JP4220689B2 - 管継手構造、およびその管継手構造を備えた燃焼器、並びにその燃焼器を備えたガスタービン - Google Patents

管継手構造、およびその管継手構造を備えた燃焼器、並びにその燃焼器を備えたガスタービン Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は管継手構造に関するものであり、特にガスタービンの燃焼器に適用される管継手構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5に示すように、ガスタービン10は、燃焼用空気を圧縮する圧縮機20と、この圧縮機20から送られてきた高圧空気中に燃料を噴射して燃焼させ、高温燃焼ガスを発生させる燃焼器30と、この燃焼器30の下流側に位置し、燃焼器30を出た燃焼ガスにより駆動されるタービン部(図示せず)とを主たる構成要素とするものである。
【0003】
燃焼器30は、燃焼器本体31と、燃焼器冷却尾筒32と、バイパス手段33とを主な要素として構成されたものである。燃焼器本体31の中心部にはパイロットバーナ34が設けられており、先端部34aより燃料を吹き出して主として点火用の火炎を形成している。パイロットバーナ34の周囲には複数本の燃料ノズル35が等間隔に配置されている。これら燃料ノズル35の先端からは燃料が吹き出され、周囲より流入する空気と混合して火炎を形成し、高温燃焼ガスが発生される。
【0004】
燃焼器冷却尾筒32は、燃焼器本体31で発生した高温燃焼ガスをタービン吸気領域50に導くものである。
【0005】
バイパス手段33は、燃焼器本体31内で燃焼のために使用する高圧空気量と燃焼器本体31をバイパスして燃焼器尾筒32に導く高圧空気量との比を調整するバタフライ弁(調整手段)36、およびこのバタフライ弁36と燃焼器尾筒32とを連通するバイパス管37を有するものである。すなわち、バタフライ弁36を開くと、車室38内の高圧空気の一部は燃焼器本体31内を通らずにバイパス管37を通って燃焼器尾筒32に導かれることとなり、これにより燃焼器本体31内の空燃比が減少する。逆にバタフライ弁36を閉じることにより、燃焼器本体31内の空燃比を増加することができる。
【0006】
図5に示すように、燃焼器本体31は車室38のフレーム38aによって車室38に支持されている。また、燃焼器尾筒32の燃焼器本体31側はフレキシブル・サポート39を介して車室38に支持され、かつ燃焼器尾筒32のタービン吸気領域50側は支持板40を介して車室38に固定されている。さらに、バタフライ弁36は、支持部材41を介して車室38に取り付けられている。
【0007】
バイパス管37の一端部と燃焼器尾筒32とは、これら各部材に形成されたフランジ37a,32aおよびボルトナットなどの締結手段42を介して互いに結合されている。
【0008】
一方、燃焼器尾筒32の燃焼器本体31側はフレキシブル・サポート39を介して車室38に支持され、かつ燃焼器尾筒32のタービン吸気領域50側は支持板40を介して車室38に固定されているため、燃焼器尾筒32に熱が加えられると、燃焼器尾筒32は図5の矢印A方向に熱膨張する。このような燃焼器尾筒32の矢印A方向への熱膨張を許容するため、燃焼器尾筒32の端部が燃焼器本体31の端部と重なるように、すなわち燃焼器尾筒32の端部内径が燃焼器本体31の端部外径よりも大きい径を有するようにして、燃焼器尾筒32の矢印A方向への熱膨張を逃がしている。この熱膨張に伴い、バイパス管37は図5,図6の矢印B方向へ変位する。
【0009】
また、燃焼器尾筒32に熱が加えられることによりバイパス管37は半径方向外側にも熱膨張する。
【0010】
このため、図6に示すように、バイパス管37の他端部とバタフライ弁36との間には、このバタフライ弁36に取り付けられた中間部材43およびこの中間部材43に取り付けられたフローティングリング44を備えた管継手構造60が設けられている。
【0011】
バイパス管37の他端部外周面は球面になっており、またその外周面とフローティングリング44内周面との間には若干の間隙gが設けられており、これによりバイパス管37の矢印B方向への移動およびバイパス管37の半径方向外側への熱膨張に対して対処できるようにしている。
【0012】
