JP2819590B2 - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JP2819590B2
JP2819590B2 JP1044136A JP4413689A JP2819590B2 JP 2819590 B2 JP2819590 B2 JP 2819590B2 JP 1044136 A JP1044136 A JP 1044136A JP 4413689 A JP4413689 A JP 4413689A JP 2819590 B2 JP2819590 B2 JP 2819590B2
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俊雄 壺井
啓二 中谷
茂 守家
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ミノルタ株式会社
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、モザイクモニタ機能を有する印字装置に関
する。
(従来の技術) デジタルカラー複写機は、カラー撮像素子を用いて原
稿を読み取り印字出力信号に変換する読取部と、この印
字出力信号に対応してペーパーに電子写真法により画像
を印字するプリンタ部とからなり、複数色の印字出力を
行う場合、読取部による原稿の読み取りと同一のペーパ
ーへのプリンタ部による画像の印字を各色ごとに面順次
で行う。
読取部は、一般にマスキング回路を備えており、出力
装置(プリンタ等)の印字特性に合わせて色補正された
信号を生成する。
この様にして色補正された画像が印字されるわけであ
るが、マスキング回路は原稿上の全ての色について、原
稿とコピーの間の色差を非常に小さく抑えることは困難
である。従ってコピーを原稿として複写した場合には原
稿と著しく色調が変わってしまう場合がある。
ところが、ある限られた色度範囲においては、色調整
(カラーバランス)を行えば比較的色調変化が小さく抑
えられる。
しかし、従来は色調整ごとにコピーをとってみてカッ
トアンドトライにより色調整が行われており、調整回路
×印字色数分のスキャンを繰り返すことになり、時間的
にも、コスト的にも無駄があった。
そこで、本出願人は、別の出願において色補正に要す
る時間とコストを低下させるための色調整選択方式(以
下、モザイクモニタと呼ぶ)を提案した。この方式で
は、特定領域を設定する手段によって、使用者が特に色
再現を重視したい部分(たとえば顔)を含む領域(注目
領域)が設定され、注目領域の画像データは画像メモリ
手段に記憶される。次に、画像メモリ手段から読み出さ
れた画像データに対して所定の種々の異なる色補正係数
を用いて色補正が行われ、これらが同一用紙上の異なる
位置に1印字工程で印字される。使用者は1枚の用紙に
印字された互いに異なる色調の複数の注目領域の画像
(モザイクモニタ画像)の中から、最も原稿画像の色に
近い画像、又は使用者の好みの色の画像を選択する。次
に、選択された画像の色補正係数に基づき原稿全体のコ
ピーが行われる。こうして、使用者の希望する色調整を
施したコピーが容易に得られることになる。
(発明が解決しようとする課題) モザイクモニタにより使用者の希望する色調整のコピ
ーが容易にとれるようになった。
一般に、デジタルカラー複写機は、色調整のために各
印字色の色補正係数をたとえば11段階に微調整できる。
一方、モザイクモニタモードでは、同じ色補正範囲内で
色補正係数を数段階(たとえば上記の11段階の中の3段
階)にあらく変化させて同一紙上に注目領域の画像の印
字を行う。従って、従来のモザイクモニタモードを備え
たデジタルカラー複写機では、モザイクモニタモードに
おいて、こうして印字された複数の画像(モザイクモニ
タ画像)から希望の色調を選択した場合も、次に通常の
モードに戻って、選択した色調を基にしてモザイクモニ
タモードで選択できる段階の中間の色補正係数にさらに
微調整を行うことが可能である。
しかし、モザイクモニタモードで選択した色補正係数
をさらに微調整する場合、モザイクモニタモードを終了
した後、選択された色補正段階を微調整し、微調整のた
びにコピーをとってカットアンドトライで微調整を行っ
ていた。すなわち、めんどうな操作が必要であった。そ
こで、モザイクモニタモードにおいて色補正係数の微調
整が行えると色調整がさらに容易に行えると考えられ
る。また、モザイクモニタモードでの色補正係数と微調
整との関係が把握しにくく、どのように微調整を行えば
よいか判断が困難であった。この関係がわかりやすいと
微調整の程度の見当がつきやすい。
本発明の目的は、色調整の微調整が容易なモザイクモ
ニタモードを備えた印字装置を提供することである。
(課題を解決するための手段) 本発明に係る印字装置は、特定の画像データに対しそ
れぞれ異なる色補正係数を用いて複数のカラーバランス
の画像を同一紙上の異なる位置印字し、この複数の画像
の中から使用者が希望画像を選択するモザイクモニタモ
ードにおいて、各印字色について標準値を基に複数段階
の色補正係数を演算する演算手段と、選択された希望画
像のカラーバランスを基にカラーバランスを変更できる
操作手段と、変更されたカラーバランスに応じた色補正
係数を設定する設定手段を備えたことを特徴とする。
(作 用) モザイクモニタモードでは選択された特定領域の画像
にそれぞれ異った色補正を施した複数の画像(モザイク
モニタ画像)が同一用紙に1印字工程で印字される。使
用者が希望画像を選択した後に調整手段を操作し、標準
値設定手段により標準値に設定すると、希望画像のカラ
ーバランスを基にカラーバランスを調整できる。従っ
て、モザイクモニタモード実行中にモザイクモニタ画像
の印字に用いる複数段階の色補正係数の中間の値に微調
整することができ、微調整されたカラーバランスを用い
てモザイクモニタ画像が印字される。
(実施例) 以下、添付の図面を参照して本発明の実施例を以下の
順序で説明する。
(a)デジタルカラー複写機の構成 (b)モザイクモニタ (c)画調設定回路 (d)登録画像メモリ回路 (e)カラーバランスの微調整 (f)モザイクモニタモードに係る複写制御のフロー (a)デジタルカラー複写機の構成 本発明に係るデジタルカラー複写機は撮像素子を用い
て原稿を読み取り印字出力信号に変換する読取部と、こ
の印字出力信号に対応してペーパーに電子写真法により
画像を印字するプリンタ部とからなる。複数色の印字出
