JP2809412B2 - 光学式座標検知装置 - Google Patents

光学式座標検知装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔概 要〕 位置指定領域において指定された位置の座標を光マト
リクスにより検知する光学式座標検知装置関し、その位
置を検知する座標の精度を上げるために、位置指定領域
に対して光マトリクスを形成した光マトリクス受光部で
検出される光量の分布から平均座標を算出して、指定さ
れた位置の座標を推定することにより、検知する座標の
精度を上げることができる。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、光マトリクススイッチ装置を用いて、例え
ばディスプレイ画面の2次元平面に対して、オペレータ
が指定した位置の座標を光学的に検知する光学式座標検
知装置に関する。
近年、パーソナルコンピュータ等のディスプレイ画面
に対して座標を指定するポインティングデバイスが使用
されるようになってきた。例えば、ディスプレイに表示
されているコマンドまたはメニュー画面から所望のコマ
ンドまたはメニューを選択する際に、このポインティン
グデバイスは、その選択するコマンドまたはメニューの
位置を指定して、その位置にカーソルを移動することに
より、所望のコマンドまたはメニューを選択する。
一般に、ポインティングデバイスとして、タブレッ
ト,マウス,トラックボール,ジョイステック等の座標
入力装置が知られている。これらの座標入力装置は、デ
ィスプレイの画面自体に取り付けるのではなく、オペレ
ータがその画面を見ながら操作し易い場所に設けてい
る。これにより、その画面上のカーソルを所望の位置に
移動する場合には、カーソルは必ずホームポジィション
(初期位置)から始まって所望の位置に向かって、連続
的に移動される。しかし、これらの座標入力装置を操作
する場所とディスプレイの画面とが別々になっているの
で、オペレータは、一々、座標入力装置とディスプレイ
の画面とを見比べながら操作するために操作性が良くな
いという欠点がある。そのために、ディスプレイの画面
に直接、座標指定可能なポインティングデバイスが必要
とされる。
〔従来の技術〕
従来、ディスプレイの画面に直接、座標指定を行うポ
インティングデバイスとして、光マトリクススイッチ装
置がある。第10図はこの光マトリクススイッチ装置の位
置指定部の配置例を示した斜視図である。本図におい
て、位置指定領域のx軸方向およびy軸方向に、その位
置指定領域を介して相対向する、平行光源Gx,受光部Rx
および平行光源Gy,受光部Ryがそれぞれ配置されてい
る。受光部Rxは、例えばM個の受光素子Pxo〜PxMが等間
隔にx軸方向に配列しており、各受光素子は平行光源Gx
からの平行光を受ける。一方、受光部Ryは、例えばN個
の受光素子Pyo〜PyNが等間隔にy軸方向に配列してお
り、各受光素子は平行光源Gyからの平行光を受ける。し
たがって、例えば、オペレータが指によって位置指定領
域のうち一箇所を位置指定すると、その位置における光
は指のために遮断される。この遮断された受光素子に対
応したx座標およびy座標を検知することにより、オペ
レータが指定した位置の座標を検知することができる。
第11図は上記の光マトリクススイッチ装置の回路図を
示す。本図では、受光素子としてホトトランジスタを用
い、マイクロコンピュータ200によって、x軸方向およ
びy軸方向のホトトランジスタのうち所定の数毎に所定
のタイミングにより検知信号を出力して、それによりホ
トトランジスタの出力信号を検出して光が遮断されてい
るホトトランジスタを検知するものである。
詳細には、第12図のタイミングチャートにより説明す
る。本図において、To〜Tmはタイミング信号であり、所
定のタイミング毎にL(Low)レベル信号をホトトラン
ジスタに出力する。Ko〜Knはホトトランジスタからの検
出信号であり、x軸方向およびy軸方向のホトトランジ
スタのうち所定の数毎のホトトランジスタの出力信号を
示す。また、光が遮断されている場合にはホトトランジ
スタはH(High)レベル信号を出力し、光が遮断されて
いない場合にはホトトランジスタはLレベル信号を出力
する。今、仮に、オペレータが、指によりx=1,y=2
の座標に位置指定したものとすると、ホトトランジスタ