通常、このような管継手構造60においては、熱膨張によりバイパス管37の他端部外周面とフローティングリング44内周面との一部分が接触した状態となる。すなわち、バイパス管37がフローティングリング44、中間部材43、およびバタフライ弁36を介して車室38に支持された状態となっている。言い換えれば、バイパス管37は燃焼器尾筒32およびバタフライ弁36の両方によって支持された両持ち支持の状態となっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、熱の加わり方や加わる熱量などといった熱条件によりバイパス管37の他端部外周面とフローティングリング44内周面とがまったく接触しない場合がある。この場合、バイパス管37は燃焼器尾筒32のみによって支持された片持ち支持の状態となり、燃焼器尾筒32のエルボ部32b付根、特に図5におけるC点にバイパス管37の質量が作用して、この部分に高い曲げ応力が発生することにより変形や亀裂などが発生する可能性があった。
【0014】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、どのような熱条件下であってもバイパス管37が常に燃焼器尾筒32およびバタフライ弁36の両方によって支持されるようにして、燃焼器尾筒32のエルボ部32b付根に発生する曲げ応力をなくすことのできる管継手構造を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の管継手構造、およびその管継手構造を備えた燃焼器、並びにその燃焼器を備えたガスタービンでは、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
すなわち、請求項1記載の管継手構造によれば、第1の管内に、該第1の管の内径よりも小さい外径を有する第2の管を挿入して、これらの管の一端部どうしを接続する管継手構造であって、前記第1の管の内周面と前記第2の管の外周面とのオーバーラップ部には、複数個の板ばねからなる付勢手段が介在されており、これら板ばねは、これら第1の管の内周面および第2の管の外周面に沿って配置されており、これら板ばねの一端が前記第1の管の内周面と当接し、かつこれら板ばねの他端が前記第2の管の外周面と当接しており、これら板ばねにより、前記第1の管の内周面は該第1の管の半径方向外側に付勢されているとともに、前記第2の管の外周面は該第2の管の半径方向内側に付勢されていることを特徴とする。
この管継手構造においては、第2の管が複数個の板ばねを介して常に第1の管に支持され、かつ第1の管と第2の管との相対移動が許容されることとなる。
【0016】
請求項2記載の管継手構造によれば、請求項1に記載の管継手構造において、前記板ばねの一端はそれぞれ、前記第1の管の内周面に固定されていることを特徴とする。
この管継手構造においては、第2の管が板ばねに対して相対移動可能とされ、かつ第1の管が板ばねに対して相対移動不可能とされている。
【0017】
請求項3記載の管継手構造によれば、請求項1に記載の管継手構造において、前記板ばねの他端はそれぞれ、前記第2の管の外周面に固定されていることを特徴とする。
この管継手構造においては、第1の管が板ばねに対して相対移動可能とされ、かつ第2の管が板ばねに対して相対移動不可能とされている。
【0018】
請求項記載の燃焼器によれば、高圧空気中に燃料を噴射して燃焼させ、高温燃焼ガスを発生させる燃焼器本体と;前記高温燃焼ガスをタービン部に導く流路を形成する燃焼器尾筒と;前記燃焼器本体内で燃焼のために使用する高圧空気量と前記燃焼器本体をバイパスして前記燃焼器尾筒に導く高圧空気量との比を調整する調整手段、および該調整手段と前記燃焼器尾筒とを連通するバイパス管を有するバイパス手段と;を備える燃焼器において、前記調整手段と前記バイパス管との接続および/または前記燃焼器尾筒と前記バイバス管との接続部に、請求項1からのいずれか1項に記載の管継手構造が適用されてなることを特徴とする。
この燃焼器においては、バイパス管が付勢部材を介して常に調整手段に支持され、かつバイパス管と調整手段との相対移動が許容されることとなる。
また、この燃焼器においては、バイパス管が付勢部材を介して常に燃焼器尾筒に支持され、かつバイパス管と燃焼器尾筒との相対移動が許容されることとなる。
さらにまた、この燃焼器においては、バイパス管が付勢部材を介して常に調整手段に支持され、かつバイパス管と調整手段との相対移動が許容されるとともに、バイパス管が付勢部材を介して常に燃焼器尾筒に支持され、かつバイパス管と燃焼器尾筒との相対移動が許容されることとなる。
