JP2810232B2 - フッ素化方法 - Google Patents

フッ素化方法

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JP2810232B2
JP2810232B2 JP3510987A JP51098791A JP2810232B2 JP 2810232 B2 JP2810232 B2 JP 2810232B2 JP 3510987 A JP3510987 A JP 3510987A JP 51098791 A JP51098791 A JP 51098791A JP 2810232 B2 JP2810232 B2 JP 2810232B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、五フッ化ニオビウム(Nb2O5)または五フ
ッ化タンタル(Ta2O5)及びクロロスルホン酸(HOSO2C
l)及び塩化チオニル(SOCl2)の存在下で、ハロゲン化
アルケンまたはアルカンをフッ化水素と接触させること
により、フッ素化アルカンを製造する方法に関する。
発明の背景 A.E.フェアリング,ジャーナル オブ フルオリン
ケミストリー,13,7−18(1979)は、フッ化水素をテト
ラーおよびトリクロロエタンおよび関連の化合物に添加
するための触媒として五フッ化タンタルを使用すること
を開示している。また、この触媒はフッ素−塩素交換反
応に有用である。しかしながら、バッチ試験の条件[HF
/CCl2=CCl2=2.5、温度=150℃、反応時間6時間]下
で、例えばBF3、TaCl5、Ta2O5、CoF3、V2O5、ZrCl4、Nb
Cl5、HgO、及びWCl6等の触媒は、HFのテトラクロロエチ
レンへの添加に対し、触媒活性を示さない。
フッ化水素の不飽和化合物への添加に対し、触媒とし
て五フッ化タンタルを使用することは、米国特許4,258,
255において、フェアリングにより開示されている。
脱水剤を無水TaF5を調製するために使用することは、
米国特許4,124,692において、キムにより開示されてい
る。
冷却剤及びブロー剤等の流体製品の代用品として有用
な高フッ素化、ハロゲン含有アルカンを製造するための
経済的で選れた方法を提供することの必要性がこの分野
で興味が起こっている。
本発明は、Ta2O5またはNb2O5、脱水剤、例えばHOSOCl
(クロロスルホン酸)、及びSOCl2(エンカチオニル)
及び過剰のHFを含むシステムを用いて、塩素化されたア
ルカンの塩素置換のためのオレフィン及び/またはフッ
素への触媒化されたHF添加により得られたフッ素化アル
カンの製造のための低コストな方法を提供する。
発明の概要 本発明の方法は、0ないし185℃の温度で、実質的に
無水の条件下で、Nb2O5及びTa2O5から選択される少なく
とも1つの触媒の存在下で、下記一般式 R1R2C=CR3R4及びR5R6R7R8C (式中R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、及びR8は、H、
F、Cl、Br、またはCxZ2x+1(式中、ZはH、F、Cl、
またはBr、xは1−10の整数)であり、かつ式中R1−R4
及びR5−R8の少なくとも1つは、BrまたはClまたは臭素
または塩素−置換基である) で表されるハロゲン化アルカンとハロゲン化アルケンか
ら選択される出発物質を、HF及び少なくとも1つの脱水
剤と接触し、反応生成物を製造する工程、 反応生成物を触媒との接触から取り除き、出発物質よ
り多い、少なくとも1つまたはそれ以上のフッ素原子を
有するフッ素化アルカンを単離する工程とを含み、Taま
たはNbに対するHFのモル比は1ないし150であり、Taま
たはNbに対する脱水剤のモル比は1ないし30であり、か
つTaまたはNbに対する出発物のモル比は100未満であ
る。
好ましくは、本発明の方法は、0ないし185℃の温度
で、実質的に無水の条件下で、Nb2O5及びTa2O5から選択
