JP2818128B2 - 前進後退する移動標的の命中弾表示装置 - Google Patents

前進後退する移動標的の命中弾表示装置

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JP2818128B2
JP2818128B2 JP5537695A JP5537695A JP2818128B2 JP 2818128 B2 JP2818128 B2 JP 2818128B2 JP 5537695 A JP5537695 A JP 5537695A JP 5537695 A JP5537695 A JP 5537695A JP 2818128 B2 JP2818128 B2 JP 2818128B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前進後退する移動標的
の命中弾表示装置、特に射撃手に対し前進後退する走行
自在の標的に対して射撃した射撃弾が標的に命中したと
き、その移動中に命中した弾痕をも、射座等に設置され
たモニタ装置の表示画面に直ちに表示すると共に、その
得点を自動採点できるようにした前進後退する移動標的
の命中弾表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の射撃場は、標的が90°回転する
形式のもの、標的が起立、転倒する形式のもの等の大地
に固定した標的装置を用いているものが多い。標的が移
動する形式のものとして、標的を横方向に走行させる移
動標的装置がわずかに用いられているにすぎなかった。
【0003】実社会においては、例えば凶悪犯が刃物を
突きつけて向かって来たり、拳銃を持った凶悪犯が接近
してくるときなど、凶悪犯が前進して来る場合や、或い
は凶悪犯が逃げ遠ざかるときなど、凶悪犯が後退する場
合が多い。このように凶悪犯が前進後退する場合が実社
会では多いいので、実社会の現実に則して前進後退する
移動標的装置による射撃訓練が強く望まれている。特に
接近してくる近距離での射撃訓練ができることが強く望
まれている。
【0004】しかしながら射撃手に対し標的が前進後退
する移動標的装置を用いた射撃場において、特に標的が
射撃手側に近接して来る近距離での射撃では、射撃手の
発射した弾丸が台車や標的装置等に当たって跳ね返り、
射撃手に危害を与える恐れがある。従来の横方向に走行
する移動標的装置を単に前進後退する台車に搭載して移
動させたのでは、弾丸が台車や標的装置等に当たったと
き、その弾丸が跳ね返ってきて射撃手に危害を与え、射
撃手は安心して訓練することができない。射撃訓練者に
よれば、数m程度の近距離での射撃になると、その跳ね
返り弾が怖くて訓練できないと言われており、そのた
め、従来射撃手に対し標的が前進後退する移動標的装置
およびその射撃場は存在していなかった。
【0005】しかしながら実社会における拳銃の使い方
は、上記説明の如く凶悪犯が刃物を突きつけて向かって
来るときや拳銃を持った凶悪犯が接近してくる場合、こ
のような場合にも凶悪犯の刃物や拳銃を持った手或いは
脚を確実に射撃できればよく、凶悪犯の生命まで奪い取
る必要性はない場合がある。
【0006】このように近距離での、そして近ずいたり
遠ざかったりする場合の射撃訓練ができることが強く望
まれ、本願出願人は、射撃手に対し標的が前進後退する
移動標的装置を用いた射撃場であって、標的の近距離射
撃であっても、その発射弾が射撃手側にできるだけ跳ね
返ることのない、従って射撃手は安心して訓練すること
ができ、実社会における拳銃の使い方に適応した射撃訓
練ができる移動標的装置及びその射撃場の提案をおこな
った(特願平7−13869号)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような射撃手に対
し標的が前進後退する移動標的装置にあっても、命中弾
確認のためわざわざ射撃を中断することなく、すなわち
命中弾確認のために標的を射撃場に設置されているビデ
オカメラの位置まで移動させたりすることなく、射撃手
に対し前進後退する走行自在の標的に対して射撃された
射撃弾が標的に命中したときも、その移動中に命中した
弾痕を、射座等に設置されたモニタ装置の表示画面に直
ちに表示すると共に、その得点を自動採点できること
が、前進後退する移動標的装置及びその射撃場において
も望まれる。
【0008】この場合において、従来の大地に固定され
た固定標的装置の様に、撮影された標的画面の全画像デ
ータをモニタ装置側に伝送する構成では、画像データを
モニタ装置側へ伝送するのに時間がかかり、モニタ装置
の表示画面に直ちに表示することができず、射撃手が前
の射撃を参考にして射撃の修正をすることができない。
それ故標的が前進後退する移動標的装置及びその射撃場
にあっても、標的に命中したときモニタ装置の表示画面
にその採点と表示とが直ちにできることが強く望まれ
る。
【0009】本発明は、上記の点に鑑みなされたもので
あり、射撃手の発射した弾丸が台車や標的装置等に当た
って跳ね返り、射撃手に危害を与える恐れのない前進後
退する移動標的装置であって、かつ前進後退中の標的に
命中した命中弾もモニタ装置の表示画面に直ちに表示さ
れ、その得点も自動採点されることができる前進後退す
る移動標的の命中弾表示装置を提供することを目的とし
ている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の前進後退する移動標的の命中弾表示装置
は撮影された標的の画像をモニタ装置側へ伝送し、その
命中弾をモニタ装置に表示する命中弾表示装置におい
て、射撃手に対し前進後退する走行自在の台車に搭載さ
れた標的と、当該台車に搭載され、標的を撮影する撮影
装置と、撮影装置で撮影された画像を台車側からモニタ
装置側に伝送する台車に搭載された伝送手段と、伝送手
段を介して送られてくる信号に基づいて、台車に搭載さ
れた上記標的、撮影装置及び伝送手段の各装置を制御す
る制御装置と、台車の少なくとも射撃手側の先端前面部
分に設けられ、弾丸の跳ね返りを防止する防弾手段とを
備え、標的の移動中に命中した命中弾を直ちにモニタ装
置に表示するようにしたことを特徴としている。
【0011】そして上記撮影装置は、CCDカメラで撮
影しその画像処理を行い、その画像データを伝送する方
式のものを用いる場合と、TVカメラで撮影しその映像
を伝送する方式のものを用いる場合とがあり、いずれか
の方式のものが用いられる。前者のCCDカメラで撮影
し画像処理された画像データをデータ伝送する方式のも
のは、撮影装置として標的を撮影するCCDイメージセ
ンサ内蔵のCCDカメラと、CCDカメラで撮影された
標的の画像データの内、新たに命中した命中弾の弾痕位
置の座標データを抽出する画像処理部とを備え、モニタ
装置側は、伝送手段を介して送られてくる座標データと
予め用意された標的対応の標的画面データとに基づい
て、上記モニタ装置の標的画面に新たな命中弾痕を合成
表示させる命中弾合成部とを備えている。
【0012】新たに命中した命中弾の弾痕位置の座標デ