Px1,Py2への光は遮断されるので、タイミング信号T1,T2
が出力されたときに、検出信号Ko,KjのときHレベル信
号になり、x=1,y=2の座標が検知される。なお、所
定のタイミングに応じて検出される他のホトトランジス
タ(すなわち、光が遮断されていないホトトランジス
タ)はLレベル信号を出力する。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記の光マトリクススイッチ装置において、
平行光源Gx,Gyからの光は実際に、必ずしも平行光とな
っておらず、少し発散してしまうので、その光を受ける
受光素子に近接した受光素子に影響を与える。そのため
に、受光素子の間隔を余り狭くして配列することができ
ないので、オペレータが指定した位置の座標は、受光素
子に対応して設定した座標しか検知できないので、検知
の精度が低くなるという問題がある。
また、平行光として、発散の少ないレーザー光を用い
ることも考えられるが、高価になってしまうという問題
がある。
本発明は、上記の問題が解決するために、従来の光マ
トリクススイッチ装置を用いて、例えばオペレータが指
定した位置の座標を高精度に検知することができる安価
な光学式座標検知装置を提供することを目的とするもの
である。
〔課題を解決するための手段〕
第1図は本発明に基づく光学式座標検知装置の原理構
成を示す図である。本図において、1は光マトリクス部
であり、第1座標および第2座標によって示され、位置
指定の対象となる位置指定領域にあって、その指定され
た位置の座標を検知するための光マトリクスをその位置
指定領域に形成する。この光マトリクスは、第1座標方
向に位置指定領域を介して相対向する第1の光源1aおよ
び第1の受光部1bと、第2座標方向に位置指定領域を介
して相対向する第2の光源1cおよび第2の受光部1dとを
配置することにより形成される。2は第1の分布検出部
であり、第1の受光部1bで検出される光量に対して、第
1座標方向の光量分布を検出する。3は第2の分布検出
部であり、第2の受光部1dで検出される光量に対して、
第2座標方向の光量分布を検出する。4は第1の演算部
であり、第1の分布検出部で得られた光量分布の平均座
標を算出す。5は第2の演算部であり、第2の分布検出
部で得られた光量分布の平均座標を算出する。6は座標
推定部であり、第1の演算部4および第2の演算部5か
ら得られたそれぞれの平均座標から、指定した位置の座
標を推定し、座標情報としての座標信号Spを出力する。
なお、第1の受光部1bは、複数個の受光素子Pxo〜PxM
ら構成してもよい。また、第1の受光部1dは複数個の受
光素子Pyo〜PyMから構成してもよい。
なお、光学式座標検知装置として、上記のものは2次
元にて説明したが、本質的には、指定した位置の座標を
第1座標および第2座標で示すように、座標方向が異な
るだけで、各座標に対する構成自体は同じである。した
がって、より根本的には、一次元で本発明を把握するこ
とが可能である。
〔作 用〕
本発明は、光マトリクス部1の第1の受光部1bおよび
第2の受光部1dにてそれぞれ検出される、第1座標方向
および第2座標方向に対する光量の分布に基づいて、統
計手法によりその光量の分布の平均座標を第1座標およ
び第2座標について算出して、指定した位置の座標を推
定するものである。
これにより、指定した位置に対する座標を精度よく検
知することができる。
〔実施例〕
第2図は本発明の一実施例を示す図である。本実施例
の構成を第1図と対比して以下説明する。第2図におい
て、第1の分布検出部2は切り換え手段20および読み込
み手段21からなる。読み込み手段21は、一つの受光素子
からの出力信号を読み込む毎に、切り換え手段20を次の
受光素子に切り換えさせて、次々に受光素子Pxo〜P
xM(第1の受光部1bを構成する)からの出力信号をそれ
ぞれ読み込む。なお、受光素子Pxo〜PxMは第3図の回路
に示すホトトランジスタからなり、各ホトトランジスタ
には外部電圧+Vccが抵抗Rcおよび切り換え手段20を介
して印加されており、これにより、読み込み手段21は各
ホトトランジスタの出力電圧を読み込む。
また、第2の分布検出部3も同様に、切り換え手段30
および読み込み手段31からなる。読み込み手段31は、一
つの受光素子からの出力信号を読み込む毎に、切り換え
