JP2813678B2 - 流体連続加熱殺菌装置 - Google Patents
流体連続加熱殺菌装置Info
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- JP2813678B2 JP2813678B2 JP8212289A JP8212289A JP2813678B2 JP 2813678 B2 JP2813678 B2 JP 2813678B2 JP 8212289 A JP8212289 A JP 8212289A JP 8212289 A JP8212289 A JP 8212289A JP 2813678 B2 JP2813678 B2 JP 2813678B2
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- time
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は牛乳やスープその他の流体の連続加熱殺菌装
置に関する。
置に関する。
従来の技術 従来、この種の流体連続加熱殺菌装置において、殺菌
系路の熱水による殺菌後の残留熱水を被処理流体によっ
て追い出す時間並びに流体の殺菌処理後の残留流体の熱
水による追い出し時間は、それぞれ流体の種類によって
個別的に選定し、手動で処理時間を設定していた。
系路の熱水による殺菌後の残留熱水を被処理流体によっ
て追い出す時間並びに流体の殺菌処理後の残留流体の熱
水による追い出し時間は、それぞれ流体の種類によって
個別的に選定し、手動で処理時間を設定していた。
発明が解決しようとする課題 しかし、上記のように流体の種類による個別的な設定
では殺菌系路の構成としての配管の太さや長さにより処
理時間が異なる他、流体の処理量や粘度による時間差が
あって、処理時間の割り出しには相当な熟練を要する。
そして、殺菌処理前の被処理流体による残留熱水の追い
出し時間並びに殺菌処理後に行なわれる熱水による残留
流体の追い出し時間は経験に基づく時間設定をしても安
全性の観点から長くするのが通例であって時間的ロスの
他、流体の無駄を見られ、他品種の流体を同一系路で処
理するには極めて煩雑となる難点が見られた。
では殺菌系路の構成としての配管の太さや長さにより処
理時間が異なる他、流体の処理量や粘度による時間差が
あって、処理時間の割り出しには相当な熟練を要する。
そして、殺菌処理前の被処理流体による残留熱水の追い
出し時間並びに殺菌処理後に行なわれる熱水による残留
流体の追い出し時間は経験に基づく時間設定をしても安
全性の観点から長くするのが通例であって時間的ロスの
他、流体の無駄を見られ、他品種の流体を同一系路で処
理するには極めて煩雑となる難点が見られた。
本発明の目的は連続した2重チューブ管を有する流体
連続加熱殺菌装置において、殺菌系路の構成と被処理流
体の品種によって異なる残留熱水の追い出し時間と残留
流体の追い出し時間とをあらかじめ演算する装置を設け
て自動制御することにより、多品種の流体処理が無駄な
く行なわれる流体連続加熱殺菌装置を提供しようとする
ものである。
連続加熱殺菌装置において、殺菌系路の構成と被処理流
体の品種によって異なる残留熱水の追い出し時間と残留
流体の追い出し時間とをあらかじめ演算する装置を設け
て自動制御することにより、多品種の流体処理が無駄な
く行なわれる流体連続加熱殺菌装置を提供しようとする
ものである。
課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するため、連続した2重チュ
ーブ管を有する流体連続加熱殺菌装置において、殺菌系
路を構成する加熱器、冷却器その他ホールドパイプ等の
管本数、連結管及び流体の処理流量と粘度等のデータを
入力して演算する装置を付設し、この装置により前記殺
菌系路の滅菌に用いた熱水の残量を被処理流体の導入に
よって追い出す時間と、同殺菌系路による被処理流体の
処理後、流体の残量を熱水によって追い出す時間とをあ
らかじめ演算し、最少必要時間を割出して制御信号を出
す制御装置を設けたものである。
ーブ管を有する流体連続加熱殺菌装置において、殺菌系
路を構成する加熱器、冷却器その他ホールドパイプ等の
管本数、連結管及び流体の処理流量と粘度等のデータを
入力して演算する装置を付設し、この装置により前記殺
菌系路の滅菌に用いた熱水の残量を被処理流体の導入に
よって追い出す時間と、同殺菌系路による被処理流体の