力を行う場合、各色ごとに読取部による原稿の読み取り
と同一のペーパーへのプリンタ部による画像の印字を面
順次で行う。
第1図に本発明の実施例に係るデジタルカラー複写機
の全体構成を示す。
スキャナ10は、原稿を照射する露光ランプ12、原稿か
らの反射光を集光するロッドレンズアレー13及び、集光
された光を電気信号に変換する密着型のCCDカラーセン
サ(イメージセンサ)14を備えている。スキャナ10は、
原稿読取時にはモーター11により駆動されて矢印方向に
移動し、プラテン15上に載置された原稿を走査する。光
源12で照射された原稿面の画像は、CCDカラーセンサ14
で光電変換される。
CCDカラーセンサ14により得られたR,G,Bの電気信号
(多値)は、読取信号処理部20により、イエロー、マゼ
ンタ、シアン、ブラックのいずれかの印字出力信号(2
値)に変換され、バッファメモリ30に記憶される。プリ
ントヘッド部31では、バッファッモリ30からの印字信号
に従い、LDドライブ回路32が半導体レーザ(LD)33を点
滅させる(第2図参照)。
半導体レーザ33の発生するレーザビームは、第1図に
示す様に、反射鏡37を介して、回転駆動される感光体ド
ラム41を露光する。これにより感光体ドラム41の感光体
上に原稿の画像が描かれる。感光体ドラム41は、1複写
ごとに露光を受ける前に、イレーサランプ42で照射さ
れ、帯電チャージャ43により帯電され、さらにサブイレ
ーサランプ44で照射されている。この状態で露光を受け
ると、感光体ドラム41上に、静電潜像が形成される。イ
エロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー現像器45
a〜45dのうちいずれか一つだけが選択され、ドラム上の
静電潜像を現像する。現像された像は転写チャージャ46
により転写ドラム51上に巻きつけられたペーパーに転写
される。
通常は、この様な印字過程をイエロー、マゼンタ、シ
アン及びブラックについて繰り返す。このとき感光体ド
ラム41と転写ドラム51の動作に同期してスキャナ10はス
キャン動作を繰り返す。その後、分離爪47を作動させる
ことによってペーパーが転写ドラム51から分離され、定
着装置48を通って定着され、排紙トレー49に排紙され
る。
なお、ペーパーは、用紙カセット50より給紙され、転
写ドラム51上のチャッキング機構52によりその先端がチ
ャッキングされ、転写時に位置ずれが生じない様にして
いる。
次に第2図により、CCDカラーセンサ14の出力信号を
処理して2値画像信号を出力する信号処理部20について
説明する。
通常の画像を出力する場合、CCDカラーセンサ14によ
り光電変換された画像信号は、ログアンプ21で画像濃度
に変換され、次にA/D変換器22でデジタル値(多値)に
変換される。この多値変換されたR,G,Bの画像信号は、
シェーディング補正回路23で、シェーディング補正がさ
れる。モザイクモニタモードなどでは、シェーディング
補正された信号は、登録画像メモリ回路1に記憶され
る。通常のカラー画像を出力する場合には、登録画像メ
モリ回路1はキャンセルされ、シェーディング補正され
た信号は、マスキング処理回路24に送られる。
以上の処理は、R、G、Bの3色が並列に処理され
る。次にマスキング処理回路24は、面順次で印字するた
め、3入力信号よりいずれかの印字色(イエロー、マゼ
ンタ、シアン、ブラックのいずれか)の信号を印字トナ
ーの特性にあわせて生成する。いずれの印字色に関する
信号を生成するかは、CPU25からの制御信号により決定
される。モザイクモニタモードや通常のモードで色調整
を変更する場合は印字信号は画調設定回路2で色補正が
行われる。通常の画像の場合は、画調設定回路2はキャ
ンセルされる。電気変倍回路26は、マスキング処理回路
24又は画調設定回路2からの信号を電気的に処理して主
走査方向の変倍を電気的に行うものであり、その手法
は、周知であるのでここでは説明を省略する。一方、副
走査方向の変倍は、原稿とスキャナ10の相対運動の速度
を可変にすることによって実現できる。
中間調処理回路27は、電気変倍回路26よりの信号を2
値化処理して2値の擬似中間調信号を生成し、バッファ
メモリ30に送る。LDドライブ回路32は、バッファメモリ
30からの擬似中間調信号に対応して半導体レーザ33を駆
動してレーザビームを出射させる。
なお、クロック発生器28は、CCDカラーセンサ14の読
取りと各回路の画像データ処理の同期をとるための水平
同期信号Hsyncとクロック信号CKAを発生する。また、変
倍用副走査クロック発生器29は、CPU25からの信号に応
じて登録画像メモリ回路1への割込信号である変倍用副
走査クロックを発生する。
なお、CPU25は、操作パネル(第4図参照)との信号
の送受信を行う。また、電子写真プロセスによる印字動
作を制御する図示しないプリンタ制御部との信号の送受
信を行うが、従来と同様なので説明を省略する。
信号処理部20内において、画像データは第3図の様な
タイミングで処理されている。ここで水平同期信号Hsyn
c及びクロック信号CKAは、クロック発生器28にて発生さ
れ、CCDカラーセンサ14からのR,G,Bの画像データは、ク
ロックCKAに同期してシリアルに流れる(図において画
像データの数字は主走査方向のアドレスを示す。)。水
平同期信号Hsyncが発生する度に、主走査方向のライン
nが更新される。即ちスキャナ10は副走査方向に単位距
離だけ進んだことになる。
このデジタルカラー複写機は、カラーバランスの微調
整のために、色補正係数を11段階で調整できる。使用者
は、色補正係数を設定して印字を行うと、希望のカラー
バランスが得られる。さらに本複写機は、モザイクモニ
タとよばれる色調整機能とスーパーインポーズ機能を備
えている。両機能とも画像データを記憶するメモリを必
要とし、また、画像処理も共通する点が多いため、画像
登録・読出用の登録画像メモリ回路1と色調整用の画調
設定回路2とを共用し、CPU25により制御して両機能を
実現する。なお、スーパーインポーズ機能については、
本出願人による別の出願に開示されているので、詳細な
説明を省略する。
第4図は、複写機の上面に設けらた操作パネル70の各
種キーなどの配列を示す図である。
操作パネル70には、複写動作をスタートさせるための
プリント開始キー71、割込複写を指定する割込キー72、
クリア・ストップキー73、オールリセットキー74、テン
