JP2816268B2 - 復水器冷却水熱回収設備 - Google Patents

復水器冷却水熱回収設備

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JP2816268B2
JP2816268B2 JP4021490A JP2149092A JP2816268B2 JP 2816268 B2 JP2816268 B2 JP 2816268B2 JP 4021490 A JP4021490 A JP 4021490A JP 2149092 A JP2149092 A JP 2149092A JP 2816268 B2 JP2816268 B2 JP 2816268B2
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捷二 西島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸気タービンの排気を
冷却水により冷却凝縮して復水にする表面式の復水器か
ら排出される冷却水をプロセスに供給して冷却水の熱回
収を行う復水器冷却水熱回収設備に関する。
【0002】
【従来の技術】電力と熱デマンドとを供給する場合、復
水タービンと発電機とからなるタービン発電設備により
電力は発電機から送出し、熱は復水タービンの翼段落の
途中から蒸気を取出して行われている。この場合復水器
に供給される冷却水の熱損失が大きくなるという問題が
ある。この問題を解決するため混合式のジェットコンデ
ンサを採用し、熱回収する方式が実用化されている。
【0003】上記のジェットコンデンサを使用する場
合、復水が冷却水とともにプロセスに送られるため、補
給水としての純水を得るための純水装置が大きくなると
いう問題があり、ジェットコンデンサを採用するのは不
適当である。しかしながら、復水タービンの復水器を表
面式の復水器とするタービン発電設備において熱デマン
ドの温度レベルが低い場合には表面式の復水器から排出
される昇温された冷却水からなる温水の熱を有効に利用
することができるので、本発明者は、復水器の冷却水の
熱を有効に利用する復水器冷却水の熱回収設備を特願平
2−261772号にて下記のように提案している。
【0004】表面式の復水器に導かれる蒸気タービンの
排気を、復水器に内蔵される伝熱管に通流する冷却塔に
て冷却された冷却水により冷却凝縮し、このため昇温し
た冷却水(以下温水という)をプロセスに供給して熱回
収を行なっている。
【0005】なお、プロセスに供給されない残りの温水
は冷却塔に戻されて冷却され、冷却水となって再び復水
器に供給される。
【0006】ここで、蒸気タービンの定格負荷を含む高
負荷時、冷却塔に戻る温水の冷却を冷却塔に設けられた
ファンの駆動により風量を制御して復水器に供給する冷
却水の温度を制御することにより、復水器から排出され
る冷却水すなわちプロセスに供給する温水の温度をプロ
セスが要求する温度に制御している。
【0007】また、蒸気タービンの高負荷より小さい低
負荷時には、蒸気タービンの排気量が少ないため復水器
の伝熱管を通流する冷却水に与える熱供給が不足するの
で、伝熱管からの温水を蒸気タービンから取出した抽気
と熱交換器にて熱交換して加熱し、プロセスが要求する
温度に制御してプロセスに供給している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の提案によれば、
低負荷時には復水器からの温水を加熱するために熱交換
器を必要とし、このため設備費が高くなるので、本発明
者はさらに検討を加えた。
【0009】本発明の目的は、表面式の復水器の伝熱管
から排出される冷却水をプロセスに供給して熱回収し、
かつ設備費を低減できる復水器冷却水熱回収設備を提供
することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によればケーシングに内蔵される伝熱管を通
流する冷却水により蒸気タービンからの排気を冷却凝縮
する復水器と、前記伝熱管から供給される冷却水を貯留
する散水槽及びこの散水槽から冷却水が散水,落下して
ファンの駆動による通風により冷却されて貯留され、前
記伝熱管に供給される下部水槽を有する冷却塔セルを単
数又は複数有する冷却塔とを備え、復水器からの冷却水
