JP2808434B2 - 安全かみそり - Google Patents

安全かみそり

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JP2808434B2
JP2808434B2 JP17720896A JP17720896A JP2808434B2 JP 2808434 B2 JP2808434 B2 JP 2808434B2 JP 17720896 A JP17720896 A JP 17720896A JP 17720896 A JP17720896 A JP 17720896A JP 2808434 B2 JP2808434 B2 JP 2808434B2
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将靖 山本
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KAIJIRUSHI HAMONO KAIHATSU SENTAA KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般人が髭を剃る
ときに用いる安全かみそりに関する。
【0002】
【従来の技術】安全かみそりは、刃台と天板との間に刃
体が挾着され、刃体の刃先の先方に間隔をあけて細長い
ガ−ド部が横方向に延在している構成であり、刃体は一
枚だけのものもあるし、スペ−サ−を介して二枚の刃体
が重なっているものもある。安全かみそりの使用に際し
重要な要素は、剃り角度と刃先の露出量である。一枚の
刃体を有する安全かみそりを例にとって説明すると、剃
り角度は、刃先縁からガ−ド部の表面に引いた接線と水
平面とのなす角度であって、剃り角度が大きければ刃先
が大きな角度で皮膚に当たるから、髭を根元から剃るこ
とができる。すなわち深剃りをすることができる。しか
し、剃り角度が多き過ぎると皮膚を傷つけて出血する虞
がある。剃り角度が小さいと刃先が小さな角度で皮膚に
当たるから、肌当たりがやわらかい感触で髭を剃ること
ができる。しかし、剃り角度が小さいことによって髭の
根元の奥まで食い込まず深剃りがきかないので、使用後
にやや髭を剃り残した感じが残る。
【0003】次に、刃先の露出量について、同様に一枚
の刃体を有する安全かみそりを例にとって説明すると、
露出量は天板とガ−ド部の共通接線から前方にはみ出し
た刃先の露出量である。露出量が大きければその分だけ
刃先が皮膚に大きく食い込むので深剃りすることができ
るが、露出量が大きくなりすぎると皮膚を傷つけて出血
する虞がある。しかし、露出量が小さければ肌当たりは
やわらかくなるが、深剃りがきかないので剃り残し感が
ある。
【0004】剃り角度及び露出量について二枚刃の安全
かみそりについて説明すると、刃体が二枚あるのでそれ
ぞれの刃体について剃り角度及び露出量が決定される。
二枚刃の下刃体の剃り角度は下刃体の刃先縁からガ−ド
部の表面に引いた接線と水平面とのなす角度である。ま
た、下刃体の刃先露出量は、上刃体の刃先縁からガ−ド
部の表面に引いた接線からはみ出した下刃体の刃先の露
出量である。上刃体の剃り角度は、上刃体の刃先縁から
下刃体の刃先縁に引いた線と水平面とのなす角度であ
る。また、上刃体の刃先露出量は、下刃体の刃先縁から
天板の表面に引いた接線からはみ出した上刃体の刃先の
露出量である。
【0005】以上述べたように、安全かみそりの剃り角
度と刃先露出量は使用に際し非常に重要な要素であり、
製造者は最適を思われる数値を設定して安全かみそりを
製造している。
【0006】剃り角度と刃先露出量は皮膚を傷つけるこ
となく深剃りを可能とするのに重要な要素であるが、こ
れとは別に深剃りを可能にするための手段が存在する。
それは、ガード部の皮膚接触面を摩擦抵抗の大きな材料
で覆うことである。ガード部の皮膚接触面が摩擦抵抗の
大きな材料形成された摩擦部で覆われていると、髭剃り
時にガード部の皮膚接触面の摩擦部が皮膚を引っ張るの
で、刃先縁が当たっている皮膚が伸びることになる。皮
膚が伸びれば皮膚に埋没していた髭の根元が浮き上がる
ので深剃りすることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、摩擦部はで
きるだけ摩擦係数の大きな材料が好ましいが、摩擦係数
の大きな材料は柔軟であるから少しの力を加えただけで
変形し、表面がへこむのである。したがって、髭剃り時
にガ−ド部を皮膚に強めに押し当てると摩擦部はへこむ
ことになる。前述したように剃り角度と刃先露出量は最
適の数値に設定してあるが、ガ−ド部の表面がへこむこ
とによって剃り角度と刃先露出量が変化してしまうので
ある。そこで本発明は、ガ−ド部の皮膚接触面に摩擦部
を有していて髭剃り時に摩擦部が皮膚を引っ張る作用を
なすと共に、剃り角度と刃先露出量は変化しない安全か
みそりを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の構成は、刃台1
と天板2の間に刃体が挾着され、刃体の刃先の先方に間
隔をあけて細長いガード部3が横方向に延在している安
全かみそりにおいて、安全かみそりの使用時に皮膚と接
触するガード部の皮膚接触面4が平面に形成され、すな
わちカード部3の前方向斜め上方部分が全長に亘って細
長い平面に形成されており、その平面は、ガード部の基
本材料である剛性プラスチック面5と、使用時に皮膚接
触面4に接触している皮膚を摩擦力によって引っ張るた
めのエラストマー材料によるエラストマー面6、との両
