JP2813459B2 - 熱的画像形成媒体 - Google Patents

熱的画像形成媒体

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JP2813459B2
JP2813459B2 JP4501318A JP50131891A JP2813459B2 JP 2813459 B2 JP2813459 B2 JP 2813459B2 JP 4501318 A JP4501318 A JP 4501318A JP 50131891 A JP50131891 A JP 50131891A JP 2813459 B2 JP2813459 B2 JP 2813459B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は情報記録用熱的画像形成媒体に関する。より
詳しくは、本発明は改良された取扱特性、耐久特性およ
び耐磨耗特性を有する熱的な画像の提供に特に適する画
像形成媒体に関する。
熱パターンの発生に頼る媒体からの画像の提供は周知
である。熱的に画像形成可能な媒体はハロゲン化銀系媒
体の使用に伴う要求のいくつか例えば暗室処理や周囲光
からの防護を伴わずに画像形成できるので特に有利であ
る。さらに、熱的画像形成材料の使用は、ハロゲン化銀
系画像形成材料の処理に典型的に関連する銀含有のおよ
びその他の処理流または廃液物質の取扱および廃棄の要
求を回避する。
熱的に発生するシンボル、パターンまたはその他の画
像を作成するための様々な方法およびシステムが報告さ
れている。これらの例は米国特許第2,616,961号(1952
年11月4日にはJ.グローク(Groak)に対して発行され
た)に、米国特許第3,257,942号(1966年6月26日にW.
リッチァーフェルド(Ritzerfeld)他に対して発行され
た)に;米国特許第3,396,401号(1968年8月6日にK.
K.ノノムラに対して発行された)に;米国特許第3,592,
644号(1971年7月13日にM.N.ブランケン(Vrancken)
他に対して発行された)に;米国特許第3,632,376号(1
972年1月4日にD.A.ニューマン(Newman)に対して発
行された)に;米国特許第3,924,041号(1975年12月2
日にM.ミヤヤマ他に対して発行された)に;米国特許第
4,123,578号(1978年10月31日にK.J.ペリントン(Perri
ngton)他に対して発行された)に;米国特許第4,157,4
12号(1979年6月5日にK.S.デノウ(Deneau)に対して
発行された)に;英国特許明細書第1,156,996号(1969
年7月2日にピットニー ボウズ社によって公開され
た)に;およびM.R.エッツァル(Etzel)の国際特許出
願PCT/US87/03249号(1988年6月16日に、国際公開番号
WO 88/04237号として公開された)に見出すことができ
る。
上記国際出願には、多孔質のまたは粒状の画像形成材
料の層を包含している熱的画像形成媒体を開示してお
り、その媒体は媒体に強い画像形成用放射線への短時間
露光を受けさせることによって高分解画像を提供するの
に特に適している。好ましい態様によれば、この画像形
成材料(好ましくは、カーボンブラックの層)は第一の
シート状またはウェブの材料の熱賦活性画像形成表面の
上に塗布されており、そして積層された第二のシート状
要素によって覆われており、そうして、この画像形成物
質は熱的画像形成用積層媒体のシート状要素の間に閉じ
込められている。媒体の露光(たとえば、レーザー走査
によって)とシート状要素の分離が行われると、一対の
画像が得られる。
第一の画像は熱賦活性画像形成表面の熱活性化によっ
て第一のシート要素にもっと堅固に付着した露光部の画
像形成物質を含んでいる。第二の画像は第二のシート要
素に担持または転写された非露光部の画像形成物質を含
んでいる。
シート間に閉じ込められた画像形成物質を有する露光
済み熱的画像形成媒体のシートを分離することによって
得られたそれぞれの画像は実質的に異なる特徴を示す。
これら画像の像様相補性や、オリジナルに対してそれぞ
れ「ポジ」または「ネガ」としての関係の他にも、それ
ぞれの画像の特徴には差があってもよい。差異は画像形
成物質の性質や、媒体の中の別の層(単数または複数)
の存在や、かかる層がシートの分離によって接着的また
は凝集的に破損する仕方に依存してもよい。一対の画像
のどちらを、情報内容や審美性やその他の理由から望ま
しい主要画像とみなしてもよい。しかしながら、主要画
像は、上記諸性質および破損の態様に依存して、二次的
重要さの相補画像に比べて、決定的に劣った性質、たと
えば、より劣った取扱特性、耐久性および耐磨耗性を示
すかも知れない。
上記国際出願に記載されているタイプの媒体からの熱
的画像の作成においては、高濃度画像の場合には、しば
しば、主要画像は塗布された画像形成物質の非露光領域
が画像形成済み媒体から分離されたシートの方へ転写さ
れることによって形成されたものであることが好まし
い。代替はそれとは反対側のシート上に高濃度画像を、
露光領域における画像形成物質がより堅固に付着するこ
とによって、形成するものであるということが認識され
よう。これは事実である。何故ならば、媒体は相補性画
像を提供し、そして所望の高濃度画像は熱的に作動可能
な媒体をアドレスすることによってどちらかのシート上
に形成されることができ、それに従ってシートが高濃度
画像を担持するからである。しかしながら、高濃度画像
の形成に対するこの代替は不利である。何故ならば、高
濃度の領域は(熱賦活性の画像形成帯域または層の活性
化により)露光領域に発生し、そして大面積の露光は対
応して大面積のレーザー作動およびエネルギー使用、そ
して高度に精密なレーザー走査およびトラッキングを必
要とするからである。トラッキングの誤差は、画像形成
物質の微小領域を付着させることに失敗することによ
り、そしてそれら領域がシートの分離時に反対側のシー
トの方へ除去されることにより、不連続(白抜けまたは
ボイド)を生じるであろう。人間の視覚の心理物理学的
特性によって、広大な暗黒を背景にした微小領域の白色
(ボイド)は目につき易い傾向がある。
従って、高濃度画像は熱賦活性画像形成表面のレーザ
ー作動操作による画像形成材料の高濃度領域の堅固な結
合の結果であるよりも、塗布された連続領域の画像形成
材料の非露光領域の転写の結果である方が好ましいであ
ろう。前者においては、トラッキング誤差が広大な高濃
度領域を背景にして不連続(白色)の目につき易い領域
を発生させる可能性を増大させる。しかしながら、非露
光領域において転写された画像形成材料を含んでいる画
像は相補画像より低い耐久性および耐引っ掻き性を示す
傾向がある。かかる画像はそれらの情報内容の価値につ
いては好ましく、そして医療診断の目的のために特に望
ましいので、改良された取扱特性、耐久特性および耐磨
耗特性を有するかかる画像を提供できる熱的画像形成媒
体の提供に関心がもたれている。
発明の概要 熱的画像形成された媒体の一対のシートの分離により
シート状ウェブ材料に担持された非露光領域の多孔質ま
たは粒状の画像形成物質によって前記物質の中に形成さ
れた画像の取扱特性、耐久特性および耐磨耗特性の改良
は、熱的画像形成の後にそれぞれのシートを分離したと
きに前記露光されなかった多孔質または粒状の画像形成
物質によって形成された前記画像の表面に優先的に付着
する熱可塑性中間層を熱的画像形成媒体中に包含するこ
とによって得ることができ、その中間層は前記画像のた
めに表面保護、および改良された取扱特性、耐久特性お
よび耐磨耗特性を付与する。
本発明の物品という側面によれば、多孔質または粒状
の画像形成物質での画像作成のために強い画像形成用放
射線に応答して画像形成可能な熱的画像形成用積層媒体
が提供される。この熱的画像形成用積層媒体は順に、 第一のシート状ウェブ材料、前記ウェブ材料は前記画
像形成用放射線に対して透明であり、そして前記熱的画
像形成媒体を短時間の強い放射線に暴露したとき熱活性
化可能な重合体物質の少なくとも表面帯域または層を有
している; 熱賦活性重合体物質の前記表面帯域または層への接着
力より大きい凝集力を有している熱可塑性中間層; 前記熱可塑性中間層上の多孔質または粒状の画像形成
物質の層、前記多孔質または粒状の画像形成物質は前記
熱可塑性中間層への接着力が熱賦活性重合体物質の前記
表面帯域または層への前記熱可塑性中間層の接着力より
大きい;および 多孔質または粒状の画像形成物質の前記層を覆い、そ
して前記画像形成物質に直接または間接に積層されてい
る第二のシート状ウェブ材料; を含んでおり、 前記熱的画像形成媒体は熱賦活性重合体物質の前記表
面帯域または層と前記熱可塑性中間層との界面でまたは
その近くで放射線を、露光源の波長で、吸収することが
でき、そして吸収エネルギーを、前記表面帯域または層
を急速に熱活性化するのに十分な強度の熱エネルギーに
変換することができ;前記熱活性化表面帯域または層は
急速冷却して前記熱可塑性中間層を前記第一シート状ウ
ェブ材料に堅固に付着させ; 前記熱的画像形成媒体は、前記熱的画像形成媒体の部
分を、前記熱可塑性中間層および画像形成物質の露光部
を前記第一のシート状ウェブ材料に堅固に付着させるの
に十分な強度の放射線に露出させることによって、そし
て前記露光後に前記第一と第二のシート状ウェブ材料を
