JP2819543B2 - 記録体 - Google Patents

記録体

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JP2819543B2
JP2819543B2 JP6200011A JP20001194A JP2819543B2 JP 2819543 B2 JP2819543 B2 JP 2819543B2 JP 6200011 A JP6200011 A JP 6200011A JP 20001194 A JP20001194 A JP 20001194A JP 2819543 B2 JP2819543 B2 JP 2819543B2
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薫 濱田
共章 永井
昭夫 関根
敏明 南
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  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアミノベンゼンスルホン
アミド誘導体を顕色剤として用いた耐熱性に優れた感熱
記録体あるいは光記録体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、感熱記録シートは通常無色ない
し淡色の染料前駆体とフェノール性化合物等の顕色剤と
を、それぞれ微細な粒子に磨砕分散した後、両者を混合
し、バインダー、充填剤、感度向上剤、滑剤及びその他
の助剤を添加して得られた塗液を、紙、合成紙、フィル
ム、プラスチック等の支持体に塗工したものであり、サ
ーマルヘッド、ホットスタンプ、熱ペン、レーザ−光等
の加熱による瞬時の化学反応により発色させ、記録画像
を得るものである。
【0003】これらの感熱記録体は計測用レコーダー、
コンピューターの端末プリンター、ファクシミリ、自動
券売機、バーコードラベル等、広範囲の分野に応用され
ているが、これらの記録装置の多様化及び高性能化の進
展に伴い、感熱記録シートに対する要求品質もより高度
なものとなっている。例えば、記録の高速化に伴い、微
小な熱エネルギーでも高濃度で鮮明な発色画像を得るこ
とが要求され、一方では耐光性、耐熱性、耐水性、耐油
性及び耐可塑剤性といった保存性の優れた感熱記録シー
トが要求されている。
【0004】さらに最近では、電子写真方式やインクジ
ェット方式などの普通紙へ記録する方式が普及するにつ
れ、感熱記録もこれらの普通紙記録と比較される機会が
多くなっている。例えば、画像の安定性はトナー記録並
の品質に、記録前後の非記録部分(白紙部あるいは地色
部)の安定性(以下、地色安定性という)は、普通紙記
録並の品質に近づくことが要求されている。また、高温
で滅菌処理を行う食品用ラベルとしての感熱記録紙の利
用やリフト券等のカード類に利用するにあたり熱ラミネ
ート処理を行うことなどから、100℃以上の熱に対す
る地色安定性への要求が高まっている。
【0005】熱に対する地色安定性に関しては、特開平
4−353490号公報に、3−ジブチルアミノ−7−
(o−クロロアニリノ)フルオラン、融点が120℃以
上の4−ヒドロキシジフェニルスルホン化合物、及び
2,2´−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチ
ルフェニル)フォスフェイトのナトリウム塩と珪酸マグ
ネシウムの混合物等を含有せしめた感熱記録体が、90
℃前後の高温環境下においても、地色部や記録画像部の
安定性に優れていることが開示されている。
【0006】一方、感熱記録体への記録は、一般に、発
熱体であるサーマルヘッドや発熱ICペンを感熱記録紙
に直接接触させて加熱記録する方法が行われている。こ
の方法では、該発熱体上に発色溶融物等が付着し堆積が
起こり記録機能の低下が起きやすく、また、サーマルヘ
ッドにおいては、発熱素子の集積密度を大きくする上で
限界があり、10本/mm前後の解像度が主体であって、
これ以上の高解像度記録は難しい。そこで、記録機能の
低下を起こすことなく、解像度をさらに向上させる方法
として、光による非接触記録方式が提案されている。
【0007】特開昭58−148776号公報は、炭酸
ガスレーザーを記録用光源として、該レーザーを一般の
サーマルヘッド用感熱記録紙に収束・走査させることに
より感熱記録が可能であることを開示している。この記
録方法では、炭酸ガスレーザーの発振波長を感熱記録紙
が吸収するにもかかわらず、高いレーザー出力を要す
る。記録光源としてガスレーザーを用いていることも含
め、記録装置は小型化が不可能であり、コスト的にも問
題がある。
【0008】また、一般の感熱記録紙は、可視や近赤外
領域の光を吸収しにくいため、可視や近赤外領域に発振
波長をもつレーザ−を記録用光源とした場合、レーザ−
出力を相当大きくしないと発色に必要な熱エネルギーが
得られない。
【0009】さらに、従来の感熱記録材料と光吸収材料
との組み合せからなる光記録体が特開昭54−4142
号、特開昭57−11090号、特開昭58−9449
4号及び特開昭58−209594号公報等に提案され
ている。
【0010】特開昭54−4142号公報は、支持体上
にロイコ染料を主体とする感熱記録層を塗布してなる感
熱記録体において、格子欠陥を持たせた金属化合物を用
いることにより、この金属化合物が可視あるいは赤外領
域の光を吸収し、熱変換することにより感熱記録が可能
であることを開示している。特開昭57−11090号
公報は、無色または淡色の発色性物質、フェノール性物
質及び有機高分子バインダーから成る記録層中に光吸収
剤としてベンゼンジチオール系ニッケル錯体類を含有さ
せ、レーザー光で記録する光記録体が記載されている。
特開昭58−94494号公報は、1種類または2種類
以上の感熱発色材料と、0.7〜3μmの近赤外領域に
最大吸収波長をもつ化合物からなる1種または2種以上
の近赤外吸収材料とを基材上に被覆してなる記録媒体を
開示している。特開昭58−209594号公報は、
0.8〜2μmの近赤外領域に吸収波長を持つ近赤外吸
収剤と感熱発色材料を少なくとも1組以上基盤上に積層
することを特徴とする光学的記録媒体を開示している。
【0011】
【発明が解決しょうとする課題】特開平4−35349
0号公報に開示された感熱記録体の地色の熱安定性(以
下、熱安定性という)は、95℃の熱風乾燥器中で、5
時間処理した後の地色のマクベス濃度が0.11であっ
て、かなりの安定性を示すとはいえ、耐熱温度において
は未だ不十分である。
【0012】また、フェノール系顕色剤を記録材料に用
いるこれまでの感熱記録体の耐熱性では、感熱記録後の
記録面または記録体全体をフィルム等で熱ラミネートす
ることは不可能であった。一方、フェノール系顕色剤を
記録材料に用いるこれまでの光記録体の耐熱性において
も、未記録の光記録体の記録面または記録体全体をフィ
ルム等で熱ラミネートすること及び感熱記録や光記録し
た後の記録面、または記録体全体をフィルム等で熱ラミ
ネートすると全面が発色してしまい、実用化は不可能で
あった。
【0013】そこで本発明では、熱ラミネートすること
が可能である程度の耐熱性、優れた耐油性及び耐可塑在
性を有する感熱記録体、あるいは光記録体を提供するこ
とを課題とした。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題は、支持体上に
無色ないし淡色の染料前駆体と、該染料前駆体と反応し
て発色させる顕色剤とが主成分として含有されている記
録層を設けた感熱記録体において、下記一般式(1)で
示される少なくとも1種の化合物を顕色剤として使用す
ることによって達成された。
【0015】
【化2】 (式中、Xは酸素原子或いは硫黄原子を表し、R1 は無
置換或いは置換されたフェニル基、アラルキル基、ナフ
チル基、炭素数1〜6の低級アルキル基、炭素数〜6
の低級アルケニル基或いは炭素数3〜6のシクロアルキ
ル基を表す。)
【0016】前記一般式(1)で示される化合物を顕色
剤として使用した感熱記録体は、サーマルヘッドなどで
記録できるにもかかわらず、一方では、160℃程度で
の熱環境においても、地色の発色が少ないといった今ま
での感熱記録紙では考えられないような特性を示す。ま
た、この感熱記録体は従来の顕色剤を用いた感熱記録体
に比べ、油に対する画像安定性に優れたものである。
【0017】前記一般式(1)で表される化合物を具体
的に示すと以下に示す(1−1)〜(1−32)が挙げ
られるが、これらに限定されるものではない。
【0018】
【化3】
【化4】
【0019】
【化5】
【化6】
【0020】本発明のアミノベンゼンスルホンアミド誘
導体は、前記一般式(1)で示す中性構造(ケト型構
造)から構造変化を起こして酸性構造(エノ−ル型構
造)に変化することによって顕色能力を示すと考えられ
る。加熱後、顕色能力を示すと考えられる酸性型構造を
安定化させるためには、本発明の前記一般式(1)の尿
素構造のN位(或いは1位)にアミノスルホニル基を有
する芳香環及び電子吸引性のスルホニル基が存在してい
れば良い。従って、前記一般式(1)中のR1 としては
特に顕色能力や安定性を阻害するものでなければ良い
が、発色濃度を考慮にいれた場合、無置換或いは置換さ
れたフェニル基が好ましい。また、前記一般式(1)中
のR1 には、発色、耐熱性を阻害しないような置換基を
入れることができる。置換基としては塩素、フッ素等の
ハロゲン基、メチル基、エチル基等の炭化水素基などが
挙げられる。
【0021】本発明の前記一般式(1)で表される化合
物は、スルファニルアミド(別名;4−アミノベンゼン
スルホンアミド)とイソシアン酸エステル類の反応によ
り製造することができる。すなわち、反応はスルファニ
