JP2809607B2 - 情報標識を備えた網地 - Google Patents

情報標識を備えた網地

Info

Publication number
JP2809607B2
JP2809607B2 JP8041285A JP4128596A JP2809607B2 JP 2809607 B2 JP2809607 B2 JP 2809607B2 JP 8041285 A JP8041285 A JP 8041285A JP 4128596 A JP4128596 A JP 4128596A JP 2809607 B2 JP2809607 B2 JP 2809607B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit pixel
mesh
information
net
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP8041285A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09228267A (ja
Inventor
▲靖▼男 堀池
Original Assignee
桃井製網株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 桃井製網株式会社 filed Critical 桃井製網株式会社
Priority to JP8041285A priority Critical patent/JP2809607B2/ja
Publication of JPH09228267A publication Critical patent/JPH09228267A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2809607B2 publication Critical patent/JP2809607B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Decoration Of Textiles (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、網地に文字・図
形・絵模様等の情報標識を取り付け、視覚を通して各種
情報を伝達する機能を持たせた網地に関する。
【0002】
【従来の技術】従来ゴルフ場、野球場あるいはグランド
等には防球その他の不慮の事故を防止する観点から危険
防止用の網地が使用されている。そして、これら危険防
止用の網地の網面には広告・宣伝のための文字・図形・
絵模様等(以下単に文字等という)を取り付けて広告・
宣伝を行っているものがある。また、危険防止用の網地
としてではなく、一般の広告・宣伝をなすために網地の
網面に広告・宣伝用の文字等を取り付けたものがある。
【0003】そして、従来は網地に取り付ける文字等
は、テント地あるいはラッセルメッシュ網をあらかじめ
文字等の形状に切り抜いて形成し、これらテント地ある
いはラッセルメッシュ網で形成した文字等を前記網地に
展張状態にして取り付けているものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来は文
字等の形状に切り抜いて形成したテント地あるいはラッ
セルメッシュ網を、網面に展張状態として取り付けてい
るものであることから、このテント地あるいはラッセル
メッシュ網が取り付けられた網地の網目は塞がれること
になり、風が吹き抜けることができないために文字等の
部分に強い風によって大きな風圧を受けることから、網
地を張るための支柱の強度を大きくして強固にしなけれ
ばならず、また、網地を施設するための施工が容易では
なく、また、経済性の面でも好ましくないという問題が
ある。また、大きな風圧を繰り返し受けることから網地
が破損するという問題がある。また、支柱の強度を上げ
るとしても限度がある等の施工上の制約から所望の場所
に施工できないという事態が生じるという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記事情に鑑
みなされたものであり、請求項1記載の発明は、文字・
図形・絵模様等の情報標識を備えた網地において、前記
情報標識を網目より小形な複数の単位画素部材によって
構成するとともにこの単位画素部材を平板状の単位画素
部とこの単位画素部の一端側に形成した係合部とから構
成し、前記各単位画素部材を前記係合部を介して網目の
網糸に回動自在に係合させて取り付け網地に情報標識を
形成した情報標識を備えた網地としたのである。