キー75、セットキー76、キャンセルキー77、各種ファン
クションキー78〜81、後述する領域を設定するためのジ
ョグダイアル82,83、領域を設定するために原稿画像を
表示するとともに各種のメッセージなどを表示する液晶
などからなる表示部84が設けられている。ここで、ファ
ンクションキー78,79、80は、それぞれ、モザイクモニ
タ選択キー、スーパーインポーズモード選択キー、濃度
補正キーである。
後に説明するモザイクモニタモードにおける注目領域
などの領域の設定は次のように行う。たとえば注目領域
の設定の場合、原稿をプラテン15に載置し、スキャナ10
により予備スキャンを行うことによって、第5図に示す
ように、操作パネル70の表示部84の原稿領域EDに原稿画
像が大まかに表示される。縦横の指示線LPY,LPXの交点
が領域EAの中心となる。ジョグダイアル82,83を操作す
ると、これらの指示線がそれぞれ左右又は上下に移動す
るので、これによって領域EAを定め、セットキー76を押
すことによってその注目領域が設定される。
(b)モザイクモニタ モザイクモニタは、注目領域を記憶する登録画像メモ
リ回路((d)節参照)1と、印字工程において色調整
を行う画調設定回路((c)節参照)2とによって実現
される。
操作パネル70においてファンクションキー78を押すと
モザイクモニタモードが選択される。
モザイクモニタとは、使用者が色再現を最もよく行い
たい注目領域を指示し、これに応じて注目領域の画像が
多種の色調で同じペーパーに同時に印字され、次に使用
者が各種出力画像(モザイクモニタ画像という)の中か
ら最適の色調を選択し、こうしてモザイクモニタ画像か
ら最適の色調整が得られるように色調をモニタする色調
整選択方法である。
モザイクモニタモードにおいては、まず、原稿の予備
スキャンを行い、使用者が、操作パネル70の表示部84に
表示された予備スキャンによる原稿画像を見て、色調整
を最もよく行いたい注目領域(たとえば第5図の斜線
部)を設定する。これに対応して登録画像メモリ回路1
は、次のスキャンにおいてその注目領域の設定値に対応
した画像データIのみをメモリに記憶する。なお、注目
領域の大きさは、このメモリの記憶容量に対応して上限
が定められている。
次に、画調設定回路2は、登録画像メモリ回路1から
読み出されマスキング処理回路24で印字色のデータとな
った画像データIから各種色調の画像を同じ用紙に印字
させる印字データI′=kI(k=Ky,Km,Kc)を発生す
る。ここに、Ky,Km,Kcはそれぞれイエロー、マゼンタ、
シアンについての色補正係数kである。第6図に出力フ
ォーマットの一例を示す。この例では、シアン(c)、
マゼンタ(m)、イエロー(y)の3印字色とも3種の
色補正係数Ky=yi,Km=mi,Kc=ci(i=0,1,2)を使用
し、3×3×3=37種の画像を出力する。ここに“1"を
付した色補正係数c1,m,y1は色調整の標準の係数に表わ
し、電源投入時に色補正係数の標準値として与えられ
る。“0",“2"を付着した色補正係数c0,m0,y0;c2,m2,y2
は、それぞれ、標準値c1,m1,y1より小さい係数と大きい
係数を示す。
本実施例では、色補正係数ci,mi,yi(i=0,2)は、
色補正係数の標準値c1,m1,y1に所定の色補正調整値aを
減算、加算して得ている。この計算により色補正係数は
次のように設定されている。
y0←y1−a y2←y1+a m0←m1−a m2←m1+a c0←c1−a c2←c1+a この標準値は、電源投入時に初期値が設定されるが、
モザイクモニタモードで微調整した値が設定されること
がある(第13図(a)S94,S112参照)。計算値が調整範
囲を越える場合は、たとえば、上限値、下限値を設定す
るようにすればよい。また、色補正調整値aは、微調整
のレベル間隔bの3倍としている。色調整を大きく変え
たい場合は、色補正調整値aの値を大きく、小さく変え
たい場合はaの値を小さく設定すればよい。
第6図に示した27種の出力画像から、使用者は最適の
色調を選択する。通常は、これによりモザイクモニタモ
ードは終了する。
ところで、モザイクモニタ画像GMの中から選択したい
画像を使用者が指定するには、例えば、操作パネル70の
表示部84に表示されたメッセージにしたがってファンク
ションキー78〜81を操作するようにすればよい。
あるいは、表示部84に第6図の画像ブロックを表示
し、ファンクションキーあるいはテンキーによりブロッ
ク座標を指定して係数を選択してもよい。
次に原稿が再び読み取られ、設定された色調で画像が
印字される。
(c)画調設定回路 第7図は、画調設定回路2の回路図である。
画調設定回路2は、マスキング処理回路24の次段に設
置されたモザイクモニタ画像の色補正(色調整を行うた
めの回路である。
マスキング処理回路24は、R,G,Bの3色の各画像信号
を、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各印字
色に対応する印字のための画像信号(印字信号)Y,M,C,
Kに変換し、変換した画像信号を画調設定回路2に出力
する。
よく知られているように、元の画像信号R,G,Bから印
字信号Y,M,Cに変換するための変換式は次のように表さ
れる。
各変換係数a00〜a22は、原稿画像にできるだけ近い色
の画像が印字されるように、理論と実験によって適切な
値にあらかじめ設定されている。
画調設定回路2における色調整は、上述の演算によっ
て求められた各印字信号Y,M,Cに対して、 Y1=Ky×Y M1=Km×M C1=Kc×C の演算を行い、調整済みの印字信号Y1,M1,C1を得ること
である。ここで、Ky,Km,Kcはそれぞれイエロー、マゼン
タ、シアンの色補正係数である。
なお、ブラックの印字位信号Kは、Y,M,Cの3印字色
ともに印字される画素でのみ出力される。また、色調整
は不必要である。
モザイクモニタモードでは、第6図に例示するよう
に、各ブロックごとに異なる色補正係数の組が与えられ
る。即ち、P0(x0,y0)とP1(x1,y1)で指定される読出
領域は、主走査方向Xに3列、副走査方向Yに9行のブ
ロックに区分され、各区分ごとに異なる組合わせが設定
される。その場合、Y(イエロー)の係数Kyは、副走査
方向Yには変化せず、副走査方向Xにはy0,y1,y2と変化
し、M(マゼンタ)の係数Kmは、主走査方向Xには変化
せず、副走査方向Yの1ブロック毎にm0,m1,m2,m0,m1
