JP2805771B2 - アライメント方法 - Google Patents

アライメント方法

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JP2805771B2
JP2805771B2 JP63256478A JP25647888A JP2805771B2 JP 2805771 B2 JP2805771 B2 JP 2805771B2 JP 63256478 A JP63256478 A JP 63256478A JP 25647888 A JP25647888 A JP 25647888A JP 2805771 B2 JP2805771 B2 JP 2805771B2
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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は複数のアライメントマークが形成される基
板、特に半導体ウェハ等のアライメント方法に関し、特
にマスクやレチクルに形成されたパターンが精密に位置
合わせして露光される感光性基板のアライメント方法に
関するものである。
〔従来の技術〕
この種のリングラフィ工程におけるアライメント方法
には、露光装置の方式、形式によって多種多様のことが
考えられるが、VLSIの製造現場では現在のところ、レチ
クルのパターンを投影レンズ系を介してウェハ上に縮小
投影するステップアンドリピート方式の光学式のステッ
パーが主に使われていることから、ウェハ上のアライメ
ントマークの専ら光電的な検出に頼っている。
一般のステッパーでは、レチクルのパターンとウェハ
上の1つのショット領域とを精密に重ね合わせるため
に、このショット領域に付随して形成されたアライメン
トマークを光電走査し、その信号波形を処理してマーク
中心位置を求めることによって、レチクルのパターンと
の相対的な位置ずれを決定している。そして、この位置
ずれがある許容範囲(例えば±0.04μm)内に納まるよ
うに、ウェハ又はレチクルを微動させている。
第5図は従来のステッパーの構成を示し、例えば特開
昭61−128106号公報に開示されているものと同等の構成
である。第5図において、レチクルRには回路パターン
領域Paが形成されており、投影レンズ系PLの光軸AXに対
して正確に位置決めされている。パターン領域Paを照明
した露光光は、投影レンズ系PLによってウェハW上のレ
ジスト層に結像される。ウェハWはモータ13によって2
次元移動するステージSTに載置される。ステージSTはス
テップアンドリピート方式でステッピングするととも
に、アライメントのために微動し、その座標位置はレー
ザ干渉計12によって遂次計測される。
一方、ウェハW上のアライメントマークは、投影レン
ズ系PLを介して投影視野内にレーザのスポット光SPy(S
Px)を投射し、このスポット光SPyに対してウェハW
(ステージST)を走査することで光電検出される。He−
Ne、Arイオン、等の非露光波長のレーザ光源1からの直
線偏光ビームは、ビームエクスパンダ2、シリンドリカ
ルレンズ3、ミラー4、レンズ5、偏光ビームスプリッ
タ6、λ/4板7、対物レンズ8、ミラー9、10の夫々を
介して投影レンズ系PLの軸外の位置(回路パターン領域
Paの外側)へ入射される。
この構成において、ウェハWに達するビームは円偏光
となっており、シリンドリカルレンズ3の働きにより、
スポット光SPyは光軸AXの方へスリット状に伸びた帯状
スポットになっている。投影レンズ系PLは像(ウェハ)
側がテレセントリックであるため、スポット光SPyの照
射によりウェハ表面より反射した光(円偏光)は、再び
投影レンズ系PLを通り、ミラー10、9、対物レンズ8、
λ/4板7を介して偏光ビームスプリッタ6に達する。ウ
ェハWからの光は偏光ビームスプリッタ6で反射され、
0次元(正反射光)遮断用の空間フィルター20により回
折光、散乱光のみがレンズ21を通り受光素子22に達す
る。この空間フィルター20は投影レンズ系PLの瞳epとほ
ぼ共役に配置される。
受光素子22からの光電信号は、プリアンプ23で増幅さ
れ、波形検出部24に入力される。波形検出部24は、高速
A/D変換器、ランダムアクセスメモリ(RAM)、カウンタ
等を含み、光電信号の波形をステージSTの座標位置に応
じてデジタル値に変換して記憶する。
従って、波形検出部24には、ステージコントローラ25
を介して干渉計12からの計測値(分解能として例えば0.
