JP2816024B2 - 弁装置及び油圧駆動装置 - Google Patents

弁装置及び油圧駆動装置

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JP2816024B2
JP2816024B2 JP2514880A JP51488090A JP2816024B2 JP 2816024 B2 JP2816024 B2 JP 2816024B2 JP 2514880 A JP2514880 A JP 2514880A JP 51488090 A JP51488090 A JP 51488090A JP 2816024 B2 JP2816024 B2 JP 2816024B2
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玄六 杉山
東一 平田
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【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は油圧ショベルや油圧クレーン等の土木・建設
機械の油圧駆動装置に用いる弁装置及びその弁装置を備
えた油圧駆動装置に係わり、特に、ロードセンシングシ
ステム等の供給圧力制御機能を有する圧油供給源を備え
た油圧駆動装置に用いる弁装置およびその油圧駆動装置
に関する。
背景技術 油圧ショベルや油圧クレーン等の土木・建設機械の油
圧駆動装置においては、圧油供給源からアクチュエータ
に供給される圧油の流れを流量制御弁を備えた弁装置に
よって制御している。
ところで、この種の油圧駆動装置では、圧油供給源と
して、アクチュエータの負荷圧力よりも一定値だけ高く
なるように供給圧力を制御する手段を使用しており、そ
の一例として、例えばGB2195745Aに記載のように、油圧
ポンプの吐出圧力が負荷圧力よりも一定値だけ高くなる
ようにポンプ吐出量を制御するロードセンシングシステ
ムを構成するポンプレギュレータがある。このロードセ
ンシングシステムでは、アクチュエータが要求する流量
のみを供給することになるので、圧油の無駄な供給が少
なく、経済的に有利である。反面、ポンプ吐出圧力が負
荷圧力に依存するため、ポンプ吐出圧力をオペレータの
意思で制御できないという欠点がある。このため、例え
ば油圧ショベルの旋回体のような慣性負荷を起動する場
合には、流量制御弁の操作量に係わらずポンプ吐出圧力
がメインリリーフ弁の設定圧まで上昇してしまい、慣性
負荷の加速度が最大となって、オペレータに大きなショ
ックを与えるという問題がある。
上記のロードセンシングシステムを備えた油圧駆動装
置に使用する弁装置として公知のものに、特開昭61−88
002号公報に記載のものがある。この弁装置は、圧油供
給源に連絡される供給通路およびアクチュエータに連絡
される負荷通路と、前記供給通路と負荷通路の間に配置
され、操作量に応じて開口するメータインの第1の可変
絞り部とを有する流量制御弁と;第1の可変絞り部の下
流で負荷通路から分岐し、絞りおよび負荷通路に向かう
圧油の流れのみを許す逆止弁を備えた第1の信号通路
と;タンクに連絡されるタンク通路と;第1の信号通路
をタンク通路に連絡する排出通路と;前記排出通路に設
けられ、流量制御弁の操作量に応じて開度を変化させ、
第1の信号通路に負荷圧力と異なる制御圧力を生成する
第2の可変絞り部と;第1の信号通路の制御圧力を圧油
供給源に伝える第2の信号通路と;を備える弁装置にお
いて、前記第1の信号通路を前記逆止弁と前記第2の可
変絞り部との間で前記第1の可変絞り部の上流側に接続
する第3の信号通路と、第3の信号通路に配置された絞
り部とをさらに備えた弁装置が開示されている。
この弁装置においては、第1の信号通路に第1の可変
絞り部の上流側の圧力を第3の信号通路の絞り部で減圧
して伝えるので、これを制御圧力として圧油供給源に伝
え、ロードセンシング制御する結果、ポンプ吐出圧力を
負荷圧力に依存せず制御することが可能となる。また、
第1の信号通路の絞り部、第2の可変絞り部および第3
の信号通路の絞り部の各絞りを適切な関係に調整するこ
とにより、流量制御弁の所定の操作量以上の範囲ではあ
る程度、負荷圧力への依存性も確保でき、操作量に応じ
た流量を得ることができる。
しかしながら、この弁装置においては、第1の信号通
路はまた第1の可変絞り部の下流で負荷通路から分岐し
かつ絞りを備えているため、流量制御弁の操作量が増加
して第1の可変絞り部に所定の前後差圧が確保された状
態では第1の信号通路からその絞りを介して負荷通路に
至る流れが生じる。したがって、第1の可変絞り部の上
流側の圧力を減圧して生成される第1の信号通路内の制
御圧力は第1の可変絞り部の上流側の圧力、例えばポン
プ圧力よりは低いが、第1の信号通路に生成される制御
圧力は第1の可変絞り部の下流側の圧力、すなわち、負
荷圧力よりは高くなる。このため、第1の可変絞り部の
上流側の圧力と第1の信号通路内の制御圧力との差圧は
第1の可変絞り部の前後差圧より小さくなり、第1の可
変絞り部の前後差圧を所定値に設定すると、前者の差圧
は当該所定値よりも小さい値になる。
ロードセンシングシステムの圧油供給源は油圧ポンプ
の吐出圧力と上記制御圧力との差圧を信号として入力
し、この差圧が予め定めた目標値となるよう油圧ポンプ
の吐出量を制御している。したがって、上記第1の可変
絞り部の上流側と第1の信号通路内の制御圧力との差圧
が小さくなることはその目標値が小さくなることであ
り、この目標値が小さくなると制御ゲインが小さくなっ
て、ハンチングを起こしやすいという問題がある。
なお、第1の可変絞り部の前後差圧の設定値を大きく
すれば、ロードセンシングシステムの圧油供給源への入
力信号としての上記差圧を大きくできるが、第1の可変
絞り部の前後差圧を大きくするとこの可変絞り部での圧
力損失が増加するので、経済性の面から好ましくない。
本発明の目的は、アクチュエータの駆動に際して、流
量制御弁の操作量に応じたポンプ吐出圧力およびアクチ
ュエータの駆動圧力の制御が可能で、かつロードセンシ
ングシステムの入力信号としての差圧を大きくできる弁
装置および油圧駆動装置を提供することである。
発明の開示 上記目的を達成するため、本発明によれば、圧油供給
源からアクチュエータに供給される圧油の流れを制御す
る弁装置であって、前記圧油供給源に連絡される供給通
路および前記アクチュエータに連絡される負荷通路と、
前記供給通路と前記負荷通路の間に配置され、操作量に
応じて開口するメータインの第1の可変絞り部とを有す
る流量制御弁と;前記第1の可変絞り部の下流に位置
し、前記アクチュエータの負荷圧力を検出する通路部分
を有する第1の信号通路と;タンクに連絡されるタンク
通路と;前記第1の信号通路を前記タンク通路に連絡す
る排出通路と;前記排出通路に設けられ、前記流量制御
弁の操作量に応じて開度を変化させ、前記第1の信号通
路に前記負荷圧力と異なる制御圧力を生成する第2の可
変絞り部と;を備え、前記第1の信号通路の制御圧力が
第2の信号通路を介して前記圧油供給源に伝えられる弁
装置において、前記第1の信号通路に配置され、その第
1の信号通路の前記通路部分にて検出される負荷圧力を
減圧して、該第1の信号通路に負荷圧力よりも低い圧力
を前記制御圧力として生成することを可能とする補助絞
り手段をさらに備える弁装置が提供される。
また、本発明によれば、上記弁装置を備えた油圧駆動