【0019】
請求項記載のガスタービンによれば、請求項に記載の燃焼器と、燃焼用空気を圧縮して前記燃焼器に送る圧縮機と、前記燃焼器の下流側に位置し、燃焼器を出た燃焼ガスにより駆動されるタービン部と、を備えてなることを特徴とする。
このガスタービンにおいては、バイパス管が常に両持ち支持され、かつ燃焼器尾筒およびバイパス管の熱膨張による伸び・移動が許容されることとなる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。また、従来と同一の部材には同一の符号を付している。ガスタービン10(図5参照)の主たる構成要素およびそれら構成要素個々についての説明は、従来の技術の欄のところで説明したのと同様であるのでここではそれらについての説明は省略し、本発明の特徴部である管継手構造についてのみ説明することにする。
【0021】
図1(a)に、本発明による管継手構造100をガスタービン10(図5参照)のバタフライ弁36とバイパス管37との接続部に適用した例を示す。この図に示すように、バタフライ弁36の継手部(第1の管)36a内に、この継手部36aの内径よりも小さい外径を有するバイパス管(第2の管)37の他端部が挿入されている。
【0022】
これらバタフライ弁36の継手部36a内周面とバイパス管37の外周面とが重なり合うオーバーラップ部には、複数個の板ばね(付勢手段)45が介在されている。
【0023】
図1(b)に示すように、各板ばね45の両端部にはそれぞれ「へ」字状に折り曲げられた折曲部45aが設けられている。これら折曲部45aの先端はそれぞれ互いに反対方向を向くように形成されている。
【0024】
図1(a)に示すように、複数個の板ばね45は、これら板ばね45の一端に位置する折曲部45aの山部45bがバタフライ弁36の継手部36a内周面と当接し、かつこれら板ばね45の他端に位置する折曲部45aの山部45bがバイパス管37の外周面と当接するとともに、バタフライ弁36の継手部36a内周面およびバイパス管37の外周面に沿って周方向に配置されている。
【0025】
この構成により、バタフライ弁36の継手部36a内周面は常にこの継手部36a内周面の半径方向外側に付勢されているとともに、バイパス管37の外周面は常にこのバイパス管37の半径方向内側に付勢されていることとなる。すなわち、バイパス管37の他端部外周面は熱条件の変化に左右されることなく、常にバタフライ弁36の継手部36aに支持された状態となる。
【0026】
また、このような構成を採用することにより、バイパス管37の半径方向外側への熱膨張を板ばね45の弾性により吸収できるとともに、図5におけるバイパス管37の矢印B方向への移動にも対応できるようになっている。
【0027】
なお、図1(a)には板ばね45の長手方向軸線がバイパス管37の中心軸線C.L.と平行になるように配置したものを示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、板ばね45の長手方向軸線がバイパス管37の中心軸線C.L.に対してどのような向きに配置されたものであっても良い。すなわち、板ばね45の長手方向軸線がバイパス管37の中心軸線C.L.に対して所定角度を持って配置されたものであっても良いし、また、バイパス管37の中心軸線C.L.に対して直交するように配置されたものであっても良い。
【0028】
また、これら板ばね45の一端をそれぞれバタフライ弁36の継手部36a内周面に固定するか、あるいはこれら板ばね45の他端をそれぞれバイパス管37の外周面に固定すればさらに有利である。
【0029】
このように板ばね45の一端あるいは他端を、バタフライ弁36の継手部36a内周面あるいはバイパス管37の外周面に固定することにより、バイパス管37とバタフライ弁36との取付・取外作業が容易になるばかりでなく、板ばね45が所定位置からずれることがないので常に確実な付勢力を得ることができる。
【0030】
本実施形態では、板ばね45の山部45bが尖ったものについて説明してきたが、この形状はこのようなものに限定されるものではなく、湾曲を有するようなものであっても当然良い。このように山部45bに丸みを帯びさせることにより板ばね45とバタフライ弁36の継手部36a内周面あるいはバイパス管37の外周面との間の摺動面における摺動性がさらに向上されることとなる。
【0031】
