JP2816547B2 - 乗用型田植機における油圧式パワーステアリングのリリーフ弁構造 - Google Patents
乗用型田植機における油圧式パワーステアリングのリリーフ弁構造Info
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- JP2816547B2 JP2816547B2 JP8274111A JP27411196A JP2816547B2 JP 2816547 B2 JP2816547 B2 JP 2816547B2 JP 8274111 A JP8274111 A JP 8274111A JP 27411196 A JP27411196 A JP 27411196A JP 2816547 B2 JP2816547 B2 JP 2816547B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用型田植機にお
ける油圧式パワーステアリングのリリーフ弁構造に関す
るものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、この種乗用型田植機のなかに
は、ステアリングシャフトを入力軸とし、この下部にト
ルクジェネレータ等の油圧作動部を設けた油圧式のパワ
ーステアリング方式を採用して操舵を行うようにしたも
のが有る。そしてこの場合、油圧作動部に対する油圧回
路に、ステアリング負荷が増大した場合の安全対策とし
てリリーフ弁を設けている。しかるに従来、このリリー
フ弁は、油圧ポンプに内蔵し、あるいは油圧回路中に専
用のものを取付けていた。この結果、構造が複雑になっ
てどうしてもコスト高になってしまう許りでなく、リリ
ーフ弁から油圧作動部に至るまでの配管が長いため、こ
れらによる配管抵抗が作用して所期のリリーフ圧を確保
することができずこの結果、安定性、信頼性に欠けるな
どの欠点が有り問題があった。 【0003】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑み、これらの欠点を一掃し、しかも操舵作動力の
ロスが少なく構造の簡略化をも図ることができる乗用型
田植機における油圧式パワーステアリングのリリーフ弁
構造を提供することを目的として創案されたものであっ
て、走行車輪を備える走行機体に植付け部を装着してな
る乗用型田植機において、上部にステアリングホイール
を取付たステアリングシャフトに油圧により回転力を発
生するトルクジェネレータを介して、トランスミッショ
ンケースに収容された操向用変速機構の入力軸を連結
し、これらステアリングシャフト、トルクジェネレー
タ、及び操向用変速機構の入力軸を後傾状態で一直線状
に配設すると共に、前記トルクジェネレータの外周面
に、プレッシャパイプ、リターンパイプをそれぞれ接続
するためのポートブロックを、トルクジェネレータの外
周後端縁よりは前方に位置するようにして取付け、該ポ
ートブロックには、プレッシャポートとリターンポート
との間に弁座を有したリリーフ弁が形成されていること
を特徴とするものである。 【0004】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。図面において、1は走行車
輪を備えた乗用型田植機の走行機体であって、上部にス
テアリングホイール4を設けたステアリングシャフト2
の下端部にはトルクジェネレータ3が設けられており、
ステアリングホイール4の回動操舵操作に基づきステア
リングシャフト2が入力軸となって油圧作動部であるト
ルクジェネレータ3に設けられたステアリング制御弁3
aを切換え、ジロータ3bに対して油圧ポンプ5からの
圧油制御をしてピットマンアーム7を作動し、フロント
アクスル8に連繋されて操舵輪となる前輪9の操舵作用
を行うようになっていること等は何れも従来通りであ
る。 【0005】前記トルクジェネレータ3は、ステアリン
グシャフト2と一直線状になるようにシャフト7aとと
もに後傾状に連結されるが、該シャフト7aはトランス
ミッションケース6に引き入れられて支持されて操向用
のギア変速機構7bの入力軸となっている。そして、少
なくとも上記ステアリングシャフト2とトルクジェネレ
ータ3は、後傾状態で一直線状となるように配設されて
いる。 【0006】さらにトルクジェネレータ3の外周面に
は、油圧ポンプ5からのプレッシャパイプ10とトラン
スミッションケース(オイルタンク)6に対するリター
ンパイプ11とを接続取付けするためのポートブロック
12が、トルクジェネレータ3の後端縁よりも前方に位
置するよう前側位置に設けられているが、このポートブ
ロック12に直動型のリリーフ弁13が内蔵されるよう
に形成されている。つまり、ポートブロック12には、