手段30を次の受光素子に切り換えさせて、次々に受光素
子Pyo〜PyN(第2の受光部1dを構成する)からの出力信
号をそれぞれ読み込む。なお、受光素子Pyo〜PyNも第3
図の回路に示すホトトランジスタからなり、各ホトトラ
ンジスタには外部電圧+Vccが抵抗Rcおよび切り換え手
段30を介して印加されており、これにより、読み込み手
段31は各ホトトランジスタの出力電圧を読み込む。
第1の演算部4はピーク検出手段40,抽出手段41およ
び演算手段42からなる。ピーク検出手段40は読み込み手
段21で読み込まれた出力電圧のうちでピークとなる出力
電圧を検出し、抽出手段41は、そのピークとなる出力電
圧のホトトランジスタを中心にして両側にある所定の数
のホトトランジスタの出力電圧を抽出し、演算手段42は
抽出した出力電圧の第1座標に対する分布から平均座標
を算出する。また、第2の演算部5も同様に、ピーク検
出手段50,抽出手段51および演算手段52からなる。ピー
ク検出手段50は読み込み手段31で読み込まれた出力電圧
のうちでピークとなる出力電圧を検出し、抽出手段51
は、そのピークとなる出力電圧のホトトランジスタを中
心にして両側にある所定の数のホトトランジスタの出力
電圧を抽出し、演算手段52は抽出した出力電圧の第2座
標に対する分布から平均座標を算出する。これによっ
て、上述したように、座標推定部6は演算手段42,52に
よって算出した第1座標および第2座標の平均座標か
ら、指定された位置の座標を推定して、座標情報として
座標信号Spを出力する。
なお、上記の抵抗Rcは、ホトトランジスタの最大照度
Lmaxにおけるコレクタ電流の最大値icmaxに対して、コ
レクタ電圧Vcが、 Vc=Vcc−Rc・icmax≒0 となるように設定される。また、受光素子としのホトト
ランジスタは、例えば指の太さの数分の1(例えば4mm
程度)の間隔で配列してもよい。
以上の構成により、本実施例では、ホトトランジスタ
からの出力電圧の分布において、その出力電圧が最大と
なる座標を含み、その座標を中心として前後所定の個数
の出力電圧を抽出し、その抽出した出力電圧を用いて平
均座標を算出することにより、指定した位置の座標を推
定するものである。
本実施例の動作を第4図,第5図および第6図により
以下説明する。今、第4図に示すように、例えばオペレ
ータが指によって、光マトリクス部1の位置指定領域内
で位置指定すると、x座標方向およびy座標方向に配列
したホトトランジスタPxo〜PxMおよびPyo〜PyNでの照度
分布および出力電圧は第5図および第6図に示される。
第5図において、(a)はx座標方向における照度
(Lx)分布を示し、(b)はx座標方向に配置したホト
トランジスタの出力電圧vcxの分布を示す。(a)の照
度分布において、x座標I−2,I−1,I,I+1に配置した
ホトトランジスタPxI-2,PxI-1,,PxI,PxI+1では、指の形
状に応じて第1の光源1aからの平行光が遮断されるの
で、照度Lxが低下している。これにより、(b)の出力
電圧Vcxの分布に示すように、ホトトランジスタPxI-2,P
xI-1PxI,PxI+1はそれぞれ出力電圧VcI-2,VcI-1,VcI,V
cI+1を出力し、これ以外のホトトランジスタの出力電圧
は零である。これらの出力電圧Vcxは、読み込み手段21
により、切り換え手段20を介して次々に読み込ま、ピー
ク検出手段40に送出される。ピーク検出手段40は読み込
んだ出力電圧のうちピークとなるx座標iを検出し、抽
出手段41により、そのピークのx座標を含め、その座標
iを中心にして前後R個の出力電圧を抽出する。演算手
段42では、その抽出した出力電圧に基づき、以下の式に
より平均座標を算出する。
算出した平均座標は座標推定部6に出力される。
一方、指の位置のy座標をもx座標を求めた処理と同
様に処理することにより求められる。すなわち、第6図
示す照度(Lx)分布(a)および出力電圧vcyの分布
(b)に基づいて、ホトトランジスタからの出力電圧v
cyは切り換え手段30を介して読み込み手段31により次々
に読み込まれて、ピーク検出手段50を介して、読み込ん
だ出力電圧vcyのうちピークとなるy座標jを検出し
て、抽出手段51により、そのピークのy座標jを含め、
その座標を中心にして前後R個の出力電圧が抽出され
