JP2809506B2 - チップ除去トゥール用工具インサート - Google Patents

チップ除去トゥール用工具インサート

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JP2809506B2 JP2510842A JP51084290A JP2809506B2 JP 2809506 B2 JP2809506 B2 JP 2809506B2 JP 2510842 A JP2510842 A JP 2510842A JP 51084290 A JP51084290 A JP 51084290A JP 2809506 B2 JP2809506 B2 JP 2809506B2
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    • B23B29/03403—Boring heads with tools moving radially, e.g. for making chamfers or undercuttings radially adjustable before starting manufacturing
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、好ましくは有底孔として形成された工具基
体の凹部に装着可能なハウジングと、当該ハウジング内
で回転可能で、軸線方向力の作用下でずれにくく据えら
れた調整スピンドルと、並びに当該ハウジング内で回転
固定に案内され、調整ねじで調整スピンドルのねじ部に
係合し、当該調整スピンドルの回転によって軸線方向に
移動可能で、ハウジングを越えて張り出したそのヘッド
に切削プレートを支持した切削プレートホルダーとを備
えたチップ除去トゥール用工具インサート（Werkzeugei
nsatz）に関するものである。
この様式の工具インサートは、くり抜き工具と据付け
の切削工具の凹部に装着され、必要の場合には、簡単に
他のインサートに交換される。工具基体での凹部は、概
ね許容孔としてあるいは空けられた四角開口部として形
成されているので、切削プレートホルダーの調整は、合
目的的に凹部の端面からなされる。しかも、径の大きな
回転工具並びに広く拡がった工具の場合、特に、調整
は、切削面から引き出される。
中ぐりヘッドの有底孔に装着されたこの様式の工具イ
ンサートの場合（ドイツ連邦共和国特許DE-PS 29 31 30
2）、切削プレートホルダーの調整は、ねじピンで切削
プレートホルダーのねじ孔に係合され、ハウジングの内
側で軸線方向に張設された調整要素をねじることによっ
てなされる。切削プレートホルダーの遊びのない閉塞
（Zustellen）は、公知の工具インサートの場合、しか
しながら、ねじピンと調整ねじとの間の遊びが除去され
ないので、できない。ねじ遊びを排除するために、そこ
では、切削プレートホルダーが、常に同じ方向に閉塞さ
れなければならない。
このことから、本発明は、切削プレートホルダーが遊
びなく閉塞されるチップ除去トゥール用工具インサート
を供することを課題とする。
この課題を解決するために、請求の範囲の請求項１に
示された特徴部分が提案される。本発明の更に有利な実
施態様と再形成は、従属する請求項から与えられる。
本発明は、ねじスリーブとして形成された調整スピン
ドルが、半径方向で、切削プレートホルダーの調整ねじ
に対して圧着して、これによって、切削プレートホルダ
ーの半径方向遊び及び軸線方向のねじ遊びを除去すると
いう思考に由来している。ねじスリーブの調整ねじに対
する圧着は、本発明にしたがって、ねじスリーブを遊び
なくハウジング内に張設する軸線方向力の方向転換によ
って行われる。半径方向に貫通し基本的に軸線方向に延
在するねじ領域での切込部は、ねじスリーブが予張力
（Vorspannung）下に遊びなく調整ねじに対して隣接す
ることを保証する。ねじスリーブをねじ領域で囲み、ね
じスリーブとハウジングとの相互に対向した肩部間で軸
線方向に嵌め込まれたクランプスリーブは、軸線方向力
の作用下に弾性的に変形可能であり、しかも半径方向で
ねじスリーブに対して圧着可能である。
クランプスリーブも、その周囲に分配して配設され、
交互に対置した面に向いた多数の軸線方向切込部を有し
ていてもよい。
クランプスリーブは、本発明の更に好適な実施態様に
したがって、端面側の円錐面で、ハウジング側とねじス
リーブ側の肩部にそれぞれ一つずつ配設された内側円錐
部に対して隣接している。内側円錐部は更にそれぞれ、
軸線方向でねじスリーブ又はハウジングの肩部に対して
且つ半径方向でハウジングの孔面に対して支持された支