される少なくとも1つの触媒の存在中で、下記一般式 R1R2C=CR3R4及びR5R6R7R8C (式中R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、及びR8は、H、
F、Cl、Br、またはCxZ2x+1(式中、ZはH、F、Cl、
またはBr、xは1−10の整数)であり、かつ式中R1−R4
及びR5−R8の少なくとも1つは、BrまたはClまたは臭素
または塩素−置換基である) で表されるハロゲン化アルカンとハロゲン化アルケンか
ら選択される出発物質を、HF、HOSO2Cl及びSOCl2と接触
し、反応生成物を製造する工程と、 反応生成物を触媒との接触から取り除き、出発物質よ
り多い、少なくとも1つまたそれ以上のフッ素原子を有
するフッ素化アルカンを単離する工程とを含み、 TaまたはNbに対するHFのモル比は1ないし150、Taま
たはNbに対するHOSO2Clのモル比は1ないし30、かつTa
またはNbに対するSOCl2のモル比は0.5ないし20であり、
TaまたはNbに対する出発物質のモル比は100未満であ
る。
発明の詳細な説明 本発明にかかるフッ素化アルカンは、ハロゲン化アル
ケンまたはアルカン出発物質よりも多い、少なくとも1
またはそれ以上の、好ましくは2またはそれ以上のフッ
素原子を含み、及び少なくとも1つのこのフッ素化原子
はハロゲン置換反応の結果もたらされる。例えば、出発
ハロゲン化アルケンまたはアルカンが各々CCl2=CCl2
たはCl3CHCl2であるとき、より好ましい生成物は、CF3C
HCl2及びCF2ClCHCl2であり、及び出発ハロゲン化アルケ
ン及びアルカンが、各々Cl2C=CHClまたはCCl3CH2Clで
あるとき、好ましい生成物は、CF3CH2Clである。出発ハ
ロゲン化アルケンまたはアルカンが、各々Cl2C=CH2
たはCl3C−CH3であるとき、生成物は、そのプロセスの
条件により、CFCl2CH3,CF2ClCH3,及びCF3CH3となり得
る。
最適のハロゲン置換度を達成するために、ハロゲン化
有機出発物は酸化金属、好ましくは五酸化タンタルまた
は五酸化ニオブと接触し、ハロゲン化アルカンまたはア
ルケンとTaまたはNbとのモル比は100未満である。触
媒、好ましくは五酸化タンタルは、汎用されており、比
較的安価な(例えば五酸化タンタルまたは五フッ化タン
タルと比較して)結晶性固体であり、単独、もしくは担
体例えばカーボンまたはフッ素化アルミナ上で使用され
得る。ニオブまたはタンタルの他の酸化物例えばMO2X
(H2O)、MOX3(H2O)、AMOX5(H2O)、AMO2X
3(H2O)ここで、「A」は、少なくとも1つの二価の
カオチンまたは2つの一価のカオチンであり、「M」は
NbまたはTa、「X」はF、Cl、Brであり「n」は0〜25
の数である、を使用することができる。
触媒との組み合わせにおいて、最適なハロゲン置換お
よびその結果から得られるフッ素化アルカンの高収率を
達成するためには、タンタルまたはニオブ触媒に対し、
好ましくは1より多くないし150モル当量のHF、さらに
好ましくは、少なくとも10ないし140モル当量、及びさ
らにまた好ましくは20ないし130モル当量を使用する。
触媒HFとの組み合わせにおいて、最適なハロゲン置換
およびその結果得られるフッ素化アルカンの高収率を達
成するためには、タンタルまたはニオブに対し、好まし
くは1ないし30モル当量のHOSO2Cl、さらに好ましくは
3ないし20モル当量、さらにまた好ましくは5ないし18
モル当量を使用する。また、HOSO2Clと等価の他のもの
例えばHOSO2F,HOSO2CF3,HOSO2CH3,SO3,H2SO4/SO3,H2SO4
または他のSO3等価のものまたは担体等を使用すること
ができる。
触媒、HF、及びHOSO2Clまたはこれと等価のものの組
み合わせにおいて、最適なハロゲン置換およびその結果
得られるフッ素化アルカンの高収率を達成するために
は、出発アルケンまたはアルカンに対し、好ましくは0.
