JP2809598B2 - 移動式搬送体処理設備用のベルトコンベア装置 - Google Patents

移動式搬送体処理設備用のベルトコンベア装置

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JP2809598B2
JP2809598B2 JP6309058A JP30905894A JP2809598B2 JP 2809598 B2 JP2809598 B2 JP 2809598B2 JP 6309058 A JP6309058 A JP 6309058A JP 30905894 A JP30905894 A JP 30905894A JP 2809598 B2 JP2809598 B2 JP 2809598B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、移動式クラッシャ
の如き移動式搬送体処理設備に搭載される原料搬送用の
ベルトコンベア装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート用骨材を製造する場
合などに、岩石の採掘現場の近くに移動して、採掘され
た岩石をその場所で破砕し、得られた被破砕体をトラッ
クに荷積みするための移動式クラッシャがしばしば用い
られる。この種の移動式クラッシャの典型的な先行技術
が特開平5-138059号公報に挙示されるが、これは、当該
公報第2頁の段落[0004]及び[0005]に記載
される通り、運転時に比較的高い位置を占める輸送コン
ベアおよび振動篩等は伸縮自在なリンク機構ならびに油
圧シリンダを介して昇降自在または傾動自在に配設する
とともに、移動時の機高は運転時の機高に比べて60〜
70%とする構成であって、移動させる時に設備の全高
を運転中の60〜70%に低下させることによって支障
なくトンネルを通過できるようにしている。
【0003】一方、移動式クラッシャに搭載される輸送
コンベアのベルト張力調整装置に実施して好適な先行技
術として、実開平4-112821号公報により典型的な例が挙
げられるが、これは、当該公報第2頁の[図5]、[図
8]に示されるように、張力調整用のウエイト11がガ
イドバー17等を介してぶら下がって設けられ、リター
ン側ベルトをウエイト11で緊張する構造である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平5-138059号公報
に挙示される前記先行技術は、伸縮自在なリンク機構を
要素とする昇降装置が複雑な構造であり、しかも実作業
の面からみても操作にかなりの労力を費やさなければな
らない面倒な点がある。また、採石場における切羽間の
移動で、設備の全高を低くする必要があるケースは非常
に稀であり、殆どの場合は坂を昇らせるような移動が頻
繁に起こって、前下がりに搭載される輸送コンベアの先
部が坂面に接触する事態が生じるためにスムーズに移動
できなくて、前述のような昇降装置では対応できない問
題がある。
【0005】また、実開平4-112821号公報に挙示される
前記ベルト張力調整装置では、必要なベルト張力に対し
てこれと同等の重さのウエイトをぶら下げなければなら
ないので、高重量で大がかりな装置となる不都合があ
り、ウエイトの揺れが起こるのでこれを防止するために
ガイドレールを設けるなどの複雑な機構を必要とする問
題がある。
【0006】本発明は、このような問題点の解消を図る
ために成されたものであり、本発明の目的は、採石場な
どの作業現場において坂を登る移動の際のベルトコンベ
アと坂面との干渉をなくして円滑に移動でき、また、移
動時および処理体搬送時におけるコンベアベルトの張力
調整を適切に行い得る移動式搬送体処理設備用のベルト
コンベア装置を簡易な、かつコンパクトな構造によって
高経済性の下で提供しようとすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため以下に述べる構成としたものである。即
ち、本発明に係る請求項1の発明は、張架した無端状の
ベルトを備えるベルトコンベアが走行自在な走行台車の
上に搭載され、前下がりの前後方向に斜設されてなる移
動式搬送体処理設備用のベルトコンベア装置であって、
前記ベルトコンベアのフレームが、所定個所で前・後部
に二分され、かつ、ピン等の支軸により回動可能に連結
されて、前部を上方に折曲げ可能に形成されるととも