分離したときに、前記画像形成物質および前記熱可塑性
中間層の非露光部を前記第二のシート状ウェブ材料の方
へ除去することによって画像を形成するのに適合してお
り、それによって、第一および第二の画像をそれぞれ前
記第一および第二のシート状ウェブ材料の上に提供し; 前記熱可塑性中間層は前記第二のシート状ウェブ材料
の上の前記第二画像に表面保護を付与する。
本発明の特徴および目的をさらに十分に理解するため
に、添付図面と関連させた下記に詳細を参考にすべきで
ある。
図面の簡単な説明 第1図は本発明の熱的画像形成用積層媒体の概略断面
図である。
第2図は熱的画像形成後に一部分離した状態にある、
第1図の熱的画像形成用積層媒体の概略断面図である。
発明の詳細な説明 先に言及したように、本発明の熱的積層媒体は画像形
成後のシート分離によって一方の画像に改良された耐久
性および取扱適性を付与する中間層を包含している。
第1図を参考に説明すると、そこには、第2図に部分
的に分離した状態にある画像10aと画像10bとして示され
ている一対の画像を作成するために使用するのに適する
好ましい熱的画像形成積層媒体10が示されている。熱的
画像形成媒体10は第一のシート状ウェブ材料12を包含
し、その上に順に重ねられた、熱可塑性中間層14、多孔
質または粒状の画像形成層16、剥離層18、接着剤層20、
および第二のシート状ウェブ材料22を有している。熱的
画像形成媒体の放射線露光によって、露光部の中間層14
および画像形成層16はシート状ウェブ材料に堅固に付着
するので、第2図に示されているようにそれぞれのシー
ト状ウェブ材料の分離によって、一対の画像10aと10bが
提供される。熱的画像形成媒体10の各層自体およびそれ
らの性質はそれぞれの画像が露光後に熱的画像形成媒体
から区切られる仕方に重要に関係し、そして中間層14が
画像10bに画像保護機能を付与する仕方に実質的に影響
する。画像形成媒体10の各層は以下に詳述する。
シート状ウェブ材料12は透明材料からなり、それを介
して画像形成媒体10を放射線に露出することができる。
ウェブ材料12は多様なシート状材料のいずれから構成す
ることも可能であるが、重合体シート材料が特に好まし
いであろう。中でも好ましいウェブ材料はポリスチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリ(塩化ビニル)、ポリカーボネート、
ポリ(塩化ビニリデン)、酢酸セルロース、酢酪酸セル
ロース、および共重合体材料、たとえば、ポリ(スチレ
ン−コ−アクリロニトリル)を含めてスチレン、ブタジ
エンおよびアクリロニトリルの共重合体である。耐久
性、寸法安定性および取扱特性の観点から特に好ましい
ウェブ材料としては、たとえば、E.I.デュポン ドヌム
ール社の商標マイラ(Mylar)で、またはイーストマン
コダック社の商標コデル(Kodel)で、商業的に入手
可能なポリエチレンテレフタレートである。
ウェブ材料12の表面は媒体10の熱的画像形成には重要
である。ウェブ材料12の少なくとも表面帯域または層
は、媒体10を短時間の強い放射線に暴露したときに熱活
性化可能であり、そうして、急速冷却して露光部の表面
帯域または層が中間層14に堅固に付着する。重合体物質
を含んでいる。好ましい態様によれば、ウェブ材料12は
ポリエチレンテレフタレートのようなウェブ材料の部分
12aを含んでおり、部分12aの軟化温度より低い温度で熱
活性化されることができる重合体物質の表面層12bを有
している。表面層12bのために適する材料は、層12bおよ
び層14の露光部がウェブ12に堅固に付着することができ
るように容易に軟化する傾向がある重合体物質からな
る。この目的のためには、ポリスチレン、ポリ(スチレ
ン−コ−アクリロニトリル)、ポリ(酪酸ビニル)、ポ
リ(メチルメタクリレート)、ポリエチレンおよびポリ
(塩化ビニル)を含めて、多様な重合体物質が使用でき
る。
薄い表面層12bを、実質的により厚くかつ耐久性のウ
ェブ材料12aの上に使用することはウェブ材料12の所望
の取扱および所望の画像形成効率を可能にする。しかし
ながら、媒体を放射線に露出し、光を吸収し、そして熱
に変換することによって、ウェブ材料(特に、層14に隣
接した、その表面部分または帯域)が層14の材料に堅固
に付着するようになることができる限り、ウェブ12は一
体シート材料(図示されていない)であってもよい。
一般に、ウェブ材料12の厚さは製造中、画像形成工程
中および画像形成後のあらゆる工程中での媒体10の必要
な取扱特性に依存し、かつ、その上に担持されるべき画
像の所望の意図した用途に依存する。代表的には、ウェ
ブ材料12は厚さが約0.5〜7ミル(0.013〜0.178mm)で
変動する。厚さは露光条件、たとえば、露光用放射線源
のパワーによっても影響されるであろう。他の厚さも使
用できるが、約0.75ミル(0.019mm)〜約2ミル(0.051
mm)の厚さを有する重合体シート12を使用して良好な結
果を得ることができる。
ウェブ材料12の表面帯域12bが重合体物質の別個の層
からなる場合には、層12bは非常に薄く、代表的には、
約0.1〜5μの範囲である。薄い層12bの使用は層12bと1
4の間の界面でまたはその近くでの熱エネルギーの濃縮
を促進し、そして最適画像形成効果および必要エネルギ
ーの低下を可能にする。熱活性化(または軟化)および
層14への付着性または接着性に対する層12bの感度は層1
2b自体およびその熱的特性に、およびその厚さに依存す
る。約0.1〜5μの厚さを有するポリ(スチレン−コ−
アクリロニトリル)の表面層12bを担持する約1.5〜1.75
ミル(0.038〜0.044mm)の厚さを有するウェブ材料12を
使用して良好な結果が得られる。しかしながら、他のウ
ェブ材料も使用できる。
熱賦活性材料の別個の層12bは既知の塗布方法によっ
てウェブ材料12aの上に付与することができる。たとえ
ば、ポリ(スチレン−コ−アクリロニトリル)の層は塩
化メチレンのような有機溶剤から塗布することによって
ポリエチレンテレフタレートのウェブ12aに適用するこ
とができる。望むならば、ウェブ材料12aは塗布材料の
接着性を促進するために既知であるような追加の下塗り
(図示されていない)を含有することができる。望むな
らば、応力吸収特性を有する、追加の圧縮層(図示され
ていない)ウェブ材料12aと表面層12bの間の任意的層と
して媒体10の中に包含することができる。かかる任意的
な圧縮層は媒体10における物理的応力を吸収するよう
に、そして層12bと層14の界面での望まない離層を防止
するように、作用する。圧縮層の包含は媒体10の取扱お
よびスリッティングを容易にし、そして、そうでなけれ
ば応力によって誘発される離層を生じるような複雑な製
造作業の実施を可能にする。応力を吸収する層を組み込
んだ熱的画像形成媒体は、同日に出願された、応力吸収
性熱的画像形成用積層媒体に関する、ニール F.ケリー
(Neal F Kelly)の普通に譲渡された特許出願(代理人
の包帯番号7639)に記載されクレームされている。
層14は、第1図に示されているように、ウェブ材料12
の表面帯域または層12bの上に重ね合わされ、それに連
続している、熱可塑性材料からなる。第1図からわかる
ように、画像形成媒体10の層14は、熱的画像形成前に
は、媒体の構成層として示されている幾つかの層の中の
内部または中間層を構成している。第2図に示されてい
るように、画像形成の間および一対の画像の分離におい
て、層14の材料は層の特性特にその物理的性質に関連し
た重要な機能を果たす。第2図に示されているように、
画像10aと10bの仕切りからは、層14が表面帯域または層
12bに対するその接着力より大きい度合いの凝集力を有
していることが認識されよう。加えて、層14の凝集力は
その層の、多孔質または粒状の層16への接着力より大き
い。従って、画像形成後のウェブ12と22の分離によっ
て、層14は非露光領域では表面帯域または層12bから分
離し、そして多孔質または粒状の領域16bの上に保護表
面材料14bとしてとどまる。
第2図から理解できるように、画像形成媒体10の幾つ
かの層の中の接着力と凝集力の関係は非露光領域では層
14と表面帯域または層12との間に分離が起こるようなも
のである。従って、画像形成媒体は、露光することなく
分離された場合には、表面帯域または層12bと層14との
間で分離してシート22の上にDmaxを与える。しかしなが
ら、層14の特性はその、表面帯域または層12bへの比較
的弱い接着力を露光によって実質的に増加させることが
できるようなものである。従って、第2図に示されてい
るように、矢印の方向での、そして各対の矢印によって
規定されている領域での、短時間の強い放射線への媒体
の露光は露光領域においては層14を、部分14aとして、
表面帯域または層12bに実質的に固定または付着させる
ように作用する。
表面帯域または層12bへの層14の弱い接着力の付着は
露光領域では、画像形成媒体内での放射線の吸収と十分
な強度の熱への変換により表面帯域または層12bを熱活
性化し、そして冷却したときに露光領域または部分の層
14と表面帯域または層12bをより堅固に結合させるよう
遂行される。熱的画像形成媒体10は熱賦活性重合体物質
の表面帯域または層12bと中間層14との界面でまたはそ
の近くで放射線を吸収することができる。これは媒体10