01μm)が波形のデジタルサンプリングのタイミング、
及びRAMのアドレス成生用に入力される。コンピュータ2
6は、検出された信号波形に所定の前処理(ノイズサプ
レス、スムージング等)を加えた後、信号波形上の中心
位置を求め、それをマーク位置として記憶する。信号波
形上の中心の求め方は、波形の対称性を考慮して、ある
スライスレベルで2値化したときの信号の立上り位置と
立下り位置とを求め、それを2等分することにより求め
るのが最も簡単で高速である。
コンピュータ26は算出したマーク位置を規準として、
ウェハW上の任意点の投影レンズ系PL(光軸AX)に対す
る位置を特定し、ステージコントローラ25にステージST
の目標位置を設定する。
ステージコントローラ25は、干渉計12からの現在位置
の計測値と目標位置とを比較しつつ、モータ13をサーボ
制御する。
尚、第5図では、y方向のアライメント用のスポット
光SPyのみを示したが、x方向についてもミラー10と同
等のミラー11を介して同様のスポット光が投射され、ウ
ェハW上のx方向用のマークからの光情報が光電検出さ
れる。
ところでウェハW上に投射されるスポット光SPy(SP
x)とアライメントマークとの形状は、一例として第6
図(A)に示すように、スポット光SPyの長手方向(x
方向)と平行に伸びた回折格子マークMYである。
そして、回折格子マークMYのy方向の幅は、スポット
光SPyの幅とほぼ等しく定められているものとする。こ
の場合、スポット光SPyとマークMYとがy方向に相対移
動したときに得られる光電信号の波形は、第6図(B)
に示すように、スポット光SPyの幅方向の光強度分布に
対応してガウス状の波形Sfとなる。この波形Sfは、ピー
ク値に対して10%〜90%の範囲内の適当なレベルVrでス
ライスされる。実際の演算処理にあたっては、スライス
レベルVrと波形SFの立上りのレベルとが一致するy方向
の位置Y1と、スライスレベルVrと波形SFの立下りのレベ
ルとが一致する位置Y2とを求め、その中点Y3をマークMY
の位置として決定する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
一般に、ウェハW上には第6図(A)に示したような
マークが複数のショット領域に付随して形成されるが、
ウェハWは各種プロセスを受けるために、それらマーク
は必らずしもウェハ全域で全て安定に形状を保っている
とは限らない。例えばマークMYを構成する複数の格子要
素(ほぼ正方形の微小凸部、又は凹部)の段差エッジ
E1、E2、E3、E4が変形(幅の片べり等)を起すと、マー
ク検出位置が微小量(例えば±0.1〜0.2μm程度)シフ
トすることがある。このエッジE1〜E4の変形、すなわち
マーク形状歪みの程度はウェハ上の位置によって異な
る。さらに、ウェハ全面にはレジスト層が0.8〜2μm
程度の厚さで塗布されるか、マークは0.1〜1μm程度
の段差をもつため、マーク近傍ではレジストの厚みむら
も生じる。この厚みむらは、アライメント用のスポット
光の波長にも依存するが、マークからの回折光、散乱光
の強度及び発生方向をシフトさせることになる。
以上のようなマーク形状歪み、レジストの厚みむら
は、ウェハWの上の位置によって変化する。従ってウェ
ハW上の任意の位置のマイクから得られた信号波形は、
第6図(B)に示すように、必らずしも対称的なガウス
波形になるとは限らず、ウェハ上の位置、マークの長手
方向の向き等に応じて大きさ歪み、特に非対称歪みをも
つことになる。このため、予め定められた1つのスライ
スレベルVrで2値化すると、マーク毎に波形の対称性が
異なることによって、マーク毎に検出位置の誤差量が異
なり、この結果アライメント精度の向上が制限されてし
まうといった問題点があった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、アライメントマークの形状歪み、レジスト
の塗布むら(厚みむら)等によって生じる信号波形の歪
みがあっても、その歪みによる影響が最小となるような
スライスレベルを自動的に決定できるアライメント方法
を得ることを目的とするものである。
この目的を達成するために、本発明では、複数のアラ
イメントマークから得られたアナログ波形の夫々を、複
数のスライスレベルで2値化して、各スライスレベル毎
に、マーク中心位置に関する値を算出する。
そして、これらの値のうち、同一のスライスレベルの
もとで決定された各アライメントマークの中心位置に関
する値を用いて、そのスライスレベルにおけるマーク中
心位置のばらつき(σ値)を統計処理によって求める。
この統計処理を各スライスレベル毎に実行して、最も小
さいばらつきの得られたスライスレベルを決定し、その
後、決定されたスライスレベルでマーク位置検出を行な
って基板(ウェハ)をアライメントするようにした。
〔作 用〕
複製のスライスレベルで2値化して波形の中心を求め
ることは、波形の非対称歪みを求めることに対応してい
る。
この非対称歪みは、ウェハ上のアライメントマークの
形状歪み、レジスト厚みむら等に起因してランダムに起