る。演算手段52は、この抽出した出力電圧に基づいて以
下の式より平均座標を算出する。
算出した平均座標は座標決定部6に出力される。
これにより、座標決定部6は算出した平均座標,
により、指の位置を推定して、座標情報としての座標信
号Spを出力する。
次に、本実施例の一具体例を第7図により説明する。
本具体例は、例えば、パーソナルコンピュータのCRT画
面に取りつけて、オペレータが画面に向かい、指によっ
てその画面上で位置指定することにより、画面上のカー
ソルをその指により指定した位置に移動させて使用する
グラフィックス機能等への一適用例である。
本図において、第1の光源1aおよび第2の光源1cはそ
れぞれ、例えば発光ダイオード,ランプ等の平行光源10
および11からなり、平行光を発生して、ホトトランジス
タPxo〜PxMおよびPyo〜PyNにそれぞれ照射する。また、
このホトトランジスタPxo〜PxMはx座標の0〜Mの値に
対応しており、ホトトランジスタPyo〜PyNはy座標の0
〜Nの値に対応している。さらに、ホトトランジスタP
xo〜PxMの両側にはR個のホトトランジスタPx-R〜Px-1
およびPxM+1〜PxM+Rが上記した間隔でそれぞれ追加され
て配置されおり、平行光源10からの平行光が照射されて
いる。一方、ホトトランジスタPyo〜Pynの両側にもR個
のホトトランジスタPy-R〜Py-1およびPyN+1〜PN+Rが上
記した間隔でそれぞれ追加されて配置されており、平行
光源11からの平行光が照射されている。これら追加され
たホトトランジスタは、CRT画面の上下左右の端におい
て位置指定された場合に、ホトトランジスタからの出力
電圧の分布が片側が切れた状態になるのを防ぐために設
けられる。なお、これら追加されたホトトランジスタP
x-R〜Px-1,PxM+1〜PxM+RおよびPy-R〜Py-1,PyN+1〜P
yN+Rの位置する座標は、x座標の−R〜−1,M+1〜M
+Rおよびy座標の−R〜−1,N+1〜N+Rである。
これらの平行光源10,11およびホトトランジスタPxo〜P
xM,Pyo〜PynはパーソナルコンピュータのCRT画面に取り
つけられる(本図において、CRT画面は一点鎖線で示す
領域Sである)。なお、これらの平行光源10,11および
ホトトランジスタPx-R〜PxM+R,Py-R〜PN+Rは従来の光マ
トリクススイッチ装置を形成する。
切り換え手段20および30はそれぞれ選択スイッチ回路
(いわゆる半導体スイッチ回路)22および32からなり、
後述するマイクロコンピュータ100から出力される切り
換え信号Scによりスイッチの切り換えが順次行われる。
読み込み手段21および31はそれぞれA/D(アナログ−
ディジタル)変換回路および33からなり、選択スイッチ
回路22および32からの出力電圧を順次、アナログ−ディ
ジタル変換して、次に述べるマイクロコンピュータ100
に出力する。
このマイクロコンピュータ100は読み込み手段21,31,
ピーク検出手段40,50,抽出手段41,51,演算手段41,52お
よび座標推定部6からなり、オペレータが指によって位
置指定した座標信号Spをパーソナルコンピュータ(図示
せず)に出力して、そのCRT画面のカーソルを移動させ
る(この場合、マイクロコンピュータ100はパーソナル
コンピュータと兼用してもよい)。なお、このマイクロ
コンピュータ100には、基本構成としてのCPU,ROM,RAM,I
/O等が備えられている。
以下、本具体例の動作をマイクロコンピュータ100を
中心にして第8図のフローチャートにより説明する。本
図において、CPU,RAMに対してリセットする等のイニシ
ャライズを行った後(ステップa)、選択スイッチ回路
22に切り換え信号Scを出力して、A/D変換回路23を介し
てホトトランジスタPX-R〜PXM+Rからの出力電圧Vcx(x
=−R,・・・,0,・・・,M−R)を読み込む(ステップ
b)。読み込んだ出力電圧Vcxのうち最大となる出力電
圧Vcmaxを見つけて、その出力電圧Vcmaxに対応するx座
標iを検出する(ステップc)。この最大となる出力電
圧Vcmaxを検出基準電圧Vrefと比較することよって出力
電圧Vcmaxの検出基準電圧Vrefに対する大小を判定し
(ステップd)、出力電圧Vcmaxが小ならばステップb
に戻る。なお、この検出基準電圧Vrefは、雑音等により
