JP2819852B2 - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP2819852B2
JP2819852B2 JP3082279A JP8227991A JP2819852B2 JP 2819852 B2 JP2819852 B2 JP 2819852B2 JP 3082279 A JP3082279 A JP 3082279A JP 8227991 A JP8227991 A JP 8227991A JP 2819852 B2 JP2819852 B2 JP 2819852B2
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彰浩 田村
正明 中山
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は手ぶれ補正機能を搭載し
た撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、手ぶれ補正機能を搭載した撮像装
置は多く開発されている。
【0003】従来の手ぶれ補正機能を搭載した撮像装置
としては、例えばKinugasaet al.,”E
LECTRONIC IMAGE STABILIZE
RFOR VIDEO CAMERA USE”,IE
EE Trans.onc.e.,vol.CE−3
6,Aug.1990.に示されている。
【0004】以下に、従来の手ぶれ補正機能を搭載した
撮像装置について説明する。図11は手ぶれ補正機能を
搭載した撮像装置の第1の従来例を示すものである。図
11において、111は有効走査領域とこの有効走査領
域を移動させる補正領域とからなる撮像領域を有した固
体撮像素子、112は信号処理回路、113は動きベク
トル検出回路、114は走査領域制御回路、115は駆
動回路である。
【0005】以上のように構成された従来の手ぶれ補正
機能を搭載した撮像装置について、以下その動作につい
て説明する。
【0006】まず、固体撮像素子111の出力信号を信
号処理回路112で信号処理を行い、出力信号を出力す
る。また、信号処理回路112は輪郭信号を動きベクト
ル検出回路113に供給する。この輪郭信号によって動
きベクトル検出回路113は動きベクトルを検出する。
この動きベクトルを補正するように走査領域制御回路1
14は有効走査領域を駆動回路115に指示する。この
指示によって有効走査領域を移動させて駆動回路115
が固体撮像素子111を駆動する。この動作を繰り返し
て手ぶれ補正を行う。
【0007】図12は手ぶれ補正機能を搭載した撮像装
置の第2の従来例を示すものである。図12において、
121は固体撮像素子、122は手ぶれ補正回路、12
3は動きベクトル検出回路、124はメモリ制御回路、
125はメモリ回路、126は信号処理回路、127は
電子ズーム回路である。
【0008】以上のように構成された従来の手ぶれ補正
機能を搭載した撮像装置について、以下その動作を説明
する。まず、固体撮像素子121の出力信号を手ぶれ補
正回路122とメモリ回路125に供給する。動きベク
トル検出回路123は固体撮像素子121からの出力信
号とメモリ回路125からの信号を比較して、動きベク
トルを検出する。この動きベクトルを補正するようにメ
モリ制御回路124がメモリ回路125からの読み出し
位置を変え、画像信号の一部分を切り出して読み出す。
そして、信号処理回路126に供給する。信号処理回路
126の出力信号を電子ズーム回路127によって表示
領域まで拡大して出力する。この動作を繰り返すことに
よって手ぶれ補正を行う。
【0009】図13は従来例における手ぶれ補正の手順
を示した模式図である。(a)は手ぶれによる動きベク
トルの検出、(b)は固体撮像素子からの読み出しによ
る手ぶれ補正(1)、(c)は固体撮像素子からの読み
出しによる手ぶれ補正(2)である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記第1
の従来例では、手ぶれ補正を行うため、有効走査領域を
移動させて駆動回路が固体撮像素子を駆動するとき、固
