JP2808023B2 - コンプレッサ、エアドライヤ組立体のエア洩れ検査方法およびエアドライヤ - Google Patents

コンプレッサ、エアドライヤ組立体のエア洩れ検査方法およびエアドライヤ

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JP2808023B2 JP1296969A JP29696989A JP2808023B2 JP 2808023 B2 JP2808023 B2 JP 2808023B2 JP 1296969 A JP1296969 A JP 1296969A JP 29696989 A JP29696989 A JP 29696989A JP 2808023 B2 JP2808023 B2 JP 2808023B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば車高調整装置等に用いられ、エアド
ライヤをコンプレッサに一体化してなるコンプレッサ、
エアドライヤ組立体のエア洩れ検査方法およびエアドラ
イヤに関し、特に、エアドライヤに残圧弁等を内蔵させ
てなるコンプレッサ、エアドライヤ組立体のエア洩れ検
査方法およびこの検査方法に用いて好適なエアドライヤ
に関する。
〔従来の技術〕
第8図は車高調整装置に組込んだ第1の従来技術によ
るエアドライヤ1を示し、該エアドライヤ1は圧縮空気
源としてのコンプレッサ90と空圧機器としてのエアレベ
ライザ100との間に設けられ、該エアドライヤ1のコン
プレッサ90側には排気弁110が設けられている。
図中、2は前記エアドライヤ1のドライヤケース(以
下、ケースという)、3は該ケース2を構成するケース
本体で、該ケース本体3は一側が底部3Aになり、他側が
開口部になった有底筒体からなり、該底部3Aにはコンプ
レッサ90に接続される通気口4が形成されている。5は
前記ケース本体3の開口部に取着され、該ケース本体3
と共にケース2を構成する蓋体で、該蓋体5は内側中央
に凹陥部6が設けられた本体部5Aと、該本体部5Aの外側
に突出形成された突出部5Bと、本体部5Aの内側に形成さ
れ、ケース本体3の開口部に嵌合するスリーブ5Cとから
なっており、該蓋体5の中央には凹陥部6に臨んで開口
し、前記エアレベライザ100に接続される通気口7が形
成されている。
8は前記凹陥部6内に嵌着したオリフィス板で、該オ
リフィス板8にはオリフィス8Aが穿設されており、該オ
リフィス8Aは前記通気口7を介してエアレベライザ100
からケース2内に流入する圧縮空気を減圧するようにな
っている。
9は一側通気口4寄りに位置し、ケース3内に2枚の
有孔板10,10によって画成された吸着室で、該吸着室9
内に位置して各有孔板10の対向面には水分付着作用を有
するフィルタエレメント11,11が取着されている。ま
た、該吸着室9内には例えばシリカゲル等の吸湿剤12が
充填されている。
13はエアレベライザ100内の残圧を所定圧状態に保つ
ためにケース本体3の開口部側に内装された残圧弁を示
す。14は該残圧弁13を構成し、蓋体5寄りに位置してケ
ース本体3内に嵌着された弁座部材で、該弁座部材14は
円筒部14Aと、該円筒部14Aの底部に形成された弁座部14
Bと、該円筒部14Aの外周に形成されたフランジ部14Cと
からなっている。15は前記弁座部材14の弁座部14B中心
に形成された通気孔で、該通気孔15の周囲には複数の小
径孔16,16,…が設けられている。
また、17は後述するばね受部材18に支持された残圧弁
体で、該残圧弁体17は前記通気孔15の開口端に位置して
弁座部材14に形成されたシート部14Dに離着座するよう
になっている。18は複数の通気孔19,19,…が形成された
円皿状のばね受部材で、該ばね受部材18と弁座部材14の
円筒部14Aに設けられたばね受20との間に張設されたば
ね21により、残圧弁体17はシート部14Dに当接して通気
孔15を常時閉弁し、エアレベライザ100からのエア圧が
高いときに、ばね21に抗して開弁するようになってい
る。22はゴム等の弾性体によって環状平板体に形成され
た逆止弁体で、該逆止弁体22はその中心側が弁座部材14
に固着され、周縁部が自由端になって常時は各小径孔16
を閉弁し、コンプレッサ90から各小径孔16を介してエア
圧が作用するときのみ開弁するようになっている。かく
して、従来技術による残圧弁13は弁座部材14、該弁座部
材14に設けられた通気孔15及び小径孔16、該通気孔15を
常時は閉弁する残圧弁体17、該残圧弁体17と弁座部材14