つぎに、図2に本発明による管継手構造200の参考実施形態を示す。図2(a)に示すように、この実施形態と前述した実施形態との相違点は、バタフライ弁36の継手部36a内周面とバイパス管37の外周面とが重なり合うオーバーラップ部に波形の板ばね(付勢手段)46が介在されている点と、この波形の板ばね46がバタフライ弁36の継手部36a内周面に形成された凹所36b内に収容されている点である。この凹所36bは、バイパス管37の中心軸線C.L.方向に対する波形の板ばね46の移動範囲を制限するものである。
【0032】
図2(b)に示すように、この波形の板ばね46は湾曲した頂部(頂部湾曲部)46aおよび底部(底部湾曲部)46bが交互に連続する無端形状を有するものである。また、各頂部には各山の最高点を結んだ稜線T.L.が、各底部には各谷の最低点を結んだ谷線B.L.が存在している。
【0033】
波形の板ばね46は、前述した稜線T.L.および谷線B.L.がバイパス管37およびバタフライ弁36の継手部36aの中心軸線C.L.と略平行となるように配置されている。
【0034】
さらに、図2(c)に示すように、頂部46aはバタフライ弁36の継手部36a内周面と当接し、かつ底部46bはバイパス管37の外周面と当接している。
【0035】
この構成により、バタフライ弁36の継手部36a内周面は常にこの継手部36a内周面の半径方向外側に付勢されているとともに、バイパス管37の外周面は常にこのバイパス管37の半径方向内側に付勢されていることとなる。すなわち、バイパス管37の他端部外周面が熱条件の変化に左右されることなく、常にバタフライ弁36の継手部36aに支持された状態となる。
【0036】
また、このような構成を採用することにより、バイパス管37の半径方向外側への熱膨張を波形の板ばね46の弾性により吸収できるとともに、図5におけるバイパス管37の矢印B方向への移動にも対応できるようになっている。
【0037】
なお、本実施形態では波形の板ばね46を1つだけ使用したものを説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、バイパス管37およびバタフライ弁36の継手部36aの中心軸線C.L.に沿って、2つ以上の波形の板ばね46を平行に配置することもできる。
【0038】
また、これら波形の板ばね46の少なくとも1つの頂部46aをバタフライ弁36の継手部36a内周面に固定するか、あるいはこれら波形の板ばね46の少なくとも1つの底部46bをそれぞれバイパス管37の外周面に固定すればさらに有利である。
【0039】
このように波形の板ばね46の少なくとも1つの頂部45aあるいは底部45bを、バタフライ弁36の継手部36a内周面あるいはバイパス管37の外周面に固定することにより、バイパス管37とバタフライ弁36との取付・取外作業が容易になるばかりでなく、板ばね45が所定位置からずれることがないので常に確実な付勢力を得ることができる。また、バイパス管37の軸線方向に対する波形の板ばね46の移動範囲を制限する凹所36bを設ける必要もなくなる。
【0040】
以上、本発明による管継手構造100,200をガスタービンの燃焼器におけるバタフライ弁36とバイパス管37との接続部に採用した場合について述べてきたが、図3および図4に示すように、これらのものを燃焼器尾筒32とバイパス管37との接続部に採用することもできる。
【0041】
すなわち、図3に示すように、燃焼器尾筒32の継手部(第1の管)32c内に、この継手部32cの内径よりも小さい径を有するバイパス管(第2の管)37の一端部が挿入されている。
【0042】
また、バイパス管37の他端部とバタフライ弁36の継手部36aとは、これらの各部材に形成されたフランジ37b,36cおよびボルトナットなどの締結手段47を介して互いに結合されている。
【0043】
一方、図1に示す実施形態と同様にして、燃焼器尾筒32の継手部32c内周面とバイパス管37の外周面とが重なり合うオーバーラップ部には、複数個の板ばね45が介在されている。
【0044】
この構成により、燃焼器尾筒32の継手部32c内周面は常にこの継手部32c内周面の半径方向外側に付勢されているとともに、バイパス管37の外周面は常にこのバイパス管37の半径方向内側に付勢されていることとなる。すなわち、バイパス管37の一端部外周面が熱条件の変化に左右されることなく、常に燃焼器尾筒32の継手部32cに支持された状態となる。