体撮像素子の垂直方向の読み出し精度がライン単位の精
度なので、静止画を撮像した時に、動きベクトル検出誤
差によるライン単位のジッタが発生するという問題点を
有していた。例えば、図13(a)に示したように、検
出した動きベクトルが2つのラインの中央あたりになっ
たとき、手ぶれ補正によって図13(b)と図13
(c)の状態が定まらず、ライン単位のジッタが発生す
るという問題点を有していた。
【0011】また、第2の従来例においては、電子ズー
ム回路によって画像信号を表示領域まで拡大しているの
で、尖鋭度の劣化が大きいという問題点も有していた。
【0012】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、手ぶれ補正を行い、静止画を撮すときも、画質劣化
のない、画質が安定するようにした手ぶれ補正機能を搭
載した撮像装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の撮像装置は、有効走査領域とこの有効走査領
域を移動させる補正領域とからなる撮像領域を有した固
体撮像素子と、前記有効走査領域を移動可能に、この固
体撮像素子を駆動する走査領域移動回路と、前記固体撮
像素子の出力信号を信号処理する信号処理回路と、手ぶ
れの動きベクトルを検出する動きベクトル検出回路とを
備えたものである。
【0014】また本発明の撮像装置は、有効走査領域と
この有効走査領域を移動させる補正領域とからなる撮像
領域を有した固体撮像素子と、この固体撮像素子を駆動
する駆動回路と、前記固体撮像素子の出力信号を一時蓄
えるメモリ回路と、前記メモリ回路の出力信号を信号処
理する信号処理回路と、手ぶれの動きベクトルを検出す
る動きベクトル検出回路と、この動きベクトル検出回路
が検出した動きベクトルによって前記有効走査領域を移
動させて前記メモリ回路から読み出すメモリ制御回路と
を備えたものである。
【0015】また本発明の撮像装置は、有効走査領域と
この有効走査領域を移動させる補正領域とからなる撮像
領域を有した固体撮像素子と、この固体撮像素子を上下
方向に振動させる振動手段と、前記有効走査領域を移動
可能に、前記固体撮像素子を駆動する走査領域移動回路
と、前記固体撮像素子の出力信号を信号処理する信号処
理回路と、手ぶれの動きベクトルを検出する動きベクト
ル検出回路とを備えたものである。
【0016】また本発明の撮像装置は、有効走査領域と
この有効走査領域を移動させる補正領域とからなる撮像
領域を有した固体撮像素子と、この固体撮像素子を上下
方向に振動させる振動手段と、前記固体撮像素子を駆動
する駆動回路と、前記固体撮像素子の出力信号を一時蓄
えるメモリ回路と、前記メモリ回路の出力信号を信号処
理する信号処理回路と、手ぶれの動きベクトルを検出す
る動きベクトル検出回路と、この動きベクトル検出回路
が検出した動きベクトルによって前記有効走査領域を移
動させて前記メモリ回路から読み出すメモリ制御回路と
を備えたものである。
【0017】
【作用】本発明は上記した構成により、動きベクトル検
出回路が検出した動きベクトルの整数部だけ、手ぶれを
±0.5画素の誤差範囲で補正するように、走査領域移
動回路が有効走査領域を移動させて固体撮像素子を駆動
する。さらに、動きベクトル検出回路が検出した垂直方
向動きベクトルの小数部の値によって、手ぶれの残りの
±0.5画素範囲の誤差を補正するように、固体撮像素
子から1回の水平走査で同時に読み出す2つの水平画素
列の信号組合せを上下に隣接する水平画素列に切り換え
るようにし、画質劣化のない、画質が安定した手ぶれ補
正を行う。
【0018】また本発明は上記した構成により、動きベ
クトル検出回路が検出した動きベクトルの整数部だけ、
手ぶれを±0.5画素の誤差範囲で補正するように、メ
モリ制御回路がメモリ回路から有効走査領域を移動させ
て読み出す。さらに、動きベクトル検出回路が検出した
垂直方向動きベクトルの小数部の値によって、手ぶれの
残りの±0.5画素範囲の誤差を補正するように、固体
撮像素子から1回の水平走査で同時に読み出す2つの水
平画素列の信号組合せを上下に隣接する水平画素列に切
り換えるようにし、画質劣化のない、画質が安定した手
