JP2814206B2 - 椅 子 - Google Patents
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- JP2814206B2 JP2814206B2 JP2601295A JP2601295A JP2814206B2 JP 2814206 B2 JP2814206 B2 JP 2814206B2 JP 2601295 A JP2601295 A JP 2601295A JP 2601295 A JP2601295 A JP 2601295A JP 2814206 B2 JP2814206 B2 JP 2814206B2
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- Japan
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- cam
- bush
- shaft
- upward
- downward
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、着席者がいなくなると
自動的に正面向き(前向き)に戻る椅子に関する。
自動的に正面向き(前向き)に戻る椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】従前、実開昭60−145844号公報
によって台枠に立設した円筒状の支脚パイプ内に上面を
傾斜状カム面とした上向きカムを固定し、一方、座板の
下面に垂設した軸杆に前記上向きカムのカム面に摺接す
るカム面を設けた下向きカムを上下摺動自在に装着する
と共に該下向きカムを上向きカム上面に重合設置し、該
下向きカムを支脚パイプ内に設けたばねにより押圧して
上向きカムに圧接させるように構成したことを特徴とす
る椅子が開示されているが、この椅子は、同公報の図面
に示されているような、上・下1対の傾斜カムによる方
向復元装置を利用しているものである。
によって台枠に立設した円筒状の支脚パイプ内に上面を
傾斜状カム面とした上向きカムを固定し、一方、座板の
下面に垂設した軸杆に前記上向きカムのカム面に摺接す
るカム面を設けた下向きカムを上下摺動自在に装着する
と共に該下向きカムを上向きカム上面に重合設置し、該
下向きカムを支脚パイプ内に設けたばねにより押圧して
上向きカムに圧接させるように構成したことを特徴とす
る椅子が開示されているが、この椅子は、同公報の図面
に示されているような、上・下1対の傾斜カムによる方
向復元装置を利用しているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術におい
て述べた椅子は、上・下1対の傾斜カムによる方向復元
装置を構成要素としているので、座板の回転により可動
側下向きカムが回転したときには、固定側上向きカムに
対する可動側下向きカムの接触個所が軸杆から一方に偏
倚して位置し、当該接触個所に荷重が集中してかかるこ
とになるものであり、このように一方にのみ偏倚した個
所で荷重を受けた状態では軸杆と同軸杆が接触する面と
の間に生ずる接触圧(制動力)が増大し、当該軸杆の回
転のスムーズ性が悪化し易く不快音(マサツによる金属
音)を出し易いものであった。
て述べた椅子は、上・下1対の傾斜カムによる方向復元
装置を構成要素としているので、座板の回転により可動
側下向きカムが回転したときには、固定側上向きカムに
対する可動側下向きカムの接触個所が軸杆から一方に偏
倚して位置し、当該接触個所に荷重が集中してかかるこ
とになるものであり、このように一方にのみ偏倚した個
所で荷重を受けた状態では軸杆と同軸杆が接触する面と
の間に生ずる接触圧(制動力)が増大し、当該軸杆の回
転のスムーズ性が悪化し易く不快音(マサツによる金属
音)を出し易いものであった。
【0004】本発明は、上記回転のスムーズ性の悪化お
よび不快音の発生を解消する工夫を施した新規の椅子を
提供することを目的とするものであつた。
よび不快音の発生を解消する工夫を施した新規の椅子を
