JP2806103B2 - ガスタービンの燃焼器 - Google Patents

ガスタービンの燃焼器

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JP2806103B2
JP2806103B2 JP3280078A JP28007891A JP2806103B2 JP 2806103 B2 JP2806103 B2 JP 2806103B2 JP 3280078 A JP3280078 A JP 3280078A JP 28007891 A JP28007891 A JP 28007891A JP 2806103 B2 JP2806103 B2 JP 2806103B2
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Japan
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liner
outer cylinder
combustor
gas turbine
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大志 鈴木
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分罫】本発明は、ガスタービンの燃焼器
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のガスタービンの燃焼器として例え
ば図に示すものがあった。
【0003】これについて説明すると、外筒4の中にラ
イナ3が配置され、ライナ3の基端側に燃料噴射弁1が
臨み、吸入空気を導く予混合器2が同軸上に配置されて
いる。ライナ3では燃料噴射弁1から噴射される燃料と
予混合器2から導入される吸入空気とが混合して拡散炎
を形成するようになっている。
【0004】燃料噴射弁1はボルト19によリ外筒4に
締結され、ライナ3は外筒4に対して燃料噴射弁1およ
び予混合器2を介して支持されている。ライナ3の先端
部は図示しない燃焼器の尾筒に摺動可能に差し込まれ、
ライナ3の燃焼器の尾筒への差し込み部分の摺動変位で
多少は吸収されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来装置にあっては、ライナ3の基端部が外筒4に
対して固定的に結合されていたため、ライナ3等の曲げ
方向の熱変形を吸収することができず、外筒4に対する
予混合器2およびライナ3の結合部に熱応力が集中する
可能性があり、この点で改善の余地があった。
【0006】また、ライナ3や外筒4等の軸方向の熱変
形が大きくなると、ライナ3の燃焼器の尾筒への差し込
み部分の摺動変位では十分に吸収できない可能性があ
り、この点でも改善の余地があった(特開明57−12
7723号公報、参照)。
【0007】本発明は上記の問題点に着目し、ガスター
ビンの燃焼器において、熱変形を十分に吸収することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、燃焼室を画成
する筒形のライナと、ライナが取付けられる外筒とを備
えるガスタービンの燃焼器において、ライナの燃焼ガス
噴出方向下流側への変位を規制する支持部材とライナを
支持部材に押し付ける弾性体とからなる支持手段を設け
ると共に、この支持手段と外筒の燃料噴射弁周囲部分と
の間の連結部に自由連結手段を設け、この自由連結手段
は、ライナ及び支持手段が曲げ変形したときの、外筒に
対する前記連結部近傍を中心とするライナ中心線からの
ライナ及び支持手段の傾斜を許容する構成とした
【0009】また、前記自由連結手段として、球面状の
滑リ面をもち支持手段を前記外筒に対して角変位可能に
連結支持するボール管継手を備える。
【0010】また、前記自由連結手段として、波形断面
をもち前記支持手段を前記外筒に対して角変位可能に連
結支持するベローズ管継手を備える。
【0011】
【作用】外筒に対するライナの軸方向の熱変形は、支持
手段によってライナが外筒に対して弾性的に支持される
ことによリ吸収される。
【0013】ただし、ライナは燃焼ガス噴出方向下流側
には変位が規制されるので、ライナと尾筒との嵌合長さ
がライナの変位によって増大するようなことがなく、こ
の嵌合長さの増大が抑制されることによりライナは外筒