ぶれ補正を行う。 また本発明は上記した構成により、
動きベクトル検出回路が検出した動きベクトルの整数部
だけ、手ぶれを±0.5画素の誤差範囲で補正するよう
に、走査領域移動回路が有効走査領域を移動させて固体
撮像素子を駆動する。さらに、動きベクトル検出回路が
検出した垂直方向動きベクトルの小数部の値によって、
手ぶれの残りの±0.5画素範囲の誤差を補正するよう
に、固体撮像素子から1回の水平走査で同時に読み出す
2つの水平画素列の信号組合せを上下に隣接する水平画
素列に切り換えるようにし、かつ振動手段で前記固体撮
像素子を上下方向に振動させるようにし画質劣化のな
い、画質が安定した手ぶれ補正を行う。
【0019】また本発明は上記した構成により、動きベ
クトル検出回路が検出した動きベクトルの整数部だけ、
手ぶれを±0.5画素の誤差範囲で補正するように、メ
モリ制御回路がメモリ回路から有効走査領域を移動させ
て読み出す。さらに、動きベクトル検出回路が検出した
垂直方向動きベクトルの小数部の値によって、手ぶれの
残りの±0.5画素範囲の誤差を補正するように、固体
撮像素子から1回の水平走査で同時に読み出す2つの水
平画素列の信号組合せを上下に隣接する水平画素列に切
り換えるようにし、かつ振動手段で固体撮像素子を上下
方向に振動させるようにし画質劣化のない、画質が安定
した手ぶれ補正を行う。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0021】図1は本発明の第1の実施例における手ぶ
れ補正機能を搭載した撮像装置の構成を示すブロック図
である。図1において、101は有効走査領域とこの有
効走査領域を移動させる補正領域とからなる撮像領域を
有した固体撮像素子、102は有効走査領域を移動さ
せ、固体撮像素子101を駆動する走査領域移動回路、
103は固体撮像素子101の出力信号を信号処理する
信号処理回路、104は固体撮像素子101の出力信号
から動きベクトルを検出する動きベクトル検出回路であ
る。
【0022】図2は本発明の固体撮像素子の撮像領域を
示した模式図である。201は撮像領域、202は有効
走査領域、203は補正領域である。(a)は手ぶれに
よる動きベクトルの検出、(b)は有効走査領域の移動
による手ぶれ補正である。
【0023】図3は本発明の実施例における固体撮像素
子からの信号の読み出し方法を示した模式図である。実
線がAフィールドの読み出し、点線がBフィールドの読
み出しである。
【0024】図4は本発明の実施例における信号読み出
しによる手ぶれ補正例(1)を示した模式図である。
(a)手ぶれ補正前、(b)手ぶれ補正後である。
【0025】図5は本発明の実施例における信号読み出
しによる手ぶれ補正例(2)を示した模式図である。
(a)手ぶれ補正前、(b)手ぶれ補正後である。
【0026】以上のように構成された本実施例の手ぶれ
補正機能を搭載した撮像装置について、以下その動作に
ついて説明する。
【0027】まず、固体撮像素子101の出力信号を信
号処理回路103で信号処理を行い、出力信号を出力す
る。また、固体撮像素子101の出力信号を動きベクト
ル検出回路104に供給する。この信号によって動きベ
クトル検出回路104は動きベクトルを検出する。この
検出した動きベクトルによって、手ぶれを補正するよう
に、有効走査領域202を移動させて走査領域移動回路
102が固体撮像素子101を駆動する。この動作を繰
り返して、手ぶれ補正を行う。
【0028】手ぶれによって被写体が動いた時、現フィ
ールドの信号と前フィールドの信号を比較し、動きベク
トルを検出する(図2(a)参照)。検出した動きベク
トルによって、有効走査領域202を移動させ手ぶれ補
正を行う(図2(b)参照)。
【0029】図3において、実線がAフィールドの読み
出し、点線がBフィールドの読み出しである。通常状態
においては、Aフィールドでは、固体撮像素子101の
撮像部の上から隣接する2つの水平画素列の信号を加算
し混合して読み出す。Bフィールドでは、Aフィールド
の時と1水平画素列ずらして隣接する2つの水平画素列
の信号を加算し、混合して読み出す。そして、フィール