に、この前部を上方に折曲げる折曲駆動手段が付設され
てなり、またベルトコンベアが、無端状のベルトの両側
方部に沿わせた搬送体飛散防止用の側板を備えていて、
前記支軸の上方で前後に横切る一部個所の前記側板がフ
レームに着脱可能に取付けけられてなり、前記折曲駆動
手段によりベルトコンベアの前部が上方に折曲げられる
に先立って、一部個所の前記側板が取外される如く形成
されることを特徴とする移動式搬送体処理設備用のベル
トコンベア装置である。
【0008】また本発明に係る請求項2の発明は、前記
請求項1の発明に関して、ベルトコンベアのリターン側
のベルトを緊張するためのベルト張力調整装置が、ベル
トコンベアのフレームに支持されて設けられることを特
徴とする。
【0009】また本発明に係る請求項3の発明は、前記
請求項2の発明に関して、ベルト張力調整装置が、前記
フレームに対し一側がピン支持されて他側の自由端部を
フレームに接離するように揺動可能にフレームの下方に
設けられる揺動フレームと、この揺動フレーム上に回転
可能に配設されてリターン側のベルトが張架されるテン
ションプーリと、揺動フレームにおける前記テンション
プーリを挟み前記ピン支持点とは反対側の自由端側に搭
載される1個以上の重錘からなる張力調整用重錘とを含
んで構成されることを特徴とする。
【0010】また本発明に係る請求項4の発明は、前記
請求項3の発明に関して、テンションプーリが、減速原
動機を付属して有し、無端状のベルトの走行時に積極駆
動される駆動プーリであることを特徴とする。
【0011】また本発明に係る請求項5の発明は、前記
請求項3または4の発明に関して、前記張力調整用重錘
が、テンションプーリに接離可能に揺動フレーム上に搭
載されることを特徴とする。
【0012】また本発明に係る請求項6の発明は、前記
請求項1、2、3、4又は5の発明に関して、移動式搬
送体処理設備が、走行台車の上にジョークラッシャまた
はコ ーンクラッシャ等のクラッシャ、振動篩、エンジ
ン、流体圧ユニット等を搭載した移動式クラッシャであ
ことを特徴とする。
【0013】このような本発明に従えば、走行台車上に
前下がりの前後方向に斜設して搭載されるベルトコンベ
アは、フレームを所定個所例えば中間部の支持点よりも
前方ので前・後部に二分して、ベルト走行方向に交差し
て設けられる支軸により連結させ、前部を前下がりから
上方例えば前上がりに折曲げ得る回動可能に形成する一
方、この前部を上方に折曲げる折曲駆動手段が付設され
ているので、坂を登るために移動式搬送体処理設備を移
動させる際は、折曲駆動手段を作動させてベルトコンベ
アの前部を坂面に接触しない程度の例えば30°の折曲
げ角で上方に折曲げ保持しておくことによって、ベルト
コンベア装置と坂道とが接触により干渉する事態は防止
され、円滑な移動が可能である。
【0014】この場合、折曲駆動手段としては流体圧シ
リンダの如き簡単な装置を用いることができて装置全体
がすこぶる単純化され、また、コンベア装置を搬送作動
させるときにも前下がりの直線状に簡単、確実に保持さ
せることができる。さらに本発明に従えば、ベルトコン
ベア装置の前部を上方に折曲げるに先立って、その折曲
げ個所の一部の側板を取外すことによって、折曲げ操作
を機械的な干渉が全くない状態で円滑に行うことができ
る。
【0015】また本発明に従えば、ベルトコンベアが、
無端状のベルトの両側方部に沿わせた搬送体飛散防止用
の側板を備えていることにより、搬送処理の際に、搬送
体がベルトコンベアの側方から飛散・落下するようなこ
とがなくて整頓、かつ、安定した搬送運転が行われ、一
方、前記支軸の上方で前後に横切る一部個所の前記側板
がフレームに着脱可能に取付けけられてなり、前記折曲
駆動手段によりベルトコンベアの前部が上方に折曲げら
れるに先立って、一部個所の前記側板が取外される如く
形成されることにより、ベルトコンベア装置の移動等の
際には、その前部を前上がりに折曲げるに先立って、そ
の折曲げ個所の一部の側板を取外すことによって、折曲
げ操作を機械的な干渉が全くない状態で円滑に行うこと
ができる
【0016】さらに本発明によれば、ベルト張力調整装
置が、リターン側のベルトを緊張するように設けられて
いるので、搬送作動中はもとより、走行時の折曲げの際
にも適切な張力をベルトに保持させることが可能であ
り、弛緩や、蛇動をなくしてベルトコンベア装置の機能
を安定的に発揮できる。また、このベルト張力調整装置