装置が提供される。
以上のように構成した本発明においては、排出通路に
流量制御弁の操作量に応じて開度を変化させる第2の可
変絞り部を配置すると共に、第1の信号通路に補助絞り
手段を配置し、第2の可変絞り部と補助絞り手段との2
つの絞りで負荷圧力を調整し、制御圧力を生成するよう
にしたので、油圧アクチュエータの単独駆動にあって
は、圧油供給源のロードセンシングシステムにより保持
される目標差圧をΔP、第1の可変絞り部の開口面積を
A、補助絞り手段の開口面積をa1、第2の可変絞り部の
開口面積をa2とすると、負荷通路のポート圧力である油
圧アクチュエータの駆動圧力はA,a1,a2とΔPの関数と
なり、Aおよびa2は流量制御弁の操作量に応じて決定さ
れることから、流量制御弁の操作量に応じた駆動圧力が
得られ、かつ圧油供給源がロードセンシングシステムを
構成することから同様に流量御弁の操作量に応じたポン
プ吐出圧力が得られる。
また、上記油圧アクチュエータと他のアクチュエータ
との複合駆動にあっては、第1の可変絞り部の前後差圧
を制御する圧力補償弁を配置することにより、その圧力
補償弁が保持する目標差圧をΔPとすると、負荷通路
のポート圧力である油圧アクチュエータの駆動圧力はA,
a1,a2とΔPの関数となり、同様に流量制御弁の操作
量に応じた駆動圧力およびポンプ吐出圧力を得ることが
できる。
したがって、オペレータの意図する操作をより精度良
く実行でき、優れた操作性が得られると共に、油圧アク
チュエータによって駆動される慣性負荷の加速度を制御
でき、オペレータに与えるショックを軽減することがで
きる。
また、本発明では、負荷圧力を補助絞り手段を介して
第1の信号通路に導いて制御圧力を作っているので、制
御圧力は負荷圧力より小さくなり、ポンプ吐出圧力とこ
の制御圧力との差圧は第1の可変絞り部の前後差圧より
大きくなる。このため、第1の可変絞り部の前後差圧を
圧力損失の少ない通常の小さいな値に設定し、かつポン
プ吐出圧力を制御圧力との差圧は十分大きな値にでき
る。したがって、ロードセンシングシステムの制御ゲイ
ンを大きくでき、ハンチングのない安定した油圧ポンプ
の制御が可能となる。
図面の簡単な説明 第1図は本発明の第1の実施例による弁装置を備えた
油圧駆動装置の概略図である。
第2図はその油圧駆動装置に配置したポンプレギュレ
ータの詳細図である。
第3図は第1の実施例で得られる流量制御弁のスプー
ルストロークと第1の可変絞り部、第2の可変絞り部、
固定絞り部の開口面積との関係を示す特性図である。
第4図は第1の実施例において形成される信号通路お
よび排出通路を含む油圧系統を模式的に示す図である。
第5図は本発明の第2の実施例による弁装置の縦断面
図である。
第6図は第5図に示した弁装置を機能的に示す回路図
である。
第7図(a)および(b)は第5図に示す弁装置に備
えられる第2の可変絞り部および固定絞り部の詳細図で
ある。
第8図は第5図に示す弁装置で得られる流量制御弁の
スプールストロークと第1の可変絞り部、第2の可変絞
り部、固定絞り部の開口面積との関係を示す特性図であ
る。
第9図は本発明の第3の実施例による弁装置の縦断面
図である。
第10図は本発明の第4の実施例による弁装置の縦断面
図である。
第11図は第10図に示した弁装置を機能的に示す回路図
である。
第12図は本発明の第5の実施例による弁装置の縦断面
図である。
第13図は本発明の第6の実施例による弁装置を備えた
油圧駆動装置の概略図である。
第14図は本発明の第7の実施例による弁装置の縦断面
図である。
第15図は本発明の第8の実施例による弁装置の縦断面
図である。
発明を実施するための最良の形態 第1の実施例 まず、本発明の第1の実施例を第1図〜第4図により
説明する。本実施例は単動式のアクチュエータを駆動す
る油圧駆動装置に係わるものである。
第1図において、本実施例の油圧駆動装置は、圧油供
給源を構成する可変容量型の油圧ポンプ1およびこの油
圧ポンプ1の押しのけ容積を制御する、ロードセンシン
グシステムを構成するポンプレギュレータ2と、ポンプ
1から吐出される圧油の最高圧力を規定するメインリリ
ーフ弁3と、油圧ポンプ1から吐出される圧油によって
駆動される単動式のアクチュエータ、例えば油圧モータ
4と、油圧ポンプ1から油圧モータ4に供給される圧油
の流れを制御する弁装置5とを備えている。
ポンプレギュレータ2は油圧ポンプ1の吐出圧力Pd
と後述の最大制御圧力PLXmaxとの差圧Pd−PLXmax、
油圧モータ4の単独駆動にあってはポンプ吐出圧力Pd
と油圧モータ4に係わる後述の制御圧力PLXとの差圧P
d−PLXが予め設定した圧力ΔPにバランスするように
油圧ポンプ1の押しのけ容積を制御する。すなわち、P
d=PLXmax+ΔPが保たれるようにポンプ1の流量を制
御する。
ポンプレギュレータ2の詳細を第2図に示す。ポンプ
レギュレータ2は、油圧ポンプ1の斜板1aに連結され、
油圧ポンプ1の押しのけ容積を制御するアクチュエータ
50と、ポンプ圧力Pdと最大制御圧力PLXmaxとの差圧P
d−PLXmaxに応答して作動し、アクチュエータ50の駆動
を制御する切換弁51とを有している。アクチュエータ50
は、受圧面積の異なる両端部を持つピストン50aと、ピ
ストン50aのその両端面に位置する小径シリンダ室50bお
よび大径シリンダ室50cとを有する複動シリンダからな
り、小径シリンダ室50bは管路52を介して油圧ポンプ1
の吐出管路1bに連通し、大径シリンダ室50cは管路53、
切換弁51及び管路54を介して吐出管路1bに、また管路5
3、切換弁51及び管路55を介してタンク56に接続されて
いる。切換弁51は対向する2つの駆動部51a,51bを有
し、一方の駆動部51aに管路57及び管路54よりポンプ圧
力Pdが負荷され、他方の駆動部51bに後述する第2の信
号通路としての信号管路19より最大制御圧力PLXmaxが
負荷される。また、切換弁51の駆動部51bの側にはばね5
1cが配置されている。
信号管路19で検出された最大制御圧力PLXmaxが上昇
すると切換弁51は図示左方に駆動されて図示の位置をと
り、アクチュエータ50の大径シリンダ室50cは吐出管路1
bに連通し、ピストン50aの両端面の受圧面積差によりピ
ストン50aは図示左方に動かされ、斜板1aの傾転量、即
ち、押しのけ容積を増大させる。その結果、ポンプ流量
は増加し、ポンプ圧力Pdは上昇する。ポンプ圧力Pdが
上昇すると切換弁51は図示右方に戻され、差圧Pd−PL
Xmaxがばね51cによって定まる目標値に達すると切換弁5
1は停止し、ポンプ流量は一定になる。逆に、制御圧力
PLXmaxが減少すると切換弁51は図示右方に駆動され、
大径シリンダ室50cはタンク56に連通し、ピストン50aは
図示右方に動かされ、斜板1aの傾転量は減少する。その
結果、ポンプ流量は減少し、ポンプ圧力Pdは低下す
る。ポンプ圧力Pdが低下すると切換弁51は図示左方に
戻され、差圧Pd−PLXmaxがばね51cによって定まる目
標値に達すると切換弁51cは停止し、ポンプ流量は一定
となる。このようにして差圧Pd−PLXmaxがばね51cに
よって定まる目標差圧に保持されるようポンプ流量が制
御される。
第1図に戻り、上記した弁装置5は、油圧モータ4に
供給される圧油の流量を制御する流量制御弁8と、流量
制御弁8の上流側に配置され、流量制御弁8の前後差圧
を制御して、油圧モータ4の負荷圧力PLや複合操作時
のポンプ供給圧力Pdの変動に係わらずほぼ一定の流量