ルアミド1モルに対して、イソシアン酸エステル類を1
〜2.5モルの割合で加える。使用する溶媒としてはス
ルファニルアミド、イソシアン酸エステル類を溶解する
ものであれば良く、たとえばベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの芳香族炭化水素類、クロロホルム、ジクロロ
メタン、クロロベンゼンなどのハロゲン化芳香族炭化水
素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエ
ーテル類、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニ
トリル類、酢酸エチルなどのエステル類、アセトン、メ
チルエチルケトンなどのケトン類、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシドなどの非プロトン供与性極性
溶媒、メタノール、エタノールなどのアルコール類、ま
たはこれらの混合溶媒などである。反応温度は0〜15
0℃、望ましくは20〜100℃の範囲である。
【0022】本発明の感熱記録体を製造する一般的な方
法は染料前駆体と、顕色剤として前記一般式(1)で表
される少なくとも一種の化合物とをバインダーと共に各
々分散し、必要に応じて填料、滑剤、紫外線吸収剤、耐
水化剤、消泡剤等の助剤を添加して塗液を作製し、支持
体上に通常の方法で塗布、乾燥する方法である。
【0023】尚、上記塗料には、上記課題に対する所望
の効果を阻害しない範囲で染料前駆体を発色させる従来
公知の増感剤を添加することもできる。
【0024】本発明の記録体に使用する染料前駆体とし
ては、従来の感圧あるいは感熱記録紙分野で公知のもの
は全て使用可能であり、特に制限されるものではない
が、トリフェニルメタン系化合物、フルオラン系化合
物、フルオレン系、ジビニル系化合物等が好ましい。以
下に代表的な染料前駆体の具体例を示す。また、これら
の染料前駆体は単独または2種以上混合して使用しても
よい。
【0025】<トリフェニルメタン系ロイコ染料> 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド[別名クリスタルバイオレットラ
クトン] 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド
[別名マラカイトグリーンラクトン]
【0026】<フルオラン系ロイコ染料> 3−ジエチルアミノ−6−メチルフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o,p−ジメ
チルアニリノ)フルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラ
ン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリフル
オロメチルアニリノ)フルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o−クロロア
ニリノ)フルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(p−クロロア
ニリノ)フルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o−フルオロ
アニリノ)フルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−n−オクチルア
ニリノフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−ベンジルアニリ
ノフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−ジベンジルアニ
リノフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−メチルフルオラ
ン 3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオ
ラン 3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−p−メチルアニ
リノフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−エトキシエチル−7−アニリ
ノフルオラン 3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン 3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン 3−ジエチルアミノ−7−(m−トリフルオロメチルア
ニリノ)フルオラン 3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フル
オラン 3−ジエチルアミノ−7−(p−クロロアニリノ)フル
オラン 3−ジエチルアミノ−ベンゾ[a]フルオラン 3−ジエチルアミノ−ベンゾ[c]フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(o,p−ジメ
チルアニリノ)フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(o−クロロア
ニリノ)フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(p−クロロア
ニリノ)フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(o−フルオロ
アニリノ)フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリフル
オロメチルアニリノ)フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−クロロフルオラン 3−ジブチルアミノ−6−エトキシエチル−7−アニリ
ノフルオラン 3−ジブチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオ
ラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−p−メチルアニ
リノフルオラン 3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フル
オラン 3−n−ジペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン 3−n−ジペンチルアミノ−6−メチル−7−(p−ク
ロロアニリノ)フルオラン 3−n−ジペンチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノ
フルオラン 3−n−ジペンチルアミノ−7−(p−クロロアニリ
ノ)フルオラン 3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 3−(N−メチル−N−プロピルアミノ)−6−メチル
−7−アニリノフルオラン 3−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−
メチル−7−アニリノフルオラン 3−(N−エチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−
メチル−7−アニリノフルオラン 3−(N−エチル−N−キシルアミノ)−6−メチル−
7−(p−クロロアニリノ)フルオラン 3−(N−エチル−p−トルイディノ)−6−メチル−
7−アニリノフルオラン 3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン 3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−クロ
ロ−7−アニリノフルオラン 3−(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン 3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラン 2−(4−オキサヘキシル)−3−ジメチルアミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン 2−(4−オキサヘキシル)−3−ジエチルアミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン 2−(4−オキサヘキシル)−3−ジプロピルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン 2−メチル−6−p−(p−ジメチルアミノフェニル)
アミノアニリノフルオラン 2−メトキシ−6−p−(p−ジメチルアミノフェニ
ル)アミノアニリノフルオラン 2−クロロ−3−メチル−6−p−(p−フェニルアミ
ノフェニル)アミノアニリノフルオラン 2−クロロ−6−p−(p−ジメチルアミノフェニル)
アミノアニリノフルオラン 2−ニトロ−6−p−(p−ジエチルアミノフェニル)
アミノアニリノフルオラン 2−アミノ−6−p−(p−ジエチルアミノフェニル)
アミノアニリノフルオラン 2−ジエチルアミノ−6−p−(p−ジエチルアミノフ
ェニル)アミノアニリノフルオラン 2−フェニル−6−メチル−6−p−(p−フェニルア
ミノフェニル)アミノアニリノフルオラン 2−ベンジル−6−p−(p−フェニルアミノフェニ
ル)アミノアニリノフルオラン 2−ヒドロキシ−6−p−(p−フェニルアミノフェニ
ル)アミノアニリノフルオラン 3−メチル−6−p−(p−ジメチルアミノフェニル)
アミノアニリノフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−p−(p−ジエチルアミノフ
ェニル)アミノアニリノフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−p−(p−ジブチルアミノフ
ェニル)アミノアニリノフルオラン
【0027】<フルオレン系ロイコ染料> 3、6、6´−トリス(ジメチルアミノ)スピロ[フル
オレン−9,3´−フタリド] 3、6、6´−トリス(ジエチルアミノ)スピロ[フル
オレン−9,3´−フタリド]
【0028】<ジビニル系ロイコ染料> 3,3−ビス−[2−(p−ジメチルアミノフェニル)
−2−(p−メトキシフェニル)エテニル]−4,5,
6,7−テトラブロモフタリド 3,3−ビス−[2−(p−ジメチルアミノフェニル)
−2−(p−メトキシフェニル)エテニル]−4,5,
6,7−テトラクロロフタリド 3,3−ビス−[1,1−ビス(4−ピロリジノフェニ
ル)エチレン−2−イル]−4,5,6,7−テトラブ
ロモフタリド 3,3−ビス−[1−(4−メトキシフェニル)−1−
(4−ピロリジノフェニル)エチレン−2−イル]−
4,5,6,7−テトラクロロフタリド
【0029】<その他> 3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−
3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)
−4−アザフタリド 3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−
3−(1−オクチル−2−メチルインドール−3−イ
ル)−4−アザフタリド 3−(4−シクロヘキシルエチルアミノ−2−メトキシ
フェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール
−3−イル)−4−アザフタリド 3,3−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3
−イル)フタリド 3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオラン−γ−(3
´−ニトロ)アニリノラクタム 3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオラン−γ−(4
´−ニトロ)アニリノラクタム 1,1−ビス−[2´,2´,2'',2''−テトラキス
−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテニル]−2,
2−ジニトリルエタン 1,1−ビス−[2´,2´,2'',2''−テトラキス
−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテニル]−2−
β−ナフトイルエタン 1,1−ビス−[2´,2´,2'',2''−テトラキス
−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテニル]−2,
2−ジアセチルエタン ビス−[2,2,2´,2´−テトラキス−(p−ジメ
チルアミノフェニル)−エテニル]−メチルマロン酸ジ
メチルエステル
【0030】本発明においては、上記課題に対する所望
の効果を阻害しない範囲で、染料前駆体を発色させる従
来公知の顕色剤の1種または2種以上を、本発明の一般
式(1)で表される化合物と併用することができる。耐
熱性の極めて優れた感熱記録体を製造する場合には、従
来公知の顕色剤の併用を避けた方がよいが、目的の熱環
境に対する耐熱温度特性に応じて、従来公知の顕色剤を
適当量添加し、本発明の前記一般式(1)の化合物と併
用することができる。かかる顕色剤としては、例えば、
特開平3−207688号、特開平5−24366号公
報等に記載のビスフェノールA類、4−ヒドロキシ安息
香酸エステル類、4−ヒドロキシフタル酸ジエステル
類、フタル酸モノエステル類、ビス−(ヒドロキシフェ
ニル)スルフィド類、4−ヒドロキシフェニルアリール
スルホン類、4−ヒドロキシフェニルアリールスルホナ
ート類、1,3−ジ[2−(ヒドロキシフェニル)−2
−プロピル]−ベンゼン類、4−ヒドロキシベンゾイル
オキシ安息香酸エステル、ビスフェノールスルホン類が
例示される。以下に代表的な公知の顕色剤の具体例を示
すが、特にこれらに制限されるものではない。
【0031】<ビスフェノールA類> 4,4´−イソプロピリデンジフェノール(別名ビスフ
ェノールA) 4,4´−シクロヘキシリデンジフェノール p,p´−(1−メチル−ノルマルヘキシリデン)ジフ
ェノール 1,7−ジ(ヒドロキシフェニルチオ)−3,5−ジオ
キサヘプタン
【0032】<4−ヒドロキシ安息香酸エステル類> 4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル 4−ヒドロキシ安息香酸エチル 4−ヒドロキシ安息香酸プロピル 4−ヒドロキシ安息香酸イソプロピル 4−ヒドロキシ安息香酸ブチル 4−ヒドロキシ安息香酸イソブチル 4−ヒドロキシ安息香酸メチルベンジル
【0033】 <4−ヒドロキシフタル酸ジエステル類> 4−ヒドロキシフタル酸ジメチル 4−ヒドロキシフタル酸ジイソプロピル 4−ヒドロキシフタル酸ジベンジル 4−ヒドロキシフタル酸ジヘキシル
【0034】<フタル酸モノエステル類> フタル酸モノベンジルエステル フタル酸モノシクロヘキシルエステル フタル酸モノフェニルエステル フタル酸モノメチルフェニルエステル フタル酸モノエチルフェニルエステル フタル酸モノプロピルベンジルエステル フタル酸モノハロゲンベンジルエステル フタル酸モノエトキシベンジルエステル
【0035】 <ビス−(ヒドロキシフェニル)スルフィド類> ビス−(4−ヒドロキシ−3−tert−ブチル−6−
メチルフェニル)スルフィド ビス−(4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルフェニル)
スルフィド ビス−(4−ヒドロキシ−2−メチル−5−エチルフェ
ニル)スルフィド ビス−(4−ヒドロキシ−2−メチル−5−イソプロピ
ルフェニル)スルフィド ビス−(4−ヒドロキシ−2,3−ジメチルフェニル)
スルフィド ビス−(4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルフェニル)
スルフィド ビス−(4−ヒドロキシ−2,5−ジイソプロピルフェ
ニル)スルフィド ビス−(4−ヒドロキシ−2,3,6−トリメチルフェ
ニル)スルフィド ビス−(2,4,5−トリヒドロキシフェニル)スルフ
ィド ビス−(4−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル−5−メ
チルフェニル)スルフィド ビス−(2,3,4−トリヒドロキシフェニル)スルフ
ィド ビス−(4,5−ジヒドロキシ−2−tert−ブチル
フェニル)スルフィドビス−(4−ヒドロキシ−2,5
−ジフェニルフェニル)スルフィド ビス−(4−ヒドロキシ−2−tert−オクチル−5
−メチルフェニル)スルフィド
【0036】 <4−ヒドロキシフェニルアリールスルホン類> 4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスル
ホン 4−ヒドロキシ−4′−n−ブチルオキシジフェニルス
ルホン 4−ヒドロキシ−4′−n−プロポキシジフェニルスル
ホン
【0037】 <4−ヒドロキシフェニルアリールスルホナート類> 4−ヒドロキシフェニルベンゼンスルホナート 4−ヒドロキシフェニル−p−トリルスルホナート 4−ヒドロキシフェニルメチレンスルホナート 4−ヒドロキシフェニル−p−クロルベンゼンスルホナ
ート 4−ヒドロキシフェニル−p−tert−ブチルベンゼ
ンスルホナート 4−ヒドロキシフェニル−p−イソプロポキシベンゼン
スルホナート 4−ヒドロキシフェニル−1′−ナフタリンスルホナー
ト 4−ヒドロキシフェニル−2′−ナフタリンスルホナー
【0038】 <1,3−ジ[2−(ヒドロキシフェニル)−2−プロ
ピル]ベンゼン類> 1,3−ジ[2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−プ
ロピル]ベンゼン 1,3−ジ[2−(4−ヒドロキシ−3−アルキルフェ
ニル)−2−プロピル]ベンゼン 1,3−ジ[2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−
2−プロピル]ベンゼン 1,3−ジ[2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)−2−プロピル]ベンゼン
【0039】<レゾルシノール類> 1,3−ジヒドロキシ−6(α,α−ジメチルベンジ
ル)−ベンゼン <4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸エステル> 4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸ベンジル 4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸メチル 4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸エチル 4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸プロピル 4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸ブチル 4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸イソプロピル 4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸tert−ブ
チル 4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸ヘキシル 4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸オクチル 4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸ノニル 4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸シクロヘキシ
ル 4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸β−フェネチ
ル 4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸フェニル 4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸α−ナフチル 4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸β−ナフチル 4−ヒドロキシベンゾイルオキシ安息香酸sec−ブチ
【0040】<ビスフェノールスルホン類(I)> ビス−(3−1−ブチル−4−ヒドロキシ−6−メチルフェニル)スルホン ビス−(3−エチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン ビス−(3−プロピル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン ビス−(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン ビス−(2−イソプロピル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン ビス−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン ビス−(3−クロル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン ビス−(2,3−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン ビス−(2,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン ビス−(3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニル)スルホン 4−ヒドロキシフェニル−2′−エチル−4′−ヒドロ
キシフェニルスルホン 4−ヒドロキシフェニル−2′−イソプロピル−4′−
ヒドロキシフェニルスルホン 4−ヒドロキシフェニル−3′−イソプロピル−4′−
ヒドロキシフェニルスルホン 4−ヒドロキシフェニル−3′−secブチル−4′−
ヒドロキシフェニルスルホン 3−クロル−4−ヒドロキシフェニル−3′−イソプロ
ピル−4′−ヒドロキシフェニルスルホン 2−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル−4′−ヒド
ロキシフェニルスルホン 2−ヒドロキシ−5−t−アミノフェニル−4′−ヒド
ロキシフェニルスルホン 2−ヒドロキシ−5−t−イソプロピルフェニル−4′
−ヒドロキシフェニルスルホン 2−ヒドロキシ−5−t−オクチルフェニル−4′−ヒ
ドロキシフェニルスルホン 2−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル−3′−クロ
ル−4′−ヒドロキシフェニルスルホン 2−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル−3′−メチ
ル−4′−ヒドロキシフェニルスルホン 2−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル−3′−イソ
プロピル−4′−ヒドロキシフェニルスルホン 2−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル−2′−メチ
ル−4′−ヒドロキシフェニルスルホン
【0041】<ビスフェノールスルホン類(II)> 4,4′−スルホニルジフェノール 2,4′−スルホニルジフェノール 3,3′−ジクロル−4,4′−スルホニルジフェノー
ル 3,3′−ジブロモ−4,4′−スルホニルジフェノー
ル 3,3′,5,5′−テトラブロモ−4,4′−スルホ
ニルジフェノール 3,3′−ジアミノ−4,4′−スルホニルジフェノー
【0042】<その他> p−tert−ブチルフェノール 2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン ノボラック型フェノール樹脂 4−ヒドロキシアセトフェノン p−フェニルフェノール ベンジル−4−ヒドロキシフェニルアセテート p−ベンジルフェノール
【0043】本発明においては、上記課題に対する所望
の効果を阻害しない範囲で、従来公知の増感剤を使用す
ることができる。耐熱性の極めて優れた感熱記録体を製
造する場合には、原則として増感剤を使用しない方がよ
いが、目的の熱環境に対する耐熱温度特性に応じて増感
剤を適当量添加することができる。
【0044】かかる増感剤としては、ステアリン酸アミ
ド、パルミチン酸アミド等の脂肪酸アマイド、エチレン
ビスアミド、モンタン酸ワックス、ポリエチレンワック
ス、1,2−ジ−(3−メチルフェノキシ)エタン、p
−ベンジルビフェニル、β−ベンジルオキシナフタレ
ン、4−ビフェニル−p−トリルエーテル、m−ターフ
ェニル、1,2−ジフェノキシエタン、シュウ酸ジベン
ジル、シュウ酸ジ(p−クロロベンジル)、シュウ酸ジ
(p−メチルベンジル)、テレフタル酸ジベンジル、p
−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、ジ−p−トリルカ
ーボネート、フェニル−α−ナフチルカーボネート、
1,4−ジエトキシナフタレン、1−ヒドロキシ−2−
ナフトエ酸フェニルエステル、o−キシレリン−ビス−
(フェニルエ−テル)、4−(m−メチルフェノキシメ
チル)ビフェニルを例示することができるが、特に、こ
れらに制限されるものではない。これらの増感剤は単独
または2種以上混合して使用してもよい。
【0045】本発明で使用するバインダーとしては、重
合度が200〜1900の完全ケン化ポリビニルアルコ
ール、部分ケン化ポリビニルアルコール、カルボキシ変
性ポリビニルアルコール、アマイド変性ポリビニルアル
コール、スルホン酸変性ポリビニルアルコール、ブチラ
ール変性ポリビニルアルコールなどの変性ポリビニルア
ルコール、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロ
ース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、アセチルセルロースなどのセルロース誘導体、スチ
レン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−ブタジエン
共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリアク
リルアミド、ポリアクリル酸エステル、ポリビニルブチ
ラール、ポリスチロール及びそれらの共重合体、ポリア
ミド樹脂、シリコン樹脂、石油樹脂、テルペン樹脂、ケ
トン樹脂、クマロン樹脂を例示することができる。これ
らの高分子物質は水、アルコール、ケトン、エステル、
炭化水素等の溶剤に溶かして使用するほか、水または他
の媒体中乳化またはペースト状に分散した状態で使用
し、要求品質に応じて併用することもできる。
【0046】また、本発明においては、上記課題に対す
る所望の効果を阻害しない範囲で、記録画像の耐油性効
果などを示す公知の安定剤であるp−ニトロ安息香酸金
属塩(Ca,Zn)、または、フタル酸モノベンジルエ
ステル金属塩(Ca,Zn)を添加することも可能であ
る。
【0047】本発明で使用することができる填料として
は、シリカ、炭酸カルシウム、カオリン、焼成カオリ
ン、ケイソウ土、タルク、酸化チタン、酸化亜鉛、水酸
化アルミニウム、ポリスチレン樹脂、尿素−ホルマリン
樹脂、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−ブ
タジエン共重合体や、中空プラスチックピグメントなど
の無機または有機充填剤などが挙げられる。
【0048】このほかに脂肪酸金属塩などの離型剤、ワ
ックス類などの滑剤、ベンゾフェノン系やトリアゾール
系の紫外線吸収剤、グリオキザールなどの耐水化剤、分
散剤、消泡剤、酸化防止剤、蛍光染料などを使用するこ
とができる。
【0049】本発明の感熱記録体に使用する顕色剤及び
染料前駆体の量、その他の各種成分の種類及び量は要求
される性能及び記録適性に従って決定され、特に限定さ
れるものではないが、通常、染料前駆体1部に対して、
本発明の顕色剤1〜8部、填料1〜20部を使用し、バ
インダーは全固形分中10〜25%が適当である。
【0050】支持体としては、紙、合成紙、プラスチッ
クフィルム、不織布、金属箔等が使用可能であり、ま
た、これらを組み合わせた複合シートを使用してもよ
い。これら支持体のうち任意のものに、上記組成から成
る塗液を塗布することによって目的とする感熱記録体が
得られる。
【0051】さらに保存性を高める目的で高分子物質等
のオーバーコート層を感熱発色層上に設けることもでき