が、前記フレームに対し一側がピン支持されて他側の自
由端部をフレームに接離するように揺動可能にフレーム
の下方に設けられる揺動フレームと、この揺動フレーム
上に回転可能に配設されてリターン側のベルトが張架さ
れるテンションプーリと、揺動フレームにおける前記テ
ンションプーリを挟み前記ピン支持点とは反対側の自由
端側に搭載される1個以上の重錘からなる張力調整用重
錘とを含んで構成されることによって、簡単な構造から
なる、所謂、倍力機構がベルト張力調整装置に装備され
ているために、所要の張力を得るために必要な重錘を軽
量化することができ、取扱い作業の面で省力化が図れ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を参照しながら説明する。図1および図2
は、本発明の一実施形態に係る移動式クラッシャで実現
される移動式搬送体処理設備1の側面図および平面図で
ある。両図に示されるように、移動式クラッシャ1は、
走行台車2と、コーンクラッシャ3と、振動篩4と、前
下がりの前後方向に斜設されたベルトコンベア装置(第
1コンベアと略称する)5と,その後方下部に前下がり
の前後方向に斜設されたベルトコンベア装置(第2コン
ベアと略称する)6と,その前方に後下がりの前後方向
に斜設されたベルトコンベア装置(第3コンベアと略称
する)7と、エンジンと、複数基の油圧ユニット等とを
含んで自走型の設備に構成される。
【0018】走行台車2は、クローラ8および該クロー
ラ8上に取付けられた台車フレーム9を備えていて、走
行用モータの駆動によって前進、後退および方向転換の
移動が可能である。コーンクラッシャ3は、台車フレー
ム9の略中央部に配設され、例えばコンクリート骨材と
しての岩石が投入される投入口が上方に、破砕された後
の砕石が排出される排出口が後側方にそれぞれ開口する
ように設けられる。
【0019】第1コンベア5は、本発明が対象とする要
素部材の装置に係るものであって、要部構造の説明は後
述するが、走行台車2の前後長に対してかなり長尺の例
えば約20m程度の直線状に延びるベルトコンベアに形
成されて、その後部イが台車フレーム9の後端部に立設
した支柱11の上端部に支持固定され、一方、中間部ロ
が台車フレーム9の前端部に支持固定されて、コンベア
前端部が平坦地面に略々接し得る低位置となるように、
前下がりの前後方向に例えば約25°の勾配で斜設され
て走行台車2に搭載されている。
【0020】振動篩4は、台車フレーム9の後上方部に
取付けられていて、入口側が第1コンベア5の後部イに
設けられるホッパ10の直下に位置し、かつ大形岩石排
出口側がコーンクラッシャ3の投入口の上に位置し、さ
らに中形岩石排出口側がコーンクラッシャ3の後側方に
位置するように、やや前下がりの前後方向に配設され
る。第2コンベア6は、前端部がコーンクラッシャ3の
排出口の直下に位置するように前下がりの前後方向に斜
設されて台車フレーム9の後方部に搭載される。第3コ
ンベア7は、後部搬入側が振動篩4の中形岩石排出口の
直下に位置し、前部搬出側が台車フレーム9の前部より
も前方に位置するように、後下がりの前後方向に斜設さ
れて台車フレーム9に搭載される。
【0021】このような移動式クラッシャ1は、採掘現
場において採掘された大形岩石が第1コンベア5によっ
て搬送され、ホッパ10を介して振動篩4に投入され
る。この投入された大形岩石は、振動篩4で大形と中形
とに篩い分けられて大形岩石は、コーンクラッシャ3に
投入され破砕される一方、中形岩石は中形岩石排出口か
ら排出されて第3コンベア7を経て走行台車2の前方に
繰り出される。コーンクラッシャ3内で破砕されてなる
小形岩石は排出口から第2コンベア6に投下され、該第
2コンベア6を経て走行台車2の後方に繰り出される。
【0022】図3乃至図5に第1コンベア5の要部構造
が部分示される。図3は搬送運転時における前部分の側
面図、図4は移動時における前部分の側面図、図5は中
間部分の側面図である。図3および図4を参照して、こ
の第1コンベア5は、フレーム16と、該フレーム16
の前・後端部に回転自在に取付けられたリターンローラ
13および駆動ローラ14(図1参照)と、両ローラ1
3,14間に適宜ピッチをとってフレーム16に回転自
在に取付けられた複数個のキャリャローラ15と、各ロ
ーラ13,14,15に緊張させて掛架された無端状の
ベルト12とを備えて、直線状のベルトコンベアに形成