ド周期でAフィールドとBフィールドの読み出しを交互
に繰り返す。本発明の実施例においては、検出した動き
ベクトルに応じてAフィールドの読み出しとBフィール
ドの読み出しを切り換えることによって、誤差の少ない
手ぶれ補正を行う。
【0030】図4の補正例(1)では、まず、手ぶれに
よる動きベクトルの検出を行う(図4(a)参照)。前
フィールドでAフィールドの読み出しを行い、検出した
動きベクトルの小数部が±0.25の範囲外のときは、
走査領域移動回路102が固体撮像素子101からBフ
ィールドの読み出しを行い(図4(b)参照)、動きベ
クトルの整数部によって、有効走査領域202を移動さ
せ、固体撮像素子101からの読み出し制御による手ぶ
れ補正を行う。
【0031】図5の補正例(2)では、まず、手ぶれに
よる動きベクトルの検出を行う(図5(a)参照)。前
フィールドでAフィールドの読み出しを行い、検出した
動きベクトルの小数部が±0.25の範囲内のときは、
走査領域移動回路102が固体撮像素子101からAフ
ィールドの読み出しを行い(図5(b)参照)、動きベ
クトル検出回路104が検出した動きベクトルの整数部
によって、有効走査領域202を移動させ、固体撮像素
子101からの読み出し制御による手ぶれ補正を行う。
【0032】このように、検出した動きベクトルの小数
部の値によってAフィールドの読み出しとBフィールド
の読み出しを切り換える。この動作を繰り返して、画質
劣化のない、画質が安定した手ぶれ補正を行う。
【0033】以上のように本実施例によれば、本発明の
撮像装置は、有効走査領域202とこの有効走査領域2
02を移動させる補正領域203とからなる撮像領域2
01を有した固体撮像素子101と、有効走査領域20
2を移動させ、この固体撮像素子101を駆動する走査
領域移動回路102と、固体撮像素子101の出力信号
を信号処理する信号処理回路103と、固体撮像素子1
01の出力信号から動きベクトルを検出する動きベクト
ル検出回路104とを設けることにより、画質劣化のな
い、画質が安定した手ぶれ補正を行うことができる。
【0034】図6は本発明の第2の実施例における手ぶ
れ補正機能を搭載した撮像装置の構成を示すブロック図
である。図6において、101は有効走査領域とこの有
効走査領域を移動させる補正領域とからなる撮像領域を
有した固体撮像素子、602は固体撮像素子101を駆
動する駆動回路、606は固体撮像素子101の出力信
号を一時蓄えておくメモリ回路、103はメモリ回路6
06の出力信号を信号処理する信号処理回路、104は
固体撮像素子101の出力信号とメモリ回路606の出
力信号から動きベクトルを検出する動きベクトル検出回
路、607は動きベクトル検出回路104が検出した動
きベクトルによって前記有効走査領域202を移動さ
せ、メモリ回路606から読み出すメモリ制御回路であ
る。
【0035】以上のように構成された本実施例の手ぶれ
補正機能を搭載した撮像装置について、以下その動作に
ついて説明する。
【0036】まず、固体撮像素子101の出力信号をメ
モリ回路606と動きベクトル検出回路104に供給す
る。メモリ回路606の出力信号を信号処理回路103
で信号処理を行い、出力信号を出力する。また、動きベ
クトル検出回路104は動きベクトルを検出する。この
検出した動きベクトルによって、手ぶれを補正するよう
に、メモリ制御回路607はメモリ回路606から有効
走査領域202を移動させて読み出す。この動作を繰り
返して、手ぶれ補正を行う。
【0037】さらに、本発明の実施例においては、第1
の実施例と同様に検出した動きベクトルに応じてAフィ
ールドの読み出しとBフィールドの読み出しを切り換え
ることによって、誤差の少ない手ぶれ補正を行う。以下
の詳細動作は、第1の実施例の走査領域移動回路の代わ
りにメモリ制御回路が有効走査領域を移動させて読み出
す以外は、第1の実施例と全く同様なので省略する以上
のように本実施例によれば、本発明の撮像装置は、有効
走査領域202とこの有効走査領域202を移動させる
補正領域203とからなる撮像領域201を有した固体
撮像素子101と、この固体撮像素子101を駆動する
