JP2815373B2 - 第三元素添加Nb▲下3▼A▲l▼超電導部材の製造方法 - Google Patents
第三元素添加Nb▲下3▼A▲l▼超電導部材の製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明はNb3Al超電導部材の製造方法に係り、特にGe
やSi等の第三元素の添加により改善された性質を有する
超電導線に好適する部材の製造方法に関する。
やSi等の第三元素の添加により改善された性質を有する
超電導線に好適する部材の製造方法に関する。
(従来の技術) Nb3SnやNb3Al等の化合物系の超電導材料は、一般にNb
−Ti合金等の合金系超電導材料に比較して優れた超電導
特性を有しており、特にNb3AlはNb3Snに比較して上部臨
界磁界(Hc2)が高い上、機械的性質に優れる等の利点
を有するが、Nb3Alの生成温度が高く、かつ長時間の熱
処理を必要とする難点がある。Nb−Al系合金の拡散過程
に関する研究によれば、Nb−Alの拡散速度は極めて小さ
く、例えば800℃前後で数μmのNb3Al層を生成するため
に極めて長時間と拡散時間を要することが知られてい
る。
−Ti合金等の合金系超電導材料に比較して優れた超電導
特性を有しており、特にNb3AlはNb3Snに比較して上部臨
界磁界(Hc2)が高い上、機械的性質に優れる等の利点
を有するが、Nb3Alの生成温度が高く、かつ長時間の熱
処理を必要とする難点がある。Nb−Al系合金の拡散過程
に関する研究によれば、Nb−Alの拡散速度は極めて小さ
く、例えば800℃前後で数μmのNb3Al層を生成するため
に極めて長時間と拡散時間を要することが知られてい
る。
しかしながら、NbがAl中に微細に多数存在すれば、粒
界拡散が支配的となり熱処理条件を改善することができ
るため実用レベルの超電導部材を製造することが可能と
なる。
界拡散が支配的となり熱処理条件を改善することができ
るため実用レベルの超電導部材を製造することが可能と
なる。
このような観点から、現在Nb3Al超電導線の製造方法
としてジェリー・ロール法(jelly−roll technique)
と粉末法が知られている。
としてジェリー・ロール法(jelly−roll technique)
と粉末法が知られている。
ジェリー・ロール法は、NbシートとAlシートを重ね巻
きするものであり、シングル線の加工々程とこれらの組
込み工程が省略される利点を有する。
きするものであり、シングル線の加工々程とこれらの組
込み工程が省略される利点を有する。
一方、粉末法は、金属管内にNbとAlの混合粉末を充填
し、これらを成型後熱処理を施すものである。
し、これらを成型後熱処理を施すものである。
このようなNb3Alの超電導特性(Hc2および高磁界にお
ける臨界電流密度;Jc)はSiやGe等の第三元素の添加に
より向上することが急冷法による試料に関する実験結果
として報告されている(Appl.Phys.Lett.,vol.47,No.6,
15Septembar 1985)。この粉末法への適用として、例え
ばGe粉末をNb、Alの粉末と混合して、これをテープ状に
加工した後、電子ビーム照射を含めた2段熱処理を施す
方法が検討されているが、Ge粉末の加工性が低いため、
その初期粒径によって加工度が限定され実用的でない。
ける臨界電流密度;Jc)はSiやGe等の第三元素の添加に
より向上することが急冷法による試料に関する実験結果
として報告されている(Appl.Phys.Lett.,vol.47,No.6,
15Septembar 1985)。この粉末法への適用として、例え
ばGe粉末をNb、Alの粉末と混合して、これをテープ状に
加工した後、電子ビーム照射を含めた2段熱処理を施す
方法が検討されているが、Ge粉末の加工性が低いため、
その初期粒径によって加工度が限定され実用的でない。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は上記の難点、即ち第三元素の添加されたNb3A
l超電導部材の加工性を改善し、Hc2や高磁界でのJc当の
超電導特性に優れた超電導部材の製造方法を提供するこ
とをその目的とする。
l超電導部材の加工性を改善し、Hc2や高磁界でのJc当の
超電導特性に優れた超電導部材の製造方法を提供するこ
とをその目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本願第1の発明の第三元素添加Nb3Al超電導部材の製
造方法は、補強部材の外側に、多数の貫通部を有する厚
さt1のNbまたはNb基合金シートと、厚さt2のAl合金シー
トをt1/t2=0.5〜10の範囲で積層しながら巻回し、この
巻回層の外側に拡散障壁および安定化材を順次配置した
後減面加工を施し、次いでNb3Al生成の熱処理を施すこ
とを特徴としている。
造方法は、補強部材の外側に、多数の貫通部を有する厚