の熱回収を行なう復水器冷却水熱回収設備において、伝
熱管からの冷却水をプロセスに供給する冷却水供給系
と、伝熱管からの冷却水を散水槽に供給し、第1の流量
制御弁を備える第1の排出冷却水系及び下部水槽に供給
し、第2の流量制御弁を備える第2の排出冷却水系と、
蒸気タービンから抽気した蒸気を復水器内に導き、蒸気
流量制御弁を備える蒸気バイパス系と、冷却水供給系に
設けられ、冷却水の温度を検出する温度検出器と、伝熱
管を流れる冷却水の流量を検出する流量検出器と、この
流量検出器での検出流量と伝熱管を流れるプロセスの負
荷及び許容最小流量に基づく冷却水の所定流量の目標値
との偏差から第2の流量制御弁を制御する制御手段と、
温度検出器での検出温度とプロセスに供給する冷却水の
所定温度の目標値との偏差から定格負荷を含む高負荷時
第1の流量制御弁を制御する制御手段及び高負荷より小
さい低負荷時蒸気流量制御弁を制御する制御手段とを備
えるものとする。
【0011】なお、冷却塔セルが複数の場合、第2の排
出冷却水系を、この冷却水系を流れる冷却水を冷却塔の
下部水槽に導く代りにファンの駆動及び第1の排出冷却
水系を経る冷却水の供給を停止した冷却塔セルの散水槽
に導くこともできるように配設するものとする。
【0012】
【作用】復水器に導かれた蒸気タービンからの排気を復
水器内の伝熱管に通流する冷却水により冷却凝縮し、こ
のため昇温した冷却水、すなわち温水はプロセスに冷却
水供給系を経て供給し、冷却水の熱回収を行なう。この
際これと同時に復水器の伝熱管からの温水は第1の排出
冷却水系を経て冷却塔の散水槽に導かれ、散水槽から散
水,落下する冷却水はファンの駆動による通風により冷
却されて冷却塔の下部水槽に貯留される。一方前記温水
は第2の排出冷却水系を経て水槽に冷却されずに温水の
状態で導かれ、前記冷却された温水と混合されて復水器
の伝熱管に供給される。
【0013】なお、伝熱管を流れる冷却水の流量は冷却
水供給系,第1の排出冷却水系及び第2の排出冷却水系
を流れる温水の流量の総和である。
【0014】この際、伝熱管を流れる冷却水の流量はプ
ロセスが必要とする温水流量を満し、しかもタービン負
荷の急増の際の復水器の真空低下を防ぐに足る許容最小
冷却水流量に対応する必要があるので、流量検出器で検
出した伝熱管を流れる冷却水流量とプロセスの負荷と許
容最小流量とに基づく冷却水の所定流量の目標値との偏
差から第2の排出冷却水系の第2の流量制御弁を制御手
段により制御して伝熱管に所定流量が流れるようにす
る。
【0015】ここで、蒸気タービンから排出される排気
量が多い定格負荷を含む高負荷時、プロセスに復水器か
らの温水をプロセスが要求する所定温度にして冷却水供
給系を経てプロセスに供給するときには下記のようにし
て行なわれる。
【0016】復水器の伝熱管からの温水を第1の排出冷
却水系を経て冷却塔の各冷却塔セルの散水槽に供給し、
散水槽から散水された冷却水を冷却して冷却塔の水槽に
落下させ、一方第2の流量制御弁により制御されて第2
の排出冷却水系を経る温水を冷却せずに冷却塔の下部水
槽に供給する。この際冷却水供給系に設けられた温度検
出器で検出したプロセスに供給する温水の温度とプロセ
スが要求する温水の所定温度の目標値との偏差から制御
手段により第1の流量制御弁を制御して冷却塔に流入し
て冷却する温水の流量を制御する。この際第1の流量制
御弁の制御に伴って第2の流量制御弁も制御される。
【0017】この結果、冷却塔の下部水槽には第1の流
量制御弁に流量制御されて冷却塔で冷却された温水と第
2の流量制御弁で流量制御されて冷却されない温水とが
流入して混合され、下部水槽から復水器に供給する冷却
水の入口温度が制御される。
【0018】この復水器の冷却水の入口温度を制御する
ことにより、伝熱管を介して排気と熱交換して伝熱管か
ら排出され、プロセスに供給される温水の温度は所定温
度に制御される。
【0019】一方、蒸気タービンの高負荷より小さい低
負荷時ではタービンからの復水器に流入する排気量が少
ないため、排気が冷却凝縮する際、伝熱管を介して排気
から与えられる熱量は小さくなるので、冷却水の昇温は
小さくなり、冷却水の入口,出口温度差は小さくなる。
したがってこの場合には蒸気タービンから抽気した蒸気
を蒸気バイパス管を経て復水器内に導いて冷却凝縮する