を供給するための圧力補償弁9と、圧力補償弁9を介し
てポンプ1に連絡される供給通路11と、この供給通路11
と連絡可能で、油圧モータ4に接続される負荷通路12と
を備えている。流量制御弁は8はスプール部分7aとスプ
ール部分7bとをロッド7cを介して一体的に形成したスプ
ールからなり、スプール部分7aには流量制御弁8の操作
量、すなわちスプールストロークに応じて開度を変化さ
せ、供給通路11と負荷通路12とを遮断あるいは接続する
メータインの第1の可変絞り部14と、この第1の可変絞
り部14の下流に開口して負荷通路12と連絡し、油圧モー
タ4の負荷圧力を検出する検出ポート15とが形成されて
いる。
弁装置5は、また、検出ポート15に連絡される第1の
信号通路(以下、単に信号通路という)18と、信号通路
18の下流に配置されたシャトル弁10と、信号通路18から
分岐する排出通路30と、タンク56に連絡されるタンク通
路13とを備えている。流量制御弁8のスプール部分7bに
はスプールストロークに応じて開度を変化させ、排出通
路30とタンク通路13とを接続あるいは遮断する第2の可
変絞り部21が形成されている。この第2の可変絞り部21
の形状は、流量制御弁が中立位置にあるときには所定の
開度に開いており、流量制御弁8の操作量、すなわちス
プールストロークの増加時に、第1の可変絞り部14の開
口後に閉じる形状に設定してある。また、信号通路18に
は検出ポート15と排出通路30の分岐点との間に補助絞り
手段としての固定絞り部22が配置されている。
第1の可変絞り部21および固定絞り部22は検出ポート
15で検出した負荷圧力を調整して信号通路18に制御圧力
PLXを作るためのもので、第1の可変絞り部21が開かれ
ているとき、信号通路18および排出通路30には検出ポー
ト15からタンク通路13に至る圧油の微少な流れが生じ、
検出ポート15で検出した負荷圧力を第1の可変絞り部21
および固定絞り部22で減圧し、信号通路18の固定絞り部
22の下流側に負荷圧力PLよりも低い制御圧力PLXを生
成する。第1の可変絞り部21を閉じた状態では上記圧油
の流れは生じないので、負荷圧力に等しい制御圧力PLX
が作られる。
シャトル弁10は信号通路18で生成された制御圧力PLX
と他の制御圧力との最大圧力を選択する高圧選択手段と
して機能し、選択された最大制御圧力PLXmaxは第2の
信号通路としての信号管路19に伝えられ、前述したよう
にポンプレギュレータ2を制御してロードセンシングシ
ステムとしての油圧ポンプ1の押しのけ容積の制御を行
う。
また、弁装置5は、第1の可変絞り部14の入口圧力P
zおよび制御圧力PLXを圧力補償弁9に導く通路31,32を
備え、圧力補償弁9は第1の可変絞り部14の入口圧力P
zと制御圧力PLXとの差圧力Pz−PLXをほぼ一定の差圧
ΔPに保つように作動し、結果として流量制御弁8の
前後差圧をほぼ一定に制御する。
このように構成した弁装置5において、流量制御弁8
のスプールを中立から第1図の左方向に移動させた場合
における流量制御弁8の第1および第2の可変絞り部1
4,21と検出ポート15とのスプールストロークに対する切
換タイミングを、第3図に示すスプールストロークと開
口面積との関係を示す図によって説明する。第3図にお
いて、特性線20aは第2の可変絞り部21の開口面積を示
し、特性線20bは検出ポート15と負荷通路12との間の開
口面積を示し、特性線20cはメータインの第1の可変絞
り部14の開口面積を示す。また、特性線20bは固定絞り
部22の特性を示す。
まず、第3図の特性線20aで示すように、流量制御弁
8のスプールが中立位置にあるときには第2の可変絞り
部21は所定の開度で開口しており、信号通路18内の制御
圧力はタンク圧となっている。この状態から流量制御弁
8のスプールが図示左側に移動すると、第3図の特性線
20bで示すように、まず検出ポート15が負荷通路12に開
口し、第1図に示す油圧モータ4の負荷圧力PLが検出
ポート15に伝えられる。この状態では第2の可変絞り部
21はまだ開いている。
流量制御弁8のスプールがさらに左方向に移動する
と、メータインの第1の可変絞り部14が開口し、第1図
に示す油圧ポンプ1から圧力補償弁9を介して供給され
た圧油が第1図に示す供給通路11、第1の可変絞り部14
および負荷通路12を介して油圧モータ4に導かれる。ま
た、第1の可変絞り部14が開口した時点で第2の可変絞
り部21はまだ開いた状態にあるが、特性線20aで示すよ
うに第2の可変絞り部21は開口面積の減少を開始し、そ
の後、スプールストロークの増加に伴って第1の可変絞
り部14の開口面積は漸次増加し、第2の可変絞り部21の
開口面積は逆に漸次減少する。その結果、第1図の信号
通路18の固定絞り部22の下流側では固定絞り部22と第2
の可変絞り部21とで調整された、負荷圧力PLよりも低
い制御圧力PLXが作られる。この制御圧力PLXは前述し
たように第1図のシャトル弁10および信号管路19を介し
てポンプレギュレータ2の切換弁51(第2図参照)に伝
えられ、ポンプ1は吐出圧力PdがPd=PLX+ΔPなる
圧力に昇圧するよう制御される。その結果、後述するよ
うに、油圧ポンプ1の吐出圧力Pdおよび負荷通路12の
ポート圧力すなわち油圧モータ4の駆動圧力(=負荷圧
力)PLの制御が可能となる。
上述の状態からスプールがさらに移動すると、第3図
の特性線20aで示すように第2の可変絞り部21が閉じら
れ、信号通路18には負荷圧力PLに等しい制御圧力PLX
が作られ、この制御圧力がポンプレギュレータ2に伝え
られ、ポンプ1は吐出圧力PdがPd=PL+ΔPなる圧
力に昇圧するように制御される。この油圧ポンプ1から
の圧油は圧力補償弁9、供給通路11、第1の可変絞り部
14および負荷通路12を介して油圧モータ4に供給され、
この油圧モータ4を作動して図示しない作業部材を駆動
する。
第1の可変絞り部14が開き始めてから第2の可変絞り
部21が閉じるまでのスプールストロークの範囲、すなわ
ち第3図の領域S1における作用を説明する。第1の可変
絞り部14、検出ポート15、固定絞り部22、信号通路18、
排出通路30、第2の可変絞り部21およびタンク通路13を
含む油圧系統は模式的に第4図に示すように表すことが
できる。
今、油圧モータ4のみの単独駆動であって、差圧ΔP
を補償する圧力補償弁9が全開となって作動してしな
いものとすると、供給圧力すなわちポンプ吐出圧力Pd
はメータインの第1の可変絞り部14の上流圧力すなわち
入口圧力Pzと等しくなる。また、タンク通路13より流
出する流量QTと、それぞれ直列に配置された第1の可
変絞り部14、固定絞り部22および第2の可変絞り部21と
の存在とによって、入口圧力Pz、ポート圧力すなわち
負荷圧力PL、制御圧力PLX、タンク圧力PTの関係は、 Pz>PL>PLX>PT≒0 となる。ここで、第1の可変絞り部14の開口面積をA、
固定絞り部22の開口面積をa1、第2の可変絞り部21の開
口面積をa2とし、油圧モータ4が被駆動部材の慣性負荷
によりポートブロックの状態にあると仮定すると、第1
の可変絞り部14を通過する流量もQTとなるため、以下
の式が成り立つ。
これらの(1)〜(4)式からQT等を消去すると、 PL={A2(a12+a22)/a22(a12+ A2)}ΔP …(5) が得られる。すなわち、 PL=[{1+(a2/a1)}/ (a2/a1)(a12/A2+1)]ΔP …(6) が成立する。このことからポート圧力PLの値はA,ΔP