の中に、本来的に放射線を吸収し、そして所定の画像形
成のために必要な熱を発生する層を使用することによっ
て、または少なくとも一つの層の中に露光源の波長の放
射線を吸収することができる薬剤を含有させることによ
って、遂行される。たとえば、赤外吸収染料はこの目的
のために適切に使用できる。
望むならば、多孔質または粒状の画像形成物質16は、
露光用放射線に対して吸収性であり、そしてサーモグラ
フィー式画像形成分野で放射線吸収顔料として知られて
いる、カーボンブラックのような、顔料またはその他着
色物質を含むことができる。層14と表面帯域または層12
bとの界面での確実な結合または接合が望まれるので、
光吸収性物質は中間層14および表面帯域または層12bの
どちらかまたは両方の中に組み込むことが好ましい。
光を熱に変換するための、層12bおよび/または14の
中の適する光吸収性物質はカーボンブラック、グラファ
イトまたは微細顔料、たとえば、銀やビスマスやニッケ
ルの硫化物または酸化物を包含する。染料たとえばアゾ
染料、キサンテン染料、フロシタアニン染料またはアン
トラキノン染料もまたこの目的のために使用できる。特
に好ましいのは、露光用放射線の特定波長で特に吸収す
る物質である。この関係で、熱的画像形成のために望ま
しく使用されるレーザーの赤外線発光領域で吸収する赤
外吸収染料が特に好ましい。この目的のための赤外吸収
染料の適する例は米国特許第4,508,811号(1985年4月
2日にD.J.グラベシュテイジン(Gravesteijn)他に対
して発行された)に開示されているアルキルピリリウム
−スクエアリリウム染料を包含し、そして1,3−ビス
〔(2,6−ジ−t−ブチル−4H−チオピラン−4−イリ
デン)メチル〕−2,4−ジヒドロキシ−ジヒドキロシド
−シクロブテン ジイリウム−ビス{分子内塩}を包含
する。その他の適する赤外吸収染料は4−〔7−(4H−
ピラン−4−イリド)ヘプタ−1,3,5−トリエニル〕ピ
リリウム テトラフェニルボレートおよび4−〔〔3−
〔7−ジエチルアミノ−2−(1,1−ジメチルエチル)
−(ベンゾ〔b〕−4H−ピラン−4−イリデン)メチ
ル〕−2−ヒドロキシ−4−オキソ−20−シクロブテン
−1−イリデン〕メチル〕−7−ジエチルアミノ−2−
(1,1−ジメチルエチル)−ベンゾ〔b〕ピリリウム
ヒドロキシド分子内塩を包含する。これらおよびその他
のIR吸収染料は、同日に出願された、ヘプタメチン ピ
リリウム染料およびその製造方法および近赤外吸収剤と
しての用途と題する、Z.J.ヒンズ(Hinz)他の普通に譲
渡された特許出願(代理人の包帯番号7608);および同
日に出願された、ベンゾピリリウム スクエアリリウム
染料およびその製造方法および用途と題する、S.J.テル
ファー(Telfer)他の普通に譲渡された同時係属出願に
開示されている。
画像の解像力または鮮鋭度の観点から、先鋭な分離
が、熱的に画像形成された媒体の露光領域と非露光領域
の間で、層の厚さを貫いて、そして層の界面に対して実
質的に直角の方向に沿って、すなわち、矢印24、24′、
26および26′の方向に実質的に沿って、起こることがで
きるように、層14および16が破壊可能であることは本質
的なことである。これは層14を離散粒子の不連続層とし
て形成することによって遂行できる。たとえば、熱可塑
性重合体粒子は重合体粒子を分散状態で含有する水性ラ
テックスから適用できる。重合体粒子の軟化温度未満の
温度でのラテックスの塗布および乾燥は粒子間の界面で
分離が起こるところの層の形成を可能にする。使用でき
る重合体物質の例はポリ(メチルメタクリレート)、ポ
リ(塩化ビニリデン)、ポリ(酢酸ビニル)、ポリ(塩
化ビニル)、ポリ(スチレン)、ポリ(スチレン−コ−
ブタジエン)、酢酸酪酸セルロース、ポリ(スチレン−
コ−アクリロニトリル)、ポリ(アクリロニトリル)、
および脂肪族ポリオールたとえばエチレングリコールや
グリセロールとジカルボン酸(およびその低級アルキル
エステル)たとえばセバシン酸やアジピン酸とのポリエ
ステルである。望むならば、重合体の熱可塑性粒子の分
散物は溶解した重合体たとえばポリ(スチレン−コ−ア
クリロニトリル)を含有する有機溶剤たとえば塩化メチ
レンを水性媒体中に攪拌しながら導入し、そして有機溶
剤を除去して塗布可能な水性分散物を提供することによ
って製造できる。
熱的画像形成媒体10の製造においては、熱可塑性また
は樹脂状の層14は、樹脂状物質の薄い層を提供するため
の既知の塗布技術を使用して、画像形成帯域または層12
bの上に適用することができる。先に指摘したように、
層14は一般には偶発的分離を防止するのに十分な程度に
表面帯域または層12bに対する接着を示す。しかしなが
ら、この接着度は第2図に示されているように所定の分
離が非露光領域では遂行できるようなものであるべきで
ある。層14の特性はまた、第2図に示されているよう
に、その接着力が露光領域ではウェブ材料12に堅固に付
着するように実質的に増加できるようなものであるべき
である。
層14の厚さは変動可能であり、一般には、露光および
画像分離により層14の部分14bが画像10bの表面のための
保護を授けるのに十分であるような厚さを少なくとも有
している。より大きな厚さは代表的にはより大きな耐久
性および保護をもたらすであろうが、層14と表面帯域ま
たは層12bとの界面における加熱されるべき物質の容積
を増加させる結果として、画像形成効率および感度が減
少するであろう。良好な結果は約0.1μ〜5μの範囲の
層、好ましくは約0.3μ〜1μの範囲の層を使用して得
ることができる。
望むならば、様々な添加剤、たとえば、可塑剤、バイ
ンダー、着色剤、柔軟剤などを添加することができる。
フィルム形成性バインダー、たとえば、ヒドロキシエチ
ルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリ(スチレン
−コ−無水マレイン酸)、ポリ(酪酸ビニル)などが使
用できる。重合体物質の分散を向上させる又は塗布性を
改良させるために、界面活性剤も望ましく含有される。
滑性向上剤、たとえば、シリコーンやワックスは向上し
た潤滑性および改良した耐久性を有する画像10bを提供
するために包含できる。ワックスたとえばカルナバワッ
クス、およびワックス状物質たとえばポリエチレンオキ
シドや低分子量ポリエチレンワックスはこの目的のため
に使用できる。
望むならば、画像10bは、画像10aと10bの分離後に、
耐久性を改良するための加熱工程を受けることができ
る。層14の粒状特性に依存して、その部分(第2図では
14b)は凝集または融合によって、より耐久性の保護表
面層を画像10bに形成し、そしてこの目的のためのポス
ト画像形成の加熱工程は或る場合には好ましいであろ
う。層14のための好ましい材料は、高解像力の画像形成
のために望ましい破壊可能性を有する層を形成し、かつ
画像形成後の加熱工程でより耐久性の保護層を提供す
る、重合体ラテックスまたは分散物である。
指摘したように、層14は露光部と非露光部の間の先鋭
な分離を可能にする破壊可能層である。層14の破壊可能
性は不連続特性を付与するように、そしてかかる分離を
助けるように粒状物質を層14の中に包含させた結果であ
ることができる。従って、熱可塑性樹脂またはワックス
またはワックス状材料を含んでいる層14は、熱可塑性層
の凝集力を減少させるように、そして、露光領域と非露
光領域の間での層のより先鋭な破壊を可能にさせるよう
に、働く固体粒状物質を包含することができる。この目
的のために適する材料の例はシリカ、クレー材料たとえ
ばカオリン、ベントナイトおよびアタパルギャイト、ア
ルミナ、塩化カルシウム、および顔料たとえばカーボン
ブラック、ミロリブルー、チタニアおよびバリタであ
る。
熱可塑性層14は第1図に示されているように熱的画像
形成媒体10の中の内部のまたは中間の層として、または
層14の保護部分14bの形態では第2図に示されている画
像形成およびそれぞれの画像の分離の後に層14の保護的
寄与が表われるに過ぎないにもかかわらず保護層とし
て、様々に命名されてもよい。層14はまた、露光領域に
おける層14と表面帯域または層12bとの界面での画像形
成材料の付着に関係しているということが認識されよ
う。加えて、層14の性質は第2図に示されているように
非露光領域での分離の形態に影響する。しかしながら、
その要件は画像形成媒体10の主要な画像形成層16の要件
とは異なっており、かつそれとは区別されるべきである
ということが認識されよう。
画像形成層16は中間(または保護)層14の上に多孔質
または粒状の層または被覆として堆積された画像形成物
質を含んでいる。着色剤/バインダー層とも称される層
16は適切なバインダーの中に分散された着色材料から構
成されることができ、着色剤は所望の色の顔料または染
料であり、好ましくは、熱的像形成媒体10のために必要
とされる高温に対して実質的に不活性である。カーボン
ブラックは特に有利であり、そして好ましい顔料物質で
ある。好ましくは、カーボンブラックは約0.01〜10μm
(μ)の平均直径を有する粒子である。記述は主として
カーボンブラックを引用しているが、グラファイト、フ
タロシアニン顔料、およびその他の着色顔料が使用でき
る。望むならば、ここに記載されているような温度に曝
されるとその光学濃度が変化する物質も使用できる。
層16の画像形成物質のためのバインダーはその多孔質