【0006】このように、網地に形成される情報標識を
複数の単位画素部材により構成するとともに、この単位
画素部材を網目の網糸に回動自在に係合して取り付ける
ことにより網地に情報標識を形成することとしたので、
これら単位画素部材に大きな風圧が加わった場合、各単
位画素部材は網糸を中心として回動するため単位画素部
材が大きな風圧を受けることを防止でき、また、単位画
素部材の回動により網目が開放されて風つまり空気の通
過が許容されるとともに単位画素部材が大きな風圧を受
けないことから網地に大きな風圧が加わることを防止で
きるという作用を有し、このことにより上記従来の種々
の問題を解決できるものである。
【0007】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の発明における単位画素部材を合成樹脂又は軽量非鉄金
属により形成した情報標識を備えた網地としたものであ
り、このように単位画素部材を合成樹脂又は軽量非鉄金
属により形成したことから、単位画素部材を軽量とする
ことができことから上記請求項1記載の発明の作用に加
えて、さらに風圧の影響を小さくすることがてき、ま
た、網地に加わる重量を低減できるという作用を有する
ものである。また、合成樹脂で形成することにより所望
の色彩とした単位画素部材を容易に得ることができ、情
報標識の情報伝達機能を高めることができる。また、請
求項3記載の発明は、文字・図形・絵模様等の情報標識
を備えた網地において、前記情報標識を網目より小形な
複数の単位画素部材によって構成し、この単位画素部材
を単位画素板とこの単位画素板の一端側をヘアーピン状
に折り曲げて折曲部に貫通孔からなる係合部を形成する
とともに、その先端部を前記単位画素板から離反する方
向に傾斜させて案内口を形成する案内端面を形成した屈
曲板とから構成し、前記各単位画素部材を前記係合部を
介して網目の網糸に回動自在に係合させて取り付け網地
に情報標識を形成した情報標識を備えた網地としたもの
である。このように、網地に形成される情報標識を網目
より小形な複数の単位画素部材によって構成し、この単
位画素部材を単位画素板とこの単位画素板の一端側をヘ
アーピン状に折り曲げて折曲部に貫通孔からなる係合部
を形成するとともに、その先端部を前記単位画素板から
離反する方向に傾斜させて案内口を形成する案内端面を
形成した屈曲板とから構成し、これら単位画素部材を網
目の網糸に回動自在に係合させて取り付けることにより
網地に情報標識を形成することとしたので、これら単位
画素部材に大きな風圧が加わった場合、各単位画素部材
は網糸を中心として回動するため単位画素部材が大きな
風圧を受けることを防止でき、また、単位画素部材の回
動により網目が開放されて風つまり空気の通過が許容さ
れるとともに単位画素部材が大きな風圧を受けないこと
から網地に大きな風圧が加わることを防止できるという
作用を有し、このことにより上記従来の種々の問題を解
決できるものである。 また、単位画素部材を単位画素板
とこの単位画素板の一端側をヘアーピン状に折り曲げた
屈曲板とから構成し、この屈曲板の先端部を単位画素板
から離反する方向に傾斜させて案内口を形成する案内端
面を形成したことから、単位画素部材の網糸への取り付
けが容易であるとともに、前記案内端面によって風の流
れに追従し網糸を中心とする回転を防止できるという作
用を有し、単位画素部材同志の衝突による破損および衝
突音を防止できるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態を
ゴルフ練習場の危険防止用の網地(以下単に網という)
に適用した場合を図1ないし図5に基づいて説明する。
図1はゴルフ練習場の外観の一部を示した図であり、同
図において符号1aないし1eは支柱であり、この支柱
1aないし1eの上端部には図示しない取付具によって
取り付けられたワイヤ2が設けられ、このワイヤ2によ
ってその上端縁を取り付けて網3が前記支柱1aないし
1eに展張状態つまり張られて取り付けられている。前
記網3は従来周知の素材からなり、図に示すように多数
の縦方向に配列された糸(以下縦方向糸という)3aお
よび横方向に配列された糸(以下横方向糸という)3b
から構成されるとともに、これら縦方向糸3aおよび横
方向糸3bによって形成される網目4は略方形形状に形
成されている。そして、網3は図に示すようにこれら略
方形形状の網目4を形成する各横方向糸3bが水平方向
となるようにして前記支柱1aないし1eに取り付けら
れているものである。
【0009】そして、前記網3の網面には図1に示すよ