さt1のNbまたはNb基合金シートと、厚さt2のAl合金シー
トをt1/t2=0.5〜10の範囲で積層しながら巻回し、この
巻回層の外側に拡散障壁および安定化材を順次配置した
後減面加工を施し、次いでNb3Al生成の熱処理を施すこ
とを特徴としている。
さらに本願第2の発明の第三元素添加Nb3Al超電導部
材の製造方法は、補強部材の外側に、多数の貫通部を有
する厚さt1のNbまたはNb基合金シートと、厚さt2のAl合
金シートをt1/t2=0.5〜10の範囲で積層しながら巻回
し、この巻回層の外側に金属管を配置した後減面加工を
施し、次いでNb3Al生成の熱処理を施すことを特徴とし
ている。
材の製造方法は、補強部材の外側に、多数の貫通部を有
する厚さt1のNbまたはNb基合金シートと、厚さt2のAl合
金シートをt1/t2=0.5〜10の範囲で積層しながら巻回
し、この巻回層の外側に金属管を配置した後減面加工を
施し、次いでNb3Al生成の熱処理を施すことを特徴とし
ている。
本願発明における補強部材としては、強度が大きく、
かつ構成部材として適度の加工性を有するものであれば
使用し得るが、このようなものとしてNbまたはNb基合金
を上げることができる。
かつ構成部材として適度の加工性を有するものであれば
使用し得るが、このようなものとしてNbまたはNb基合金
を上げることができる。
また本願発明における第三元素は、予めAlに添加し、
これをシート状に加工したAl合金シートとして用いられ
るが、同時に第三元素を添加したNb基合金シートを用い
ることもできる。
これをシート状に加工したAl合金シートとして用いられ
るが、同時に第三元素を添加したNb基合金シートを用い
ることもできる。
上記の第三元素としてはGe、Siが適する。
これらの添加元素はそれぞれ単独に添加される場合に
は、 Ge=(0.5〜35)at% Si=(0.1〜15)at% の範囲であることが好ましく、さらに同時にAl合金シー
トあるはいはNb基合金シートに添加して用いることもで
きる。この場合の添加量は、 (Ge+Si)=(0.1〜35)at% の範囲が好適する。この添加量の範囲は超電導特性と加
工性の2点から選定されるものである。即ち、添加量が
少ないとHc2およびJc向上の効果が小さく、添加量が多
くなると加工性が低下する。
は、 Ge=(0.5〜35)at% Si=(0.1〜15)at% の範囲であることが好ましく、さらに同時にAl合金シー
トあるはいはNb基合金シートに添加して用いることもで
きる。この場合の添加量は、 (Ge+Si)=(0.1〜35)at% の範囲が好適する。この添加量の範囲は超電導特性と加
工性の2点から選定されるものである。即ち、添加量が
少ないとHc2およびJc向上の効果が小さく、添加量が多
くなると加工性が低下する。
Geおよび/またはSiの量が、上記範囲内の高濃度、即
ち共晶点近傍の場合には、例えばAl合金に対して104℃/
min以上の冷却速度で凝固させ、共晶組織を微細にして
加工性を改善させる方法を用いる。
ち共晶点近傍の場合には、例えばAl合金に対して104℃/
min以上の冷却速度で凝固させ、共晶組織を微細にして
加工性を改善させる方法を用いる。
上記以外の組成の場合には、基本的には加工性を低下
させない程度の固溶体を主として若干の共晶組織を含む
組成が適する。
させない程度の固溶体を主として若干の共晶組織を含む
組成が適する。
この場合のGe、Siの量は、それぞれ単独に添加される
場合には、 Ge=(1〜9)at% Si=(0.1〜3)at% の範囲であることが好ましく、さらに同時にAl合金シー
トあるいはNb基合金シートに添加される場合には (Ge+Si)=(0.1〜9)at% の範囲が好ましい。
場合には、 Ge=(1〜9)at% Si=(0.1〜3)at% の範囲であることが好ましく、さらに同時にAl合金シー
トあるいはNb基合金シートに添加される場合には (Ge+Si)=(0.1〜9)at% の範囲が好ましい。
本願発明におけるNbまたはNb基合金シートの厚さは、
Al合金シートの厚さの0.5〜10倍の範囲内のものを選択
して用いる。この理由は上記の厚さの比が0.5未満であ
ると超電導性を示さないAlに富むNb−Al化合物、例えば
NbAl3、NbAl、Nb2Al等が多く発生し、Nb3Alの生成量が
低下するためであり、またこの比が10を越えるとA15型
のNb3Al化合物中のAl量が不足するとともにその生成量
が低下して、いずれの場合にも超電導特性の向上が認め
られないことによる。
Al合金シートの厚さの0.5〜10倍の範囲内のものを選択
して用いる。この理由は上記の厚さの比が0.5未満であ
ると超電導性を示さないAlに富むNb−Al化合物、例えば
NbAl3、NbAl、Nb2Al等が多く発生し、Nb3Alの生成量が
低下するためであり、またこの比が10を越えるとA15型
のNb3Al化合物中のAl量が不足するとともにその生成量
