ及びトラン
スミッションが、マイクロコンピュータ等からなる電子
制御ユニットとしてのメインコントロールユニットによ
り制御される。この自動変速装置を備えた車両において
は、非常用として手動操作によりクラッチの接続及び切
離し，トランスミッションの変速動作ができる機構とし
ての非常用手動操作部材を備えて、非常時の緊急脱出の
一助とする技術が公知である。
スミッションが、マイクロコンピュータ等からなる電子
制御ユニットとしてのメインコントロールユニットによ
り制御される。この自動変速装置を備えた車両において
は、非常用として手動操作によりクラッチの接続及び切
離し，トランスミッションの変速動作ができる機構とし
ての非常用手動操作部材を備えて、非常時の緊急脱出の
一助とする技術が公知である。
この場合、上記メインコントロールユニットによる制
御と運転者の手動操作とは排他的であり、手動操作を有
効とするためには上記メインコントロールユニットによ
る自動制御を無効にする必要がある。この点について、
実開昭63−162154号公報において手動操作の有無を検知
し、手動操作された場合にメインコントロールユニット
から出力される制御信号を遮断する旨の開示がなされて
いる。
御と運転者の手動操作とは排他的であり、手動操作を有
効とするためには上記メインコントロールユニットによ
る自動制御を無効にする必要がある。この点について、
実開昭63−162154号公報において手動操作の有無を検知
し、手動操作された場合にメインコントロールユニット
から出力される制御信号を遮断する旨の開示がなされて
いる。
また、特開昭62−77239号公報に開示されているよう
に、上記自動変速装置に非常用スイッチを設け、異常が
発生したときに運転者が意図的に非常用スイッチを押し
て、上記メインコントロールユニットによる自動制御を
無効とし、上記クラッチ及びトランスミッションを手動
操作して非常時の緊急脱出を行うものがある。
に、上記自動変速装置に非常用スイッチを設け、異常が
発生したときに運転者が意図的に非常用スイッチを押し
て、上記メインコントロールユニットによる自動制御を
無効とし、上記クラッチ及びトランスミッションを手動
操作して非常時の緊急脱出を行うものがある。
［発明が解決しようとする課題］ 従来の自動変速装置は以上のように構成されており、
非常用手動操作部材はあくまでも非常用であり、一般的
なマニュアル走行の手段を提供するものではなく、操作
性は必ずしも良くない。また、非常用ということで運転
者の手動操作に対する習熟度はかなり低いとみてよい。
すなわち、非常時であるにもかかわらず上記非常用手動
操作部材は操作が困難であり、上記非常用手動操作部材
を運転者が極力操作しないほうが安全性の上からも有利
である。しかし、従来の自動変速装置は非常時にクラッ
チやトランスミッション等すべてが手動操作となり、煩
雑な操作を必要とするので、操作ミスにより他の駆動手
段にも異常が発生する恐れがあり、安全性の上からも不
利であるなどの問題点があった。
非常用手動操作部材はあくまでも非常用であり、一般的
なマニュアル走行の手段を提供するものではなく、操作
性は必ずしも良くない。また、非常用ということで運転
者の手動操作に対する習熟度はかなり低いとみてよい。
すなわち、非常時であるにもかかわらず上記非常用手動
操作部材は操作が困難であり、上記非常用手動操作部材
を運転者が極力操作しないほうが安全性の上からも有利
である。しかし、従来の自動変速装置は非常時にクラッ
チやトランスミッション等すべてが手動操作となり、煩
雑な操作を必要とするので、操作ミスにより他の駆動手
段にも異常が発生する恐れがあり、安全性の上からも不
利であるなどの問題点があった。
この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、異常の発生した駆動手段の制御だけを手動
操作可能な状態とすることにより、非常時においても操
作性が良く、かつ操作ミスを極力防止できる自動変速装
置を得ることを目的とする。
れたもので、異常の発生した駆動手段の制御だけを手動
操作可能な状態とすることにより、非常時においても操
作性が良く、かつ操作ミスを極力防止できる自動変速装
置を得ることを目的とする。
［課題を解決するための手段］ この発明に係る自動変速装置は、レバー等の非常用手
