JP2813850B2 - 車両用変速装置 - Google Patents

車両用変速装置

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JP2813850B2 JP32887092A JP32887092A JP2813850B2 JP 2813850 B2 JP2813850 B2 JP 2813850B2 JP 32887092 A JP32887092 A JP 32887092A JP 32887092 A JP32887092 A JP 32887092A JP 2813850 B2 JP2813850 B2 JP 2813850B2
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正明 西田
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/0402Cleaning of lubricants, e.g. filters or magnets
    • F16H57/0404Lubricant filters

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  • General Details Of Gearings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用変速装置に係わ
り、特にオイルストレーナの配設構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用変速装置においてはトラン
スミッションの底部にオイルパンを設け、そのオイルパ
ン内にできるだけろ過面積を広く確保すべく、ストレー
ナを配設していた。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかし、昨今の居住
空間の確保のため自動変速機のコンパクト化の要請が高
まり軸方向、径方向共に制限されたスペース内にオイル
ストレーナを配設する必要が生じた。
【0004】ところで、オイルストレーナを配設するに
は、通常ケースにボルトがストレーナを締結せしめて固
定せしめられている。ところが、組付性及び部品個数の
低減等の要請から締結具を採用することは好ましくな
い。しかし、締結具を用いずにオイルストレーナを配設
するには、オイルポンプへの油供給口のシール性を充分
に維持することが困難となる。
【0005】そこで、制限されたスペース内に、オイル
ストレーナを締結具を用いることなく組付性もよくか
つ、油供給口のシール性も損なうことなく適正に配置で
きる構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するためにエンジンからの動力をトランスミッション
に流体的に伝達せしめる流体伝動装置を内包せしめるハ
ウジング101と、該ハウジング101と同心的に連結
せしめられ変速機構を内包せしめるトランスミッション
ケース17と、前記ハウジング101とトランスミッシ
ョンケース17の間に配設されエンジン回転に伴って油
圧を吐出せしめるオイルポンプ102と、該オイルポン
プ102への供給油をろ過せしめるオイルストレーナ1
03を備えたた車両用変速装置(A)において、前記ト
ランスミッションケース17は前記ハウジング101端
面104に当接せしめられ内部に回転部材105を内包
せしめるシリンダー形状の壁106と、該壁106の端
部に凹部107と、該凹部107近傍に軸方向に突出し
てなる第1のピン108と、該第1のピン108が径方
向に離れて軸方向に突出してなる第2のピン109とを
備え、前記オイルストレーナ103は前記凹部107に
おいて、前記オイルポンプ102と前記シリンダー壁1
06によって狭持せしめられる係止部110を有し、該
係止部110内に前記オイルポンプ102に当接する一
面111に油排出口134を形成すると共に該排出口1
34の周囲にDリング112を配設せしめる溝113を
前記シリンダ壁106の内外周面に添って刻設せしめか
つ他面114に前記凹部107側面に当接すべき平面を
形成せしめ該係止部110近傍に前記第1のピン108
に嵌合すべく第1の取付穴115及び該第1の取付穴1
15から離れて前記第2のピン109に遊嵌すべく第2
の取付穴116を具備し、前記第1のピン108を中心
として前記第2のピン109の周囲117を第2の取付
穴116を介して、前記オイルストレーナ103が回転
せしめられるに応じて前記第1のピン108の中心から
前記係止部110に配設された溝113までの回動軌跡
が前記オイルパンの狭持面の範囲内に収まるべく構成せ
しめられた構造を有する。
【0007】更に、前記第1のピン108の中心から前
記第2のピン109の中心までの距離は前記第1のピン