ータを抽出する際、命中弾の弾痕位置の座標データを抽
出し、この命中弾の弾痕位置の座標データをデータ伝送
するものと、さらに命中弾の弾痕からその重心の座標デ
ータを抽出し、その重心の座標データだけをデータ伝送
するものとがある。
【0013】また後者のTVカメラで撮影しその映像を
映像伝送する方式のものは、撮影装置として標的を撮影
するTVカメラを備え、上記モニタ装置側は、伝送手段
を介して送られてくる映像の標的画面と前に撮影され伝
送されてきた映像の標的画面との相違点から新たに命中
した弾痕を識別し、その採点を行う採点画像処理部を備
えている。
【0014】上記いずれの方式のものにあっても、命中
弾の自動採点処理部を備え、その命中弾の得点が直ちに
求められるように構成されている。
【0015】
【作用】近距離の射撃訓練において、防弾手段の吸収作
用により、射撃手の発射した弾丸が台車や標的装置等に
当たって跳ね返えることは無く、また標的と共に当該標
的を撮影する撮影装置を同じ台車に搭載しているので、
例えば標的の接近移動中に命中した命中弾及びその得点
をモニタ装置の表示画面に、直ちに表示することができ
る。
【0016】
【実施例】図1は本発明の前進後退する移動標的の命中
弾表示装置の一実施例構成を示している。
【0017】同図において、台車1には、標的2−1を
可変制御する標的装置2、台車1を走行させる台車駆動
装置3、台車1及び標的装置2をそれぞれ制御する制御
装置4、及び台車1側と外部の指揮官装置側やモニタ装
置10側との間で信号の送受を行う伝送手段5が搭載さ
れ、そして各装置を弾丸から保護すると共に発射弾の跳
ね返りを防止する防弾手段6が、台車1の射撃手側の先
端前面部分に設けられている。当該防弾手段6の部材と
して、後の図4で詳しく説明するが、例えば木材積層板
をオレフィン系樹脂材でモールドした防弾板等が用いら
れる。
【0018】台車1は、台車駆動装置3によって、前進
後退走行自在に走行路の例えば、レール等のガイドに沿
って移動できるようになっている。この台車1にはバッ
テリ等の電源8を備えており、台車駆動装置3に駆動電
源を供給するようになっている。バッテリ等の電源8に
替え、集電装置及び給電線を用いて電力を取り入れるよ
うに構成されていてもよい。なお当該台車1側と外部の
指揮官装置側やモニタ装置10側との制御信号などの送
受を行う伝送手段5は、無線でもまたケーブル等の有線
や上記給電線と集電装置とを用いて行うようになってい
てもよい。
【0019】標的装置2の標的2−1は、制御装置4か
らの制御信号によって90°回転自在に制御されるよう
になっており、射撃手に当該標的2−1が正面を向くよ
うに制御される。標的装置2の標的2−1は、この回転
型の標的の他、起立、転倒する型の標的等が用いられ
る。
【0020】台車1には標的2−1を撮影する撮影装置
7が搭載されており、当該撮影装置7で撮影された、例
えば標的2−1の前進中に命中した命中弾痕は、台車1
側の伝送手段5からモニタ装置10側の伝送手段9へ送
られる。つまり、標的2−1の移動中、或いは停止中の
いかんにかかわらず標的2−1に弾丸が命中すると、そ
の命中弾痕がモニタ装置10や指揮官装置側のモニタに
直ちに表示される。このとき自動採点処理部11が働
き、その命中弾の命中位置に基づいて自動採点処理が行
われ、その得点がモニタ装置10に表示される。
【0021】新たに命中した命中弾を直ちにモニタ装置
10等に表示させるための上記撮影装置7として、次の
方式のものが用いられる。すなわち、例えば標的2−1
の前進中などの移動中に命中した命中弾痕の標的2−1
をCCDカメラで撮影し、CCDカメラで撮影された標
的2−1の画像データの内、新たに命中した命中弾の弾
痕位置の座標データを抽出し、その抽出した弾痕位置の
座標データだけをモニタ装置10側にデータ伝送する方
式、或いは例えば標的2−1の前進中などの移動中に命
中した命中弾痕の標的2−1をTVカメラで撮影し、そ
の撮影された標的2−1の映像をモニタ装置10側に映
像伝送する方式が用いられ、採用されている方式のビデ
オカメラが台車1に搭載される。これらの方式について
は後ほど詳しく説明する。
【0022】上記防弾手段6は図4で示されたブロック
42の単位で防弾板を構成し、当該防弾板を台車1の先
頭前面部分に配置するなどして、発射された弾丸を吸収
し、弾丸の跳ね返りを防止するようになっている。そし
て防弾手段6としての防弾板はその構成ブロック42が
交換可能に取付けられており、多くの弾丸を吸収したブ
ロック42を新しいブロックと交換することにより、弾
丸の跳ね返りを防止するようになっている。
【0023】上記防弾手段6の部材として、弾丸を吸収
し易い部材、すなわち割れることなく弾丸を内部で停止
させる材質のものが用いられる。これには図4図示のブ
ロック42の如く、木目を縦横にして積層したベニヤ板
状の、木目や繊維が交互に交差する層で構成した木材等
がよい。その一例として積層ラワン材43が弾丸を停止
させるに適していることが実験で確かめられている。つ
まりラワン材は割れ難く、木目や繊維による抵抗が大き
く、かつ弾丸の通過した所が元に戻ろうとする性質を有
している。この様な性質を有する木材であれば、ラワン
材に限られるものではなく、他の木材で図4図示の積層
ラワン材43の如く、その木目を縦横にしたベニヤ板状
の積層板であってもよい。
【0024】積層ラワン材43は、弾丸の貫通によって
割れ難い材質の例えば、オレフィン系樹脂材44でその
前後がモールドされており、弾丸の貫通によって積層ラ
ワン材43の積層板が割れたときにも、バラバラになら
ないように当該オレフィン系樹脂材44で固定化してい
る。
【0025】この様な構造のブロック42で構成された
防弾手段6に弾丸が当たったとき、当該弾丸が跳ね返る
ことなくブロック42内に吸収される。つまり弾丸が防
弾手段6で跳ね返されることなく、しかもブロック42
の表面に突き刺さった状態にて、次に飛来する弾丸が跳
ね返されなければ、実質的にはブロック42はどのよう
な材質のものを用いてもよい。例えば重量の点で実用性
に難点があるが砂を用いることも可能であり、この場合
砂がこぼれない構造にしておくことを要する。更に、上
記の性質を備えた軟質ゴムを用いてもよい。また実験結
果により、当該オレフィン系樹脂材44だけでブロック
42を構成しても、弾丸を当該ブロック42内に停止さ
せることができることを確認している。この事実から弾
丸の通過によって割れない合成樹脂材だけでブロック4
2を製造することも可能である。
【0026】図2は本発明に用いられる撮影装置及びそ
のモニタ装置側の一実施例構成を示している。同図にお
いて、CCDイメージセンサ22を内蔵したCCDカメ
ラ21は、標的2−1を撮影するようになっている。C
CDカメラ21で撮影された標的2−1のビデオ信号は
画像処理部24に送られ、所定時間毎に或いは後に説明
する採点指令信号を受けたとき、当該画像処理部24
で、その画像データを取込み、新たな命中弾の弾痕位置