動操作部材を有して手動及び自動制御でクラッチの接続
及び切離しを行うクラッチ駆動手段及びトランスミッシ
ョンの変速動作を行うトランスミッション駆動手段と、
上記各駆動手段を自動制御するコントロールユニット
と、非常スイッチからの出力に基づき上記各駆動手段を
自動制御状態から手動操作可能な状態に切換える切換え
手段とを備えるとともに、上記クラッチ駆動手段及びト
ランスミッション駆動手段の異常をそれぞれ検出し異常
の発生した駆動手段を判別する異常判別手段を備え、上
記切換え手段は、異常判別手段からの異常判別結果に基
づき異常が発生した方の駆動手段のみ手動操作可能な状
態へ切換えるものである。
動操作部材を有して手動及び自動制御でクラッチの接続
及び切離しを行うクラッチ駆動手段及びトランスミッシ
ョンの変速動作を行うトランスミッション駆動手段と、
上記各駆動手段を自動制御するコントロールユニット
と、非常スイッチからの出力に基づき上記各駆動手段を
自動制御状態から手動操作可能な状態に切換える切換え
手段とを備えるとともに、上記クラッチ駆動手段及びト
ランスミッション駆動手段の異常をそれぞれ検出し異常
の発生した駆動手段を判別する異常判別手段を備え、上
記切換え手段は、異常判別手段からの異常判別結果に基
づき異常が発生した方の駆動手段のみ手動操作可能な状
態へ切換えるものである。
［作用］ この発明における自動変速装置は、異常判別手段によ
り異常が発生した駆動手段を判別し、この駆動手段だけ
を切換え手段が非常スイッチからの出力に基づき自動制
御状態から手動操作可能な状態へ切換える。
り異常が発生した駆動手段を判別し、この駆動手段だけ
を切換え手段が非常スイッチからの出力に基づき自動制
御状態から手動操作可能な状態へ切換える。
［実施例］ 以下、この発明の一実施例である自動変速装置を第１
図乃至第４図を用いて説明する。第１図は自動変速装置
の一実施例を示す簡略構成図であり、同図において、１
は周知の平行軸歯車型のトランスミッションであり、セ
レクトアクチュエータ2a及びシフトアクチュエータ2bよ
り成るトランスミッション駆動手段としてのアクチュエ
ータ部２により制御される。上記各アクチュエータ2a,2
bは、タンク3a,ポンプ3b,アキュムレータ3c及び後述す
る油圧切換電磁弁より成る油圧駆動系３の油圧により駆
動されて、ピストンロッド2c,2dによりトランスミッシ
ョン１の駆動ギヤを制御する。このアクチュエータ部２
の制御は、ドライブユニット（D/U）2eの制御下によっ
てなされ、このD/U2eは、メインコントロールユニット
４によって制御される。2f,2gはピストンロッド2c,2dの
位置を検出するポテンショメータであり、このポテンシ
ョメータ2f,2gの実際位置信号がメインコントロールユ
ニット４からの目標位置信号Ｍに合致するようフィード
バック制御されてギヤ位置が切換えられる。６はクラッ
チ駆動手段としてのクラッチアクチュエータ７のピスト
ンロッド7aに連動して接続・切離しがなされるクラッチ
である。上記クラッチアクチュエータ７には上記油圧駆
動系３からの油圧が供給され、ポテンショメータ7cによ
り検出されるピストンロッド7aの位置がメインコントロ
ールユニット４からの目標位置信号に合致するようにD/
U7bによってフィードバック制御される。なお、D/U7bは
メインコントロールユニット４により制御される。８は
エンジンであり、メインコントロールユニット４により
制御されるコントロール部９を有し、このエンジン８の
回転は、上記クラッチ6,トランスミッション１を介して
車軸10に伝達される。上記メインコントロールユニット
４には、アクセル開度検出器11,ブレーキペダル検出器1
2,キースイッチ13,エキゾーストブレーキスイッチ14及
びセレクター15等からの各信号及びトランスミッション
１の出力シャフトに設けられた図示しない車速検出器か
らの回転数出力信号が入力され、上記D/U2e,7b、コント
ロール部９、表示パネル部16及びギヤ位置表示パネル17
を制御するコントロール部17a等を制御する。従って、
メインコントロールユニット４は、アクセルペダル踏込
量、車速及びセレクター15の切換え位置等に応じてクラ
ッチ６及びトランスミッション１を制御する。この場
