JP2818469B2 - メチル第3級ブチルエーテルの製造方法 - Google Patents
メチル第3級ブチルエーテルの製造方法Info
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- JP2818469B2 JP2818469B2 JP2097803A JP9780390A JP2818469B2 JP 2818469 B2 JP2818469 B2 JP 2818469B2 JP 2097803 A JP2097803 A JP 2097803A JP 9780390 A JP9780390 A JP 9780390A JP 2818469 B2 JP2818469 B2 JP 2818469B2
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- tertiary butyl
- mtbe
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、第3級アルキルエーテル類の製造方法に関
し、より詳細には、エーテル類、例えばメチル第3級ブ
チルエーテル(MTBE)及び第3級アミルメチルエーテル
(TAME)の製造方法に関する。
し、より詳細には、エーテル類、例えばメチル第3級ブ
チルエーテル(MTBE)及び第3級アミルメチルエーテル
(TAME)の製造方法に関する。
内燃機関の排気ガスの鉛による環境汚染についての最
近の関心は、ガソリン中のアンチノッキング性鉛化合物
の使用からの転換を余儀なくしている。ガソリンの配合
比を変更することなく、許容しうるオクタン価を有する
無鉛ガソリンを製造するために、高オクタン等級を有す
る有機配合物の使用が必要になった。
近の関心は、ガソリン中のアンチノッキング性鉛化合物
の使用からの転換を余儀なくしている。ガソリンの配合
比を変更することなく、許容しうるオクタン価を有する
無鉛ガソリンを製造するために、高オクタン等級を有す
る有機配合物の使用が必要になった。
燃料増量剤及びオクタン価改善剤として多様な有機化
合物が公知である。具体的には、周知の有機化合物とし
ては、メチル第3級ブチルエーテル(MTBE)、エチル第
3級ブチルエーテル、イソプロピル第3級ブチルエーテ
ル、第3級アミルメチルエーテル(TAME)及び第3級ブ
チルアルコール(TBA)がある。アルコール又は水を、
第3級炭素原子上に二重結合を有するオレフィンに接触
添加することによる、これらのエーテル類及びアルコー
ル類の製造は、広範囲に研究されてきた。
合物が公知である。具体的には、周知の有機化合物とし
ては、メチル第3級ブチルエーテル(MTBE)、エチル第
3級ブチルエーテル、イソプロピル第3級ブチルエーテ
ル、第3級アミルメチルエーテル(TAME)及び第3級ブ
チルアルコール(TBA)がある。アルコール又は水を、
第3級炭素原子上に二重結合を有するオレフィンに接触
添加することによる、これらのエーテル類及びアルコー
ル類の製造は、広範囲に研究されてきた。
MTBEを製造するための多数の方法が過去において開発
されており、現在においても開発中である。たいていの
場合、これらの方法は複数の段階を伴い、高価であるだ
けでなく包括的であった。問題は、実質的に純粋なMTBE
生成物しか燃料には有用でないということである。汚染
された燃料は効果的でなく、燃料において有用となるに
はさらなる処理を必要とする。
されており、現在においても開発中である。たいていの
場合、これらの方法は複数の段階を伴い、高価であるだ
けでなく包括的であった。問題は、実質的に純粋なMTBE
生成物しか燃料には有用でないということである。汚染
された燃料は効果的でなく、燃料において有用となるに
はさらなる処理を必要とする。
したがって、本発明の目的は、実質的な純粋な第3級
アルキルエーテル、例えばMTBE又はTAMEを製造するため
の一段階法を提供することである。
アルキルエーテル、例えばMTBE又はTAMEを製造するため
の一段階法を提供することである。
米国特許第2,480,940号は、酸類、例えばH2SO4、ルイ
ス酸類、白金族金属塩類及び種々の不均一触媒などの、
オレフィン類のエーテル化又はアルコール化に用いられ
る触媒を開示し、さらに、イオン交換の用途に使用しう
る固体のスルホン化有機樹脂を開示している。
ス酸類、白金族金属塩類及び種々の不均一触媒などの、
オレフィン類のエーテル化又はアルコール化に用いられ
る触媒を開示し、さらに、イオン交換の用途に使用しう
る固体のスルホン化有機樹脂を開示している。
米国特許第4,071,567号は、酸性イオン交換樹脂触媒
の存在下、メタノール(MeOH)及びイソブチレンからMT
BEを製造するための二段階法を開示している。
の存在下、メタノール(MeOH)及びイソブチレンからMT
BEを製造するための二段階法を開示している。
米国特許第4,198,530号は、酸性イオン交換樹脂触媒
の存在下、イソブテン及びMeOHから第3級ブチルメチル
エーテルを製造するための二段階法を開示している。
の存在下、イソブテン及びMeOHから第3級ブチルメチル
エーテルを製造するための二段階法を開示している。
本発明は、MTBEの製造方法を提供する。この方法は、
固体の酸触媒の存在下、反応器/分離用蒸留カラムに充
填された固体の酸触媒床にTBA、イソブチレン及びMeOH
を連続的に供給し、実質的に純粋なMTBE生成物を反応混
合物から分離することからなる。
固体の酸触媒の存在下、反応器/分離用蒸留カラムに充
填された固体の酸触媒床にTBA、イソブチレン及びMeOH
を連続的に供給し、実質的に純粋なMTBE生成物を反応混
合物から分離することからなる。
この方法は、約150゜F〜約250゜Fの温度において約0.