との間に張設され、該残圧弁体17を通気孔15側に付勢す
るばね21及び小径孔16を常時は閉弁し、コンプレッサ90
からの圧縮空気によってのみ開弁する逆止弁体22から構
成されている。
従来技術によるエアドライヤ1は上述した構成からな
るが、次にその作用について説明する。
まず、車高を上昇させる場合には、排気弁110を閉弁
し、コンプレッサ90からの圧縮空気を通気口4を介して
ケース3内に流入させる。ケース3内の圧縮空気は吸着
室9でフィルタエレメント11、吸湿剤12によって水分が
除去された後、各小径孔16から逆止弁体22を開弁し、オ
リフィス8Aを経てエアレベライザ100に供給され、車高
調整を行う。
一方、車高を下降させる場合には、排気弁110を開弁
する。するとエアレベライザ100から通気口7を介して
ケース3内に環流する圧縮空気はオリフィス8Aによって
大気圧近くまで減圧された状態で残圧弁13側に放出され
る。そして、通気孔15内に流入した圧縮空気ばね21のば
ね力に抗して残圧弁体17を開弁し、吸着室9、通気口4
を順次介して排気弁110から外部に放出される。
なお、エアレベライザ100から排出される圧縮空気の
流量はオリフィス8A、残圧弁13によって規制されるの
で、エアレベライザ100によって支持されている車体
(図示せず)を徐々に下降させることができる。また、
残圧弁体17はばね21によってシート部14D側に所定のば
ね力で付勢されているから、排気弁110が開弁したまま
であってもエアレベライザ100内の残圧を所定値に保つ
ことができる。
次に、第9図ないし第11図は第2の従来技術を示し、
この第2の従来技術では前述した第1の従来技術の構成
要素と同一の構成要素には同一符号を付し、その説明を
省略する。
而して、図中31はドライヤケース、32はケース本体3
と共に該ドライヤケース31を構成する蓋体で、該蓋体32
は中央が外側に膨出した本体部32Aと、該本体部32Aの外
側面中央に突出形成され、中心には本体部32Aの内側面
に開口する他側通気口33が穿設された突出部32Bと、本
体部32Aの内側面外周寄りに突出形成され、ケース本体
3の開口部に嵌合するスリーブ32Cとからなっている。
34は前記蓋体32の内側面中央に突出形成された円筒状
の弁挿装部で、該弁挿装部34の内周面先端側には段部34
Aが周設されている。35は前記通気口33の外周側に位置
して蓋体32の内側面から前記弁挿装部34内に突出形成さ
れた環状シート部で、該環状シート部35の先端面には後
述する逆止弁40が離着座するようになっている。また、
36,36,…は通気口33の外周に位置して蓋体32の内側面に
対向突設された4個の突起(但し、1個の突起は図示せ
ず)で、該各突起36の先端は前記環状シート部35の先端
面よりも内側に位置しており、後述する逆止弁体40Cが
開弁した時に通気口33を閉塞するのを防止しうるように
なっている。
37は前記弁挿装部34内に摺動可能に挿嵌された有蓋円
筒体からなる筒状弁座部材で、該筒状弁座部材37は第10
図にも示す如く、軸方向両側が開口した円筒からなる筒
体部37Aと、前記環状シート部35と対向するように該筒
体部37Aの軸方向他側寄りの端面37Bよりも若干奥まった
位置に該筒体部37Aを閉塞する如く形成された円板状の
弁座部37Cと、逆止弁40を該弁座部37Cとの間に挟持する
ために筒体部37Aの内周面で他側寄り端面37B近傍に突出
形成された複数個の係止片37D,37D,…とからなってい
る。そして、該筒体部37Aの他端部には弁座部37Cの両面
側に開口するように他側寄り端面37Bから切欠き状の通
気路38,38が対向して形成され、また、弁座部37C中央に
は筒体部37Aの軸方向一側と他側を連通する通気孔39が
穿設されている。かくして、筒状弁座部材37は筒体部37
A、弁座部37C、複数個の係止片37D,37D,…、一対の通気
路38,38及び通気孔39とから構成されている。
次に、40は筒状弁座部材37の内径とほぼ等しい外径を
有する円板状の逆止弁で、該逆止弁40の中央には通気孔
39より大径で環状シート部35より小径の「Ω」状溝40A
が形成され、該「Ω」状溝40Aより外周部が環状弁体40B
になり、内側部が通気孔39を開閉弁する逆止弁体40Cに
なっている。そして、該逆止弁40の周縁は環状シート部
35と対面するように筒状弁座部材37の弁座部37Cと各係
止弁37Dとの間に係止されており、後述するばね43のば
ね力によって環状シート部35に常時は圧接されている。
41は筒状弁座部材37より吸着室9側に位置して弁挿装