プレッシャパイプ10が接続されるプレッシャポート1
2aとリターンパイプ11が接続されるリターンポート
12bが形成されているが、さらにこの両ポート12
a、12bを連結するようにリリーフ孔13aが穿設さ
れている。このリリーフ孔13aには、弁体14の先端
ガイド14aがプレッシャポート12aの外側に設けた
ガイド孔12dによってガイドされるよう移動自在に嵌
入している。 【0007】一方、15はアジャスタボルトであつて、
該アジャスタボルト15はリターンポート12bの外側
から嵌入してポートブロック12に螺合固定されるもの
であるが、該アジャスタボルト15に一端部が弾持され
たスプリング16によって弁体14の座受け面14bが
ポートブロック12の両ポート12a、12b間に形成
される弁座12cに弾圧状に接当し、これによってプレ
ッシャポート12aからリターンポート12bへの圧油
の流れを規制しているが、プレッシャポート12a側の
圧力がスプリング16の付勢力に勝った場合に、弁体1
4はリターンポート12b側に移動し、これによって圧
油がリターンポート12b側にリリーフされるようにな
っている。 【0008】一方、前記トランスミッションケース6に
はエンジン17からの動力が入力する入力軸18、中間
軸19、走行用出力軸20等の軸体がそれぞれ軸承され
ているが、走行用出力軸20はケース下側に配した出力
室6aから後方に向けて突出されている。 【0009】またトランスミッションケース6の上部に
は植付け用の出力軸21が出力室6bから後方に向けて
突出しているが、この出力室6bはトランスミッション
ケース6のギア室からは軸受21aを介して不完全な状
態ではあるが隔離されており、この出力室6bの上面に
トランスミッションケース6用のブリーザ6cがケース
中央側に向くように形成されている。 【0010】叙述の如く構成された本発明の実施の形態
において、ステアリングホイール4の回動に基づいたト
ルクジェネレータ3の作動で操舵輪9の操舵が成される
ことになるが、このときステアリング負荷の増大により
プレッシャポート12a側の圧力がリリーフ圧(クラッ
キング圧)よりも高くなると弁体14がスプリング16
の付勢力に抗してリターンポート12b側に移動し、こ
れによって圧油がプレッシャポート12a側からリター
ンポート12b側に流れることになる。 【0011】この様に本発明が実施されたものにおいて
は、リリーフ弁13によって油圧回路の破損を確実に防
止することができるものであるが、このリリーフ弁13
は、トルクジェネレータ3に対して油圧回路を接続する
のに必要なポートブロック12を有効に利用して設けら
れている。 【0012】従ってリリーフ弁13はトルクジェネレー
タ3に殆ど直結される状態で配されることになって、リ
リーフ弁13からトルクジェネレータ3までの配管距離
が著しく短くなって配管抵抗による圧力ロスが殆どなく
しかもその分の配管も不用になり、もって従来のこの間
が長いものの様に配管抵抗による圧力ロスで所期のリリ
ーフ圧を確保できず不安定で信頼性のないリリーフ作用
が成されてしまうような不具合を確実に防止できる。 【0013】しかもこのリリーフ弁13は、専用の部材
を設けて構成することなく、トルクジェネレータ3に対
する配管に必要なポートブロック12を有効に利用して
形成されているので構造が簡単になる許りでなく、別途
組付けスペースを確保する必要もなくしかも組付けも簡
単でコストダウンが計れるとともにコンパクト化に寄与
できることになる。 【0014】そのうえこのものは、プレッシャポート1
2aの外側を利用して弁体14のガイド部が形成されて
いるのでリリーフ弁方向の長さを短くでき、コンパクト
なポートブロックユニットとすることができると共に、
弁座12cからガイド部までの距離Lを、スプリング1
6のセット長を短くした状態でも長く確保することがで
き、従って弁体14の弁座12cに対する叩き音やチャ
タリング音等の不快なリリーフ音を効果的に低減しうる
ことになる。 【0015】また、ステアリング装置は、トルクジェネ
レータからピットマンアーム側への連結がステアリング
シャフトと一直線状なるように連結されているため操舵
作動力のロスがないと共に、これらは後傾状態に配設さ
れているため運転時の足元空間を十分に確保でき運転操
作を容易とするものである。特に、ポートブロック12
は、トルクジェネレータ3の後端緑よりは前方に位置す
るよう前側位置に設けられているため、トルクジェネレ
ータ3の外周面に別途ポートブロック12を取付けるも
のでありながら、該ポートブロック12がトルクジェネ
レータ3の後端緑よりも後方に突出して運転者の足元空
間を狭くし、運転の邪魔になってしまうことを回避する
ことができる。 【0016】またこのものはトランスミッションケース
