JP2812257B2 - 論理シミュレーションモデル作成方法 - Google Patents

論理シミュレーションモデル作成方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、論理シミュレーシ
ョンモデル作成方法に関し、特にボードレベルの大規模
な論理シミュレーションモデル作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ボードレベルの大規模な論理シミ
ュレーションのために、検証済の論理設計を行なった回
路の接続情報をモデル化して論理シミュレーションモデ
ルを作成し、これら論理シミュレーションモデルをライ
ブラリとして用い、そのまま論理シミュレーションを行
なっていた。
【0003】また、他のボードレベルの大規模な論理シ
ミュレーションモデルとして、論理回路の動作をオブジ
ェクトコードで記述したソフトウェアモデル,抽象度の
高いレジスタトランスファレベル(以下RTレベル)モ
デル,実際のチップを用いたハードウェアモデラが周知
である。
【0004】しかし、ソフトウェアモデルは、最近の論
理回路の高集積化に伴って論理回路の動作をオブジェク
トコードで記述することが困難になると同時に、忠実に
論理回路を表現したモデルであるとは言い難く、RTL
レベルモデルは、論理回路を高い抽象度で表現している
ため正確性に問題があり、厳しいタイミング制約のある
論理シミュレーションにおいては使用できなかった。ま
た、ハードウェアモデラは、実際の半導体チップが必要
であり、開発工程に支障をきたさない時期に半導体チッ
プのハードウェアを入手できるとは限らなかった。
【0005】このような過去の経緯から、ボードレベル
の大規模な論理シミュレーションを高速化し且つタイミ
ング的にも正確な論理シミュレーションモデルを作成す
るため、既に検証済み論理回路の情報から論理回路のゲ
ート部分の論理情報を抽出および圧縮し、同時に、論理
回路の情報からタイミング情報を抽出し各信号パスの遅
延値を論理シミュレーション時に検索できるタイミング
データベースを作成し、論理シミュレーション時に圧縮
ゲート部分のタイミング情報をタイミングデータベース
から検索し、圧縮された論理情報に基づく論理演算の後
にタイミング情報を補完する手法を開発し用いていた。
【0006】図5は、この従来の論理シミュレーション
モデル作成方法の1例を示す流れ図である。
【0007】図5を参照すると、この論理シミュレーシ
ョンモデル作成方法は、検証済み論理回路の情報51か
ら論理回路のゲート部分の論理情報を抽出して論理段数
および論理演算数を圧縮し、Boolean形式で圧縮
論理情報53を作成する論理圧縮ステップ52と、論理
回路の情報51からタイミング情報を抽出し各信号のパ
ス遅延値を計算し、これらパス遅延値を論理シミュレー
ション時に検索できるタイミングデータベース55を作
成するタイミング抽出ステップ54と、論理回路のゲー
ト部分の論理シミュレーションモデル57を圧縮論理情
報53から作成するモデル化ステップ56とを含んでい
る。
【0008】図6は、検証済み論理回路の1例を示す回
路図である。
【0009】次に、この検証済み論理回路の情報を入力
情報とした例について、説明を続ける。
【0010】論理圧縮ステップ52では、まず、検証済
み論理回路のゲート部分の論理情報を抽出し、次の圧縮
プロセスに先立ち、どのように圧縮すべきかを解析す
る。効率よく圧縮するために、複数のファンアウトを持
つゲート出力を出力とする部分回路に分割する。
【0011】図7は、図6の論理回路のゲート部分を部
分回路に分割した例を示す回路図である。
【0012】たとえば、信号H03を入力とするAND
ゲート出力は、インバータとORゲートに分岐し、ファ
ンアウト数が2である。また、信号H05を入力とする
ORゲート出力も同じく、インバータとANDゲートに
分岐し、ファンアウト数が2である。
【0013】次に、この部分回路に対し論理圧縮を行
う。
【0014】図8は、図6の論理回路のゲート部分を論
理圧縮した結果を示す回路図である。
【0015】この論理圧縮は、たとえば、MINI−I
I(T.Sasao,“Imputvariablea
ssignment and output phas
eoptimization of PLA’s”,I
EEE TC Vol.C−33,No.10,pp.
879−894,Oct.1984)などのアルゴリズ
ムを用いてもよいし、『計算機上でのBDD処理技法』
(湊真一:情報処理、Vol.34,No.5,pp.