または粒状の物質を凝集層に形成させるためのマトリッ
クスを提供し、そして層16を中間(または保護)層14に
接着させる作用を果たす。層16は多数の既知の塗布方法
のいずれかを使用して層14(それはウェブ材料12によっ
て担持されている)の上に適宜堆積せられることができ
る。好ましい態様によれば、そして層14の上に層16を塗
布することの容易性のためには、カーボンブラック粒子
をまず、不活性な液体ビヒクル(代表的には、水)の中
に分散させ、そして得られた懸濁物または分散物を中間
層14の上に均一に塗布する。乾燥すると、層16は中間層
14の表面上の均一な画像形成層として接着される。懸濁
物の塗布特性は界面活性剤、たとえば、ペルフルオロア
ルキルスルホン酸アンモニウム、非イオン性エトキシレ
ートなど、を含有することによって改良できる。その他
の物質、たとえば、乳化剤を使用または添加してカーボ
ンブラックの分布の均一性を懸濁状態においても、また
その後の塗布し乾燥した状態においても、改良すること
ができる。層16は厚さが変動可能であり、代表的には、
約0.1〜約10μの厚さを有するであろう。一般に、薄い
層を使用することは画像解像力の観点から好ましい。し
かしながら、層16は画像形成媒体10から作製した画像に
所望の予め定められた光学濃度を与えるのに十分な厚さ
を有するべきである。
画像形成層16のために適するバインダー材料はゼラチ
ン、ポリ(ビニルアルコール)、ヒドロキシエチルセル
ロース、アラビアゴム、メチルセルロース、ポリビニル
ピロリドン、ポリエチレンオキサゾリン、ポリスチレン
ラテックス、およびポリ(スチレン−コ−無水マレイン
酸)を包含する。顔料(たとえば、カーボンブラッ
ク):バインダーの比は重量基準で40:1〜約1:2の範囲
にあることができる。好ましくは、顔料:バインダーの
比は約4:1〜約10:1の範囲にある。カーボンブラック顔
料物質のための好ましいバインダー材料はポリビニルア
ルコールである。
望むなら、追加の添加剤または薬剤を画像形成層16の
中に組み込むことができる。従って、サブミクロスコピ
ック粒子、たとえば、キチン、ポリテトラフルオロエチ
レン粒子および/またはポリアミドは耐磨耗性を改良す
るために着色剤/バインダー層に添加することができ
る。かかる粒子は、たとえば、重量で約1:2〜約1:20
の、粒子:層固形分の量で存在することができる。
第2図に示されているように、層16の露光された領域
または部分は非露光領域から先鋭に分離する。層14によ
る場合同様、層16はその多孔質または粒状物自体と、層
の粒子界面で先鋭に破損または破壊する能力とによっ
て、像様に破壊可能な層である。加えて、第2図に描写
されている画像分離の態様は層16が表面帯域または層12
bへの層14の接着力以上の度合の層14への接着力を有し
ていることを要求する。従って、層14および16は非露光
領域では、それぞれに、層14bおよび16bとして結合した
関係で担持されることができる。
画像形成媒体10の中には、接着剤層20および剥離層18
を介して画像形成層116を覆う第二のシート状ウェブ材
料22が示されている。ウェブ材料22は画像形成層16の上
に積層され、そして保護層14と画像形成層16の非露光領
域が第2図に示されているように画像10bの形態でウェ
ブ材料12から担持されることを可能にする手段として作
用する。
好ましくは、ウェブ材料22は積層を促進する接着剤の
層をもって提供される。感圧性や熱賦活性のタイプの接
着剤はこの目的のために使用できる。代表的には、接着
剤層20を担持するウェブ材料22は圧力(または熱と圧
力)を使用してウェブ12の上に積層されて一体的積層物
を提供する。適する接着剤はポリ(エチレン−コ−酢酸
ビニル)、ポリ(酢酸ビニル)、ポリ(エチレン−コ−
アクリル酸エチル)、ポリ(エチレン−コ−メタクリル
酸)、および脂肪族または芳香族ジカルボン酸(または
それらの低級アルキルエステル)とポリオールたとえば
エチレングリコールとのポリエステル、およびかかる接
着剤の混合物を包含する。
接着剤層20の性質は製造および使用中の画像形成媒体
の取扱および画像の耐久性の具体的要求に適するように
柔軟度または硬度を変動させることができる。ニールF.
ケリーの上記特許出願(代理人の包帯番号7639)に開示
され請求されているように、望まない離層を起こすであ
ろう応力を吸収する能力を付与するのに適する厚さの軟
質接着材料が使用できる。望むならば、同日に出願され
た、熱的画像形成媒体用の硬化性接着剤についての、ニ
ール F.ケリー他の普通に譲渡された出願(代理人の包
帯番号7656)の中に記載されているように、硬化性接着
剤層を使用することができ、そして裁断またはその他の
製造操作が層の硬化に先立って行われることができる。
好ましい態様によれば、そして第1図に示されている
ように、剥離層18は第2図に示されている形態に従って
画像10aと10bの分離を促進するために熱的画像形成媒体
10の中に包含されている。先に記載したように、放射線
に曝された媒体10の領域は露光用放射線による層12の熱
活性化という理由によって表面帯域または層12bに対し
てより堅固に固定されることになる。層14の非露光領域
は表面帯域または層12bに単に弱く接着したままであ
り、そしてウェブ材料12と22の分離によってウェブ22に
沿って担持される。これは非露光領域では表面帯域また
は層12bへの層14の接着力が次のものより低いことによ
って遂行される:(a)層14と16の間の接着力:(b)
層16と18の間の接着力;(c)層18と20の間の接着力;
(d)層20と22の間の接着力;および(e)層14、16、
18、および20の凝集力。ウェブ材料22の、多孔質または
粒状の層16への接着力は、ウェブ表面帯域または層12b
から中間層14および多孔質または粒状の層16層の非露光
領域を除去するのに十分ではあるが、露光領域では、
(露光によって、そしてその熱活性化によって、表面帯
域または層12bに付着させられた)堅固に付着した露光
部の層14aおよび16aの除去を阻止するように、剥離層18
によって制御される。
剥離層18は、その凝集力またはその接着剤20への接着
力もしくは多孔質または粒状の層16への接着力が露光領
域では、(a)表面帯域または層12bへの層14の接着
力;および(b)層16への層14の接着力より低いよう
に、設計されている。かかる関係の結果は次のようなこ
とである:剥離層20は露光領域では層18と20の界面で、
または層18と16の界面で接着破壊を受ける;または、第
2図に示されているように、層18の凝集破壊は、部分18
bが画像10bの中に存在し、そして部分18aが露光領域で
は多孔質または粒状の層16に接着するように、起こる。
剥離層18の部分18aは画像10aの画像領域として磨耗や磨
滅を受ける幾らかの表面突出を与えるように働く。
剥離層18はワックス、ワックス状物質または樹脂状物
質を含んでいることができる。微結晶質ワックス、たと
えば、水性分散物として入手可能な高密度ポリエチレン
ワックス、はこの目的のために使用できる。その他の適
する物質はカルナバ、蜜蝋、パラフィンワックス、およ
びワックス状物質、たとえば、ポリ(ビニルステアレー
ト)、ポリエチレンセバケート、サクロースポリエステ
ル、ポリアルキレンオキシドおよびジメチルグリコール
フタレートを包含する。重合体または樹脂状物質、たと
えば、ポリ(メチルメタクリレート)、およびメチルメ
タクリレートとそれと共重合可能な単量体との共重合体
が使用できる。望むならば、親水性コロイド物質、たと
えば、ポリビニルアルコール、ゼラチン、またはヒドロ
キシエチルセルロースが重合体バインダーとして包含で
きる。
樹脂状物質(代表的には、ラテックスとして塗布され
る)が使用でき、そしてポリ(メチルメタクリレート)
のラテックスが特に有効である。層18の凝集力は所望の
そして予め定められた破壊を与えるように制御されるこ
とができる。破壊可能であり、かつその粒子の界面で先
鋭に破壊できる、ワックスまたは樹脂の層は有利に使用
できる。望むならば、粒状物質は凝集力を低下させるた
めに層に添加することができる。かかる粒状物質の例は
シリカ、クレー粒子、およびポリ(テトラフルオロエチ
レン)の粒子を包含する。
熱的画像形成用積層媒体10は画像形成される情報に従
って熱的パターンを(媒体10の中に)生じさせることに
よって画像形成できる。媒体10の上に画像形成でき、そ
して吸収によって予め定められたパターンに変換できる
放射線を付与することが可能な露光源が使用できる。気
体放出ランプ、キセノンランプおよびレーザーはかかる
光源の例である。
媒体10の放射線暴露は連続であってもよいし、または
間欠であってもよい。たとえば、第1図に示されている
ように、2つのシートの積層媒体はウェブ材料12を通し
て媒体を露光するために回転ドラムの上に固定すること
ができる。レーザーによって発生されるような高強度の
光スポットは媒体をドラムの回転方向に露光するために
使用することができ、その間、レーザーはウェブを横切
る横方向にゆっくり移動させられ、それによって、ヘリ
カル路でトレースする。対応レーザーを発射するように
設計されたレーザー装置はそれによって画像形成される
べきオリジナルに従う情報を記録するために予め定めら
れた仕方で一つまたはそれ以上のレーザーを間欠的に発
射させるために使用できる。第1図に示されているよう