持リングによって形成されていてもよい。
本発明の更に好適な実施態様では、ハウジングの内側
ねじ部に捩じ込み可能なねじ伸縮リングが備えられる。
当該ねじ伸縮リングは、球環を介して、軸線方向力の影
響下に、軸線方向で、ハウジング内に配設されたねじス
リーブに対して圧着可能である。ねじスリーブは、更に
合目的的に、周囲バンドを有していて、その切削プレー
ト側の端面は球環の球に走行面として用いられる。
本発明の好ましい実施態様にしたがって、ねじスリー
ブは、その切削プレート側端部に、とりわけ内側ねじ部
に面して拡張したガイド孔を、切削プレートホルダーの
円筒状シャフト部用に有している。
切削プレートホルダーのねじれを阻止するために、当
該ホルダーは、本発明の更に好適な実施態様にしたがっ
て、切削プレートに対向したその端部で、ハウジングの
軸線方向ガイド部で回転固定に案内された回し金部材を
有する。当該軸線方向ガイド部は、合目的的に、横断面
で多角形の、とりわけ四角形の凹部として形成され、当
該凹部に回し金部材がぴったりとスライドして案内され
ている。工具の組立てを軽減するために、回し金部材
は、楔溝で、切削プレートホルダーの軸線方向に張り出
した楔ピンに装着可能で、軸線方向のねじ結合部を介し
て遊びなくこれと結合可能である。
本発明の更に好適な実施態様では、ねじスリーブは、
その切削プレート側にハウジングを越えて張り出した端
部で、多角形輪郭部を、調整キーの当該（Ansetzen）の
ために備える。
切削プレートホルダーの調整状態を指示するために、
合目的的に、切削プレート側でハウジングを越えて張り
出したねじスリーブ端部に、スケールリングがプレスさ
れていて、当該リングは、特にねじ圧縮リングを軸線方
向で覆っていて、リング状張出部（Ansatz）で、ハウジ
ングの軸線方向くぼみ部に配設されたパッキングリング
に対して隣接する。
以下に、本発明を、概略的に図面に示された実施例に
基づき、詳細に説明する。
図１は、部分的に切断された表示での、軸線方向に可
動の切削プレートホルダーを備え、工具基体の半径方向
凹部に装着可能な工具インサートの側面図で、図２は、
図１の工具インサートの正面図で、図３は、インサート
ハウジングの背面図で、図４は、工具インサートのクラ
ンプスリーブを貫く縦断面図で、図５は、図４のクラン
プスリーブの端面図である。
図に示された工具インサートは、精密回転工具の基体
での円筒状有底孔への挿入のために規定されている。
工具インサートは、基本的に、円筒状ハウジング10
と、当該ハウジング10の内部で軸線方向に可動で、旋回
切削プレート12を担持する切削プレートホルダー14と、
並びにハウジング10に移動固定で回転可能に支持され、
ねじスリーブ16として形成された調整スピンドルとから
なる。
切削プレートホルダー14は、旋回切削プレート12用止
め具19を備えた切削ヘッド18と、当該ヘッド18に接続す
るガイドシャフト20とを有する。切削ヘッド18と反対側
のガイドシャフト20面に、切削プレートホルダー14は、
調整ねじ21を備えており、当該ねじ21は、ねじスリーブ
16の内側ねじ部22に係合している。切削プレートホルダ
ー14のねじ側端面に、斜面部24を備えた楔ピン26が形成
され、当該ピンは、回し金部材30の楔溝28に係合してい
る。工具ホルダー14と回し金部材30とは、そのヘッド32
が回し金部材の円錐状拡張部（Ausdrehung）34に突っ込
み、回し金部材30の孔38を貫通係合し、切削プレートホ
ルダー14の後方ねじ孔40に係合するクランプねじ36によ
って相互にねじれ不能に張設されている。
切削プレートホルダー14と結合した回し金部材30は、
相互に平行な二つの外面を有し、これら外面は、ハウジ
ング10内に配置された横凹部42の相互に対向して平行な
二つの内側面44の間をぴったりとスライドする。
ねじスリーブ16は、ねじ領域で、環状セグメント形の
切断輪郭（Schnittkontur）を備え一方に開口した軸線
方向切込部（Einschnitt）46を有している。当該切込部
は、ねじ領域で比較的薄く形成されたねじスリーブ16の
円筒状壁50を完全に突き通している。切込部46は、ねじ
スリーブ16がねじ領域でその内径を減少させながら弾性
的に変形可能で、それとともに半径方向に作用する張力
によって切削プレートホルダー14の調整ねじ21に対し圧
着可能である。
切削プレートホルダー側端部で、ねじスリーブ16は、
内側ねじ部22に対し拡張した、切削プレートホルダー14
のガイドシャフト20用のガイド孔51、及びハウジング10
の端面を越えて張り出した、調整キーの当該に対する六
角形輪郭部52を有する。外側のジャケット面に、ねじス