る。
【0052】また、保存性及び感度を高める目的で有機
填料または無機填料を含有するアンダーコート層を発色
層と支持体の間に設けることもできる。
【0053】前述の顕色剤、染料前駆体並びに必要に応
じて添加する材料はボールミル、アトライター、サンド
グラインダーなどの粉砕機あるいは適当な乳化装置によ
って数ミクロン以下の粒子径になるまで微粒化し、バイ
ンダー及び目的に応じて各種の添加材料を加えて塗液と
する。
【0054】本発明の感熱記録体は、その感熱記録層等
に光を吸収して熱に変換する光吸収剤を含有させて、光
記録体とすることができる。本発明の記録体に使用する
光を熱に変換する光吸収剤としては、各種光源の発光波
長を吸収する物質であればよく、各種染料、各種顔料、
近赤外吸収剤等が使用でき、特に限定されるものではな
い。
【0055】連続した発光波長をもつようなストロボフ
ラッシュを記録用光源に用いた場合、光を熱に変換する
光吸収剤としては、例えば、特開平2−206583号
公報や特願平5−30954号明細書に記載されている
チオ尿素誘導体と銅化合物との加熱反応生成物、特開平
3−86580号公報記載の黒鉛、硫化銅、硫化鉛、三
硫化モリブデン、黒色チタン等が挙げられる。その他、
カーボンブラックも光吸収剤として使用可能である。こ
れらの光吸収剤は、レーザー記録用の光吸収剤にもなり
得る。
【0056】小型化、安全性、価格、変調等の点で優れ
ている半導体レーザーを記録用レーザーとして用いた場
合、特に可視部波長領域から近赤外線域の発振波長をも
つ半導体レーザーを用いた場合、その発振波長に応じた
吸収をもつ材料としては、特開昭54−4142号、特
開昭58−94494号、特開昭58−209594
号、特開平2−217287、特開平3−73814号
公報、及び「近赤外吸収色素」(化学工業43、198
6年5月号)等に開示されているポリメチン系色素(シ
アニン色素)、アズレニウム系色素、ピリリウム系色
素、チオピリリウム系色素、スクワリリウム系色素、ク
ロコニウム系色素、ジチオール金属錯塩系色素、メルカ
プトフェノール金属錯体型色素、メルカプトナフトール
金属錯体系色素、フタロシアニン系色素、ナフタロシア
ニン系色素、トリアリルメタン系色素、インモニウム系
色素、ジインモニウム系色素、ナフトキノン系色素、ア
ントラキノン系色素、金属錯塩系色素等が使用できる。
【0057】具体的には、ポリメチン系色素(シアニン
色素)としては、例えば、インドシアニングリーン(第
一製薬(株)製)、NK−2014((株)日本感光色
素研究所製)、NK−2612((株)日本感光色素研
究所製)、1,1,5,5−テトラキス(p−ジメチル
アミノフェニル)−3−メトキシ−1,4−ペンタジエ
ン、1,1,5,5−テトラキス(p−ジエチルアミノ
フェニル)−3−メトキシ−1,4−ペンタジエン等が
挙げられる。スクワリリウム系色素としては、例えば、
NK−2772((株)日本感光色素研究所製)等が挙
げられる。ジチオール金属錯塩系色素としては、例え
ば、トルエンジチオールニッケル錯体、4−tertブ
チル−1,2−ベンゼンジチオールニッケル錯体、ビス
ジチオベンジルニッケル錯体、PA−1005(三井東
圧染料(株)製)、PA−1006(三井東圧染料
(株)製)、特願平4−80646号明細書記載のビス
(4−エチルジチオベンジル)ニッケル錯体や、ビス
(4−n−プロピルジチオベンジル)ニッケル錯体等が
挙げられる。インモニウム系色素或いはジインモニウム
系色素としては、IRG002(日本化薬(株)製)、
IRG022(日本化薬(株)製)等が挙げられる。ナ
フタロシアニン系色素としては、例えば、NIR−4
(山本化成(株)製)やNIR−14(山本化成(株)
製)等が挙げらる。アントラキノン系色素としては、例
えば、IR−750(日本化薬(株)製)等が挙げられ
る。これらの光吸収剤は単独または2種以上混合して使
用してもよい。
【0058】本発明の光記録体に使用する光吸収剤は、
光記録体に必要な諸材料中に単に混合してもよいが、特
開平2−217287号公報の記載にあるように、本発
明の光記録体の諸材料中に、光吸収剤を予め溶融混合し
て溶解または分散せしめたものを使用することができ
る。光吸収剤を予め溶融混合して溶解または分散せしめ
る諸材料としては、例えば、感熱記録用増感剤、本発明
の顕色剤、従来公知の顕色剤、染料前駆体、感熱記録用
増感剤と本発明の顕色剤との組成物、感熱記録用増感剤
と従来公知の顕色剤との組成物、感熱記録用増感剤と染
料前駆体との組成物等が挙げられる。
【0059】また、本発明の光記録体に使用する光吸収
剤は、本発明の光記録体の諸材料と光吸収剤を予め溶剤
により溶解または分散せしめ、諸材料と光吸収剤の溶解
または分散混合物を、溶剤と分離後、使用することもで
きる。光吸収剤を溶剤により溶解または分散させる諸材
料も、前記の光吸収剤を予め溶融混合して溶解または分
散せしめる諸材料の例示と同様のものが挙げられる。
【0060】さらに、本発明の光記録体に使用する光吸
収剤は染料前駆体、顕色剤、あるいは増感剤のいずれか
一つと共分散(同時混合分散)させて使用してもよい。
また、染料前駆体と増感剤など、あるいは顕色剤と増感
剤などを併用したものと光吸収剤を共分散(同時混合分
散)させて使用してもよい。
【0061】本発明の光記録体に使用する光吸収剤、あ
るいは前記の諸材料との熱溶融、溶剤混合、共分散(同
時混合分散)等のいずれかの処理をした光吸収剤は、本
発明の顕色剤や染料前駆体から成る感熱記録材料中に混
合して光吸収性感熱記録層中の構成材料として使用して
もよい。また、前記光吸収剤は、本発明の顕色剤や染料
前駆体からなる感熱記録層の上部、あるいは下部の光吸
収層中の構成材料として使用してもよい。さらには、感
熱記録層の上部及び下部の両光吸収層中の構成材料とし
て使用してもよい。その他、前記光吸収剤は支持体に内
添あるいは含浸させ、光吸収性支持体の構成材料として
もよい。この光吸収性支持体上に、前記感熱記録層また
は前記光吸収性感熱記録層を形成せしめればよい。光吸
収性支持体上の前記感熱記録層または前記光吸収性感熱
記録層は、多層構成をとってもよい。
【0062】本発明の光記録体に使用する顕色剤及び染
料前駆体の量、その他の各種成分の種類及び量は要求さ
れる性能及び記録適性に従って決定され、特に限定され
るものではないが、通常、染料前駆体1部に対して有機
顕色剤1〜8部、填料1〜20部を使用し、バインダー
は全固形分中10〜25%が適当である。光吸収剤の添
加量は、その光吸収性能等に応じて決められる。
【0063】さらに、本発明の光記録体は、本発明の感
熱記録体同様に、保存性及び感度を高める目的で、高分
子物質等のオーバーコート層を光記録体の記録層上に設
けたり、有機填料または無機填料を含有するアンダーコ
ート層を記録層と支持体の間に設けることもできる。こ
れらのオーバーコート層やアンダーコート層に、前記光
吸収剤を添加してもよい。
【0064】前述の光吸収剤はボールミル、アトライタ
ー、サンドグラインダーなどの粉砕機あるいは適当な乳
化装置によって数ミクロン以下の粒子径になるまで微粒
化し、バインダー及び目的に応じて各種の添加材料を加
えて塗液とする。
【0065】本発明の光記録体に対して、光による記録
を行うための光源としては、例えば、半導体レーザーや
半導体励起YAGレーザー等の各種レーザー、キセノン
フラッシュランプ、ハロゲンランプ等を使用することが
できる。また、これらの光源から照射される光をレンズ
等の光収束手段により光収束し、本発明の光記録体に光
記録を行ってもよい。さらに、ミラー等を使用して、光
走査記録を行ってもよい。
【0066】本発明の感熱記録体および光記録体は耐熱
性に優れ、地色の熱安定性が極めて高いため、プラスチ
ックフィルムの熱ラミネートにより強力な保護膜を設け
ることが可能である。従って、熱や光などによる記録前
あるいは記録後のいずれにおいても、熱ラミネート用フ
ィルムと市販のラミネーターにより、プラスチックフィ
ルムで保護された耐熱性や各種安定性に優れたカードを
容易に作製することができる。特に、本発明の光記録体
の場合は、ラミネートしたプラスチックフィルムの上か
ら、光による追記録が可能である。熱ラミネート用プラ
スチックフィルムとしては、例えば、低密度ポリエチレ
ン、エチレン・酢ビ共重合体(EVA)、エチレン・エ
チルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン・メチ
ルメタクリレート共重合体(EMAA)、及びエチレン
・メタクリル酸共重合体(EMAA)等の熱可塑性樹脂
を用いることができる。
【0067】その他、本発明の感熱記録体および光記録
体に、比較的低温で押出し処理可能な低密度ポリエチレ
ン等の押出しコーティング用樹脂を用いて、押出しコー
ティング処理も可能である。
【0068】また、本発明の感熱記録体や光記録体は、
耐熱性に優れるため、電子写真複写機のトナー熱定着部
に接触しても地発色することがない。従って、電子写真
複写機用紙としての使用も可能である。電子写真複写機
によるトナー記録の前、あるいは後に、感熱記録や光記
録も可能である。
【0069】
【作用】本発明の一般式(1)で表されるアミノベンゼ
ンスルホンアミド誘導体が、感熱記録体や光記録体に使
用される染料前駆体の顕色剤として機能する理由、染料
前駆体及び本発明の顕色剤とから構成される感熱記録体
が極めて高い耐熱性を示す理由、同様に染料前駆体、本
発明の顕色剤及び光吸収剤とから構成される光記録体
が、極めて高い耐熱性を示す理由及び油或いは可塑剤に
対する画像安定性に優れている理由については明確には
解明されていないが、次のように考えることができる。
【0070】本発明のアミノベンゼンスルホンアミド誘
導体では、条件により下記式(以下、中性形をケト型、