に、矢印24および24′、および26および26′の方向から
のレーザーに露出することによって媒体10の上に強い放
射線のパターンを向けることができ、一対の矢印の間の
領域は露光の領域を規定している。
望むならば、本発明の熱的画像形成用積層媒体は移動
するスリットまたはステンシルまたはマスクを使用し、
そして放射線を連続的に発する管またはその他光源を使
用して、放射線を媒体10の上に継続的または間欠的に向
けることによって、画像形成できる。望むならば、サー
モグラフィー複写方法が使用できる。
好ましくは、レーザーまたはレーザーの組み合わせが
媒体を走査し、そして非常に微細なドットまたはペルの
形態で情報を記録するために使用される。媒体10の上限
と下限の露光量しきい値内にとどまるのに十分なパワー
出力を有する半導体ダイオードレーザーおよびYAGレー
ザーが好ましいであろう。有効なレーザーは約40ミリワ
ット〜約1000ミリワットの範囲のパワー出力を有するで
あろう。ここに使用されているように、露光量しきい値
は露光を行うのに必要な最小パワーを意味し、他方、最
大パワー出力は「燃え切り(burn out)」が起きる前に
媒体によって寛容できるパワーレベルを意味する。媒体
10がしきいタイプのフィルムとして認められる限りにお
いて、レーザーは露光源として特に好ましい:すなわ
ち、それは高いコントラストを有し、そして特定のしき
い値を越えて露光される場合には、最大濃度を生じ、他
方、しきい値未満では濃度が記録されない。特に好まし
いのは、cm当たりのドット数が1,000のような(たとえ
ば、4,000〜10,000)細かい解像力を有する画像を提供
するのに十分細かいビームの付与を可能にするレーザー
である。
中間層14と表面帯域または層12bとの界面にまたはそ
の近くに展開された、局部的に適用された熱は強い(約
400℃)ことが可能であり、そして上記のように画像形
成を行うように作用する。代表的には、熱は、好ましく
は、<0.5ミリ秒のオーダーの、極めて短時間で適用さ
れ、そして露光時間スパンは1ミリ秒未満であってもよ
い。場合によっては、露光時間スパンは1ミリ秒未満で
あることができ、そして露光領域の温度スパンは約100
℃〜約1000℃であることができる。
本発明の媒体のように熱的に作動可能な媒体から画像
を形成するための装置および方法は、同日に出願された
印刷装置と題する、E.B.カーギル(Cargill)他の普通
に譲渡された特許出願(代理人の包帯番号7581)に;お
よび、同日に出願された印刷装置および方法と題する、
J.A.アレン(Allen)他の普通に譲渡された特許出願
(代理人の包帯番号7652)に詳細に記載されている。
媒体10を放射線に像様露光することは、第2図に示さ
れているようにシート(12と22)の分離時に観察可能に
なる潜像を媒体中に発生させる。シート22は画像10bに
ついての具体的用途に依存して、様々な、プラスチッ
ク、紙またはその他の材料のどれから構成されてもよ
い。従って、紙シート材料22は反射画像を提供するのに
使用できる。多くの場合、透明画が好ましく、その場合
には、透明シート材料22が使用される。ポリエステル
(たとえば、ポリエチレンテレフタレート)シート材料
はこの目的のために好ましい材料である。好ましくは、
シート状ウェブ材料12および22の一方は可撓性重合体シ
ートである。
本発明の熱的画像形成媒体はX線装置、CAT走査装
置、MR装置、超音波装置などのような医用画像形成装置
によって作成されるハードコピー画像の作成に特に適し
ている。写真および複写についてのネブレットのハンド
ブック(Neblettte′s Handbook of Photography and R
eprography)第7版(ジョンM.スタージ(Sturge)編
集、ファン ノストランド アンド ラインホルド(Va
n Nostrand and Reinhold)カンパニー)第558〜559頁
に記述されているように、「X線フィルムと一般写真用
フィルムとの間の最も重要なセンシトメトリーの差はコ
ントラストである。X線フィルムは高コントラストを生
じるように設計されている。何故ならば、被検物の濃度
差は通常、低く、そしてX線写真におけるこれら差異の
増加はその診断価値に加わる。・・・X線写真は通常、
0.5〜3.0を越す範囲の濃度を含有しており、そして調整
可能な光強度をもった照射装置で最も効率的に検査され
る。・・・非常に限定された濃度範囲に適用されない限
り、写真印画紙上のX線写真の焼き付けは狭い範囲の濃
度スケールの印画紙故に効率的でない。」本発明の媒体
は、グレースケールレベルの大きな数値を提供できるE.
B.カーギル他の上記米国出願(代理人の包帯番号7581)
に記載されている焼き付け装置を使用する医用画像の作
成に有利に使用できる。
グレースケールレベルの高い数値の使用は高濃度では
最も有利である。何故ならば、先に言及したように、人
間の視覚の心理物理的特性は高濃度で起こるグレースケ
ール変化に最も感受性であるからである。詳しくは、人
間の視覚系はdL/Lの関数として輝度の相対変化に感受性
である。但し、dLは輝度の変化であり、そしてLは平均
輝度である。従って、濃度が高い、即ち、Lが小さい場
合には、感度は与えられたdLについて高い。他方、濃度
が低い、すなわち、Lが大きい場合には、与えられたdL
について感度が低い。これに関連して、本発明の媒体は
グレースケールレベル間の小刻みな段階を、高い縁端の
グレースケールで、すなわち、病気の特性を表示する画
像形成において最大値の高コントラスト範囲で、提供す
ることが可能である装置を使用しての利用に特に適して
いる。さらに、グレスケールスペクトルの高濃度範囲は
その範囲のスペクトルに起こる誤差に目がより感受性で
ある故に可能な限り正確にされることが望ましい。
本発明の媒体は第2図に示されている画像10bとして
の高濃度画像の作成に特に適している。露光なしでの、
すなわち、焼き付けされていない状態での、シート12と
22の分離はシート22の上に着色剤物質での全体に濃密な
画像(画像10b)を提供するということは先に言及され
ている。コピー作成は画像形成用着色剤物質をウェブ12
に堅固に付着させるための放射線の使用を伴う。それか
ら、シート12と22が分離されたときに、露光領域はウェ
ブ12に付着し、他方、非露光領域はシート22に担持さ
れ、そして所望の高濃度の画像10bを提供する。シート2
2の上に提供された高濃度画像は画像12bでは不要とされ
た着色剤物質のそれら部分をシート12に堅固に固定し
(そしてシート22への除去を阻止する)ようにレーザー
によってシート12上に「書き込み」された結果であるの
で、高濃度画像を作成するのに必要なレーザー作動の量
が最小に維持できることがわかる。露光量を最小に維持
しながら熱的画像を作成する方法は、同日に出願され
た、印刷装置と題するM.R.エッツエル(Etzel)の普通
に譲渡された特許出願(代理人の包帯番号7654)に開示
され請求されている。
媒体10がシート12の上に高濃度画像を提供する仕方で
露光されるべきであった場合には、高濃度のグレースケ
ールレベルは非効率的な走査速度の単一レーザーを使用
して又はトラッキング誤差の機会を増加させる多数のレ
ーザーの相互作用によってシート12の上に書きこまれる
であろうことが認識されよう。医用画像は絵画写真より
暗く、そしてトラッキング誤差はグレースケールレベル
の高濃度部分ではより容易に検出されるので、媒体10を
使用しての焼き付け装置はシート22上に高濃度画像を作
成するために媒体を露光することによって達成できるも
のに匹敵するレベルの精密度をシート12上での高濃度の
医用画像の作成において達成するのには複雑かつ高価で
ある必要があろう。
次の実施例は本発明を例証する目的で提示されてお
り、本発明を制限するものとして解されるべきでない。
部、比および割合は別に特定されていない限り、全て重
量による。
実施例1 1.5ミル(0.038mm)の厚さのポリエチレンテレフタレ
ートの第一シートの上に、下記の層を順に堆積させた: 0.5μ厚さの、ポリ(スチレン−コ−アクリロニトリ
ル)の熱賦活性層; 0.5μ厚さの、62.9/33.6/3.5のポリ(メチルメタクリ
レート−コ−ブチルメタクリレート−コ−メタクリル
酸)とジエチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム界面
活性剤の96/4混合物4部、赤外吸収性橙色染料(イース
トマン コダック社からEK−125として入手可能なCAS−
3599−32−4)1部、およびPVAすなわちポリビニルア
ルコール0.6部からなる熱可塑性中間層(この層はIR染
料とPVAバインダーを、ターポリマーと界面活性剤のラ
テックスに添加し、塗布し、そして乾燥することによっ
て形成された); 0.75μ厚さの、カーボンブラックPVAバインダーの、
5:1の比の、層;および 0.5μ厚さの、62.9/33.6/3.5のポリ(メチルメタクリ
レート−コ−ブチルメタクリレート−コ−メタクリル
酸)とジエチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウムの96
/4混合物10部、シリカ10部およびPVA1部からなる剥離
層。
7ミル(0.178mm)厚さのポリエチレンテレフタレー
トの第二シートの上に、グッドイヤー タイヤ アンド