される。またこの第1コンベア5は、張架されたベルト
12の両側方部で、特に搬送側のベルトに殆ど接し得る
近傍個所の両側方部には、搬送体飛散防止用の側板25
がコンベアの全長に亘って立設されていて、取付片を介
してフレーム16の側縁部に固定されている。
【0023】このような第1コンベア5における前記フ
レーム16は、台車フレーム9によって支持されている
前記中間部ロの支持点よりも前方で、該支持点に近い所
定個所において、前部5Aおよび後部5Bに二分されて
いるとともに、この二分点でピンヒンジ等によって連結
されている。即ち、前記二分点における前後各フレーム
16の端部両側縁には、ブラケット23A、23Bが直
立して取着されていて、両ブラケット23A、23Bを
ピン等の支軸22によって回動自在に連結しており、前
部5Aおよび後部5Bはベルト12の長手(走行)方向
に直交差する支持軸を中心とした回り対偶関係に連結さ
れている。従って、第1コンベア5は、前部5Aを図3
に示される前下がりの状態と、図4に示される前上がり
の状態との間で回動できるようになっていて、例えば約
30°程度の折曲げ角で折曲げ得るように形成される。
【0024】さらに第1コンベア5は、前記二分点の個
所に関連させて折曲駆動手段が設けられている。この折
曲駆動手段は、流体圧シリンダ例えば油圧シリンダ17
を要素部材として備えていて、前記二分点に近い前後各
フレーム16の片側縁部にブラケット24A、24Bを
垂下してそれぞれ取着するとともに、両ブラケット24
A、24B間に亘らせて油圧シリンダ17を配置して、
シリンダヘッド側端部およびピストンロッド端部をピン
ヒンジ等によって両ブラケット24A、24Bにそれぞ
れ連結させている。このように形成されてなる折曲駆動
手段は、コンベアが搬送運転中は図3に示すように、油
圧シリンダ17のピストンロッドをシリンダ内に後退さ
せておくものであり、油圧シリンダ17が収縮すること
によって、前部5Aが後部5Bの延長方向に延びる前下
がりの状態に安定保持させることができる。一方、コン
ベアがが運転停止した状態で移動式クラッシャ1が移動
する場合には、その移動操作に先行して油圧シリンダ1
7のピストンロッドをシリンダ内から前進させるように
することによって、図4に示されるように前部5Aが後
部5Bの延長線上から上方に約30°程度折曲げられた
前上がりの状態に保持させることができる。
【0025】また第1コンベア5は、搬送体飛散防止用
の前記側板25の一部が着脱可能に取付けられている。
例えば、側板25のうちで前記二分点の支軸22の上方
で前後に横切る幅長約1m程度の両側板25Aを、この
側板25Aの長さに対応する間隔で対向し立設させた縦
溝を備える一対の取付片間に亘らせて前記縦溝内に落と
し込ませるようにした組付け構造を採用することによっ
て、前記側板25を着脱可能に取付けることが可能であ
る。このように取付けられる両側板25Aは、第1コン
ベア5の前部5Aが折曲げられるのに先立って前記取付
片から外して取除かせるものであって、その後に油圧シ
リンダ17のピストンロッドが前進作動される。このよ
うにすることによって、折曲げの際に側板25が機械的
な障壁となるようなことがなく、容易、かつ円滑に折曲
げ操作が行われる。
【0026】図を参照して、第1コンベア5はベルト
張力調整装置18を備える。このベルト張力調整装置1
8は、折曲げ操作される前部5Aを避けて前記後部イと
前記中間部ロの両支持点間におけるリターン側のベルト
12を緊張するために用いられる。上記ベルト張力調整
装置18の具体的構造を例示すれば、揺動フレーム19
と、テンションプーリ20と、張力調整用重錘21とを
含んでベルト張力調整装置が形成される。揺動フレーム
19は、例えば厚手鋼板かまたは型鋼からなる方形枠体
に薄鋼板を張る等によって形成される方形板状体が用い
られて、第1コンベア5の前記フレーム16における二
分点に近い中間部側の個所に、一側例えば前側がピンヒ
ンジ26によって連結され、他側例えば後側の自由端部
をフレーム16に接近・離間し得る揺動可能に該フレー
ム16の下方に取付けられる。
【0027】一方、テンションプーリ20は、揺動フレ
ーム19の上面中間部に立設された一対のスタンド27
に、軸受けを介して軸水平の回転可能に取付けられてい
て、垂下したリターン側のベルト12が略半周に亘って
張架される。張力調整用重錘21は、例えば同じ方形状
の板体を成す1枚以上の重錘からなっていて、揺動フレ