との接合部付近での角変位が常にある程度許容される状
態に保たれる。したがって、外筒に対するライナの曲げ
方向の熱変形など角変位が発生する条件となったときに
は、この角変位は自由連結手段により円滑に吸収され
る。この結果、燃焼器を構成する金属製部品に永久変形
が起きたり、セラミック製部品が破損することを防止で
きる。
【0014】また、自由連結手段として、球面状の滑リ
面をもち支持手段を前記外筒に対して角変位可能に連結
支持するボール管継手を備えることにより、外筒に対す
るライナの曲げ方向の熱変形は、ボール管継手により球
面接触しながら摺動することにより吸収される。
【0015】また、前記自由達結手段として、波形断面
をもつベローズ管継手を備えたことによリ、外筒に対す
るライナの曲げ方向の熱変形は、ベローズ管が弾性的に
屈曲することによリ吸収される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0017】図1に示すように、燃料噴射弁1はフラン
ジ15を介して図示しないボルトによリ外筒4に締結さ
れ、ライナ3および予混合器2は外筒4に対してボール
管継手5、中間部材9、支持部材10、弾性体としての
スプリング11を介して支持されている。ライナ3の
端部は図示しない燃焼器の尾筒に摺動可能に差し込まれ
ている。
【0018】図2にも示すように、筒形のライナ3の周
囲には4本の棒状の支持部材10が等間隔に配置され、
各支持部材10の先端にはライナ3の軸方向に対して直
交する接合面10aが形成される一方、ライナ3には接
合面10aを当接させる突起3aが形成され、これによ
りライナ3の燃焼ガス噴出方向下流側(図中右方向)へ
の変位が規制される。
【0019】ライナ3の基端面3bは予混合器2のつば
部2aに当接し、予混合器2の基端面2bと雄部材7の
先端面7cの間にスプリング11が圧縮して介装され、
スプリング11の付勢力により予混合器2およびライナ
3を支持部材10に押し付けて保持するようになってい
る。これらにより、ライナ1を弾性的に支持する支持手
段が構成される。
【0020】支持部材10と雄部材7を結ぶ中間部材9
は、コの字形の断面を有する環状に2分割して形成さ
れ、その外周に止め輸12が嵌められる。中間部材9の
先端側に形成されたつば都9aに各支持部材10の爪部
10bが接合している。
【0021】雄部材7は、コの字形の断面を有する環状
に形成され、その先端側に形成されたつば部7bを中間
部材9の基端側に形成されたつば部9bに接合させてい
る。複数の雌部材6が雄部材7の周囲に放射状に配置さ
れ、各雌部材6はL字形の断面を有し、基端側のつば部
6cを図示しないボルトによリ外筒4に締結させる。
【0022】雄部材7と外筒4の間にスプリング8が圧
縮して介装され、雄部材7を雌部材6に押し付けるよう
になっている。
【0023】支持部材10を外筒4に対して角変位可能
に連結支持する自由連結手段として、ボール管継手5
は、上記雄部材7と雌部材6およびスプリング8からな
る。雄部材7の基端側に形成されたつば部7dは球面状
の滑リ面7aをもち、雌部材6の先端側つば部6bは同
じく球面状の滑り面6aをもち、両者は摺動自在に接合
するようになっている。なお、雌部材6および雄部材7
の各滑リ面6a,7aのうち一方だけを球面状に湾曲形
成してもよい。
【0024】また、ライナ3の開口3dの開口面積を可
変とする空気配分率可変機構を設けることも可能であ
る。
【0025】次に、作用について説明する。
【0026】ガスタービンの燃焼器は高温ないし超高温
雰囲気の中で使用されるために、燃焼器の外筒4、ライ
ナ3および燃焼器尾筒等の部品はライナ3の軸方向ある
いは曲げ方向への熱変形が生じる。
【0027】外筒4に対するライナ3および予混合器2
の軸方向の熱変形は、スプリング11の伸縮によって吸
収される。
【0028】外筒4に対するライナ3および予混合器2
の曲げ方向の熱変形は、雌部材6に対して雄部材7が球
面接触しながら摺動することにより吸収される。このと
き、ライナ3の燃焼ガス晴出方面下流側への変位は支特
部材10により規制されているので、ライナ3が前記下
流側に変位して図示しない尾筒との嵌合長さが不要に長
くなり、これにより前記角変位が拘吏されるような不都
合が回避される
【0029】このようにして、燃焼器を構成する金属製
部品に永久変形が起きたり、セラミック製部品が破損す
ることを防止できる。