が低下して、いずれの場合にも超電導特性の向上が認め
られないことによる。
上記のNbまたはNb基合金シートには多数の貫通部が形
成されており、これによりNbフィラメントの微細化と同
様の効果を得ることができる。このようなシートは、シ
ートに多数の細孔を打抜加工により形成するか、あるい
は同一直線上に位置する多数の短いスリットをその横方
向の位置を相互にずらせて平行に多数形成したシートを
横方向に伸張させることにより得られる。
成されており、これによりNbフィラメントの微細化と同
様の効果を得ることができる。このようなシートは、シ
ートに多数の細孔を打抜加工により形成するか、あるい
は同一直線上に位置する多数の短いスリットをその横方
向の位置を相互にずらせて平行に多数形成したシートを
横方向に伸張させることにより得られる。
さらに本願第1の発明における拡散障壁としてはNb、
Taあるいはこれらの合金が適しており、通常管体として
用いられる。
Taあるいはこれらの合金が適しており、通常管体として
用いられる。
同様に、安定化材としてはCuまたはCu合金を採用する
ことが好ましい。
ことが好ましい。
(実施例) 実施例1 厚さ0.5mm、幅300mm、長さ1260mmのAl−4.8at%Ge合
金シートと厚さ0.3mmで上記と同一の幅および長さを有
するNbメッシュシートとを外径14mmφのNbロッドの外周
に重ね巻きし、これを内径42mmφ、外径45mmφのNb管内
に収容した後、その外側に厚さ4.5mmのCu管を配置し
た。
金シートと厚さ0.3mmで上記と同一の幅および長さを有
するNbメッシュシートとを外径14mmφのNbロッドの外周
に重ね巻きし、これを内径42mmφ、外径45mmφのNb管内
に収容した後、その外側に厚さ4.5mmのCu管を配置し
た。
このようにして得られた長さ300mm、外径55mmφの複
合体の両端を密封した後、静水圧加圧および静水圧押出
加工を施して外径15mmφの複合線を製作した。
合体の両端を密封した後、静水圧加圧および静水圧押出
加工を施して外径15mmφの複合線を製作した。
この複合線に縮径加工を施して外径1.40mmφの線材と
し、さらに圧延加工を施した後硝酸中に浸漬して最外層
のCuを除去し厚さ0.2mmのテープを製造した。このテー
プに1200℃で1分間の均質化処理を施した後、750℃で
4日間の熱処理を施して超電導テープを製造した。
し、さらに圧延加工を施した後硝酸中に浸漬して最外層
のCuを除去し厚さ0.2mmのテープを製造した。このテー
プに1200℃で1分間の均質化処理を施した後、750℃で
4日間の熱処理を施して超電導テープを製造した。
このようにして得られたテープの臨界電流密度(Jc)
は13Tで340A/mm2、18Tで272A/mm2であった。これに対し
Al−Ge合金シートの代りにAlシートを用いて同様の方法
により製造したテープのJcは13Tで540A/mm2、18Tで110A
/mm2であった。
は13Tで340A/mm2、18Tで272A/mm2であった。これに対し
Al−Ge合金シートの代りにAlシートを用いて同様の方法
により製造したテープのJcは13Tで540A/mm2、18Tで110A
/mm2であった。
実施例2 実施例1で得た外径15mmφの複合線に伸線加工を施し
て平行面間距離2.1mmの断面六角形の線材を製造した。
この線材の301本を厚さ4.5mm、内径40mmφのCu管中に稠
密に充填してその両端を密封した後、静水圧押出加工を
施し、次いでウェージング加工および伸線加工を施して
外径1.0mmφの線材を製造した。この線材に950℃で1分
間および750℃で4日間の二段熱処理を施して超電導線
を製造した。
て平行面間距離2.1mmの断面六角形の線材を製造した。
この線材の301本を厚さ4.5mm、内径40mmφのCu管中に稠
密に充填してその両端を密封した後、静水圧押出加工を
施し、次いでウェージング加工および伸線加工を施して
外径1.0mmφの線材を製造した。この線材に950℃で1分
間および750℃で4日間の二段熱処理を施して超電導線
を製造した。
このようにして得られた線材のJcは13Tで125A/mm2、1
8Tで100A/mm2であった。これに対しAl−Geシートの代り
にAlシートを用いて同様の方法により製造した線材のJc
は13Tで180A/mm2、18Tで36A/mm2であった。
8Tで100A/mm2であった。これに対しAl−Geシートの代り
にAlシートを用いて同様の方法により製造した線材のJc
は13Tで180A/mm2、18Tで36A/mm2であった。
実施例3 実施例1のAl−Ge合金シートの代りに、Al−0.26at%
Si合金シートを用いた他は同様の方法により超電導テー
プを製造した。このテープのJcは13Tで260A/mm2、18Tで
208A/mm2であった。
Si合金シートを用いた他は同様の方法により超電導テー