5ないし20モル当量のSOCl2、さらに好ましくは0.75ない
し10モル当量及びさらにまた好ましくは1ないし6モル
当量を使用する。また、一般式CYY′Y″(C=0)
X、で表される他の脱水剤を使用することができ、式中
Y,Y′,及びY″は、H,F,ClまたはBr、XはF,ClまたはB
rである。他の使用可能な脱水剤は、Cl(C=0)(C
=0)Cl,POCl3,PCl5,PCl3,SO2Cl2,BCl3,SiCl4,Cl(C
=0)Cl,Cl(C=0)F,及びF(C=0)Fから選択
され得る。
種々のアルケン及びアルカンを出発物質として用いる
ことができる。好ましいハロゲン化アルケンは、一般式
R1R2=CR3R4で表され、式中R1,R2,R3,及びR4は、H,F,C
l,またはBrであるか、もしくは一般式CxZ2x+1,式中Zは
H,F,Cl,またはBrからなる群から選択される少なくとも
1種で表され、かつR1,R2,R3及びR4のうち少なくとも1
つはBr,Cl,臭素または塩素置換基のいずれかである。好
ましいアルカンは、一般式R5R6R7R8Cで表され、式中R5,
R6,R7は、H,F,Cl,またはBrであるか、もしくはCxZ2x+1
で表され、この式中ZはH,F,Cl,またはBrからなる群の
少なくとも1種から選択され、かつxは、1ないし10で
あり、またさらに、R8は、BrまたはClである。とくに好
ましいハロゲン化アルケン及びアルカンは、CCl2=CC
l2,CHCl=CCl2,CH2=CCl2,シス−またはトランス−CHCl
=CHCl,CH2=CHCl,CCl3CHCl2,CCl3CH2Cl,CH2ClCH2Cl,CH
Cl2CHCl2,及びCCl3CH3である。
本発明の優れた点は、反応物中の少量の水分が乾燥剤
の組み合わせ例えばSOCl2及びHOSO2Clにより、除去され
得ることである。例えば、Ta2O5及びHFの反応:(Ta2O5
及び10HF−−→2TaF5+5H2O)k生成物である水は、本
発明のプロセス中、乾燥剤により除去去れる。
本発明の他の優れた点は、乾燥剤が自然に存在する
水、水和の水、または金属酸化物とHFとの反応中に形成
される水を除去するので、タンタルまたはニオブ触媒を
入れる際に、予防措置を取る必要が無いことにある。Ta
2O5は、ここで述べる出発アルケンまたはアルカンのど
れとも触媒活性を示さないので、乾燥剤の存在下で、Ta
2O5が、触媒として作用するとは考えられない。従来技
術(US4,124,692)は、脱水剤例えばCHX3,CX4,COX2,及
びCSX2等を用いてフルオロタンタル酸からTaF5を作るこ
とが可能であり、式中Xは、Cl,Brまたはその混合物で
あるが、脱水は、タンタルに対する酵素の高い原子比
(0/Ta=2.5)を有するフルオロタンタル酸をに導くも
のではないことを示している。さらに、この従来技術
は、過剰のHF(例えばタンタル化合物をフルオロタンタ
ル酸に添加するために要求される過剰の量)は、脱水剤
がHFと反応してフルオロ誘導体を形成するために、脱水
剤と接触する前に除去することを示している。このた
め、Ta2O5が触媒として作用することは、特定の比率の
脱水剤及びクロロスルホン酸とともに用いられるときで
さえも、全く予想できなかった。
HFは、汎用されているものであり、反応に直接利用す
ることができる。ハロゲン化されたアルケン及びアルカ
ン、及び乾燥剤は、水をわずかに含むか、または全く含
まず、同様に直接利用することができる。
反応は、液相または気相中で、自然の圧力または大気
圧ないし過圧の定圧下で行われる。液相及び気相プロセ
スの両方は、バッチ、半連続的、及び連続的の様式の操
作を含む。
反応は、通常0℃ないし185℃、好ましくは35℃ない
し160℃の温度で行なわれる。
圧力は、重要ではない。大気及び自然の圧力は、最も
好適であり、好ましい。置換反応における塩化水素の生
成に起因するいかなる過剰な圧力でも、ガス抜きのため
の手段を設けることができ、この手段は、副生成物の生
成を最小限にするという利点を提供する。
反応容器は、HF及び「強酸」システムに耐える材料か
ら構成される。例として、ステンレススチール、高ニッ
ケル合金例えば「ハステロイ(Hastelloy)」及び「イ
ンコネル(Inconel)」等、プラスチック例えばポリテ
トラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレ
ン、ポリエチレン、及びポリプロピレン等、及びセラミ
ック材料例えはアルファ−シリコンカーバイド及び窒化
アルミニウム等があげられる。無水HF中における五価タ
ンタル及び五価ニオブシステムの強酸性のため、高ニッ
ケル合金が好ましい。
液相反応は、タンタルまたはニオブの酸化物及びハロ
ゲン化アルケンまたはハロゲン化アルカン、チオニルク
ロリド、及びクロロスルホン酸をどのようなオーダーで
も容器中に導入することにより行なわれる。一般的に、
Ta2O5、出発アルケン及びアルカン、SOCl2、及びHOSO2C
lは、不活性雰囲気チャンバー中の反応容器内に入れら
れる。反応容器を冷却し、必要量のHFを容器内に凝縮す
る。容器は、フッ化水素の導入前に排気され得る。容器
の内容物を適当な反応温度に上げ、所望の反応が起こる
ために十分長い時間、振盪または撹拌することにより掻
き混ぜる。
生成物は、どのような周知の技術によっても例えば蒸
留、または氷に投入し、苛性アルカリ溶液で洗浄し、そ
の後水洗することにより単離される。
上記のように設定された反応条件下で、Ta2O5またはN
b2O5の一部は、M(Cl)m(F)n(O)o(SO3Cl)
p(SO4F)q(SO3H)rの形になり得、式中m+n+p
+q+2o+rは、5に等しく、MはNbまたはTaである。
本発明により製造されるフッ素化されたアルカンは、
冷却剤、溶媒、ブロー剤、洗浄剤、噴射剤、絶縁性流
体、滅菌剤ガスのキャリヤ及び消火剤として有用であ
る。
以下の実施例では、特にことわらない限り、割合はす
べてモル比、温度はすべてセ氏である。反応はすべて市
販の無水HFを用い、水を排除して行なった。生成した混
合物を、ガスクロマトグラフィー(GC)及び質量分光器
(MS)またはGCMSにより分析し、個々の生成物を同定し
た。結果はGC面積パーセントで表す。
実施例1 150ccのステンレススチール−端閉鎖シリンダに、ド
ライボックス中で、Ta2O5(10.1g,0.0229モル)、HOSO2
Cl(47.2g,0.405モル)、SOCl2(16.4g,0.138モル)及
びCCl2=CCl2(11.2g,0.0675モル)を加えた。HF(20.4
g,1.04モル)を真空−ライン蒸留により添加した。次
に、シリンダを、10℃で作用する還流冷却器に取り付
け、圧力ゲージ及び背圧調節器を500psiに設定した。反
応物を含むシリンダを158℃に設定されたオイルバスに
浸漬し、反応温度をシリンダ内に設けられた熱電対によ
りモニターして、148−152℃で2時間維持した。このと
き、圧力は500psiを超えた。有機生成物は、反応シリン
ダの内容物を反応の終わりに、ディップ レッグ(dip
leg)を有する移動シリンダに真空移動することによ
り単離された。次に、移動シリンダの内容物を氷上に窒
素ガスを用いて移動した。4.8gの有機物を単離し、以下
のように分析した。CHCl2CFCl2(0.9%),CHCl2CF2Cl
(94.9%),及びCHCl2CF3(1.4%)、及び極微量の他
の有機物。
実施例2 150ccのステンレススチール一端閉鎖シリンダに、ド
ライボックス中で、Ta2O5(8.1g,0.0183モル)、HOSO2C
l(37.7g,0.324モル)、SOCl2(13.1g,0.110モル)及び
ペルクレン(perclene)(8.9g,0.0537モル)を加え
た。HF(20.4g,1.04モル)を真空−ライン蒸留により添
加した。次に、シリンダを、10℃で作用する還流冷却器
に取り付け、圧力ゲージ及び背圧調節器を50psiに設定
した。反応物を含むシリンダを158℃に設定されたオイ
ルバスに浸漬し、反応温度をシリンダ内に設けられた熱
電対によりモニターして、148−152℃で2時間維持し
た。このとき、圧力は500psiを超えた。有機生成物は、
反応シリンダの内容物を反応の終わりに、ディップ レ
ッグを有する移動シリンダに真空移動することにより単
離された。次に、移動シリンダの内容物を氷上に窒素ガ
スを用いて移動した。3.7gの有機物を単離し、以下のよ
うに分析した。CHCl2CFCl2(1.5%),CHCClF2(94
%),及びCHCl2CF3(0.6%)、及び極微量の他の有機
物。
比較例2A 以下はTaF5を使用した比較例である。
