JP2812351B2 - ラミネート板の製造方法 - Google Patents
ラミネート板の製造方法Info
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Description
ルムを積層してラミネート板を製造する方法、とくに低
温圧着によって優れた密着性と意匠戻りのない積層化が
可能となるラミネート板の製造方法に関する。
フイルムや塗膜を接着剤を介して被覆することにより耐
久性、化粧性等を向上させるラミネート化技術が多様の
分野で実用化されているが、この工程で用いられる接着
剤には常に改良が求められている。この理由は、接着剤
の本来的な機能はラミネートフイルムを素材面に密着さ
せるところにあるが、このほかに腐食環境下における錆
の発生防止、ラミネートフイルム面の浮きやブリスター
の発生防止といった事項が極めて重要となるからであ
る。この解決手段として、接着剤に防錆顔料を添加する
試みが数多く提案されている(特開昭55−61456 号公
報、特開昭56−58859 号公報、特開昭58−171949号公
報、特開昭59−14941 号公報、特開昭59−14943 号公報
等) 。
とは接着力を減退させる要因となるため、耐腐食性と密
着性とのバランスをとることが困難となる欠点がある。
したがって、往々にして密着性の不足を招いて長期間の
使用中にフイルム面の剥離、浮きあるいはブリスターに
基づく膨れ現象が生じる。更に、従来技術ではラミネー
トフイルムの熱圧条件として概ね190℃以上の温度を
必要とする関係で、工程設備が大掛かり、エネルギーの
過大消費となるうえ、エンボス加工などの表面模様を形
成したフイルムをラミネートしようとすると熱圧工程時
に意匠戻りを起こしてエンボス模様が消去したり、接着
剤層の残留応力が大きくなって経時的な接着界面での剥
離が進行し易くなる等の問題がある。
術による上記の問題点を解決するため鋭意研究を重ねた
結果、予め素材面に防錆顔料を含む特定の樹脂成分を下
塗塗装したのちに防錆顔料を含まない接着剤を介して樹
脂フイルムを加温圧着すると、170℃以下の低温圧着
によって十分な耐久性を備えるラミネート板が得られる
ことを確認した。
もので、その目的は、低温圧着により意匠戻り等の現象
を招くことなしに優れた密着性ならびに耐腐食性を付与
することができ、経時的な剥離や膨れ現象を生じること
がない高品位のラミネート板を製造する方法を提供しよ
うとするところにある。
めの本発明によるラミネート板の製造方法は、下記の工
程を順次に適用することを構成上の特徴としている。 (1)素材に、清浄化、活性化または化成の少なくとも
1つの処理を施す表面処理工程。 (2)(A)エポキシ樹脂/アクリル樹脂系であって、
エポキシ樹脂/アクリル樹脂の比が100/5〜100
/35(NV重量比)である樹脂と、(B)メラミン樹脂及び/又はポリイソシアネート化合
物であって、前記樹脂に対する架橋剤の配合比率が、1
00:1〜100:30である 架橋剤と、を主成分と
し、防錆顔料を含むいずれかの下塗塗膜を素材に塗布
し、1〜20μmの乾燥塗膜を形成したのち焼付処理す
る下塗塗装工程。 (3)アクリル系、ゴム系、エポキシ系、ウレタン系、
ポリエステル系、オレフィン系又アミド系の樹脂の1種
もしくは2種以上によって主成分となし、必要に応じて
架橋剤を含む接着剤を下塗塗膜面に塗布し、100〜1
70℃の板温範囲に加温して乾燥膜厚が1〜20μmの
接着剤層を形成する接着剤塗布工程。 (4)接着剤塗布面に樹脂フィルムを100〜170℃
の温度範囲で圧着するラミネート化工程。
しては、例えば冷延鋼板、亜鉛、鉛またはこれら合金に
よりめっきされた鋼板、ステンレス板、アルミニウム
板、アルミニウムまたはアルミニウム合金めっき板、真
鍮板、銅板などの金属類、170℃以上の耐熱温度を備
えるプラスチック材料などを挙げることができ、形状は
板状、シート状、コイル状等のものが用いられる。
成などの処理を単独もしくは組み合わせた表面処理工程
が施される。清浄化処理としては、アルカリ脱脂や電解
洗浄などの手段が、活性化処理にはエッチング、金属析
出などの手段が適用される。また化成処理は、通常、り
ん酸亜鉛皮膜を0.2〜3g/m2の範囲で付着させるりん
酸亜鉛処理、あるいは金属クロム量として2〜50mg/m