およびa1とa2によって決定されることが分かり、また、
(4)式から、ポンプ吐出圧力Pdも同様にA,ΔPおよ
びa1とa2によって決定されることが分かる。
そして、油圧モータ4と図示しない他のアクチュエー
タの複合駆動時には、圧力補償弁9が働いて第1の可変
絞り部14の上流圧力Pzと制御圧力PLXとの差圧が設定
値ΔPに保たれるので、上記(1)式中のPz−PLを
Pz−PLXに置き換え、上記(4)式中のΔPをΔP
に置き換えることにより、 PL={A2(a12+a22)/a22(a12+ A2)}ΔP …(7) が成立する。したがって、この場合も、ポンプ吐出圧力
Pdとポート圧力PLの値はA,ΔPおよびa1とa2によっ
て決定されることが分かる。
上記した(5)〜(7)式から明らかなように、ポー
ト圧力である油圧モータ4の駆動圧力PLは、流量制御
弁8のスプールストロークに応じて決定される面積Aお
よびa2の関数となり、油圧モータ4の単独駆動、この油
圧モータ4と図示しない他のアクチュエータの複合駆動
のいずれにおいても流量制御弁8の操作量であるスプー
ルストロークに応じたポート圧力PLを得ることができ
る。
このように構成した第1の実施例にあっては、流量を
主としてメータインの第1の可変絞り部14の開口面積A
によって制御でき、ポート圧力PLの最大値を式(6)
にあるように、固定絞り部22の開口面積a1に対する第2
の可変絞り部21の開口面積a2の割合によって制御でき、
このため油圧機械の操作性上必要な圧力制御と流量制御
の設定を、面積A、a1、a2の適宜の選定により最適なも
のにすることができる。
したがって、オペレータの意図する操作をより精度良
く実行でき、優れた操作性が得られるとともに、油圧モ
ータ4によって駆動される慣性負荷の加速度を制御で
き、オペレータに与えるショックを軽減することができ
る。
また、本実施例においては、負荷圧力PLを固定絞り
部22を介して信号通路に導いて制御圧力PLXを作ってい
るため、PL>PLXの関係にあり、油圧モータ4の単独
駆動にあっては圧力補償弁9が全開で、Pd=Pzなの
で、ポンプ吐出圧力Pdとこの制御圧力PLXとの差圧Δ
P=Pd−PLXは第1の可変絞り部14の前後差圧ΔP
=Pz−PLより大きくなる。このため、第1の絞り部14
の前後差圧を圧力損失の少ない通常の小さいな値に設定
し、かつ差圧ΔPは十分大きな値にできる。
ポンプレギュレータ2の制御弁51は油圧ポンプ1の吐
出圧力Pdと上記制御圧力PLXとの差圧ΔPを入力信号
として、この差圧がばね51cで定まる一定値となるよう
油圧ポンプの吐出量を制御している。したがって、差圧
ΔPが小さくなることはばね51cの設定値が小さくなる
ことであり、この設定値が小さくなると制御ゲインが小
さくなり、ハンチングを起こし易くなる。本実施例によ
れば、上記のようにポンプレギュレータ2の入力信号で
ある差圧ΔPを大きくできるので当該制御ゲインを大き
くでき、ハンチングのない安定した油圧ポンプ1の制御
が可能である。
また、本実施例においては、固定絞り部22と第2の可
変絞り部21の2つの絞りを用いて負荷圧力PLから制御
圧力PLXを作っているので、信号通路18および排出通路
30を通ってタンク56に流出する圧油の流量を少なくで
き、エネルギロスの少ない圧力制御が可能となる効果も
ある。
なお、この第1の実施例では、絞り部22は固定とした
が、上記(5)〜(7)式から分かるように、絞り22を
流量制御弁8のスプールストロークに応じて開度を変化
させる可変絞りにしてもよく、これによりさらに特性を
改善できる。
また、流量制御弁8のスプールを一体的に形成したス
プール部分7a、7bとロッド7cから構成したが、ロッド7c
を別体に設ける構成してもよく、また、スプール部分7
a、7bをそれぞれ独立して移動可能に構成し、これらを
パイロット圧で駆動する構成にしてもよい。また、第1
の可変絞り部14および第2の可変絞り部21のいずれか一
方、あるいは双方をポペット弁によって構成してもよ
い。
第2の実施例 本発明の第2の実施例を第5図〜第8図より説明す
る。本実施例は複動型のアクチュエータを駆動する弁装
置を提供するものであり、第5図はその弁装置の縦断面
図、第6図はその弁装置を機能的に示す回路図である。
図中、第1図に示す部材と同等の部材には同じ符号を付
している。
第5図および第6図において、本実施例の弁装置5A
は、本体を形成するブロック6と、このブロック6内に
形成されたスプールボア6a内を摺動するスプール7を有
する流量制御弁8Aと、流量制御弁8Aの上流側に設けら
れ、流量制御弁8Aの入口圧力Pzと出口圧力PLとの差圧
すなわち流量制御弁8Aの前後差圧力Pz−PLを制御する
圧力補償弁9と、流量制御弁8Aの下流に設けたシャトル
弁10とを備えている。
上記したブロック6には油圧ポンプ1に連絡される2
つの供給通路11a,11bと、これらの供給通路11a,11bとそ
れぞれ連絡可能で、第6図に示す油圧アクチュエータ、
例えば油圧ショベルの旋回体を駆動する旋回モータ4Aに
接続される負荷通路12a,12bと、これらの負荷通路12a,1
2bに連絡可能なタンク通路13a,13bとを設けてある。ま
た、上記したスプール7には、供給通路11aと負荷通路1
2aとを接続し、あるいは供給通路11bと負荷通路12bとを
接続し、それぞれ当該スプール7のストロークに応じて
開口するメータインの第1の可変絞り部14a,14bと、こ
れらの第1の可変絞り部14a,14bの下流で負荷通路12a,1
2bに開口し、旋回モータ4Aの負荷圧力PLを検出する検
出ポート15a,15bと、これらの検出ポート15a,15bに連絡
される通路16a,16b、これらの通路16a,16bに連絡される
通路17a,17bとを設け、ブロック6にはさらに通路17a,1
7bに連絡可能な通路18を設けている。
また、スプール7には、通路17bと通路18の間に位置
し、スプール7が図示左右向に移動するときにスプール
7のストロークに応じて開口面積を変化させる第2の可
変絞り部21aと、通路17aと連通18の間に位置し、スプー
ル7が図示左方向に移動するときにスプール7のストロ
ークに応じて開口面積を変化させる第2の可変絞り部21
bと、通路17aと通路18との間に位置し、スプール7が図
示右方向に移動するときに機能する固定絞り部22aと、
通路17bと通路18との間に位置し、スプール7が図示左
方向に移動するときに機能する固定絞り部22bとが形成
されている。
第2の可変絞り部21a,21bの形状は、第1の実施例と
同様に、スプール7が中立位置にあるときには所定の開
度に開いており、スプールストロークの増加時に、第1
の可変絞り部14a,14bの開口後に閉じる形状に設定して
ある。
上述した検出ポート15a、通路16a,17aおよび通路18
は、スプール7が図示右方向に移動するとき、第1の可
変絞り部14aの下流側で、旋回モータ4Aの負荷圧力を検
出する第1の信号通路を構成し、検出ポート15b、通路1
6b,17bおよび通路18は、スプール7が図示左方向に移動
するとき、第1の可変絞り部14bの下流側で、旋回モー
タ4Aの負荷圧力を検出する第1の信号通路を構成する。
また、検出ポート15bおよび通路17b,16bはスプール7が
図示右方向に移動するときに形成される上記第1の信号
通路15a,16a,17a,18をタンク通路13bに連絡する排出通