処理後、流体の残量を熱水によって追い出す時間とをあ
らかじめ演算し、最少必要時間を割出して制御信号を出
す制御装置を設けたものである。
作 用 連続した2重チューブ管を有するので、管1本当りの
長さと本数によって殺菌系路の長さの設定、変更が容易
に行なわれ、熱水及び被処理流体の比重、粘度、処理量
により殺菌系路を通過する流速が演算でき、熱水による
残留流体の追い出し時間並びに流体による残留熱水の追
い出し時間が割出しできる。従って、この演算結果によ
る処理時間に従って殺菌系路の駆動時間を制御すること
により必要最少時間の自動設定と流体変化による多品質
への対応が可能となる。
長さと本数によって殺菌系路の長さの設定、変更が容易
に行なわれ、熱水及び被処理流体の比重、粘度、処理量
により殺菌系路を通過する流速が演算でき、熱水による
残留流体の追い出し時間並びに流体による残留熱水の追
い出し時間が割出しできる。従って、この演算結果によ
る処理時間に従って殺菌系路の駆動時間を制御すること
により必要最少時間の自動設定と流体変化による多品質
への対応が可能となる。
実施例 以下、図面に示した実施例を説明する。
第1図は実施例1を示す。
(カツオエキスの場合) 加熱器1…21本 ホールドパイプ2…7本 パターンA 冷却器3…25本 殺菌温度 125℃ 液流量 300/h 流体 (高粘度) 第2図は実施例2を示す。
(チキンエキスの場合) 加熱器4…15本 ホールドパイプ5…3本 パターンB 冷却器6…17本 殺菌温度 130℃ 液流量 400/h 流体 (中粘度) 第3図に示した例は実施例3としての殺菌系路であ
り、一般式 で管内の通過時間が計算できる。
り、一般式 で管内の通過時間が計算できる。
但し、m=管の長さ(2.24m) 流量…x(/h) ホールドパイプ(管本数)…w 加熱器(管本数)…y 冷却器(管本数)……z とすると 1)熱水が加熱器から分岐点を経て循環する系路(連結
管の長さ25.44m)の流過時間(t1) 2)熱水が分岐点よりホールドパイプ冷却器を経る系路
(連結管の長さ3.80m及び6m)流過時間(t2) 3)流体が分岐点よりホールドパイプ、冷却器を経る系
路(連結管の長さ4.6m、3.80m及び6m)流過時間(t3) 4)液体による分岐点からの循環路(20.84m)の熱水の
追い出し時間(t4) 上記t1+t2+t3+t4が殺菌系路における熱水及び流体
の追い出し時間となる。
管の長さ25.44m)の流過時間(t1) 2)熱水が分岐点よりホールドパイプ冷却器を経る系路
(連結管の長さ3.80m及び6m)流過時間(t2) 3)流体が分岐点よりホールドパイプ、冷却器を経る系
路(連結管の長さ4.6m、3.80m及び6m)流過時間(t3) 4)液体による分岐点からの循環路(20.84m)の熱水の
追い出し時間(t4) 上記t1+t2+t3+t4が殺菌系路における熱水及び流体
の追い出し時間となる。
パターンA及びパターンBについても、それぞれ連結
管の長さ、循環路の長さが決定されると計算される。な
お、パターンAB共に加熱器、冷却器及びホールドパイプ
の長さはそれぞれ一本の管の長さを一定として、これら
の本数を掛けることにより容易に演算できる。又パター
ンの変化もこれら管の組合わせにより多品種の流体の加
熱殺菌に応用できる。
管の長さ、循環路の長さが決定されると計算される。な
お、パターンAB共に加熱器、冷却器及びホールドパイプ
の長さはそれぞれ一本の管の長さを一定として、これら
の本数を掛けることにより容易に演算できる。又パター
ンの変化もこれら管の組合わせにより多品種の流体の加
熱殺菌に応用できる。
発明の効果 本発明は上記のように殺菌系路を構成する管の本数に
よって系路の設定及び変化に応じることができるので多
品種の流体を利用しても、これら管本数を設定し、流体
の処理流量と粘度等のデータ入力により、容易に系路内
の殺菌に要する熱水の追い出し時間並びに流体の追い出
し時間が演算され、これら演算結果による制御装置の操
作によって加熱殺菌に必要な系路の確保ができるように
なった。従って、無駄な時間、流体、熱水を減少し、流
体についても多品種の利用を速刻且つ自動的に設定でき
る等その効果は大きい。
よって系路の設定及び変化に応じることができるので多
品種の流体を利用しても、これら管本数を設定し、流体
の処理流量と粘度等のデータ入力により、容易に系路内
の殺菌に要する熱水の追い出し時間並びに流体の追い出
し時間が演算され、これら演算結果による制御装置の操