駆動回路602と、固体撮像素子101の出力信号を一
時蓄えるメモリ回路606と、メモリ回路606の出力
信号を信号処理する信号処理回路103と、固体撮像素
子101の出力信号とメモリ回路606の出力信号から
動きベクトルを検出する動きベクトル検出回路104
と、この動きベクトル検出回路104が検出した動きベ
クトルによって有効走査領域202を移動させメモリ回
路606から読み出すメモリ制御回路607とを設ける
ことにより、画質劣化のない、画質が安定した手ぶれ補
正を行うことができる。
【0038】図7は本発明の第3の実施例における手ぶ
れ補正機能を搭載した撮像装置の構成を示すブロック図
である。図7において、101は有効走査領域とこの有
効走査領域を移動させる補正領域とからなる撮像領域を
有した固体撮像素子、701はこの固体撮像素子101
を上下方向に振動させる振動手段、102は前記有効走
査領域202を移動させ、固体撮像素子101を駆動す
る走査領域移動回路、103は固体撮像素子101の出
力信号を信号処理する信号処理回路、104は固体撮像
素子101の出力信号から動きベクトルを検出する動き
ベクトル検出回路である。
【0039】以上のように構成された本実施例の手ぶれ
補正機能を搭載した撮像装置について、以下その動作に
ついて説明する。
【0040】まず、固体撮像素子101の出力信号を信
号処理回路103で信号処理を行い、出力信号を出力す
る。また、固体撮像素子101の出力信号を動きベクト
ル検出回路104に供給する。この信号によって動きベ
クトル検出回路104は動きベクトルを検出する。この
検出した動きベクトルによって、手ぶれを補正するよう
に、有効走査領域202を移動させて走査領域移動回路
102が固体撮像素子101を駆動する。この動作を繰
り返して、手ぶれ補正を行う。また、本実施例において
は、第1の実施例と同様に、補正誤差が少ない手ぶれ補
正を行うため、検出した動きベクトルに応じてAフィー
ルドの読み出しとBフィールドの読み出しを切り換え
る。さらに、本実施例においては、残りの手ぶれの誤差
を補正するため、振動手段701で固体撮像素子101
を上下方向に振動させることによって、誤差のない手ぶ
れ補正を行う。
【0041】図8は本実施例における手ぶれ補正例
(1)を示した模式図である。(a)手ぶれ補正前、
(b)読み出し制御による手ぶれ補正、(c)振動制御
による手ぶれ補正である。
【0042】まず、手ぶれによる動きベクトルの検出を
行う(図8(a)参照)。前フィールドでAフィールド
の読み出しを行い、検出した動きベクトルの小数部が±
0.25の範囲外のときは、駆動回路102が固体撮像
素子101からBフィールドの読み出しを行い(図8
(b)参照)、動きベクトルの整数部によって、有効走
査領域202を移動させ、固体撮像素子101からの読
み出し制御による手ぶれ補正を行う。さらに、残りの手
ぶれの誤差を補正するために振動手段701で固体撮像
素子101を上下方向に振動させ(図8(c)参照)、
振動制御による手ぶれ補正を行う。この動作を繰り返し
て、画質劣化のない、画質が安定した手ぶれ補正を行
う。
【0043】図9は本発明の実施例における手ぶれ補正
例(2)を示した模式図である。(a)手ぶれ補正前、
(b)読み出し制御による手ぶれ補正後、(c)振動制
御による手ぶれ補正である。まず、手ぶれによる動きベ
クトルの検出を行う(図9(a)参照)前フィールドで
Aフィールドの読み出しを行い、検出した動きベクトル
の小数部が±0.25の範囲内のときは、駆動回路10
2が固体撮像素子101からAフィールドの読み出しを
行い(図9(b)参照)、動きベクトル検出回路104
が検出した動きベクトルの整数部によって、有効走査領
域202を移動させ、固体撮像素子101からの読み出
し制御による手ぶれ補正を行う。さらに、残りの手ぶれ
誤差を補正するために、振動手段701で固体撮像素子
101を上下方向に振動させ(図9(c)参照)、振動
制御による手ぶれ補正を行う。このように、検出した動
きベクトルの小数部の値によってAフィールドの読み出
しとBフィールドの読み出しを切り換える。さらに、残
りの±0.25の範囲の手ぶれの誤差を補正するため、