50〜約200のpsiの圧力下で実施する。
50〜約200のpsiの圧力下で実施する。
本発明の基本原理は、MTBEを生成するためのTBA−MeO
H及びイソブチレンMeOHの両反応は平衡制御されるとい
う事実である。したがって、例えばTBA−MeOHの反応に
おいて、MTBEを反応域から蒸留によって連続的に回収す
る場合、その反応は理論的に完了することができる。例
えば、 この方法はまた、水は平衡混合物中の他の成分よりも
重いことから、生成される水が連続的に反応域から摘出
して、その結果、平衡制御された反応を完了へと至らし
めるよう、構成することもできる。したがって、この方
法は、単一器具中で(a)活性触媒を含む反応域と
(b)蒸留能力を組み合せると、高純度MTBEを生成する
ためのTBA−MeOH及びイソブチレン−MeOHの両反応に特
徴的な適合性を示す。
H及びイソブチレンMeOHの両反応は平衡制御されるとい
う事実である。したがって、例えばTBA−MeOHの反応に
おいて、MTBEを反応域から蒸留によって連続的に回収す
る場合、その反応は理論的に完了することができる。例
えば、 この方法はまた、水は平衡混合物中の他の成分よりも
重いことから、生成される水が連続的に反応域から摘出
して、その結果、平衡制御された反応を完了へと至らし
めるよう、構成することもできる。したがって、この方
法は、単一器具中で(a)活性触媒を含む反応域と
(b)蒸留能力を組み合せると、高純度MTBEを生成する
ためのTBA−MeOH及びイソブチレン−MeOHの両反応に特
徴的な適合性を示す。
説明の明確化のため、MTBEの製造を具体例として本発
明を説明するが、アルコール又は水を、第3級炭素上に
二重結合を有すオレフィン類に接触添加することによっ
て、製造される他の低照及びアルコール類もまた範囲内
にあるということを理解すべきである。そのようなオレ
フィン涙には、イソブチレン、2−メチルブテン」−
1、2−メチルブテン、−2、2−メチルペンテン−1
及び2−メチルペンテンP2がある。
明を説明するが、アルコール又は水を、第3級炭素上に
二重結合を有すオレフィン類に接触添加することによっ
て、製造される他の低照及びアルコール類もまた範囲内
にあるということを理解すべきである。そのようなオレ
フィン涙には、イソブチレン、2−メチルブテン」−
1、2−メチルブテン、−2、2−メチルペンテン−1
及び2−メチルペンテンP2がある。
MTBEの製造に使用することができる本発明の方法を以
下の式によって説明する。
下の式によって説明する。
(式中、nは1.0未満) 本反応の基本原理は、イソブチレンとTBAの混合流
を、スルホン酸樹脂の触媒下、MeOHと一段階で反応させ
てMTBEを与えることができるということである。
を、スルホン酸樹脂の触媒下、MeOHと一段階で反応させ
てMTBEを与えることができるということである。
第3級アルキルエーテル類、例えばMTBE及びTAMEは、
燃料増量剤として、とりわけガソリンのオクタン価上昇
剤として有用である。一般に、これらの物質を製造する
ための方法は、すべて、第3級炭素上に二重結合を含
む、原料としての第1級アルコール及びオレフィンに依
存する。反応は液相において実施するが、この反応に
は、酸の形態のイオン交換樹脂が特に適当である。
燃料増量剤として、とりわけガソリンのオクタン価上昇
剤として有用である。一般に、これらの物質を製造する
ための方法は、すべて、第3級炭素上に二重結合を含
む、原料としての第1級アルコール及びオレフィンに依
存する。反応は液相において実施するが、この反応に
は、酸の形態のイオン交換樹脂が特に適当である。
最良の結果は、マクロ網状樹脂、例えばAmberlyst15
触媒を用いる場合に得られる。触媒、すなわち固体の酸
触媒には、Amberlyst15又はNafion−Hの樹脂触媒を用
いてもよい。好ましい触媒は、Amberlyst15触媒であ
る。
触媒を用いる場合に得られる。触媒、すなわち固体の酸
触媒には、Amberlyst15又はNafion−Hの樹脂触媒を用
いてもよい。好ましい触媒は、Amberlyst15触媒であ
る。
蒸留カラムに充填されるこの触媒は、その中の液状成
分には実質的に不溶性である。触媒は、稀釈されていな