の座標データを抽出する。
【0027】すなわち2値化処理部25は、CCDカメ
ラ21で撮影された標的2−1の1画面分のビデオ信号
をA/D変換をして多値化データとし、この多値化デー
タと所定のしきい値と比較して2値化する。そして2値
化された1画面分の標的2−1の画像データをメモリ2
6に格納する。2値化処理部25は取込み信号を受ける
毎に、つまり上記所定時間毎に或いは採点指令信号を受
けたとき、この処理を行う。
【0028】新弾痕検出部27はメモリ26に格納され
ている1つ前に撮影された標的2−1の1画面分の画像
データと次に撮影された標的2−1の1画面分の画像デ
ータとを比較し、標的2−1の画像データの内のその相
違点、すなわち新たな命中弾の弾痕位置の座標データを
抽出する。
【0029】画像処理部24で抽出された新たな命中弾
の弾痕位置の座標データは、画像処理部24側の伝送手
段5、モニタ装置10側の伝送手段9を介して有線又は
無線で命中弾合成部31に伝送される。
【0030】命中弾合成部31では、伝送手段5,9を
介して送られてくる上記座標データと標的画面メモリ3
2に予め格納され用意された標的対応の標的画面データ
とに基づいて、上記モニタ装置10の標的画面に新たな
命中弾痕を合成表示させる。
【0031】すなわち操作部34からの指定により、標
的2−1に対応した標的画面データが標的画面メモリ3
2から読み出されるようになっており、命中弾再生部3
3で上記伝送手段5,9を介して送られてくる弾痕位置
の座標データに基づいて、標的2−1の標的画面データ
座標上に新たな命中弾が再生され、標的画面に新たな命
中弾が合成される。従って、モニタ装置10には、標的
2−1の対応標的画面と共に新たな命中弾痕が表示され
る。
【0032】操作部34から指定して標的対応の標的画
面データを標的画面メモリ32から読み出す際、当該標
的2−1の指定領域毎に予め得点が付与された採点用デ
ータも同時に読み出され、当該採点用データは自動採点
処理部11内の採点用メモリ36に格納される。
【0033】自動採点処理部11は命中弾再生部33で
再生された新たな命中弾の弾痕位置の座標データを基に
当該採点用メモリ36を参照し、その命中弾位置の得点
を調べ自動採点処理を行う。この時、命中弾の弾痕が配
点の異なる境界線上に命中し、2つの領域にまたがって
いるときには、点数の高い方で採点される。この採点の
仕方は後に詳しく説明する。
【0034】モニタ装置10には、例えば図5図示の如
く、標的2−1に対応の標的画面46及び新たな命中弾
の弾痕47、そして採点結果が採点欄48に表示される
ようになっている。モニタ装置10に表示された射撃訓
練結果が、その射撃訓練者の氏名や射撃訓練年月日等と
共に、そのハードコピーとしてプリンタ37でプリント
アウトされる様になっている。
【0035】なお、上記画像処理部24での画像データ
の取込みは、所定時間毎に或いは採点指令信号を受けた
とき行われるが、採点指令信号は操作部34からその信
号が発せられる様になっている。例えば、標的2−1が
水平に90度回転したり、また倒立したりする場合、射
撃訓練終了後この採点指令信号を用いて標的2−1をC
CDカメラ21の正面に向け、当該射撃手による新たな
命中弾の弾痕の検出及びその採点処理が行われる。
【0036】図3は画像処理部の他の実施例構成を示し
ている。同図において、図2と同じものは同一の番号が
付されており、38は重心位置演算部を表している。
【0037】重心位置演算部38は、新弾痕検出部27
で抽出された新たな命中弾の弾痕位置の座標データを基
に、その弾痕の重心位置の座標データを求めるようにな
っている。つまり新たな命中弾の弾痕の重心位置の座標
データを抽出する。
【0038】命中弾の弾痕の重心位置の座標は、例えば
次のようにして求められる。すなわち、X方向の重心位
置の座標は、命中弾の弾痕のX方向の座標アドレスを累
算し、その累算数を命中弾のX方向の座標アドレスの数
で割った値として求めることができ、同様にしてY方向
の重心位置の座標は、命中弾の弾痕のY方向の座標アド
レスを累算し、その累算数を命中弾のY方向の座標アド
レスの数で割った値として求めることができる。命中弾
の弾痕の重心位置の座標は、この方法のほか他の方法に
よって求めるようになっていてもよい。
【0039】そしてこの重心位置の座標データが、伝送
手段5,9を介してモニタ装置10側に伝送される。そ
の伝送データは命中弾1個に対して1つの重心位置の座
標データだけを伝送する方式であるので、データ伝送に
要する時間は極めて少なくて済む。
【0040】この重心位置の座標データを伝送する場
合、図2の命中弾再生部33は、画像処理部24内の重
心位置演算部38が抽出する新たな命中弾の弾痕の重心
位置の座標データに基づいて、当該新たな命中弾の弾痕
の重心位置に予め定められた大きさの弾痕画像を生成す
るようになっている。
【0041】すなわち図2の命中弾再生部33には図示
されていないが、伝送手段5,9を介して送られてくる
重心位置の座標データを基に予め定められた大きさの弾
痕を生成させる弾痕生成部を備えており、新たな命中弾
の弾痕を生成した上で図2で説明した命中弾再生部33
で標的2−1の標的画面データ座標上に当該新たな命中
弾が再生され、標的画面に新たな命中弾が合成される。
従って、この場合にも標的2−1に対応の標的画面46
と共に新たな命中弾痕とがモニタ装置10に表示され
る。
【0042】その他の動作については上記説明の図2の
場合と同じであるので、その説明は省略する。次に画像
処理部24の動作をフローチャートを用いて、更に詳し
く説明する。
【0043】図6は図2の画像処理部の一実施例フロー
チャートを示している。画像データを取込むための取込
み信号が、所定時間毎に画像処理部24内で発生する場
合について説明する。画像処理部24内で取込み信号が
発生し、2値化処理部25がこの取込み信号を受けると
(ステップ1)、2値化処理部25は、CCDカメラ2
1で撮影された標的2−1の1画面分のビデオ信号をA
/D変換をして多値化データとし、この多値化データと
所定のしきい値とを比較して2値化する(ステップ
2)。そして2値化された1画面分の標的2−1の画像
データをメモリ26に格納する(ステップ3)。
【0044】この取込み信号が始めての信号であったと
き(ステップ4)、すなわちCCDカメラ21で撮影さ
れた最初の標的2−1の1画面分の画像データであった
とき、次の取込み信号が発生し、CCDカメラ21で撮
影された次の標的2−1の1画面分の画像データがメモ
リ26に格納されるまで、新弾痕検出部27は待機す
る。
【0045】この取込み信号が始めての信号でないとき
(ステップ4)、新弾痕検出部27はメモリ26に格納
されている1つ前に撮影された標的2−1の画像データ
を読み出し(ステップ5)、またこの取込み信号でメモ
リ26に格納された次の撮影された標的2−1の画像デ
ータを読み出し(ステップ6)、両者の画像データを比
較する。
【0046】両者の画像データの内、その相違点がある