り得る。しかしながら、ウェハ上の複数の位置のアライ
メントマークをみると、スライスレベルを適当に定めて
おくと、どのアライメントマークに対しても比較的非対
称歪みの影響を受けずに安定したマーク位置検出できる
ことがわかった。
〔実施例〕
第1図は、本発明の実施例によるアライメント方法の
一例を示すフローチャート図であり、第5図中に示した
コンピュータ26が統括的に制御するものとする。
また、本実施例では、口述するウェハのエンハンスメ
ン・グローバル・アライメン(EGA)との組み合わせを
前提にしている。このEGA方式については、例えば特開
昭61−44429号公報、特開昭62−84516号公報に詳しく開
示されている。
さて、まずステージST上には、予めアライメントマー
クの形成されたウェハWがプリアライメントされて載置
される。第2図は、そのようなウェハWの一例を示し、
ウェハW上にはマトリックス状に複数のショット領域が
形成され、各ショット領域には、第6図(A)で示した
ようなマークMX、MYが付随して形成されている。第2図
では、EGAの際にアライメントするショット領域C1
C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8、C9、C10、C11を代表して
示してある。
各ショット領域C1〜C11の夫々にはx方向用の回折格
子状のマークMX1〜MX11とy方向用の回折格子状のマー
クMY1〜MY11とが同時に形成される。さらに第2図で
は、ウェハW上のほぼ中心にx方向に並んだショット配
列の2つのショット領域Ca、C11、Cbに付随したグロー
バルアライメント用のマークGY1、GY2、Gθ、G
θ、GXも図示してある。
このグローバル用のマークGY1、Gθ1GY2、Gθ
は、x方向と平行な直線上に形成され、いずれもy方
向の位置計測に用いられ、マークGXは、ウェハWのx方
向のほぼ中央に形成され、x方向の位置計測に用いられ
る。このグローバルアライメントは、例えば特開昭60−
130742号公報に開示されている方法をそのまま実行すれ
ばよい(ステップ100)。
グローバル用マークは各ショット領域に対して予め決
められた位置関係で配列され、ショット領域の配列も設
計上予め決められているため、ステップ100でグローバ
ルアライメントが完了すると、投影レンズ系PLの光軸AX
と任意のショット領域の中心点との位置関係は、ほぼ±
1μm以下、実際には±0.5μm以下の精度で規定され
る。従って、スポット光SPy、SPxとウェハW上の任意の
点との位置関係も、±0.5μm程度の誤差で規制され
る。
次に、ステップ102でウェハW上の複数のマークMX、M
Yをサンプル・アライメントする。ここでは、第2図中
にしたショット領域C1〜C11の各マークMX1〜MX11、MY1
〜MY11を検出するものとする。
まずスポット光SPy(SPx)をマークMY(MX)の近傍に
位置決めした後、ステージSTをy方向(x方向)に微動
させ、第6図(B)に示したような波形SFを取り込む。
この際、コンピュータ26はプリアンプ23のゲインを適当
に設定し、波形SFのピークがクリップしないように調整
する。
次のステップ104で、コンピュータ26は予め定めてお
いた複数のスライスレベル、例えば8段のマルチスライ
スレベルSl1〜Sl8によって、第3図に示すように各スラ
イスレベル毎の波形中心位置PC1〜PC8を求める。このマ
ルチスライスレベルSlnは、ある一定のレベル差で等間
隔にすることが望ましく、その段数も多い方がよい。
尚、この際各信号波形のピーク値は一定値に揃うように
正規化される。
次のコンピュータ26は、ステップ106で必要な数m個
だけマークMX、MYをサンプル・アライメントしたか否か
を判断し、否のときは別のマークに対してステップ10
2、104を実行する。ここでサンプル・アライメントされ
たマークの数はm個とするが、第2図のウェハの場合は
x方向、y方向のマークの数mの最大値はそれぞれ11個
である。尚、説明を簡単にするため、以後の説明ではマ
ークMX、MYを同じものとして考えることにする。すなわ
ち、x方向とy方向とを分けて考えずに、いっしょに取
り扱うものとする。従って、ショット領域C1〜C11の全
てのマークMX、MYをサンプルアライメントするとなる
と、22個の波形SFを抽出することになり、スライスレベ
ルSl1〜Sl8毎の中心位置PC1〜PC8のデータの最大総数は
22×8=176個になる。
次にステップ108でコンピュータ26は、各マークMX、M
Yの設計上の位置Pmとスライスレベル毎の波形中心位置P
Cnm(n=1〜8)との誤差ΔPnm算出する。誤差ΔPnm
のほどんどの要因は、ステップ100のグローバルアライ
メント時の残存誤差であるが、その他にウェハ上のショ
ット領域の配列の規則性の誤差、及び各マーク固有の歪
み(形状歪み、レジストの影響等)が含まれている。
第4図はいろいろなマーク波形から誤差ΔPnmを求め
る例を模式的に示したものである。第4図(C)は波形
の対称性が良好な場合を示し、設計位置P3に対する各ス
ライスレベルSl1〜Sl8毎の中心位置の誤差は、例えば1.