路を構成し、第2の可変絞り部21aはこの排出通路に設
けられており、検出ポート15aおよび通路17a,16aはスプ
ール7が図示左方向に移動するときに形成される上記第
1の信号通路15b,16b,17b,18をタンク通路13aに連絡す
る排出通路を構成し、第2の可変絞り部21bはこの排出
通路に設けられている。
また、固定絞り部22aは、スプール7が図示右方向に
移動するときに形成される上記第1の信号通路15a,16a,
17a,18に配置され、この第1の信号通路により検出され
た負荷圧力を減圧して負荷圧力よりも低い制御圧力PLX
を作る補助絞り手段を構成し、固定絞り部22bは、スプ
ール7が図示左方向に移動するときに形成される第1の
信号通路15,16b,17b,18に配置され、この第1の信号通
路により検出された負荷圧力を減圧して負荷圧よりも低
い制御圧力PLXを作る補助絞り手段を構成する。
第1の信号通路の一部を構成する通路18で作られた制
御圧力PLXは、第1の実施例と同様に、高圧選択手段と
してのシャトル弁10を介して第2の信号通路としての信
号管路19に導かれ、ポンプレギュレータ2によるロード
センシング制御に供される。
上述した第2の可変絞り部21a、21bおよび固定絞り部
22a,22bの詳細を第7図(a)および(b)に示す。こ
のうち、第7図(a)はスプール7の中立状態を示して
おり、また第7図(b)はスプール7を左方向に移動さ
せた状態を示し、同第7図(b)中の矢印は信号通路お
よび排出通路の流れを示している。
また、第1および第2の可変絞り部14a,14bおよび21
a,21bと検出ポート15a,15bとの流量制御弁8Aのスプール
ストロークに対する切換タイミングを第8図に示す。第
1の可変絞り部14a、14bの特性、すなわち、スプール7
のストロークに対する開口面積の関係は前述した第3図
の特性線20cと同等に設定してあり、第2の可変絞り部2
1a、21bの特性は第3図の特性線20aと同等に設定してあ
り、固定絞り部22a、22bの特性は第3図の特性線20dと
同等に設定してあり、検出ポート15a,15bと負荷通路12
a,12bとの間の開口面積は第3図の特性線20bと同等に設
定してある。また、特性線20eは、検出ポート15a,15bと
タンク通路13a,13bとの間の開口面積を示す。
旋回モータ4Aは複動型のアクチュエータであり、弁装
置5Aの負荷通路12a,12bに接続される主管路には、図示
しない旋回体が傾斜地に配置された場合に発生する保持
圧をブロックするためのカウンタバランス弁35が設置さ
れている。
このように構成した第2の実施例にあっては、旋回モ
ータ4Aの単独駆動を意図してスプール7を中立から第5
図の右方向に移動させると、まず第8図の特性線20eで
示すように、検出ポート15aとタンク通路13aとの間が遮
断される。この状態からスプール7をさらに移動させた
場合、それぞれ1対づつの第1の可変絞り部14a、14b、
第2の可変絞り部21a,21b、固定絞り部22a、22b、検出
ポート15a,15b、負荷通路12a,12bが設けられているもの
の、それらの特性は前述の第1の実施例におけるものと
同等である。したがって、前述した(5)〜(7)式が
成立し、流量制御弁8Aの操作量であるスプールストロー
クに応じたポート圧力すなわち駆動圧力PLおよび油圧
ポンプ1の吐出圧力Pdの制御を実現させることがで
き、第1の実施例と同等の効果が得られる。
また、固定絞り部22a,22bを介して通路18で作られる
制御圧力PLXはPL>PLXであるため、ポンプ吐出圧力
Pdとこの制御圧力PLXとの差圧ΔP=Pd−PLXは十分
大きくでき、ポンプレギュレータ2のハンチングのない
安定した制御が可能であると共に、固定絞り部22a,22b
と第2の可変絞り部21a,21bの2つの絞りを用いて制御
圧力PLXを作っているので、信号通路としての検出ポー
ト15a,15bから通路18を通り、排出通路としての検出ポ
ート15b,15aを経てタンク通路13b,13aに流出する流量を
少なくでき、エネルギロスの少ない圧力制御が可能とな
り、この点でも第1の実施例と同等の効果が得られる。
なお、本実施例において、絞り部22a,22bは固定とし
たが、これも第1の実施例と同様、スプール7のストロ
ークに応じて開度を変化させる可変絞りにしてもよいの
は勿論である。
第3の実施例 本発明の第3の実施例を第9図により説明する。本実
施例はアクチュエータの保持圧を確保できる機能を弁装
置に与えたものである。
第9図において、本実施例の弁装置5Bは、前述した第
2の実施例におけるのと同等の第2の可変絞り部21a,21
bと固定絞り部22a,22bとを設けてあると共に、流量制御
弁8Bを構成するスプール7内にばね圧の小さな逆止弁23
を摺動自在に設けてあり、スプール7が中立位置付近に
あるときは、通路16aとタンク通路13aは逆止弁23を介し
て接続し、排出通路を形成する。スプール7が図示右方
向に移動するときは、検出ポート15aと通路18との間で
固定絞り部22aが機能し、かつメータインの第1の可変
絞り部14aの開口時、逆止弁23を介して供給通路11aと負
荷通路12aとが連絡される。また、スプール7が図示左
方向に移動するときは、通路18とタンク通路13aとが、
排出通路を形成する第2の可変絞り部21b,通路17a,通路
16aと、逆止弁23とを介して連絡される。
そして、この弁装置5Bによって駆動を制御されるアク
チュエータとして、油圧シリンダ例えば油圧ショベルの
ブームを駆動するブームシリンダ4Bを設けてあり、この
ブームシリンダ4Bのヘッド側を、逆止弁23が位置する負
荷通路12aに、ロッド側を負荷通路12bに連絡してある。
ブームシリンダ4Bによって行われる図示しないブーム
の駆動に際して、該ブームを空中に保持する場合などに
は該ブームの自重がブームシリンダ4Bに作用してこのブ
ームシリンダ4Bのヘッド側管路すなわち負荷通路12aに
保持圧が発生する。
このように構成してある第3の実施例にあっては、ブ
ームシリンダ4Bの単独駆動を意図して、流量制御弁8Bの
スプール7を右方向に移動させると、まず検出ポート15
aとタンク通路13aが遮断され、次に検出ポート15aと負
荷通路12aが連絡され、さらにその後、通路16aがメータ
インの第1の可変絞り部14aを介して供給通路11aと連絡
される。これにより、第1の可変絞り部14a、固定絞り
部22aおよび第2の可変絞り部21aにより前述した第4図
に示す油圧系統が構成されるので、前述した(5)〜
(7)式が成立し、前述の第2の実施例と同様に流量制
御弁8Bのスプールストロークに応じたポート圧力PLお
よびポンプ吐出圧力の制御を実現できる。そして、この
とき、供給通路11aからの圧油は、第1の可変絞り部14
a、通路16a、逆止弁23、負荷通路12aを経てブームシリ
ンダ4Bのヘッド側に供給される。
そして、このとき、ブームシリンダ4Bのヘッド側管路
すなわち負荷通路12aに上記の保持圧が発生している場
合は、上述した第4図に示す油圧系統が構成されるスト
ローク範囲では通路16aの圧力はスプール7のストロー
クにより定まることから、当該圧力が負荷通路12aに発
生する保持圧より低くなる可能性がある。しかしなが
ら、本実施例では、逆止弁23の働きにより負荷通路12a
から通路16aに向かう圧油の流れは阻止されるので、ブ
ームシリンダ4Bのヘッド側管路すなわち負荷通路12aに