蒸気量を増加する。この際温度検出器で検出したプロセ
スに伝熱管から供給する温水の温度とプロセスが要求す
る温水の所定温度の目標値との偏差から制御手段により
蒸気流量制御弁を制御して復水器に流入する抽気量を制
御し、プロセスに供給する温水の温度を所定温度に制御
する。
【0020】なお、この際、第1の排出冷却水系に設け
られる第1の流量制御弁は閉にし、さらに第2の排出冷
却水系には前述のように第2の流量制御弁により制御さ
れた流量の温水が流れる。
【0021】冷却塔セルが複数有する冷却塔の場合、第
1の排出冷却水系を流れる流量が少なくなって全数のセ
ルを使用する必要がなくなった場合、第2の排出冷却水
系を流れる復水器の伝熱管からの温水を下部水槽に導く
代りにファンの駆動及び第1の排出冷却水系を経る冷却
水の散水槽への供給を停止したセルに導いてもよい。
【0022】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例について
説明する。図1は本発明の実施例による復水器冷却水熱
回収設備の系統図である。図1において復水器1はケー
シング2内に伝熱管3を内蔵している。なお、復水器1
には図示しない蒸気タービンの排気をケーシング2内に
導く排気管が接続されている。
【0023】冷却塔7は通常セル7a,7b等の複数セ
ルから構成され、各セル7a,7bは復水器1の伝熱管
3からの温水が貯留される多孔底板8を有する散水槽9
と、充填物を内蔵し、散水槽9の多孔底板8から散水さ
れた水を上部に設けられたファン10の駆動により流れ
る空気により蒸発して水を冷却する冷却室12と、冷却
室12で冷却された水が落下して貯留する下部水槽13
とから構成されている。
【0024】また冷却室12の下部には後述するプロセ
ス21から冷却水が戻る戻り冷却水系15が接続されて
いる。
【0025】供給冷却水系16は冷却塔7の下部水槽1
3と復水器1の伝熱管3の入口とに冷却水ポンプ17を
備えて接続され、冷却水ポンプ17により下部水槽13
内の冷却水を伝熱管3に供給する。
【0026】排出冷却水系18は復水器1の伝熱管3の
出口とセル7a,7bの各散水槽9に接続し、伝熱管3
からの温水を冷却室12に供給する。
【0027】次に本発明に係る復水器1の伝熱管3から
の温水を熱回収する設備の構成について説明する。
【0028】冷却水供給系20は排出冷却水系18から
分岐してプロセス21に接続し、復水器1の伝熱管3か
らの温水をプロセス21に供給する。
【0029】なお、排出冷却水系18には流量制御弁1
9及び三方弁22を備えている。
【0030】分岐排出冷却水系23は排出冷却水系18
から分岐して流量制御弁24を備えて冷却塔7の冷却室
12の下部に接続し、排出冷却水系18を流れる復水器
1の伝熱管3からの温水を分流して冷却塔7の下部水槽
13に供給する。
【0031】なお、分岐排出冷却水系23には三方弁2
5を設け、三方弁25と冷却塔7のセル7bの散水槽9
とに接続する分岐排出冷却水系26が設けられている。
【0032】蒸気バイパス系27は蒸気タービンの抽気
系28と復水器1のケーシング2とに蒸気流量制御弁2
9を備えて接続し、蒸気タービンの抽気を復水器1のケ
ーシング2内に導く。
【0033】温度検出器30は冷却水供給系20に設け
られ、プロセス21に供給する復水器1の伝熱管3から
の温水の温度を検出する。
【0034】流量検出器31は伝熱管3の出口部の排出
冷却水系18に設けられ、復水器1の伝熱管3を通流し
て排出される温水の流量を検出する。
【0035】流量調節器32は流量検出器31で検出し
た復水器1の伝熱管3から排出される温水の流量と復水
器1の伝熱管3に流すべき前述の所定流量の目標値との
偏差から流量制御弁24を制御する。
【0036】温度調節器33は温度検出器30で検出し
た冷却水供給系20を流れてプロセス21に供給する温
水の温度とプロセス21が要求する温水の所定温度の目
標値との偏差から流量制御弁19を制御する。
【0037】温度調節器34は温度検出器30で検出し
た冷却水供給系20を流れるプロセス21に供給する温
水の温度とプロセス21が要求する温水の所定温度の目
標値との偏差から蒸気流量制御弁29を制御し、復水器
1のケーシング2内に流入する抽気系28からの抽気流
量を制御する。
【0038】このような構成により、冷却塔7の下部水