部34に嵌合され、段部34Aと止め輪42によって固定され
たオリフィス板で、該オリフィス板41にはオリフィス41
Aが形成されている。43は前記オリフィス板41と筒状弁
座部材37の弁座部37Cとの間に張設された圧縮ばねで、
該ばね43のばね力により筒状弁座部材37は環状シート部
35側に常時付勢され、逆止弁40は環状シート部35に圧接
されている。そして、該ばね43は筒状弁座部材37,環状
シート部35および逆止弁40等と共に、エアレベライザ10
0側を所定の残圧状態に保持する残圧弁44を構成してい
る。
第2の従来技術によるエアドライヤは上述の如き構成
を有するもので、次に、その作動について述べる。
まず、車高を上昇させる場合には、排気弁110を閉弁
してコンプレッサ90からの圧縮空気をドライヤケース31
内に導き、吸着室9内で水分の吸収と乾燥を行う。その
後、オリフィス41Aを通って通気孔39内に流入した圧縮
空気は逆止弁40の逆止弁体40Cを開弁し環状シート部35
側に流入する。なお、開弁した逆止弁体40Cは各突起36
に当接するようにしたから、通気口33が逆止弁体40Cに
よって閉塞されるのを防止できる。そして、環状シート
部35内に流入した圧縮空気は、通気口33を介してエアレ
ベライザ100に供給され、車高を上昇させる。
逆に車高を下降させる場合には、排気弁110を開弁
し、エアレベライザ100内の圧縮空気を通気口33からド
ライヤケース31内に導く。この場合には、筒状弁座部材
37の通気孔39は逆止弁体40Cによって閉弁されるから、
圧縮空気は所定圧に達するまでばね43のばね力に抗して
筒状弁座部材37をオリフィス板41側に押動する。この結
果、逆止弁40の環状弁体40Bが環状シート部35から離座
し、圧縮空気は環状弁体40Bと環状シート部35との間か
ら各通気路38を介して筒状弁座部材37の一側に流入し、
オリフィス41Aによって減圧された後、吸着室9内に入
る。この時、エアレベライザ100から吸着室9内に流入
する圧縮空気は乾燥しており、吸着室9内は大気圧近く
まで減圧されるから、吸着剤12、フィルタエレメント11
に吸着されていた水分は除去され、これら吸着剤12、フ
ィルタエレメント11の再生が行われる。しかる後、圧縮
空気は通気口4を介して排気弁110から外部に放出され
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上述した従来技術のエアドライヤ1をコン
プレッサ90に一体化してなるコンプレッサ、エアドライ
ヤ組立体120のエア洩れ検査を行う場合、通常、第12図
に示す如き検査装置が使用されている。
即ち、エアタンク等の圧気源(図示せず)と連通する
エア導管51の途中には給気バルブ52,排気バルブ53が設
けられ、エア導管51の先端側には開閉弁54,55を介して
検査タンク56,基準タンク57が接続され、該検査タンク5
6,基準タンク57間には差圧計58が設けられている。ま
た、検査タンク56はエア導入管59,60を介してエアドラ
イヤ1の一側、他側に接続され、残圧弁13(44)の逆止
弁体22(40C)の前,後からエアドライヤ1内にエアを
導入させるようになっている。
そして、エア洩れ検査時には、まず、給気バルブ52,
開閉弁54,55を開弁して、圧気源からのエアを検査タン
ク56,基準タンク57およびエアドライヤや1内等に導入
し、これらの圧力を所定圧、例えば8.5kg/cm2程度に保
つようにして、開閉弁54,55等を閉じ、所定時間(1
分)後に検査タンク56,基準タンク57間の差圧を差圧計5
8から読取ることによって、エア洩れの有,無を検査す
る。この場合、例えば排気弁110が故障してエア洩れが
発生したときには、例えば8.36kg/cm2程度までエアドラ
イヤ1,検査タンク56内の圧力が低下し、基準タンク57内
は前記8.5kg/cm2に保たれるから、差圧計58によってエ
ア洩れを簡単に検出できる。
ところで、上述した従来技術では、エアドライヤ1と
検査タンク56との間をエア導入管59,60を介して接続
し、エアドライヤ1内で残圧弁13(44)の前,後に圧力
差が生じるのを防止するようにしているから、例えばコ
ンプレッサ90のシリンダヘッド91に第12図に示す如くエ
ア導入管59の先端を接続する必要があり、配管作業に手
間がかかるばかりでなく、シリンダヘッド91とエア導入
管59との間でエア洩れが発生する可能性があり、エア洩
れ検査の信頼性を向上できないという欠点がある。
本発明は上述した従来技術の欠点に鑑みなされたもの
で、本発明はエア洩れ検査を簡略化でき、配管作業を大