リーブ16は、周囲バンド54を備えており、その切削プレ
ート側端面56は、球環の球58に、走行面として用いられ
る。
ねじスリーブ16は、そのねじ領域で、クランプスリー
ブ60によって囲まれており、当該クランプスリーブは、
端面側円錐面62、63と、周囲に分布して配され、交互に
対置した側に指向する多数の軸線方向切込部64とを備え
ている。クランプスリーブ60の円錐面62、63は、二つの
支持リング66、67の内側円錐部に対し隣接しており、当
該リングは、軸線方向で、ねじスリーブ16の周囲肩部70
乃至ハウジング10の肩部72に対して、及び半径方向で、
ハウジング孔74の円筒状内面に対して支持されている。
ねじスリーブ16は、ハウジング10内で、支持リング6
6、67間に支持されたクランプスリーブ60で中間締め付
けられながら、切削側でハウジング10の内側ねじ部76に
嵌め込まれたねじ圧縮リング78によって、球環を介して
軸線方向に嵌め込まれる。ねじ圧縮リング78によってな
される軸線方向の圧力は、支持リング66、67とクランプ
スリーブ60の間の円錐状の設置面領域において、軸線方
向及び半径方向の力成分に分解される。軸線方向成分に
よってねじスリーブ16がクランプスリーブ60を介して軸
線方向に遊びなく調整される一方、半径方向成分は、ね
じスリーブ16の方向へのクランプスリーブ60の弾性変形
の結果となる。ねじスリーブは、自身の側で、弾性変形
しながら、その切込部46の領域で、半径方向で切削プレ
ートホルダー14の調整ねじ21に対して押圧し、それを遊
びなく調整する。
ねじ圧縮リング78は、調整キーの係合用凹部80を備え
ている。組立て状態で、当該リングは、ねじスリーブ16
の切削プレート側端部を押しつけ、調整路示度（Verste
llweganzeige）用のスケールを有するスケールリング82
によって覆われている。スケールリング82は、リング状
の張出部84によって、ハウジング10の軸線方向窪み部86
に配設されたパッキングリング88に対して隣接してい
る。
ハウジング10は、切削プレート側で、ノギススケール
92を備えた周囲フランジ部90を有し、当該フランジ部
は、工具基体に係合する留めねじを収容するための縁の
あいた多数の垂直孔94を有している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−53904（ＪＰ，Ｕ) 米国特許3349648（ＵＳ，Ａ) 英国公開2100152（ＧＢ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B23B 29/00 B23B 29/03 B23B 29/04 - 29/06

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】好ましくは有底孔として形成された工具基
    体の凹部に装着可能なハウジングと、当該ハウジング内
    で回転可能で且つ軸線方向力の影響でずれないように装
    着された調整スピンドルと、並びに上記ハウジング内で
    相対回転しないように案内され、調整ねじで上記調整ス
    ピンドルのねじ部に係合し、上記調整スピンドルの回転
    によって軸線方向に変位可能で、上記ハウジングを越え
    て張り出したそのヘッドに切削プレートを担持した切削
    プレートホルダーとを備えたチップ除去トゥール用工具
    インサートにおいて、 ねじスリーブ（16）として形成された上記調整スピンド
    ルが、予張力下に、そのめねじ部（22）での軸線方向力
    の一部の方向転換によって、切削プレートホルダー（1
    4）の調整ねじ（21）に対して半径方向で圧着可能であ
    ること、 ねじスリーブ（16）が、ねじ範囲で、半径方向に貫通し
    基本的に軸線方向に延在する少なくとも一つの切込部
    （46）を有すること、及び ねじスリーブ（16）をねじ範囲で囲み、ねじスリーブ
    （16）とハウジング（10）の相互に対向した肩部（70、
    72）の間で軸線方向に嵌められたクランプスリーブ（6
    0）が備えられ、当該スリーブは軸線方向力の作用下に
    弾性的に変形可能で且つ更にねじスリーブ（16）に対し
    て半径方向で圧着可能であることを特徴とする工具イン
    サート。
  2. 【請求項２】前記切込部（46）が、切削プレートに向い
    たねじスリーブ（16）の端部で開いていることを特徴と
    する請求項１に記載の工具インサート。
  3. 【請求項３】前記切込部（46）が、両方の端面端部で閉
    じていることを特徴とする請求項１に記載の工具インサ