ーム19におけるテンションプーリ20を挟んでピンヒ
ンジ26支持点とは反対側の自由端部に設けられる重錘
収納用枠部28に出入れ可能に収納される。
【0028】上記ベルト張力調整装置18によってベル
ト張力を調整するには、張力調整用重錘21の重量を変
える、即ち搭載枚数を加減することによって可能であ
り、回転支点であるピンヒンジ26支持点を基準とした
テンションプーリ20の荷重モーメントの距離l1 と、
張力調整用重錘21の荷重モーメントの距離l2 との比
に対応して重錘の軽量化が図れる。しかもピンヒンジ2
6による支持方式であるため、重錘のふらつきが全く無
くて変動の生じない張力調整が可能である。第1コンベ
ア5のベルト12は、コンベアを折曲げた際、搬送側と
リターン側とでは弛み量に大きい違いが生じる。従っ
て、この弛みが出た分を確実、かつ容易に調整してベル
トを適切に緊張させることが可能である。なお、このベ
ルト張力調整装置18は、移動時のコンベア折曲げの場
合に利用するだけでなく、通常の搬送運転時においても
ベルト張力の調整に役立たせて、搬送の安定化を図る上
にも勿論有効に機能し得ることは言う迄もない。
【0029】本発明は以上説明した実施例に限定される
ものではなく、折曲駆動手段としては、流体圧シリンダ
による構造の他、第1コンベア5の前端部にワイヤロー
プを結着してコンベアの上方部からウインチにより巻揚
げ下ろしする構造のものであっても良い。また、ベルト
張力調整装置18の変形として、詳細構造は図示しない
がテンションプーリ20をギヤードモータ等減速原動機
が付属されて積極駆動させる駆動プーリに置換すること
も可能であり、これは減速原動機の自重が錘として加算
される結果、張力調整用重錘21の軽量化並びにベルト
走行安定化が図れるものであってこれもまた好適な例で
ある。さらに、張力調整用重錘21を収納するための
記重錘収納用枠部28を揺動フレーム19上に設けられ
るレールに添ってテンションプーリ20に接離するよう
に移動可能に取付ける構造とすれば、1個または少数個
の張力調整用重錘21を使用してベルトの張力調整が広
範囲に微細に行え、重錘の追加が不要となる利点があ
り、これもまた、好適な例として挙げられるものであっ
て、このような各変型は当然、本発明の範囲に包含され
ることは言うまでもない。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、走行
台車上に前下がりの前後方向に斜設して搭載されるベル
トコンベアは、前部を前下がりから前上がりに折曲げ得
る回動可能に形成する一方、走行台車を移動する際にベ
ルトコンベアの前部を前上がりに折曲げ保持させる折曲
駆動手段が付設されているので、坂を登る移動の際は、
折曲駆動手段を作動させてベルトコンベアの前部を坂面
に接触しない程度の前上がりに折曲げ保持しておくこと
によって、ベルトコンベア装置と坂道とが接触により干
渉する事態は確実に防止され、円滑な移動が可能であ
る。さらに本発明によれば、ベルトコンベア装置の前部
を前上がりに折曲げるに先立って、その折曲げ個所の一
部の側板を取外すことによって、折曲げ操作を機械的な
干渉が全くない状態で円滑に行うことができる。
【0031】また本発明によれば、ベルト張力調整装置
が、ベルトコンベアの前記中間部と前記後端部の両支持
点間におけるリターン側のベルトを緊張するように設け
られているので、搬送作動中はもとより、走行時の折曲
げの際にも適切な張力をベルトに保持させることが可能
であり、弛緩や、蛇動をなくしてベルトコンベア装置の
機能を安定的に発揮できる。この場合、ベルト張力調整
装置が、前記フレームに対し一側がピン支持されて他側
の自由端部をフレームに接離するように揺動可能にフレ
ームの下方に設けられる揺動フレームと、この揺動フレ
ーム上に回転可能に配設されてリターン側のベルトが張
架されるテンションプーリと、揺動フレームにおける前
記テンションプーリを挟み前記ピン支持点とは反対側の
自由端側に搭載される1個以上の重錘からなる張力調整
用重錘とを含んで構成されることによって、簡単な構造
からなる、所謂、倍力機構がベルト張力調整装置に装備
されているために、所要の張力を得るために必要な重錘
を軽量化することができ、取扱い作業の面で省力化が図
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る移動式クラッシャ1