とき(ステップ7)、その相違点の座標データが新弾痕
検出部27によって求められる(ステップ8)。すなわ
ち新たな命中弾の弾痕位置の座標データが抽出される。
画像処理部24は当該取込み信号での新たな命中弾の弾
痕検出を終了し、次の取込み信号の発生まで待機するこ
とになる。
【0047】一方、上記の両者の画像データの比較で、
その相違点がないとき(ステップ7)、標的2−1に新
たに命中した命中弾痕はないので、画像処理部24は当
該取込み信号での新たな命中弾の弾痕検出を終了し、次
の取込み信号の発生まで待機することになる。
【0048】この様にして所定時間毎に発生する取込み
信号に応じて標的2−1の新たな命中弾の弾痕位置を検
出することができ、新たな命中弾の弾痕位置を検出した
とき、その新たな命中弾の弾痕位置の座標データを抽出
することができる。
【0049】図3の画像処理部24では重心位置演算部
38が設けられており、新弾痕検出部27で抽出された
新たな命中弾の弾痕位置の座標データを基にして、重心
位置演算部38はその弾痕の重心位置の座標データを求
める処理を行うこととなる。つまり新たな命中弾の弾痕
の重心位置の座標データを抽出する。
【0050】この様に画像データを取込むための取込み
信号が、所定時間毎に画像処理部24内で発生する場
合、画像処理部24で抽出された新たな命中弾の弾痕位
置の座標データ或いは新たな命中弾の弾痕の重心位置の
座標データが、伝送手段5,9を介してモニタ装置10
側に伝送されるので、射撃手が射撃した弾丸が標的2−
1に命中すると、標的2−1の移動中の有無にかかわら
ず、モニタ装置10の対応の標的画面46にその弾痕4
7が直ちに表示される。またその命中した点数とそれま
での総得点が採点欄48に直ちに表示される。
【0051】操作部34から採点指令信号を出すときに
は、射撃手が射撃訓練を開始する前に操作部34から画
像処理部24に取込み信号を送り、射撃開始前の標的2
−1の弾痕状態、すなわち射撃開始前の現時点における
弾痕の座標データがメモリ26に記憶しておかれる。そ
して射撃訓練が終了し、操作部34から採点指令信号が
発せられたとき、上記説明の如く標的2−1をCCDカ
メラ21の正面に向けて撮影し、上記の画像処理によっ
て射撃後の標的2−1の弾痕状態、すなわち新たな命中
弾の弾痕の座標データを抽出する。
【0052】従ってモニタ装置10の対応の標的画面4
6にその射撃手の命中弾痕47が表示され、またその命
中した総得点が採点欄48に直ちに表示さる。図7は自
動採点処理部の一実施例フローチャートを示している。
【0053】今、説明を判りやすくするため、図2図示
の標的2−1のA領域の円を4点、B領域(ドーナッツ
状領域、以下同様)の円を3点、C領域(ドーナッツ状
領域、以下同様)の円を2点、D領域(ドーナッツ状領
域、以下同様)の円を1点として配点されているものと
する。
【0054】この時上記説明のとおり標的画面メモリ3
2から自動採点処理部11の採点用メモリ36に、A,
B,C,Dの各円の座標データとその得点がそれぞれ送
られ、採点用メモリ36にこれらのデータが格納されて
いる。
【0055】命中弾再生部33で再生された命中弾の座
標データを自動採点処理部11が受けると(ステップ1
11)、自動採点処理部11は採点用メモリ36から得
点が4点の円A領域の座標データを読み出し(ステップ
112)、命中弾画像を構成する座標データのいずれか
一つが当該円A領域の座標データに該当しているかどう
かを調べる(ステップ113)。上記命中弾画像を構成
する座標データのいずれも当該円A領域の座標データに
一致していないとき(ステップ113)、自動採点処理
部11は採点用メモリ36から得点が3点の円B領域の
座標データを読み出し(ステップ114)、上記命中弾
画像を構成する座標データのいずれか一つが当該円B領
域の座標データに該当しているかどうかを調べる(ステ
ップ115)。上記命中弾画像を構成する座標データの
いずれも当該円B領域の座標データに一致していないと
き(ステップ115)、自動採点処理部11は採点用メ
モリ36から得点が2点の円C領域の座標データを読み
出し(ステップ116)、上記命中弾画像を構成する座
標データのいずれか一つが当該円C領域の座標データに
該当しているかどうかを調べる(ステップ117)。上
記命中弾画像を構成する座標データのいずれも当該円C
領域の座標データに一致していないとき(ステップ11
7)、自動採点処理部11は採点用メモリ36から得点
が1点の円D領域の座標データを読み出し(ステップ1
18)、上記命中弾画像を構成する座標データのいずれ
か一つが当該円D領域の座標データに該当しているかど
うかを調べる(ステップ119)。上記命中弾画像を構
成する座標データのいずれも当該円D領域の座標データ
に一致していないとき(ステップ119)、標的2−1
に命中した弾痕は得点なしとして処理される。
【0056】一方、ステップ113,115,117,
119で該当の座標データありと判定されたとき、それ
ぞれの対応領域の得点が付与され(ステップ120)、
点数の加算処理が行われる(ステップ121)。これに
よりいま命中した点数とそれまでの総得点が図5図示の
採点欄48に表示される。
【0057】この様に得点の高い方から命中弾の座標デ
ータを調べていくことにより、命中弾の弾痕が配点の異
なる境界線上に命中し、2つの領域にまたがっていると
きには、点数の高い方で採点される。
【0058】採点は得点の低い方から命中弾の座標デー
タを調べていくようになっていてもよく、この他どのよ
うな方法による命中弾の採点処理方法であってもよい。
図8は本発明に用いられる他の撮影装置及びそのモニタ
装置側並びに指揮官装置側の一実施例構成を示してい
る。
【0059】同図において、図1で説明した如く、標的
2−1と当該標的2−1を撮影するTVカメラ53、T
Vカメラ53で撮影された画像信号を増幅するビデオア
ンプ54、当該ビデオアンプ54で増幅された標的画面
の画像信号をモニタ装置10側等に伝送する伝送手段5
が台車1に搭載されている。台車1の先端前面部分には
防弾手段6が設けられ、当該防弾手段6で各装置を保護
すると共に、弾丸の跳ね返りを防止するようになってい
る。
【0060】射撃手の近傍には、上記伝送手段5,9を
介して送られてきた標的画面の画像信号を取り込み、後
に詳しく説明する様に新たに命中した弾痕を認識する認
識処理、命中した弾痕の得点を計算する採点処理、新た
に命中した弾痕の表示や採点結果の表示等を行わせる採
点画像処理部55及び標的画面と共に命中した弾痕や得
点の表示を行うモニタ装置10がそれぞれ設けられてい
る。
【0061】モニタ装置10が射撃手の近傍に設置され
ているので、射撃手はモニタ装置10に表示される弾痕
を見て射撃の修正をすることができ、またその得点等を
知ることができる。
【0062】前進後退する標的2−1やモニタ装置10
から離れた位置に、指揮官が操作する指揮官装置57が
設けられ、複数の前進後退する各標的2−1やその採点