合、ギヤ位置はセレクター15の各設定位置に応じて“N"
のニュートラル位置から各シフト位置、すなわち“1"の
１速位置、“2"の２速位置、“3"の３速位置、“D4",
“D5"の自動変速位置、“R"のリバース位置に切換えら
れる。尚、上記自動変速位置“D4"は１速〜４速での自
動変速、“D5"は２速〜５速での自動変速を行う。ま
た、上記メインコントロールユニット４は、アクチュエ
ータ部２及びアクチュエータ７に異常が発生した場合に
手動操作可能な状態とする非常スイッチ22を備えてい
る。
図乃至第４図を用いて説明する。第１図は自動変速装置
の一実施例を示す簡略構成図であり、同図において、１
は周知の平行軸歯車型のトランスミッションであり、セ
レクトアクチュエータ2a及びシフトアクチュエータ2bよ
り成るトランスミッション駆動手段としてのアクチュエ
ータ部２により制御される。上記各アクチュエータ2a,2
bは、タンク3a,ポンプ3b,アキュムレータ3c及び後述す
る油圧切換電磁弁より成る油圧駆動系３の油圧により駆
動されて、ピストンロッド2c,2dによりトランスミッシ
ョン１の駆動ギヤを制御する。このアクチュエータ部２
の制御は、ドライブユニット（D/U）2eの制御下によっ
てなされ、このD/U2eは、メインコントロールユニット
４によって制御される。2f,2gはピストンロッド2c,2dの
位置を検出するポテンショメータであり、このポテンシ
ョメータ2f,2gの実際位置信号がメインコントロールユ
ニット４からの目標位置信号Ｍに合致するようフィード
バック制御されてギヤ位置が切換えられる。６はクラッ
チ駆動手段としてのクラッチアクチュエータ７のピスト
ンロッド7aに連動して接続・切離しがなされるクラッチ
である。上記クラッチアクチュエータ７には上記油圧駆
動系３からの油圧が供給され、ポテンショメータ7cによ
り検出されるピストンロッド7aの位置がメインコントロ
ールユニット４からの目標位置信号に合致するようにD/
U7bによってフィードバック制御される。なお、D/U7bは
メインコントロールユニット４により制御される。８は
エンジンであり、メインコントロールユニット４により
制御されるコントロール部９を有し、このエンジン８の
回転は、上記クラッチ6,トランスミッション１を介して
車軸10に伝達される。上記メインコントロールユニット
４には、アクセル開度検出器11,ブレーキペダル検出器1
2,キースイッチ13,エキゾーストブレーキスイッチ14及
びセレクター15等からの各信号及びトランスミッション
１の出力シャフトに設けられた図示しない車速検出器か
らの回転数出力信号が入力され、上記D/U2e,7b、コント
ロール部９、表示パネル部16及びギヤ位置表示パネル17
を制御するコントロール部17a等を制御する。従って、
メインコントロールユニット４は、アクセルペダル踏込
量、車速及びセレクター15の切換え位置等に応じてクラ
ッチ６及びトランスミッション１を制御する。この場
合、ギヤ位置はセレクター15の各設定位置に応じて“N"
のニュートラル位置から各シフト位置、すなわち“1"の
１速位置、“2"の２速位置、“3"の３速位置、“D4",
“D5"の自動変速位置、“R"のリバース位置に切換えら
れる。尚、上記自動変速位置“D4"は１速〜４速での自
動変速、“D5"は２速〜５速での自動変速を行う。ま
た、上記メインコントロールユニット４は、アクチュエ
ータ部２及びアクチュエータ７に異常が発生した場合に
手動操作可能な状態とする非常スイッチ22を備えてい
る。
上記各アクチュエータ2a,2b,7は、第２図に示すよう
に、サーボシリンダからなり、ピストンロッド2c,2d,7a
の先端に設けられたリンク機構からなる非常用手動操作
部材としてのレバー30a〜30cを介して、各駆動機器であ
るトランスミッション１及びクラッチ６に機械的に接続
されており、また油圧駆動系３からの油圧を制御してピ
ストンロッド2c,2d,7aを任意の位置に停止させる油圧切
換電磁弁31a〜33cと、D/U2e,7bに設けられたポテンショ
メータ2g,2f,7cからの信号により当該アクチュエータ2
a,2b,7の異常を検出する検出器34a,34bと、上記アクチ
ュエータ2a,2b,7が手動操作可能な状態に切換わったこ
とを運転者に報知する報知手段としてのインジケータラ