593−599,May 1993)で紹介されている
処理方法を適用しても良い。論理回路のゲート部分を論
理圧縮した結果は、Boolean形式の中間ファイル
に格納される。
【0016】同時に、タイミング抽出ステップ54で
は、論理回路の情報51からタイミング情報を抽出し各
パス遅延値を計算し、これらパス遅延値を論理シミュレ
ーション時に検索できるタイミングデータベース55を
作成する。
【0017】モデル化ステップ56では、論理回路のゲ
ート部分の論理シミュレーションモデル57を圧縮論理
情報53を格納しているBoolean形式の中間ファ
イルから、論理シミュレーション時に用いられる論理回
路の各ゲートの論理演算順位情報を作成する。
【0018】図9は、この論理回路の各ゲートの論理演
算順位情報を等価的に示した説明上の有向グラフであ
る。
【0019】この論理演算順位情報と、Boolean
形式の中間ファイルに格納された圧縮論理情報とが、論
理シミュレーションモデルを構成している。
【0020】以上の論理シミュレーションモデル作成方
法により、ボードレベルの大規模な論理シミュレーショ
ンを高速化し且つタイミング的にも正確な論理シミュレ
ーションモデルを作成することができた。
【0021】なお、作成された論理シミュレーションモ
デルによる実際の論理シミュレーションは、圧縮ゲート
部分のタイミング情報をタイミングデータベースから検
索し、論理回路の各ゲートの論理演算順位情報に基づく
論理演算の後にタイミング情報を補完することにより行
われる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】この従来の論理シミュ
レーションモデル作成方法では、論理回路の順次論理素
子に入力されるクロック信号およびデータ信号のパス遅
延値が論理圧縮により変化し、検証済み論理回路の動作
と異なる動作をするレーシング問題が発生する可能性が
ある。
【0023】たとえば、図10は、図6のフリップフロ
ップに入力されるクロック信号Cおよびデータ信号Dの
パス遅延値の1例を示す説明図である。
【0024】エッジセンシティブなフリップフロップに
入力されるクロック信号Cおよびデータ信号Dのパス遅
延値において、データ信号Dのパス遅延値がクロック信
号Cのパス遅延値より小さく、データ信号Dがセットさ
れた後にクロック信号Cのイベントが発生するようにな
っている。
【0025】しかし、論理圧縮後の論理演算順位情報を
等価的に示した説明上の有向グラフである図9におい
て、クロック信号Cのゲート出力の演算順位は3であ
り、データ信号Dのゲート出力の演算順位は4である。
そのため、エッジセンシティブなフリップフロップは、
データ信号Dのイベントが到達する演算順位4の前、す
なわち、クロック信号Cのイベントが到達する演算順位
3でデータ信号Dを取り込んでしまう。
【0026】すなわち、従来の論理シミュレーションモ
デル作成方法では、遅延を無視した圧縮により、検証済
み論理回路の動作と異なる動作をする論理シミュレーシ
ョンモデルを作成してしまう可能性があった。
【0027】したがって、本発明の課題は、ゲートレベ
ルの大規模な論理シミュレーションを高速化し且つ論理
シミュレーション起因のレーシング問題を回避した論理
シミュレーションモデル作成方法を提供することにあ
る。
【0028】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明による
論理シミュレーションモデル作成方法は、検証済み論理
回路の情報から前記論理回路のゲート部分の論理情報を
抽出して論理段数および論理演算数を圧縮し、圧縮論理
情報を作成する論理圧縮ステップと、前記論理回路の情
報からタイミング情報を抽出し各パス遅延値を計算し、
これらパス遅延値を論理シミュレーション時に検索でき
るタイミングデータベースを作成するタイミング抽出ス
テップと、前記論理回路のゲート部分の論理シミュレー
ションモデルを前記圧縮論理情報から作成するモデル化
ステップとを含む論理シミュレーションモデル作成方法
において、前記モデル化ステップは、前記圧縮論理情報
に対応するゲートの入出力ノードの仮演算順位を設定す
る仮順位設定ステップと、前記タイミングデータベース
の解析結果により前記仮演算順位を調整し、論理シミュ
レーション時に演算順位を検索できる有向グラフを作成
する順位調整ステップとを含んでいる。
【0029】また、前記仮順位設定ステップは、前記圧
縮論理情報に対応するゲート部分の全ての第1入力ノー
ドに対し番号0を付け、前記第1入力ノードに接続する
全ゲートの出力ノードをキューに登録する初期設定ステ
ップと、この後、前記キューが空であるとき終了するキ
ュー照合ステップと、前記キューからゲート出力ノード
を取出し入力側ノード番号が全て付いているかチェック