幅に簡素化できる上に、検査時の信頼性を向上できるよ
うにしたコンプレッサ、エアドライヤ組立体のエア洩れ
検査方法およびこの検査方法に用いて好適なエアドライ
ヤを提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
上述した課題を解決するために、第1の発明の検査方
法が採用する構成の特徴は、残圧弁をその前,後の差圧
が小さいときにその前,後を連通可能とするように構成
し、エアドライヤの他側を圧気源に検査タンクを介して
接続し、該検査タンク、エアドライヤ内に所定圧のエア
を導入する工程と、前記コンプレッサを所定時間駆動
し、前記エアドライヤ内の前記残圧弁前,後の圧力を同
圧とする工程と、前記検査タンク内の圧力変化を検出す
る工程とからなる。
また、第2の発明のエアドライヤの特徴は、逆止弁体
に弁座部との間に微小隙間を設け、前記逆止弁体の前,
後の差圧が小さいときに、該逆止弁体の前,後を微小隙
間を介して連通させるようにしたことにある。
〔作用〕
上記構成により、まず、エアドライヤの他側からエア
を導入すると、該エアドライヤの一側、他側間には残圧
弁によって比較的大きな圧力差が生じるから、この状態
でコンプレッサを駆動し、エアドライヤの一側の圧力を
高めることによって残圧弁の前,後の圧力差をなくすよ
うにする。また、残圧弁の前,後の圧力差がなくなれ
ば、逆止弁体の前,後が微小隙間を介して連通し続ける
ようになり、エアドライヤの一側、他側間をエア洩れ検
査時に同圧状態に保持できる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を第1図ないし第7図に基づい
て説明する。なお、実施例では前述した第8図ないし第
12図に示す従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。
而して、第1図ないし第3図は本発明の第1の実施例
を示している。
図中、61は筒状弁座部材37の弁座部37Cと各係止片37D
との間に配設され、残圧弁44の一部を構成する逆止弁を
示し、該逆止弁61は前記第2の実施例で述べた逆止弁40
とほぼ同様に形成され、「Ω」状溝61Aによって外周部
が環状弁体61Bに、内周部が逆止弁体61Cになっているも
のの、該逆止弁体61Cは段差部61Dを介して環状弁体61B
よりも薄肉に形成されている。そして、該逆止弁61の逆
止弁体61Cは弁座部37Cとの間に微小隙間tを形成し、該
逆止弁体61Cの前,後の差圧が小さいときに、微小隙間
tを介して通気孔39を通気口33側に連通させるようにな
っている。また、該逆止弁体61Cは前,後の差圧が大き
く、例えば通気口33側の圧力体が高いときに、弁座部37
Cに押付けられるようにして着座し、該逆止弁体61Cの
前,後を遮断するようになっている。
次に第3図中、62はエアドライヤ1の他側と検査タン
ク56との間を接続したエア同入管を示し、該導入管62は
従来技術で述べたエア導入管60とほぼ同様に形成され、
その先端側は第1図中に示す通気口33内に螺着されるよ
うになっている。63は検査タンク56,基準タンク57間を
接続する接続管、64は該接続管63の途中に設けられた開
閉弁を示し、該開閉弁64は差圧計58と並列に設けられ、
検査タンク56と基準タンク57との間に温度変化による圧
力差が生じるのを防止すべく、エア洩れ検査時に開閉さ
れるようになっている。
本実施例によるエアドライヤおよびエア洩れ検査装置
は上述の如き構成を有するもので、次にそのエア洩れ検
査方法について第3図を参照して説明する。
まず、エアドライヤ1の他側にエア導入管62の先端を
接続して、エアドライヤ1,コンプレッサ90等からなる組
立体120内にエアを導入する工程では、給気バルブ52,開
閉弁54,55,64を開き、圧気源から検査タンク56,基準タ
ンク57およびエアドライヤ1内等に、例えば8.5kg/cm2
程度のエアを導入する。この場合、エアドライヤ1内に
は残圧弁44が設けられ、該エアドライヤ1の他側、即ち
エア導入管62側の圧力を所定の残圧状態に保持しようと
するから、エアドライヤ1の吸着室9およびシリンダヘ
ッド91内等の圧力は例えば7.4kg/cm2程度となり、エア
ドライヤ1の一側、他側間には1.1kg/cm2程度の圧力差
が生じる。
そこで、次のコンプレッサ駆動工程では、例えば4秒
程度の間だけコンプレッサ90を駆動し、シリンダヘッド
91およびエアドライヤ1の吸着室9内の圧力を上昇さ
せ、前記圧力差をなくすようにする。そして、例えば0.