槽13に貯留された冷却水は冷却水ポンプ17の駆動に
より供給冷却水系16を経て復水器1の伝熱管3に供給
され、伝熱管3を通流した後、排出冷却水系18,分岐
排出冷却水系23を経てそれぞれ冷却塔7の散水槽9,
下部水槽13及び冷却水供給系20を経てプロセス21
に供給される。
【0039】この場合、流量検出器31で検出した伝熱
管3を流れる冷却水の流量と伝熱管3に流すべきプロセ
ス21の負荷と許容最小流量とに基づく冷却水の所定流
量との偏差から流量調節器32により流量制御弁24を
制御することにより、分岐排出冷却水系23に制御され
た流量の冷却水を流し、復水器1の伝熱管3に所定流量
の冷却水が流れるようにする。
【0040】一方、蒸気タービンからの排気は復水器1
のケーシング2内に流入し、伝熱管3を通流する冷却水
により冷却凝縮して復水となり、復水器内は図示しない
エゼクタにより不凝縮ガスを排出して大気圧以下の圧力
に保たれる。この際、排気を冷却凝縮したため、伝熱管
3を通流する冷却水は昇温されて温水となる。
【0041】この伝熱管3からの温水はプロセス21に
冷却水供給系20を経て供給することにより、冷却水の
熱回収が行なわれる。
【0042】なお、冷却塔7のセル7a,7bに三方弁
22を図の位置にした排出冷却水系18を経て復水器1
の伝熱管3から供給された温水は散水槽9の多孔底板8
から散水され、冷却室12にて前述のように冷却されて
落下し、下部水槽13に貯留される。
【0043】また、三方弁25を図の位置にした分岐排
出冷却水系23を経る復水器1の伝熱管3からの温水は
冷却されずに下部水槽13に流入して貯留される。
【0044】なお、下部水槽13にはプロセス21から
の戻り冷却水が戻り冷却水系15を経て、また図示しな
い補給水系を経て補給水が流入する。したがって下部水
槽13から上記の冷却された温水,温水,戻り冷却水,
補給水が混合されてなる温度の冷却水が冷却水ポンプ1
7により復水器1の伝熱管3に送出される。
【0045】ここで、復水器1に流入する排気量の多い
蒸気タービンの定格負荷を含む高負荷時、プロセス21
に供給する復水器1の伝熱管3からの温水の温度は下記
のようにして制御される。
【0046】温度検出器30で検出した冷却水供給系2
0を経てプロセス21に供給する温水の温度とプロセス
21が要求する温水の所定温度の目標値の偏差から温度
調節器33により流量制御弁19を制御して冷却塔7の
散水槽9に流入する温水の流量を制御する。この制御さ
れた温水は散水槽9の多孔底板8から散水され充填物を
介してファン10の駆動により冷却されて下部水槽13
に流入する。この際流量制御弁19の制御に伴って分岐
排水冷却水系23の流量制御弁24も制御される。した
がって流量制御弁19により制御されて冷却された温水
は下部水槽13にて流量制御弁24により制御された冷
却されない温水と戻り冷却水と補給水と混合され、復水
器1の伝熱管3に流入する冷却水の入口温度を制御す
る。この冷却水入口温度の制御により復水器1の伝熱管
3から排出されるプロセス21に供給する温水の温度は
所定温度に制御される。
【0047】なお、この際蒸気流量制御弁26は全閉に
して復水器1へは蒸気タービンの抽気を流入させない。
【0048】また高負荷より小さい低負荷時、例えば1
/2負荷時のように復水器1へ流入する蒸気タービンの
排気量が少ない場合には温度検出器30で検出したプロ
セス21に供給する温水の温度とプロセス21が要求す
る温水の所定温度の目標値との偏差から温度調節器34
により蒸気流量制御弁29を制御して抽気系28から復
水器1に流入する抽気流量を制御する。この結果、制御
された抽気量と排気量との蒸気を冷却凝縮したため伝熱
管3を流れる冷却水は昇温し、復水器1からプロセス2
1に供給する温水を所定温度に制御する。
【0049】なお、この際排出冷却水系18の流量調整
弁19は全閉にするが、分岐排出冷却水系20には前述
のように流量制御弁24により制御された流量の温水が
流れる。
【0050】なお、復水器1の伝熱管3からの温水を排
出冷却水系18を経て冷却塔7に供給して冷却する流量
が減少し、冷却塔7のセル7aのみで冷却可能の場合に
は、セル7bのファン10を停止し、三方弁22を切替
えて排出冷却水系18を経る復水器1の伝熱管3からの