2 の範囲で付着させるクロメート処理等が適用される
が、これらの処理に限らず下塗塗料の密着性を向上させ
る化成処理であればいずれの方法でも差し支えない。
ス段階で、この工程を除いては目的とする作用効果は達
成されない。適用される下塗塗料は、エポキシ系樹脂、
エポキシ/アクリル系樹脂またはポリエステル系樹脂と
架橋剤を主成分とし、これら樹脂組成物に防錆顔料を配
合したものである。
用可能であるが、例えばビスフエノール型エポキシ樹脂
を用いる場合には、性状として好ましいエポキシ当量4
50〜4000、より好ましくは450〜2500、数
平均分子量2000〜15000、好ましくは8000
〜12000のものが本発明の目的に対して有効とな
る。エポキシ当量が450を下廻ると耐腐食性が低下
し、4000を越えると粘度が高くなり過ぎて作業性が
悪くなる。また数平均分子量が2000未満では耐腐食
性が減退し、15000を越える場合には形成塗膜が硬
くなって加工時の密着性が悪化する。エポキシ/アクリ
ル系樹脂は、前記のエポキシ樹脂と相溶するアクリル樹
脂を配合したものであれば、熱硬化性、熱可塑性いずれ
のタイプでもよい。この際、アクリル樹脂として数平均
分子量2000〜15000、より好適には8000〜
12000のものを用い、エポキシ樹脂/アクリル樹脂
の比が100/5〜35(NV重量比)の範囲にあるも
のが好ましく用いられる。アクリル樹脂の数平均分子量
が2000を下廻ると耐腐食性が減退し、15000を
越えるようになると粘度が高くなり過ぎて作業性が悪く
なる。ポリエステル系樹脂は、線状高分子ポリエステル
樹脂であればどのようなタイプでも使用可能であるが、
数平均分子量が2000〜30000、より好ましくは
5000〜25000のものが好適に用いられる。この
数平均分子量が2000未満では耐腐食性が不足し、3
0000を越えると高粘度となって作業性を損ねる原因
となる。
やメチル化メラミンなどのメラミン樹脂、ブロックまた
は非ブロック型のポリイソシアネート化合物が単独もし
くは任意の割合に混合して使用される。樹脂に対する架
橋剤の配合比率は、100:1〜30、好ましくは10
0:5〜15の範囲に設定する。架橋剤の配合比率がこ
の下限を下廻ると耐腐食性の低下を招き、逆に上限を越
えると塗膜硬度が高くなって加工時の密着性が悪化す
る。
ム酸ストロンチウム、クロム酸亜鉛、クロム酸カルシウ
ム、クロム酸バリウム等のクロム酸系、りん酸亜鉛、り
ん酸シリカ、縮合りん酸アルミニウム等のりん系、特開
平1−131281号公報に記載されているりん酸イオンとバ
ナジン酸イオンとから合成されたリン・バナジン系など
のものが用いられ、それぞれ単独または併用して使用に
供される。これら防錆顔料は、樹脂組成物(樹脂+架橋
剤)100に対し固形分重量比として5〜100、好ま
しくは10〜40の範囲に設定することが望ましい。防
錆顔料の配合比が前記範囲の下限を下廻ると耐腐食性が
減退し、上限を越えると十分な密着性を得ることができ
なくなる。
テンコーター、フローコーター、ダイコーター、スプレ
ー(エアまたはエアレス)などの適宜な手段を用いて素
材面に塗布・乾燥し、ついで焼付けする。この際、乾燥
後の塗膜が1〜20μm になるように塗装することが重
要で、この膜厚が1μm 未満では耐腐食性を付与するこ
とができず、また20μm を越えると密着性が低下す
る。塗膜の焼付処理は、板温が150〜250℃になる
温度範囲、より好適には180〜220℃の温度域でお
こなうことが好ましい。150℃を下廻ると耐腐食性が
減退し、250℃を上廻ると密着性の低下傾向を示す。
塗布工程に移される。この工程は、アクリル系、ゴム
系、エポキシ系、ウレタン系、ポリエステル系、オレフ
イン系またはアミン系の樹脂の1種もしくは2種以上に
よって主成分となし、必要に応じてメラミン樹脂または
ポリイソシアネート化合物などの架橋剤を配合して溶剤
に溶解した接着剤液を用い、これを下塗塗膜面に塗布す
ることによりおこなわれる。溶剤には、樹脂を溶解し且
つ接着剤の焼付け温度以下の沸点をもつものを用い、例
えばロールコーター、カーテンコーター、フローコータ
ー、ダイコーター、スプレー(エアまたはエアレス)の
ような適宜な手段により塗布する。塗布後は100〜1
70℃の板温範囲に加温し、乾燥膜厚が1〜20μm の