【0030】次に、図3に示す他の実施例について説明
する。
【0031】ライナ3および予混合器2は外筒4に対し
てベローズ管継手30、中間部材32、中間部材9、支
持部材10、スプリング11を介して支持されている。
【0032】支持部材10を外筒4に対して角変位可能
に連結支持する自由連結手段として、ベローズ管継手3
0のベローズ31はその断面が波形に曲折する管状に形
成される。ベローズ31の基端は環状のスプリングシー
ト33を介して外筒4に締結され、ベローズ31の先端
は環状のスプリングシート34を介して中間部材32の
基端側つば部32aに締結される。
【0033】次に、作用について説明する。
【0034】外筒4に対してライナ3および予混合器2
に軸方向の熱変形が生じる場合には、スプリング11の
伸縮によって吸収される。
【0035】外筒4に対してライナ3および予混合器2
に生じる曲げ方向の熱変形は、ベローズ31が弾性変形
により屈曲することにより吸収される。
【0036】また、外筒4に対してライナ3および予混
合器2に生じる軸方向の熱変形は、スプリング11の伸
縮によって吸収される。
【0037】
【発明の効果】第一の発明では、ライナを燃焼ガス噴出
方向下流側への変位を規制しつつ軸方向への伸縮を弾性
的に許容する支持手段と、この支持手段を外筒に対して
角変位可能に連結支持する自由連結手段とを備えため、
外筒に対するライナの軸方向と曲げ方向の熱変形を吸収
し、燃焼器を構成する金属製部品に永久変形が起きた
り、セラミック製部品が破損することを防止できる。
【0038】第二の発明では、ボール管継手により球面
接触しながら摺動することによリ外筒に対するライナの
曲げ方向の熱変形をより円滑に吸収できる
【0039】第の発明では、ベローズ管が弾性的に屈
曲することによリ外筒に対するライナの曲げ方向の熱変
形を吸収する構成であり、これにより部品点数を削減で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断面図である。
【図2】同じく分解斜視団である。
【図3】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図4】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
2 予混合器 3 ライナ 3a 突起 4 外筒 5 ボール管継手(自由連結手段) 6a 滑リ面 7a 滑リ面 8 スプリング 10 支持部材 11 スプリング 30 ベローズ管継手(自由連結手段) 31 ベローズ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼室を画成する筒形のライナと、ライ
    ナが取付けられる外筒とを備えるガスタービンの燃焼器
    において、ライナの燃焼ガス噴出方向下流側への変位を
    規制する支持部材とライナを支持部材に押し付ける弾性
    体とからなる支持手段を設けると共に、この支持手段
    外筒の燃料噴射弁周囲部分との間の連結部に自由連結手
    段を設け、この自由連結手段は、ライナ及び支持手段が
    曲げ形したときの、外筒に対する前記連結部近傍を中
    心とするライナ中心線からのライナ及び支持手段の傾斜
    を許容する構成としたことを特徴とするガスタービンの
    燃焼器。
  2. 【請求項2】記自由連結手段として、球面状の滑リ
    面をもち支持手段を前記外筒に対して角変位可能に連結
    支持するボール管継手を備えたことを特徴とする請求項
    1記載のガスタービンの燃焼器。
  3. 【請求項3】 前記自由連結手段として、波形断面をも
    ち前記支持手段を前記外筒に対して角変位可能に連結支
    持するベローズ管継手を備えたことを特徴とする請求項
    1記載のガスタービンの燃焼器。
JP3280078A 1991-10-25 1991-10-25 ガスタービンの燃焼器 Expired - Lifetime JP2806103B2 (ja)

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JPH05118549A JPH05118549A (ja) 1993-05-14
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