保持圧が発生していたとしても、負荷通路12aの保持圧
油は通路16aに流入せず、その圧油が固定絞り部22a、通
路18を経て第2の可変絞り部21aを通り、通路17b,16bお
よび検出ポート15が形成する排出通路を通じてタンクに
流出することはない。このため、ブームシリンダ4Bの収
縮すなわちブームの自重落下を防止するための保持機能
を確保できる。
逆に、流量制御弁8のスプール7を左方向に移動させ
たときには、メータインの第1の可変絞り部14b、通路1
6bを介して供給通路11bと保持圧の発生しない負荷通路1
2が連絡され、かつ第2の可変絞り部21a,通路17a,16a、
逆止弁23および検出ポート15aによってタンク通路13aへ
の排出通路を形成する。したがって、この場合も、固定
絞り部22bおよび第2の可変絞り部21bにより前述した第
4図に示す油圧系統が構成されるので、前述した(5)
〜(7)式が成立し、ポート圧力PLおよびポンプ吐出
圧力の制御を実現できる。なお、このときブームシリン
ダ4Bのヘッド側の戻り油は、負荷通路12aから通路24,16
aおよび逆止弁23を経てタンク通路13aに排出される。
このように第3の実施例では、上述した(5)〜
(7)式の成立により、流量制御弁8Bのスプールストロ
ークに応じたポート圧力(駆動圧力)PLおよびポンプ
吐出圧力の制御を実現でき、このポート圧力の制御によ
りブームシリンダ4Bの推力を制御する力制御が実現でき
る。
また、この第3の実施例では、逆止弁23を負荷通路12
aと第1の可変絞り部14aとの間に設けたので、ブームシ
リンダ4Bを伸長させるために第9図に示すスプール7を
右方向に移動させた際、ブームシリンダ4Bのヘッド側の
保持圧の通路16aへの流入を生じることがなく、ブーム
シリンダ4Bの収縮に伴う図示しないブームの自重落下を
防止できる。
第4の実施例 本発明の第4の実施例を第10図および第11図により説
明する。本実施例はカウンタバランス弁を有しない複動
型のアクチュエータに用いる弁装置を提供するものであ
る。
第10図において、弁装置5Cは、流量制御弁8Cのスプー
ル7に1対の逆止弁25a、25bを設けてあり、このうち逆
止弁25aは供給通路11aと、負荷通路12aおよびタンク通
路13aとの間に配置してあり、また逆止弁25bは供給通路
11bと、負荷通路12bおよびタンク通路13bとの間に配置
してある。アクチュエータとしてはカウンタバランス弁
を備えない旋回モータ4Aを設けてあり、この旋回モータ
4Aは図示しない旋回体を駆動する。
上述した流量制御弁8Cのスプール7を機能的に表示す
ると第11図に示すようになり、同図に示す状態から右方
向にスプール7を移動させたとき、当該スプール7の領
域S1は前述した第8図における領域S1、すなわち固定絞
り部22aと第2の可変絞り部21aが絞りとして機能するス
トローク領域に対応し、また第11図に示すスプール7の
領域S2は前述した第8図に示す領域S2、すなわち第2の
可変絞り部21aが閉塞した状態にあるストローク領域に
対応する。弁装置5Cのその他の構成は前述した第9図に
示すものと同等である。
このように構成した第4の実施例では、例えば流量制
御弁8Cのスプール7を第10,11図の右方向に移動させた
ときには第11図に示す領域S1の範囲においては、第1の
可変絞り部14aおよび固定絞り部21aと、第2の可変絞り
部21aおよび逆止弁25bが位置する排出通路とを含む、第
4図に示す油圧系統が構成されるので、前述した(5)
〜(7)式が成立し、スプール7のストローク、すなわ
ち流量制御弁8Cのレバー操作量によりポート圧力PLを
単独、複合いずれの駆動においても制御でき、またスプ
ール7を第10,11図の左方向に移動させた場合も同様で
あり、これにより、前述した第2の実施例と同等の効果
を奏する。
また、例えば図示しない旋回体が傾斜地に配置された
ときなど旋回モータ4Aに接続する負荷通路12a、12bのい
ずれかに保持圧が発生する。この第4の実施例では、流
量制御弁8Cのスプール7を移動させるときに、上述した
ように第11図に示す領域S1の範囲で第4図に示す油圧系
統が構成され、通路16aまたは16bの圧力がスプール7の
ストロークにより定まるので、その圧力が負荷通路12a,
12bに発生する保持圧より低くなる可能性がある。しか
しながら、負荷通路12a、12bのどちら側に保持圧が発生
している場合でも逆止弁25a、25bのいずれかにより保持
圧油の供給通路11a、11b側への流入が阻止されるので、
旋回モータ4dの意図しない作動、すなわち図示しない旋
回体の動きを生じることがない。
第5の実施例 本発明の第5の実施例を第12図により説明する。本実
施例は保持圧をブロックするのに逆止弁に代え、オペレ
ータチェックを設けたものである。
第12図において、本実施例の弁装置5Dは、弁装置本体
を構成するブロック6のブームシリンダ4Bの保持圧がか
かる負荷通路12aにオペレータチェック26を設けてあ
る。その他の構成は前述した第9図に示す実施例と同等
である。
このように構成した実施例にあっても、第1の可変絞
り部14a,14bと、対応する固定絞り部22a,22b、第2の可
変絞り部21a,21bのそれぞれを含む油圧系統から前述し
た(5)〜(7)式が成立し、ポート圧力PLおよびポ
ンプ吐出圧力を流量制御弁8Bのレバー操作量に応じて制
御できると共に、負荷通路12aに圧油を供給してブーム
シリンダ4Bを伸長させる場合には、負荷通路12aの内の
圧力がブームシリンダ4Bのヘッド側に作用する保持圧よ
りも大きくなった時点ではじめてオペレートチェック26
が開いて、圧油がブームシリンダ4Bのヘッド側に供給さ
れ、ブームシリンダ4Bを駆動する。したがって、ブーム
シリンダ4Bの保持圧油の供給通路11a側への流入を阻止
でき、前述した第9図に示す実施例と同等の効果を奏す
る。
第6の実施例 本発明の第6の実施例を第13図により説明する。この
第13図に示す第6の実施例による弁装置5Eは、前述した
第1の実施例である第1図に示す構成に加えて、流量制
御弁8Eの操作量を最大ストロークに満たない所定量に制
限する制限装置36を設けた構成にしてある。この制限装
置36は例えば流量制御弁8Eのスプール部分7aが当たるこ
とによりその移動を規制する突起体からなっている。こ
の制限装置36によって制限されるストロークの最大値
は、例えば第3図の領域S1に含まれる点Xに相当してい
る。
このように構成した第6の実施例にあっては、油圧モ
ータ4が駆動する慣性負荷が比較的小さく、負荷圧力P
Lが小さい場合に有効であり、流量制御弁8Eをスプール
部分7aが制限装置36に当たるまで操作したときに、前述
の(5)〜(7)式により与えられる負荷圧力PLの値
が油圧モータ4に必要な駆動圧力にほぼ一致するように
制限装置36の配置位置を予め決めておく。これにより、
(6)式から最大ポート圧力が決まるので、当該油圧モ
ータ4に与えられる負荷圧力は第3図の点Xに相当する
比較的小さな負荷圧力PLに制限される。
したがって、この第6の実施例にあっては、基本構造
が前述した第1の実施例と同等であることから前述の
(5)〜(7)式が成立して、オペレータの意図する流
量制御と負荷圧力PLの制御を行うことができると共
に、走行モータ4を含む回路内に余剰の負荷圧力を逃が
すリリーフ弁を特別に設置することなく当該回路内の機
器の保護を図ることができ、また余剰の負荷圧力を逃が
すことに伴うエネルギロスを抑制することができ、経済