誤検出を防止するために設定される。出力電圧Vcmax
大ならば、その出力電圧Vcmaxに対応するx座標xmax
0≦i≦Mの範囲にあるか否かを判定し、その範囲にな
ければステップbに戻る。iがその範囲内にあれば、ス
テップbで読み込んだVcxのうち、座標iを中心として
両側、R個の出力電圧Vcxを抽出して、(1)式に基づ
き平均座標を算出する(ステップf)。算出した平均
座標をRAMに一時、記憶しておく。以上の処理によ
り、指により指定した位置のx座標が求められる。
次に、指により指定した位置のy座標を求める処理に
ついて以下説明する。この場合、x座標を求めた処理と
同様の処理が行われる。すなわち、切り換え信号Scによ
り選択スイッチ回路32の切り換えに基づいて、A/D変換
回路33を介してホトトランジスタPy-R〜PyN+Rからの出
力電圧Vcy(y=−R,・・・,0,・・・,N−R)を読み込
む(ステップh)。読み込んだ出力電圧Vcyから最大と
なる出力電圧Vcmaxのy座標jを検出する(ステップ
i)。この最大となる出力電圧Vcmaxを検出基準電圧V
refと比較することよって出力電圧Vcmaxの検出基準電圧
Vrefに対する大小を判定し(ステップj)、出力電圧V
cmaxが小ならばステップbに戻る。出力電圧Vcmaxが大
ならば、その出力電圧Vcmaxに対応するy座標jが0≦
j≦Nの範囲内にあるか否かを判定し、その範囲になけ
ればステップbに戻る。jがその範囲内にあれば、ステ
ップhで読み込んだVcyのうち、座標jを中心として両
側、R個の出力電圧Vcyを抽出して、(2)式に基づき
平均座標を算出する(ステップl)。既に求めた平均
座標をRAMから読み出し(ステップm)、指により指
定した位置を平均座標および平均座標で示す座標情
報としての座標信号Spをパーソナルコンピュータに出力
する。これにより、パーソナルコンピュータは、この座
標信号に基づき、CRT画面上のカーソルを移動させる。
以上の処理により、オペレータは、パーソナルコンピ
ュータのCRT画面に向かって、その画面上の任意の位置
を指一本で指定することにより、画面上のカーソルの位
置を自由に指定することができる。
最後に、本具体例の一変形例を第9図により以下説明
する。一般に、ホトトランジスタに対して光を完全に遮
断しても、ホトトランジスタには電流が流れている(こ
の電流は暗電流と称されている)。この暗電流は温度の
影響を受けるので、本具体例に用いられているホトトラ
ンジスタの出力電圧の分布は温度により変化する、特に
暗部でのホトトランジスタの出力電圧の分布に大きく影
響する。このために、本変形例は、ホトトランジスタに
おける暗電流を温度補償するものであり、光学的にシー
ルドした同一特性のホトトランジスタを用いて、その暗
電流の温度補償を行うものである。
本図において、選択スイッチ回路22とA/D変換回路23
との間に加算器110を設けられており、この加算器110の
出力はA/D変換回路23の入力に接続され、その加算器110
の一入力は選択スイッチ回路22の出力に接続されてい
る。また、その加算器110の他の入力は抵抗Rcを介して
接地され、この抵抗Rcには、シールド箱130により光が
遮断されたホトトランジスタ120のエミッタが接続され
ている。このホトトランジスタ120は上記の受光素子と
してのホトトランジスタと同一特性をもつ。なお、その
ホトトランジスタ120のコレクタは外部電圧+Vccが印加
されている。
また、同様に、選択スイッチ回路32とA/D変換回路33
との間にも加算器140が設けられており、この加算器140
の出力はA/D変換回路33の入力に接続され、その加算器1
10の一入力は選択スイッチ回路32の出力に接続されてい
る。また、その加算器140の他の入力は抵抗Rcを介して
接地され、この抵抗Rcには、シールド箱160により光が
遮断されたホトトランジスタ150のエミッタが接続され
ている。このホトトランジスタ150は上記の受光素子と
してのホトトランジスタと同一特性をもつ。なお、その
ホトトランジスタ150のコレクタは外部電圧+Vccが印加
されている。
なお、他の構成要素について第7図の構成要素と同一
のものは、同一参照番号を付して説明される。
以上の構成により、受光素子としてのホトトランジス
タの最大照度Lmaxにおけるコレクタ電流の最大値icmax