ラバー社のグッドイヤー ケミカル部門からバイテル
(Vitel)PE−200樹脂として入手可能であり、そして約
205°F(90.6℃)のシーリング温度を有する熱可塑性
コポリエステル樹脂の、メチルエチルケトンとトルエン
の中に溶解した溶液から塗布された、熱賦活性接着剤の
層を堆積させた。乾燥したときこの層は10μ厚さの接着
剤層であった。
上記ポリエステルテレフタレートシート材料を面対面
で重ね合わせにし、そして一対の加熱ロールに通して、
第1図に示された構造を有する本発明の積層熱的画像形
成要素を提供した。
実施例2 1.75ミル(0.044mm)の厚さのポリエチレンテレフタ
レートの第一シートの上に、下記の層を順に堆積させ
た: 0.5μ厚さの、ポリ(スチレン−コ−アクリロニトリ
ル)と1,3−ビス〔2,6−ジ−t−ブチル−4H−チオピラ
ン−4−イリデン)メチル〕−2,4−ジヒドロキシ−ジ
ヒドロキシド−シクロブテン ジイリウム−ビス(分子
内塩)の、7:1の比の、熱賦活性層;0.75μ厚さのガラス
転移温度(Tg)45℃の60/40のポリ(メチルメタクリレ
ート−コ−エチルメタクリレート)(B.F.グッドリッチ
社からハイカー(Hycar)−26256ラテックスとして入手
可能)4部、融点約130℃および分子量範囲約8,000〜1
0,000の高密度ポリエチレンワックス(マイケルマン
ケミカルズ社から中性ワックス分散物マイケルマン(Mi
chelman)−32535として入手可能)1部、およびポリ
(スチレン−コ−無水マレイン酸)バインダー(SMA)
(モンサント社からスクリプセット(Scripset)540と
して入手可能)0.6部からなる熱可塑性中間層(この層
はワックス分散物とSMAバインダーをハイカーラテック
スに添加し、塗布し、そして乾燥することによって形成
された); 0.8μ厚さの、カーボンブラック顔料とPVAの、5:1の
比の、層;および 0.8μ厚さの、高密度ポリエチレン(マイケルマン−3
2535ワックス分散物から)とシリカとPVAの、10:10:1の
比の、剥離層。
7ミル(0.178mm)厚さのポリエチレンテレフタレー
トの第二シートに10μ厚さのバイテルPE−200接着剤の
層を、実施例1に記載のようにして、付与した。得られ
たシートをこの実施例の塗布済み第一シートに、実施例
1の記載と同じようにして、積層させて本発明の積層熱
的画像形成媒体を提供した。
実施例3 積層熱的画像形成要素は次の点を除いて実施例1に記
載のようにして第一および第二のポリエチレンテレフタ
レートシートを塗布し貼り合わせることによって製造し
た:第一シートに使用されていた熱可塑性中間層の代わ
りに、ポリ(スチレン−コ−アクリロニトリル)と1,3
−ビス〔2,6−ジ−t−ブチル−4H−チオピラン−4−
イリデン)メチル〕−2,4−ジヒドロキシ−ジヒドロキ
シド−シクロブテン ジイリウム−ビス(分子内塩)と
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの、7/1/0.7の
混合物4部;高密度ポリエチレンワックス1部;および
PVA1.2部からなる、1μの熱可塑性中間層を使用した
(この層は、ポリ(スチレン−コ−アクリロニトリル)
とIR染料の塩化メチレン分散物をつくり、水およびデド
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム界面活性剤を添加し
て重合体粒子の水性分散物を提供し、塩化メチレン溶剤
を蒸発(除去)し、マイケルマン−32535ワックス分散
物およびPVAバインダーを添加し、そして塗布し乾燥し
て1μ厚さの熱可塑性中間層にすることによって得られ
た)。
実施例4 1.5ミル(0.038mm)の厚さのポリエチレンテレフタレ
ートの第一シートの上に、下記の層を順に堆積させた: 0.5μ厚さの、ポリ(スチレン−コ−アクリロニトリ
ル)の熱賦活性層; 0.75μ厚さの、60℃のTgを有し、そしてロームアンド
ハース社からアクリロイド(Acryloid)B−44として入
手可能なポリ(メチルメタクリレート−コ−n−ブチル
メタクリレート)4部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム(SDBS)界面活性剤0.4部、1,3−ビス〔2,6−
ジ−t−ブチル−4H−チオピラン−4−イリデン)メチ
ル〕−2,4−ジヒドロキシ−ジヒドロキシド−シクロブ
テン ジイリウム−ビス(分子内塩)0.8部、マイケル
マン−32535ワックス分散物からの高密度ポリエチレン
ワックス1部およびSMAバインダー1.2部からなる熱可塑
性中間層(この層はB−44重合体とIR染料の塩化メチレ
ン分散物をつくり、水およびSDBS界面活性剤を添加して
重合体粒子の水性分散物を提供し、塩化メチレン溶剤を
蒸発(除去)し、マイケルマンワックス分散物およびSM
Aバインダーを添加し、そして塗布し乾燥することによ
って得られた); 0,75μ厚さの、カーボンブラック顔料とPVAの、5:1の
比の、層;および 0.5μ厚さの、高密度ポリエチレンワックス(マイケ
ルマン−32535ワックス分散物から)10部とシリカ10部
とSMAバインダー1部からなる剥離層。
7ミル(0.178mm)厚さのポリエチレンテレフタレー
トの第二シートの上に、バイテルPE−200接着剤の10μ
厚さの層を実施例1に記載のようにして付与した。第一
と第二のシートを実施例1に記載のようにして貼り合わ
せて本発明の積層熱的画像形成要素を提供した。
実施例5 1.75ミル(0.044mm)の厚さのポリエチレンテレフタ
レートの第一シートの上に、下記の層を順に堆積させ
た: 0.5μ厚さの、ポリ(スチレン−コ−アクリロニトリ
ル)の熱賦活性層; 0.5μ厚さの、60℃のTgを有し、そしてロームアンド
ハース社からアクリロイドB−44として入手可能なポリ
(メチルメタクリレート−コ−n−ブチルメタクリレー
ト)3.4部、SDBS界面活性剤0.34部、1,3−ビス〔2,6−
ジ−t−ブチル−4H−チオピラン−4−イリデン メチ
ル〕−2,4−ジヒドロキシ−ジヒドロキシド−シクロブ
テン ジイリウム−ビス(分子内塩)0.68部、マイケル
マン−42540アニオン性乳化ワックス分散物からの、約1
30℃の融点および約8,000〜10,000の範囲の分子量を有
する高密度ポリエチレンワックス1部、およびSMAバイ
ンダー1.5部からなる熱可塑性中間層(この層は実施例
4に記載の、その中間層作成のための手順によって得ら
れた): 0.8μ厚さの、カーボンブラック顔料とPVAの、5:1の
比の、層;および 0.15μ厚さの、約100℃の融点と約8,000〜10,000の範
囲の分子量を有する高密度ポリエチレンワックス(マイ
ケルマン−79130中性ワックス分散物から)とシリカとP
VAの、10:10:1の比からなる剥離層。
7ミル(0.178mm)厚さのポリエチレンテレフタレー
トの第二シートの上に、バイテルPE−200接着剤の10μ
厚さの層を実施例1に記載のようにして付与した。得ら
れたシートを、実施例1に記載されているのと同じよう
にして、この実施例の塗布された第一シートに積層し
て、本発明の積層熱的画像形成要素を提供した。
実施例6 1.75ミル(0.044mm)の厚さのポリエチレンテレフタ
レートの第一シートの上に、下記の層を順に堆積させ
た: 4.2μ厚さの、ポリウレタン(ICI XR−9619、マサチ
ュセッツ州ウィルミントン在ICIレジンズUS)の応力吸
収層; 1μ厚さの、ポリ(スチレン−コ−アクリロニトリ
ル)の熱賦活性層; 0.5μ厚さの、バイテルPE−200コポリエステル1.8
部、SDBS界面活性剤0.18部、約100℃の融点および約8,0
00〜10,000の範囲の分子量を有する高密度ポリエチレン
ワックス(ワックス分散物、マイケルマン−42540とし
て入手可能)0.53部、SMAバインダー0.79部、およびIR
染料、4−〔〔3−〔7−ジエチルアミノ−2−(1,1
−ジメチルエチル)−(ベンゾ〔b〕−4H−ピラン−4
−イリデン)メチル〕−2−ヒドロキシ−4−オキソ−
2−シクロブテン−1−イリデン〕メチル〕−7−ジエ
チルアミノ−2−(1,1−ジメチルエチル)−(ベンゾ
〔b〕ピリリウム ヒドロキシド分子内塩染料0.26部か
らなる熱可塑性中間層(この層はバイテルPE−200コポ
リエステルとIR染料の塩化メチレン分散物をつくり、水
およびSDBS界面活性剤を添加して重合体粒子の水性分散
物を提供し、塩化メチレン溶剤を蒸発(除去)し、マイ
ケルマン42540ワックス分散物およびSMAバインダーを添
加し、そして塗布し乾燥して0.5μ厚さの熱可塑性中間
層にすることによって得られた); 0.8μ厚さの、カーボンブラック顔料とPVAの、5:1の
比の、層;および 0.3μ厚さの、高密度ポリエチレンワックス(マイケ
ルマン−32535ワックス分散物から)10部とシリカ10部
とSMAバインダー1部からなる剥離層。
7ミル(0.178mm)厚さのポリエチレンテレフタレー
トの第二シートの上に、バイテルPE−200接着剤の10μ
厚さの層を実施例1に記載のようにして付与した。得ら
れたシートを、実施例1に記載されているのと同じよう
にして、この実施例の塗布された第一シートに積層し
て、本発明の積層熱的画像形成要素を提供した。
実施例7 1.75ミル(0.044mm)の厚さのポリエチレンテレフタ
レートの第一シートの上に、下記の層を順に堆積させ