6において、ブリーザ6cがケース上部に配した植付け
用出力軸21の出力室6bに設けられているが、オイル
の入った室とはケース隔壁およびベアリングで仕切られ
ており、空気の出入りのみベアリングのボールのあいだ
を通してなされるため、オイルの噴出がなく、このため
室内に浸入する量はセーブされ、ブリーザ6cからのオ
イル洩れを有効に防止することができる。 【0017】しかもこのブリーザ6cは、ケース中央側
に向くよう穿設されているので外部からの水の浸入も効
果的に防止できて都合が良いものである。 【0018】 【作用効果】以上要するに、本発明は叙述の如く構成さ
れたものであるから、油圧作動部の油圧回路中に設けら
れるリリーフ弁は、油圧作動部を構成するトルクジェネ
レータの外周に取付けられるパイプ配管用のポートブロ
ックに形成されることになって、トルクジェネレータに
殆ど直結される構成とでき、配管抵抗による圧力ロスが
無く所期のリリーフ圧を確保できて安定した信頼性の高
いものにできることになる。 【0019】そのうえ、リリーフ弁のない小型汎用のト
ルクジェネレータを用いて、リリーフ弁が該トルクジェ
ネレータに内蔵されたものに匹敵するリリーフ弁機能を
発揮することがポートブロックを有効に利用してでき、
さらに組付けも簡単でコストダウンが計れると共にコン
パクト化にも寄与できることになる。 【0020】しかも、トルクジェネレータからピットマ
ンアーム側への連結が、前記ステアリングシャフトと一
直線状になるようにしてトランスミッションケースに引
き入れた操向用変速機構の入力軸を経由して行われるこ
とにより、トルクジェネレータから入力軸への動力伝達
負荷を軽減し、高トルクの回転を効率的に伝達でき操舵
作動力のロスがなく、かつトランスミッションケースが
トルクジェネレータからの出力支持をする部材になって
構造の簡略化が図れる。 【0021】また、前記ステアリングシャフト、トルク
ジェネレータ、及び入力軸は後傾状態に配設され、か
つ、ポートブロックがトルクジェネレータの外周後端緑
よりは前方に位置して取付けられているので、運転者の
足元空間を広くして運転操作を 容易とするものであり、
特に、トルクジェネレータ3の外周面に別途ポートブロ
ック12を取付けるものでありながら、該ポートブロッ
ク12がトルクジェネレータ3の後端緑よりも後方に突
出して運転者の足元空間を狭くし、運転の邪魔になって
しまうことを有効に回避することができる。
ける油圧式パワーステアリングのリリーフ弁構造に関す
るものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、この種乗用型田植機のなかに
は、ステアリングシャフトを入力軸とし、この下部にト
ルクジェネレータ等の油圧作動部を設けた油圧式のパワ
ーステアリング方式を採用して操舵を行うようにしたも
のが有る。そしてこの場合、油圧作動部に対する油圧回
路に、ステアリング負荷が増大した場合の安全対策とし
てリリーフ弁を設けている。しかるに従来、このリリー
フ弁は、油圧ポンプに内蔵し、あるいは油圧回路中に専
用のものを取付けていた。この結果、構造が複雑になっ
てどうしてもコスト高になってしまう許りでなく、リリ
ーフ弁から油圧作動部に至るまでの配管が長いため、こ
れらによる配管抵抗が作用して所期のリリーフ圧を確保
することができずこの結果、安定性、信頼性に欠けるな
どの欠点が有り問題があった。 【0003】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑み、これらの欠点を一掃し、しかも操舵作動力の
ロスが少なく構造の簡略化をも図ることができる乗用型
田植機における油圧式パワーステアリングのリリーフ弁
構造を提供することを目的として創案されたものであっ
て、走行車輪を備える走行機体に植付け部を装着してな
る乗用型田植機において、上部にステアリングホイール
を取付たステアリングシャフトに油圧により回転力を発
生するトルクジェネレータを介して、トランスミッショ
ンケースに収容された操向用変速機構の入力軸を連結
し、これらステアリングシャフト、トルクジェネレー
タ、及び操向用変速機構の入力軸を後傾状態で一直線状
に配設すると共に、前記トルクジェネレータの外周面
に、プレッシャパイプ、リターンパイプをそれぞれ接続
するためのポートブロックを、トルクジェネレータの外
周後端縁よりは前方に位置するようにして取付け、該ポ
ートブロックには、プレッシャポートとリターンポート
との間に弁座を有したリリーフ弁が形成されていること
を特徴とするものである。 【0004】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。図面において、1は走行車