00、0.99、1.02、1.00、0.99、0.99、1.00、0.98(単位
μm)として求められる。
次にコンピュータ26は、ステップ110において、サン
プル・アライメントした各マーク毎に、誤差▲
▼の平均値ΔPnmを求め、設計位置Pmからの位置ずれが
極端に大きいものは除外する処理を実行する。これはEG
Aによるアライメント計算の際のデータ・リジェクトに
も相当している。例えば第4図(A)、(B)、
(C)、(D)、(E)、(F)に示すような6つの波
形に対して、誤差ΔPnm(この場合、n=1〜8、m=
1〜6)が求められたとすると、第4図(A)〜(F)
の順に、マーク毎の平均値▲▼は、1.325、0.8
71、0.996、0.909、1.181、0.316(単位はμm)とな
る。さらに、この平均値▲▼を平均すると、0.
933(μm)となり、ステップ100のグローバルアライメ
ント時の残存誤差(x、y方向のずれ)が大きかったこ
とがわかる。そこで、その値、0.933に対して大きく異
なる平均値▲▼、ここでは0.316を与えた波形
については、以後の演算で使わないようにする。
従って、ステップ110では、第4図中の(A)〜
(E)までのデータを使うことを決定する。そこで以
後、本実施例の説明は第4図(A)〜(E)の5つのデ
ータ群のみを使って行なう。
さて、コンピュータ26は以上のデータ群を用いてステ
ップ112、114で、各スライスレベルSl1〜Sl8毎の中心位
置のばらつき、すなわちσ値を計算する。
まず、あるスライスレベルのもとで求められた誤差Δ
Pnmの値を各マーク毎に取り出して、それを平均した値
を(1)式で求める。
例えばスライスレベルSl1のもとで求められた誤差ΔP
1m(m=1〜5)は、それぞれ1.53、0.55、1.00、1.0
4、1.88であり、その平均値は1.06となる。
次に、そのスライスレベルSl1におけるσ値を式
(2)で求める。
ここでは、n=1、m=5、=1.06であり、式
(2)に代入して計算すると、σ=0.3533となる。
同様の計算をn個のスライスレベルSl1〜Sl8の夫々に
ついて実行(ステップ116)すると、表1の結果が得ら
れる。
次に、ステップ118において、算出されたσ値(こ
こでは8個)のうち、最小となっているものを選び、そ
れに対応したスライスレベルSLを設定する。表1におい
て、σ値の最小はσ=0.1385であり、SL=Sl5と設
定される。
次にステップ120において、コンピュータ26はEGAの演
算を行なうが、第2図に示したサンプルアライメントシ
ョットC1〜C11のうち、ステップ110で除外されたもの以
外のマーク中心位置PCnmで、スライスレベルSl5に基づ
いて決定された各マークMXm、MYmの中心位置PC5m(mは
1〜11のうち3つ以上)を選ぶ。
EGA演算は、ウェハWのx、y方向の線形伸縮量Yx、Y
y、ショット配列の直交度W、ステージSTの直交座標系
に対するショット配列座標系の微小回転量θ、及びウェ
ハのx、y方向の平行移動量Ox、Oyをパラメータとし
て、次の式(3)に基づいて、設計ショット位置(P
Xi、PYi)に対する実際のショット位置(FXi、FYi)を
求める(ただiはショット番号)。
ここで、A≒γ、B≒−γ(W+θ)、C≒γ
・θ、D≒γ、、E=Ox、F=Oyと近似される。
コンピュータ26は、式(3)中の6つのパラメータ
A、B、C、D、E、Fを、サンプルアライメントした
各マークMXm、MYmの中心位置PC5m(スライスレベルS
l5)と、その設計位置Pm(PXi、PYi)に基づいて、最小
二乗法により決定する。尚、実測値である位置PC5mは、
マークMXm、MYmが第2図に示すように、各ショット領域
C1〜C11の露光中心から放射方向に伸びるように形成さ
れているとき、そのままショット領域C1〜C11の中心位
置とすることができる。
そこでコンピュータ26は、実測値PC5mをx、y方向の
成分に対応して(DXm、DYm)、その設計位置Pmを(P
Xm、PYm)として、次の(4)、(5)式に基づいて、
パラメータA、B、C、D、E、Fを決定する(ただ
し、mはサンプルアライメントのショット番号)。
そして、コンピュータ26は、決定された6つのパラメ
ータA〜Fの先の式(3)の代入し、実際のショット位