振動手段701で固体撮像素子101を上下方向に振動
させる(図9(c)参照)。この動作を繰り返して、画
質劣化のない、画質が安定した手ぶれ補正を行う。
【0044】以上のように本実施例によれば、本発明の
撮像装置は、有効走査領域202とこの有効走査領域2
02を移動させる補正領域203とからなる撮像領域2
01を有した固体撮像素子101と、この固体撮像素子
101を上下方向に振動させる振動手段701と、有効
走査領域202を移動させ、固体撮像素子101を駆動
する走査領域移動回路102と、固体撮像素子101の
出力信号を信号処理する信号処理回路103と、固体撮
像素子101の出力信号から動きベクトルを検出する動
きベクトル検出回路104とを設けることにより、画質
劣化のない、画質が安定した手ぶれ補正を行うことがで
きる。
【0045】図10は本発明の第4の実施例における手
ぶれ補正機能を搭載した撮像装置の構成を示すブロック
図である。図10において、101は有効走査領域とこ
の有効走査領域を移動させる補正領域とからなる撮像領
域を有した固体撮像素子、701はこの固体撮像素子1
01を上下方向に振動させる振動手段、602はこの固
体撮像素子101を駆動する駆動回路、606は固体撮
像素子101の出力信号を一時蓄えておくメモリ回路、
103はメモリ回路606の出力信号を信号処理する信
号処理回路、104は固体撮像素子101の出力信号と
メモリ回路606の出力信号から動きベクトルを検出す
る動きベクトル検出回路、607は動きベクトル検出回
路606が検出した動きベクトルによって前記有効走査
領域202を移動させ、メモリ回路606から読み出す
メモリ制御回路である。
【0046】以上のように構成された本実施例の手ぶれ
補正機能を搭載した撮像装置について、以下その動作に
ついて説明する。
【0047】まず、固体撮像素子101の出力信号をメ
モリ回路606と動きベクトル検出回路104に供給す
る。メモリ回路606の出力信号を信号処理回路103
で信号処理を行い、出力信号を出力する。また、動きベ
クトル検出回路104は動きベクトルを検出する。この
検出した動きベクトルによって、手ぶれを補正するよう
に、メモリ制御回路607はメモリ回路606から有効
走査領域202を移動させて読み出す。この動作を繰り
返して、手ぶれ補正を行う。また、本実施例において
は、第1の実施例と同様に、補正誤差が少ない手ぶれ補
正を行うため、検出した動きベクトルに応じてAフィー
ルドの読み出しとBフィールドの読み出しを切り換え
る。さらに、残りの±0.25の範囲の手ぶれの誤差を
補正するため、振動手段701で固体撮像素子101を
上下方向に振動させる。この動作を繰り返して、誤差の
ない手ぶれ補正を行う。以下の詳細動作は第3の実施例
の走査領域移動回路の代わりにメモリ制御回路が有効走
査領域を移動させて読み出す以外は、第3の実施例と全
く同様なので省略する以上のように本実施例によれば、
有効走査領域202とこの有効走査領域202を移動さ
せる補正領域203とからなる撮像領域201を有した
固体撮像素子101と、この固体撮像素子101を上下
方向に振動させる振動手段701と、この固体撮像素子
101を駆動する駆動回路602と、固体撮像素子10
1の出力信号を一時蓄えるメモリ回路606と、メモリ
回路606の出力信号を信号処理する信号処理回路10
3と、固体撮像素子101の出力信号とメモリ回路60
6の出力信号から動きベクトルを検出する動きベクトル
検出回路104と、この動きベクトル検出回路104が
検出した動きベクトルによって有効走査領域202を移
動させメモリ回路606から読み出すメモリ制御回路6
07とを設けることにより、画質劣化のない、画質が安
定した手ぶれ補正を行うことができる。
【0048】なお、第3の実施例と第4の実施例におけ
る振動手段の代わりに、固体撮像素子に入力する光入力
を上下方向に振動させる光入力振動手段を設けても、全
く同様の効果を得ることができる。
【0049】なお、本実施例において、動きベクトルの
検出をフィールド信号比較の方法を用いたが、この方法
に限るものではない。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明の撮像装置は、有効
