JP2808700B2 - X線tv装置 - Google Patents

X線tv装置

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JP2808700B2
JP2808700B2 JP1197411A JP19741189A JP2808700B2 JP 2808700 B2 JP2808700 B2 JP 2808700B2 JP 1197411 A JP1197411 A JP 1197411A JP 19741189 A JP19741189 A JP 19741189A JP 2808700 B2 JP2808700 B2 JP 2808700B2
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ray
liquid crystal
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video signal
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益実 河合
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Shimazu Seisakusho KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】
この発明は、X線透過像のビデオ信号を得るX線TV装
置に関する。
【従来の技術】
X線TV装置で得られたビデオ信号は単にTVモニターに
送ってX線透視像の観察に利用されたり、あるいはDSA
(デジタルサブトラクションアンギオグラフィ)などに
利用されたりする。ところがこのビデオ信号のダイナミ
ックレンジの狭さが問題となることがある。 とくに、DSAを行う場合、ダイナミックレンジが狭い
ためX線の低吸収領域でハレーションを生じるので問題
があり、このダイナミックレンジの狭さを保証すること
が必要となる。 そこで、従来では、ハレーション領域にX線を吸収す
る材料(補償フィルタ)を挿入するようにしており、具
体的には通常、X線ビデオ信号をTVモニターに送って該
モニターでX線透視像を観察しながら、X線技師が油粘
土等のX線吸収材をX線コリメータの上や直接被写体の
表面上に付着させるようにしている。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようにX線透視下でX線技師が油
粘土等をコリメータや被写体に付着させるのでは、X線
技師及び患者の無駄なX線被曝の原因となるばかりか、
補償フィルタ挿入に要する労力及び時間が多大なもので
あり、検査時間が短縮できないという問題があった。 この発明は、ハレーションを自動的に防止して、X線
技師及び被検者のX線被曝線量を減らし、且つX線技師
の労力を軽減し、しかも検査時間を短縮できる、X線TV
装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明によれば、X線管
と、該X線管から発射され被写体を透過したX線が入射
するイメージインテンシファイアと、該イメージインテ
ンシファイアから出力される光学像をビデオ信号に変換
するTVカメラとを有するX線TV装置において、X線管
と、該X線管から発射され被写体を透過したX線が入射
するイメージインテンシファイアと、該イメージインテ
ンシファイアから出力される光学像ビデオ信号に変換す
るTVカメラとを有するX線TV装置において、上記TVカメ
ラとイメージインテンシファイアとの間に挿入された複
数枚の透過型液晶パネルよりなる液晶装置と、上記TVカ
メラからの出力ビデオ信号より画像の各領域での明るさ
を複数のスレッショルドレベルに対応して検出し、その
複数のスレッショルドレベルに対応して検出された各明
るさに応じて、上記複数枚の液晶パネルの各々において
光の不透過領域を生じさせるよう制御する制御装置とが
備えられることが特徴となっている。
【作用】
TVカメラの前面の、イメージインテンシファイアとの
間には複数枚の透過型液晶パネルが挿入されている。こ
の各液晶パネルは部分的に光の不透過領域が生じるよう
にされたものである。 一方、TVカメラからの出力ビデオ信号より、画像の各
領域での明るさが複数のスレッショルドレベルに対応し
て検出されている。そして、この複数のスレッショルド
レベルに対応して検出された各明るさに応じて、上記複
数枚の液晶パネルの各々が制御されて、各液晶パネルに
おいて光の不透過領域が生じるようにされる。 これによりTVカメラの、入射光量の最も多い領域(最
も明るい領域)では複数枚の液晶パネルのすべてが光の
不透過領域とされ、入射光量の最も少な領域(最も暗い
領域)では複数枚の液晶パネルのすべてが光の透過領域
とされ、その中間の明るさの領域では、その明るさに対
応した枚数の液晶パネルのみが光の不透過領域とされ
る。不透過領域となっている液晶パネルの枚数が多いほ
ど減光度が強くなり、各領域ごとの明るさに応じて減光
量が調整させられることになる。 そのため、TVカメラの入射光量の多い部分はその光量
を自動的に減少させられるので、従来の油粘土をハレー
ション領域に付着させることと同等のハーレーション防
止が自動的に行われることになる。そして、液晶パネル
の各々は、単に各領域ごとに光の透過・不透過を制御さ
せられるだけなので、その制御装置の構成が簡単にな
る。
【実 施 例】
つぎにこの発明の一実施例について図面を参照しなが
ら説明する。第1図において、X線管1はX線高電圧発
生装置8に接続されており、これより高電圧の供給を受
けてX線を発射する。このX線は被写体2を透過してイ
メージインテンシファイア3に入射し、X線による透過
像が光学像に変換される。この光学像はレンズ4等の光
学系を経てTVカメラ5に入射し、カメラコントロールユ
ニット6を経てX線透過像のビデオ信号が得られる。 この実施例では、このビデオ信号はDSA装置7に送ら
れ、デジタル化された後サブトラクション処理を受け
る。 一方、この発明によると、TVカメラ5の撮像管の前面
に、透過型液晶パネルよりなる液晶装置9が挿入されて