うに視覚を通して種々の情報を練習者等つまりこの情報
を受ける被情報伝達者に伝達する情報標識としての文字
5(同図ではABCの三個の文字)が形成つまり取り付
けられている。
【0010】これら、各文字5の前記網3の網面への形
成は、図2に示すように網3の網面に形成される各文字
5(図2においては文字Aのみを図示)が、この網面上
に占める領域内に位置する各網目4に各文字5を構成す
る後述する単位画素部材10を取り付けることによって
形成される。つまり、前記各網目4をそれぞれ各文字5
の単位画素とし、こられ各網目4に前記各文字5を構成
する単位画素部材10を取り付けることによってこれら
各文字5が網3の網面に形成されるものである。
【0011】つぎに、前記各文字を構成する単位画素部
材10について説明する。この単位画素部材10は合成
樹脂(例えばポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニ
ール、アクリルニトリルブタジエンスチレン等)により
成型して作成されるものであり、図3に示すように各文
字5の単位画素を構成する薄板部材によって形成された
平板状の単位画素部としての単位画素板11と、この単
位画素板11の一端側から単位画素板11の裏面側に断
面がヘアーピン状となるように折曲げて形成されるとと
もに常時は単位画素板11と略密着となっている屈曲板
12とから構成されている。なお、前記単位画素部材1
0の大きさは網目4を自由に通過できるように網目4の
大きさより小さく設定されている。また、前記折曲げに
よって形成された屈曲部13には前記網3の横方向糸3
bが挿通される貫通孔14が形成されている。この貫通
孔14の直径は前記横方向糸3bの直径より大きく設定
されており、このことによって単位画素部材10は横方
向糸3bに対して回動可能となっている。なお、前記貫
通孔14が形成された前記屈曲部13は係合部を構成す
るものである。また、前記屈曲板12の先端部は前記単
位画素板11から離反する方向に傾斜させて案内口15
を形成する案内端面16が形成されている。また、この
案内端面16は単位画素部材10が風による風圧を受け
た際には、単位画素部材10は単位画素板11が空気流
の流れに沿ってその先端部を空気流の下流に向けて回動
するが、この状態では網目4を流れる空気流は先端部を
単位画素板11から離反する方向に傾斜した傾斜面とな
っている前記案内端面16の外側を通過し、案内端面1
6には単位画素部材10を前記横方向糸3bを回転中心
として回動つまり下方に押し下げる方向の力が加わるた
め、単位画素部材10は風による空気流の流れに追従
し、横方向糸3bを回転軸として横方向糸3bの回りを
回転することを防止する機能を有するものである。この
ことによって、単位画素部材10同士が互いに衝突する
ことを防止でき、したがって、衝突による単位画素部材
10の破損をおよび衝突による衝突音の発生を防止でき
るものである。
【0012】また、単位画素部材10は上記したように
合成樹脂により形成されていることから、弾性変形可能
であり前記単位画素板11と屈曲板12とは互いに離反
する方向に弾性変形して両者の間に所定の間隙が形成さ
れるようになっている。
【0013】なお、前記単位画素部材10は前記各文字
5等に色彩を施したい場合は、単位画素を構成する単位
画素部材10を所望の色の合成樹脂で成型することによ
り前記各文字5を所望の色彩とすることができる。
【0014】そして、上記のように構成された単位画素
部材10の網3への取り付けは、網3の横方向糸3bを
前記案内端面16によって形成された前記案内口15か
ら、前記屈曲部13の貫通孔14に挿入することによっ
てなされる。図4はこのようにして単位画素部材10を
横方向糸3bに取り付けた網目4に配置した状態を示し
たものである。そして、横方向糸3bの挿入の際上述の
ように単位画素板11と屈曲板12とは互いに離反する
方向に弾性変形し横方向糸3bの通過を許容し、横方向
糸3bが貫通孔14に挿入されると弾性力により元の状
態に復元して略密着状態となり横方向糸3bの挿通孔1
4からの離脱は防止される。
【0015】ここで、前記網3の網面に前記単位画素部
材10を取り付けて各文字5を形成する仕方について説
明する。まず、網3の網面に前記各文字5を形成する領
域つまり各文字5が網面に占める領域を特定する。この
特定の仕方としては網3を広げた状態として前記領域内
にある横方向糸3bに色彩等の目印を施す等して特定す
ればよい。ついで、前記特定した領域内にある各網目4
の横方向糸3bに上述したように、横方向糸3bを前記