ンプ35a,35bとを備えている。上記油圧切換電磁弁31a〜
33cは、油圧駆動系３からの作動油圧力を導く通常閉２
方弁からなる第１電磁弁31a〜33aと、ピストンロッド2
c,2d,7aを作動させる通常開２方弁からなる第２電磁弁3
1b〜33b及び第３電磁弁31c〜33cとから構成されてい
る。上記メインコントロールユニット４は、非常スイッ
チ22からの出力に基づき上記各アクチュエータ2a,2b,7
を自動制御状態から手動操作可能な状態に切換える切換
え手段4aと、上記検出器34a,34bからの信号により各ア
クチュエータ2a,2b,7の異常を判別する異常判別手段4b
とを備えており、この異常判別結果に基づき異常判別手
段4bが切換え手段4aからの出力を異常が発生したアクチ
ュエータのみ有効とすることにより、異常が発生した方
のアクチュエータのみ手動操作可能な状態へ切換えられ
る。
に、サーボシリンダからなり、ピストンロッド2c,2d,7a
の先端に設けられたリンク機構からなる非常用手動操作
部材としてのレバー30a〜30cを介して、各駆動機器であ
るトランスミッション１及びクラッチ６に機械的に接続
されており、また油圧駆動系３からの油圧を制御してピ
ストンロッド2c,2d,7aを任意の位置に停止させる油圧切
換電磁弁31a〜33cと、D/U2e,7bに設けられたポテンショ
メータ2g,2f,7cからの信号により当該アクチュエータ2
a,2b,7の異常を検出する検出器34a,34bと、上記アクチ
ュエータ2a,2b,7が手動操作可能な状態に切換わったこ
とを運転者に報知する報知手段としてのインジケータラ
ンプ35a,35bとを備えている。上記油圧切換電磁弁31a〜
33cは、油圧駆動系３からの作動油圧力を導く通常閉２
方弁からなる第１電磁弁31a〜33aと、ピストンロッド2
c,2d,7aを作動させる通常開２方弁からなる第２電磁弁3
1b〜33b及び第３電磁弁31c〜33cとから構成されてい
る。上記メインコントロールユニット４は、非常スイッ
チ22からの出力に基づき上記各アクチュエータ2a,2b,7
を自動制御状態から手動操作可能な状態に切換える切換
え手段4aと、上記検出器34a,34bからの信号により各ア
クチュエータ2a,2b,7の異常を判別する異常判別手段4b
とを備えており、この異常判別結果に基づき異常判別手
段4bが切換え手段4aからの出力を異常が発生したアクチ
ュエータのみ有効とすることにより、異常が発生した方
のアクチュエータのみ手動操作可能な状態へ切換えられ
る。
次に動作について説明する。上記アクチュエータ2a,2
b,7の不具合としてピストンロッド2c,2d,7aが動かなく
なる場合がある。この不具合における異常検出方法とし
ては、D/U2e,7bが第１〜第３電磁弁31a〜33cをオンまた
はオフしてもポテンショメータ2g,2f,7cの出力が所定時
間以上変化せず、このときに検出器34a,34bが異常と判
別して信号を出力する。メインコントロールユニット４
は、第３図に示すフローチャートに基づき各アクチュエ
ータ2a,2b,7を制御する。まず、ステップS1において運
転者が非常スイッチ22を押したか否かを判定し、押さな
い場合は、アクチュエータ部2,アクチュエータ７は通常
の自動制御がなされ、かつインジケータランプ35a,35b
は消灯される（ステップS2〜４）。次に運転者がクラッ
チ６又はトランスミッション１の異常を感じた場合に上
記非常スイッチ22が押されるが、ステップS5において検
出器34bからの信号によりクラッチアクチュエータ７が
異常であるか否かを判別し、異常であればクラッチアク
チュエータ７への信号を有効とし手動操作可能とすると
ともに、このクラッチアクチュエータ７のインジケータ
ランプ35bを点灯させ（ステップS6,7）、異常でない場
合は自動制御される（ステップS8）。同様にセレクト，
シフトアクチュエータ2a,2bからアクチュエータ部２の
異常を判別して制御を行う（ステップS9〜15）。上記ア
クチュエータ2a,2b,7の異常時の制御は、第１〜第３電
磁弁31a〜33cすべてをオフして、第１電磁弁31a〜31cを
閉じ、かつ第2,第３電磁弁32a〜32a,33a〜33cを開い
て、アクチュエータ2a,2b,7に圧力がかからないように