画像処理部55をそれぞれ制御できるようになってい
る。当該指揮官装置57には指揮官が入力する操作盤5
8、台車1と標的2−1との動作を制御すると共に、後
に詳しく説明する採点画像処理部55の制御等を行わせ
る制御部59、射撃手の近傍に設けられているモニタ装
置10を集中的に監視する教官用のモニタ60、当該モ
ニタ60に表示された画面のハード・コピーを行うプリ
ンタ61及び当該モニタ60の表示とプリンタ61の印
刷とを切換えるビデオ切換器62等で構成されている。
【0063】この前進後退する移動標的は、前進後退が
自在にできるので、種々の形態で使用することができ、
撮影装置がCCDカメラを用いているときの図2等で説
明した標的2−1を前進後退させて接近射撃訓練する使
用法の他に、その一つの使用形態として前進後退する標
的2−1を所定の距離に停止させ、競技用射撃としても
利用することができる。
【0064】この競技用射撃以外にも種々の用い方をす
ることができるのは勿論のことであり、例えば採点シス
テムを用いない方式で利用するときには、TVカメラ5
3で撮影された映像がモニタ装置10側等へ映像伝送さ
れ、モニタ装置10の表示画面に新たな命中弾の弾痕が
表示されることは言うまでもない。
【0065】この新たな命中弾の弾痕の表示の仕方を、
上記競技用射撃を例にあげ次に説明する。なお以下にお
いて説明する図8の採点修正入力部64、弾痕修正指示
部65、図9の長弾痕保存部77は競技用射撃において
用いられる処理部であり、競技用射撃以外においては必
ずしも必要とするものではない。
【0066】上記操作盤58には単発射撃用と連発射撃
用との標的2−1の動作モードを指定する標的モード設
定部63、採点の修正等を行う採点修正入力部64、ビ
デオ切換器62の選択を行う選択スイッチ、標的2−1
の動作を開始させるスタート・スイッチ等が設けられて
おり、制御部59には上記採点画像処理部55を制御す
る他、当該採点修正入力部64からの入力に応じその採
点画像処理部55にその修正を行わせる弾痕修正指示部
65が設けられている。
【0067】上記採点画像処理部55は、図9に示され
ている様に、TVカメラ53で撮影された標的画面を画
像データとして格納する標的画像メモリ71、当該標的
画像メモリ71に格納されている2つの標的画面につい
て、その画像データの相違から新たに命中した弾痕を認
識する、すなわち新たな命中弾痕を検出する認識装置7
2、標的2−1の予め定められている領域と当該領域毎
に予め付与されている得点との関連データを格納してい
る採点用メモリ73、上記認識装置72で認識された命
中弾痕のその位置を基に、当該採点用メモリ73を参照
し、当該命中弾痕の得点を調べ採点を行う採点処理部7
4、当該認識装置72で認識された新たな命中弾痕を以
前の弾痕と区別してモニタ装置10に表示すると共に、
当該採点処理部74で処理された個々の得点或いは採点
結果を表示させる表示処理部75、標的画像メモリ71
へ標的画面の画像データを取り込むタイミングの設定、
上記採点用メモリ73に上記標的2−1の領域と当該領
域毎に予め付与される得点との関連データの格納、その
他認識装置72や表示処理部75の制御等を行う制御回
路76等を備えている。
【0068】認識装置72が新しい弾痕の認識を行うに
当たり、標的2−1に付せられた3個所又は4個所の位
置合わせ用の符号、例えば三角、四角や丸等を用いて比
較しようとする画面の位置合わせの前処理を認識装置7
2内で行い、標的画面の一致を得てから認識処理が行わ
れる。標的2−1のパターン自体を位置合わせのマーク
としてもよい。
【0069】当該認識装置72は長弾痕保存部77を備
えており、標的2−1が正面を向き静止している時間以
外に射撃された弾痕に対して、標的2−1が正面を向い
て静止している採点対象時間内に射撃された弾痕とを区
別するようになっている。
【0070】標的2−1は最初図11(A)図示の如く
側面状態にあり、制御部59からの標的駆動信号により
標的面は図11(B)の回転動作状態を経て図11
(C)の正面を向いて静止する。この静止した正面静止
状態が所定時間経過すると、標的2−1は図11(B)
の回転動作状態を経て図11(A)図示の側面状態に戻
り静止して1サイクルが終了する。
【0071】標的2−1が図11(C)の正面を向き静
止した状態の下での所定時間内に射撃され、標的2−1
に命中した弾痕が採点の対象となっており、標的2−1
の側面状態から正面静止に至る間及び標的2−1の正面
静止状態から回転を始め側面状態に至る間に射撃され、
標的2−1に命中した弾痕は採点の対象外とされる。し
かしながらこの採点対象外の弾痕は認識装置72でその
命中位置が認識され、長弾痕保存部77にその命中位置
が保持されると共に、表示処理部75で採点対象の弾痕
と区別される形式の弾痕表示が作成され、その命中位置
に採点対象外命中表示形式でモニタ装置10に表示され
るようになっている。
【0072】競技射撃以外の訓練では標的2−1の正面
静止時間外射撃に対して上記の様に処理されるが、国民
体育大会等の競技射撃では競技であるが故にその採点の
仕方について厳格な規定が定められている。すなわち標
的2−1の正面静止時間内に射撃されたものが採点の対
象とされており、標的2−1が回転中の正面静止時間外
に射撃されたものは採点対象外とされる。その判定の仕
方は標的2−1に命中した穴の大きさをノギスで計測
し、弾痕の長径が所定の規定値以上のものは、標的2−
1が回転中の正面静止時間外射撃と判定され、採点対象
外となる。このとき、すなわちノギスで計測するときに
は、標的2−1を最も前進させて計測する。このように
標的2−1を最も前進させて計測するので、競技射撃を
一斉に中止する必要性がないので、効率よく競技を進行
させることができる。
【0073】本発明では、上記の規定が改正されるまで
の間、操作盤58に設けられた採点修正入力部64、制
御部59に設けられた弾痕修正指示部65を介して採点
及び弾痕表示の自動修正がなされるようになっている。
すなわち、標的2−1の正面静止時間内に射撃された弾
痕は、上記説明の如く自動採点されるが、標的2−1が
回転中の正面静止時間外射撃の弾痕は採点対象外として
その旨が付されてモニタ装置10に表示される。規定回
数の射撃終了後、係員が当該採点対象外弾痕についてノ
ギスでその穴の大きさを計測し、その長径が所定値以下
で有効と判断された場合、操作盤58の採点修正入力部
64から有効、つまり採点対象弾痕である旨の入力が行
われる。弾痕の長径が所定値以下であれば、現規定の下
では標的2−1の正面静止時間内射撃とみなすことにな
っているからである。
【0074】これにより制御部59内の弾痕修正指示部
65の指示により、採点画像処理部55内で採点及び弾
痕表示の修正処理が行われる。この様にして、国民体育
大会等の競技射撃での厳格な採点規定に対して、当面対
処されるようになっている。
【0075】認識装置72で認識された弾痕が異なる得
点の境界域に命中しているときには、採点処理部74は
高得点の方を付与し採点されるようになっている。図1