的である。
第7の実施例 本発明の第7の実施例を第14図により説明する。この
第14図に示す第7の実施例による弁装置5Fは、前述した
第2の実施例である第5図に示す構成に加えて、流量制
御弁8Fのスプール7のストロークを最大ストロークに満
たない所定位置に制限するねじ37とこのねじ37を締結す
るロックナット38からなる制限装置36Aを設けた構成に
してある。
この第7の実施例においても、前述した第6の実施例
と同様に、この弁装置5Fによって制御されるアクチュエ
ータの駆動圧力を制限でき、前述した第6の実施例と同
等の効果を奏する。
第8の実施例 本発明の第8の実施例を第15図により説明する。この
第8の実施例による弁装置5Gは、パイロット弁39によっ
て発生したパイロット圧を減圧する減圧弁36Bを有し、
この減圧弁36Bが流量制御弁8Gのスプール7の操作量を
制限する制限装置を構成している。その他の構成は前述
した第2の実施例である第5図に示す構成と同等であ
る。
このように、パイロット圧を調整することによっても
前述した第9の実施例と同等の動作を行なわせることが
でき、第9の実施例と同等の効果を奏する。
なお、制限装置である減圧弁36Bを電磁比例弁によっ
て構成すれば、電気信号による最大パイロット圧の調
整、したがって最大ストロークの調整がが可能となる。
産業上の利用可能性 本発明によれば、アクチュエータの単独駆動及び複合
動作に際して、流量制御弁を中立位置から作動させたと
き、ポンプの吐出圧力およびアクチュエータの駆動圧力
を流量制御弁の操作量に応じて制御することができ、ポ
ンプの吐出圧力が意図しないにも係わらずメインリリー
フ弁の設定圧まで上昇してしまう事態を生じることがな
く、優れた操作性が得られる。また、駆動圧力を制御す
ることによるアクチュエータの力制御が可能であり、ア
クチュエータによって慣性負荷を駆動する場合にはその
加速度を制御することができ、オペレータに与えるショ
ックを軽減することができる。
また、固定絞りで減圧して負荷圧力から制御圧力を作
るので、ポンプ吐出圧力とこの制御圧力との差圧を十分
大きくすることができ、ハンチングのない安定した油圧
ポンプのロードセンシング制御が可能であると共に、固
定絞りと第2の可変絞り部の2つの絞りを用いて制御圧
力を作るので、信号通路から排出通路を経てタンクに流
出する流量を少なくでき、エネルギロスの少ない圧力制
御が可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−89202(JP,A) 特開 昭58−13202(JP,A) 特開 平1−250602(JP,A) 特開 昭55−112886(JP,A) 特開 平2−221703(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F15B 11/00 E02F 9/22

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧油供給源(1,2)からアクチュエータ
    (4;4A;4B)に供給される圧油の流れを制御する弁装置
    (5;5A−5G)であって、前記圧油供給源(1,2)に連絡
    される供給通路(11;11a,11b)および前記アクチュエー
    タ(4)に連絡される負荷通路(12;12a,12b)と、前記
    供給通路と前記負荷通路の間に配置され、操作量に応じ
    て開口するメータインの第1の可変絞り部(14;14a,14
    b)とを有する流量制御弁(8;8A−8G)と;前記第1の
    可変絞り部の下流に位置し、前記アクチュエータの負荷
    圧力を検出する通路部分(15;15a,15b)を有する第1の
    信号通路(18;16a,17a,16b,17b,18)と;タンク(56)
    に連絡されるタンク通路(13;13a,13b)と;前記第1の
    信号通路を前記タンク通路に連絡する排出通路(30;16
    b,17b,16a,17a)と;前記排出通路に設けられ、前記流
    量制御弁の操作量に応じて開度を変化させ、前記第1の
    信号通路に前記負荷圧力と異なる制御圧力を生成する第
    2の可変絞り部(21;21a,21b)と;を備え、前記第1の
    信号通路の制御圧力が第2の信号通路(19)を介して前
    記圧油供給源に伝えられる弁装置において、 前記第1の信号通路(18;16a,17a,16b,17b,18)に配置
    され、その第1の信号通路の前記通路部分(15;15a,15
    b)にて検出される負荷圧力を減圧して、該第1の信号
    通路に負荷圧力よりも低い圧力を前記制御圧力として生
    成することを可能とする補助絞り手段(22;22a,22b)を
    さらに備えることを特徴とする弁装置。
  2. 【請求項2】請求の範囲第1項記載の弁装置において、
    前記第2の可変絞り部(21;21a,21b)の形状を、前記流
    量制御弁(8;8A−8G)が中立位置にあるときには所定の
    開度に開いており、前記流量制御弁の操作時に前記第1
    の可変絞り部の開口部に閉じるような形状に設定したこ
    とを特徴とする弁装置。
  3. 【請求項3】請求の範囲第1項記載の弁装置において、
    前記第1の信号通路(18;16a,17a,16b,17b,18)に生成
    される前記制御圧力と他の制御圧力のうちの最大圧力を
    選択し、これを制御圧力として前記第2の信号通路(1
    9)に伝える高圧選択手段(10)をさらに備えることを
    特徴とする弁装置。
  4. 【請求項4】請求の範囲第1項記載の弁装置において、
    前記第1の可変絞り部(14;14a,14b)の前後差圧を制御
    する圧力補償弁(9)と、前記第1の信号通路(18;16
    a,17a,16b,17b,18)に生成された前記制御圧力を前記圧
    力補償弁に伝える第3の信号通路(32)をさらに有し、
    前記圧力補償弁は前記前記第1の可変絞り部の入側の圧
    力と前記第1の信号通路内の制御圧力との差圧を所定値
    に保持することにより前記第1の可変絞り部の前後差圧
    を制御することを特徴とする弁装置。
  5. 【請求項5】請求の範囲第1項記載の弁装置において、
    前記流量制御弁(8;8A−8G)が軸方向に移動可能なスプ
    ール(7a,7b;7)を有し、前記第1(14;14a,14b)およ
    び第2の可変絞り部(21;21a,21b)と前記補助絞り手段
    (22;22a,22b)がこのスプールに形成されていることを
    特徴とする弁装置。
  6. 【請求項6】請求の範囲第1項記載の弁装置において、
    前記第1の可変絞り部(14a,14b)と前記負荷通路(12
    a,12b)との間に第1の可変絞り部から負荷通路に向か
    う圧油の流れのみを許す逆止弁(23;25a,25b)を配置し
    たことを特徴とする弁装置。
  7. 【請求項7】請求の範囲第1項記載の弁装置において、
    前記負荷通路(12a,12b)にオペレータチェック(26)
    を配置したことを特徴とする弁装置。
  8. 【請求項8】請求の範囲第1項記載の弁装置において、
    前記流量制御弁(8E;8F;8G)の操作量を所定量に制限す
    る制限手段(36;36A;26B)をさらに備えることを特徴と