プを製造した。このテープのJcは13Tで260A/mm2、18Tで
208A/mm2であった。
実施例4 実施例1のAl−Ge合金シートの代りに、Al−0.26at%
Si合金シートを用いて、実施例2と同様の方法で超電導
線を製造した。この線材のJcは13Tで80A/mm2、18Tで64A
/mm2であった。
Si合金シートを用いて、実施例2と同様の方法で超電導
線を製造した。この線材のJcは13Tで80A/mm2、18Tで64A
/mm2であった。
実施例5 急冷法により製造した厚さ0.1mm、幅150mm、長さ2030
mmのAl−25.3at%Ge合金シートと厚さ0.3mmで上記と同
一の幅および長さを有するNbメッシュシートとを外径10
mmφのNbロッドの外周に重ね巻きし、これを内径40mm
φ、外径45mmφのNb管内に収容した後、その外周に厚さ
4.5mmのCu管を配置した。
mmのAl−25.3at%Ge合金シートと厚さ0.3mmで上記と同
一の幅および長さを有するNbメッシュシートとを外径10
mmφのNbロッドの外周に重ね巻きし、これを内径40mm
φ、外径45mmφのNb管内に収容した後、その外周に厚さ
4.5mmのCu管を配置した。
このようにして得られた長さ150mm、外径55mmφの複
合体の両端を密封した後、静水圧加圧および静水圧押出
加工を2回施して外径15mmφの複合線を製造した。
合体の両端を密封した後、静水圧加圧および静水圧押出
加工を2回施して外径15mmφの複合線を製造した。
この複合線に縮径加工を施して外径1.20mmφの線材と
し、次いで硝酸中に浸漬して最外層のCuを除去し外径1.
0mmφの線材を製造した。この線材に1250℃で5分間の
均質化処理を施した後、700℃で4日間の熱処理を施し
て超電導線を製造した。
し、次いで硝酸中に浸漬して最外層のCuを除去し外径1.
0mmφの線材を製造した。この線材に1250℃で5分間の
均質化処理を施した後、700℃で4日間の熱処理を施し
て超電導線を製造した。
このようにして得られた線材の臨界電流密度(Jc)は
13Tで442A/mm2、18Tで280A/mm2であった。
13Tで442A/mm2、18Tで280A/mm2であった。
実施例6 実施例5のAl−Ge合金シートの代りに、Al−8.3at%S
i合金シートを用いた他は同様の方法により超電導線材
を製造した。この線材のJcは13Tで400A/mm2、18Tで250A
/mm2であった。
i合金シートを用いた他は同様の方法により超電導線材
を製造した。この線材のJcは13Tで400A/mm2、18Tで250A
/mm2であった。
実施例7 実施例5のAl−Ge合金シートの代りに、Al−14.3at%
Ge4.8at%Si合金シートを用い、熱処理を2段階で施し
た他は同様の方法により超電導線を製造した。1段目の
熱処理は電子ビーム照射(60W/mm2)で施し、2段目の
熱処理は700℃で100時間施した。この線材のJcは13Tで5
00A/mm2、18Tで450A/mm2であった。
Ge4.8at%Si合金シートを用い、熱処理を2段階で施し
た他は同様の方法により超電導線を製造した。1段目の
熱処理は電子ビーム照射(60W/mm2)で施し、2段目の
熱処理は700℃で100時間施した。この線材のJcは13Tで5
00A/mm2、18Tで450A/mm2であった。
[発明の効果] 以上述べたように本発明によれば、多数の貫通部を有
するNbまたはNb基合金シートと、Al合金シートを用いる
ことにより、極細多心構造を容易に達成することがで
き、かつ超電導特性および加工性改善のための第三元素
の添加されたNb3Al超電導部材を容易に製造することが
できる。この超電導部材は上部臨界磁界(Hc2)や高磁
界における臨界電流密度(Jc)等の超電導特性に優れ、
超電導マグネット形成用の実用線材として好適する。
するNbまたはNb基合金シートと、Al合金シートを用いる
ことにより、極細多心構造を容易に達成することがで
き、かつ超電導特性および加工性改善のための第三元素
の添加されたNb3Al超電導部材を容易に製造することが
できる。この超電導部材は上部臨界磁界(Hc2)や高磁
界における臨界電流密度(Jc)等の超電導特性に優れ、
超電導マグネット形成用の実用線材として好適する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C22F 1/00 661 C22F 1/00 661A 680 680 685 685Z 686 686Z H01B 13/00 565 H01B 13/00 565A (72)発明者 神定 良昌 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番 1号 昭和電線電纜株式会社内 (72)発明者 野呂 治人 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番 1号 昭和電線電纜株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−140521(JP,A) 特開 昭62−240751(JP,A) 特公 昭58−5487(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C22F 1/00 C22C 1/00 H01B 13/00 565 C22C 27/02 102