走査領域とこの有効走査領域を移動させる補正領域とか
らなる撮像領域を有した固体撮像素子と、前記有効走査
領域を移動可能に、この固体撮像素子を駆動する走査領
域移動回路と、前記固体撮像素子の出力信号を信号処理
する信号処理回路と、手ぶれの動きベクトルを検出する
動きベクトル検出回路とを設けることにより、また本発
明の撮像装置は、有効走査領域とこの有効走査領域を移
動させる補正領域とからなる撮像領域を有した固体撮像
素子と、この固体撮像素子を駆動する駆動回路と、前記
固体撮像素子の出力信号を一時蓄えるメモリ回路と、前
記メモリ回路の出力信号を信号処理する信号処理回路
と、手ぶれの動きベクトルを検出する動きベクトル検出
回路と、この動きベクトル検出回路が検出した動きベク
トルによって前記有効走査領域を移動させて前記メモリ
回路から読み出すメモリ制御回路とを設けることによ
り、また本発明の撮像装置は、有効走査領域とこの有効
走査領域を移動させる補正領域とからなる撮像領域を有
した固体撮像素子と、この固体撮像素子を上下方向に振
動させる振動手段と、前記有効走査領域を移動可能に、
前記固体撮像素子を駆動する走査領域移動回路と、前記
固体撮像素子の出力信号を信号処理する信号処理回路
と、手ぶれの動きベクトルを検出する動きベクトル検出
回路とを設けることにより、また本発明の撮像装置は、
有効走査領域とこの有効走査領域を移動させる補正領域
とからなる撮像領域を有した固体撮像素子と、この固体
撮像素子を上下方向に振動させる振動手段と、前記固体
撮像素子を駆動する駆動回路と、前記固体撮像素子の出
力信号を一時蓄えるメモリ回路と、前記メモリ回路の出
力信号を信号処理する信号処理回路と、手ぶれの動きベ
クトルを検出する動きベクトル検出回路と、この動きベ
クトル検出回路が検出した動きベクトルによって前記有
効走査領域を移動させて前記メモリ回路から読み出すメ
モリ制御回路とを設けることにより、画質劣化のない、
画質が安定した手ぶれ補正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における手ぶれ補正機能
を搭載した撮像装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施例における固体撮像素子の撮像領
域を示した模式図
【図3】本発明の実施例における固体撮像素子からの信
号の読み出し方法を示した模式図
【図4】本発明の実施例における信号読み出しによる手
ぶれ補正例(1)を示した模式図
【図5】本発明の実施例における信号読み出しによる手
ぶれ補正例(2)を示した模式図
【図6】本発明の第2の実施例における手ぶれ補正機能
を搭載した撮像装置の構成を示すブロック図
【図7】本発明の第3の実施例における手ぶれ補正機能
を搭載した撮像装置の構成を示すブロック図
【図8】本発明の第3の実施例における手ぶれ補正例
(1)を示した模式図
【図9】本発明の第3の実施例における手ぶれ補正例
(2)を示した模式図
【図10】本発明の第4の実施例における手ぶれ補正機
能を搭載した撮像装置の構成を示すブロック図
【図11】第1の従来例における手ぶれ補正機能を搭載
した撮像装置の構成を示すブロック図
【図12】第2の従来例における手ぶれ補正機能を搭載
した撮像装置の構成を示すブロック図
【図13】第1の従来例における手ぶれ補正の手順を示
した模式図
【符号の説明】
101 固体撮像素子 102 走査領域移動回路 103 信号処理回路 104 動きベクトル検出回路 602 駆動回路 606 メモリ回路 607 メモリ制御回路 701 振動手段

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効走査領域とこの有効走査領域を移動
    させる補正領域とからなる撮像領域を有した固体撮像素
    子と、前記有効走査領域を移動可能に、この固体撮像素
    子を駆動する走査領域移動回路と、前記固体撮像素子の
    出力信号を信号処理する信号処理回路と、手ぶれの動き
    ベクトルを検出する動きベクトル検出回路とを備え、前