た: 4.2μ厚さの、ICI XR−9619 ポリウレタン(マサチ
ュセッツ州ウイルミントン在ICIレジンズUS)の応力吸
収性ポリウレタン層; 1μ厚さの、ポリ(スチレン−コ−アクリロニトリ
ル)の熱賦活性層; 0.3μ厚さの、60℃のTgを有し、そしてロームアンド
ハース社からアクリロイドB−44重合体として入手可能
なポリ(メチルメタクリレート−コ−n−ブチルメタク
リレート)3.4部、SDBS界面活性剤0.34部、1,3−ビス
〔2,6−ジ−t−ブチル−4H−チオピラン−4−イリデ
ン メチル〕−2,4−ジヒドロキシ−ジヒドロキシド−
シクロブテン ジイリウム−ビス(分子内塩)0.68部、
マイケルマン−42540アニオン性ワックス分散物からの
高密度ポリエチレンワックス1部、およびSMAバインダ
ー1.5部からなる熱可塑性中間層(この層は実施例4に
記載されているその中間層を作成するための手順によっ
て得られた); 0.8μ厚さの、カーボンブラック顔料とPVAの、5:1の
比の、層;および 0.3μ厚さの、高密度ポリエチレンワックス(マイケ
ルマン−32535ワックス分散物から)10部とシリカ10部
とSMAバインダー1部からなる剥離層。
7ミル(0.178mm)厚さのポリエチレンテレフタレー
トの第二シートの上に、バイテルPE−200接着剤の10μ
厚さの層を実施例1に記載のようにして付与した。得ら
れたシートを、実施例1に記載されているのと同じよう
にして、この実施例の塗布された第一シートに積層し
て、本発明の積層熱的画像形成要素を提供した。
実施例8 1.75ミル(0.044mm)の厚さのポリエチレンテレフタ
レートの第一シートの上に、下記の層を順に堆積させ
た: 0.5μ厚さの、ポリ(スチレン−コ−アクリロニトリ
ル)の熱賦活性層; 0.75μ厚さの、45℃のガラス転移温度(Tg)を有する
60/40のポリ(メチルメタクリレート−コ−エチルメタ
クリレート)(B.F.グッドリッチ社からハイカー26256
として入手可能)4部、約8,000〜10,000の範囲の分子
量を有する高密度ポリエチレンワックス(マイケルマン
ケミカルズ社からマイケルマン−32535中性ワックス
分散物として入手可能)1部、およびSMAバインダー0.6
1部からなる熱可塑性中間層(この層は実施例2に記載
されているその中間層を作成するための手順によって得
られた); 0.8μ厚さの、カーボンブラック顔料とPVAの、5:1の
比の、層;および 0.5μ厚さの、62.9/33.6/3.5のポリ(メチルメタクリ
レート−コ−ブチルメタクリレート−コ−メタクリル
酸)とジエチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウムの96
/4混合物10部とシリカ10部とPVA1部からなる剥離層。
7ミル(0.178mm)厚さのポリエチレンテレフタレー
トの第二シートの上に、バイテルPE−200接着剤の10μ
厚さの層を実施例1に記載のようにして付与した。得ら
れたシートを、実施例1に記載されているのと同じよう
にして、この実施例の塗布された第一シートに積層し
て、本発明の積層熱的画像形成要素を提供した。
実施例9 1.75ミル(0.044mm)の厚さのポリエチレンテレフタ
レートの第一シートの上に、下記の層を順に堆積させ
た: 4.2μ厚さの、ICI XR−9619 ポリウレタンからなる
ポリウレタン応力吸収性層; 1μ厚さの、ポリ(スチレン−コ−アクリロニトリ
ル)の熱賦活性層; 0.5μ厚さの、60℃のTgを有し、そしてロームアンド
ハース社からアクリロイドB−44重合体として入手可能
なポリ(メチルメタクリレート−コ−n−ブチルメタク
リレート)3.4部、SDBS界面活性剤0.34部、1,3−ビス
〔2,6−ジ−t−ブチル−4H−チオピラン−4−イリデ
ン メチル〕−2,4−ジヒドロキシ−ジヒドロキシド−
シクロブテン ジイリウム−ビス(分子内塩)0.68部、
マイケルマン−32535アニオン性乳化ワックス分散物か
らの高密度ポリエチレンワックス1部、およびSMAバイ
ンダー1.5部からなる熱可塑性中間層(この層は実施例
4に記載されているその中間層を作成するための手順に
よって得られた); 0.8μ厚さの、カーボンブラック顔料とPVAの、5:1の
比の、層; 0.3μ厚さの、高密度ポリエチレンワックス(マイケ
ルマン−32535中性ワックス分散物から)10部とシリカ1
0部とSMAバインダー1部からなる剥離層;および 1μ厚さの、ハイカー26256ポリ(メチルメタクリレ
ート−コ−エチルメタクリレート)、PVA、B.F,グッド
リッチ社からカルボポル(Carbopol)941として入手で
きる高分子量ポリ(アクリル酸)、およびアメリカンシ
アナミド社からシメル(Cymel)385として入手できる改
質メラミン樹脂交叉結合剤の、45:1:1:3の比からなる、
接着剤層。
7ミル(0.178mm)厚さのポリエチレンテレフタレー
トの第二シートの上に、バイテルPE−200接着剤の10μ
厚さの層を実施例1に記載のようにして付与した。第一
と第二シートのそれぞれの接着剤層を面−対−面で接触
させ、そしてこれらシートを実施例1に記載されている
のと同じようにして貼り合わせて本発明の積層熱的画像
形成要素を提供した。
実施例10 1.5ミル(0.038mm)の厚さのポリエチレンテレフタレ
ートの第一シートの上に、下記の層を順に堆積させた: 0.2μ厚さの、ポリ(スチレン−コ−アクリロニトリ
ル)と4−〔7−(4H−ピラン−4−イリデ)ヘプタ−
1,3,−5−トリエニル〕ピリリウム テトラフェニルボ
レートの、7:1の混合物の、熱賦活性層; 1μ厚さの、ポリ(メチルメタクリレート)(ハイカ
−26256ラテックスから)4部、高密度ポリエチレンワ
ックス(マイケルマン−32535中性ワックス分散物か
ら)1部、およびSMAバインダー0.6部からなる熱可塑性
中間層(この層は実施例2に記載されているその中間層
を作成するための手順によって得られた); 0.75μ厚さの、カーボンブラック顔料とPVAの、5:1の
比の、層;および 0.5μ厚さの、高密度ポリエチレンワックス(マイケ
ルマン32535ワックス分散物から)10部とシリカ10部とP
VA1部からなる剥離層。
7ミル(0.178mm)厚さのポリエチレンテレフタレー
トの第二シートの上に、バイテルPE−200接着剤の10μ
厚さの層を実施例1に記載のようにして付与した。それ
ぞれ第一と第二のシートを、実施例1に記載されている
のと同じようにして、貼り合わせて本発明の積層熱的画
像形成要素を提供した。
実施例11 1.5ミル(0.038mm)の厚さのポリエチレンテレフタレ
ートの第一シートの上に、下記の層の順に堆積させた: 0.5μ厚さの、ポリ(スチレン−コ−アクリロニトリ
ル)の熱賦活性層; 0.5μ厚さの、コポリエステル(バイテルPE−200コポ
リエステルから)3.4部、SDBS界面活性剤0.34部、高密
度ポリエチレンワックス(マイケルマン32535中性ワッ
クス分散物から)1部およびPVA1.5部からなる熱可塑性
中間層(この層は、PVAバインダーを使用し、そしてIR
染料を省略したこと以外は、実施例6に記載されている
その中間層を作成するための手順によって得られた); 0.75μ厚さの、カーボンブラック顔料とPVAの、5:1の
比の、層;および 0.5μ厚さの、62.9/33.6/3.5のポリ(メチルメタクリ
レート−コ−ブチルメタクリレート−コ−メタクリル
酸)とジエチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウムの96
/4混合物10部とシリカ10部とPVA1部からなる剥離層。
7ミル(0.178mm)厚さのポリエチレンテレフタレー
トの第二シートの上に、バイテルPE−200接着剤の10μ
厚さの層を実施例1に記載のようにして付与した。それ
ぞれ第一と第二のシートを、実施例1に記載されている
のと同じようにして、貼り合わせて本発明の積層熱的画
像形成要素を提供した。
対照例 本発明の熱的画像形成要素と比較するために、熱可塑
性中間層を含有しない対照用画像形成要素を製造した。
この対照要素は次のようにして製造された積層の熱的画
像形成要素である: 1.75ミル(0.044mm)の厚さのポリエチレンテレフタ
レートの第一シートの上に、下記の層を順に堆積させ
た: 0.5μ厚さの、ポリ(スチレン−コ−アクリロニトリ
ル)の熱賦活性層; 0.8μ厚さの、カーボンブラック顔料とPVAの、5:1の
比の、層;および 0.4μ厚さの、高密度ポリエチレンワックス(マイケ
ルマン32535中性ワックス分散物)10部とシリカ10部とS
MAバインダー1部からなる剥離層。
7ミル(0.178mm)厚さのポリエチレンテレフタレー
トの第二シートの上に、バイテルPE−200接着剤の10μ
厚さの層を実施例1に記載のようにして付与した。得ら
れたシートを、実施例1に記載されているのと同じよう
にして、上記第一シートに貼り合わせて本発明の積層熱
的画像形成要素を提供した。
実施例12 実施例1〜11の、および対照例の、積層画像形成要素
に、高強度半導体レーザーを使用するレーザー露光(そ
の薄い方のポリエステルシートを通して)によって画像
形成した。各々の場合に、積層画像形成要素は7ミルの
ポリエステル成分がドラムに面するように回転ドラムに
固定(クランプ)された。半導体レーザーの放射線は1.