酸性形をエノ−ル型と称する)のような構造変化(以
下、ケト・エノール互変異性と称する)が起こり得る。
これらの化合物が顕色剤として機能するには、エノール
型の構造になる必要があると考えられ、ケト型からエノ
ール型に互変異性を起こすためは、高温が必要である。
【0071】
【化7】 (式中、Xは酸素原子或いは硫黄原子を表す。)
【0072】前記感熱記録の場合、サーマルヘッドは瞬
間的に200〜300℃以上の高温になるので、サーマ
ルヘッドと接触する感熱記録体の記録層に含有される前
記一般式(1)で表すことのできる化合物はケト・エノ
−ル互変異性を起こしエノール型になり、顕色機能が発
現する。これにより、染料前駆体のラクトン環が開裂
し、発色するものと考えられる。さらにアミノスルホニ
ル基(−SO2 NH2 )は、顕色機能の促進と、エノー
ル型構造の安定化に寄与していると考えられ、そのため
濃い記録画像濃度と、画像及び地色の熱安定性が得られ
るものと推察される。
【0073】また、本発明の一般式(1)で表される化
合物を顕色剤として使用した感熱記録体が油及び可塑剤
に対する画像安定性に優れているのは、従来のフェノ−
ル型顕色剤に比べて油及び可塑剤に対する溶解性が低い
ために画像部の消色が起こりにくくなったものと推察さ
れる。
【0074】一方、前記光記録の場合は、光記録層中に
光吸収剤が存在するため、記録用光源から出射した光
が、この光吸収剤に効率良く吸収されて熱に変換され
る。この時、瞬間的に200〜300℃以上の高温にな
るため、記録層に含有される一般式(1)の化合物は、
感熱記録と同様、ケト・エノ−ル互変異性を起こし、エ
ノール型になり、顕色機能が発現する。これにより、染
料前駆体のラクトン環が開裂し、発色するものと考えら
れる。
【0075】また、前記一般式(1)の化合物は、エノ
ール型の構造に変化する温度までは顕色剤機能が発現せ
ず、染料前駆体と反応が起きないため、地色の発色が起
きることはない。このことが耐熱性の高い理由であると
思われる。前記一般式(1)の化合物がエノール型に変
化する温度は、熱ラミネートに必要な温度より高いと思
われ、そのため熱ラミネート処理等のような高温熱環境
でも、地色の発色が起きることはない。
【0076】さらに、熱ラミネート処理した前記構成か
ら成る光記録体の場合、記録用光源から出射した光が、
光記録層の上に存在するプラスチックフィルムを透過し
て、光記録層中の光吸収剤に到達し熱に変換されるの
で、ラミネート後であっても追記録が可能となる。
【0077】
【実施例】
<感熱記録体の製造;実施例1〜17、比較例1〜7>
以下に本発明の感熱記録体を実施例によって説明する。
尚、説明中の部数及び%はそれぞれ重量部及び重量%を
示す。
【0078】[実施例1〜14]実施例1〜14は、本
発明の感熱記録体に顕色剤として化合物(1−1)、
(1−2)、(1−8)、(1−10)、(1−1
2)、(1−13)、(1−15)、(1−17)及び
(1−18)を使用し、染料前駆体として下記に示すも
のを使用した例である。 (染料前駆体) ODB;3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン ODB−2;3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン PSD−150;3−(N−シクロヘキシル−N−メチ
ルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン Green40;3−ジエチルアミノ−7−(o−クロ
ロアニリノ)フルオラン CVL;3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)
−6−ジメチルアミノフタリド I−Red;3,3−ビス(1−エチル−2−メチルイ
ンドール−3−イル)フタリド 下記配合の顕色剤の分散剤(A液)と染料前駆体の分散
液(B液)とをそれぞれ別々にサンドグラインダ−で平
均粒子径が1ミクロンになるまで湿式磨砕を行った。 A液(顕色剤分散液) 顕色剤 6.0部 10%ポリビニルアルコ−ル水溶液 18.8部 水 11.2部 B液(染料前駆体分散液) 前記の染料前駆体 2.0部 10%ポリビニルアルコ−ル水溶液 4.6部 水 2.6部 次いで下記の割合で分散液を混合して塗料とした。 A液(顕色剤分散液) 36.0部 B液(染料前駆体分散液) 9.2部 カオリンクレ−(50%分散液) 12.0部 上記各塗料を50g/m2 の基紙の片面に塗布した後、
乾燥を行い、このシ−トをス−パ−カレンダ−で平滑度
が500〜600秒になるように処理し、塗布量6.0
g/m2 の感熱記録体を得た。
【0079】[実施例15]実施例15は顕色剤として
化合物(1−1)を使用し、染料前駆体としてはODB
及びPSD−150(染料混合)を使用した例である。
実施例1〜14と同様にしてODB分散液(B液)及び
PSD−150分散液(B液)を処理した。次いで下記
の割合で分散液を混合して塗液とした。 A液(顕色剤分散液) 36.0部 B液(染料前駆体[ODB]分散液) 4.6部 B液(染料前駆体[PSD−150]分散液) 4.6部 カオリンクレー(50%分散液) 12.0部 上記各塗液を50g/m2 の基紙の片面に塗布した後、
乾燥を行い、このシートをスーパーカレンダーで平滑度
が500〜600秒になるように処理し、塗布量6.0
g/m2 の感熱記録体を得た。
【0080】[実施例16]実施例16は顕色剤として
化合物(1−1)及び化合物(1−2)、染料前駆体と
してODBを使用した例である。実施例1〜14と同様
にして化合物(1−1)と化合物(1−2)の顕色剤分
散液(A液)、及びODB分散液(B液)を処理した。 A液(顕色剤(1−1)分散液) 18.0部 A液(顕色剤(1−2)分散液) 18.0部 B液(染料前駆体[ODB]分散液 9.2部 カオリンクレ−(50%分散液) 12.0部 上記各塗料を50g/m2 の基紙の片面に塗布した後、
乾燥を行い、このシートをスーパーカレンダーで平滑度
が500〜600秒になるように処理し、塗布量6.0
g/m2 の感熱記録体を得た。
【0081】[実施例17]実施例17は顕色剤として
化合物(1−1)及びビスフェノ−ルA(以下、BPA
と記す)、染料前駆体としてODBを使用した例であ
る。実施例1〜14と同様にして化合物(1−1)の顕
色剤分散液(A液)、及びODB分散液(B液)を処理
した。さらに、公知の顕色剤であるBPA分散液(C
液)をサンドグラインダ−で平均粒径1ミクロンになる
まで湿式磨砕を行った。 C液(公知の顕色剤[BPA]分散液) ビスフェノ−ルA(BPA) 6.0部 10%ポリビニルアルコ−ル水溶液 18.8部 水 11.2部 次いで下記の割合で分散液を混合して塗料とした。 A液(顕色剤(1−1)分散液) 30.0部 C液(公知の顕色剤[BPA]分散液) 6.0部 B液(染料前駆体[ODB]分散液) 9.2部 カオリンクレ−(50%分散液) 12.0部 上記各塗料を50g/m2 の基紙の片面に塗布した後、
乾燥を行い、このシートをスーパーカレンダーで平滑度
が500〜600秒になるように処理し、塗布量6.0
g/m2 の感熱記録体を得た。
【0082】[比較例1〜7]比較例1〜7は顕色剤と
して下記の公知の顕色剤、実施例1〜17に示す前記各
種染料前駆体を使用した例である。実施例1〜14と同
様にして、比較例のための感熱記録体を作製した。 (公知の顕色剤) BPA:ビスフェノールA D−8:4−ヒドロキシ−4´−イソプロポキシジフェ
ニルスルホン 実施例17と同様にして、BPA分散液を処理し、さら
にD−8分散液(C´液)をサンドグラインダ−平均粒
子径1ミクロンになるまで湿式磨砕を行った。 C´液(公知の顕色剤[D−8]分散液) D−8 6.0部 10%ポリビニルアルコ−ル水溶液 18.8部 水 11.2部 次いで下記の割合で分散液を混合して塗液とした。 C液又はC´液(公知の顕色剤分散液) 36.0部 B液(染料前駆体分散液) 9.2部 カオリンクレー(50%分散液) 12.0部 上記各塗液を50g/m2 の基紙の片面に塗布した後、
乾燥を行い、このシートをスーパーカレンダーで平滑度
が500〜600秒になるように処理し、塗布量6.0
g/m2 の感熱記録体を得た。
【0083】<感熱記録体の評価;実施例1〜17、比
較例1〜7> [感熱記録性テスト(動的発色濃度)](表1、表2及
び表3参照) パーソナルワープロRupo−90FII((株)東芝
製)のプリンターを使用し、印加エネルギー最大で、前
記実施例1〜17及び前記比較例1〜7の感熱記録体に
感熱記録を行った(以下に示す感熱記録は全て同じ条
件)。記録部の記録濃度は、マクベス濃度計(RD−9
14、アンバーフィルター使用、以下全て同じ条件)で
測定した。本発明の化合物を顕色剤に使用した実施例1
〜17の感熱記録体は、前記プリンターにより十分な記
録濃度が得られた。尚、黒発色以外の染料前駆体を用い
た実施例は、記録濃度測定フィルターがアンバーのた
め、低い値を示している。
【0084】 [地色の熱安定性テスト](表1、表2及び表3参照) ギヤー式老化試験機((株)東洋精機製作所)を使用
し、試験温度100℃、120℃、140℃及び160
℃、各々30分間の耐熱性試験を、前記実施例1〜17
及び前記比較例1〜7の感熱記録体に行った。耐熱性試
験後、地色の濃度をマクベス濃度計で測定した。この場
合、マクベス濃度の値が小さいほど、地色発色が少な
く、地色の熱安定性が高いことになる。本発明の化合物
を顕色剤に使用した実施例1〜17の感熱記録体は、1
40℃30分後の地色の濃度で、0.4を越えるものが
無いのに対して、比較例1〜7のフェノール系顕色剤を
使用した感熱紙は100℃30分で既に全てが0.5を