作によって加熱殺菌に必要な系路の確保ができるように
なった。従って、無駄な時間、流体、熱水を減少し、流
体についても多品種の利用を速刻且つ自動的に設定でき
る等その効果は大きい。
第1図は加熱器、冷却器、ホールドパイプの接続による
殺菌系路の例を示す斜視図、第2図は他実施例を示す斜
視図、第3図は実際の殺菌系路の説明図である。 1、4、7……加熱器 2、5、8……ホールドパイプ 3、6、9……冷却器、10〜15……連結管
殺菌系路の例を示す斜視図、第2図は他実施例を示す斜
視図、第3図は実際の殺菌系路の説明図である。 1、4、7……加熱器 2、5、8……ホールドパイプ 3、6、9……冷却器、10〜15……連結管
Claims (1)
- 【請求項1】連続した2重チューブ管を有する流体連続
加熱殺菌装置において、殺菌系路を構成する加熱器、冷
却器その他ホールドパイプ等の管本数、連結管及び流体
の処理流量と粘度等のデータを入力して演算する装置を
付設し、この装置により前記殺菌系路の減菌に用いた熱
水の残量を被処理流体の導入によって追い出す時間と、
同殺菌系路による被処理流体の処理後、流体の残量を熱
水によって追い出す時間とをあらかじめ演算し、最少必
要時間を割出して制御信号を出す制御装置を設けたこと
を特徴とする流体連続加熱殺菌装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8212289A JP2813678B2 (ja) | 1989-03-31 | 1989-03-31 | 流体連続加熱殺菌装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8212289A JP2813678B2 (ja) | 1989-03-31 | 1989-03-31 | 流体連続加熱殺菌装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02261342A JPH02261342A (ja) | 1990-10-24 |
JP2813678B2 true JP2813678B2 (ja) | 1998-10-22 |
Family
ID=13765609
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8212289A Expired - Fee Related JP2813678B2 (ja) | 1989-03-31 | 1989-03-31 | 流体連続加熱殺菌装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2813678B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20220056158A (ko) * | 2020-10-27 | 2022-05-04 | (주)마나에프앤비 | 음료의 특성별로 가열시간과 가열관 길이를 달리하는 다종 음료 살균장치를 구비한 커피 제조시스템 |
-
1989
- 1989-03-31 JP JP8212289A patent/JP2813678B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20220056158A (ko) * | 2020-10-27 | 2022-05-04 | (주)마나에프앤비 | 음료의 특성별로 가열시간과 가열관 길이를 달리하는 다종 음료 살균장치를 구비한 커피 제조시스템 |
KR20220055823A (ko) * | 2020-10-27 | 2022-05-04 | (주)마나에프앤비 | 음료의 특성별로 가열시간과 가열관 길이를 달리하는 다종 음료 살균장치 |
KR102437738B1 (ko) * | 2020-10-27 | 2022-08-30 | (주)마나에프앤비 | 음료의 특성별로 가열시간과 가열관 길이를 달리하는 다종 음료 살균장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02261342A (ja) | 1990-10-24 |
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Legal Events
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