Claims (8)
- 【請求項1】補強部材の外側に、多数の貫通部を有する
厚さt1のNbまたはNb基合金シートと、厚さt2のAl合金シ
ートをt1/t2=0.5〜10の範囲で積層しながら巻回し、こ
の巻回層の外側に拡散障壁および安定化材を順次配置し
た後減面加工を施し、次いでNb3Al生成の熱処理を施す
ことを特徴とする第三元素添加Nb3Al超電導部材の製造
方法。 - 【請求項2】補強部材の外側に、多数の貫通部を有する
厚さt1のNbまたはNb基合金シートと、厚さt2のAl合金シ
ートをt1/t2=0.5〜10の範囲で積層しながら巻回し、こ
の巻回層の外側に金属管を配置した後減面加工を施し、
次いでNb3Al生成の熱処理を施すことを特徴とする第三
元素添加Nb3Al超電導部材の製造方法。 - 【請求項3】補強部材は、NbまたはNb合金よりなる特許
請求の範囲第1項あるいは第2項記載の第三元素添加Nb
3Al超電導部材の製造方法。 - 【請求項4】Nb基合金シートおよび/またはAl合金シー
トはGeおよび/またはSiが添加されてなる特許請求の範
囲第1項あるいは第2項記載の第三元素添加Nb3Al超電
導部材の製造方法。 - 【請求項5】Geおよび/またはSiの添加料量は Ge=0.5〜35at% Si=0.1〜15at% (Ge+Si)=0.1〜35at% の範囲である特許請求の範囲第4項記載の第三元素添加
Nb3Al超電導部材の製造方法。 - 【請求項6】Geおよび/またはSiの添加料量は Ge=(1〜9)at% Si=(0.1〜3)at% (Ge+Si)=(0.1〜9)at% の範囲である特許請求の範囲第4項記載の第三元素添加
Nb3Al超電導部材の製造方法。 - 【請求項7】拡散障壁はNb、Taあるいはこれらの合金よ
りなる特許請求の範囲第1項、第3項または第4項いず
れか1項記載の第三元素添加Nb3Al超電導部材の製造方
法。 - 【請求項8】安定化材はCuまたはCu合金よりなる特許請
求の範囲第1項、第3項または第4項いずれか1項記載
の第三元素添加Nb3Al超電導部材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63297759A JP2815373B2 (ja) | 1987-12-28 | 1988-11-25 | 第三元素添加Nb▲下3▼A▲l▼超電導部材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33299087 | 1987-12-28 | ||
JP62-332990 | 1987-12-28 | ||
JP63297759A JP2815373B2 (ja) | 1987-12-28 | 1988-11-25 | 第三元素添加Nb▲下3▼A▲l▼超電導部材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01240638A JPH01240638A (ja) | 1989-09-26 |
JP2815373B2 true JP2815373B2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=26561222
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63297759A Expired - Lifetime JP2815373B2 (ja) | 1987-12-28 | 1988-11-25 | 第三元素添加Nb▲下3▼A▲l▼超電導部材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2815373B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0636331B2 (ja) * | 1987-08-25 | 1994-05-11 | 科学技術庁金属材料技術研究所長 | Nb▲下3▼A1化合物超電導線材の製造法 |
-
1988
- 1988-11-25 JP JP63297759A patent/JP2815373B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01240638A (ja) | 1989-09-26 |
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