5ミル(または1.75ミル)のポリエステル成分を通し
て、熱的画像形成要素に記録されるべきオリジナル画像
のデジタル表示に対応するように像様に、導かれた。
(ドラム回転の方向に直交して画像形成要素を走査する
ことによって)高強度放射線に露出し、そしてこうして
露光された画像形成要素をドラムから取り外した後で画
像形成要素のそれぞれのシートを分離して第一(1.5ミ
ルまたは1.75ミル)ポリエステルシートの上の第一画像
と第二(7ミル)ポリエステルシートの上の第二(相
補)画像(主要画像)を提供した。
各々の場合に、主要画像をフィンガーネール試験によ
って評価した。それによれば、観察者は各画像の表面に
指の爪を当て、そして画像表面を故意に傷つける圧力下
で何度も繰り返しストロークさせた後に、その効果を測
定するために画像表面を目視検査した。各々の場合に、
実施例1〜11の画像形成要素によって提供された主要画
像(かかる各画像は熱可塑性中間層によって提供される
保護オーバーコート層を有する)は殆どまたは全く表面
が傷ついていなかった。対照例の画像形成要素によって
提供された主要画像はフィンガーネール試験においてか
なりの(酷い)物理的損傷および劣った耐久性を示し
た。画像表面のカーボンブラックは指の爪による最小の
ストローキングによって容易に引っ掻き落とされた。
実施例13 実施例2および5〜9の、および対照例の、積層画像
形成要素によって提供された主要画像のサンプルを、予
め定められた圧力下で適用され、そして画像表面を横断
してストロークされる針を使用する試験手順によって耐
久性および耐磨耗性について評価した。全てのサンプル
は、試験されるべきサンプルを受理するために光透過性
プラットホーム、画像表面に接触した針(直径0.2mmで
あり、そして18.5mmの曲率半径を有する)を装備した可
動腕、針圧を適用するための荷重(315g)、予め定めら
れた直線路(1ストロークを成す距離51mm)の上を腕と
針を前後に移動させる手段、ストローク数を記録する手
段、およびプラットホームを通過し、そしてその上の磨
滅サンプルを通過する透過光用の光源を含んでいるスト
ローキング装置(クロックメーター、モデルCM−5、ア
トラス エレクトリック デバイス社から入手可能)を
使用して評価された。実施例2および5〜9(および対
照例)の主要画像の各々のストリップを上記装置によっ
て評価した。試験されるべき画像は約2インチ×5イン
チ(51mm×76mm)のストリップに切断され、そして試験
前に150℃で10秒間オーブンで加熱された。全てのサン
プルは最大濃度の領域における画像を横断して往復する
腕と針の磨滅用力を、磨滅サンプルを通しての光透過が
可視的に観察可能になるまで、受けた。光透過の観察を
可能にするのに要したストローク数を画像表面耐久性の
表示として記録した。評価の結果は第1表に報告されて
いる。
第1表に報告されている結果からわかるように、実施
例2および5〜9の画像形成要素は対照例の画像形成要
素によって提供された画像より高いレベルの耐久性(耐
磨耗性)を有する画像を提供した。
実施例14 実施例2、5、6、7、および9(および対照例)の
積層画像形成要素によって提供された主要画像のサンプ
ルを耐溶剤性について評価した。試験用ストリップは、
水;イソプロピルアルコール(イソプロパノール);ま
たは、超音波医療診断手順において皮膚に局所適用され
ることを意図した商業的に入手可能な重合体ゲル状組成
物;のどれかに暴露した後に評価された。水(またはイ
ソプロピルアルコールまたは超音波用ゲル)を湿らせた
布で画像領域を横断して手動で擦ることを、そこからカ
ーボンが除去されるまで、行った。カーボン除去を生じ
るストローク数を記録した。上記溶剤試験の結果を第2
表に報告する: 第2表に報告された結果から理解できるように、対照
例の画像形成要素から得られた画像よりも、実施例2、
5〜7および9の画像形成要素はそこに記載されている
溶剤物質に対してより大きな抵抗性を有する画像を提供
した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−46639(JP,A) 特開 昭48−48137(JP,A) 特開 昭49−21152(JP,A) 特開 昭49−122344(JP,A) 特開 平4−212889(JP,A) 特開 平2−501552(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/38 - 5/40 B41M 5/26

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像を形成するために強い画像形成用放射
    線に応答する熱的画像形成用積層媒体であって、前記積
    層媒体は、順に、 第一のシート状ウェブ材料、前記ウェブ材料は前記画像
    形成用放射線に対して透明であり、そして前記熱的画像
    形成媒体を短時間の強い放射線に暴露したとき熱活性化
    可能な重合体物質の少なくとも表面帯域または層を有し
    ている; 熱賦活性重合体物質の前記表面帯域または層への接着力
    より大きい凝集力を有している熱可塑性中間層; 前記熱可塑性中間層上の多孔質または粒状の画像形成物
    質の層、前記多孔質または粒状の画像形成物質は前記熱
    可塑性中間層への接着力が熱賦活性重合体物質の前記表
    面帯域または層への前記熱可塑性中間層の接着力より大
    きい;および 多孔質または粒状の画像形成物質の前記層を覆い、そし
    て前記画像形成物質に直接または間接に積層されている
    第二のシート状ウェブ材料; を含んでおり、 前記熱的画像形成媒体は熱賦活性重合体物質の前記表面
    帯域または層と前記熱可塑性中間層との界面でまたはそ
    の近くで放射線を、露光源の波長で、吸収することがで
    き、そして吸収エネルギーを、前記表面帯域または層を
    急速に熱活性化するのに十分な強度の熱エネルギーに変
    換することができ;前記熱活性化表面帯域または層は急
    速冷却して前記熱可塑性中間層を前記第一シート状ウェ
    ブ材料に堅固に付着させ; 前記熱的画像形成媒体は、前記熱的画像形成媒体の部分
    を、前記熱可塑性中間層および画像形成物質の露光部を
    前記第一のシート状ウェブ材料に堅固に付着させるのに
    十分な強度の放射線に像様露出させることによって、そ
    して前記像様露光後に前記第一と第二のシート状ウェブ
    材料を分離したときに、前記画像形成物質および前記熱
    可塑性中間層の非露光部を前記第二のシート状ウェブ材
    料の方へ除去することによって画像を形成するのに適合
    しており、それによって、第一および第二の画像をそれ
    ぞれ前記第一および第二のシート状ウェブ材料の上に提
    供し; 前記熱可塑性中間層は前記第二のシート状ウェブ材料の
    上の前記第二画像に表面保護を付与する、 ことを特徴とする前記熱的画像形成用積層媒体。
  2. 【請求項2】前記熱可塑性中間層は露光領域では前記第
    一のシート状ウェブ材料の熱賦活性重合体物質の前記表
    面帯域に堅固に付着するのに適合している、請求項1の
    熱的画像形成用積層媒体。
  3. 【請求項3】前記熱可塑性中間層が離散粒子の不連続層
    からなり、前記層が露光領域と非露光領域の間の鮮鋭な
    分離に適合している破壊可能層である、請求項2の熱的
    画像形成用積層媒体。
  4. 【請求項4】前記破壊可能層が重合体ラテックスまたは
    分散物から形成される、請求項3の熱的画像形成用積層
    媒体。
  5. 【請求項5】前記破壊可能層が、不連続特性を付与し前
    記先鋭な分離を助けるために固体粒状物質を含有してい
    る、請求項3の熱的画像形成用積層媒体。
  6. 【請求項6】前記破壊可能層が水性重合体ラテックスか
    ら形成された層からなる、請求項3の熱的画像形成用積
    層媒体。
  7. 【請求項7】前記破壊可能層が滑性向上剤を包含してい
    る、請求項6の熱的画像形成用積層媒体。
  8. 【請求項8】前記滑性向上剤がワックスからなる、請求
    項7の熱的画像形成用積層媒体。
  9. 【請求項9】前記破壊可能層が、前記層と熱賦活性重合
    体物質の前記表面帯域または層との界面でまたはその近
    くで放射線を吸収することができる吸光物質を包含して
    いる、請求項6の熱的画像形成用積層媒体。
  10. 【請求項10】前記吸光物質が赤外吸収染料からなる、
    請求項9の熱的画像形成用積層媒体。
  11. 【請求項11】前記第一のシート状ウェブ材料が重合体
    シートからなり、その上には前記重合体シートの軟化温
    度より低い温度で熱活性化されることができる熱賦活性
    重合体物質の表面層を有している、請求項1の熱的画像
    形成用積層媒体。
  12. 【請求項12】前記重合体シートがポリエチレンテレフ
    タレートからなり、そしてその上の熱賦活性重合体物質
    の前記表面層がポリ(スチレン−コ−アクリロニトリ
    ル)からなる、請求項11の熱的画像形成用積層媒体。
  13. 【請求項13】多孔質または粒状の画像形成物質の前記
    層が顔料とそのためのバインダーの層からなる、請求項
    1の熱的画像形成用積層媒体。
  14. 【請求項14】前記顔料がカーボンブラック粒子からな
    る、請求項13の熱的画像形成用積層媒体。
  15. 【請求項15】多孔質または粒状の画像形成物質の前記
    層を覆う前記第二のシート状ウェブ材料は剥離層を介し
    て前記画像形成物質に接着積層され、前記剥離層は前記
    第一と第二のシート状ウェブ材料の分離および前記第一
    と第二の画像の提供を促進するのに適合している、請求
    項1の熱的画像形成用積層媒体。
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