の側面図である。
【図2】上記移動式クラッシャ1の平面図である。
【図3】図1図示ベルトコンベア装置5の搬送運転時の
前部分を示す側面図である。
【図4】上記ベルトコンベア装置5の移動時の前部分を
示す側面図である。
【図5】上記ベルトコンベア装置5の中間部分を示す側
面図である。
【符号の説明】
1…移動式クラッシャ、 2…走行台車、 3…コーンクラッシャ、 4…振動篩、 5…ベルトコンベア装置、 6…ベルトコンベ
ア装置、 7…ベルトコンベア装置、 12…ベルト、 13…リターンローラ、 14…駆動ロー
ラ、 15…キャリャローラ、 16…フレーム、 17…油圧シリンダ、 18…ベルト張力
調整装置、 19…揺動フレーム、 20…テンション
プーリ、 21…張力調整用重錘、 22…支軸、 25…側板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲吉 秀幸 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所 高砂製作所内 (56)参考文献 特開 平5−138059(JP,A) 実開 昭55−59767(JP,U) 実開 昭52−123917(JP,U) 実開 平4−112821(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65G 41/00 B65G 21/14 B02C 21/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 張架した無端状のベルトを備えるベルト
    コンベアが走行自在な走行台車の上に搭載され、前下が
    りの前後方向に斜設されてなる移動式搬送体処理設備用
    のベルトコンベア装置であって、前記ベルトコンベアの
    フレームが、所定個所で前・後部に二分され、かつ、ピ
    ン等の支軸により回動可能に連結されて、前部を上方に
    折曲げ可能に形成されるとともに、この前部を上方に折
    曲げる折曲駆動手段が付設されてなり、またベルトコン
    ベアが、無端状のベルトの両側方部に沿わせた搬送体飛
    散防止用の側板を備えていて、前記支軸の上方で前後に
    横切る一部個所の前記側板がフレームに着脱可能に取付
    けけられてなり、前記折曲駆動手段によりベルトコンベ
    アの前部が上方に折曲げられるに先立って、一部個所の
    前記側板が取外される如く形成されることを特徴とする
    移動式搬送体処理設備用のベルトコンベア装置。
  2. 【請求項2】 ベルトコンベアのリターン側のベルトを
    緊張するためのベルト張力調整装置が、ベルトコンベア
    のフレームに支持されて設けられる請求項1に記載の移
    動式搬送体処理設備用のベルトコンベア装置。
  3. 【請求項3】 ベルト張力調整装置が、前記フレームに
    対し一側がピン支持されて他側の自由端部をフレームに
    接離するように揺動可能にフレームの下方に設けられる
    揺動フレームと、この揺動フレーム上に回転可能に配設
    されてリターン側のベルトが張架されるテンションプー
    リと、揺動フレームにおける前記テンションプーリを挟
    み前記ピン支持点とは反対側の自由端側に搭載される1
    個以上の重錘からなる張力調整用重錘とを含んで構成さ
    れる請求項2に記載の移動式搬送体処理設備用のベルト
    コンベア装置。
  4. 【請求項4】 テンションプーリが、減速原動機を付属
    して有し、無端状のベルトの走行時に積極駆動される駆
    動プーリである請求項3に記載の移動式搬送体処理設備
    用のベルトコンベア装置。
  5. 【請求項5】 前記張力調整用重錘が、テンションプー
    リに接離可能に揺動フレーム上に搭載される請求項3ま
    たは4に記載の移動式搬送体処理設備用のベルトコンベ
    ア装置。
  6. 【請求項6】 移動式搬送体処理設備が、走行台車の上
    にジョークラッシャまたはコーンクラッシャ等のクラッ
    シャ、振動篩、エンジン、流体圧ユニット等を搭載した
    移動式クラッシャである請求項1乃至請求項5のいずれ
    かに記載の移動式搬送体処理設備用のベルトコンベア装
    置。
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