と順次変化し、C(シアン)の係数Kcは、主走査方向に
は変化せず、、副走査方向の3ブロック毎にc0,c1,c2
変化する。
したがって、画調設定回路2は、モザイクモニタモー
ドにおいて各印字信号Y,M,Cに対して上述のようにモザ
イクモニタ画像の各ブロックごとに色補正用の係数を設
定して調整済印字信号を出力する。
画調設定回路2において、乗算器301は、上述の印字
信号Y1,M1,C1を得るための演算を実行する。ここで、モ
ザイクモニタモードにおいて主走査方向について3係数
を設定するために、3個のラッチ302,303,304からなる
ラッチ回路305が設けられており、これらのラッチ302〜
304には、CPU25から出力される係数が設定されるように
なっている。この3係数はそれぞれ主走査方向に3つの
ブロックに対応する値である。CPU25に変倍用の副走査
クロックが割込信号として入力されるごとに、割込処理
(第14図(a),(b)参照)がなされ、副走査方向に
1ブロック分進むごとにCPU25はラッチ信号を画調設定
回路2に出力し、次のブロックのための新たな3係数を
ラッチ302,303,304にラッチさせる。
3個のラッチ302〜304からなるラッチ回路305を設け
たのは、主走査方向については係数の変更周期が短く、
CPU25によってリアルタイムに設定すことは速度的に困
難であるからである。
上述の登録画像メモリ回路1において画像メモリ401
の読み出し時に発生した主走査方向のオーバーフロー信
号Xは、第1選択信号発生回路311に入力され、第1選
択信号発生回路311は、オーバーフロー信号Xが入力さ
れる度毎に(各ブロック毎に)、セレクタ306が各ラッ
チ302〜304を順次選択的に切り替えるための信号を出力
する。セレクタ312は、モザイクモニタモードのときに
は、第1選択信号発生回路311の出力をS21としてセレク
タ306に伝える。
セレクタ306は、信号S21に対応してラッチ回路305に
ラッチされている各係数を、ブロック毎に乗算器301に
選択的に順次送り込む。
一方、登録画像メモリ回路1において画像メモリ401
の読み出し時に発生した副走査方向のオーバーフロー信
号Yは、セレクタ313に入力されており、セレクタ313
は、モザイクモニタモードのときに、これをラッチ回路
305に伝える。これによって、オーバーフロー信号Yが
出力される度毎に、ラッチ回路302〜304は、CPU25から
出力してくる色補正係数の組をラッチして更新する。し
たがって、副走査方向についてブロックが変わると、即
座に色補正係数の組が変更される。
モザイクモニタモードで色補正係数が得選択された場
合は、選択された係数をたとえばラッチ302に設定して
乗算器301に出力すればよい。
なお、スーパーインポーズモードでは、セレクタ312
は第2選択信号発生回路314の出力を選択し、スーパー
インポーズする領域と他の領域とで色調を異ならせるこ
とが可能であるが説明を省略する。
(d)登録画像メモリ回路 登録画像メモリ回路1は、モザイクモニタモードにお
ける原稿の注目領域の登録画像をメモリ401に登録し、
モザイクモニタ画像の印字のため用紙上の任意の指定さ
れた位置で読み出して印字する回路である。
第8図は、登録画像メモリ回路1の回路図を示す。こ
こに、メモリ401は、登録画像を登録するRAMである。セ
レクタ421は、シェーディング補正された画像データと
“白”データを選択する。モザイクモニタ画像を読出し
印字する場合は、“白”データが選択される。セレクタ
421の出力信号は、3−ステートバッファ422を介して、
メモリ401とセレクタ446に送られる。3−ステートバッ
ファ422は、モザイクモニタ画像の印字の際にメモリ401
が読み出されているときのみ▲▼=“1")、ハイイ
ンピーダンス状態となる。その他の場合は、モザイクモ
ニタモードでモザイクモニタ画像を印字していないとき
は、“白”データを出力する。また、モザイクモニタモ
ードで画像登録時には、画像データを出力する。
登録画像がフルカラー画像であった場合、色彩調整が
求められることが多い。そこで、セレクタ446と3−ス
テートバッファ422により、中間処理前にメモリを介在
させ、多値データをメモリに記憶させる。この登録画像
データを読出すことにより、モザイクモニタ画像が種々
の色調整を施して印字できる。
書込領域判別回路402は、CPU25から設定される主走査
方向(X)と副走査方向(Y)の書込領域設定信号に基
づいて主走査方向または副走査方向に書込領域にあるか
否かを判別する。ANDゲート407は、その判別結果に基づ
き、書込領域にある場合にクロック▲▼をメモリ
401の▲▼端子に出力し、メモリ401への書き込みを
可能にする。
同様に、読出領域判別回路408は、CPU25から設定され
る主走査方向(X)と副走査方向(Y)の読出領域設定
信号に基づいて主走査方向または副走査方向に読出領域
にあるか否かを判別する(読出領域は出力フォーマット
により定められている。)。ANDゲート405は、その結果
に基づき、読出領域にある場合に、インバータ423を介
して、メモリ401の▲▼端子に‘0'を出力し、メモ
リ401を読出可能にする。
メモリ401についての書込みと読出しのアドレスは、
それぞれ、書込アドレス発生カウンタ403と読出アドレ
ス発生カウンタ409により発生され、セレクタ404を介し
てメモリ401のアドレス端子に出力される。セレクタ404
は、書込みか読出しかに応じて書込アドレスまたは読出
アドレスを選択する。なお、書込アドレスと読出アドレ
スは、いずれも、X方向のアドレスとY方向のアドレス
を基に乗算器と加算器を用いて1次元のアドレスとして
発生される。
なお、セレクタ446とANDゲート448は、スーパーイン
ポーズモードで、原稿画像の印字の際にスーパーインポ
ーズ画像の部分に‘白’データを出力するために設けら
れるが、詳細な説明は省略する。スーパーインポーズモ
ードでトリミング信号が出力された場合を除いて、セレ
クタ446は、3−ステートバッファ422またはメモリ401
の出力信号を選択する。
以下では、登録画像メモリ回路1についてさらに詳し
く説明する。
登録画像の書込みにおいては、使用者が注目領域を指
定すると、CPU25はこのエリアは画像先端からみて(Y
方向について)何ラインの範囲の領域か、更に主走査方
向(X方向)について何画素目の範囲にあるかを算出
し、すなわち、このエリアの左上角の座標(x0,y0)と