    ート。
  4. 【請求項４】前記クランプスリーブ（60）が、その周囲
    に分布して配置された多数の軸線方向切込部（64）を有
    することを特徴とする請求項１〜３のいずれか一項に記
    載の工具インサート。
  5. 【請求項５】前記多数の軸線方向切込部が、交互に対置
    した面を指していることを特徴とする請求項４に記載の
    工具インサート。
  6. 【請求項６】前記クランプスリーブ（60）が、端面側円
    錐面（62、63）で、ハウジング側とねじスリーブ側の肩
    部（70、72）に配置されたそれぞれ一つずつの内側円錐
    部に対して隣接していることを特徴とする請求項１〜５
    のいずれか一項に記載の工具インサート。
  7. 【請求項７】前記内側円錐部を有し、軸線方向でねじス
    リーブ（16）乃至ハウジング（10）の肩部（70、72）に
    対して、且つ半径方向でハウジング（10）の孔面（74）
    に対して支持されている支持リング（66、67）を特徴と
    する請求項６に記載の工具インサート。
  8. 【請求項８】切削側でハウジング（10）のめねじ部（7
    6）に嵌め込み可能なねじ圧縮リング（78）で、当該ね
    じ圧縮リングはボールリムを介して軸線方向力の影響下
    に軸線方向でハウジング（10）に配設されたねじスリー
    ブ（16）に対して圧着可能であることを特徴とする請求
    項１〜７のいずれか一項に記載の工具インサート。
  9. 【請求項９】前記ねじスリーブ（16）が、周囲バンド
    （54）を有していて、その切削プレート側端面（56）が
    ボールリムの球（58）に走行面として用いられることを
    特徴とする請求項８に記載の工具インサート。
  10. 【請求項１０】前記ねじスリーブ（16）が、その切削プ
    レート側端部に、特にめねじ部（22）に対して拡張した
    ガイド孔（51）を、切削プレートホルダー（14）のシリ
    ンダ状シャフト部（20）用に有していることを特徴とす
    る請求項１〜９のいずれか一項に記載の工具インサー
    ト。
  11. 【請求項１１】前記切削プレートホルダー（14）が、切
    削プレート（12）に対向したその端部で、ハウジング
    （10）の軸線方向ガイド部に相対回転しないように案内
    された回し金部材（30）を有することを特徴とする請求
    項１〜10のいずれか一項に記載の工具インサート。
  12. 【請求項１２】前記軸線方向ガイド部が、横断面で多角
    形の、とりわけ四角形の凹部（42）として形成され、当
    該凹部に回し金部材（30）がぴったりとスライドして案
    内されていることを特徴とする請求項11に記載の工具イ
    ンサート。
  13. 【請求項１３】回し金部材（30）が、楔溝（28）によっ
    て、切削プレートホルダー（14）の軸線方向に張り出し
    た楔ピン（26）に装着可能で、軸線方向のねじ結合部
    （36、40）を介して遊びなくこれと結合可能であること
    を特徴とする請求項11又は請求項12に記載の工具インサ
    ート。
  14. 【請求項１４】前記ねじスリーブ（16）が、その切削プ
    レート側でハウジング（10）を越えて張り出した端部
    で、調整キーの当接用多角形輪郭部（52）を有すること
    を特徴とする請求項１〜13のいずれか一項に記載の工具
    インサート。
  15. 【請求項１５】切削プレート側でハウジング（10）を越
    えて張り出したねじスリーブ（16）端部上で、特にねじ
    圧縮リング（78）を軸線方向で覆うことが可能なスケー
    ルリング（82）が押圧可能になっていることを特徴とす
    る請求項１〜14のいずれか一項に記載の工具インサー
    ト。
  16. 【請求項１６】前記スケールリング（82）が、リング状
    張出部（84）で、ハウジング（10）の軸線方向くぼみ部
    （86）に配置されたパッキンリング（88）に対して隣接
    することを特徴とする請求項15に記載の工具インサー
    ト。
  17. 【請求項１７】前記ハウジング（10）が、切削プレート
    側で、工具基体に係合する留めねじを収容するための特
    に縁のあいた垂直孔（94）を備えた周囲フランジ部（9
    0）を有することを特徴とする請求項１〜16のいずれか
    一項に記載の工具インサート。
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