し、全入力側ノード番号が付いていないとき前記キュー
から新たなゲート出力ノードを取出すキュー取出ステッ
プと、全入力側ノード番号が付いているとき、全入力側
ノード番号の最大値に1を加算し前記ゲート出力ノード
の番号および仮演算順位とし、この仮演算順位を示す有
向グラフを作成し、前記ゲート出力ノードに接続する全
ゲートの出力ノードを前記キューに登録し、この後、前
記キュー照合ステップに戻る仮設定ステップとを含んで
いる。
【0030】さらに、前記順位調整ステップは、前記論
理回路の順次論理素子に入力されるクロック信号および
データ信号のパス遅延値の最大値および最小値を前記タ
イミングデータベースから検索する検索ステップと、前
記クロック信号およびデータ信号のパス遅延値に明らか
な大小関係があり且つこの大小関係が前記仮演算順位と
逆転しているかをチェックする順位照合ステップと、前
記大小関係が前記仮演算順位と逆転しているとき、前記
クロック信号およびデータ信号の出力ノードの前記仮演
算順位を変更し前記有向グラフを変更する順位変更ステ
ップとを含んでいる。
【0031】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。
【0032】図1は、本発明の論理シミュレーションモ
デル作成方法の1実施形態を示す流れ図である。
【0033】図1を参照すると、本実施形態の論理シミ
ュレーションモデル作成方法は、検証済み論理回路の情
報11から論理回路のゲート部分の論理情報を抽出して
論理段数および論理演算数を圧縮し、圧縮論理情報13
を作成する論理圧縮ステップ12と、論理回路の情報1
1からタイミング情報を抽出し各パス遅延値を計算し、
これらパス遅延値を論理シミュレーション時に検索でき
るタイミングデータベース15を作成するタイミング抽
出ステップ14と、論理回路のゲート部分の論理シミュ
レーションモデル17を圧縮論理情報13およびタイミ
ングデータベース15から作成するモデル化ステップ1
6とから大きく構成され、このモデル化ステップ16
は、圧縮論理情報13に対応するゲートの入出力ノード
の仮演算順位を設定する仮順位設定ステップ16−1
と、タイミングデータベース15の解析結果により仮演
算順位を調整し、論理シミュレーション時に演算順位を
検索できる有向グラフを作成する順位調整ステップ16
−2とを含んでいる。
【0034】上述の論理圧縮ステップ12およびタイミ
ング抽出ステップ14は、図5に示した従来の論理シミ
ュレーションモデル作成方法と同一であるため説明を省
略する。
【0035】本実施形態の論理シミュレーションモデル
作成方法は、モデル化ステップ16を特徴としているた
め、モデル化ステップ16に含まれる仮順位設定ステッ
プ16−1および順位調整ステップ16−2について説
明を続ける。
【0036】図2は、図1における仮順位設定ステップ
16−1の詳細構成を示す流れ図である。
【0037】図2を参照すると、この仮順位設定ステッ
プ16−1は、圧縮論理情報13に対応するゲート部分
の全ての第1入力ノードに対し番号0を付け、第1入力
ノードに接続する全ゲートの出力ノードをキューに登録
する初期設定ステップ21と、この後、キューが空であ
るとき終了するキュー照合ステップ22と、キューから
ゲート出力ノードを取出し入力側ノード番号が全て付い
ているかチェックし、全入力側ノード番号が付いていな
いときキューから新たなゲート出力ノードを取出すキュ
ー取出ステップ23と、全入力側ノード番号が付いてい
るとき、全入力側ノード番号の最大値に1を加算しゲー
ト出力ノードの番号および仮演算順位とし、この仮演算
順位を示す有向グラフを作成し、ゲート出力ノードに接
続する全ゲートの出力ノードをキューに登録し、この
後、キュー照合ステップに戻る仮設定ステップ24とを
含んでいる。
【0038】図3は、図1における順位調整ステップ1
6−2の詳細構成を示す流れ図である。
【0039】図3を参照すると、この順位調整ステップ
16−2は、論理回路の順次論理素子であるフリップフ
ロップ(FF)に入力されるクロック信号およびデータ
信号のパス遅延値の最大値および最小値をタイミングデ
ータベースから検索する検索ステップ31と、クロック
信号およびデータ信号のパス遅延値に明らかな大小関係
があり且つこの大小関係が仮演算順位と逆転しているか
をチェックする順位照合ステップ32と、この大小関係
が仮演算順位と逆転しているとき、クロック信号および
データ信号の出力ノードの仮演算順位を変更し有向グラ
フを変更する順位変更ステップ33とを含んでいる。
【0040】次に、図6の検証済み論理回路の情報を入
力情報とした例について、説明を続ける。
【0041】論理圧縮ステップは、図5に示した従来の
論理シミュレーションモデル作成方法と同一であり、圧
縮結果はBoolean形式の中間ファイルに格納され