右下角の座標(x1,y1)を求め、この座標をX方向とY
方向の書込領域を判別するための書込領域設定信号とし
て書込領域判別回路402のX部分402aとY部402bにそれ
ぞれ設定する。X、Yはそれぞれ、主走査方向と副走査
方向をさす。書込領域判別回路402のX部402aとY部402
bは画像先端信号が入力されると水平同期信号Hsync及び
クロックCKAをカウントするとともに、そのカウント値
が上記書込領域設定範囲にあるかどうかを比較する。主
走査方向が範囲内(x0≦x≦x1)であれば▲▼=
‘L'を出力し、副走査方向が範囲内(y0≦y≦y1)であ
れば▲▼=‘L'を出力する。書込アドレス発生カ
ウンタ403は、書込領域判定回路402が書込領域であると
判別したときに書込アドレスを発生し、セレクタ404を
介してメモリ401のアドレス端子に送る。すなわち、書
込アドレス発生カウンタ403のX部403aでは▲▼
=‘L'のときクロックCKAをカウントし、主走査方向に
関するアドレスを発生する。なお、このアドレスは、水
平同期信号Hsyncでクリアされる。また、書込アドレス
発生カウンタ403のY部403bは▲▼=‘L'のとき
水平同期信号Hsyncをカウントし副走査方向に関するア
ドレスを発生する。なおこのアドレスはCPU25が発生す
る画像先端信号によりクリアされる。書込アドレス発生
カウンタ403は図示しない乗算器と加算器を備え、X方
向とY方向の両アドレスより1次元のアドレスを演算す
る。
この様にしてアドレスを発生しメモリ401に画像デー
タを書き込む際はさらに、データ保持信号が‘L'、 が‘L'と設定されている。これにより、セレクタ404
は、ANDゲート405を介して選択信号が送られるので書込
アドレス発生カウンタ403からのアドレス信号を選択
し、メモリ401のアドレス端子に伝える。また、インバ
ータ406とANDゲート407を介してメモリ401の▲▼端
子にクロック▲▼が伝えられ、メモリへの書込を
可能にする。また が‘L'と設定されているので、3−ステートバッファ42
2は、原稿画像を書き込んでよい状態でのみANDゲート40
5を介して能動状態になり、画像データをメモリ401のI/
O端子に伝える。これにより書込領域判別回路402が、主
副走査ともに範囲内であると判定した領域についての画
像だけをメモリ401に記憶させることができる。書込み
が終了すると、CPU25はデータ保持信号を‘H'とし、AND
ゲート407を介して書き込みを禁止し、メモリ401の内容
を保持する。
メモリ401に記憶されたデータを読出す際には、指定
された読出領域に印字するようにデータを読出す必要が
ある。読出に必要な回路構成は、書込用の部分とほぼ同
じである。CPU25は、用紙に対し読出領域を判別する読
出領域判別回路408のX部408aとY部408bには、それぞ
れ、原稿読取倍率と印字倍率とを考慮してx0≦x≦x1
y0≦y≦y1であるとき領域内であると判別できる設定値
を与えておく。x0,y0は読出領域の左上角P0のX座標と
Y座標であり、x1,y1は右下角P1のX座標とY座標であ
る(第6図参照)。読出領域判別回路408は、スキャン
の際に画像先端信号が入力されると、水平同期信号Hsyn
c及びクロックCKAをカウントするとともに、そのカウン
ト値が上記読出領域設定範囲にあるかどうかを比較す
る。主走査方向が範囲内であれば、▲▼=‘L'を
出力し、副走査方向が範囲内であれば▲▼=‘L'
を出力する。
読出アドレス発生カウンタ409は、読出領域判別回路4
08が読出領域であると判別したときに読出アドレスを発
生し、このアドレスは、読出時には が‘H'なのでセレクタ404を介してメモリ401のアドレス
端子に送られる。すなわち、読出アドレス発生カウンタ
409のX部409aは、▲▼=‘L'のときクロックCKA
をカウントし、主走査方向に関するアドレスを発生す
る。なお、このアドレスは水平同期信号Hsyncでクリア
される。また、読出アドレス発生カウンタ409のY部409
bは▲▼=‘L'のとき変倍用副走査クロック発生
器29からの副走査クロックをカウントし、副走査方向に
関するアドレスを発生する。水平同期信号Hsyncではな
く副走査クロックをカウントするのは、変倍を考慮した
ものである。なお、このアドスはCPU25が発生する画像
先端信号によりクリアされる。読出アドレス発生カウン
タ409内では主走査方向と副走査方向のアドレスより図
示しない乗算器と加算器とを用いて1次元のアドレスが
発生される。
メモリ401をアクセスして読み出されたデータは後段
に伝えられる。このとき、当然読出領域内では読出アド
レスカウンタ409はメモリの最大サイズを越えてもカウ
ント要求がなされるわけであるが、この場合読出アドレ
スカウンタのX部409a、Y部409bはオーバーフローする
ごとにオーバーフロー信号X,Yを出力するとともに、再
び初期値からカウントをはじめる。オーバーフロー信号
X,Yは、後段に配置される画調設定回路2に出力され
る。オーバーフロー信号X,Yは、モザイクモニタモード
で複数の画像を水平方向に並べて色調を異ならせて印字
する場合に用いる。
なお、読出し時においては が‘H'となっているので、読出領域(▲▼=
‘L',▲▼=‘L')ではANDゲート405とインバー
タ423を介してメモリ401は出力可能状態であり、また、
ANDゲート405を介して3−ステートバッファ422はハイ
インピーダンス状態となっていて画像データ入力側はメ
モリ401と切り離されている。
また、セレクタ446は、メモリ401が読出可能である場
合は(▲▼=‘L')、ANDゲート448を介した選択信
号によりメモリ401の読出データを選択し、その他の場
合は、第6図のフォーマットのような印字ができるよう
にデータを読み出す必要があるので、メモリからのデー
タ読出時以外では画像データを‘白’にするため、
‘白’データを選択する。このとき、読出領域判別回路
408a,408bには、原稿読取の倍率と、メモリ401の内容の
印字倍率との違いを考慮した座標が設定されている。印
字に用いる変倍用副走査クロックは、等倍では原稿読取
倍率と一致させておく。
いま第6図を例にとり3×9の画像を出力する場合、
メモリの読み出し方としては、主走査方向に3回同じラ
インの内容を読出し、副走査方向について全内容を読み
出すと、再び主走査方向を先頭から読み出すことにな
る。
用紙に対し読出領域を判別する読出領域判別回路のX