案内口15を介して前記屈曲部13の貫通孔14に挿入
して、前記単位画素部材10を取り付け、これら単位画
素部材10の集合によって前記各文字5は網面に形成さ
れる。
【0016】なお、前記網3の網面に各文字5を形成す
るに当たっての単位画素部材10の網3への取り付け
は、網3を支柱1aないし1eに張る前に取り付けるよ
うにしてもよく、また、張った後に取り付けるようにし
てもよく、この取り付けは網3の大きさつまり広さ、あ
るいは網3を取り付ける支柱1aないし1eの高さ等網
3を容易に張るための状況に応じて適宜決定すればよい
ものである。
【0017】つぎに、上記のようにして網3に形成され
た各文字5の動作について説明する。風が弱く各文字5
を構成する各単位画素部材10が受ける風圧が小さいと
きは、図5に二点鎖線で示すように、各単位画素部材1
0は横方向糸3bに対して係合部13の貫通孔14を介
して回動可能となっているため、自重によって単位画素
板11で網目4を閉じるように垂下してこの状態に保持
されている。したがって、風が弱いときは各文字5を構
成する全ての単位画素部材10はその単位画素板11が
網目4を閉じるように垂下しており、これらの単位画素
板11によってつまり単位画素部材10によって各文字
5が形成された状態になっており、この各文字5によっ
て視覚を通して練習者等に所望の情報が伝達されるもの
である。なお、前記網3に形成された各文字5は網3の
裏面側にも表示され、各文字5による情報伝達は網3の
表裏いずれの方向に対してもなされるものである。
【0018】つぎに、図5の矢印X方向に風が強く吹い
て、各文字5を構成する各単位画素部材10の受ける風
圧が大きくなると、各単位画素部材10は横方向糸3b
を回転軸心としてその先端部を風の下流に向けて、風圧
の大きさに応じて同図の矢印Y方向に向かって回動し、
風圧が最大のときは図5に実線で示すように各単位画素
部材10は横方向糸3bを回転軸心として略水平状態と
なる位置まで回動する。このように前記各単位画素部材
10の単位画素板11の回動によって網目4は開くこと
になり、風つまり空気流は網目4を通して通過すること
になる。つまり、各文字5を構成している単位画素部材
10は大きな風圧を受けることがなく、網3全体は大き
な風圧の影響を受けることがないものである。また、単
位画素部材10は、その裏面側に形成された案内端面1
6の外側を通る空気流によって横方向糸3bを中心とす
る回転が防止されるものである。換言すれば網3に形成
した各文字5が大きな風圧を受けることを確実に防止で
きるものである。したがって、網3全体も大きな風圧を
受けることがなく網3を支持する支柱1aないし1bの
強度を各文字5が受ける風圧を考慮して大きくする必要
はなく、また、網3の破損も防止できるものであり、ま
た、単位画素部材10同志が互いに衝突することによる
破損等を防止できるものである。
【0019】また、情報標識としては上記のように文字
だけではなく、例えば図6に示すように模様を表す図形
20とすることもできる。このように図形20を情報標
識とする場合の図形20の形成の仕方は、上記した文字
5の場合と同様にして形成すればよい。つまり、図形2
0が網3の網面に占める領域内にある網目4つまり図形
20の単位画素を形成する網目4に図形20を構成する
単位画素部材10を取り付けることにより形成できるも
のである。そして、このような図形は一般的には色彩を
施されるものであが、このように色彩を施す場合はあら
かじめ色彩を施す領域とその色彩を特定し、それぞれ領
域に取り付けられる単位画素部材10を所定の色の合成
樹脂で成型することにより容易に色彩を施した図形を形
成することができる。
【0020】上述したようにこの発明は、網に形成され
る情報標識としての文字等を、これら文字等を構成する
単位画素を単位画素部材により形成し、この単位画素部
材を文字等が前記網の網面に占める領域にある各網目の
横方向糸つまり網糸に回動可能に取り付けて形成したこ
とから、各単位画素部材の受ける風圧が小さいときは、
文字等によって視覚を通して被情報伝達者に情報を伝達
でき、また、前記単位画素部材の受ける風圧が大きくな
ると各単位画素部材が回動して網目を開放して空気流を
通過させることができることから、各単位画素部材が大
きな風圧を受けることを防止できるものである。この結
果網を支持する支柱の強度を大きくする必要がなく、ま
た、風圧に起因した網の破損等を防止することができる
ものである。また、各単位画素部材同志の衝突による破
損、衝突音の発生を防止できるのである。
【0021】なお、上記実施の形態はこの発明をゴルフ