0はモニタ装置に表示される他の実施例表示画面を示し
ている。射撃手の近傍に設置されているモニタ装置1
0、或いは指揮官装置57のモニタ60には、射撃手
名、台車1に搭載される標的2−1は任意の標的が使用
されることがあるので、その標的番号等が操作盤58か
ら入力され表示される。採点結果及び標的画面の表示信
号が採点画像処理部55から送られてきてその表示がさ
れる。モニタ装置10、指揮官装置57のモニタ60に
表示される当該標的画面には射撃手が交代する毎に弾痕
の区別をするために、例えば命中弾痕に番号が付せら
れ、また上記採点対象外の弾痕にはその近傍にX印等の
区別表示される。弾痕の標的画面での表示は、後に説明
する様に色によって表示する等その他の表示法が用いら
れる。
【0076】なお競技射撃では、射撃手毎に標的2−1
が交換されるので前の射撃手の弾痕が残ることはない
が、訓練射撃では、標的2−1の交換を行わないで射撃
されるので、その区別をする必要があるからである。
【0077】次に図12の右側と図13の左側とが連結
されて1つのタイムチャートを構成する図12、図13
に示された本発明の一実施例作動タイムチャートと、図
14の下側と図15の上側とが連結されて1つのフロー
チャートを構成する図14、図15に示された本発明の
一実施例フローチャートを用いて、単発射撃の動作を説
明する。
【0078】操作盤58の標的モード設定部63から単
発射撃モードを入力する。これにより台車1に搭載され
た標的2−1は、図11で説明した様に側面から正面へ
の回転、正面静止、正面から側面への回転、側面停止の
1サイクルの動作を規定回数作動させるように制御部5
9にその情報データがセットされる。上記標的2−1の
側面から正面に回転し静止するまでの時間及び正面から
側面に回転し停止する各時間は、例えば 0.5秒以内の如
く規格で定められており、その標的2−1をその様に作
動させる。
【0079】また標的2−1の正面静止時間及び側面停
止状態時間はそのモードによって定められており、上級
者には正面静止時間及び側面停止状態時間が短いモード
のものが選ばれ、下級者にはその反対の長いモードのも
のが選ばれ、技量に応じたモードで射撃訓練が行われ
る。これらの時間設定は操作盤58からも入力されるよ
うになっている。
【0080】図14に示すように、操作盤58からスタ
ートを入力することにより(ステップ11)、標的2−
1は側面から正面への回転を始め、正面を向いて静止す
る(ステップ12)、この標的2−1の正面静止状態が
所定時間継続している間、TVカメラ53で撮影された
標的画像が採点画像処理部55に取り込まれ(ステップ
13、14)、当該標的2−1に付されている標的番号
から標的得点円に割り付けられている点数が採点用メモ
リ73にセットされる。
【0081】台車1に搭載される標的2−1はその標的
番号が予め判っているので、予め操作盤58から上記標
的得点円に割り付けられている点数をセットしておいて
もよい。
【0082】標的2−1の正面静止時間終了直前S0で
サンプリングされた標的画面の基準画像データが標的画
像メモリ71に格納される(ステップ15)。標的2−
1の正面静止時間が終了すると、標的2−1は正面から
側面へ回転し、側面状態で所定時間停止する。
【0083】この第1回目の標的装置2の動作で、射撃
手は自己が撃つべき標的2−1の位置を確認し、射撃開
始状態に入る(ステップ16)。所定の側面停止状態時
間が経過すると、制御部59から標的2−1へ次のサイ
クルの駆動信号が送られ、標的2−1は側面から正面へ
回転し、時間T1で標的2−1は正面を向き静止する
(ステップ17)。この標的2−1の正面静止直後S1
でサンプリングされた標的画面の画像データが標的画像
メモリ71に格納される(ステップ18)。認識装置7
2は、上記S0及びS1でサンプリングされた標的画面
の画像データを標的画像メモリ71から読み出し、上述
の位置合わせ用の符号に基づいてS0とS1との画面位
置合わせの前処理を行った上で、両者の各データの比較
処理を行い(ステップ19)、新弾痕の認識を実行す
る。新弾痕が認識されたとき(ステップ20)、当該新
弾痕は表示処理部75を経てモニタ装置10の対応標的
位置に色1、例えば黄色で表示される(ステップ2
1)。これと同時に当該新弾痕は採点対象外としてその
位置が長弾痕保存部77に保存される。
【0084】標的画像メモリ71では、制御回路76の
指示により標的2−1が正面静止時間T2の間、S2な
いしS5でサンプリングされ、標的画面の画像データを
順次格納するようになっており(ステップ22)、ステ
ップ20で新弾痕が無い場合及び上記モニタ装置10へ
の色1での表示が終わると、上記説明の如く認識装置7
2は前のSn−1と次のSnでサンプリングされた標的
画面の画像データとの比較を行い(ステップ23)、新
弾痕の認識を行う。新弾痕が認識されたとき(ステップ
24)、採点対象弾痕として上記採点対象外弾痕の色1
と区別され得る色2、例えば青色でモニタ装置10のそ
の対応位置に表示される(ステップ25)。標的2−1
が正面静止状態にある間、新弾痕の検出が行われる(ス
テップ26)。
【0085】標的2−1の正面静止時間が経過すると、
標的2−1は正面から側面へ回転する。この時モニタ装
置10には標的2−1の正面静止時終了直前S5でサン
プリングされた標的画面が表示されるので(ステップ2
7)、射撃手は命中弾の位置をモニタ装置10で確認す
ることができる。
【0086】単発射撃の規定回数、すなわち標的2−1
が側面から正面を向いて静止する回数が終了していない
とき(ステップ28)、標的2−1は制御部59から送
出されてくる駆動信号により、側面から正面を向け静止
する(ステップ29)。
【0087】この間に表示処理部75は採点対象の色2
で表示されている弾痕を次の射撃の採点対象の弾痕と区
別するため、色3の例えば赤色に変える表示処理を行う
(ステップ30)。
【0088】ここで採点画像処理部55はTVカメラ5
3の標的画面をモニタ装置10に表示させる(ステップ
31)。制御部59は採点画像処理部55に対しさらに
制御信号を送る。当該制御信号を受けた制御回路76は
標的2−1の正面静止直後のS6でサンプリングさせ、
標的画面の画像データを標的画像メモリ71に格納させ
る(ステップ18)。認識装置72は、1つ前のS5と
当該S6でそれぞれサンプリングされた標的画面の画像
データを標的画像メモリ71から読み出し、両者の各画
像データの比較処理を行い(ステップ23)、前回の標
的2−1が正面静止から側面へ回転する時間T3及び標
的2−1が側面から正面静止するまでの時間T4の採点
対象外弾痕の有無を調べ(ステップ20)、その弾痕が
有れば採点対象外の弾痕として表示処理部75に色1で
表示させると共に(ステップ21)、その位置を長弾痕
保存部77に保存する。
【0089】以下標的2−1の正面静止時間T5の間、
S7ないしS10でサンプリングして標的画像メモリ7
1にそれぞれの標的画面の画像データが格納され、採点