150ccのステンレススチール一端閉塞シリンダに、ド
ライボックス中で、TaF5(5.6g,0.0203モル)、HOSO2Cl
(41.6g,0.357モル)、SOCl2(14.4g,0.121モル)及び
ペルクレン(8.9g,0.0597モル)を加えた、HF(22.5g,
1.125モル)を真空−ライン蒸留により添加した。次
に、シリンダを、10℃で作用する還流冷却器に取り付
け、圧力ゲージ及び背圧調節器を500psiに設定した。反
応物を含むシリンダを158℃に設定されたオイルバスに
浸漬し、反応温度をシリンダ内に設けられた熱電対によ
りモニターして、141−146℃で2.5時間維持した。この
とき、圧力は500psiを超えた。有機生成物は、反応シリ
ンダの内容物を反応の終わりに、ディップ レッグを有
する移動シリンダに真空移動することにより単離され
た。次に、移動シリンダの内容物を氷上に窒素ガスを用
いて移動した。5.50gの有機物を単離し、以下のように
分析した。CHCl2CCl2F(0.4%),CHCl2F2(96%),CECl
2CF3(2.3%)であり、(本発明に用いられる)Ta2O5
びTaF5は、同様の触媒活性を示す。
実施例3 150ccのステンレススチール一端閉塞シリンダに、ド
ライボックス中で、Ta2O5(8.1g,0.0183モル)、SOCl2
(13.1g,0.110モル)及びペルクレン(8.9g,0.0538モ
ル)を加えた。HF(22.5g,1.125モル)を真空−ライン
蒸留により添加した。次に、シリンダを、0℃で作用す
る還流冷却器に取り付け、圧力ゲージ及び背圧調節器50
0psiに設定した。反応物を含むシリンダを158℃に設定
されたオイルバスに浸漬し、反応温度をシリンダ内に設
けられた熱電対によりモニターして、132−137℃で2時
間維持した。このとき、圧力は470psiを超えた。有機生
成物は、反応シリンダの内容物を反応の終わりに、ディ
ップ レッグを有する移動シリンダに真空移動すること
により単離された、次に、移動シリンダの内容物を氷上
に窒素ガスを用いて移動した。5.37gの有機物を単離
し、以下のように分析した。CCl2=CCl2(87.1%)及び
CHCl2CCl2F(8.5%),及び極微量の他の有機物。
以下の実施例は、SOCl2が1つの脱水剤として作用す
るが、その脱水在中にHOSO2Clを含むことが好ましいこ
とを示す。
実施例4 150ccのステンレススチール一端閉塞シリンダに、ド
ライボックス中で、Ta2O5(5.7g,0.0129モル)、HOSO2C
l(26.7g,0.229モル)及びペルクレン(6.3g,0.040モ
ル)を加えた。HF(21.4g,1.07モル)を真空−ライン蒸
留により添加した。次に、シリンダを、0℃で作用する
還流冷却器に取り付け、圧力ゲージ及び背圧調節器を50
0psiに設定した。反応物を含むシリンダを160℃に設定
されたオイルバスに浸漬し、反応温度をシリンダ内に設
けられた熱電対によりモニターして、147−154℃で2.25
時間維持した。このとき、圧力は470psiを超えた。有機
生成物は、反応シリンダの内容物を反応の終わりに、デ
ィップ レッグを有する移動シリンダに真空移動するこ
とにより単離された。次に、移動シリンダの内容物を氷
上に窒素ガスを用いて移動した。3.7gの有機物を単離
し、以下のように分離した。CCl2=CCl2=(49.3%)、
CHCl2CCl2F(36.5%)、CHCl2CClF2(7.9%)、CHCl2CC
l3(1.6%)及び極微量の他の有機物。
以下の実施例は、HOSO2Clが単独で作用するが、脱水
剤としてHOSO2Clと共にSOCl2を含むことが好ましいこと
を示す。
実施例5 150ccの「ハステロイ」C一端閉塞撹拌ボンベに、Nb2
O5(12.0g,0.045モル)、HOSO2Cl(69.9g,0.600モ
ル)、SOCl2(19.6g,0.165モル)及びCHCl=CCl2(197
g,1.50モル)を加えた。HF(230g,11.5モル)を真空−
ライン蒸留により添加した。容器を85℃に加熱して2時
間おいた。圧力は2000psiを超えた。反応の終わりで、
ボンベを0℃に冷却し、苛性アルカリスクラバーを通し
てガス抜きした。次に、内容物を氷の上に注ぎ、有機物
を単離し、以下のように分析した。CH2ClFCl2(90