108の中心から前記係止部110の溝113までの距
離よりも大なる構造を有する。
【0008】更に、前記トランスミッションケース17
は変速機構を有する第1軸と、該第1軸に平行的に配設
されカウンタギア55を有する第2軸と、該第2軸に平
行的に配設され差動機構を有する第3軸を内包せしめ前
記シリンダ壁106は、前記第1軸を内包せしめ前記オ
イルストレーナ103の係止部110は前記シリンダ壁
106の底部に形成されて凹部107に係止せしめられ
前記ストレーナ103は前記第1軸の底部かつ前記スト
レーナ103は前記第1軸の底部かつ前記第3軸の第1
軸側部に配設せしめられた構造を有する。
【0009】更に、前記第1のピン108を中心として
前記第2のピン109の周囲を取付穴を介して前記スト
レーナ103が回転せしめられるに応じて前記第1のピ
ン108の中心穴から前記オイルストレーナ103の外
側面の回動軌跡がトランスミションケース17との間隙
の範囲内に収まるべく構成せしめた構造を有する。
【0010】
【作用及び発明の効果】本発明は、オイルストレーナを
トランスミッションケースに取り付ける為の第1のピン
の中心として第2のピンの周囲を第2の取付穴を介して
ストレーナが回動せしめられるに応じた係止部に形成さ
れた溝の回動軌跡がオイルパンのシール部の狭持面の範
囲内に収まるように構成したので、締結具を用いないこ
とから生じるストレーナの摺動に対しても、油洩れを生
ずることなく配設とすることができる。
【0011】又、第1のピンと第2のピンの距離が第1
のピンからシール溝までの距離より大なることにより、
第1のピンから溝までの回動軌跡を小さくすることが可
能となり、オイルパンの狭持面を増加せしめる必要がな
く、コンパクトな構成とすることができる。又、3軸構
成の変速装置においてもコンパクトにかつ、油の収集に
支障がないようにオイルストレーナを配設することがで
きる。
【0012】
【実施例】以下図面に従って本発明の実施例について説
明する。図1は本発明のオイルストレーナの配設構造を
示す要部断面図、図2は本発明のオイルストレーナの要
部断面図で、図1のA−A断面図、図3は本発明のオイ
ルストレーナの配設構造の概念図、図4は本発明の車両
用変速装置の全断面図、図5は本発明の車両用変速装置
のスケルトン図、図6は本発明の車両用変速装置の作動
表である。
【0013】先ず、図4及び図5に基づいて変速装置の
構造を説明する。本発明が適用される車両用変速装置で
ある4速自動変速機AはロックアップクラッチL/Cを
介する流体伝動装置であるトルクコンバータ50、4速
変速ギヤ機構1、減速機構51及びディファレンシャル
装置52を有している。
【0014】トランスミッションである4速変速ギヤ機
構1は、シングルプラネタリギヤ10及びデュアルプラ
ネタリギヤ11を結合させて形成されるプラネタリギヤ
ユニット12を有しており、かつギヤユニット12のサ
ンギヤS1,S2 同士が一体に形成されたサンギヤSに
より構成されている。
【0015】更に、サンギヤS1 ,S2 に噛合 するピニ
オンP1 ,P1’はキャリヤCRが共通となっており、
又、ピニオン及びデュアルプラネタリギヤ11のリング
ギヤ(以下「大リングギヤ」という)R 2 に噛合する
ピニオンP2 を支持するキャリヤCRも一体に形成され
ている。
【0016】そして、トルクコンバータ50の出力部材
から延びている第1軸である入力軸15が第1のクラッ
チC1 を介して連結部材16に連結しているとともに第
2のクラッチC2を介してサンギヤSに連結している。
【0017】更に連結部材16とシングルプラネタリギ
ヤ10のリングギヤ(以下「小リングギヤ」という)R
1 との間に第3のクラッチC3 及び第2のワンウェイク
ラッチF0 が介在しており、又、連結部材16と大リン
グギヤR2 との間に第4のクラッチC0 が介在してい
る。
【0018】又、上記サンギヤSは、バンドブレーキか
らなる第1のブレーキB1により係止されうるように構
成されており、又、大リングギヤR2 とトランスミッシ
ョンケース17との間には第2のブレーキB2 及び第1
のワンウェイクラッチF1 が介在している。更に、キャ
リヤCRは変速ギヤ機構1の略々中央部に位置する出力
軸である出力ギヤ13に連結している。
【0019】又、減速機構51はケースに回転自在に支
持されている第2軸であるカウンターシャフト54を有
しており、シャフト54には、出力ギヤ13に常時噛合
している大ギヤ53及び、カウンタギヤである小ギヤ5
5が固定されている。又、ディファレンシャル装置52
は互いに噛合するデフピニオン56及び左右サイドピニ
オン57a,57bはそれぞれ左右フロントアクスル5
9a,59bに固定されている。又、デフピニオン56
はケースに回転自在に支持されているデフキャリヤ60
に支持されており、かつデフキャリヤ60には、小ギヤ