る。回路図として圧縮結果を示したものが図8であり、
圧縮結果に含まれる論理回路の各ゲートの論理演算順位
情報を等価的に示した説明上の有向グラフが図9であ
る。
【0042】本発明における実際の有向グラフそのもの
は、次のモデル化ステップ16に含まれる仮順位設定ス
テップ16−1および順位調整ステップ16−2で作成
される。
【0043】仮順位設定ステップ16−1では、まず、
圧縮論理情報13に対応するゲート部分の全ての第1入
力ノードに対し番号0を付け、第1入力ノードに接続す
る全ゲートの出力ノードをキューに登録する。この後、
キューからゲート出力ノードを取出し入力側ノード番号
が全て付いているかチェックし、全入力側ノード番号が
付いていないときキューから新たなゲート出力ノードを
取出す。全入力側ノード番号が付いているとき、全入力
側ノード番号の最大値に1を加算しゲート出力ノードの
番号および仮演算順位とし、この仮演算順位を示す有向
グラフを作成し、ゲート出力ノードに接続する全ゲート
の出力ノードをキューに登録する。この後、キューが空
であるかをチェックし、キューが空になるまで上述の処
理を続ける。
【0044】その結果、圧縮された論理回路の各ゲート
の仮演算順位を示した有向グラフである図9が実際に作
成される。
【0045】次の順位調整ステップ16−2では、論理
回路の順次論理素子であるフリップフロップに入力され
るクロック信号Cおよびデータ信号Dのパス遅延値の最
大値および最小値をタイミングデータベースから検索す
る。この後、クロック信号およびデータ信号のパス遅延
値に明らかな大小関係があり且つこの大小関係が仮演算
順位と逆転しているかをチェックする。この大小関係が
仮演算順位と逆転しているとき、クロック信号およびデ
ータ信号の出力ノードの仮演算順位を変更し、図9の有
向グラフを変更する。
【0046】たとえば、図6のフリップフロップに入力
されるクロック信号Cおよびデータ信号Dのパス遅延値
の1例を示す説明図である図10を参照して説明する
と、MINモードでは、クロック信号Cのパス遅延値は
60から86であり、データ信号Dのパス遅延値は25
から45である。明らかに、データ信号Dのパス遅延値
の方が小さい。しかし、仮演算順位を示す有向グラフで
ある図9では、クロック信号Cのゲート出力の仮演算順
位は3であり、データ信号Dのゲート出力の仮演算順位
は4であり、逆転している。このため、クロック信号C
のゲート出力の演算順位をデータ信号Dのゲート出力の
演算順位+1すなわち5に変更し、図9の有向グラフを
変更する。
【0047】その結果、論理シミュレーション時に演算
順位を検索できる有向グラフである図4が作成される。
【0048】この有向グラフと、Boolean形式の
中間ファイルに格納された圧縮論理情報とが、論理シミ
ュレーションモデルを構成している。
【0049】以上の論理シミュレーションモデル作成方
法により、ボードレベルの大規模な論理シミュレーショ
ンを高速化し且つ論理シミュレーション起因のレーシン
グ問題を回避した論理シミュレーションモデルを作成す
ることができる。
【0050】なお、本発明により作成された論理シミュ
レーションモデルによる実際の論理シミュレーション
は、圧縮ゲート部分のタイミング情報をタイミングデー
タベースから検索し、論理回路の各ゲートの論理演算順
位を示す有向グラフに基づく論理演算の後にタイミング
情報を補完することにより行われる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による論理
シミュレーションモデル作成方法は、圧縮論理情報に対
応するゲートの入出力ノードの仮演算順位を設定する仮
順位設定ステップと、タイミングデータベースの解析結
果により仮演算順位を調整し、論理シミュレーション時
に演算順位を検索できる有向グラフを作成する順位調整
ステップとを含むモデル化ステップを持っているため、
ゲートレベルの大規模な論理シミュレーションを高速化
し且つ論理シミュレーション起因のレーシング問題を回
避した論理シミュレーションモデルを作成できる。
【0052】また、検証済み論理回路の情報を入力情報
とするため、ゲートレベルの大規模な論理シミュレーシ
ョンモデルを、容易に且つタイムリーに提供できる。
【0053】さらに、過去の設計資産である検証済み論
理回路を製造プロセス改良により再利用するときも、タ
イミングデータベースを書き換えることにより、新たな
製造プロセスに対応した論理シミュレーションモデルを
容易に作成できる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の論理シミュレーションモデル作成方法
の1実施形態を示す流れ図である。
【図2】図1における仮順位設定ステップの詳細構成を
示す流れ図である。