提供することを目的とするものであつた。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係わる椅子は、床面1等にネジ2や台座によ
り立設するようにした脚柱パイプ3と、脚柱パイプ3内
に回転可能として設けた軸12と、当該軸12の上端に
固定した座席体16と、脚柱パイプ3内における軸12
のまわりに回転不能の状態として嵌め設けた固定側ブッ
シュ19と、脚柱パイプ3内における軸12のまわりの
固定側ブッシュ19より上側の個所に脚柱パイプ3に対
しては回転可能および上下動可能の状態また軸12に対
しては回転不能および上下動可能の状態として嵌め設け
た可動側ブッシュ21と、固定側ブッシュ19における
上端縁面の外周側半分個所および可動側ブッシュ21に
おける下端縁面の外周側半分個所に相互に接して摺る状
態で設けた傾斜状の外側上向きカム33および外側下向
きカム43と、固定側ブッシュ19における上端縁面の
内周側半分個所および可動側ブッシュ21における下端
縁面の内周側半分個所に相互に接して摺る状態として設
けた上記外側上・下向きカム33、43と反対向き同じ
角度で傾斜する内側上向きカム28および内側下向きカ
ム38と、脚柱パイプ内に可動側ブッシュ21を押下す
る状態で設けたバネ45と、を備えたものである。
に本発明に係わる椅子は、床面1等にネジ2や台座によ
り立設するようにした脚柱パイプ3と、脚柱パイプ3内
に回転可能として設けた軸12と、当該軸12の上端に
固定した座席体16と、脚柱パイプ3内における軸12
のまわりに回転不能の状態として嵌め設けた固定側ブッ
シュ19と、脚柱パイプ3内における軸12のまわりの
固定側ブッシュ19より上側の個所に脚柱パイプ3に対
しては回転可能および上下動可能の状態また軸12に対
しては回転不能および上下動可能の状態として嵌め設け
た可動側ブッシュ21と、固定側ブッシュ19における
上端縁面の外周側半分個所および可動側ブッシュ21に
おける下端縁面の外周側半分個所に相互に接して摺る状
態で設けた傾斜状の外側上向きカム33および外側下向
きカム43と、固定側ブッシュ19における上端縁面の
内周側半分個所および可動側ブッシュ21における下端
縁面の内周側半分個所に相互に接して摺る状態として設
けた上記外側上・下向きカム33、43と反対向き同じ
角度で傾斜する内側上向きカム28および内側下向きカ
ム38と、脚柱パイプ内に可動側ブッシュ21を押下す
る状態で設けたバネ45と、を備えたものである。
【0006】
【作用】本発明は、着席者が体を横向きにした場合には
当該横向き動作に伴って座席体16、軸12および可動
側ブッシュ21が上記体のまわし角度と同じ角度までま
わり、可動側ブッシュ21における内側下向きカム38
および外側下向きカム43と固定側ブッシュ19におけ
る内側上向きカム28および外側上向きカム33とが上
記角度だけズレ、このズレによって可動側ブッシュ21
が上方に移動してバネ45が縮み状態となり、そして着
席者が上記横向き後に立ち上って離席した場合には上記
において縮んだバネ45の伸び力によって可動側ブッシ
ュ21が下方に移動して当該可動側ブッシュ21におけ
る内側下向きカム38および外側下向きカム43と固定
側ブッシュ19における内側上向きカム28および外側
上向きカム33とのズレがなくなると共にこのズレのな
くなるときの可動側ブッシュ21の回転によって軸12
および座席体16が上記横向きとなる際とは逆の方向に
回転して元の向き(正面向き)に戻るものである。
当該横向き動作に伴って座席体16、軸12および可動
側ブッシュ21が上記体のまわし角度と同じ角度までま
わり、可動側ブッシュ21における内側下向きカム38
および外側下向きカム43と固定側ブッシュ19におけ
る内側上向きカム28および外側上向きカム33とが上
記角度だけズレ、このズレによって可動側ブッシュ21
が上方に移動してバネ45が縮み状態となり、そして着
席者が上記横向き後に立ち上って離席した場合には上記
において縮んだバネ45の伸び力によって可動側ブッシ
ュ21が下方に移動して当該可動側ブッシュ21におけ
る内側下向きカム38および外側下向きカム43と固定
側ブッシュ19における内側上向きカム28および外側
上向きカム33とのズレがなくなると共にこのズレのな