越えている。実施例1〜16の感熱記録体は、160℃
30分後でも、記録画像と地色のコントラストが高く、
極めて高い耐熱安定性を示している。
【0085】
【表1】
【0086】
【表2】
【0087】
【表3】
【0088】[画像部の安定性テスト](表4参照) 油に対する画像部の安定性試験を前記実施例1及び実施
例2の感熱記録体について行った。この試験は感熱記録
した感熱記録体をサラダオイルに浸漬して室温下30分
放置し、過剰なサラダオイルを拭き取った後に画像部の
マクベス濃度を測定して行い、画像部の残存率(%)を
算出して評価した。尚、「画像部の残存率(%)」は次
に示す式により算出した。 残存率(%)=100×(処理後の記録濃度)/(未処
理の記録濃度) 可塑剤に対する画像部の安定性試験を前記実施例1及び
実施例2の感熱記録体について行った。この試験は紙管
に塩ビラップ(三井東圧社製ハイ・ラップ)を1重に巻
き付け、この上に感熱記録した感熱記録体を貼り付け、
更にこの上に塩ビラップを3重に巻き付けたものを室温
下17時間放置した後に画像部のマクベス濃度を測定し
て、前記計算式によって画像部の残存率(%)を算出し
て評価した。本発明の化合物を顕色剤に使用した実施例
1及び実施例2の感熱記録体は、それぞれの試験におけ
る画像残存率が70%以上であるのに対し、フェノ−ル
系顕色剤を使用した感熱紙のそれは30%以下である。
これは顕色剤として用いた化合物(1−1)及び(1−
2)がフェノ−ル系顕色剤に比べ、油及び可塑剤に対す
る溶解性が低いためと推察できる。
【0089】
【表4】
【0090】<熱ラミネート及びトナー記録テスト;実
施例18〜29、比較例8〜13>次に、本発明の感熱
記録体に対し、熱ラミネート及び電子写真複写機による
トナー記録を行った。
【0091】[熱ラミネートテスト](表5参照) 簡易ラミネート装置(MSパウチH−140(株)明光
商会)、及びラミネートフィルム(MSパウチフィルム
MP10−6095)を使用した。前記記載の条件で感
熱記録を既に行った実施例1、2、10、11、16、
17及び比較例1、4、6、の感熱記録体を、前記ラミ
ネートフィルムに挟んで、送り速度20mm/sec
で、感熱記録部を有するラミネートされた感熱記録体を
作製した(実施例18〜23、比較例8〜10)。熱ラ
ミネート処理後、ラミネートされた感熱記録体のラミネ
ートフィルム越しに前記の感熱記録による発色部及び地
色部をマクベス濃度計で測定した(フィルム越しに測定
するため高い値となる)。地色に関しては、マクベス濃
度値が小さいほど地色が安定していることを示してい
る。ラミネートされた感熱記録体の感熱記録による発色
部と地色のコントラストを以下のように評価した。 ○……地色の発色が無い、殆ど無い(画像の読取りが容
易) △……地色の発色が多少ある(画像の読取りが可能) ×……地色の著しい発色がある(画像の読取りが不可
能) 前記コントラスト評価が×のラミネートされた感熱記録
体は、読取りが困難であり、実質上、熱ラミネートは不
可能であった(比較例8〜10)。一方、実施例18〜
23に関しては、コントラスト評価は良好(△〜○)で
あり、熱ラミネートが可能であった。
【0092】
【表5】
【0093】[電子写真複写機によるトナー記録テス
ト](表6参照) 実施例1、2、10、11、16、17及び比較例1、
4、6の感熱記録体を、電子写真複写機(Vivace
400富士ゼロックス(株)製)の用紙として、トナー
記録を行った。地色の発色の度合いにより、電子複写機
用紙として可能性を評価した。本発明の感熱記録体は地
発色することなく、電子写真複写機用紙としての使用が
可能であった(実施例24〜29)。
【0094】
【表6】 <光記録体の製造;実施例30〜38、比較例14〜1
9>以下に本発明の光記録体を実施例によって説明す
る。尚、説明中、部及び%はそれぞれ重量部及び重量%
を示す。
【0095】[実施例30〜32](表7参照) 実施例30〜32は本発明の光記録体において、顕色剤
として化合物(1−1)及び(1−2)、光吸収剤とし
てビス(1−メチル−3,4−ジチオフェノレート)ニ
ッケルテトラ−n−ブチルアンモニウムと増感剤の熱溶
融物(光吸収剤1)、染料前駆体として3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン(ODB)
を使用した例である。実施例1〜17で使用した顕色剤
分散液(A液)と染料前駆体分散液(B液)、及び下記
配合の光吸収剤1分散液(D液)を、それぞれ別々にサ
ンドグラインダーで平均粒子径1ミクロンになるまで湿
式磨砕を行った。 D液(光吸収剤分散液) 4−ビフェニル−p−トリルエーテル94部に、ビス
(1−メチル−3,4−ジチオフェノレート)ニッケル
テトラ−n−ブチルアンモニウム6部を加え、100〜
150℃に加熱して、溶融混合後粉砕したものを光吸収
剤1とした。 光吸収剤1 4.0部 10%ポリビニルアルコール水溶液 10.0部 水 6.0部 次いで下記の割合で分散液を混合して塗液とした。 A液(顕色剤分散液) 36.0部 D液(光吸収剤1分散液) 20.0部 B液(染料前駆体分散液) 9.2部 カオリンクレー(50%分散液) 12.0部 上記各塗液を50g/m2 の基紙の片面に塗布した後、
乾燥を行い、塗布量6.0g/m2 の光記録体を得た。
【0096】[実施例33](表7参照) 実施例33は本発明の光記録体において、顕色剤として
化合物(1−1)、光吸収剤としてNK−2612(光
吸収剤2;(株)日本感光色素研究所製)、染料前駆体
として3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン(ODB)を使用した例である。実施例1〜
17で使用した顕色剤分散液(A液)と染料前駆体分散
液(B液)とをそれぞれ別々にサンドグラインダーで平
均粒子径1ミクロンになるまで湿式磨砕を行った。さら
に、下記配合の光吸収剤2水溶液(E液)を調製した。 E液(光吸収剤2水溶液) NK−2612(光吸収剤2) 0.04部 水 3.96部 次いで下記の割合で分散液を混合して塗液とした。 A液(顕色剤分散液) 36.0部 E液(光吸収剤2水溶液) 4.0部 B液(染料前駆体分散液) 9.2部 カオリンクレー(50%分散液) 12.0部 上記各塗液を50g/m2 の基紙の片面に塗布した後、
乾燥を行い、塗布量6.0g/m2 の光記録体を得た。
【0097】[実施例34](表7参照) 実施例34は本発明の光記録体において、顕色剤として
化合物(1−1)、光吸収剤としてビス(1−メチル−
3,4−ジチオフェノレート)ニッケルテトラ−n−ブ
チルアンモニウムと増感剤の熱溶融物(光吸収剤1;実
施例30〜32参照)、染料前駆体として3−ジブチル
アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン(ODB
−2)を使用した光吸収性発色層を、基紙上の填料と黒
鉛(光吸収剤3)から成る光吸収性アンダー層上に設け
た例である。以下に、前記光吸収性アンダー層用の塗液
の調製方法を示す。 F液(光吸収剤3[アンダー層用]分散液) 人造黒鉛(G−6S;(株)中越黒鉛工業所) 5.0部 10%ポリビニルアルコール水溶液 12.5部 水 7.5部 この光吸収剤分散液(F液)をサンドグラインダーで平
均粒子径1ミクロンになるまで湿式磨砕を行った。この
F液を以下の割合で混合して塗液とした。 F液(光吸収剤3[アンダー層用]分散液) 20.0部 カオリンクレー(50%分散液) 200.0部 10%ポリビニルアルコール水溶液 40.0部 上記塗液を50g/m2 の基紙の片面に塗布した後、乾
燥を行い、塗布量4.0g/m2 の光吸収性アンダー層
を形成させ、光吸収性アンダーシートとした。光吸収性
発色層用の塗液は、実施例30〜32と同様にして顕色
剤分散液(A液)及び光吸収剤1分散液(E液)を調製
し、又、実施例1〜17と同様に染料前駆体分散液(B
液)を調製し、以下の割合で混合して塗液とした。 A液(顕色剤分散液) 36.0部 D液(光吸収剤分散液) 4.0部 B液(染料前駆体分散液) 9.2部 カオリンクレー(50%分散液) 12.0部 上記塗液を、前記の光吸収性アンダーシート上の光吸収
性アンダー層形成面側に塗布した後、乾燥を行い、塗布
量6.0g/m2 の光記録体を得た。
【0098】[実施例35〜38](表8参照) 実施例35〜38は、本発明の光記録体において、顕色
剤として化合物(1−1)、光吸収剤としてNK−26
12(光吸収剤2;(株)日本感光色素研究所製)、染
料前駆体として、実施例10〜15に示すPSD−15
0、Green40、CVL、及びI−Redを使用し
た例である。顕色剤分散液(A液)及び光吸収剤2水溶
液(E液)は実施例33と同様にして調製した。また、
染料前駆体分散液(B液)は実施例1〜17と同様にし
て調製し、これら得られたA液、E液及びB液は以下の
割合で混合して塗料とした。 A液(顕色剤分散液) 36.0部 E液(光吸収剤2水溶液) 4.0部 B液(染料前駆体分散液) 9.2部 カオリンクレー(50%分散液) 12.0部 上記塗液を、50g/m2 の基紙の片面に塗布した後、
乾燥を行い、塗布量6.0g/m2 の光記録体を得た。
【0099】[比較例14〜19](表9参照) 比較例14〜19は、公知の顕色剤として比較例1〜4
に示すビスフェノールA(BPA)、光吸収剤としてN
K−2612(光吸収剤2;(株)日本感光色素研究所
製)、染料前駆体として実施例1〜17に示すODB、
ODB−2、PSD−150、Green40、CV
L,及びI−Redを用いた本発明の光記録体に対する
比較例である。顕色剤分散液(BPA;C液)は比較例
1〜4と同様にして調製し、光吸収剤2水溶液(E液)