【図3】図1における順位調整ステップの詳細構成を示
す流れ図である。
【図4】図1の論理シミュレーションモデル作成方法に
よる論理回路の各ゲートの論理演算順位を示す有向グラ
フである。
【図5】従来の論理シミュレーションモデル作成方法の
1例を示す流れ図である。
【図6】検証済み論理回路の1例を示す回路図である。
【図7】図6の論理回路のゲート部分を部分回路に分割
した例を示す回路図である。
【図8】図6の論理回路のゲート部分を論理圧縮した結
果を示す回路図である。
【図9】図5の論理シミュレーションモデル作成方法に
よる論理回路の各ゲートの論理演算順位情報を等価的に
示した説明上の有向グラフである。
【図10】図6のフリップフロップに入力されるクロッ
ク信号Cおよびデータ信号Dのパス遅延値の1例を示す
説明図である。
【符号の説明】
1〜5 ゲート出力ノードの論理演算順位 11,51 検証済み論理回路の情報 12,52 論理圧縮ステップ 13,53 Boolean形式の圧縮論理情報 14,54 タイミング抽出ステップ 15,55 タイミングデータベース 16,56 モデル化ステップ 16−1 仮順位設定ステップ 16−2 順位調整ステップ 17,57 論理シミュレーションモデル 21 初期設定ステップ 22 キュー照合ステップ 23 キュー取出ステップ 24 仮設定ステップ 31 検索ステップ 32 順位照合ステップ 33 順位変更ステップ I〜IV 論理回路のゲート部分の分割された部分回
路 C クロック信号 D データ信号 FF,F/F フリップフロップ H01〜H05 信号 MAX パス遅延値の最大値 MIN パス遅延値の最小値

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検証済み論理回路の情報から前記論理回
    路のゲート部分の論理情報を抽出して論理段数および論
    理演算数を圧縮し、圧縮論理情報を作成する論理圧縮ス
    テップと、前記論理回路の情報からタイミング情報を抽
    出し各パス遅延値を計算し、これらパス遅延値を論理シ
    ミュレーション時に検索できるタイミングデータベース
    を作成するタイミング抽出ステップと、前記論理回路の
    ゲート部分の論理シミュレーションモデルを前記圧縮論
    理情報から作成するモデル化ステップとを含む論理シミ
    ュレーションモデル作成方法において、 前記モデル化ステップは、前記圧縮論理情報に対応する
    ゲートの入出力ノードの仮演算順位を設定する仮順位設
    定ステップと、前記タイミングデータベースの解析結果
    により前記仮演算順位を調整し、論理シミュレーション
    時に演算順位を検索できる有向グラフを作成する順位調
    整ステップとを含むことを特徴とする論理シミュレーシ
    ョンモデル作成方法。
  2. 【請求項2】 前記仮順位設定ステップが、前記圧縮論
    理情報に対応するゲート部分の全ての第1入力ノードに
    対し番号0を付け、前記第1入力ノードに接続する全ゲ
    ートの出力ノードをキューに登録する初期設定ステップ
    と、この後、前記キューが空であるとき終了するキュー
    照合ステップと、前記キューからゲート出力ノードを取
    出し入力側ノード番号が全て付いているかチェックし、
    全入力側ノード番号が付いていないとき前記キューから
    新たなゲート出力ノードを取出すキュー取出ステップ
    と、全入力側ノード番号が付いているとき、全入力側ノ
    ード番号の最大値に1を加算し前記ゲート出力ノードの
    番号および仮演算順位とし、この仮演算順位を示す有向
    グラフを作成し、前記ゲート出力ノードに接続する全ゲ
    ートの出力ノードを前記キューに登録し、この後、前記
    キュー照合ステップに戻る仮設定ステップとを含む、請
    求項1記載の論理シミュレーションモデル作成方法。
  3. 【請求項3】 前記順位調整ステップが、前記論理回路
    の順次論理素子に入力されるクロック信号およびデータ
    信号のパス遅延値の最大値および最小値を前記タイミン
    グデータベースから検索する検索ステップと、前記クロ
    ック信号およびデータ信号のパス遅延値に明らかな大小
    関係があり且つこの大小関係が前記仮演算順位と逆転し
    ているかをチェックする順位照合ステップと、前記大小
    関係が前記仮演算順位と逆転しているとき、前記クロッ
    ク信号およびデータ信号の出力ノードの前記仮演算順位
    を変更し前記有向グラフを変更する順位変更ステップと
    を含む、請求項1または2記載の論理シミュレーション
    モデル作成方法。
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