くなるときの可動側ブッシュ21の回転によって軸12
および座席体16が上記横向きとなる際とは逆の方向に
回転して元の向き(正面向き)に戻るものである。
【0007】
【発明の効果】本発明は係わる椅子は、上記作用におい
て述べたことから判るように着席者は着席のまま体を横
向きとすることができるものであり、また当該横向きの
まま立ち上ったときには座席体16が自動的に正面向き
状態となるものであって極めて便利であるは勿論である
が、特に本発明においては、外側上向きカム33および
外側下向きカム43の傾斜向きと内側上向きカム28お
よび内側下向きカム38の傾斜向きとを反対向きの同じ
角度としたので、上記ズレの状態のときにおける外側上
向きカム33と外側下向きカム43との接触個所が軸1
2の一方に、内側上向きカム28と内側下向きカム38
との接触個所が同軸12の他方にそれぞれ偏倚して位置
し、これ等両方接触個所にバランスよく荷重がかかるも
のであって、軸12と同軸12が接触する面と間に生ず
る接触圧(制動力)の増大を少なく若しくは無い状態と
することができ、軸12の回転のスムーズ性の悪化およ
び不快音の発生を多分に解消できるものである。
て述べたことから判るように着席者は着席のまま体を横
向きとすることができるものであり、また当該横向きの
まま立ち上ったときには座席体16が自動的に正面向き
状態となるものであって極めて便利であるは勿論である
が、特に本発明においては、外側上向きカム33および
外側下向きカム43の傾斜向きと内側上向きカム28お
よび内側下向きカム38の傾斜向きとを反対向きの同じ
角度としたので、上記ズレの状態のときにおける外側上
向きカム33と外側下向きカム43との接触個所が軸1
2の一方に、内側上向きカム28と内側下向きカム38
との接触個所が同軸12の他方にそれぞれ偏倚して位置
し、これ等両方接触個所にバランスよく荷重がかかるも
のであって、軸12と同軸12が接触する面と間に生ず
る接触圧(制動力)の増大を少なく若しくは無い状態と
することができ、軸12の回転のスムーズ性の悪化およ
び不快音の発生を多分に解消できるものである。
【0008】
【実施例】図に示す実施例は、床面1にネジ2により立
設する脚柱パイプ3を構成し、この脚柱パイプ3の上端
部内にC型止リング4を以てスラストベアリング5を、
また同脚柱パイプ3の下端部内に後述するガスシリンダ
装置9の受座6をそれぞれ固定すると共に同脚柱パイプ
3内に自己復帰型押ピン7が開放の状態とされたときに
おいて上端部8が内蔵バネ(図示せず)により上方に上
昇し同上端部8に押し下げ外力が加えられたときに当該
外力により下降するガスシリンダ装置9を挿入し且つこ
のシリンダ装置9の上端部8を上記スラストベアリング
5の内径孔10を介して上方に貫出した状態として同シ
リンダ装置9の下端11を上記受座6に上下動不能およ
び回転可能に固定し、またこのシリンダ装置9の外に上
下作動パイプ軸12を同シリンダ装置9の外周に沿って
上下方向に摺動自在に被着すると共に当該上下作動パイ
プ軸12の上端個所13をシリンダ装置9の上端部8に
スプリングピン14を以て固定一体化し、更に上下作動
パイプ軸12の上端個所13の上端を上方に延長して当
該雄テーパー状延長部15に後述する座席体16を取付
けるようにする。
設する脚柱パイプ3を構成し、この脚柱パイプ3の上端
部内にC型止リング4を以てスラストベアリング5を、
また同脚柱パイプ3の下端部内に後述するガスシリンダ
装置9の受座6をそれぞれ固定すると共に同脚柱パイプ
3内に自己復帰型押ピン7が開放の状態とされたときに
おいて上端部8が内蔵バネ(図示せず)により上方に上
昇し同上端部8に押し下げ外力が加えられたときに当該
外力により下降するガスシリンダ装置9を挿入し且つこ
のシリンダ装置9の上端部8を上記スラストベアリング
5の内径孔10を介して上方に貫出した状態として同シ
リンダ装置9の下端11を上記受座6に上下動不能およ
び回転可能に固定し、またこのシリンダ装置9の外に上
下作動パイプ軸12を同シリンダ装置9の外周に沿って
上下方向に摺動自在に被着すると共に当該上下作動パイ