い状態で、あるいは、触媒に対して200:1までの重量比
の不活性稀釈剤ともにカラムに充填することができる。
分には実質的に不溶性である。触媒は、稀釈されていな
い状態で、あるいは、触媒に対して200:1までの重量比
の不活性稀釈剤ともにカラムに充填することができる。
本発明の方法及び各成分(すなわちMTBE、MeOH、TB
A、イソブチレン及び水)の反応・生成を、添付の図面
によって説明する。
A、イソブチレン及び水)の反応・生成を、添付の図面
によって説明する。
本方法においては、イソブチレン及びTBAを用いてMTB
Eを製造する。TBAは、従来、プロピレンからプロピレン
オキシドを製造する方法により大量に製造される。本発
明の対象は、蒸留カラムを反応器及び一次分離器として
利用する、イソブチレン/TBA及びMeOHをMTBEへと高率で
転換とすることを可能にする一段階法である。
Eを製造する。TBAは、従来、プロピレンからプロピレン
オキシドを製造する方法により大量に製造される。本発
明の対象は、蒸留カラムを反応器及び一次分離器として
利用する、イソブチレン/TBA及びMeOHをMTBEへと高率で
転換とすることを可能にする一段階法である。
本発明の目的は、実質的にMTBEであり、水、イソブチ
レン、TBA及びMeOHをほとんど含まない生成物流を得る
ことである。これは、酸性樹脂触媒を充填した一体型の
反応器/蒸留カラム中での接触蒸留によって達成するこ
とができる。この条件下、反応において形成されたまま
に、低沸点のMTBEを反応容器/蒸留カラムの頂部から回
収し、副産物である水をカラムの底部から除去する。イ
ソブチレン及びTBAを触媒床の中間部に充填し、MeOHを
カラムの底部付近に充填すると、二重質量作用が得られ
る。
レン、TBA及びMeOHをほとんど含まない生成物流を得る
ことである。これは、酸性樹脂触媒を充填した一体型の
反応器/蒸留カラム中での接触蒸留によって達成するこ
とができる。この条件下、反応において形成されたまま
に、低沸点のMTBEを反応容器/蒸留カラムの頂部から回
収し、副産物である水をカラムの底部から除去する。イ
ソブチレン及びTBAを触媒床の中間部に充填し、MeOHを
カラムの底部付近に充填すると、二重質量作用が得られ
る。
TBAは、比較的高密度の物質であるので、カラム中を
連続的に下降し、一方イソブチレンは、反応条件下では
気体であることから、カラム中を連続的に上昇する。Me
OHが過剰にあるカラムの底部付近では、TBAのMTBEへの
転換はほぼ完了しており、未反応TBAが蒸留残液中に存
在している。イソブチレン及びTBAが過剰にあるカラム
の頂部付近では、未反応MeOHのMTBEへの転換は完了して
おり、上部にはMeOHがほとんど存在しない。未反応MeOH
の存在を最小限にする利点は、MTBEを未反応MeOHから分
離することによりそれを精製するための補助用の分離塔
の必要性を可能な限り排除するということである。イソ
ブチレン及びTBAが触媒床の頂部でカラムに導入される
地点より上では、蒸留トレーには未反応のイソブチレ
ン、MTBE及び少量のMeOHしか含まれず、上昇トレー中で
ことでこれらを容易に分離することができる。MeOHが添
加される地点より下では、蒸留トレーには水及び第3級
ブタノールしか含まれず、下降トレー中でこれらを容易
に分離することができる。
連続的に下降し、一方イソブチレンは、反応条件下では
気体であることから、カラム中を連続的に上昇する。Me
OHが過剰にあるカラムの底部付近では、TBAのMTBEへの
転換はほぼ完了しており、未反応TBAが蒸留残液中に存
在している。イソブチレン及びTBAが過剰にあるカラム
の頂部付近では、未反応MeOHのMTBEへの転換は完了して
おり、上部にはMeOHがほとんど存在しない。未反応MeOH
の存在を最小限にする利点は、MTBEを未反応MeOHから分
離することによりそれを精製するための補助用の分離塔
の必要性を可能な限り排除するということである。イソ
ブチレン及びTBAが触媒床の頂部でカラムに導入される
地点より上では、蒸留トレーには未反応のイソブチレ
ン、MTBE及び少量のMeOHしか含まれず、上昇トレー中で
ことでこれらを容易に分離することができる。MeOHが添