    記動きベクトル検出回路が検出した動きベクトルの整数
    部だけ、前記走査領域移動回路が前記有効走査領域を移
    動させて前記固体撮像素子を駆動すると共に、前記動き
    ベクトル検出回路が検出した垂直方向動きベクトルの小
    数部の値によって、前記固体撮像素子から1回の水平走
    査で同時に読み出す2つの水平画素列の信号組合せを上
    下に隣接する水平画素列に切り換えるようにした撮像装
    置。
  2. 【請求項2】 有効走査領域とこの有効走査領域を移動
    させる補正領域とからなる撮像領域を有した固体撮像素
    子と、この固体撮像素子を駆動する駆動回路と、前記固
    体撮像素子の出力信号を一時蓄えるメモリ回路と、前記
    メモリ回路の出力信号を信号処理する信号処理回路と、
    手ぶれの動きベクトルを検出する動きベクトル検出回路
    と、この動きベクトル検出回路が検出した動きベクトル
    によって前記有効走査領域を移動させて前記メモリ回路
    から読み出すメモリ制御回路とを備え、前記動きベクト
    ル検出回路が検出した動きベクトルの整数部だけ、前記
    メモリ制御回路が前記有効走査領域を移動させて前記メ
    モリ回路から読み出すと共に、前記動きベクトル検出回
    路が検出した垂直方向動きベクトルの小数部の値によっ
    て、前記固体撮像素子から1回の水平走査で同時に読み
    出す2つの水平画素列の信号組合せを上下に隣接する水
    平画素列に切り換えるようにした撮像装置。
  3. 【請求項3】 有効走査領域とこの有効走査領域を移動
    させる補正領域とからなる撮像領域を有した固体撮像素
    子と、この固体撮像素子を上下方向に振動させる振動手
    段と、前記有効走査領域を移動可能に、前記固体撮像素
    子を駆動する走査領域移動回路と、前記固体撮像素子の
    出力信号を信号処理する信号処理回路と、手ぶれの動き
    ベクトルを検出する動きベクトル検出回路とを備え、前
    記動きベクトル検出回路が検出した動きベクトルの整数
    部だけ、前記走査領域移動回路が前記有効走査領域を移
    動させて前記固体撮像素子を駆動すると共に、前記動き
    ベクトル検出回路が検出した垂直方向動きベクトルの小
    数部の値によって、前記固体撮像素子から1回の水平走
    査で同時に読み出す2つの水平画素列の信号組合せを上
    下に隣接する水平画素列に切り換えるようにし、かつ前
    記振動手段で前記固体撮像素子を上下方向に振動させる
    ようにした撮像装置。
  4. 【請求項4】 有効走査領域とこの有効走査領域を移動
    させる補正領域とからなる撮像領域を有した固体撮像素
    子と、この固体撮像素子を上下方向に振動させる振動手
    段と、前記固体撮像素子を駆動する駆動回路と、前記固
    体撮像素子の出力信号を一時蓄えるメモリ回路と、前記
    メモリ回路の出力信号を信号処理する信号処理回路と、
    手ぶれの動きベクトルを検出する動きベクトル検出回路
    と、この動きベクトル検出回路が検出した動きベクトル
    によって前記有効走査領域を移動させて前記メモリ回路
    から読み出すメモリ制御回路とを備え、前記動きベクト
    ル検出回路が検出した動きベクトルの整数部だけ、前記
    メモリ制御回路が前記有効走査領域を移動させて前記メ
    モリ回路から読み出すと共に、前記動きベクトル検出回
    路が検出した垂直方向動きベクトルの小数部の値によっ
    て、前記固体撮像素子から1回の水平走査で同時に読み
    出す2つの水平画素列の信号組合せを上下に隣接する水
    平画素列に切り換えるようにし、かつ前記振動手段で前
    記固体撮像素子を上下方向に振動させるようにした撮像
    装置。
  5. 【請求項5】 振動手段を固体撮像素子に入力する光入
    力を上下方向に振動させる光入力振動手段にした請求項
    3または4記載の撮像装置。
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