練習場の危険防止用の網地に適用した場合について説明
したが、これはこれに限定されるものではなく、野球場
あるいはグランド等の防球その他の不慮の事故を防止す
るための危険防止用の網あるいは網を使用した広告板等
にも適用できるものである。
【0022】また、上記実施の形態における、単位画素
部材10を形成する合成樹脂が耐候性に弱い場合は、単
位画素部材を耐候性に強い透明なアクリル樹脂等でコー
テングすることにより耐候性を向上させることができ
る。
【0023】また、上記実施の形態においては単位画素
部材10を合成樹脂で形成したが、これはアルミアルミ
ニウム等の比重の小さい軽量非鉄金属の薄板で形成する
ようにしてもよい。
【0024】また、上記実施の形態においては単位画素
部材10は保形性を有するものとして説明したが、これ
は必ずしも保形性を有する必要はなく例えば図7に示す
ように、単位画素部材110の単位画素板111を軟質
ビニール等の薄いシート部材で形成し、その一端側を適
宜な手段例えば単位画素板111とは別に形成した貫通
孔114を設けた係合部としての係合片113を接着等
により取り付けて形成し、この係合片113の貫通孔1
14に網の横方向糸3bを挿入するようにしてもよいも
のである。要は単位画素部材は、単位画素板111が受
ける風圧が小さいときは自重により垂下して網の網目孔
を塞ぎ、また、受ける風圧が大きいときに前記係合部1
13を介して回動して網目を開放できるものであればど
のようなもので構成してもよいものである。なお、上記
のように単位画素板111として軟質ビニール等の薄い
シート部材を用いた場合は、単位画素部材110の重量
を軽くでき、網3に加わる重量を低減できるという利点
がある。
【0025】また、上記実施の形態においては、係合部
としての貫通孔14を形成した屈曲部13によって構成
したが、これはこのような形状に限定されるものではな
く、例えば図8に示すように係合部を針金等からなるリ
ング部材222で形成するとともに、板状部材により形
成した単位画素部材210の単位画素板211の一端側
に孔212を設けこの孔212を介して網3の横方向糸
3bに単位画素部材210を回動可能に吊り下げて取り
付けてもよい。要は係合部としては、単位画素部として
の単位画素板を網糸に回動可能に取り付ける機能を有す
るものであれば他の構成としてもよいものである。
【0026】また、上記実施の形態においては、単位画
素部材10を略方形形状としたことから文字等の輪郭の
外縁の斜線部分等は階段状となっているが、これは前記
斜線部分あるいは曲線部分を形成するの輪郭の外縁に配
置される単位画素部材を当該斜線部分あるいは曲線部分
の輪郭に合わせ形状に形成することにより、前記階段状
部分を滑らな斜線あるいは曲線とすることができる。な
お、前記階段状部分を滑らかにする方法としては例えば
文字等の輪郭の外縁が白色以外の色彩となっている場合
は、前記輪郭部分に白色の単位画素部材を配置して、こ
の白色の単位画素部材の表面を当該輪郭に施されている
色彩により前記斜線あるいは曲線つまり文字等の輪郭に
合わせてペイント等により着色するようにして輪郭を滑
らかに形成するようにしてもいよ。
【0027】
【発明の効果】上記のように構成した請求項1記載の発
明は、網地に形成される情報標識を複数の単位画素部材
により構成するとともに、この単位画素部材を網目の網
糸に回動自在に係合して取り付けることにより、網地に
情報標識形成することとしたので、これら単位画素部
材に大きな風圧が加わった場合には、各単位画素部材は
網糸を中心として回動するため単位画素部材が大きな風
圧を受けることを防止でき、また、単位画素部材の回動
により網目が開放されて風つまり空気の通過が許容され
るとともに単位画素部材が大きな風圧を受けないことか
ら網地に大きな風圧が加わることを防止でき、その結果
網地を支持する支柱の強度を大きくする必要がなく、ま
た、風圧に起因した網の破損等を防止できるという効果
を有するものである。
【0028】また、上記のように構成した請求項2記載
の発明は、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、単
位画素部材を合成樹脂又は軽量非鉄金属で形成したこと
から、単位画素部材の重量の低減により、さらに風圧の
影響を小さくすることがてきるととともに網地に加わる
重量を低減できるという効果を有するものである。ま
た、合成樹脂で形成することにより所望の色彩とした単
位画素部材を容易得ることができ、情報標識の情報伝達
機能を高めることができる。また、上記のように構成し
た請求項3記載の発明は、網地に形成される情報標識を