してピストンロッド2c,2d,7aをフリーにし、レバー30a
〜30cを手動操作可能とする。運転者は、第４図に示す
ように、いずれかの駆動機器に異常を感じたら非常スイ
ッチ22を押し（ステップF1）、インジケータランプ35が
点灯している駆動機器を確認して（ステップF2）、その
駆動機器のレバー30を手動操作し（ステップF3）、車両
を安全な所へ移動させる（ステップF4）。駆動機器の異
常としてギヤが入らない場合、不具合の発生したセレク
トアクチュエータ2a又はシフトアクチュエータ2bのレバ
ー30a,30bを操作してギヤ入れを行う。また、クラッチ
アクチュエータ７に不具合が発生した場合は、クラッチ
６がつながらないとき、レバー30cを操作してクラッチ
６を接続し車両を発進させる。また上記クラッチ６が切
れずにエンストしたとき、レバー30cを操作してクラッ
チ６を一旦切り離し、エンジン８をスタートさせて、再
びレバー30cを操作してクラッチ６を接続し発進する。
b,7の不具合としてピストンロッド2c,2d,7aが動かなく
なる場合がある。この不具合における異常検出方法とし
ては、D/U2e,7bが第１〜第３電磁弁31a〜33cをオンまた
はオフしてもポテンショメータ2g,2f,7cの出力が所定時
間以上変化せず、このときに検出器34a,34bが異常と判
別して信号を出力する。メインコントロールユニット４
は、第３図に示すフローチャートに基づき各アクチュエ
ータ2a,2b,7を制御する。まず、ステップS1において運
転者が非常スイッチ22を押したか否かを判定し、押さな
い場合は、アクチュエータ部2,アクチュエータ７は通常
の自動制御がなされ、かつインジケータランプ35a,35b
は消灯される（ステップS2〜４）。次に運転者がクラッ
チ６又はトランスミッション１の異常を感じた場合に上
記非常スイッチ22が押されるが、ステップS5において検
出器34bからの信号によりクラッチアクチュエータ７が
異常であるか否かを判別し、異常であればクラッチアク
チュエータ７への信号を有効とし手動操作可能とすると
ともに、このクラッチアクチュエータ７のインジケータ
ランプ35bを点灯させ（ステップS6,7）、異常でない場
合は自動制御される（ステップS8）。同様にセレクト，
シフトアクチュエータ2a,2bからアクチュエータ部２の
異常を判別して制御を行う（ステップS9〜15）。上記ア
クチュエータ2a,2b,7の異常時の制御は、第１〜第３電
磁弁31a〜33cすべてをオフして、第１電磁弁31a〜31cを
閉じ、かつ第2,第３電磁弁32a〜32a,33a〜33cを開い
て、アクチュエータ2a,2b,7に圧力がかからないように
してピストンロッド2c,2d,7aをフリーにし、レバー30a
〜30cを手動操作可能とする。運転者は、第４図に示す
ように、いずれかの駆動機器に異常を感じたら非常スイ
ッチ22を押し（ステップF1）、インジケータランプ35が
点灯している駆動機器を確認して（ステップF2）、その
駆動機器のレバー30を手動操作し（ステップF3）、車両
を安全な所へ移動させる（ステップF4）。駆動機器の異
常としてギヤが入らない場合、不具合の発生したセレク
トアクチュエータ2a又はシフトアクチュエータ2bのレバ
ー30a,30bを操作してギヤ入れを行う。また、クラッチ
アクチュエータ７に不具合が発生した場合は、クラッチ
６がつながらないとき、レバー30cを操作してクラッチ
６を接続し車両を発進させる。また上記クラッチ６が切
れずにエンストしたとき、レバー30cを操作してクラッ
チ６を一旦切り離し、エンジン８をスタートさせて、再
びレバー30cを操作してクラッチ６を接続し発進する。
以上のように、異常の発生したアクチュエータだけ手
動操作可能な状態とすることにより、非常時においても
操作性がよく、操作ミスを極力防止することができる。
動操作可能な状態とすることにより、非常時においても
操作性がよく、操作ミスを極力防止することができる。
なお、本実施例においては、異常判別手段4bがアクチ
ュエータ2a,2b,7aの不具合、つまりピストンロッド2c,2
d,7bが動かなったときを検出して異常と判別し、切換え
手段4aが非常スイッチ22の出力に基づき上記アクチュエ
ータを手動操作可能な状態に切換えるとしたが、本発明