加される地点より下では、蒸留トレーには水及び第3級
ブタノールしか含まれず、下降トレー中でこれらを容易
に分離することができる。
蒸留カラムには、設計上の選択及び好みにより、充填
触媒床を一又は二含めてもよい。
触媒床を一又は二含めてもよい。
反応は、約150〜約250゜F、好ましくは約165〜約170
゜Fの温度において、約50psi〜約200psi、好ましくは約
100psiの圧力下で実施することができる。反応中の物質
の液体流量は、約1.0〜約10.0LHSVの範囲である。好ま
しい液体流量は、約2.0LHSVである。
゜Fの温度において、約50psi〜約200psi、好ましくは約
100psiの圧力下で実施することができる。反応中の物質
の液体流量は、約1.0〜約10.0LHSVの範囲である。好ま
しい液体流量は、約2.0LHSVである。
本方法の供給原料は、MeOH:(TBA+イソブチレン)の
モル比を約1:1〜約10:1として供給し、MeOH:TBA:イソブ
チレンのモル比は、約2.0:1.5:0.5である。
モル比を約1:1〜約10:1として供給し、MeOH:TBA:イソブ
チレンのモル比は、約2.0:1.5:0.5である。
TBA又はイソブチレンのいずれかをMeOHとともに使用
してMTBEを製造する公知の方法とは対照的に、本方法
は、TBAとイソブチレンの両方を用いてMTBEを製造す
る。C4成分を組み合せて使用する利点は下記のとおりで
ある: 1.両成分(イソブチレン及びTBA)が利用でき、これら
を組み合せて使用しうる場合があることから、組み合せ
ることによって操作の適応性が増大する。下記の実験条
件(実施例I)は、TBA+MeOH、イソブチレン+MeOH又
はTBA+イソブチレンの組み合わせのいずれについても
同等に適当である。
してMTBEを製造する公知の方法とは対照的に、本方法
は、TBAとイソブチレンの両方を用いてMTBEを製造す
る。C4成分を組み合せて使用する利点は下記のとおりで
ある: 1.両成分(イソブチレン及びTBA)が利用でき、これら
を組み合せて使用しうる場合があることから、組み合せ
ることによって操作の適応性が増大する。下記の実験条
件(実施例I)は、TBA+MeOH、イソブチレン+MeOH又
はTBA+イソブチレンの組み合わせのいずれについても
同等に適当である。
2.イソブチレン+MeOHの反応は、非常に発熱を伴うもの
であり、一方TBA+MeOHの反応は、わずかに吸熱を伴う
ものである。発熱を伴う反応は、MTBE生成物の蒸留に熱
を供給し、したがって、この組み合せ(イソブチレン+
TBA)は、熱エネルギーのもっとも効率的な使用であろ
う。そうでない場合、このエネルギーは浪費されるであ
ろう。
であり、一方TBA+MeOHの反応は、わずかに吸熱を伴う
ものである。発熱を伴う反応は、MTBE生成物の蒸留に熱
を供給し、したがって、この組み合せ(イソブチレン+
TBA)は、熱エネルギーのもっとも効率的な使用であろ
う。そうでない場合、このエネルギーは浪費されるであ
ろう。
3.反応域中のイソブチレンの存在が、以下の理由から反
応を完了に至らせる。つまり、イソブチレンは、(a)
形成される水と反応して、式: TBA+MeOH→MTBE+H2O イソブチレン+H2O→TBA(至反応) に示されるようにして、逆反応、すなわち、MTBEの分解
を阻止し、(b)未反応MeOHと反応して反応を完了に至
らせる。したがって、以下の式によって示すように、実
質的に純粋なMTBEが得られる。
応を完了に至らせる。つまり、イソブチレンは、(a)
形成される水と反応して、式: TBA+MeOH→MTBE+H2O イソブチレン+H2O→TBA(至反応) に示されるようにして、逆反応、すなわち、MTBEの分解
を阻止し、(b)未反応MeOHと反応して反応を完了に至
らせる。したがって、以下の式によって示すように、実
質的に純粋なMTBEが得られる。
未反応MeOH+イソブチレン→MTBE したがって、上記のとおり、反応器の中間点又は頂部
にイソブチレンを導入すると、反応が完了に至る。
にイソブチレンを導入すると、反応が完了に至る。
第1図を参照すると、本発明にしたがっての典型的な
反応過程を、供給(仕込み原料)成分、生成物及び未反