半硬化接着剤層を形成する。この乾燥膜厚が前記範囲を
外れる場合には十分な密着性を付与することができなく
なる。
終のラミネート工程が施される。ラミネートされる樹脂
フイルムとしては、セルロースジアセテート、セルロー
ストリアセテート、ポリ塩化ビニル、アルコール、ポリ
ビニルアルコール、ポリエチレン、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリプロピレン、ナイロン、アセテート、ト
リアセテート等が挙げられる。樹脂フイルムの厚さは1
0〜500μm の範囲が好ましく、より好ましくは50
〜250μm であり、平面シート形状に限らず予め表面
にエンボスのような立体模様やグループ(波状、ヘアラ
イン等)などの平面模様が形成されたものを用いること
ができる。ラミネート化は、接着剤塗布面に樹脂フイル
ムを圧着する方法でおこなわれるが、この際の温度条件
は100〜170℃の低温範囲に設定する。好ましい温
度範囲は110〜165℃である。この温度範囲は、前
工程における接着剤乾燥時の板温余熱を利用するが、樹
脂フイルムを加温しても差支えないし、両者を併用して
もよい。圧着操作は、通常、加圧ロールを用いて1〜1
0kg/cm2の加圧条件に設定する。なお、表面に立体模様
や平面模様を形成した加圧ロールを用いることにより、
平面フイルム面に圧着処理と同時に所定の模様を形成す
ることが可能となる。
に表面処理工程、下塗塗装工程、接着剤塗布工程および
ラミネート化工程を順次に施すものであるが、このうち
特に従来技術と異なる重要な構成は表面処理工程と接着
剤塗布工程との間に下塗塗装工程を介在させた点とラミ
ネート化工程の加温圧着条件を100〜170℃という
低温域でおこなうところにある。すなわち、下塗塗装工
程では特定の樹脂組成物からなる下塗塗膜が表面処理さ
れた素材面に強固に密着するとともに、樹脂膜の官能基
等が接着剤層の樹脂とも結合して一体かつ安定な固着層
を形成する機能を営む。そのうえ、この下塗塗料は防錆
顔料を含有していても優れた密着性を維持するから、従
来技術のように接着剤に密着性能を阻害する防錆顔料を
含有させる必要はない。したがって、接着剤層は本来の
接着力を発揮して樹脂フイルムと強固に密着する。
化工程での圧着を100〜170℃という低温域操作で
可能にするために有効に作用する。この低温度域での圧
着は作業性や設備負担を軽減化するともに、表面模様を
施したラミネートフイルムの意匠戻り現象の発生を効果
的に防止する。
常に意匠戻りのない高度の密着性ならびに耐腐食性が付
与され、長期間の使用においても剥離やブリスター等の
発生を伴うことのないラミネート板の製造が可能とな
る。
細に説明する。
材料(配合量は全て固形分重量部)および工程を適用し
て、各素材に樹脂フイルムを被覆したラミネート板を製
造した。ただし、下塗塗料の溶剤には、セロアセ、プロ
ピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロ
ピレングリコールモノメチルエーテルを用い、ポリイソ
シアネート架橋剤の溶剤にはキシロールを用いた。下塗
塗装工程はバーコーターを使用し、ガス炉により焼付処
理した。接着剤塗装工程はバーコーター(実施例13、
14および比較例8、9はダイコーター)を用いた。ま
た、ラミネート化工程は加圧ロールを用い約2〜5kg
/cm2の圧着条件でおこなった。
定方法により密着性、意匠戻り、耐食性、耐久性および
経時剥離の各試験をおこない、それぞれの評価結果を表
1〜7に併載した。 (1) 密着性 クロスカットエリクセン法により、5mm間隔でラミネー
トフイルムの表面に#の形にナイフで切り込みを入れ、
エリクセン試験機を用いて8mm押し出し加工したのち、
切り込み部から強制剥離して塗膜が切れる位置によって
次の基準で評価した。 5 … 剥離なし 4 … 1/4剥離 3 … 1/2剥離 2 … 3/4剥離 1 … 全部剥離
次の基準で評価した。 5 … ラミネート前後でエンボス状態に差が認められ
ない 3 … ラミネート後でエンボス模様が約50%薄くな
っている 1 … ラミネート後のエンボス残存度が約10%まで
消去している
し、試験片にはクロスカットと上端部に折曲げ2T(試
験片の同一板を2枚重ねたものを挟めて折り曲げる)を
実施してから試験に供した。クロスカットと折曲げ2T