%)、CHCl=CCl2(6.7%)、CH2ClCCl3(2.4%)及び
極微量の他の有機物。

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】0ないし185℃の温度で、実質的に無水の
    条件下で、ニオブ及びタンタルの酸化物から選択される
    少なくとも1つの触媒の存在中で、下記一般式 R1R2C=CR3R4及びR5R6R7R8C (式中R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、及びR8は、H、
    F、Cl、Br、またはCxZ2x+1(式中、ZはH、F、Cl、
    またはBr、xは1−10の整数)であり、かつ式中R1−R4
    及びR5−R8の少なくとも1つは、BrまたはClまたは臭素
    または塩素−置換基である) で表されるハロゲン化アルカンとハロゲン化アルケンか
    ら選択される出発物質を、HF及び少なくとも1つの脱水
    剤と接触し、反応生成物を製造する工程と、 反応生成物を触媒との接触から取り除き、出発物質より
    多い、少なくとも1つまたはそれ以上のフッ素原子を有
    するフッ素化アルカンを単離する工程とを含み、 TaまたはNbに対するHFのモル比は1ないし150であり、T
    aまたはNbに対する脱水剤のモル比は1ないし30であ
    り、かつTaまたはNbに対する出発物質のモル比は100未
    満であるフッ素化アルカンの製造方法。
  2. 【請求項2】0ないし185℃の温度で、実質的に無水の
    条件下で、Nb2O5及びTa2O5から選択される少なくとも1
    つの触媒の存在中で、下記一般式 R1R2C=CR3R4及びR5R6R7R8C (式中R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、及びR8は、H、
    F、Cl、Br、またはCxZ2x+1(式中、ZはH、F、Cl、
    またはBr、xは1−10の整数)であり、かつ式中R1−R4
    及びR5−R8の少なくとも1つは、BrまたはClまたは臭素
    または塩素−置換基である) で表されるハロゲン化アルカンとハロゲン化アルケンか
    ら選択される出発物質を、HF、HOSO2Cl及びSOCl2と接触
    し、反応生成物を製造する工程と、 反応生成物を触媒との接触から取り除き、出発物質より
    多い、少なくとも1つまたはそれ以上のフッ素原子を有
    するフッ素化アルカンを単離する工程とを含み、 TaまたはNbに対するHFのモル比は1ないし150、Taまた
    はNbに対するHOSO2Clのモル比は1ないし30、かつTaま
    たはNbに対するSOCl2のモル比は0.5ないし20であり、Ta
    またはNbに対する出発物質のモル比は100未満であるフ
    ッ素化アルカンの製造方法。
  3. 【請求項3】HF量は、触媒に対し20ないし130モル等量
    である請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】触媒は、酸化タンタルである請求項2に記
    載の方法。
  5. 【請求項5】前記温度は、35ないし160℃である請求項
    2に記載の方法。
  6. 【請求項6】前記クロロスルホン酸は、触媒に対し、5
    ないし18モル当量である請求項2に記載の方法。
  7. 【請求項7】前記塩化チオニルは、触媒に対し、1ない
    し6モル当量である請求項2に記載の方法。
  8. 【請求項8】前記出発物質は、CCl2=CCl2、CHCl=CC
    l2、CH2=CCl2、シス−及びトランス−CHCl=CHCl、及
    びCH2=CHClからなる群から選択される少なくとも1種
    である請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】前記出発物質は、CCl3CHCl2、CCl3CH2Cl、
    CH2ClCH2Cl及びCCl3CH3からなる群から選択される少な
    くとも1種である請求項2に記載の方法。
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