55に常時噛合しているリングギヤ61が取り付けられ
ている。
【0020】次に、図1及び図2に基づいて本発明の要
部の構造について説明する。トランスミッションケース
17はハウジング101と同心的に側面120に当接し
てボルトで締結せしめられる。シリンダ壁106はトラ
ンスミッションケース17内に形成され内部に回転部材
105を内包せしめており、その側面121においてオ
イルポンプ102に当接せしめられている。オイルポン
プ102はシリンダ壁106の側面においてノックピン
穴122,122’にノックピンを係止せしめることに
より位置決めされ、ボルト穴123〜128に締結され
ボルトによってトランスミッションケース17に連結さ
れる。更に、シリンダ壁106は凹部107を形成し、
その近傍に第1のピン108が配設され、更にそこから
離れて第2のピン109が配設されている。
【0021】オイルストレーナ103はアッパーケース
129とロアケース130が振動溶着によってメッシュ
131を固着せしめてミドルプレート132を介して固
着せしめられた構造を有する。アッパーケース129は
テーパ面133,133’、係止部110、第1の取付
穴115、第2の取付穴116を有している。係止部1
10は周囲にDリング112を配設する溝113を備
え、排出口134を有する。
【0022】更に、係止部110は、Dリング112を
配設する溝113を備えた一面111と、トランスミシ
ョンケース17のシリンダ壁106の凹部107の底面
に当接する他面114とを備え、その他面114によっ
てオイルストレーナ103の軸方向の位置ぎめがなされ
ている。
【0023】第1の取付穴115は係止部110の近傍
に位置し、この取付穴115は第1のピン108が回動
可能に嵌入せしめられ、第2の取付穴116はこれから
離れて第2のピン109に遊嵌せしめられている。これ
は製造誤差によるバラツキを吸収せしめるための間隙
(クリアランス)である。
【0024】ロアケース130の底部には吸入口135
が設けられケース120の底面との間に所定の間隔が確
保せしめられている。隙間136,137は係止部11
0とシリンダ壁106の凹部107との間のスペースで
あり、このスペースを介して油が図示下方に流れケース
の底部に収集せしめられている。
【0025】同様に隙間137’は差動装置52を仕切
るせき138と大ギヤ53によってかき上げられるオイ
ルのガイドをするオイルリザーバプレート139との間
のスペースであり、このスペースを介して差動装置52
内の油が流入することとなる。隙間138はプレート1
39とシリンダ壁106との間のスペースであり第1軸
15に配設される変速機の回転部材105によってかき
上げられる油がケース17の底面に吸収せしめられてい
る。
【0026】又、隙間140はプレート139とストレ
ーナ103との間、隙間141はケース17とストレー
ナ103との間のスペース、隙間142,143は吸入
口135とケース17の底面との間のスペースである。
このスペースを介して油が確実にケース底部に収集され
ると共に油路の抵抗を排除する構造となっている。
【0027】以下、図3に従って本発明の要部の構造に
ついて説明する。図3において第1の取付穴115の中
心を起点としたオイルストレーナ103の回動範囲は実
線部分と破線部分によって示される。
【0028】このとき、第2の取付穴116から11
6’との間を回動するに伴って、オイルポンプと当接す
る排出口Oの周囲の該部144,145,146,14
7は各144’,145’,146’,147’の間を
回転する。その際、オイルポンプの当接面は上記回動範
囲をカバーするように構成されている。又、オイルスト
レーナの端部148は148’まで回動するが他の部品
との干渉がないようにこの回動範囲分はスペースが確保
されている。他の端部についても同様に回動のためのス
ペースが確保されている。
【0029】その回動スペースは第2の取付穴116の
回動スペースをχとした場合、144,144’間はd
χ,145,145’間はcχ、146,146’間は
bχ、147,147’間はbχ、148,148’間
はaχであり、例えばmax={a,b,c,d}=
0.97 min{a,b,c,d}=0.11となる
ようにスペースが確保されており、a,b,c,d順で
順次スペースが大なるように構成されている。即ち、第
1の取付穴115の中心からの距離に比例してスペース
が確保されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオイルストレーナの配設構造を示す要
部断面図である。
【図2】本発明のオイルストレーナの要部断面図で図1
のA−A断面図である。
【図3】本発明のストレーナの配設構造の概念図であ
る。
【図4】本発明の車両用変速装置の断面図である。
【図5】本発明の車両用変速装置のスケルトン図であ