対象弾痕の有無が上記説明の如く調べられることとなる
(ステップ22ないし27)。
【0090】単発射撃の規定回数が終了するまで上記の
ステップ18ないし31が繰り返される。単発射撃の規
定回数が終了すると(ステップ28)、標的2−1の弾
痕状態を射撃手に見せると同時に採点確認のため、標的
2−1を側面から正面に回転させ、正面静止状態を保持
させる(ステップ32)。
【0091】この間に表示処理部75は採点対象の色2
で表示されている弾痕を色3に変える表示処理を行う
(ステップ33)。標的2−1が正面静止状態になる
と、採点画像処理部55はTVカメラ53の標的画面を
取り入れる様になり(ステップ34)、制御回路76は
標的2−1の正面静止直後のS11でサンプリングさ
せ、標的画面の画像データを標的画像メモリ71に格納
させる(ステップ35)。認識装置72は、1つ前のS
10と当該S11でそれぞれサンプリングされた標的画
面の各画像データの比較処理を行い、前回の標的2−1
が正面静止から側面へ回転する時間T6の採点対象外弾
痕の有無を調べる。その弾痕が有れば(ステップ3
6)、採点対象外弾痕として表示処理部75に色1で表
示させると共に(ステップ37)、その位置を長弾痕保
存部77に保存する。表示処理部75は制御回路76か
らの指示を受け、T1、T3、T4、T6での採点対象
外弾痕を色1で表示すると共に、T2、T5での採点対
象弾痕を色3で表示する標的得点円を抽出し(ステップ
38)、採点処理部74から送られてくる採点結果を併
せてモニタ装置10や指揮官装置57内のモニタ60に
表示させる(ステップ39)。
【0092】訓練射撃の場合は、標的2−1が正面静止
時間外に射撃された弾痕はすべて採点対象外として処理
されるので、採点の修正は行われず(ステップ40)、
指揮官装置57内のプリンタ61で、そのハード・コピ
ーをプリントして結果を残す処理を行うか、或いはモニ
タ装置10側又は指揮官装置57内の操作盤58からリ
セットを掛けることにより、次の標的表示の待機状態と
なる(ステップ41、42)。
【0093】競技射撃においては、上記説明の如く標的
2−1に命中した弾痕の確認作業が行われる。すなわち
規定により標的2−1が回転中に命中した弾痕であって
も、その弾痕の長径が所定の規定値以下のものは採点の
対象となるので、係員が当該弾痕を指示し指揮官装置5
7内のモニタ60に表示されている当該弾痕にカーソル
を合わせ、操作盤58に設けられている採点修正入力部
64から採点対象弾痕であるとする有効を入力すること
により、採点等の変更処理が行われる(ステップ40、
42、43)。
【0094】採点修正入力部64から有効が入力される
と、制御部59内の弾痕修正指示部65から修正すべき
当該弾痕の位置を指示する情報が採点画像処理部55へ
送られる。制御回路76は長弾痕保存部77に保存され
ている当該弾痕を認識装置72に調べさせる。認識装置
72は長弾痕保存部77に保存されている当該弾痕を採
点対象外から採点対象弾痕に変更させ、表示処理部75
へ有効の色3への命中表示処理を依頼すると共に、採点
処理部74へ当該弾痕の位置を通知する。採点処理部7
4は当該弾痕の位置から採点用メモリ73を参照してそ
の得点を割り出し、採点を行った上で表示処理部75へ
通知する。表示処理部75は修正すべき弾痕と修正され
た採点との表示処理を行う(ステップ39)。この様に
して採点及び弾痕表示の自動修正が行われる。
【0095】標的2−1に命中した所定の規定値以下の
弾痕についてその自動修正が終わると(ステップ4
0)、上記説明の如くプリンタ61でハード・コピーを
行うかリセットを掛けることにより、次の標的表示の待
機状態となる(ステップ41)。
【0096】上記説明は、標的2−1の短い正面静止時
間T2、T5に1回の射撃を行う「早うち」と言われる
単発射撃モードのものであるが、操作盤58の標的モー
ド設定部63から標的2−1の長い正面静止時間に複数
回の射撃を行う「時間打ち」と言われる連続射撃モード
を入力することができる。
【0097】連続射撃モードの動作は図12、図13の
作動タイムチャートにおいて、標的2−1の正面静止時
間T2が長くなり、かつ次の標的動作T4、T5、T6
はなく、命中弾の位置を確認するために標的2−1が正
面静止をする最終標的動作サイクルに直接移行するタイ
ムチャートとなる。
【0098】従って、当該連続射撃モードの動作も弾痕
検出処理、採点処理及び自動修正処理も上記単発射撃モ
ードのときの動作と同様である。標的2−1を交換しな
い訓練射撃の場合、以前に撃った射撃手の弾痕が残った
状態の下で次の射撃手が射撃訓練をすることになるが、
上記説明の如くモニタ装置10或いは指揮官装置57の
モニタ60には色表示又は図10図示の如く、符号で以
前の射撃手の弾痕と区別して表示される。従って標的2
−1の交換時間を要しないので、次々に射撃訓練がで
き、射撃装置を効率良く利用することができる。
【0099】以上の様な競技用としての利用法の他に本
願発明の第一義とする、近ずいて来る標的2−1に命中
した命中弾も直ちにモニタ装置10に表示され、又その
採点も表示されることは言うまでもない。
【0100】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、前
進後退する標的の移動中に弾丸が命中したときにも、モ
ニタ装置の表示画面に直ちにその弾痕及び得点を表示で
きる。
【0101】その命中弾をモニタ装置に表示をするに当
たり、前進後退する標的が停止しているときのみならず
移動中においても、撮影された標的画面の画像データを
モニタ装置側に伝送する際、標的に命中した命中弾の弾
痕位置の座標データだけを抽出し伝送する手法、或いは
撮影した映像をそのまま伝送する手法をもちいるように
したので、データ伝送或いは映像伝送に要する時間の短
縮化が可能となり、直ちにモニタ装置の表示画面に命中
した弾痕位置及びその得点を自動採点し表示することが
できる。
【0102】また自動採点ができ、かつ採点の修正も可
能であるので、訓練のみならず競技射撃にも使用でき、
射撃訓練効率及び射撃練度の向上も期待できる射撃装置
が実現する。
【0103】標的を交換しなくても以前の弾痕と区別し
て表示されるので、経費節減ができ、また弾痕の確認作
業も不要となるので、全体としての経費も削減する。指
揮官装置側に設けられた集中モニタで集中監視しなが
ら、実標的画像を再確認することもでき、また射撃モー
ド、標的の得点配分、射撃手の練度に応じた訓練が任意
に設定でき、実用的な射撃装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前進後退する移動標的の命中弾表示装
置の一実施例構成である。
【図2】本発明に用いられる撮影装置及びそのモニタ装
置側の一実施例構成である。
【図3】画像処理部の他の実施例構成である。
【図4】防弾手段に用いられるブロックの一実施例構造
説明図である。
【図5】モニタ装置の一実施例表示画面である。