プ軸12の上端個所13をシリンダ装置9の上端部8に
スプリングピン14を以て固定一体化し、更に上下作動
パイプ軸12の上端個所13の上端を上方に延長して当
該雄テーパー状延長部15に後述する座席体16を取付
けるようにする。
【0009】また、上記脚柱パイプ3内における上下作
動パイプ軸12のまわりに内径孔18の径が同上下作動
パイプ軸12の径より大きい固定側ブッシュ19を嵌め
て、当該固定側ブッシュ19を上記受座6に短管状補助
部材20を介して回転不能および上下移動不能に固定す
ると共に上下作動パイプ軸12のまわりの固定側ブッシ
ュ19より上側の個所に可動側ブッシュ21を脚柱パイ
プ3においては回転可能および上下動可能として嵌合
し、この可動側ブッシュ21の内周面にスプライン歯2
2をまた上記上下作動パイプ軸12の外周面にスプライ
ン溝23をそれぞれ設けてこれ等スプライン歯22、ス
プライン溝23を相互に嵌合し、更に固定側ブッシュ1
9の上端縁面に低・高所24、25および傾斜面26、
27から成る内側上向きカム28と低・高所29、30
および傾斜面31、32から成る外側上向きカム33と
を設け、内側上向きカム28の低所24を外側上向きカ
ム33の低所29と、内側上向きカム28の高所25を
外側上向きカム33の高所30とそれぞれ同じ高さとし
且つ内側上向きカム28の傾斜面26、27を外側上向
きカム33の傾斜面31、32と反対向きとすると共に
可動側ブッシュ21の下端縁面に低・高所34、35お
よび傾斜面36、37から成る内側下向きカム38と低
・高所39、40および傾斜面41、42から成る外側
下向きカム43とを設け、内側下向きカム38の低所3
4と外側下向きカム43の低所39と、内側下向きカム
38の高所35を外側下向きカム43の高所40とそれ
ぞれ同じ高さとし且つ内側下向きカム38の傾斜面3
6、37を外側下向きカム43の傾斜面41、42と反
対向きとし、更に可動側ブッシュ21の上面と上記スラ
ストベアリング5との間に同可動側ブッシュ21を押下
するコイルバネ45を挟装して脚体46を構成する。
動パイプ軸12のまわりに内径孔18の径が同上下作動
パイプ軸12の径より大きい固定側ブッシュ19を嵌め
て、当該固定側ブッシュ19を上記受座6に短管状補助
部材20を介して回転不能および上下移動不能に固定す
ると共に上下作動パイプ軸12のまわりの固定側ブッシ
ュ19より上側の個所に可動側ブッシュ21を脚柱パイ
プ3においては回転可能および上下動可能として嵌合
し、この可動側ブッシュ21の内周面にスプライン歯2
2をまた上記上下作動パイプ軸12の外周面にスプライ
ン溝23をそれぞれ設けてこれ等スプライン歯22、ス
プライン溝23を相互に嵌合し、更に固定側ブッシュ1
9の上端縁面に低・高所24、25および傾斜面26、
27から成る内側上向きカム28と低・高所29、30
および傾斜面31、32から成る外側上向きカム33と
を設け、内側上向きカム28の低所24を外側上向きカ
ム33の低所29と、内側上向きカム28の高所25を
外側上向きカム33の高所30とそれぞれ同じ高さとし
且つ内側上向きカム28の傾斜面26、27を外側上向
きカム33の傾斜面31、32と反対向きとすると共に
可動側ブッシュ21の下端縁面に低・高所34、35お
よび傾斜面36、37から成る内側下向きカム38と低
・高所39、40および傾斜面41、42から成る外側
下向きカム43とを設け、内側下向きカム38の低所3
4と外側下向きカム43の低所39と、内側下向きカム
38の高所35を外側下向きカム43の高所40とそれ
ぞれ同じ高さとし且つ内側下向きカム38の傾斜面3
6、37を外側下向きカム43の傾斜面41、42と反
対向きとし、更に可動側ブッシュ21の上面と上記スラ
ストベアリング5との間に同可動側ブッシュ21を押下
するコイルバネ45を挟装して脚体46を構成する。
【0010】尚、上記内側上向きカム28と下向きカム
38および外側上向きカム33と外側下向きカム43
は、内側下向きカム38の低所34が内側上向きカム2
8の高所25に接しているときに内側下向きカム38の
高所35が内側上向きカム28の低所24に、外側下向
きカム43の低所39が外側上向きカム32の高所30