る。
【図6】本発明の車両用変速装置の作動表である。
【符号の説明】
15 第1軸(入力軸) 17 トランスミッションケー 101 ハウジング 102 オイルポンプ 103 オイルストレーナ 104 端面 105 回転部材 106 シリンダ壁 107 凹部 108 第1のピン 109 第2のピン 110 係止部 111 一面 112 Dリング 113 溝 114 他面 115 第1の取付穴 116 第2の取付穴 117 周囲 118 回動軌跡 119 外周面 134 排出口 A 車両用変速機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横山 文友 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 審査官 田々井 正吾 (56)参考文献 特開 昭61−6459(JP,A) 特開 昭62−13869(JP,A) 特開 平2−35904(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 57/04 F01M 11/00 B01D 35/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンからの動力をトランスミッショ
    ンに流体的に伝達せしめる流体伝動装置を内包せしめる
    ハウジングと、 該ハウジングと同心的に連結せしめられ変速機構を内包
    せしめるトランスミッションケースと、 前記ハウジングとトランスミッションケースの間に配設
    されエンジン回転に伴って油圧を吐出せしめるオイルポ
    ンプと、 該オイルポンプへの供給油をろ過せしめるオイルストレ
    ーナを備えた車両用変速装置において、 前記トランスミッションケースは前記ハウジング端面に
    当接せしめられ内部に回転部材を内包せしめるシリンダ
    ー形状の壁と、 該壁の端部に凹部と、 該凹部近傍に軸方向に突出してなる第1のピンと、 該第1のピンが径方向に離れて軸方向に突出してなる第
    2のピンとを備え、 前記オイルストレーナは前記凹部において前記オイルポ
    ンプと前記シリンダー壁によって狭持せしめられる係止
    部を有し、 該係止部内に前記オイルポンプに当接する一面に油排出
    口を形成すると共に該排 出口の周囲にDリングを配設
    せしめる溝を前記シリンダ壁の内外周面に添って刻設せ
    しめかつ他面に前記凹部側面に当接すべき平面を形成せ
    しめ、 該係止部近傍に前記第1のピンに嵌合すべく第1の取付
    穴及び該第1の取付穴から離れて前記第2のピンに遊嵌
    すべく第2の取付穴を具備し、 前記第1のピンを中心として前記第2のピンの周囲を第
    2の取付穴を介して、前記ストレーナが回転せしめられ
    るに応じた前記第1のピンの中心から前記係止部に配設
    された溝までの回動軌跡が前記オイルパンの狭持面の範
    囲内に収まるべく構成せしめられたことを特徴とする車
    両用変速装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のピンの中心から前記第2のピ
    ンの中心までの距離は前記第1のピンの中心から前記係
    止部の溝までの距離よりも大なることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の車両用変速装置。
  3. 【請求項3】 前記トランスミッションケースは変速機
    構を有する第1軸と、該第1軸に平行的に配設されカウ
    ンタギアを有する第2軸と、該第2軸に平行的に配設さ
    れ差動機構を有する第3軸を内包せしめ前記シリンダ壁
    は、前記第1軸を内包せしめ前記オイルストレーナの係
    止部は前記シリンダ壁の底部に形成されて凹部に係止せ
    しめられ前記ストレーナは前記第1軸の底部かつ前記ス
    トレーナは前記第1軸の底部かつ前記第3軸の第1軸側
    部に配設せしめられたことを特徴とする特許請求の範囲
    第2項記載の車両用変速装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のピンを中心として前記第2の
    ピンの周囲を取付穴を介して前記ストレーナが回転せし
    められるに応じて前記第1のピンの中心穴から前記オイ
    ルストレーナの外側面の回動軌跡がトランスミションケ
    ースとの間隙の範囲内に収まるべく構成せしめたことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項、2項又は第3項記載
    の車両用変速装置。
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