においてはこれに限定されず、例えばアクチュエータの
作動不良だけでなく、ドライブユニット2e,7d及びポテ
ンショメータ2f,2g,7cの異常も検出できるように構成す
ることにより、制御部を含む駆動手段の一部に異常が発
生した場合でも、当該駆動手段を手動操作可能な状態に
切換えられる。この場合、メインコントロールユニット
４から切換え電磁弁31a〜33cを直接制御できるように別
の制御経路を設けておけば、上記D/U2e,7bに異常が発生
して切換え電磁弁31a〜33cが制御不能になり、手動操作
可能な状態への切換えができない場合においても、メイ
ンコントロールユニット４から直接手動操作可能な状態
への切換えが行える。また、上記切換え手段4aは、アク
チュエータ部２及びアクチュエータ７を切換えることが
できるとしたが、アクチュエータ部２及びアクチュエー
タ７にそれぞれ切換え手段を設けてもよく、この場合、
異常判別手段4bが異常の発生した方のアクチュエータに
対応する切換え手段の出力を有効とするか、または異常
の発生したアクチュエータに対応する切換え手段だけを
作動させるように制御してもよい。
ュエータ2a,2b,7aの不具合、つまりピストンロッド2c,2
d,7bが動かなったときを検出して異常と判別し、切換え
手段4aが非常スイッチ22の出力に基づき上記アクチュエ
ータを手動操作可能な状態に切換えるとしたが、本発明
においてはこれに限定されず、例えばアクチュエータの
作動不良だけでなく、ドライブユニット2e,7d及びポテ
ンショメータ2f,2g,7cの異常も検出できるように構成す
ることにより、制御部を含む駆動手段の一部に異常が発
生した場合でも、当該駆動手段を手動操作可能な状態に
切換えられる。この場合、メインコントロールユニット
４から切換え電磁弁31a〜33cを直接制御できるように別
の制御経路を設けておけば、上記D/U2e,7bに異常が発生
して切換え電磁弁31a〜33cが制御不能になり、手動操作
可能な状態への切換えができない場合においても、メイ
ンコントロールユニット４から直接手動操作可能な状態
への切換えが行える。また、上記切換え手段4aは、アク
チュエータ部２及びアクチュエータ７を切換えることが
できるとしたが、アクチュエータ部２及びアクチュエー
タ７にそれぞれ切換え手段を設けてもよく、この場合、
異常判別手段4bが異常の発生した方のアクチュエータに
対応する切換え手段の出力を有効とするか、または異常
の発生したアクチュエータに対応する切換え手段だけを
作動させるように制御してもよい。
［発明の効果］ 以上のように、この発明によれば、異常発別手段によ
りクラッチ駆動手段とトランスミッション駆動手段の異
常を判別し、この異常判別結果から切換え手段が異常が
発生した方の駆動手段のみ手動操作可能な状態へ切換
え、異常の発生した駆動手段だけを手動操作するので、
操作が不慣れな非常用操作部材を操作することが少なく
なり、非常時においても操作性がよく、また異常の発生
していない駆動手段はそのまま自動制御が継続されるの
で、手動操作を行う必要はなく、操作ミスによる他の正
常な駆動手段の異常発生を防止でき、非常時においても
安全性の高い自動変速装置が得られる。
りクラッチ駆動手段とトランスミッション駆動手段の異
常を判別し、この異常判別結果から切換え手段が異常が
発生した方の駆動手段のみ手動操作可能な状態へ切換
え、異常の発生した駆動手段だけを手動操作するので、
操作が不慣れな非常用操作部材を操作することが少なく
なり、非常時においても操作性がよく、また異常の発生
していない駆動手段はそのまま自動制御が継続されるの
で、手動操作を行う必要はなく、操作ミスによる他の正
常な駆動手段の異常発生を防止でき、非常時においても
安全性の高い自動変速装置が得られる。
第１図及び第２図は本発明による自動変速装置の一実施
例を示す簡略構成図及び部分構成図、第３図及び第４図
は本発明の自動変速装置の動作を説明するフローチャー
トを示す図及び運転者の操作フローチャートを示す図で
ある。 １……トランスミッション、２……アクチュエータ部、
2a……セレクトアクチュエータ、2b……シフトアクチュ
エータ、３……油圧駆動系、４……メインコントロール
ユニット、4a……切換え手段、4b……異常判別手段、６
……クラッチ、７……クラッチアクチュエータ、８……