部408a,Y部408bの出力が可能であるとき(▲▼=
‘L')、読出アドレス発生カウンタのX部409a,Y部409b
によりアドレスを発生させ、そのアドレスを用いてメモ
リ401をアクセスし、保持してあった画像データをセレ
クタ446を経て後段に伝える。ここでCPU25は、読出領域
判別回路のX部408aには、x0≦x≦x1であるとき、Y部
408bには、y0≦y≦y1であるとき、読出範囲内であると
判別できる設定値を与えておく。このとき、読出アドレ
ス発生カウンタ409は1ブロックの最大サイズ(=(x1
−x0)/3)を越えるとオーバーフロー信号Xを出力する
とともに、再び初期値からカウントをはじめる。そし
て、同じラインの内容を読み出す。これを3回繰り返
す。副走査方向に(y1−y0)/9だけ進むと水平方向の3
ブロックの読出が完了し、オーバーフロー信号Yが出力
される。こうして、水平方向に3個の画像が印字され
る。これを副走査方向に9回繰り返すことにより3×9
のブロックのモザイクモニタ画像が読出される。
なお、画調設定回路2においては、オーバーフロー信
号X,Yに対応してブロックごとに異った色補正係数が設
定されているので(第14図(a),(b)参照)、各画
像はそれぞれ異った色調整が施され印字されることにな
る。
(e)カラーバランスの微調整 (b)節で説明したように、本実施例のモザイクモニ
タモードでは、シアン、マゼンタ、イエローの色補正係
数ci,mi,yi(i=0,1,2)は、標準値c1,m1,y1を中心に
3段階に変化させていて、各段階の差を色補正調整値a
としている。一方、デジタルカラー複写機では、通常の
複写モードにおいて色補正をたとえば微調整値bを用い
て11段階に微調整できるようにしている。モザイクモニ
タモードにおける色補正調整値aは、微調整の1段階b
よりも一般に大きくして、色調の変化をわかりやすくす
る。本実施例では、a=3bと設定し、また、モザイクモ
ニタモードの標準値c1,m1,y1を微調整の中心値と一致さ
せている。これにより、モザイクモニタモードでの色補
正係数と微調整の色補正係数との対応がわかりやすくな
る。しかし、微調整は、連続的に行うようにしてもよ
く、また、必ずしもモザイクモニタモードの色補正係数
と対応させなくてもよい。
モザイクモニタモードにおいて、モザイクモニタ画像
が印字された後、希望画像が選択されると(第13図
(a)S53,S61参照)、次に微調整が可能になる(第13
図(a)S92参照)。このとき、まず、操作パネル70の
表示部84に、第9図に示すように棒グラフ91とキー92〜
97が表示される。この棒グラフ91は、イエロー(Y)、
マゼンタ(M)、シアン(C)について色補正のレベル
を表示する。ただし、レベル0は、モザイクモニタモー
ドで選択された希望画像の色補正係数(第13図(a)S6
2〜S84)のレベルを表す。希望画像に対する微調整を表
示するためである。棒グラフ91の縦軸の目盛+5〜−5
は、微調整が11段階で微調整値bを用いて行われること
に対応する。キー92,94,96は、それぞれ、イエロー、マ
ゼンタ、シアンの色補正レベルを1(b=a/3)だけ増
加するキーであり、キー93,95,97は、それぞれ、イエロ
ー、マゼンタ、シアンの色補正レベルを1(b=a/3)
だけ減少するキーである。ジョグダイヤル82,83を操作
してキーの位置にカーソルを移動し、セットキー76を押
すと、そのキーに対応するレベルの変化が起こり、棒グ
ラフ91に表示された各棒が増減する。この操作を繰り返
すと、レベルが順次増減される。
第9図中、点線で示したものは、イエローのアップキ
ー92にカーソルをセットし、セットキー76を2回押した
場合を示す。いま、選択された希望画像の色補正係数が
y0(=y1−a),m1,c2(=c1+a)であった場合、微調
整後の実際の色補正のレベルは、a=3bに設定してある
ので、第10図に示すようになる。
次に、こうして設定されたレベルを標準値y1,m1,c1
設定すると(第13図(a)S94)、モザイクモニタモー
ドにおける色補正演算の標準値が、従来は、aの単位で
調整できたのに対し、a/3の単位で微調整できることに
なる。再びモザイクモニタモードをスタートさせると
(同S95)、その標準値を用いて色補正係数が演算され
(同S52)、モザイクモニタ画像が印字される(同S5
3)。
(f)モザイクモニタモードに係る複写機制御のフロー 第11図は、デジタルカラー複写機を制御するCPU25の
複写動作制御のスーパーインポーズ機能とモザイクモニ
タモードに係るメインフローを示す。操作パネル70にお
いてファンクションキー78または79が押されてスーパー
インポーズモードまたはモザイクモニタモードに入る
と、このメインフローに入る。普通、モザイクモニタモ
ードをセレクトするということは画像登録要求(ステッ
プS1、以下「ステップ」を省略する)、モザイクモニタ
出力要求(S3)ともに“YES"である。また、スーパーイ
ンポーズモードをセレクトするということは、画像登録
要求(S1),スーパーインポーズモード出力要求(S5)
ともに“YES"である。
画像登録の要求があれば(S1でYES)、画像登録処理
を行う(S2,第12図参照)。画像登録とは、指定した領
域の画像の内容を登録することである。画像登録処理
(S2)においては、使用者の希望する領域を設定し、そ
の領域の内容をメモリに登録する。エリア設定は、原稿
画像を読取り、表示部84に読取画像を表示し、希望する
領域をジョグダイアル82,83とセットキー76で設定す
る。
モザイクモニタ出力要求があれば(S3でYES)、モザ
イクモニタ出力処理(S4,第13図(a),(b)参照)
を行う。すなわち、登録した内容を読出し、それに各種
色補正を施してモザイクモニタ画像を出力する。この
際、プリント枚数、倍率等の印字条件を初期値にリセッ
トし(オールリセット)、濃度調整レベルを標準値に設
定しておく。出力されたモザイクモニタ画像の中から使
用者の希望するカラーバランスの画像を選び、コピー要
求を行うと、コピー動作が行われ、そのカラーバランス
で全体の画像が得られる。
スーパーインポーズ出力要求の場合(S5でYES)、ス
ーパーインポーズ出力設定を行う(S6)。すなわち、登
録画像があるかどうかのチェックの後、メモリからの読
出設定を行なう。次にコピー要求を行うと(S7でYE
S)、コピーが行われ(S8,S9)、登録画像が原稿画像に
重ねて印字される。