置(FXi、FYi)を順次算出していく。
ステージコントローラ15は、この位置(FXi、FYi)の
情報に基づいてステージSTを次々にステッピングさせて
は位置決めし、1つのショット領域にレクチルRのパタ
ーン領域Paの像を露光していく。
以上の一連の動作により、ステージST上のウェハWの
各ショット領域と、レチクルRのパターン投影像とが高
い精度で位置合わせされる。
以上本実施例では、EGAの演算で使われるサンプル・
アライメントショットのマークMXm、MYmを用いて、スラ
イスレベルSLの最適化を行ったが、これは必ずしも一致
している必要はなく、EGA演算で使うサンプルショット
とは全く異なるショットのマークMXm、MYmを使ってスラ
イスレベルSLを決定してもよい。また、第2図のよう
に、サンプルアライメントのショット領域C1〜C11のう
ち、代表的ないくつか(3〜7ショット)はEGA演算に
用い、残りのショット領域のマークはスライスレベルSL
の決定に用いるようにしてもよい。
また、先に説明したステップ112、114では、第4図
(A)〜(E)の波形例に対して、ばらつきσ値を求
めたが、例えばウェハの周辺に位置するマークの対応し
た波形は、各種歪みやレジストの厚みむらの影響を受け
やすく、第4図(C)のような対称性の良い波形がえら
れるとは限らない。このため、第4図(A)、(B)、
(D)、(E)のような歪んだ波形がサンプリングされ
る確率が高い。
そこでシミュレーションとして、第4図(A)のよう
な波形が3つ、第4図(B)のような波形が3つ、そし
て第4図(E)のような波形が1つ得られたものとし
て、σ値を演算すると、次の表2の結果が得られる。
また、仮りに3つの波形(C)、(D)、(E)のみで
σ値を演算すると、次の表3の結果が得られる。
表2の場合、スライスレベルSLの最適値はSl6であ
り、表3の場合はSl4である。
以上、本実施例では信号波形SFを、あるスライスレベ
ルで2値化するとしたが、ここで言う2値化とは、信号
波形の立上り部がスライスレベルと一致する点と信号波
形の立下り部がスライスレベルと一致する点とを求める
動作のことを意味し、必ずしもデジタルな信号波形(矩
形波)を得ることを意味するものではない。
また、マークからの信号波形の検出方式には、様々の
方式(スポット光自体の走査、マーク像の撮像等)が考
えられるが、そのいずれで検出された信号波形であって
も、全く同じ方法でマーク中心位置を特定することがで
き、同様の効果が得られる。さらにアライメントマーク
の構造、形状はどうのようなものでもよく、単純な直線
状マークからエッジ散乱光の強度分布波形は、第4図
(A)〜(F)とほぼ同様なものになる。
〔発明の効果〕
以上、本発明によれば、複数のアナログ信号波形か
ら、ランダムな誤差、特に非対称誤差の最も小さくなる
スライスレベルを統計処理により求めるので、従来のよ
うに信号波形の歪みに起因したマーク中心位置のシフト
が平均的に小さく押えられることになり、アライメント
精度の向上が望める。また、スライスレベルのもとでア
ライメントを行なって露光(ためし焼き)を実行し、そ
の露光結果に基づいて改めてスライスレベルを決定し直
すといった不都合も無い。
特に、半導体ウェハ等のように、ウェハ中心からウェ
ハ外周方向(放射方向)に対してレジストの塗布むらが
生じるような場合、ウェハ上のマーク位置による波形歪
みのばらつきが直接アライメント精度に反映されること
が低減され、極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例による方法の一例を示すフロー
チャート図、第2図は本実施例に好適なウェハのショッ
ト配列を示す平面図、第3図はマルチ・スライスレベル
と信号波形の関係を示す波形図、第4図(A)、
(B)、(C)、(D)、(E)、(F)は想定される
信号波形を示す図、第5図は従来より使われているステ
ッパーの構成を示す図、第6図(A)はアライメントマ
ークとスポット光の関係を示す平面図、第6図(B)は
第6図(B)の関係で得られる光電信号の波形を示す図
である。 〔主要部分の符号の説明〕 W……ウェハ、 C1〜C11、Ca、Cb……ショット領域、 MX1〜MX11、MY1〜MY11……アライメントマーク、 SF……信号波長、 Sl1〜Sl8……スライスレベル、 PC1〜PC8……マーク中心位置、 22……受光素子、 24……波形検出部、 26……コンピュータ。