方の面を含んでいることを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
説明する。実施の形態は替刃式安全かみそりの二枚刃の
刃体を有する替刃カ−トリッジに関する。この替刃は刃
台1と天板2との間に二枚の刃体7,8が挾着され、刃
体の間には刃体の間隔を保つためのスペ−サ−9が介在
している。下刃体8の刃先の先方やや下方に間隔をあけ
て細長いガ−ド部3が横方向に延在している。ガ−ド部
3は剛性プラスチック製刃台1と一体に設けられ、両側
壁10,10と4個の中間壁11によって刃台1に支持
されている。
【0010】ガ−ド部3にはその上面部に横方向に伸び
る横リブ12が少しの間隔をあけて一列に合計5個並べ
られている。また、隣接する2つの横リブの間に、縦方
向に伸びる縦リブ13がガ−ド部3の上方斜め前の位置
に4個設けられている。横リブ12と縦リブ13に囲ま
れたガ−ド部表面は一段低く形成されていて縦リブ13
により5つの部分に分断されているが、縦リブ13と横
リブ12との隙間を介してそれらの分断された部分は連
通しており、その低く形成された部分はエラストマ−を
材料とした摩擦部14で満たされている。したがって、
摩擦部14は細長く一体的につながっている。
【0011】前述した横リブ12と縦リブ13の表面は
同一の平面状に形成され、その平面はガ−ド部3の前方
向斜め上方を向いている。また、両リブ12,13に囲
まれた部分に満たされている摩擦部14の表面もそれら
のリブの表面と同一の平面に形成されている。したがっ
て、ガ−ド部3の前方向斜め上方の平らな表面は、ガ−
ド部の材料である剛性プラスチック面5と摩擦部14の
材料であるエラストマ−面6の二種類の面から成ってい
る。この平らな面が、髭剃り時に皮膚と接触する皮膚接
触面4となる。皮膚接触面4は全体的に平らであるか
ら、特に摩擦部14が膨出したり、両リブ12,13が
突出しているものではない。もしも摩擦部14が膨出し
ていて髭剃り時に摩擦部14が皮膚に当たると、皮膚の
反力によって摩擦部14が押されてへこむので剃り角度
及び刃先露出量が変化して最適な髭剃りをすることが阻
害される。本発明は、ガ−ド部の皮膚接触面4が平面状
であって、その部分にガ−ド部の基本材料である剛性プ
ラスチック面5とエラストマ−面6を含むから、剛性プ
ラスチック面5によって剃り角度及び刃先露出量は変化
せず、エラストマ−面6によって髭剃り時に皮膚を引っ
張るので深剃りをすることができる。なお、天板2の上
面に潤滑剤15を取付ければ天板2の摩擦抵抗がきわめ
て小さくなるので、ガ−ド部の皮膚接触面4が皮膚を引
っ張る効果を更に高めることができる。
【0012】
【実施例】図5乃至図10は本発明の実施例を示すもの
であって、図5乃至図7は皮膚接触面4においてエラス
トマ−面6で分断された5個の剛性プラスチック面5の
幅を広く形成し、皮膚接触面4の上部面は幅の狭いエラ
ストマ−面6が横方向に延在している構成である。図8
乃至図10は前記した図5乃至図7の実施例とほぼ同じ
構成であるが、皮膚接触面4においてエラストマ−面6
で分断されたプラスチック面5の幅を狭くし、エラスト
マ−面6と同じ幅で交互に並ぶように構成したものであ
る。
【0013】
【発明の効果】本発明は以上のような構成であって、安
全かみそりの使用時に皮膚と接触するカ−ド部の皮膚接
触面が平面に形成され、その平面は、ガ−ド部の基本材
料である剛性プラスチックの面と、使用時に皮膚接触面
に接触している皮膚を摩擦力によって引っ張るためのエ
ラストマ−材料の面、との両方の面を含んでいる。した
がって、髭剃り時にエラストマ−面によって皮膚が引っ
張られて伸びるので深剃りをすることができる。また、
剛性プラスチック面によって剃り角度及び刃先露出量が
変化しないので、製造時に設定した数値通りの最適な髭
剃りをすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の断面図
【図2】 刃台の平面図
【図3】 図2におけるA−A一部断面図
【図4】 図2におけるB−B一部断面図
【図5】 実施例の刃台の平面図
【図6】 図5におけるA−A一部断面図
【図7】 図5におけるB−B一部断面図
【図8】 他の実施例の刃台の平面図
【図9】 図8におけるA−A一部断面図
【図10】 図8におけるB−B一部断面図
【符号の説明】
1 刃台 2 天板 3 ガ−ド部 4 皮膚接触面 5 剛性プラスチック面 6 エラストマ−面 7 上刃体 8 下刃体 9 スペ−サ− 10 側壁 11 中間壁 12 横リブ 13 縦リブ 14 摩擦部 15 潤滑剤

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刃台と天板の間に刃体が挾着され、刃体
    の刃先の先方に間隔をあけて細長いガード部が横方向に
    延在している安全かみそりにおいて、安全かみそりの使
    用時に皮膚と接触するガード部の皮膚接触面が平面に形
    成され、すなわちカード部の前方向斜め上方部分が全長
    に亘って細長い平面に形成されており、その平面は、ガ
    ード部の基本材料である剛性プラスチックの面と、使用
    時に皮膚接触面に接触している皮膚を摩擦力によって引
    っ張るためのエラストマー材料の面、との両方の面を含
    んでいることを特徴とする安全かみそり
JP17720896A 1996-06-19 1996-06-19 安全かみそり Expired - Lifetime JP2808434B2 (ja)

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