は実施例35〜38と同様にして調製した。また、各種
染料前駆体(B液)は実施例1〜17と同様にして調製
し、これら得られたC液、E液、B液は以下の割合で混
合して塗料とした。 D液(顕色剤分散液) 36.0部 E液(光吸収剤2水溶液) 4.0部 B液(染料前駆体分散液) 9.2部 カオリンクレー(50%分散液) 12.0部 上記塗液を、50g/m2 の基紙の片面に塗布した後、
乾燥を行い、塗布量6.0g/m2 の光記録体を得た。
【0100】<光記録体の評価;実施例30〜38、比
較例14〜19> [光記録テスト1]実施例30〜33、実施例35〜3
8、及び比較例14〜19の光記録体に対し、特開平3
−239598号公報記載のレーザプロッタ装置を使用
し、以下の方法でレーザー記録を行った。光記録用光源
としては発振波長830nm、出力30mWの半導体レ
ーザーLT015MD(シャープ(株)製)を使用し、
集光レンズには開口数0.45、焦点距離4.5mmの
非球面プラスチックレンズであるAP4545(コニカ
製)を2枚使用した。これらの半導体レーザー及びレン
ズから成るレーザー記録ヘッドを記録速度50mm/s
ec、記録線間隔50ミクロンで走査させることで、縦
横1cm角のベタ発色画像を得た。この縦横1cm角の
ベタ発色画像をマクベス濃度計(RD−914、アンバ
ーフィルター使用)により濃度測定した。この値を表
7、8、及び9の「光記録濃度」に示した。 本発明の
化合物を顕色剤に使用した実施例30〜33、あるいは
実施例35〜38の光記録体は、前記のレーザー記録に
より十分な記録濃度が得られた。
【0101】[光記録テスト2]実施例34の光記録体
には、以下の方法でストロボフラッシュ光を用いた光記
録を行った。光記録方法としては、カメラ用ストロボフ
ラッシュauto4330(サンパック社製)の発光窓
を5%に絞り込んで光照射を行った。この発色画像をマ
クベス濃度計(RD−914、アンバーフィルター使
用)により濃度測定した。この値を表7(実施例34)
の「光記録濃度」に示した。本発明の化合物を顕色剤に
使用した実施例34の光記録体は、前記のストロボフラ
ッシュ記録により十分な記録濃度が得られた。
【0102】[地色の熱安定性テスト(光記録体)]前
記実施例30〜38及び前記比較例14〜19の光記録
体の耐熱性は、感熱記録体の熱安定性テストと同様にし
てギヤー式老化試験機((株)東洋精機製作所)を使用
し、試験温度100℃、120℃、140℃及び160
℃、各々30分間の耐熱試験を行い、地色のマクベス濃
度を測定することによって行った。この値を表7、8、
及び9に示した。この場合、マクベス濃度の値が小さい
ほど地色の発色が少なく、地色の熱安定性が高いことに
なる。本発明の化合物を顕色剤に使用した実施例30〜
38の光記録体は、120℃30分後の地色の濃度で、
0.3を越えるものが無いのに対し、比較例14〜19
のフェノール系顕色剤を使用した光記録体は、100℃
30分で既に全てが0.6以上となっている。実施例3
0〜38の光記録体は160℃30分後でも記録画像と
地色のコントラストが高く、極めて高い耐熱安定性を示
している。
【0103】
【表7】
【0104】
【表8】
【0105】
【表9】
【0106】<熱ラミネート、光追記録及びトナー記録
テスト;実施例39〜58、比較例20〜25>本発明
の光記録体に対し熱ラミネート及び電子写真複写機によ
るトナー記録を行った。また、このラミネート済み光記
録体に対しては光追記録を試みた。
【0107】[熱ラミネートテスト(表10参照)]熱
ラミネートテストは簡易ラミネート装置(MSパウチH
−140(株)明光商会)及びラミネートフィルム(M
SパウチフィルムMP10−6095)を使用して行っ
た。前記記載の条件で光記録([光記録テスト1]、ま
たは[光記録テスト2]参照)を既に行った実施例30
〜35,37及び比較例14、15、18の光記録体
を、前記ラミネートフィルムに挟んで、送り速度20m
m/secで、光記録部を有するラミネートされた光記
録体を作製した(実施例39〜45、比較例20〜2
2)。熱ラミネート処理後、ラミネートされた光記録体
のラミネートフィルム越しに、前記の光記録による発色
部、及び地色部を、マクベス濃度計で測定した。地色に
関しては、マクベス濃度値が小さいほど地色が安定して
いることを示している。ラミネートされた光記録体の光
記録による発色部と地色のコントラストを以下のように
評価した。 ○……地色の発色が無い、殆ど無い(画像の読取りが可
能) △……地色の発色がある(画像の読取りがしにくい) ×……地色の著しい発色がある(画像の読取りが不可
能) 比較例14、15及び18の光記録体はコントラスト評
価が×であり、熱ラミネートは不可能であった(比較例
20〜22)。一方、実施例39〜45に関しては、コ
ントラスト評価は良好(○)であり、熱ラミネートが可
能であった。また、熱による光記録画像部の退色も認め
られなかった。
【0108】
【表10】
【0109】[光追記録テスト(表11参照)]実施例
39〜45に示すラミネート済みの光記録体に対し、光
記録体の評価に示す光記録テスト1及び光記録テスト2
を行った(実施例46〜52)。この光追記録により得
られた発色画像をマクベス濃度計(RD−914、アン
バーフィルター使用)により濃度測定した。この値を表
11の「光追記録濃度」に示した。実施例39〜45に
示すラミネート済みの光記録体は、全てラミネートフィ
ルム越しに、レーザー記録(光記録テスト1)及びスト
ロボフラッシュ記録(光記録テスト2)が可能であり、
十分な記録濃度が得られた。
【0110】
【表11】
【0111】[電子写真複写機によるトナー記録テスト
(表12参照)]実施例30〜35及び比較例14、1
5、18の光記録体を電子写真複写機(Vivace4
00富士ゼロックス(株)製)の用紙として、トナー記
録を行った。地色の発色の度合いにより、電子写真複写
機用紙として可能性を評価した。本発明の光記録体は地
発色することなく、電子写真複写機用紙としての使用が
可能であった(実施例53〜58)。
【0112】
【表12】
【0113】
【発明の効果】以上に示すごとく、本発明の一般式
(1)で表すことのできる化合物を、顕色剤として使用
した感熱記録体及び光記録体は、160℃程度の温度環
境までは、地色のかぶりがほとんどないにもかかわら
ず、サーマルヘッド等の感熱記録装置や、レーザーやス
トロボフラッシュを使用した光記録装置により、実用に
足りる画像記録濃度を得ることができる。従って、本発
明の効果として次の諸点が挙げられる。
【0114】(1)これまで使用できなかった過酷な温
度条件下(例えば90〜160℃)で、感熱記録体や光
記録体を使用することができる。 (2)ラミネーターにより、記録済みの感熱記録体や光
記録体に熱ラミネートが行えるので、感熱記録カードや
光記録カードを容易に作ることができる。 (3)公知顕色剤を用いたものに比べて油及び可塑剤に
対する画像安定性が高い。(4)ラミネート済みの光記
録体は、さらに光追記録が可能である。 (5)熱ロールを通過させても、地色が安定なので、電
子写真複写機用紙として、感熱記録体や光記録体を使用
することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南 敏明 東京都新宿区上落合1丁目30番6号 日 本製紙株式会社 商品開発研究所内 (56)参考文献 特開 平6−227149(JP,A) 特開 平5−32061(JP,A) 特開 昭64−26492(JP,A) 特開 平2−217287(JP,A) 特開 昭54−4142(JP,A) 実開 昭55−128054(JP,U) 特公 平3−26675(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/28 - 5/34 CA(STN)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、無色ないし淡色の染料前駆
    体と、該染料前駆体と反応して発色させる顕色剤とが主
    成分として含有されている記録層を設けた感熱記録体に
    おいて、前記顕色剤が下記一般式(1)で示される少な
    くとも1種の化合物を含むことを特徴とする感熱記録
    体。 【化1】 (式中、Xは酸素原子或いは硫黄原子を表し、R1 は無
    置換或いは置換されたフェニル基、アラルキル基、ナフ
    チル基、炭素数1〜6の低級アルキル基、炭素数〜6
    の低級アルケニル基或いは炭素数3〜6のシクロアルキ
    ル基を表す。)
  2. 【請求項2】 請求項1の感熱記録体に、感熱記録した
    後、該記録面または該記録体全体をプラスチックフィル
    ムでラミネートしたことを特徴とする感熱記録体。
  3. 【請求項3】 請求項1の感熱記録体の記録層に、光を
    吸収して熱に変換する光吸収剤を含有していることを特
    徴とする光記録体。
  4. 【請求項4】 請求項3の光記録体の記録面または該記
    録体全体をプラスチックフィルムでラミネートしたこと
    を特徴とする光記録体。
  5. 【請求項5】 請求項3の光記録体に、感熱記録あるい
    は光記録した後、該記録面または該記録体全体をプラス
    チックフィルムでラミネートしたことを特徴とする光記
    録体。
  6. 【請求項6】 請求項3あるいは請求項4の光記録体
    に、ストロボフラッシュ光またはレーザ−光により追記
    録することを特徴とする光記録方法。
  7. 【請求項7】 請求項1の感熱記録体、または請求項3
    の光記録体を使用した電子写真複写機用シート。
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