にまた外側下向きカム43の高所40が外側上向きカム
33の低所29にそれぞれ接し、内側下向きカム38の
高所35が内側上向きカム28の傾斜面26、27に接
しているときに外側下向きカム43の高所40が外側上
向きカム33の傾斜面31、32に、内側上向きカム2
8の高所25が内側下向きカム38の傾斜面36、37
にまた外側上向きカム33の高所30が外側下向きカム
43の傾斜面41、42にそれぞれ接するようにしてあ
る。
38および外側上向きカム33と外側下向きカム43
は、内側下向きカム38の低所34が内側上向きカム2
8の高所25に接しているときに内側下向きカム38の
高所35が内側上向きカム28の低所24に、外側下向
きカム43の低所39が外側上向きカム32の高所30
にまた外側下向きカム43の高所40が外側上向きカム
33の低所29にそれぞれ接し、内側下向きカム38の
高所35が内側上向きカム28の傾斜面26、27に接
しているときに外側下向きカム43の高所40が外側上
向きカム33の傾斜面31、32に、内側上向きカム2
8の高所25が内側下向きカム38の傾斜面36、37
にまた外側上向きカム33の高所30が外側下向きカム
43の傾斜面41、42にそれぞれ接するようにしてあ
る。
【0011】上記脚体46とは別個に横から見てL形状
を呈するフレーム47の水平部48上面に座盤49を同
じく垂直部50の前面に背凭盤51を固定して座席体1
6を構成し、フレーム47の水平部48の下面にサドル
部材52を固定し、当該サドル部材52の下面に前後向
きに長い内方向きに開放する左右1対のコ字状案内溝部
53、54を設け、またサドル部材52の下面にベッド
部材55を配し且つ当該ベッド部材55の左右両側縁に
外向き突縁56、57を設け、これ等左右各外向き突縁
56、57に上記コ字状案内溝部53、54内を滑動自
在に嵌着する構成とされた合成樹脂製滑り部材58、5
9を着脱不能に被着し、これ等滑り部材58、59の被
着部分を上記コ字状案内溝部53、54に嵌着すること
によってベッド部材55の上にサドル部材52および座
席体16を前後移動自在に支承すると共にベッド部材5
5の下面の略中央個所にボス60を固着し、このボス6
0の雌テーパー孔61に上記雄テーパー状延長部15を
係合凹・凸部62、63の係止により回転不能とし且つ
ビス(図示せず)等の締付により抜去不能とし、またサ
ドル部材52の後端とベッド部材55の前端に前後2対
のバネ掛け孔65、66を設けてこれ等前後のバネ掛け
孔65、66にサドル部材52を前方に戻す2本のリタ
ーンバネ67、68の前後両端を掛止すると共にサドル
部材52の後端壁69の内面にくの字形状板バネ70を
配してその中間個所を同壁69にリベット71により止
着し、この板バネ70の両端部72、73がベッド部材
55の後端の左右両側に当接して衝突音を消音するよう
にする。
を呈するフレーム47の水平部48上面に座盤49を同
じく垂直部50の前面に背凭盤51を固定して座席体1
6を構成し、フレーム47の水平部48の下面にサドル
部材52を固定し、当該サドル部材52の下面に前後向
きに長い内方向きに開放する左右1対のコ字状案内溝部
53、54を設け、またサドル部材52の下面にベッド
部材55を配し且つ当該ベッド部材55の左右両側縁に
外向き突縁56、57を設け、これ等左右各外向き突縁
56、57に上記コ字状案内溝部53、54内を滑動自
在に嵌着する構成とされた合成樹脂製滑り部材58、5
9を着脱不能に被着し、これ等滑り部材58、59の被
着部分を上記コ字状案内溝部53、54に嵌着すること
によってベッド部材55の上にサドル部材52および座
席体16を前後移動自在に支承すると共にベッド部材5
5の下面の略中央個所にボス60を固着し、このボス6
0の雌テーパー孔61に上記雄テーパー状延長部15を
係合凹・凸部62、63の係止により回転不能とし且つ
ビス(図示せず)等の締付により抜去不能とし、またサ
ドル部材52の後端とベッド部材55の前端に前後2対
のバネ掛け孔65、66を設けてこれ等前後のバネ掛け
孔65、66にサドル部材52を前方に戻す2本のリタ
ーンバネ67、68の前後両端を掛止すると共にサドル