輪を備えた乗用型田植機の走行機体であって、上部にス
テアリングホイール4を設けたステアリングシャフト2
の下端部にはトルクジェネレータ3が設けられており、
ステアリングホイール4の回動操舵操作に基づきステア
リングシャフト2が入力軸となって油圧作動部であるト
ルクジェネレータ3に設けられたステアリング制御弁3
aを切換え、ジロータ3bに対して油圧ポンプ5からの
圧油制御をしてピットマンアーム7を作動し、フロント
アクスル8に連繋されて操舵輪となる前輪9の操舵作用
を行うようになっていること等は何れも従来通りであ
る。 【0005】前記トルクジェネレータ3は、ステアリン
グシャフト2と一直線状になるようにシャフト7aとと
もに後傾状に連結されるが、該シャフト7aはトランス
ミッションケース6に引き入れられて支持されて操向用
のギア変速機構7bの入力軸となっている。そして、少
なくとも上記ステアリングシャフト2とトルクジェネレ
ータ3は、後傾状態で一直線状となるように配設されて
いる。 【0006】さらにトルクジェネレータ3の外周面に
は、油圧ポンプ5からのプレッシャパイプ10とトラン
スミッションケース(オイルタンク)6に対するリター
ンパイプ11とを接続取付けするためのポートブロック
12が、トルクジェネレータ3の後端縁よりも前方に位
置するよう前側位置に設けられているが、このポートブ
ロック12に直動型のリリーフ弁13が内蔵されるよう
に形成されている。つまり、ポートブロック12には、
プレッシャパイプ10が接続されるプレッシャポート1
2aとリターンパイプ11が接続されるリターンポート
12bが形成されているが、さらにこの両ポート12
a、12bを連結するようにリリーフ孔13aが穿設さ
れている。このリリーフ孔13aには、弁体14の先端
ガイド14aがプレッシャポート12aの外側に設けた
ガイド孔12dによってガイドされるよう移動自在に嵌
入している。 【0007】一方、15はアジャスタボルトであつて、
該アジャスタボルト15はリターンポート12bの外側
から嵌入してポートブロック12に螺合固定されるもの
であるが、該アジャスタボルト15に一端部が弾持され
たスプリング16によって弁体14の座受け面14bが
ポートブロック12の両ポート12a、12b間に形成
される弁座12cに弾圧状に接当し、これによってプレ
ッシャポート12aからリターンポート12bへの圧油
の流れを規制しているが、プレッシャポート12a側の
圧力がスプリング16の付勢力に勝った場合に、弁体1
4はリターンポート12b側に移動し、これによって圧
油がリターンポート12b側にリリーフされるようにな
っている。 【0008】一方、前記トランスミッションケース6に
はエンジン17からの動力が入力する入力軸18、中間
軸19、走行用出力軸20等の軸体がそれぞれ軸承され
ているが、走行用出力軸20はケース下側に配した出力
室6aから後方に向けて突出されている。 【0009】またトランスミッションケース6の上部に
は植付け用の出力軸21が出力室6bから後方に向けて
突出しているが、この出力室6bはトランスミッション
ケース6のギア室からは軸受21aを介して不完全な状
態ではあるが隔離されており、この出力室6bの上面に
トランスミッションケース6用のブリーザ6cがケース
中央側に向くように形成されている。 【0010】叙述の如く構成された本発明の実施の形態
において、ステアリングホイール4の回動に基づいたト
ルクジェネレータ3の作動で操舵輪9の操舵が成される
ことになるが、このときステアリング負荷の増大により
プレッシャポート12a側の圧力がリリーフ圧(クラッ
キング圧)よりも高くなると弁体14がスプリング16
の付勢力に抗してリターンポート12b側に移動し、こ
れによって圧油がプレッシャポート12a側からリター
ンポート12b側に流れることになる。 【0011】この様に本発明が実施されたものにおいて
は、リリーフ弁13によって油圧回路の破損を確実に防
止することができるものであるが、このリリーフ弁13
は、トルクジェネレータ3に対して油圧回路を接続する
のに必要なポートブロック12を有効に利用して設けら
れている。 【0012】従ってリリーフ弁13はトルクジェネレー
タ3に殆ど直結される状態で配されることになって、リ
リーフ弁13からトルクジェネレータ3までの配管距離
が著しく短くなって配管抵抗による圧力ロスが殆どなく
しかもその分の配管も不用になり、もって従来のこの間
が長いものの様に配管抵抗による圧力ロスで所期のリリ
ーフ圧を確保できず不安定で信頼性のないリリーフ作用
が成されてしまうような不具合を確実に防止できる。 【0013】しかもこのリリーフ弁13は、専用の部材
を設けて構成することなく、トルクジェネレータ3に対
する配管に必要なポートブロック12を有効に利用して