応仕込み成分の流れとともに示している。供給成分、生
成物などの流量は、以下の表Iにまとめた。
反応過程を、供給(仕込み原料)成分、生成物及び未反
応仕込み成分の流れとともに示している。供給成分、生
成物などの流量は、以下の表Iにまとめた。
本発明の利点は、MTBEを製造するための第1図に示す
本方法を説明する以下の実施例を検討することにより、
より明確になるであろう。
本方法を説明する以下の実施例を検討することにより、
より明確になるであろう。
実施例I この実施例においては、粗TBAを、まず、活性アルミ
ナ担持の酸化ナトリウム/酸化コバルトからなる吸収剤
を含むガードケースに通過させることによって、それを
精製して酸類及びヒドロペルオキシド類を除去した。そ
して、精製されたTBAを第1図に示すような方法で用い
た。
ナ担持の酸化ナトリウム/酸化コバルトからなる吸収剤
を含むガードケースに通過させることによって、それを
精製して酸類及びヒドロペルオキシド類を除去した。そ
して、精製されたTBAを第1図に示すような方法で用い
た。
この方法では、一体型の反応器/蒸留カラムを用い
た。反応器の底部に、一段又は二段の樹脂触媒床及び蒸
留トレーを含め、反応器の頂部には、蒸留トレー及び、
生成物の分離のための取り出しラインを含めた。触媒床
の下には、MeOH導入のためのラインならびに、未反応TB
A及び、反応生成物である水の取り出しのためのライン
を設けた。
た。反応器の底部に、一段又は二段の樹脂触媒床及び蒸
留トレーを含め、反応器の頂部には、蒸留トレー及び、
生成物の分離のための取り出しラインを含めた。触媒床
の下には、MeOH導入のためのラインならびに、未反応TB
A及び、反応生成物である水の取り出しのためのライン
を設けた。
この方法の好ましい反応条件は、約165〜170゜Fの温
度及び約100psigの圧力とした。MeOHを、32lb/hr(2モ
ルlb/hr)の供給率で、Amberlyst15樹脂触媒を充填した
触媒床No.1中を上昇法において、連続的にポンプで導入
した。その間、TBAを、108lb/hr(1.5モルlb/hr)の供
給率で、触媒床No.1の頂部に連続的にポンプで導入し
た。TBAは、カラム中を下降するにつれ、MeOHと接触し
てMTBE及び水を生成した。高密な水相が未反応TBAとと
もに反応器中を連続的に降下し、一方、軽質のMTBE生成
物及び未反応MeOHがカラム中を上昇した。TBAは、触媒
床No.2に進入すると、28lb/hr(0.5モルlb/hr)の供給
率で連続的に導入されるイソブチレンと接触した。イソ
ブチレンは、MTBE−MeOHの生成流中で未反応MeOHと反応
した。ほぼ純粋なMTBEである反応生成物を、少量の未反
応のイソブチレン及びMeOHとともに、触媒床No.2(Ambe
rlyst 15触媒を充填)の頂部の反応域から連続的に蒸留
して回収した。
度及び約100psigの圧力とした。MeOHを、32lb/hr(2モ
ルlb/hr)の供給率で、Amberlyst15樹脂触媒を充填した
触媒床No.1中を上昇法において、連続的にポンプで導入
した。その間、TBAを、108lb/hr(1.5モルlb/hr)の供
給率で、触媒床No.1の頂部に連続的にポンプで導入し
た。TBAは、カラム中を下降するにつれ、MeOHと接触し
てMTBE及び水を生成した。高密な水相が未反応TBAとと
もに反応器中を連続的に降下し、一方、軽質のMTBE生成
物及び未反応MeOHがカラム中を上昇した。TBAは、触媒
床No.2に進入すると、28lb/hr(0.5モルlb/hr)の供給
率で連続的に導入されるイソブチレンと接触した。イソ
ブチレンは、MTBE−MeOHの生成流中で未反応MeOHと反応
した。ほぼ純粋なMTBEである反応生成物を、少量の未反
応のイソブチレン及びMeOHとともに、触媒床No.2(Ambe
rlyst 15触媒を充填)の頂部の反応域から連続的に蒸留
して回収した。
対象の仕込み原料を組成、上記実施例の推定生成物及