いる。そして、DSA装置7により液晶ドライバー10を介
して液晶パネルの各部の光透過度が制御されている。 このシステムにおいて実際の被写体2に対するDSAを
行うとき、まず最初に撮影目的部位についてのビデオ信
号で示されるX線透過像の明るさが好ましいものとなる
ようにテスト曝射を行う。このとき、肺野や眼窩、鼻腔
などはX線吸収が少ないためTVカメラ5の撮影管上でハ
レーションを起こす。頭部を例にしてX線透過像を示す
と第2図Aのようになる。この第2図Aにおいて斜線部
は明るい部分である。適正なX線条件で撮影されたとし
てこの画像の線P上での濃度(明るさ)のプロファイル
は第2図Bのようになる。そこで、たとえば3つのスレ
ッショルドレベルL1,L2,L3を設定し、それぞれのレベル
の上下の濃度を2値化して画像をつくると第3図A,B,C
のような画像が得られる。この第3図A,B,Cの画像で斜
線部は明るい部分を示しており、第3図Aの斜線部より
もBの斜線部の方が明るい部分であり、それよりもCの
斜線部の方が明るい部分である。 この第3図A,B,Cの斜線部でハレーションを生じるの
で、この部分においてTVカメラ5への入射光量を部分的
に低下させればハレーションを防ぐことができる。この
実施例では、第4図のように液晶装置9は3枚の透過型
液晶パネルによりなり、その各パネルに第3図A,B,Cの
各斜線部のパターンの不透過領域が生じるようにこれら
各液晶パネルを励起する。すると、第4図に示すよう
に、イメージインテンシファイアからの出力光はレンズ
4を通った後、これら3枚の液晶パネルを通ってTVカメ
ラ5の撮像管51に入射することになり、減光が行われ
る。すなわち、第3図Cの斜線部に相当する領域では3
枚の液晶パネルの不透過部分を通ることになり、パネル
3枚分の減光がなされ、最も減光される。この領域を除
く第3図Bの斜線部の領域では2枚の液晶パネルの不透
過部分を通ることになり、パネル2枚分の減光がなされ
る。さらに第3図Aの斜線部のうちBの斜線部を除く領
域では1枚の液晶パネルの不透過部分を通ることにな
り、パネル1枚分の減光が行われる。 そのため、このような結晶装置9の制御が行われた
後、被写体2へのX線曝射を行うと、ハレーション領域
について、その度合に応じて自動的に多段階での減光を
行うことができるため、ハレーションのないX線ビデオ
信号を得ることができ、良好なDSAを行うことができ
る。 なお、各液晶パネルの画素毎に励起するかしないか、
つまり不透過とするか透過とするかの制御は、その画素
に相当する部分でのビデオ信号の大きさがスレッショル
ドレベルの上であるか下であるかを判別することによっ
て行えるので、DSA装置7に内蔵された画像処理装置に
より容易に行うことができる。 さらに上記ではDSA装置を用いた実施例について説明
したが、各画素の濃度(明るさ)を判別する画像処理装
置を備えればよいので、この液晶装置の制御のために専
用の画像処理装置を用いたり、あるいはこの種の画像処
理機能を有するDR(デジタルレントゲン)装置を用いる
こともできる。
【発明の効果】
この発明のX線TV装置によれば、従来X線透視下でX
線技師が手作業で行っていた補償フィルタ挿入作業が不
要となり、その分、労力の減少及び検査時間の短縮が図
れ、且つX線技師及び被検者の両方のX線被曝線量の低
減ができる。さらにDSA装置やDR装置を用いる場合に
は、それらの画像処理装置を液晶装置の自動制御に流用
でき、構成が複雑になったり価格が上昇することを抑え
ることができる。画像の各領域ごとの減光度は複数段階
に制御されるが、液晶パネルを複数枚用い、その各々に
ついて領域ごとに透過・不透過の制御を行っているた
め、構成が簡単であり、複数枚の液晶パネルを制御する
制御装置の構成も簡単になる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例のブロック図、第2図A,B
はX線透視像及びそのP線上での濃度プロファイルを示
す図、第3図A,B,Cは第2図Bの3つのスレッショルド
レベルでそれぞれ2値化した画像を各々示す図、第4図
は液晶装置の各パネルに光学像が透過する様子を示す模
式図である。 1……X線管、2……被写体、2……イメージインテン
シファイア、4……レンズ、5……TVカメラ、6……カ
メラコントロールユニット、7……DSA装置、8……X
線高電圧発生装置、9……液晶装置、10……液晶ドライ
バー、51……撮像管。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】X線管と、該X線管から発射され被写体を
    透過したX線が入射するイメージインテンシファイア
    と、該イメージインテンシファイアから出力される光学
    像をビデオ信号に変換するTVカメラとを有するX線TV装
    置において、上記TVカメラとイメージインテンシファイ
    アとの間に挿入された複数枚の透過型液晶パネルよりな
    る液晶装置と、上記TVカメラからの出力ビデオ信号より
    画像の各領域での明るさを複数のスレッショルドレベル
    に対応して検出し、その複数のスレッショルドレベルに
    対応して検出された各明るさに応じて、上記複数枚の液
    晶パネルの各々において光の不透過領域を生じさせるよ
    う制御する制御装置とを備えることを特徴とするX線TV
    装置。
JP1197411A 1989-07-29 1989-07-29 X線tv装置 Expired - Lifetime JP2808700B2 (ja)

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JPH0360582A JPH0360582A (ja) 1991-03-15
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62204688A (ja) * 1986-03-05 1987-09-09 Toshiba Corp X線診断装置

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