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に設けられたアライメントマークを
    所定のアライメントセンサにより光電的に検出して前記
    基板をアライメントするアライメント方法において、 前記アライメントセンサから出力される光電信号をそれ
    ぞれ異なる複数の信号処理で処理し、各信号処理毎にマ
    ークの位置情報を求める第1工程と; 該第1工程で各信号処理毎に求められたマークの位置情
    報に基づいて、前記複数の信号処理の中から最適な信号
    処理を決定する第2工程と; 該決定された信号処理のもとで得られる前記基板上のマ
    ークの位置情報に基づいて前記基板のアライメントを行
    う第3工程と; を含むことを特徴とするアライメント方法.
  2. 【請求項2】前記第1工程は、それぞれ異なる複数のス
    ライスレベルを使って前記アライメントセンサから出力
    される光電信号を処理し、各スライスレベル毎にマーク
    の位置情報を求めることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の方法。
  3. 【請求項3】前記第2工程は、前記第1工程で求められ
    る複数の位置情報のばらつきを各信号処理毎に求め、該
    ばらつきの最も小さくなる信号処理を最適な信号処理と
    決定することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    方法。
  4. 【請求項4】複数のショット領域が形成された基板をア
    ライメントするアライメント方法において、 前記基板上に形成された複数のマークのうちのいくつか
    をサンプルとして選択する第1工程と; それぞれ異なる複数の計測処理を使って、前記選択され
    たいくつかのマークの位置情報を各計測処理毎に求める
    第2工程と; 該第2工程で各計測処理毎に求められたマークの位置情
    報に基づいて、前記複数の計測処理の中から最適な計測
    処理を決定する第3工程と; 該決定された計測処理のもとで求められた、前記選択さ
    れたマークの位置情報に基づいて、前記基板上のショッ
    ト領域を位置決めするための位置情報を算出する第4工
    程と; 該算出されたショット領域の位置情報に基づいて、前記
    基板のアライメントを行う第5工程と; を含むことを特徴とするアライメント方法。
  5. 【請求項5】前記第4工程は、前記選択されたマークの
    設計位置情報と、前記決定された計測処理のもとで求め
    られた前記選択されたマークの位置情報とに基づいて、
    前記基板上のショット領域を位置決めするための位置情
    報を算出することを特徴とする特許請求の範囲第4項記
    載の方法。
  6. 【請求項6】前記第3工程は、前記第2工程で求められ
    たマークの位置情報のうち設計位置情報からのずれが大
    きいものを除外することを特徴とする特許請求の範囲第
    4項記載の方法。
  7. 【請求項7】前記第2工程は、前記選択されたマークの
    それぞれを光電的に検出するとともに、該光電的な検出
    によって得られる光電信号をそれぞれ異なる複数の信号
    処理を使って処理し、前記選択されたマークの位置情報
    を各信号処理毎に求めることを特徴とする特許請求の範
    囲第4項記載の方法。
  8. 【請求項8】前記複数の信号処理は、それぞれ異なる複
    数のスライスレベルを使った信号処理を含むことを特徴
    とする特許請求の範囲第7項記載の方法。
  9. 【請求項9】前記第3工程は、前記第2工程で求められ
    る複数の位置情報のばらつきを各計測処理毎に求め、該
    ばらつきの最も小さくなる計測処理を最適な計測処理と
    決定することを特徴とする特許請求の範囲第4項記載の
    方法。
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