温水をセル7bの散水槽9に供給するのを停止する。そ
して三方弁25を切替えて復水器1の伝熱管3からの温
水を分岐排出冷却水系26を経てセル7bの散水槽9に
供給し、復水器1の伝熱管3からの温水を冷却せずに下
部水槽13に落下させてもよい。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1,2による本発明の以上述べた構成により、復水器の
伝熱管に所定流量の冷却水が流れるように冷却塔の下部
水槽に分岐排出冷却水系を経て流量制御した伝熱管から
の温水を流入させ、定格負荷を含む高負荷時には排出冷
却水系を経て復水器の伝熱管から流量制御した温水を冷
却塔に供給して冷却し、下部水槽でこの冷却された温水
と前記分岐排出冷却水系を流れる流量制御された温水と
の混合により、復水器の冷却水入口温度を制御し、また
高負荷時より低い低負荷時には蒸気タービンの排気に付
加して流量制御した蒸気タービンの抽気を復水器に導
き、冷却凝縮する蒸気量を制御して伝熱管を流れる冷却
水を昇温するので、復水器の伝熱管からの温水をプロセ
スが要求する所定温度で供給でき、冷却水の熱回収を行
なうことができるとともに復水器のほかには温水を加熱
するための追加の熱交換器を必要としないので、設備費
を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による復水器冷却水熱回収設備
の系統図
【符号の説明】
1 復水器 2 ケーシング 3 伝熱管 7 冷却塔 7a セル 7b セル 9 散水槽 13 下部水槽 18 排出冷却水系 19 流量制御弁 20 冷却水供給系 21 プロセス 23 分岐排出冷却水系 24 流量制御弁 26 分岐排出冷却水系 27 蒸気バイパス系 29 蒸気流量制御弁 30 温度検出器 31 流量検出器 32 流量調節器 33 温度調節器 34 温度調節器
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01K 17/02 F01K 9/00 F28F 27/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシングに内蔵される伝熱管を通流する
    冷却水により蒸気タービンからの排気を冷却凝縮する復
    水器と、前記伝熱管から供給される冷却水を貯留する散
    水槽及びこの散水槽から冷却水が散水,落下してファン
    の駆動による通風により冷却されて貯留され、前記伝熱
    管に供給される下部水槽を有する冷却塔セルを単数又は
    複数備えた冷却塔とを備え、復水器からの冷却水の熱回
    収を行なう復水器冷却水熱回収設備において、伝熱管か
    らの冷却水をプロセスに供給する冷却水供給系と、伝熱
    管からの冷却水を散水槽に供給し、第1の流量制御弁を
    備える第1の排出冷却水系及び下部水槽に供給し、第2
    の流量制御弁を備える第2の排出冷却水系と、蒸気ター
    ビンから抽気した蒸気を復水器内に導き、蒸気流量制御
    弁を備える蒸気バイパス系と、冷却水供給系に設けら
    れ、冷却水の温度を検出する温度検出器と、伝熱管を流
    れる冷却水の流量を検出する流量検出器と、この流量検
    出器での検出流量と伝熱管を流れるプロセスの負荷及び
    許容最小流量に基づく冷却水の所定流量の目標値との偏
    差から第2の流量制御弁を制御する制御手段と、温度検
    出器での検出温度とプロセスに供給する冷却水の所定温
    度の目標値との偏差から定格負荷を含む高負荷時第1の
    流量制御弁を制御する制御手段及び高負荷より小さい低
    負荷時蒸気流量制御弁を制御する制御手段とを備えたこ
    とを特徴とする復水器冷却水熱回収設備。
  2. 【請求項2】請求項1記載の復水器冷却水熱回収設備に
    おいて、冷却塔セルが複数の場合、第2の排出冷却水系
    を、この冷却水系を流れる冷却水を冷却塔の下部水槽に
    導く代りにファンの駆動及び第1の排出冷却水系を経る
    冷却水の供給を停止した冷却塔セルの散水槽に導くこと
    もできるように配設したことを特徴とする復水器冷却水
    熱回収設備。
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