    する弁装置。
  9. 【請求項9】圧油供給源(1,2)から複動型のアクチュ
    エータ(4A;4B)に供給される圧油の流れを制御する弁
    装置(5A−5G)であって、前記圧油供給源に連絡される
    供給通路(11a,11b)および前記アクチュエータに連絡
    される1対の負荷通路(12a,12b)と、前記供給通路と
    前記1対の負荷通路との間にそれぞれ配置され、操作量
    に応じた開度で操作方向に応じて交互に開口する1対の
    メータインの第1の可変絞り部(14a,14b)とを有する
    流量制御弁(8A−8G)と;前記1対の第1の可変絞り部
    の下流にそれぞれ位置し、前記流量制御弁の操作方向に
    応じて交互に前記アクチュエータの負荷圧力を検出する
    通路部分(15a,15b)を有する1対の第1の信号通路(1
    6a,17a,16b,17b,18)と;それぞれタンク(56)に連絡
    される1対のタンク通路(13a,13b)と;前記1対の第
    1の信号通路をそれぞれ前記1対のタンク通路に連絡す
    る1対の排出通路(16b,17b,16a,17a)と;前記1対の
    排出通路にそれぞれ設けられ、前記流量制御弁の操作量
    に応じて開度を変化させ、前記1対の第1の信号通路の
    それぞれにこれらが検出する負荷圧力と異なる制御圧力
    を前記流量制御弁の操作方向に応じて交互に生成する1
    対の第2の可変絞り部(14a,14b)と;を備え、前記1
    対の第1の信号通路に交互に生成される制御圧力が第2
    の信号通路(19)を介して前記圧油供給源に伝えられる
    弁装置において、 前記1対の第1の信号通路(16a,17a,16b,17b,18)にそ
    れぞれ配置され、その1対の第1の信号通路の前記通路
    部分(15a,15b)にて交互に検出される負荷圧力をそれ
    ぞれ減圧して、該1対の第1の信号通路に負荷圧力より
    低い圧力を前記制御圧力として生成することを可能とす
    る1対の補助絞り手段(22a,22b)をさらに備えること
    を特徴とする弁装置。
  10. 【請求項10】請求の範囲第9項記載の弁装置におい
    て、前記流量制御弁(8A−8G)が軸方向に移動可能なス
    プール(7)を有し、前記1対の第1の可変絞り部(14
    a,14b)および1対の第2の可変絞り部(21a,21b)と前
    記1対の補助絞り手段(22a,22b)がこのスプールに形
    成されていることを特徴とする弁装置。
  11. 【請求項11】請求の範囲第10項記載の弁装置におい
    て、前記スプール(7)は1対の内部通路(16a,16b)
    を有し、該スプールの軸方向のいずれか一方への移動に
    伴う前記1対の第1の可変絞り部(14a,14b)の一方(1
    4a)の開口時に、前記1対の内部通路の一方(16a)が
    前記1対の第1の信号通路の一方として機能すると共
    に、前記前記1対の内部通路の他方(16b)が前記1対
    の排出通路の一方として機能し、該スプールの軸方向の
    他方への移動に伴う前記1対の第1の可変絞り部の他方
    (14b)の開口時に、前記1対の内部通路の一方(16a)
    が前記1対の排出通路の他方として機能すると共に、前
    記1対の内部通路の他方(16b)が前記1対の第1の信
    号通路の他方として機能することを特徴とする弁装置。
  12. 【請求項12】請求の範囲第11項記載の弁装置におい
    て、前記1対の内部通路が、それぞれ、前記1対の第1
    の可変絞り部(14a,14b)の下流側に位置する第1の通
    路部分(16a,16b)と、前記1対の負荷通路(12a,12b)
    および1対のタンク通路(13a,13b)に連絡可能な第2
    の通路部分(15a,15b)とを有し、前記第1の通路部分
    と第2の通路部分との間に第1の通路部分から第2の通
    路部分に向かう圧油の流れのみを許す逆止弁(25a,25
    b)をそれぞれ配置したことを特徴とする弁装置。
  13. 【請求項13】圧油供給源(1,2)と、この圧油供給源
    からの圧油により駆動される少なくとも1つのアクチュ
    エータ(4;4A;4B)と、前記圧縮供給源からアクチュエ
    ータに供給される圧油の流れを制御する弁装置(5;5A−
    5G)とを有し、前記弁装置は、前記圧油供給源(1,2)
    に連絡される供給通路(11;11a,11b)および前記アクチ
    ュエータ(4)に連絡される負荷通路(12;12a,12b)
    と、前記供給通路と前記負荷通路の間に配置され、操作
    量に応じて開口するメータインの第1の可変絞り部(1
    4;14a,14b)とを有する流量制御弁(8;8a−8G)と;前
    記第1の可変絞り部の下流に位置し、前記アクチュエー
    タの負荷圧力を検出する通路部分(15;15a,15b)を有す
    る第1の信号通路(18;16a,17a,16b,17b,18)と;タン
    ク(56)に連絡されるタンク通路(13;13a,13b)と;前
    記第1の信号通路を前記タンク通路に連絡する排出通路
    (30;16b,17b,16a,17a)と;前記排出通路に設けられ、
    前記流量制御弁の操作量に応じて開度を変化させ、前記
    第1の信号通路に前記負荷圧力と異なる制御圧力を生成
    する第2の可変絞り部(21;21a,21b)と;前記第1の信
    号通路の制御圧力を前記圧油供給源に伝える第2の信号
    通路(19)と;を備える油圧駆動装置において、 前記弁装置(5;5A−5G)は、前記第1の信号通路(18;1
    6a,17a,16b,17b,18)に配置され、その第1の信号通路
    の前記通路部分(15;15a,15b)にて検出される負荷圧力
    を減圧して、該第1の信号通路に負荷圧力よりも低い圧
    力を前記制御圧力として生成することを可能とする補助
    絞り手段(22;22a,22b)をさらに備えることを特徴とす
    る油圧駆動装置。
  14. 【請求項14】請求の範囲第13項記載の油圧駆動装置に
    おいて、前記圧油供給源が、油圧ポンプ(1)と、この
    油圧ポンプの吐出圧力と前記第2の信号通路(19)によ
    り伝えられる制御圧力との差圧をほぼ一定に保持するよ
    うに油圧ポンプの吐出量を制御するポンプ制御手段
    (2)を有することを特徴とする油圧駆動装置。
  15. 【請求項15】請求の範囲第13項記載の油圧駆動装置に
    おいて、前記弁装置(5;5A−5G)は、前記第1の可変絞
    り部(14;14a,14b)の前後差圧を制御する圧力補償弁
    (9)と、前記第1の信号通路(18;16a,17a,16b,17b,1
    8)に生成された前記制御圧力を前記圧力補償弁に伝え
    る第3の信号通路(32)とをさらに有し、前記圧力制御
    弁は前記第1の可変絞り部の入側の圧力と前記第1の信
    号通路内の制御圧力との差圧を所定値に保持することに
    より前記第1の可変絞り部の前後差圧を制御することを
    特徴とする油圧駆動装置。
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