【0045】
図4に示すものも、図3に示すものと同様、バイパス管37の他端部とバタフライ弁36の継手部36aとは、これらの各部材に形成されたフランジ37b,36cおよびボルトナットなどの締結手段47を介して互いに結合されている。
【0046】
一方、図2に示す実施形態と同様にして、燃焼器尾筒32の継手部32c内周面とバイパス管37の外周面とが重なり合うオーバーラップ部には1つの波形の板ばね46が介在され、かつこの波形の板ばね46は燃焼器尾筒32の継手部32c内周面に形成された凹所32d内に収容されている。
【0047】
この構成により、燃焼器尾筒32の継手部32c内周面は常にこの継手部32c内周面の半径方向外側に付勢されているとともに、バイパス管37の外周面は常にこのバイパス管37の半径方向内側に付勢されていることとなる。すなわち、バイパス管37の一端部外周面は熱条件の変化に左右されることなく、常に燃焼器尾筒32の継手部32cに支持された状態となる。
【0048】
以上説明してきたような実施形態の構成を採用することにより、バイパス管37の半径方向外側への熱膨張を波形の板ばね46の弾性により吸収できるとともに、図5における燃焼器尾筒32の矢印A方向への移動およびバイパス管37の矢印B方向への移動にも対応できる。
【0049】
さらに、図面には示していないが、必要であれば本発明による管継手構造を、バタフライ弁36とバイパス管37との接続部、および燃焼器尾筒32とバイパス管37との接続部の両方に適用することもできる。
【0050】
なお、ここでいう管は円筒形のものに限定されるものではなく、断面四角形を有するダクトや、その他断面多角形、断面楕円形などの形状を有するものであっても良い。
【0051】
また、板ばね45の山部45bおよび波形の板ばね46の頂部46a,底部46b表面に、これら板ばね45および波形の板ばね46と継手部36a,32c、あるいはバイパス管37との間の摺動性を良好にするコーティング処理などを施せばさらに有利である。
【0052】
以上の説明においては、本発明の管継手構造をガスタービンの燃焼器に適用した場合について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、一般の配管などにも必要であれば適用することができるものである。
【0053】
また、ここでは調整手段としてバタフライ弁を用いて説明してきたが、調整手段はバタフライ弁に限定されるものではなく、通常の流量を調節することのできるものであればいかなるものであっても良い。
【0054】
【発明の効果】
本発明の管継手構造、およびその管継手構造を備えた燃焼器、並びにその燃焼器を備えたガスタービンによれば、以下の効果が得られる。
すなわち、請求項1記載の管継手構造によれば、第1の管内に挿入された第2の管の一端部を、複数個の板ばねを介して常に第1の管の一端部で確実に支持することができるとともに、第2の管の一端部の半径方向への移動・熱膨張および中心軸線方向への移動・熱膨張を許容することができるという効果を奏する。
【0055】
また、請求項2記載の管継手構造によれば、第1の管と第2の管との取付・取外作業を簡便にすることができるとともに、板ばねが所定位置からずれることがないので常に良好かつ確実な付勢力を得ることができるという効果を奏する。
【0056】
さらに、請求項3記載の管継手構造によれば、第1の管と第2の管との取付・取外作業を簡便にすることができるとともに、板ばねが所定位置からずれることがないので常に良好かつ確実な付勢力を得ることができるという効果を奏する。
【0057】
さらにまた、請求項記載の管継手構造によれば、調整手段の継手部内に挿入されたバイパス管の一端部を、付勢部材を介して常に調整手段の継手部で支持することができるとともに、バイパス管の他端部の半径方向への移動・熱膨張および中心軸線方向への移動・熱膨張を許容することができるという効果を奏する。
また、この燃焼器によれば、燃焼器尾筒の継手部内に挿入されたバイパス管の一端部を、付勢部材を介して常に燃焼器尾筒の継手部で支持することができるとともに、バイパス管の他端部の半径方向への移動・熱膨張および中心軸線方向への移動・熱膨張を許容することができるという効果を奏する。