と使用最高温度に対する暗電流iDmaxとに対して、コレ
クタ電圧Vcは、 Vc=Vcc−Rc(icmax+iDmax) ≒0 となるように、抵抗Rcを予め説定しておく。これによ
り、加算器110および140の出力電圧Vaは、 Va={Vcc−Rc(ic+iD)}+RciD =Vcc−Rcic となり、暗電流項が相殺される。これにより、加算器11
0および140からの出力電圧Vaは温度補償される。すなわ
ち、出力電圧Vaに暗電流項を含まないので、温度により
出力電圧Vaが変化することがない。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、光マトリクス部
の第1の受光部および第2の受光部にてそれぞれ検出さ
れる、第1座標方向および第2座標方向に対する光量の
分布に基づいて、統計手法によりその光量の分布の平均
座標を第1座標および第2座標について算出して、指定
した位置の座標を推定することにより、指定した位置に
対する座標を精度よく検知することができる。
また、光マトリクス部として、従来の光マトリクスス
イッチ装置をそのまま使用できるので、安価な光学式座
標検知装置が実現される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に基づく光学式座標検知装置の原理構成
を示す図、 第2図は本発明の一実施例を示す図、 第3図は第1の受光部または第2の受光部の一回路例を
示す図、 第4図,第5図および第6図は本実施例の動作を説明す
る図、 第7図は本実施例の一具体例を示す図、 第8図はマイクロコンピュータの処理動作を説明するフ
ローチャート、 第9図は本具体例の一変形例を示す図、 第10図は従来の光マトリクススイッチ装置の座標入力部
の配置例を示す斜視図、 第11図は従来の光マトリクススイッチ装置の一回路例を
示す図、 第12図は従来例のタイミングチャートである。 1……光マトリクス部、1a……第1の光源、 1b……第1の受光部、1c……第2の受光部、 1d……第2の受光部、2……第1の分布検出部、 3……第2の分布検出部、 4……第1の演算部、5……第2の演算部、 6……座標推定部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−207923(JP,A) 特開 昭63−293427(JP,A) 特開 昭56−138204(JP,A) 特開 昭63−182503(JP,A) 特開 昭55−145444(JP,A) 特開 昭63−214823(JP,A) 実開 昭60−57249(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01B 11/00 - 11/30 G06F 3/03 - 3/03 380 G06K 11/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】位置の指定を行う位置指定領域にあって、
    所定の座標方向に該位置指定領域を介して相対向する光
    源および複数の受光部を配置して、指定により光が遮断
    された位置の座標を検知するための光マトリクスを形成
    する光マトリクス部を有し、画面上に表示されたカーソ
    ルの位置を移動させる光学式座標検知装置において、 前記所定の座標方向の受光部のそれぞれで検出される光
    量の減少に対応する出力信号の中で、光量が最小で出力
    がピークとなる出力信号を検出するピーク検出手段と、 該ピーク検出手段で検出されたピークとなった出力信号
    を出力した受光部を中心として両側の所定範囲内に存在
    する受光部の出力信号を抽出する抽出手段と、 前記抽出手段で得られた出力信号に基づき平均座標を算
    出する演算手段と、 前記演算手段から得られた平均座標に基づき画面上に表
    示されたカーソルの位置を移動させるように制御する制
    御手段とを備えることを特徴とする光学式座標検知装
    置。
  2. 【請求項2】前記受光部の受光素子はホトトランジスタ
    であり、該ホトトランジスタで生ずる暗電流の温度補償
    を行う温度補償回路を備えることを特徴とする請求項1
    記載の光学式座標検知装置。
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