部を合わせて観察し、次の基準で評価した。 5 … 白錆、赤錆ともに発生なし 4 … 5%以下の白錆と赤錆が発生 3 … 10%以下の白錆と赤錆が発生 2 … 40%以下の白錆と赤錆が発生 1 … 50%以上の白錆と赤錆で全面が覆われている
オメーター)により、5000時間終了後のフイルム表
面に2mm間隔の並行切り込みを2cmの長さで入れ、ナイ
フで塗膜を起こして引っ張りによる剥離を次の基準で評
価した。 5 … 剥離なし 4 … 力強く引っ張ると剥離する 3 … ナイフで塗膜を起こす程度で剥離する
部をエリクセン試験機で8mm押し出す。これを沸騰水中
に12時間浸漬し、さらに20℃の水に12時間浸漬す
るサイクルを3回繰り返したのち、切り込み部からナイ
フで強制剥離し、塗膜の切れる位置により次の基準で評
価した。 5 … 剥離なし 4 … 剥離1mm以内 3 … 剥離3mm以内 2 … 剥離5mm以内 1 … 剥離5mm以上
錆顔料の種類、商品名等は下記のとおりである。 表面処理剤の薬剤名参考例1、9 、比較例1、6のりん酸亜鉛:日本ペイン
ト(株)製、サーフダイン46N−31。参考 例2〜7及び10、実施例3〜5、比較例2、7〜
10のりん酸亜鉛:日本ペイント(株)製、サーフダイ
ンZS9100。 実施例1、比較例3の塗布型クロメート:日本ペイント
(株)製、サーフコートNRC400。参考例8 、比較例4のりん酸クロメート:日本ペイント
(株)製、サーフコートNRC500。 実施例2、比較例5のりん酸クロメート:日本ペイント
(株)製、アルサーフ407/47。参考例11 のクロム酸塩系:日本ペイント(株)製、ア
ルサーフ1200。
製、フェノトートYD7011(エポキシ当量460〜
490)、ブチルカルビトール40%溶液で使用。参考 例2〜7のエポキシ樹脂:東都化成(株)製、フェ
ノトート7014(エポキシ当量940〜960)、ブ
チルカルビトール40%溶液を使用。 実施例1、実施例4のエポキシ樹脂:東都化成(株)
製、フェノトート7017(エポキシ当量1750〜2
100)、ブチルカルビトール40%溶液を使用。 実施例1〜5、参考例9のアクリル樹脂:三菱レイヨン
(株)製、ダイヤナールLR−269(Mw30000
〜150000、NV30%)。参考例8 のポリエステル樹脂:東都化成(株)製、バイ
ロン63−CS(Mn20000〜250000、NV
33%)。参考例9 のポリエステル樹脂:東都化成(株)製、バイ
ロンGK59CS(Mn5000〜8000、NV50
%)。 実施例3のフェノキシ樹脂:東都化成(株)製、フェノ
トートYP−50PK−35(Mn12000、NV3
5%、OH当量286)。 実施例5のエポキシ樹脂:東都化成(株)製、フェノト
ートYU−100(エポキシ変性ポリオール OH−V
150〜200、NV99.5%)。 OH−V150〜200、NV99.5%)。
イソシアネート:日本ポリウレタン(株)製、コロネー
ト2515(NV80%)。 実施例1、2、4及び5のメラミン:三井東圧化学
(株)製、ユーバン20SE−60(ブチル化メラミン
NV60%)。参考例9及び実施例3 のメラミン:三和ケミカル(株)
製、ニカラックMW−24X(メチル化メラミン NV
80%)。 実施例4、5のイソシアネート:日本ポリウレタン
(株)製、コロネートL(NV75%)。
〔Mg3(PO4)2〕とCaO・V2O5焼成物をP
2O5/V2O5モル比が1/1になるように配合し、
乳鉢で30分間混合したのち坩堝に入れて電気炉に移
し、1400℃の温度で2時間焼成処理する。ついで、
坩堝内の溶融物を冷却速度500℃/分で急冷し、粉砕
・分級して得られるリン・バナジン系防錆顔料。参考 例7で用いたPV系:P2O3と4MnO・V2O
5焼成物をP2O5/V2O5モル比が1/1になるよ
うに配合し、乳鉢で30分間混合したのち坩堝に入れて
電気炉に移し、1200℃の温度で2時間焼成処理す
る。ついで、坩堝内の溶融物を冷却速度300℃/分で
冷却し、粉砕・分級して得られるリン・バナジン系防錆
顔料。
4、10〜11のウレタン樹脂:日本ペイント(株)
製、パワータイトU−40(ポリイソシアネート架橋
剤)。参考 例2〜7、比較例2のアクリル樹脂:日本ペイント
(株)製、パワータイトA−10(ポリイソシアネート