【図6】図2の画像処理部の一実施例フローチャートで
ある。
【図7】自動採点処理部の一実施例フローチャートであ
る。
【図8】本発明に用いられる他の撮影装置及びそのモニ
タ装置側並びに指揮官装置側の一実施例構成である。
【図9】図8の画像処理部の一実施例構成である。
【図10】モニタ装置に表示される他の実施例表示画面
である。
【図11】標的の動作説明図である。
【図12】図8の一実施例作動タイムチャートの一部で
ある。
【図13】図12と一緒になって示される一実施例作動
タイムチャートの一部である。
【図14】図8の一実施フローチャートの一部である。
【図15】図14と一緒になって示される一実施例フロ
ーチャートの一部である。
【符号の説明】
1 台車 2 標的装置 2−1 標的 4 制御装置 5,9 伝送手段 6 防弾手段 7 撮影装置 10 モニタ装置 11 自動採点処理部 21 CCDカメラ 24 画像処理部 32 標的画面メモリ 53 TVカメラ 55 採点画像処理部 57 指揮官装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F41J 5/10 F41J 5/14 F41J 9/02 H04N 7/18

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影された標的の画像をモニタ装置側へ
    伝送し、その命中弾をモニタ装置に表示する命中弾表示
    装置において、 射撃手に対し前進後退する走行自在の台車に搭載された
    標的と、 当該台車に搭載され、標的を撮影する撮影装置と、 撮影装置で撮影された画像を台車側からモニタ装置側に
    伝送する台車に搭載された伝送手段と、 伝送手段を介して送られてくる信号に基づいて、台車に
    搭載された上記標的、撮影装置及び伝送手段の各装置を
    制御する制御装置と、 台車の少なくとも射撃手側の先端前面部分に設けられ、
    弾丸の跳ね返りを防止する防弾手段とを備え、標的の移
    動中に命中した命中弾を直ちにモニタ装置に表示するよ
    うにしたことを特徴とする前進後退する移動標的の命中
    弾表示装置。
  2. 【請求項2】 上記撮影装置は、標的を撮影するCCD
    イメージセンサ内蔵のCCDカメラと、CCDカメラで
    撮影された標的の画像データの内、新たに命中した命中
    弾の弾痕位置の座標データを抽出する画像処理部とを備
    え、モニタ装置側は、伝送手段を介して送られてくる座
    標データと予め用意された標的対応の標的画面データと
    に基づいて、上記モニタ装置の標的画面に新たな命中弾
    痕を合成表示させる命中弾合成部とを備えたことを特徴
    とする請求項1記載の前進後退する移動標的の命中弾表
    示装置。
  3. 【請求項3】 上記画像処理部は、CCDカメラで撮影
    された標的の画像データを格納するメモリを備えると共
    に、1つ前に撮影された標的の画像データと次に撮影さ
    れた標的の画像データとから、新たな弾痕の座標データ
    を検出する新弾痕検出部を備え、新たな命中弾の弾痕位
    置の座標データを抽出するようにしたことを特徴とする
    請求項2記載の前進後退する移動標的の命中弾表示装
    置。
  4. 【請求項4】 上記画像処理部は、CCDカメラで撮影
    された標的の画像データを格納するメモリを備えると共
    に、1つ前に撮影された標的の画像データと次に撮影さ
    れた標的の画像データとから、新たな弾痕を検出する新
    弾痕検出部、及び新たな弾痕からその弾痕の重心位置の
    座標データを求める重心位置演算部を備え、新たな命中
    弾の弾痕の重心位置の座標データを抽出するようにした
    ことを特徴とする請求項2記載の前進後退する移動標的
    の命中弾表示装置。
  5. 【請求項5】 上記命中弾合成部は、標的対応の標的画
    面データを予め格納した標的画面メモリと、上記伝送手
    段を介して送られてくる座標データを基に新たな命中弾
    の弾痕を再生する命中弾再生部とを備え、標的画面メモ
    リから読み出された標的画面に、命中弾再生部で再生さ
    れた新たな命中弾の弾痕を合成表示するようにしたこと
    を特徴とする請求項2記載の前進後退する移動標的の命
    中弾表示装置。
  6. 【請求項6】 上記命中弾再生部は、画像処理部が抽出
    する新たな命中弾の弾痕の重心位置の座標データに基づ
    いて、当該新たな命中弾の弾痕の重心位置に予め定めら
    れた大きさの弾痕を生成させる弾痕生成部を備え、新た
    な命中弾の弾痕を生成した上で合成表示するようにした
    ことを特徴とする請求項5記載の前進後退する移動標的
    の命中弾表示装置。
  7. 【請求項7】 上記撮影装置は、標的を撮影するCCD
    イメージセンサ内蔵のCCDカメラと、CCDカメラで
    撮影された標的の画像データの内、新たに命中した命中
    弾の弾痕位置の座標データを抽出する画像処理部とを備
    え、上記モニタ装置側は、伝送手段を介して送られてく
    る座標データと予め用意された標的対応の標的画面デー
    タとに基づいて、上記モニタ装置の標的画面に新たな命
    中弾痕を合成表示させる命中弾合成部と標的の指定領域
    毎に予め得点が付与された採点用データを格納する採点
    用メモリを有し、命中弾合成部で再生された新たな命中
    弾の弾痕位置の座標データを基に当該採点用メモリを参
    照し、その命中弾位置の得点を調べ採点処理を行う自動
    採点処理部とを備え、標的に命中した弾痕の自動採点が
    行われることを特徴とする請求項1記載の前進後退する
    移動標的の命中弾表示装置。
  8. 【請求項8】 上記撮影装置は、標的を撮影するTVカ
    メラを備え、上記モニタ装置側は、伝送手段を介して送
    られてくる映像の標的画面と前に撮影され伝送されてき
    た映像の標的画面との相違点から新たに命中した弾痕を
    識別し、その採点を行う採点画像処理部を備え、新たな
    命中弾の弾痕表示とその採点とを表示するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の前進後退する移動標的の
    命中弾表示装置。
  9. 【請求項9】 上記採点画像処理部は、標的の指定領域
    ごとに予め得点が付与された採点用データを記憶する採
    点用メモリと、標的に命中した弾痕位置を基に当該採点
    用メモリを参照し、その命中弾痕位置の得点を検索する
    と共に採点処理を行う採点処理部とを備え、標的に命中
    した弾痕の自動採点が行われるように構成されているこ
    とを特徴とする請求項8記載の前進後退する移動標的の
    命中弾表示装置。
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