画像登録要求、モザイクモニタ出力要求、スーパーイ
ンポーズ出力要求がいずれもなければ(S1,S3,S5でいず
れもNO)、普通のコピーを行う(S7〜S9)。
なお、モザイクモニタモード、スーパーインポーズモ
ードでの領域設定等は、(b)節で説明したように表示
部84を用いて行う。
第12図は、画像登録処理(S2)のフローを示す。操作
パネル70においてセットキー76が押されると、そのとき
に表示部84で設定されていた領域設定値を入力する(S2
1)。さらに、その他の各種入力値を設定する(S22)。
次に、画像登録を開始するか否かが判定される(S3
1)。画像登録を開始する場合は、入力された領域設定
値(S21)より登録画像領域の頂点(左上角と右下角)
の座標を計算し、書込領域設定信号を出力してその領域
の原稿画像を読み取らせ(S32),その基本信号をシェ
ーディング補正させて(S33)、補正値をメモリ401に書
き込む(S34)。そして、画像登録要求をクリアして(S
35)、リターンする。画像登録を開始しない場合(S31
でNO)、直ちに画像登録要求をクリアして(S35)、リ
ターンする。
第13図(a),(b)は、モザイクモニタ出力処理
(S4)のフローを示す。まず、注目領域のメモリ401の
内容の読出しの条件を設定し(S51)、色補正係数の標
準値y1,m1,c1と色補正調整値aを基に色補正係数yi,mi,
ci(i=0,2)を算出する(S52)。すなわち、本実施例
では標準値に対し色補正調整値aを増減して色補正係数
を3段階に設定する。
y0←y1−a y2←y1+a m0←m1−a m2←m1+a c0←c1−a c2←c1+a そして、メモリ内容を読出し、色補正係数を設定して
モザイクモニタ画像を印字させる(S53)。なお、標準
値y1,m1,c1は電源投入時に初期値が設定されるが、後の
S94で設定された値が用いられることもある。
次に、表示部84でモザイクモニタ画像の中から使用者
が希望する画像(ブロック)が選択されると(S61)、
選択された画像に応じた色補正係数を設定する。まず、
イエローについて選択された色補正係数がy0であるか否
かが判定され(S62)、y0であれば、y0の値をy1に代入
する(S63)。y0でなければ、次に、選択された色補正
係数がy1であるか否かが判定される(S64)。y1であれ
ばそのままS71に進み、y1でなければ、y2の値をy1に代
入する(S65)。すなわち、ここではy1は選択されたイ
エローの色補正係数を表す。
次に、マゼンタについて選択された色補正係数がm0
あるか否かが判定され(S71)、m0であれば、m0の値をm
1に代入する(S72)。m0でなければ、次に、選択された
色補正係数がm1であるか否かが判定される(S73)。m1
であればそのままS81に進み、m1でなければ、m2の値をm
1に代入する(S74)。すなわち、ここではm1は選択され
たマゼンタの色補正係数を表す。
次に、シアンについて選択された色補正係数がc0であ
るか否かが判定され(S81)、c0であれば、c0の値をc1
に代入する(S82)。c2でなければ、次に、選択された
色補正係数がc1であるか否かが判定される(S83)。c1
であればそのままS91に進み、c1でなければ、c2の値をc
1は代入する(S84)。すなわち、ここではc1に選択され
たシアンの色補正係数を表す。
次に、第9図に示すように、以上で設定した色補正係
数の選択値y1,m1,c1をいずれも“0"レベルとして操作パ
ネル70の表示部84に表示する(S91)。これは、次に行
う微調整の量を明確に表示するためである。従って、S6
1で選択された色補正係数がたとえばy0,m1,c2であった
場合、表示の目盛“0"は、イエローについてはy0を、マ
ゼンタについてはm1を、シアンについてはc2を意味す
る。
次に、使用者の希望するカラーバランス微調整を行う
(S92)。ここで、微調整の1段階bは、a/3に相当す
る。たとえば、イエローを2段階強くしたい場合は、ジ
ョグダイヤル82,83で表示部84内のカーソルをYアップ
キー85の位置に移動し、セットキー76を2回押せばよ
い。これに対応して、第9図の破線のように表示も変更
される。印字されたモザイクモニタ画像とこの表示を見
ることにより、使用者は必要な微調整の程度の見当がつ
きやすくなる。
次に、選択した色補正係数を標準値に設定するか否か
が判定される(S93)。このとき、操作パネル70の表示
部84には、「選択したカラーバランスを標準値として設
定しますか?」との表示がなされ、使用者は、ジョグダ
イヤル82,83とセットキー76によりYESまたはNOをセット
する。使用者が設定を希望する場合は、上述のS62〜S84
で設定された選択値y1,m1,c1を標準値として記憶する
(S94)。上記の例では、第10図に示すものとなる。即
ち、選択値は次に行うモザイクモニタモードでは、各標
準値がy1←y1−a/3,m1←m1,c1←c1+aとして設定され
る。
次に、モザイクモニタモードをスタートさせるか否か
が判定される(S95)。使用者はたとえば新しい標準値
を基にモザイクモニタ画像を印字したい場合にファンク
ションキー78を押してスタートさせる。スタートが選択
されると、S51に戻り、モザイクモニタ出力を行う。従
って、微調整された標準値に対し、±aの増減を行った
各色補正係数を用いモザイクモニタ画像が得られる。ス
タートが選択されないと、S101に進む。
プリント開始キー71が押されてコピーが要求されると
(S101)、原稿の走査が開始され、選択された色補正係
数y1,m1,c1を用いてコピーをスタートさせる(S102)。
そしてコピー終了まで(S103)、コピーを行う。
コピーが終了すると、次に、コピーに用いた実際のカ
ラーバランスを第10図のように表示部84に表示する(S1
11)。そして、コピーに用いた色補正係数y1,m1,c1を標
準値として記憶し(S112)、リターンする。この標準値
は次のモザイクモニタのための色補正係数の初期設定値
となる。
なお、y1,m1,c1を標準値として設定するか否かの判断
は、使用者の選択に任せてもよい。
第14図(a),(b)は、モザイクモニタ画像の印字
における色調整のための係数の設定処理を行うフローチ
ャートである。
この処理は、水平同期信号Hsyncが発生する度毎にCPU
25に割り込みがかかり、これによる割り込みルーチンと
して実行される。
この中で、カウンタCt1は、プリント用紙Pの先端