1〜0.5kg/cm2程度間でこの圧力差が小さくなると、逆止
弁体61Cは第1図中に示す如く弁座部37Cとの間に微小隙
間tを介在させるようになり、該逆止弁体61Cはこの微
小隙間tを介してその前,後を連通させ、エアドライヤ
1の吸着室9およびシリンダヘッド91内等は検査タンク
56内と同様に8.5kg/cm2程度の圧力となる。
次に、この状態で開閉弁54,55を閉じ、例えば1分程
度の所定時間が経過した後に、開閉弁64を閉じる。これ
は検査タンク56,基準タンク57内にエアを導入する際、
これらのタンク56,57内は一時的に温度上昇し、その後
に温度が降下したときにタンク56,57間に圧力のアンバ
ランスが生じると、エア洩れ検査を正確に行えない。そ
こで、例えば1分程度の経過時間を待って開閉弁64を閉
じ、タンク56,57間の温度変化による圧力のアンバラン
スを防止するようにしている。
そして、開閉弁64を閉じた後に、例えば1分程度の所
定時間を待って検出工程を行い、検査タンク56と基準タ
ンク57との間に差圧が生じたか否かを差圧計58により検
出し、例えば排気弁110等からのエア洩れの有,無を検
査する。この場合、エア洩れの発生時には検査タンク56
内が、例えば8.3kg/cm2程度まで圧力が低下し、基準タ
ンク57内は8.5kg/cm2程度であるから、両者の差圧を差
圧計58によって確実に読出すことができる。次に、検査
を終了した時点で開閉弁54,55,64を開弁すると共に、排
気バルブ53を開弁して、タンク56,57内からエアを排気
し、エア導入管62をエアドライヤ1の他側から取外す。
かくして、本実施例によれば、逆止弁61の逆止弁体61
Cを段差部61Dを介して薄肉に形成し、該逆止弁体61Cの
前,後の圧力差が小さいときに、該逆止弁体61Cと弁座
部37Cとの間に微小隙間tを介在させるようにしたか
ら、エア洩れ検査時にエアドライヤ1の他側からエアを
導入し、その後コンプレッサ90を所定時間作動させるだ
けで、エアドライヤ1の前,後に圧力差が残圧弁44によ
って生じるのを防止でき、エア洩れ検査を簡単に実行で
することができる。
そして、従来技術で用いているエア導入管59を不要に
でき、この導入管59用の接続部をシリンダヘッド91等に
設ける必要がなくなり、例えばシリンダヘッド91の気密
性を高めることができる上に、配管作業を簡素化するこ
とができ、検査時の信頼性を大幅に向上させることがで
きる。また、当該エアドライヤ1をエアレベライザ100
等に接続して、車両に実装した場合には、排気弁110を
開いたときに逆止弁体61Cの前,後に大きな圧力差が生
じるから、該逆止弁体61Cを弁座部37Cに確実に着座させ
ることができ、残圧弁44に本来の残圧保持作用を与える
ことができる等、種々の効果を奏する。
次に、第4図および第5図は本発明の第2の実施例を
示し、本実施例の特徴は、逆止弁71の逆止弁体71Cに微
小突起71D,71Dを設け、該微小突起71Dによって逆止弁体
71Cと弁座部37Cとの間に微小隙間tを介在させるように
したことにある。ここで、該逆止弁71は前記第2の従来
技術で述べた逆止弁40とほぼ同様に形成され、「Ω」状
溝71Aの外周部は環状弁体71Bとなっている。
かくして、このように構成される本実施例でも、前記
第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得ることができ
る。
次に、第6図および第7図は本発明の第3の実施例を
示し、本実施例の特徴は、逆止弁体81の薄肉弁部81ATO
弁座部14Bとの間に微小隙間tを介在させるようにした
ことにある。ここで、該逆止弁体81は前記第1の従来技
術で述べた逆止弁体22とほぼ同様に形成されるものの、
該逆止弁体81の中央部側は環状段部81Bとなり、該環状
段部81Bの外周側に薄肉弁部81Aが環状に形成されてい
る。
かくして、このように構成される本実施例でも、前記
各実施例とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