さらに、この燃焼器によれば、調整手段の継手部内に挿入されたバイパス管の一端部を、付勢部材を介して常に調整手段の継手部で支持することができるとともに、バイパス管の他端部の半径方向への移動・熱膨張および中心軸線方向への移動・熱膨張を許容することができ、かつ燃焼器尾筒の継手部内に挿入されたバイパス管の一端部を、付勢部材を介して常に燃焼器尾筒の継手部で支持することができるとともに、バイパス管の他端部の半径方向への移動・熱膨張および中心軸線方向への移動・熱膨張を許容することができるという効果を奏する。
【0058】
さらにまた、請求項記載の燃焼器によれば、バイパス管の端部を、調整手段の継手部内および燃焼器尾筒の継手部内でそれぞれ支持することができるとともに、燃焼器尾筒およびバイパス管の熱膨張による伸び・移動を許容することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による管継手構造の一実施形態を示す図であって、(a)は本実施形態を、ガスタービン燃焼器の調整手段とバイパス管との接続に適用した部分横断面図、(b)は(a)に示す板ばねの全体斜視図である。
【図2】 本発明による管継手構造の参考実施形態を示す図であって、(a)は本実施形態を、ガスタービン燃焼器の調整手段とバイパス管との接続に適用した部分横断面図、(b)は(a)に示す波形の板ばねの全体斜視図、(c)は(a)のc−c線矢視断面図である。
【図3】 本発明による管継手構造の別の実施形態を示す図であって、本実施形態を、ガスタービン燃焼器の燃焼器尾筒とバイパス管との接続に適用した横断面図である。
【図4】 本発明による管継手構造の参考実施形態を示す図であって、本実施形態を、ガスタービン燃焼器の燃焼器尾筒とバイパス管との接続に適用した横断面図である。
【図5】 従来のガスタービンを示す概略構成図である。
【図6】 図5におけるバイパス管と調整手段との接合部の要部拡大横断面図である。
【符号の説明】
10 ガスタービン
20 圧縮機
30 燃焼器
31 燃焼器本体
32 燃焼器尾筒
32c 継手部(第1の管)
33 バイパス手段
36 バタフライ弁(調整手段)
36a 継手部(第1の管)
37 バイパス管(第2の管)
45 板ばね(付勢部材)
46 波形の板ばね(付勢部材)
46a 頂部(頂部湾曲部)
46b 底部(底部湾曲部)
60 管継手構造
100 管継手構造
200 管継手構造
B.L. 谷線
C.L. 中心軸線
T.L. 稜線

Claims (5)

  1. 第1の管内に、該第1の管の内径よりも小さい外径を有する第2の管を挿入して、これらの管の一端部どうしを接続する管継手構造であって、
    前記第1の管の内周面と前記第2の管の外周面とのオーバーラップ部には、複数個の板ばねからなる付勢手段が介在されており、
    これら板ばねは、これら第1の管の内周面および第2の管の外周面に沿って配置されており、
    これら板ばねの一端が前記第1の管の内周面と当接し、かつこれら板ばねの他端が前記第2の管の外周面と当接しており、
    これら板ばねにより、前記第1の管の内周面は該第1の管の半径方向外側に付勢されているとともに、前記第2の管の外周面は該第2の管の半径方向内側に付勢されていることを特徴とする管継手構造。
  2. 請求項1に記載の管継手構造において、
    前記板ばねの一端はそれぞれ、前記第1の管の内周面に固定されていることを特徴とする管継手構造。
  3. 請求項1に記載の管継手構造において、
    前記板ばねの他端はそれぞれ、前記第2の管の外周面に固定されていることを特徴とする管継手構造。
  4. 高圧空気中に燃料を噴射して燃焼させ、高温燃焼ガスを発生させる燃焼器本体と;
    前記高温燃焼ガスをタービン部に導く流路を形成する燃焼器尾筒と;
    前記燃焼器本体内で燃焼のために使用する高圧空気量と前記燃焼器本体をバイパスして前記燃焼器尾筒に導く高圧空気量との比を調整する調整手段、および該調整手段と前記燃焼器尾筒とを連通するバイパス管を有するバイパス手段と;を備える燃焼器において、
    前記調整手段と前記バイパス管との接続および/または前記燃焼器尾筒と前記バイバス管との接続部に、請求項1からのいずれか1項に記載の管継手構造が適用されてなることを特徴とする燃焼器。
  5. 請求項に記載の燃焼器と、燃焼用空気を圧縮して前記燃焼器に送る圧縮機と、前記燃焼器の下流側に位置し、燃焼器を出た燃焼ガスにより駆動されるタービン部と、を備えてなることを特徴とするガスタービン。
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