(画像先端)から副走査方向への距離をカウントし、モ
ザイクモニタ画像GMの印字始め及び印字終わりを検出す
る。カウンタCt2は、副走査方向の距離をカウントし、
モザイクモニタ画像のブロックの変化を検出する。T
は、画像先端からモザイクモニタ画像の印字位置までの
副走査方向の距離を表し、lは1ブロックの副走査方向
の距離を表す(第6図参照)。
まず、S300でステートが判断され、その値「0」〜
「4」に応じて分岐する。
ステートが「0」のときには、画像先端(用紙Pの先
端)であるか否かが判断され(S301)、画像先端が通過
したときには、カウンタCt1を初期化し(S302)、ステ
ートを「1」にする(S303)。
ステートが「1」のときには、カウンタCt1がTにな
るのを待ち(S311)、すなわちモザイクモニタ画像GMの
先端である座標y0の位置に達するのを待ち、その後、使
用する現像器のトナーの色によって、ステート「2」,
「3」,「4」のいずれかにジャンプする。
すなわち、Y(イエロー)のとき(S312でYES)はス
テートを「2」とする(S313)。M(マゼンタ)のとき
(S321でYES)は、カウンタCt2を初期化し(S322)、変
数iを「0」とし(S323)、ステートを「3」とする
(S324)。C(シアン)のとき(S321でNO)は、カウン
タCt2を初期化し(S331)、変数jを「0」とし(S33
2)、ステートを「4」とする(S333)。
ステートが「2」(Yスキャン)のときには、画調設
定回路2にラッチ信号を出力しラッチ302,303,304にそ
れぞれ設定する係数1〜3としてy0,y1,y2をラッチし
(S341)、カウンタCt1が(T+9l)になるのを待ちす
なわちモザイクモニタ画像GMの後端である座標y1の位置
に達するのを待ち、(S342)、ステートを「0」とする
(S343)。
ステートが「3」(Mスキャン)のときは、ラッチ30
2〜304の係数1〜3にmiを代入し(S351)、カウンタCt
2がlになるのを待ち、すなわちモザイクモニタの1ブ
ロック分が終わるのを待ち(S352)、カウンタCt2を初
期化し(S353)、変数iを1つインクリメントする(S3
54)。次に、モザイクモニタ画像の後端に達するのを待
ち(S355)、ステートを「0」とする(S356)。つま
り、ここでは、係数1〜3には互いに同じ値miが設定さ
れるとともに、モザイクモニタ画像が副走査方向に1ブ
ロック変わる毎に、係数1〜3が新しい値mi+1に変更さ
れる。
ステートが「4」(Cスキャン)のときは、ラッチ30
2〜304の係数1〜3にcjを代入し(S361)、カウンタCt
2が(3l)になるのを待ち、すなわちモザイクモニタの
3ブロック分が終わるのを待ち(S362)、カウンタCt2
を初期化し(S363)、変数jを1つインクリメントする
(S364)。次に、モザイクモニタ画像の後端に達するの
を待ち(S365)、ステートを「0」とする(S366)。つ
まり、ここでは、ラッチ302〜304の係数1〜3には互い
に同じ値cjが設定されるとともに、モザイクモニタ画像
が副走査方向に3ブロック変わる毎に、係数1〜3が新
しいcj+1に変更される。
各ステートでの処理が終わると、カウンタCt1,Ct2
インクリメントする(S371)。
以上の処理によって、各印字色についてブロックごと
に種々の係数が設定され、色調整が行われる。
(発明の効果) モザイクモニタモードにおいてモザイクモニタ画像よ
り選択された希望画像の色補正係数を基に、カラーバラ
ンスをさらに微調整できる。
従って、微調整の程度が見当がつく場合は、再度モザ
イクモニタ画像を印字して希望の色調整がすぐに得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、デジタルカラー複写機の概略断面図である。 第2図は、信号処理部のブロック図である。 第3図は、画像データ処理のタイミングチャートであ
る。 第4図は、操作パネルの平面図である。 第5図は、注目領域設定の図である。 第6図は、モザイクモニタ画像の出力フォーマットの図
である。 第7図は、画調設定回路の回路図である。 第8図は、登録画像メモリ回路の回路図である。 第9図は、色補正微調整用の表示部の画面の図である。 第10図は、色補正レベルの図である。 第11図は、デジタルカラー複写機のモザイクモニタモー
ドに係るメインフローの図である。 第12図は、画像登録処理のフローチャートである。 第13図(a),(b)は、モザイクモニタ出力設定のフ
ローチャートである。 第14図(a),(b)は、割込処理のフローチャートで
ある。 1……登録画像メモリ回路、2……画調設定回路、 20……信号処理部、25……CPU、 70……操作パネル、 78……モザイクモニタ選択キー、 82,83……ジョグダイヤル、 84……表示部、401……メモリ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 守家 茂 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (56)参考文献 特開 平1−126074(JP,A) 特開 平1−232878(JP,A) 特開 昭62−229426(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/525 G03G 15/01 H04N 1/46

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】特定の画像データに対しそれぞれ異なる色
    補正係数を用いて複数のカラーバランスの画像を同一紙
    上の異なる位置に印字し、この複数の画像の中から使用
    者が希望画像を選択するモザイクモニタモードにおい
    て、 各印字色について標準値を基に複数段階の色補正係数を
    演算する演算手段と、 選択された希望画像のカラーバランスを基にカラーバラ
    ンスを変更できる操作手段と、 変更されたカラーバランスに応じた色補正係数を設定す
    る設定手段を備えたことを特徴とする印字装置。
JP1044136A 1989-02-23 1989-02-23 印字装置 Expired - Lifetime JP2819590B2 (ja)

Priority Applications (2)

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