部材52の後端壁69の内面にくの字形状板バネ70を
配してその中間個所を同壁69にリベット71により止
着し、この板バネ70の両端部72、73がベッド部材
55の後端の左右両側に当接して衝突音を消音するよう
にする。
【0012】更にベッド部材55の前端寄り個所内に横
軸74を左右向きとして且つ回転自在として渡し設け、
この横軸74に梃状操作レバー75の中間点を当該操作
レバー75の内端76が上記押ピン7の上端にスライド
ピン78を介して載った状態および同レバー75の外端
77が上記座盤49の前左個所の下方に位置する状態と
して固定したものである。
軸74を左右向きとして且つ回転自在として渡し設け、
この横軸74に梃状操作レバー75の中間点を当該操作
レバー75の内端76が上記押ピン7の上端にスライド
ピン78を介して載った状態および同レバー75の外端
77が上記座盤49の前左個所の下方に位置する状態と
して固定したものである。
【0013】上記実施例の座席体16に使用者が正面向
きに着席した状態において同使用者が離席しようとして
着席のまま体をまわして横向きとなった場合には、座席
体16、上下作動パイプ軸12、シリンダ装置9および
可動側ブッシュ21が上記体のまわし角度と同じ角度
(約90度)までまわり、可動側ブッシュ21における
内側下向きカム38および外側下向きカム43と固定側
ブッシュ19における内側上向きカム28および外側上
向きカム33とが上記角度だけズレ、このズレによって
可動側ブッシュ21が上方に移動してコイルバネ45を
縮める。使用者が上記横向き後に立ち上って離席した場
合には上記において縮んだコイルバネ45の伸び力によ
って可動側ブッシュ21が下方に移動して当該可動側ブ
ッシュ21における内側下向きカム38および外側下向
きカム43と固定側ブッシュ19における内側上向きカ
ム28および外側上向きカム33とのズレがなくなると
共にこのズレのなくなるときの可動側ブッシュ21の回
転によってシリンダ装置9、上下作動パイプ軸12およ
び座席体16が上記横向きとなる場合とは逆の方向に回
転して元の向き(正面向き)に戻る。
きに着席した状態において同使用者が離席しようとして
着席のまま体をまわして横向きとなった場合には、座席
体16、上下作動パイプ軸12、シリンダ装置9および
可動側ブッシュ21が上記体のまわし角度と同じ角度
(約90度)までまわり、可動側ブッシュ21における
内側下向きカム38および外側下向きカム43と固定側
ブッシュ19における内側上向きカム28および外側上
向きカム33とが上記角度だけズレ、このズレによって
可動側ブッシュ21が上方に移動してコイルバネ45を
縮める。使用者が上記横向き後に立ち上って離席した場
合には上記において縮んだコイルバネ45の伸び力によ
って可動側ブッシュ21が下方に移動して当該可動側ブ
ッシュ21における内側下向きカム38および外側下向
きカム43と固定側ブッシュ19における内側上向きカ
ム28および外側上向きカム33とのズレがなくなると
共にこのズレのなくなるときの可動側ブッシュ21の回
転によってシリンダ装置9、上下作動パイプ軸12およ
び座席体16が上記横向きとなる場合とは逆の方向に回
転して元の向き(正面向き)に戻る。
【0014】尚、上記実施例は、内側下向きカム38の
低所34と内側上向きカム28の高所、内側下向きカム
38の高所35と内側上向きカム28の低所24、外側
下向きカム43の低所39と外側上向きカム32の高所
30および外側下向きカム43の高所40と外側上向き
カム33の低所29が接する位置において座席体16が
正面向きとなるようになっている。
低所34と内側上向きカム28の高所、内側下向きカム
38の高所35と内側上向きカム28の低所24、外側
下向きカム43の低所39と外側上向きカム32の高所
30および外側下向きカム43の高所40と外側上向き
カム33の低所29が接する位置において座席体16が
正面向きとなるようになっている。
【0015】また、着座した使用者が着席のままにおい
て上体を後方に移動させた場合には、当該上体の移動力
によって座席体16およびサドル部材52がリターンバ
ネ67、68の作用力に抗して後退し、離席した場合に