形成されているので構造が簡単になる許りでなく、別途
組付けスペースを確保する必要もなくしかも組付けも簡
単でコストダウンが計れるとともにコンパクト化に寄与
できることになる。 【0014】そのうえこのものは、プレッシャポート1
2aの外側を利用して弁体14のガイド部が形成されて
いるのでリリーフ弁方向の長さを短くでき、コンパクト
なポートブロックユニットとすることができると共に、
弁座12cからガイド部までの距離Lを、スプリング1
6のセット長を短くした状態でも長く確保することがで
き、従って弁体14の弁座12cに対する叩き音やチャ
タリング音等の不快なリリーフ音を効果的に低減しうる
ことになる。 【0015】また、ステアリング装置は、トルクジェネ
レータからピットマンアーム側への連結がステアリング
シャフトと一直線状なるように連結されているため操舵
作動力のロスがないと共に、これらは後傾状態に配設さ
れているため運転時の足元空間を十分に確保でき運転操
作を容易とするものである。特に、ポートブロック12
は、トルクジェネレータ3の後端緑よりは前方に位置す
るよう前側位置に設けられているため、トルクジェネレ
ータ3の外周面に別途ポートブロック12を取付けるも
のでありながら、該ポートブロック12がトルクジェネ
レータ3の後端緑よりも後方に突出して運転者の足元空
間を狭くし、運転の邪魔になってしまうことを回避する
ことができる。 【0016】またこのものはトランスミッションケース
6において、ブリーザ6cがケース上部に配した植付け
用出力軸21の出力室6bに設けられているが、オイル
の入った室とはケース隔壁およびベアリングで仕切られ
ており、空気の出入りのみベアリングのボールのあいだ
を通してなされるため、オイルの噴出がなく、このため
室内に浸入する量はセーブされ、ブリーザ6cからのオ
イル洩れを有効に防止することができる。 【0017】しかもこのブリーザ6cは、ケース中央側
に向くよう穿設されているので外部からの水の浸入も効
果的に防止できて都合が良いものである。 【0018】 【作用効果】以上要するに、本発明は叙述の如く構成さ
れたものであるから、油圧作動部の油圧回路中に設けら
れるリリーフ弁は、油圧作動部を構成するトルクジェネ
レータの外周に取付けられるパイプ配管用のポートブロ
ックに形成されることになって、トルクジェネレータに
殆ど直結される構成とでき、配管抵抗による圧力ロスが
無く所期のリリーフ圧を確保できて安定した信頼性の高
いものにできることになる。 【0019】そのうえ、リリーフ弁のない小型汎用のト
ルクジェネレータを用いて、リリーフ弁が該トルクジェ
ネレータに内蔵されたものに匹敵するリリーフ弁機能を
発揮することがポートブロックを有効に利用してでき、
さらに組付けも簡単でコストダウンが計れると共にコン
パクト化にも寄与できることになる。 【0020】しかも、トルクジェネレータからピットマ
ンアーム側への連結が、前記ステアリングシャフトと一
直線状になるようにしてトランスミッションケースに引
き入れた操向用変速機構の入力軸を経由して行われるこ
とにより、トルクジェネレータから入力軸への動力伝達
負荷を軽減し、高トルクの回転を効率的に伝達でき操舵
作動力のロスがなく、かつトランスミッションケースが
トルクジェネレータからの出力支持をする部材になって
構造の簡略化が図れる。 【0021】また、前記ステアリングシャフト、トルク
ジェネレータ、及び入力軸は後傾状態に配設され、か
つ、ポートブロックがトルクジェネレータの外周後端緑
よりは前方に位置して取付けられているので、運転者の
足元空間を広くして運転操作を 容易とするものであり、
特に、トルクジェネレータ3の外周面に別途ポートブロ
ック12を取付けるものでありながら、該ポートブロッ
ク12がトルクジェネレータ3の後端緑よりも後方に突
出して運転者の足元空間を狭くし、運転の邪魔になって
しまうことを有効に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の走行機体の概略を示した側面図
である。 【図2】パワーステアリング部の要部を示した左側面図
である。 【図3】図2の右側面図である。 【図4】パワーステアリング部の要部を示した平面図で
ある。 【図5】(A)はポートブロックの一部切欠き正面図
で、(B)はその側面図である。 【図6】油圧回路を示した図である。 【図7】機体フレームの縦断面図である。 【図8】トランスミッションケースの半ケースを取り除
いた状態の側面図である。 【図9】図8のA−A断面図である。 【図10】パワーステアリング部の要部を示した背面図
である。 【符号の説明】 2 ステアリングシャフト 3 トルクジェネレータ 10 プレッシャパイプ 11 リターンパイプ 12 ポートブロック 12a プレッシャポート 12b リターンポート 12c 弁座 13 リリーフ弁 14 弁体