なお、前記第3の実施例では、逆止弁体81に中央部側
の環状段部81Bよりも薄肉の薄肉弁部81Aを形成し、該薄
肉弁部81Aと弁座部14Bとの間に微小隙間tを介在させる
ものとして述べたが、これに替えて、逆止弁体81を前記
第1の従来技術で述べた逆止弁体22と同様に環状平板状
に形成し、その外周端側に前記第2の実施例で述べた各
微小突起71Dと同様の微小突起を形成するようにしても
よい。
〔発明の効果〕
以上詳述したとおり本発明によれば、エアドライヤの
他側からエアを導入し、コンプレッサを所定時間駆動し
て、エア洩れ検査を行うようにしたから、従来技術の如
くエアドライヤの一側、他側に外部からエアを導入する
必要がなくなり、配管作業を簡素化でき、信頼性の高い
検査を行うことができる。また、逆止弁体と弁座部との
間に微小隙間を介在させるから、検査時には逆止弁体の
前,後の差圧をなくすことができ、エア洩れ検査の精度
を高めることができる上に、実装時には逆止弁体を閉弁
させて、残圧弁に残圧保持作用を確実に与えることがで
きる等、種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明の第1の実施例を示し、第
1図は残圧弁の縦断面図、第2図は逆止弁を示す斜視
図、第3図はエア洩れ検査装置の全体図、第4図および
第5図は第2の実施例を示し、第4図は逆止弁等の縦断
面図、第5図は逆止弁の正面図、第6図および第7図は
第3の実施例を示し、第6図は残圧弁の縦断面図、第7
図は逆止弁体の斜視図、第8図は第1の従来技術を示す
エアドライヤの縦断面図、第9図ないし第11図は第2の
従来技術を示し、第9図はエアドライヤの縦断面図、第
10図は筒状弁座部材の斜視図、第11図は逆止弁の正面
図、第12図は従来技術のエア洩れ検査装置を示す全体図
である。 1……エアドライヤ、2,31……ドライヤケース、9……
吸着室、13,44……残圧弁、14B,37C……弁座部、51……
エア導管、52……給気バルブ、56……検査タンク、57…
…基準タンク、58……差圧計、61,71……逆止弁、61C,7
1C,81……逆止弁体、62……エア導入管、90……コンプ
レッサ、100……エアレベライザ、110……排気弁。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンプレッサの吐出側にエアドライヤの一
    側を接続し、該エアドライヤ内にその他側の圧力を所定
    の残圧状態に保持する残圧弁を設けてなるコンプレッ
    サ、エアドライヤ組立体のエラ洩れ検査方法であって、
    前記残圧弁はその前,後の差圧が小さいときにその前,
    後を連通可能とするように構成し、前記エアドライヤの
    他側を圧気源に検査タンクを介して接続し、該検査タン
    ク、エアドライヤ内に所定圧のエアを導入する工程と、
    前記コンプレッサを所定時間駆動し、前記エアドライヤ
    内の前記残圧弁前,後の圧力を同圧とする工程と、前記
    検査タンク内の圧力変化を検出する工程とからなること
    を特徴とするコンプレッサ、エアドライヤ組立体のエア
    洩れ検査方法。
  2. 【請求項2】一側がコンプレッサに接続され、他側が空
    圧機器に接続されるドライヤケースと、該ドライヤケー
    ス内に形成された水分の吸着室と、前記ドライヤケース
    内に設けられ、前記空圧機器側の圧力を所定の残圧状態
    に保持する残圧弁と、該残圧弁に設けられ、前記一側か
    ら空圧機器に向かってエアが流通するのを許し、常時は
    弁座部に着座する逆止弁体とからなるエアドライヤにお
    いて、前記逆止弁体には弁座部との間に微小隙間を設
    け、前記逆止弁体の前,後の差圧が小さいときに、該逆
    止弁体の前,後を微小隙間を介して連通させる構成とし
    たことを特徴とするエアドライヤ。
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