エンジン、15……セレクター、22……非常スイッチ、30
a〜30c……レバー、31a〜33c……油圧切換電磁弁、34a,
34b……検出器、35a,35b……インジケータランプ。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。
例を示す簡略構成図及び部分構成図、第３図及び第４図
は本発明の自動変速装置の動作を説明するフローチャー
トを示す図及び運転者の操作フローチャートを示す図で
ある。 １……トランスミッション、２……アクチュエータ部、
2a……セレクトアクチュエータ、2b……シフトアクチュ
エータ、３……油圧駆動系、４……メインコントロール
ユニット、4a……切換え手段、4b……異常判別手段、６
……クラッチ、７……クラッチアクチュエータ、８……
エンジン、15……セレクター、22……非常スイッチ、30
a〜30c……レバー、31a〜33c……油圧切換電磁弁、34a,
34b……検出器、35a,35b……インジケータランプ。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−199533（ＪＰ，Ａ) 特開 昭64−15525（ＪＰ，Ａ) 実開 昭62−30046（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭63−22433（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭52−108465（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B60K 41/22 F16D 25/12 F16D 25/14
Claims (1)
- 【請求項１】レバー等の非常用手動操作部材を有して手
動及び自動制御でクラッチの接続及び切離しを行うクラ
ッチ駆動手段及びトランスミッションの変速動作を行う
トランスミッション駆動手段と、上記各駆動手段を自動
制御するコントロールユニットと、非常スイッチからの
出力に基づき上記各駆動手段を自動制御状態から手動操
作可能な状態に切換える切換え手段とを備えた自動変速
装置において、上記クラッチ駆動手段及びトランスミッ
ション駆動手段の異常をそれぞれ検出し異常の発生した
駆動手段を判別する異常判別手段を備え、上記切換え手
段は、異常判別手段からの異常判別結果に基づき異常が
発生した方の駆動手段のみ手動操作可能な状態へ切換え
ることを特徴とする自動変速装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1238054A JP2820731B2 (ja) | 1989-09-13 | 1989-09-13 | 自動変速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1238054A JP2820731B2 (ja) | 1989-09-13 | 1989-09-13 | 自動変速装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0399946A JPH0399946A (ja) | 1991-04-25 |
| JP2820731B2 true JP2820731B2 (ja) | 1998-11-05 |
Family
ID=17024480
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1238054A Expired - Lifetime JP2820731B2 (ja) | 1989-09-13 | 1989-09-13 | 自動変速装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2820731B2 (ja) |
-
1989
- 1989-09-13 JP JP1238054A patent/JP2820731B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0399946A (ja) | 1991-04-25 |
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