はリターンバネ67、68の作用力によって座席体16
およびサドル部材52を前端まで戻す。尚、リターンバ
ネ67、68の作用力の強さは着席者が無いときに座席
体16およびサドル部材52を戻すだけの大きさとして
ある。
て上体を後方に移動させた場合には、当該上体の移動力
によって座席体16およびサドル部材52がリターンバ
ネ67、68の作用力に抗して後退し、離席した場合に
はリターンバネ67、68の作用力によって座席体16
およびサドル部材52を前端まで戻す。尚、リターンバ
ネ67、68の作用力の強さは着席者が無いときに座席
体16およびサドル部材52を戻すだけの大きさとして
ある。
【0016】また、操作レバー75の外端77を手指で
引き上げたときには、当該操作レバー75の内端がスラ
イドピン78を介して押ピン7を押下して開放の状態と
する。この押ピン7が開放の状態にあるときに座席体1
6に着座者の体重や押し下げ方向の外力がかかっていな
い場合にはシリンダ装置9の内蔵バネの力により同シリ
ンダ装置9の上端部8が上昇して座席体16が高くな
り、かかっている場合には同上端部8が下降して低くな
る。この座席体16が高くなる途中または低くなる途中
において操作レバー75に対する上記手指による引き上
げ操作を中断したときには押ピン7が閉止の状態に戻っ
てシリンダ装置9の上端部8の上昇・下降を止って座席
体16が途中の高さで停止する。
引き上げたときには、当該操作レバー75の内端がスラ
イドピン78を介して押ピン7を押下して開放の状態と
する。この押ピン7が開放の状態にあるときに座席体1
6に着座者の体重や押し下げ方向の外力がかかっていな
い場合にはシリンダ装置9の内蔵バネの力により同シリ
ンダ装置9の上端部8が上昇して座席体16が高くな
り、かかっている場合には同上端部8が下降して低くな
る。この座席体16が高くなる途中または低くなる途中
において操作レバー75に対する上記手指による引き上
げ操作を中断したときには押ピン7が閉止の状態に戻っ
てシリンダ装置9の上端部8の上昇・下降を止って座席
体16が途中の高さで停止する。
【0017】即ち、上記の実施例に係わる椅子は、着席
者がいなくなると自動的に正面向きに戻り、前方の定位
置に戻り、レバー操作で高さ調節をすることができるも
のである。
者がいなくなると自動的に正面向きに戻り、前方の定位
置に戻り、レバー操作で高さ調節をすることができるも
のである。
【図1】本発明の実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1A−A線に沿う断面図である。
【図3】座席体を回した状態で示す縦断面図である。
【図4】座席体を後退させた状態で示す縦断面図であ
る。
る。
【図5】上下作動パイプ軸とボスの関係を示す分解斜視
図である。
図である。
【図6】固定側ブッシュと可動側ブッシュと補助部材の
関係を示す分解斜視図である。
関係を示す分解斜視図である。
【図7】固定側ブッシュの断面図である。
【図8】可動側ブッシュの断面図である。
【図9】脚体に対する座席体の取付部分を示す拡大断面
図である。
図である。
【図10】ベース部材とサドル部材の組立を示す斜視図
である。
である。
【図11】同組立を示す分解斜視図である。
1 床面 2 ネジ 3 脚柱パイプ 4 C型止リング 5 スラストベアリング 6 受座 7 押ピン 8 上端部 9 シリンダ装置 10 内径孔 11 下端 12 上下作動パイプ軸 13 上端個所 14 スプリングピン 15 延長部 16 座席体 18 内径孔 19 固定側ブッシュ 20 補助部材 21 可動側ブッシュ 22 スプライン歯 23 スプライン溝 24、25 低・高所 26、27 傾斜面 28 内側上向きカム 29、30 低・高所 31、32 傾斜面 33 外側上向きカム 34、35 低・高所 36、37 傾斜面 38 内側下向きカム 39、40 低・高所 41、42 傾斜面 43 外側下向きカム 45 コイルバネ 46 脚体 47 フレーム 48 水平部 49 座盤 50 垂直部 51 背凭盤 52 サドル部材 53、54 案内溝部 55 ベッド部材 56、57 外向き突縁 58、59 滑り部材 60 ボス 61 雌テーパー孔 62、63 係合凹・凸部 65、66 バネ掛け孔 67、68 リターンバネ 69 後端壁 70 板バネ 71 リベット 72、73 端部 74 横軸 75 操作レバー 76 内端 77 外端 78 スライドピン