/メラミン系架橋剤)。 実施例2、比較例5のエポキシ/アミン:日本ペイント
(株)製、パワータイトE−30A/B。参考例9 、比較例6のポリエステル樹脂:日本ペイント
(株)製、パワータイトP−50(ポリイソシアネート
架橋剤)。 実施例3、比較例7のポリオレフイン樹脂:日本ペイン
ト(株)製、パワータイト0−60。 実施例4、比較例8のポリアミド樹脂:日本ペイント
(株)製、パワータイトN−70。 実施例5、比較例9のアクリル樹脂:日本ペイント
(株)製、パワータイトA−10。
工業(株)製、サランUB(エンボス加工品)。参考例 2〜7、比較例2のポリ塩化ビニリデン:呉羽化
学工業(株)製、ケノフレックス(エンボス加工品)。 実施例1、比較例3ポリエチレン樹脂:三井東圧化学
(株)製、ハイプロンフィルムH(エンボス加工品)。参考例8 、比較例4のポリエチレン樹脂:東洋紡績
(株)製、リックスフィルム(エンボス加工品)。 実施例2、比較例5のポリプロピレン樹脂:東レ(株)
製、トレファン(エンボス加工品)。参考例9、11、実施例5 、比較例6、9、11のポリ
塩化ビニル樹脂:理研ビニル工業(株)製、理研フィル
ム(エンボス加工品)。 実施例3、比較例7のナイロン:ユニチカ(株)製、エ
ンブレム(エンボス加工品)。 実施例4、比較例8のポリエステル樹脂:東レ(株)
製、ルミラー(エンボス加工品)。参考例10 、比較例10のアクリル樹脂:三菱レイヨン
(株)製、アクリプレン。
発明の実施例により製造されたラミネート板はいずれも
密着性、耐食性ならびに耐久性に優れ、同時に意匠戻り
や経時剥離を生じないという良好な結果を示したが、本
発明の下塗塗装工程を施さない比較例では満足する性能
のラミネート板を製造することができなかった。
理、下塗塗装、接着剤塗布およびラミネート化の各工程
を適用することにより、従来技術よりも低温域での圧着
条件により意匠戻り等の現象を招くことなしに優れた密
着性ならびに耐腐食性を付与することができ、経時的な
剥離や膨れ現象を生じることがない高品位のラミネート
板を製造することが可能となる。したがって、腐食性環
境下での使用に際しても極めて耐久性のあるラミネート
板の工業的な製造技術として有用である。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記の工程を順次に適用することを特徴
とするラミネート板の製造方法。 (1)素材に、清浄化、活性化または化成の少なくとも
1つの処理を施す表面処理工程。 (2)(A)エポキシ樹脂/アクリル樹脂系であって、
エポキシ樹脂/アクリル樹脂の比が100/5〜100
/35(NV重量比)である樹脂と、(B)メラミン樹脂及び/又はポリイソシアネート化合
物であって、前記樹脂に対する架橋剤の配合比率が、1
00:1〜100:30である 架橋剤と、 を主成分とし、防錆顔料を含むいずれかの下塗塗膜を素
材に塗布し、1〜20μmの乾燥塗膜を形成したのち焼
付処理する下塗塗装工程。 (3)アクリル系、ゴム系、エポキシ系、ウレタン系、
ポリエステル系、オレフィン系又アミド系の樹脂の1種
もしくは2種以上によって主成分となし、必要に応じて
架橋剤を含む接着剤を下塗塗膜面に塗布し、100〜1
70℃の板温範囲に加温して乾燥膜厚が1〜20μmの
接着剤層を形成する接着剤塗布工程。 (4)接着剤塗布面に樹脂フィルムを100〜170℃
の温度範囲で圧着するラミネート化工程。
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JP4238977A JP2812351B2 (ja) | 1992-08-13 | 1992-08-13 | ラミネート板の製造方法 |
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JPH0664125A JPH0664125A (ja) | 1994-03-08 |
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- 1992-08-13 JP JP4238977A patent/JP2812351B2/ja not_active Expired - Fee Related
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