び第1図に示す方法を、下記の表Iにまとめた。 表I MTBE総括化学量論の方法 仕込み原料 生成物/未反応物質 MeOH(64lb/hr MTBE(146lb/hr 2.0モルlb/hr) 1.7モルlb/hr) TBA(108lb/hr MeOH(9.6lb/hr 1.5モルlb/hr) 0.3モルlb/hr) イソブチレン イソブチレン (28lb/hr、 (11.2lb/hr 0.5モルlb/hr) 0.2モルlb/hr) H2O(25lb/hr 1.4モルlb/hr) MTBEの推定平均収率は、以下のとおり算出した: 本方法を検討すると、MTBEの収率は少なくとも約85.0
%であると推測することができる。
び第1図に示す方法を、下記の表Iにまとめた。 表I MTBE総括化学量論の方法 仕込み原料 生成物/未反応物質 MeOH(64lb/hr MTBE(146lb/hr 2.0モルlb/hr) 1.7モルlb/hr) TBA(108lb/hr MeOH(9.6lb/hr 1.5モルlb/hr) 0.3モルlb/hr) イソブチレン イソブチレン (28lb/hr、 (11.2lb/hr 0.5モルlb/hr) 0.2モルlb/hr) H2O(25lb/hr 1.4モルlb/hr) MTBEの推定平均収率は、以下のとおり算出した: 本方法を検討すると、MTBEの収率は少なくとも約85.0
%であると推測することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明の反応過程の系統図であり、それに用
いられる装置及びその中での原料の流れを示している。
いられる装置及びその中での原料の流れを示している。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−229832(JP,A) 欧州公開8860(EP,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 43/04 C07C 41/06 C07C 41/09 CA(STN)
Claims (3)
- 【請求項1】メタノールを、スルホン酸樹脂触媒の存在
下に、イソブチレン及び第3級ブチルアルコールと反応
させ、該反応を、触媒を充填した蒸留カラムにおいて実
施し、メタノールを、イソブチレンと第3級ブチルアル
コールとの混合物とともに、メタノール:(第3級ブチ
ルアルコール+イソブチレン)のモル比が1:1〜10:1に
なるようにカラムに供給し、蒸留によってメチル第3級
ブチルエーテルをカラムから回収する、メチル第3級ブ
チルエーテルの製造方法であって、 カラムが1個の触媒床を含み、該触媒床の頂部付近にイ
ソブチレンを供給し、触媒床の中間部に第3級ブチルア
ルコールを供給し、触媒床の底部にメタノールを供給す
るか、又はカラムが上下の各触媒床を含み、イソブチレ
ンを上側の触媒床に供給し、第3級ブチルアルコールを
下側の触媒床の頂部付近に供給し、メタノールを下側の
触媒床の底部付近に供給することを特徴とする方法。 - 【請求項2】反応温度が150〜250゜F(65.5〜121℃)で
あり、反応圧力が50〜200psi(0.44〜1.48MPa)である
請求項1記載の方法。 - 【請求項3】原料の流量が1.0〜10.0LHSVである請求項
1又は2記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2097803A JP2818469B2 (ja) | 1990-04-16 | 1990-04-16 | メチル第3級ブチルエーテルの製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2005102975A1 (ja) * | 2004-04-23 | 2005-11-03 | Central Glass Company, Limited | フッ素化エーテルの製造方法 |
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1990
- 1990-04-16 JP JP2097803A patent/JP2818469B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH041150A (ja) | 1992-01-06 |
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