Claims (1)
- 【請求項1】 床面1等にネジ2や台座により立設する
ようにした脚柱パイプ3と、脚柱パイプ3内に回転可能
として設けた軸12と、当該軸12の上端に固定した座
席体16と、脚柱パイプ3内における軸12のまわりに
回転不能の状態として嵌め設けた固定側ブッシュ19
と、脚柱パイプ3内における軸12のまわりの固定側ブ
ッシュ19より上側の個所に脚柱パイプ3に対しては回
転可能および上下動可能の状態また軸12に対しては回
転不能および上下動可能の状態として嵌め設けた可動側
ブッシュ21と、固定側ブッシュ19における上端縁面
の外周側半分個所および可動側ブッシュ21における下
端縁面の外周側半分個所に相互に接して摺る状態で設け
た傾斜状の外側上向きカム33および外側下向きカム4
3と、固定側ブッシュ19における上端縁面の内周側半
分個所および可動側ブッシュ21における下端縁面の内
周側半分個所に相互に接して摺る状態として設けた上記
外側上・下向きカム33、43と反対向き同じ角度で傾
斜する内側上向きカム28および内側下向きカム38
と、脚柱パイプ内に可動側ブッシュ21を押下する状態
で設けたバネ45と、を備えたことを特徴とする椅子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2601295A JP2814206B2 (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | 椅 子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2601295A JP2814206B2 (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | 椅 子 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8171838A Division JP3054853B2 (ja) | 1996-06-11 | 1996-06-11 | 方向復元機能および昇降機能を備えた軸をもつ軸装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08196374A JPH08196374A (ja) | 1996-08-06 |
JP2814206B2 true JP2814206B2 (ja) | 1998-10-22 |
Family
ID=12181793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2601295A Expired - Fee Related JP2814206B2 (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | 椅 子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2814206B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103815690B (zh) * | 2014-02-17 | 2016-03-30 | 洛阳理工学院 | 一种可旋转的椅子 |
CN104290875B (zh) * | 2014-10-09 | 2017-10-03 | 江阴市滨江舰船设备有限公司 | 船用旋转餐椅 |
-
1995
- 1995-01-20 JP JP2601295A patent/JP2814206B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08196374A (ja) | 1996-08-06 |
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