網目より小形な複数の単位画素部材によって構成し、こ
の単位画素部材を単位画素板とこの単位画素板の一端側
をヘアーピン状に折り曲げて折曲部に貫通孔からなる係
合部を形成するとともに、その先端部を前記単位画素板
から離反する方向に傾斜させて案内口を形成する案内端
面を形成した屈曲板とから構成し、これら単位画素部材
を網目の網糸に回動自在に係合させて取り付けることに
より網地に情報標識を形成することとしたので、これら
単位画素部材に大きな風圧が加わった場合、各単位画素
部材は網糸を中心として回動するため単位画素部材が大
きな風圧を受けることを防止でき、また、単位画素部材
の回動により網目が開放されて風つまり空気の通過が許
容されるとともに単位画素部材が大きな風圧を受けない
ことから網地に大きな風圧が加わることを防止でき、そ
の結果網地を支持するす支柱の強度を大きくする必要が
なく、また、風圧に起因した網の破損等を防止できると
いう効果を有するものである。 また、単位画素部材を単
位画素板とこの単位画素板の一端側をヘアーピン状に折
り曲げた屈曲板とから構成し、こに屈曲板の先端部を単
位画素板から離反する方向に傾斜させて案内口を形成す
る案内端面を形成したことから、単位画素部材の網糸へ
の取る付けが容易であるとともに、前記案内端面によっ
て風の流れに追従し網糸を中心とする回転を防止でき、
単位画素部材同志の衝突による破損および衝突音を防止
できるという効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をゴルフ練習場に適用した場合の外観の
一部を示す斜視図。
【図2】上記発明の情報標識を形成した網地の一部拡大
図。
【図3】上記情報標識を構成する単位画素部材の斜視
図。
【図4】上記単位画素部材を網地に取り付けた状態を示
す部分斜視図。
【図5】上記単位画素部材の動きを説明する斜視図。
【図6】上記情報標識として他の情報標識を網地に形成
した場合を示す図。
【図7】上記情報標識を構成する単位画素部材の他の実
施の形態を示す斜視図。
【図8】上記情報標識を構成する単位画素部材のさらに
他の実施の形態を示す斜視図。
【符号の説明】
1a〜1e 支柱 2 ワイヤ 3 網地 3a 網地の縦方向糸(網糸) 3b 網地の横方向糸(網糸) 4 網目 5 文字(情報標識) 10 単位画素部材 11 単位画素板(単位画素部) 13 屈曲部(係合部の一部) 14 屈曲部に形成した貫通孔(係合部の一部) 20 図形(情報標識)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06Q 1/00 D04C 1/06 D03D 9/00 G09F 15/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】文字・図形・絵模様等の情報標識を備えた
    網地において、前記情報標識を網目より小形な複数の単
    位画素部材によって構成するとともにこの単位画素部材
    を平板状の単位画素部とこの単位画素部の一端側に形成
    した係合部とから構成し、前記各単位画素部材を前記係
    合部を介して網目の網糸に回動自在に係合させて取り付
    け網地に情報標識を形成したことを特徴とする情報標識
    を備えた網地。
  2. 【請求項2】前記単位画素部材を合成樹脂又は軽量非鉄
    金属により形成したことを特徴とする請求項1記載の情
    報標識を備えた網地。
  3. 【請求項3】 文字・図形・絵模様等の情報標識を備え
    た網地において、前記情報標識を網目より小形な複数の
    単位画素部材によって構成し、この単位画素部材を単位
    画素板とこの単位画素板の一端側をヘアーピン状に折り
    曲げて折曲部に貫通孔からなる係合部を形成するととも
    に、その先端部を前記単位画素板から離反する方向に傾
    斜させて案内口を形成する案内端面を形成した屈曲板と
    から構成し、前記各単位画素部材を前記係合部を介して
    網目の網糸に回動自在に係合させて取り付け網地に情報
    標識を形成したことを特徴とする情報標識を備えた網
    地。
JP8041285A 1996-02-28 1996-02-28 情報標識を備えた網地 Expired - Fee Related JP2809607B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8041285A JP2809607B2 (ja) 1996-02-28 1996-02-28 情報標識を備えた網地