である。 【図2】パワーステアリング部の要部を示した左側面図
である。 【図3】図2の右側面図である。 【図4】パワーステアリング部の要部を示した平面図で
ある。 【図5】(A)はポートブロックの一部切欠き正面図
で、(B)はその側面図である。 【図6】油圧回路を示した図である。 【図7】機体フレームの縦断面図である。 【図8】トランスミッションケースの半ケースを取り除
いた状態の側面図である。 【図9】図8のA−A断面図である。 【図10】パワーステアリング部の要部を示した背面図
である。 【符号の説明】 2 ステアリングシャフト 3 トルクジェネレータ 10 プレッシャパイプ 11 リターンパイプ 12 ポートブロック 12a プレッシャポート 12b リターンポート 12c 弁座 13 リリーフ弁 14 弁体
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名)
B62D 5/06
B62D 5/10
F15B 11/028
B62D 1/16
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.走行車輪を備える走行機体に植付け部を装着してな
る乗用型田植機において、上部にステアリングホイール
を取付たステアリングシャフトに油圧により回転力を発
生するトルクジェネレータを介して、トランスミッショ
ンケースに収容された操向用変速機構の入力軸を連結
し、これらステアリングシャフト、トルクジェネレー
タ、及び操向用変速機構の入力軸を後傾状態で一直線状
に配設すると共に、前記トルクジェネレータの外周面
に、プレッシャパイプ、リターンパイプをそれぞれ接続
するためのポートブロックを、トルクジェネレータの外
周後端縁よりは前方に位置するようにして取付け、該ポ
ートブロックには、プレッシャポートとリターンポート
との間に弁座を有したリリーフ弁が形成されていること
を特徴とする乗用型田植機における油圧式パワーステア
リングのリリーフ弁構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8274111A JP2816547B2 (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | 乗用型田植機における油圧式パワーステアリングのリリーフ弁構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8274111A JP2816547B2 (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | 乗用型田植機における油圧式パワーステアリングのリリーフ弁構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09118242A JPH09118242A (ja) | 1997-05-06 |
JP2816547B2 true JP2816547B2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=17537171
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8274111A Expired - Fee Related JP2816547B2 (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | 乗用型田植機における油圧式パワーステアリングのリリーフ弁構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2816547B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5751563Y2 (ja) * | 1977-09-16 | 1982-11-10 | ||
JPS5820709U (ja) * | 1981-07-31 | 1983-02-08 | 株式会社クボタ | 農用トラクタにおける弁構造 |
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1996
- 1996-09-24 JP JP8274111A patent/JP2816547B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH09118242A (ja) | 1997-05-06 |
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