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8041285A JP2809607B2 (ja) 1996-02-28 1996-02-28 情報標識を備えた網地

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09228267A JPH09228267A (ja) 1997-09-02
JP2809607B2 true JP2809607B2 (ja) 1998-10-15

Family

ID=12604184

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8041285A Expired - Fee Related JP2809607B2 (ja) 1996-02-28 1996-02-28 情報標識を備えた網地

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2809607B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2600085C1 (ru) * 2015-11-06 2016-10-20 Общество с ограниченной ответственностью "РЕМЕЙДЖ Рус" Информационный плакат

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101062815B1 (ko) * 2007-02-02 2011-09-14 박경희 패키지 사인네트
RU2695823C2 (ru) * 2016-08-09 2019-07-29 Общество с ограниченной ответственностью "РЕМЕЙДЖ Рус" Способ и устройство для формирования изображения

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59192194U (ja) * 1983-06-06 1984-12-20 曽田 昭二 耐風圧性懸垂幕
JPS63246182A (ja) * 1987-04-01 1988-10-13 有限会社 ホクシン工業 野球用スコアボ−ド

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2600085C1 (ru) * 2015-11-06 2016-10-20 Общество с ограниченной ответственностью "РЕМЕЙДЖ Рус" Информационный плакат
WO2017078572A1 (ru) * 2015-11-06 2017-05-11 Денис Борисович МАЯНЦ Информационный плакат

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09228267A (ja) 1997-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5737862A (en) Portable sign
US6004649A (en) Woven sheet with one-way viewing
JP2809607B2 (ja) 情報標識を備えた網地
CZ287732B6 (en) Flag with mechanism for keeping thereof in outspread state
KR101978644B1 (ko) 옥외용 공기투과 망점 스크린
US3107648A (en) Display device
US5244715A (en) Flag strip
ES2606375T3 (es) Red impresa
US20110220005A1 (en) Udafan Mesh Flag
EP3730195A1 (en) Improvement for an illuminated sports net
KR102310695B1 (ko) Eva 소재의 입간판
ES2295425T3 (es) Equipo para publicidad.
KR200468305Y1 (ko) 타워크레인용 홍보용 간판
JPH08190355A (ja) 広告用幕
CZ273791A3 (cs) Nosič obrazového útvaru
KR20190133318A (ko) 메쉬휀스용 망눈 체결부재
JP5007201B2 (ja) 土嚢集合体
JP2700864B2 (ja) サインプレートの構造
JPH11161212A (ja) 標識板
JP3164423U (ja) のぼり
KR102213737B1 (ko) 접힘 방지형 애드벌룬
KR20040087299A (ko) 배너기능을 갖는 건설현장용 야광분진망
KR200378770Y1 (ko) 배너기능을 갖는 건설현장용 야광분진망
GB2409092A (en) Display
JP3200916U (ja) バナー幕

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080731

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090731

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090731

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100731

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100731

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110731

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110731

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120731

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120731

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130731

Year of fee payment: 15

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees