JP2803638B2 - アライメントの変位検出装置 - Google Patents
アライメントの変位検出装置Info
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- JP2803638B2 JP2803638B2 JP14384796A JP14384796A JP2803638B2 JP 2803638 B2 JP2803638 B2 JP 2803638B2 JP 14384796 A JP14384796 A JP 14384796A JP 14384796 A JP14384796 A JP 14384796A JP 2803638 B2 JP2803638 B2 JP 2803638B2
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- Japan
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アライメントの変
位検出装置に関し、例えば、人工衛星構体の歪に伴なう
画像撮像中心視線方向(以下、アライメントとも言う)
の変位を、高精度で検出するアライメントの変位検出装
置に関する。
位検出装置に関し、例えば、人工衛星構体の歪に伴なう
画像撮像中心視線方向(以下、アライメントとも言う)
の変位を、高精度で検出するアライメントの変位検出装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、人工衛星は一般に、高精度観測セ
ンサを搭載している。特に近年、人工衛星の搭載用ミッ
ション機器である観測センサが、増々高精度化へ進むこ
とにより、従来はあまり気にする必要のなかった観測セ
ンサおよび恒星センサが取付けられている人工衛星構体
の歪によるアライメント(画像撮像中心視線方向)のズ
レを高精度に検出し、補正を行なう必要が生じてきた。
そのアライメントの位置補正は、人工衛星の観測精度と
重要な関連を有する。
ンサを搭載している。特に近年、人工衛星の搭載用ミッ
ション機器である観測センサが、増々高精度化へ進むこ
とにより、従来はあまり気にする必要のなかった観測セ
ンサおよび恒星センサが取付けられている人工衛星構体
の歪によるアライメント(画像撮像中心視線方向)のズ
レを高精度に検出し、補正を行なう必要が生じてきた。
そのアライメントの位置補正は、人工衛星の観測精度と
重要な関連を有する。
【0003】人工衛星へ搭載された観測センサおよび恒
星センサのアライメントは、宇宙空間の温度変化の激し
い環境下において変動する。この変動量を、リアルタイ
ムで高精度で観測しアライメントの補正することが求め
られる。
星センサのアライメントは、宇宙空間の温度変化の激し
い環境下において変動する。この変動量を、リアルタイ
ムで高精度で観測しアライメントの補正することが求め
られる。
【0004】例えば従来例1の特開平7−294279
号公報の「撮影姿勢検出装置」は、画像を帯状に撮像す
る一次元CCDと、このCCDに垂直列のピクセルが直
交して配置されて同一画像を撮像する二次元CCDとか
ら構成される。この構成において、撮像指向方向が変位
していない場合には、撮像画像中の特徴点が二次元CC
Dの同一垂直列のピクセル上を移動するが、変位がある
と特徴点が二次元CCDの同一垂直列のピクセル上を移
動せず、複数の垂直列のピクセル上を斜めに横切ってゆ
くこととなる。この同一垂直列からのずれを画像処理に
よって求めることにより、撮像指向方向の変位を検出す
る方式である。
号公報の「撮影姿勢検出装置」は、画像を帯状に撮像す
る一次元CCDと、このCCDに垂直列のピクセルが直
交して配置されて同一画像を撮像する二次元CCDとか
ら構成される。この構成において、撮像指向方向が変位
していない場合には、撮像画像中の特徴点が二次元CC
Dの同一垂直列のピクセル上を移動するが、変位がある
と特徴点が二次元CCDの同一垂直列のピクセル上を移
動せず、複数の垂直列のピクセル上を斜めに横切ってゆ
くこととなる。この同一垂直列からのずれを画像処理に
よって求めることにより、撮像指向方向の変位を検出す
る方式である。
【0005】従来例2の特開平4−237038号公報
の「画像撮像動作補正システム」は、ジンバル上にミラ
ーを動かして中心視線方向を走査する画像撮像用カメラ
を乗せて、姿勢センサからの衛星姿勢情報、慣性基準装
置からの衛星角速度情報、地上局からの衛星軌道情報お
よび画像撮像用カメラの熱歪モデル情報に基づき、ジン
バルに補正コマンドを送り、画像撮像用カメラの中心視
線方向の誤差を補正する方式に関するものである。
の「画像撮像動作補正システム」は、ジンバル上にミラ
ーを動かして中心視線方向を走査する画像撮像用カメラ
を乗せて、姿勢センサからの衛星姿勢情報、慣性基準装
置からの衛星角速度情報、地上局からの衛星軌道情報お
よび画像撮像用カメラの熱歪モデル情報に基づき、ジン
バルに補正コマンドを送り、画像撮像用カメラの中心視
線方向の誤差を補正する方式に関するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
各従来例には下記の問題点を伴う。従来例1では撮像画
像中の特徴点の形状によっては輪郭検出、しきい値の変
更など複雑な処理が要求され、リアルタイムにこれらを
処理しようとすると、かなり高速な専用の画像プロセッ
サが必要となる。その理由は、特徴点を、撮像する画像
の中から選別して処理する必要がある点にある。特徴点
を見つけ難い平地や海等の変化の少ない場所の撮像で
は、変位の検出が出来ない場合もあるからである。
各従来例には下記の問題点を伴う。従来例1では撮像画
像中の特徴点の形状によっては輪郭検出、しきい値の変
更など複雑な処理が要求され、リアルタイムにこれらを
処理しようとすると、かなり高速な専用の画像プロセッ
サが必要となる。その理由は、特徴点を、撮像する画像
の中から選別して処理する必要がある点にある。特徴点
を見つけ難い平地や海等の変化の少ない場所の撮像で
は、変位の検出が出来ない場合もあるからである。
【0007】従来例2では、ジンバルの取付けられてい
る人工衛星構体そのものが熱等により歪が発生すること
に対し、カメラの撮像方向の補正が出来ないことであ
る。その理由は、本従来例では人工衛星構体そのものの
歪は補正の対象となっていない点が挙げられる。従って
補正の精度に限界が生じる。
る人工衛星構体そのものが熱等により歪が発生すること
に対し、カメラの撮像方向の補正が出来ないことであ
る。その理由は、本従来例では人工衛星構体そのものの
歪は補正の対象となっていない点が挙げられる。従って
補正の精度に限界が生じる。
【0008】本発明は、観測センサの観測精度の向上を
可能とするアライメントの変位検出装置を提供すること
を目的とする。
可能とするアライメントの変位検出装置を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明のアライメントの変位検出装置は、姿勢を検
出するために恒星の撮像を行なう恒星センサと、撮像し
た撮像データを取込んで姿勢を制御するコンピュータ
と、人工衛星を構成する人工衛星構体の所定の部所に取
付けられた少なくとも2個のレーザダイオードと、この
レーザダイオードから発射された光を曲げるプリズム
と、このプリズムで曲げられた光を受光するCCDとを
有し、CCDへの光の結像位置情報をコンピュータへ出
力することにより人工衛星構体の歪量を検出することを
特徴としている。
め、本発明のアライメントの変位検出装置は、姿勢を検
出するために恒星の撮像を行なう恒星センサと、撮像し
た撮像データを取込んで姿勢を制御するコンピュータ
と、人工衛星を構成する人工衛星構体の所定の部所に取
付けられた少なくとも2個のレーザダイオードと、この
レーザダイオードから発射された光を曲げるプリズム
と、このプリズムで曲げられた光を受光するCCDとを
有し、CCDへの光の結像位置情報をコンピュータへ出
力することにより人工衛星構体の歪量を検出することを
特徴としている。
【0010】また、上記コンピュータは、撮像データ
と、結像位置情報とを入力し、現時点の恒星の姿勢およ
び人工衛星構体の歪量を算出し、人工衛星のアライメン
ト変移の補正に必要なデータを出力するとよい。
と、結像位置情報とを入力し、現時点の恒星の姿勢およ
び人工衛星構体の歪量を算出し、人工衛星のアライメン
ト変移の補正に必要なデータを出力するとよい。
【0011】さらに、上記の補正に必要なデータは、人
工衛星が撮像した画像データと多重化され地上局へ送信
されるとよい。
工衛星が撮像した画像データと多重化され地上局へ送信
されるとよい。
【0012】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照して本発明に
よるアライメントの変位検出装置の実施の形態を詳細に
説明する。図1を参照すると、本発明のアライメントの
変位検出装置の一実施形態が示されている。
よるアライメントの変位検出装置の実施の形態を詳細に
説明する。図1を参照すると、本発明のアライメントの
変位検出装置の一実施形態が示されている。
【0013】図1は、本実施形態のアライメントの変位
検出装置が適用される人工衛星の外観斜視図である。図
1において、人工衛星は、人工衛星構体1、高精度観測
センサ3、恒星センサ4、レーザダイオード5、衛星構
体歪量検出器6、プリズム7、姿勢制御系のコンピュー
タ8、恒星センサデータ出力ケーブル9、歪量検出デー
タ出力ケーブル10、歪量変移データおよび衛星の姿勢
情報ケーブル11を有して構成され、地球2上には本人
工衛星と交信する地上局が設けられている。
検出装置が適用される人工衛星の外観斜視図である。図
1において、人工衛星は、人工衛星構体1、高精度観測
センサ3、恒星センサ4、レーザダイオード5、衛星構
体歪量検出器6、プリズム7、姿勢制御系のコンピュー
タ8、恒星センサデータ出力ケーブル9、歪量検出デー
タ出力ケーブル10、歪量変移データおよび衛星の姿勢
情報ケーブル11を有して構成され、地球2上には本人
工衛星と交信する地上局が設けられている。
【0014】図2は、本構成の人工衛星構体1に歪みを
生じた状態を概念的に表している。さらに、図3は、上
記の構成に基づき衛星構体歪量検出器6が人工衛星構体
1の歪みを検出する構成を示す概念図である。図3は、
歪み検出のメカニズムをも概念的に表している。図3に
おいて、衛星構体歪量検出器6は、衛星構体歪量検出器
内部にCCD12、衛星構体歪量検出器用レンズ13と
を有して構成される。
生じた状態を概念的に表している。さらに、図3は、上
記の構成に基づき衛星構体歪量検出器6が人工衛星構体
1の歪みを検出する構成を示す概念図である。図3は、
歪み検出のメカニズムをも概念的に表している。図3に
おいて、衛星構体歪量検出器6は、衛星構体歪量検出器
内部にCCD12、衛星構体歪量検出器用レンズ13と
を有して構成される。
【0015】構成例を示す図1〜図3において、人工衛
星構体1の上に、地球を観測するミッション機器である
高精度観測センサ3、天空の星座の画像を撮像し衛星の
姿勢を検出するための恒星センサ4が取付けられてい
る。また、高精度観測センサ3および恒星センサ4の出
来るだけ近くの構体パネル上に、レーザダイオード5が
取付けられている。
星構体1の上に、地球を観測するミッション機器である
高精度観測センサ3、天空の星座の画像を撮像し衛星の
姿勢を検出するための恒星センサ4が取付けられてい
る。また、高精度観測センサ3および恒星センサ4の出
来るだけ近くの構体パネル上に、レーザダイオード5が
取付けられている。
【0016】このレーザダイオード5が発射する光は、
CCD12を用いた衛星構体歪量検出器6へ入射される
ようにプリズム7が配置されている。今、人工衛星構体
1が熱等によって歪むと、レーザダイオード5の位置が
その歪に応じて変位する。この変位を衛星構体歪量検出
器6のCCD12が検出し、姿勢制御系のコンピュータ
8へ出力する。
CCD12を用いた衛星構体歪量検出器6へ入射される
ようにプリズム7が配置されている。今、人工衛星構体
1が熱等によって歪むと、レーザダイオード5の位置が
その歪に応じて変位する。この変位を衛星構体歪量検出
器6のCCD12が検出し、姿勢制御系のコンピュータ
8へ出力する。
【0017】この姿勢制御系のコンピュータ8は、恒星
センサ4からの星の位置検出情報を専用ケーブル9によ
り入力すると同時に、衛星構体歪量検出器6からの歪量
検出データを専用ケーブル10により入力する。この両
信号より姿勢制御系のコンピュータ8は、恒星センサ4
の人工衛星構体歪によるアライメントの変位を補正し、
人工衛星の姿勢を理想的な位置に向けるよう制御する。
また、この制御と同時に、構体歪によるアライメントの
変位に関する情報および補正後の衛星の姿勢情報を、専
用ケーブル11により高精度観測センサ3へ出力する。
センサ4からの星の位置検出情報を専用ケーブル9によ
り入力すると同時に、衛星構体歪量検出器6からの歪量
検出データを専用ケーブル10により入力する。この両
信号より姿勢制御系のコンピュータ8は、恒星センサ4
の人工衛星構体歪によるアライメントの変位を補正し、
人工衛星の姿勢を理想的な位置に向けるよう制御する。
また、この制御と同時に、構体歪によるアライメントの
変位に関する情報および補正後の衛星の姿勢情報を、専
用ケーブル11により高精度観測センサ3へ出力する。
【0018】高精度観測センサ3は、このアライメント
の変位情報と姿勢情報とを、撮像中の画像データにリア
ルタイムで多重化して、地上局2へダウンリンクする。
地上局2では、この画像データと人工衛星構体の歪量デ
ータおよび姿勢情報により、取得した画像データの位置
関係のリアルタイムでの補正が可能となる。本手順によ
り、観測データの精度を飛躍的に向上させることが出来
る。
の変位情報と姿勢情報とを、撮像中の画像データにリア
ルタイムで多重化して、地上局2へダウンリンクする。
地上局2では、この画像データと人工衛星構体の歪量デ
ータおよび姿勢情報により、取得した画像データの位置
関係のリアルタイムでの補正が可能となる。本手順によ
り、観測データの精度を飛躍的に向上させることが出来
る。
【0019】実際の歪量算出の例を具体的数値例を使っ
て以下に示す。今、図3に示すように衛星構体歪量検出
器6のレンズ13の焦点距離14を100mm、CCD
12からレンズ13およびプリズム7を経由したレーザ
ダイオード5までの距離15を1mと仮定する。この仮
定において、レーザダイオード5が1mmだけ−X座標
方向に変位すると、レーザダイオード5のCCD12上
の点像は0.1mmだけ+Z座標方向へ移動する。
て以下に示す。今、図3に示すように衛星構体歪量検出
器6のレンズ13の焦点距離14を100mm、CCD
12からレンズ13およびプリズム7を経由したレーザ
ダイオード5までの距離15を1mと仮定する。この仮
定において、レーザダイオード5が1mmだけ−X座標
方向に変位すると、レーザダイオード5のCCD12上
の点像は0.1mmだけ+Z座標方向へ移動する。
【0020】今、CCD12のピクセルサイズを10μ
m×10μmとすると、この0.1mmの変位はCCD
12の10ピクセル分に相当する。この変位を、姿勢制
御系のコンピュータ8へ送ることにより、人工衛星構体
1の変位量を1ピクセル当りの分解能で検出できる。変
位の分解能は、CCD12を構成するピクセル上におけ
る点像のアドレスの変化情報であり、本実施形態の場合
0.1mm/ピクセルである。
m×10μmとすると、この0.1mmの変位はCCD
12の10ピクセル分に相当する。この変位を、姿勢制
御系のコンピュータ8へ送ることにより、人工衛星構体
1の変位量を1ピクセル当りの分解能で検出できる。変
位の分解能は、CCD12を構成するピクセル上におけ
る点像のアドレスの変化情報であり、本実施形態の場合
0.1mm/ピクセルである。
【0021】実際の人工衛星では、打上げ前に、地上で
恒星センサ4と高精度観測センサ3の絶対位置が理想的
な位置関係となるようにアライメント調整が行なわれ
る。その状態で、レーザダイオード5の点像が衛星構体
歪量検出器6のCCD12のほぼ中央になるように、プ
リズム7および衛星構体歪量検出器6が取付けられる。
人工衛星の打上げ後は、重力の影響がなくなることおよ
び熱歪が加わることによって、CCD上をレーザダイオ
ード5の点像が動くこととなる。
恒星センサ4と高精度観測センサ3の絶対位置が理想的
な位置関係となるようにアライメント調整が行なわれ
る。その状態で、レーザダイオード5の点像が衛星構体
歪量検出器6のCCD12のほぼ中央になるように、プ
リズム7および衛星構体歪量検出器6が取付けられる。
人工衛星の打上げ後は、重力の影響がなくなることおよ
び熱歪が加わることによって、CCD上をレーザダイオ
ード5の点像が動くこととなる。
【0022】上記の実施形態によれば、人工衛星構体の
歪の検出を、よりシンプルな構成で実現出来る。このこ
とにより小型軽量化、および歪量検出器で検出する画像
がレーザダイオードからの点像であることにより、検出
処理が簡素化される。さらには、リアルタイム化および
検出の高精度化が合わせて実現可能となる。
歪の検出を、よりシンプルな構成で実現出来る。このこ
とにより小型軽量化、および歪量検出器で検出する画像
がレーザダイオードからの点像であることにより、検出
処理が簡素化される。さらには、リアルタイム化および
検出の高精度化が合わせて実現可能となる。
【0023】さらに、撮像した画像からの微点を検出お
よび解析する工程が不要であり、ゆっくりとしたレーザ
ダイオードからの点像の変位を検出する。よって、専用
のシグナルプロセッサが不要であり、低コスト化が図れ
る。撮像画像の中に特徴点がなくても歪量の検出および
補正が実現できる。
よび解析する工程が不要であり、ゆっくりとしたレーザ
ダイオードからの点像の変位を検出する。よって、専用
のシグナルプロセッサが不要であり、低コスト化が図れ
る。撮像画像の中に特徴点がなくても歪量の検出および
補正が実現できる。
【0024】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能
である。例えば、上記の実施形態では、衛星構体歪量検
出器6の検出データを姿勢制御系のコンピュータで行っ
たが、コンピュータを経由せず、高精度観測センサへ直
接渡して処理してもよい。また、CCDは、撮像カメラ
でもよい。
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能
である。例えば、上記の実施形態では、衛星構体歪量検
出器6の検出データを姿勢制御系のコンピュータで行っ
たが、コンピュータを経由せず、高精度観測センサへ直
接渡して処理してもよい。また、CCDは、撮像カメラ
でもよい。
【0025】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
のアライメントの変位検出装置は、姿勢を検出するため
に恒星の撮像を行ない、撮像した撮像データを取込んで
姿勢を制御する。人工衛星を構成する人工衛星構体の所
定の部所に取付けられた少なくとも2個のレーザダイオ
ードから発射された光をプリズムが曲げ、このプリズム
で曲げられた光をCCDが受光する。CCDへの光の結
像位置情報をコンピュータへ出力することにより、人工
衛星構体の歪量を検出する。
のアライメントの変位検出装置は、姿勢を検出するため
に恒星の撮像を行ない、撮像した撮像データを取込んで
姿勢を制御する。人工衛星を構成する人工衛星構体の所
定の部所に取付けられた少なくとも2個のレーザダイオ
ードから発射された光をプリズムが曲げ、このプリズム
で曲げられた光をCCDが受光する。CCDへの光の結
像位置情報をコンピュータへ出力することにより、人工
衛星構体の歪量を検出する。
【0026】よって、人工衛星が軌道を回ることによっ
て刻々と変化する熱歪による観測センサおよび恒星セン
サのアライメントのズレを、精度よく、かつ、リアルタ
イムで補正することが可能となる。打ち上げ後の構体の
歪を解析ではなく、実測することにより歪量を検出し、
その歪量の測定値をリアルタイムでかつCCDのピクセ
ルサイズの分解能(ミクロンオーダ)で測定することが
可能である。
て刻々と変化する熱歪による観測センサおよび恒星セン
サのアライメントのズレを、精度よく、かつ、リアルタ
イムで補正することが可能となる。打ち上げ後の構体の
歪を解析ではなく、実測することにより歪量を検出し、
その歪量の測定値をリアルタイムでかつCCDのピクセ
ルサイズの分解能(ミクロンオーダ)で測定することが
可能である。
【0027】第2の効果は、低コストでの補正が実現出
来る。
来る。
【図1】本発明のアライメントの変位検出装置の実施形
態を示す斜視概念図である。
態を示す斜視概念図である。
【図2】図1において実際の衛星構体歪が発生した場合
の構体の変位例を示す。
の構体の変位例を示す。
【図3】具体的な数値例を使っての検出メカニズムを示
す図である。
す図である。
【符号の説明】 1 人工衛星構体 2 地球 3 高精度観測センサ 4 恒星センサ 5 レーザダイオード 6 衛星構体歪量検出器 7 プリズム 8 姿勢制御系のコンピュータ 9 恒星センサデータ出力ケーブル 10 歪量検出データ出力ケーブル 11 歪量変移データおよび衛星の姿勢情報ケーブル 12 CCD 13 衛星構体歪量検出器用レンズ 14 レンズの焦点距離 15 焦点距離
Claims (3)
- 【請求項1】 姿勢を検出するために恒星の撮像を行な
う恒星センサと、 前記撮像した撮像データを取込んで姿勢を制御するコン
ピュータと、 人工衛星を構成する人工衛星構体の所定の部所に取付け
られた少なくとも2個のレーザダイオードと、 該レーザダイオードから発射された光を曲げるプリズム
と、 該プリズムで曲げられた光を受光するCCDとを有し、 該CCDへの前記光の結像位置情報を前記コンピュータ
へ出力することにより前記人工衛星構体の歪量を検出す
ることを特徴とするアライメントの変位検出装置。 - 【請求項2】 前記コンピュータは、前記撮像データ
と、前記結像位置情報とを入力し、現時点の恒星の姿勢
および前記人工衛星構体の歪量を算出し、該人工衛星の
アライメント変移の補正に必要なデータを出力すること
を特徴とする請求項1記載のアライメントの変位検出装
置。 - 【請求項3】 前記補正に必要なデータは、前記人工衛
星が撮像した画像データと多重化され地上局へ送信され
ることを特徴とする請求項1または2記載のアライメン
トの変位検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14384796A JP2803638B2 (ja) | 1996-06-06 | 1996-06-06 | アライメントの変位検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14384796A JP2803638B2 (ja) | 1996-06-06 | 1996-06-06 | アライメントの変位検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09325020A JPH09325020A (ja) | 1997-12-16 |
JP2803638B2 true JP2803638B2 (ja) | 1998-09-24 |
Family
ID=15348346
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14384796A Expired - Lifetime JP2803638B2 (ja) | 1996-06-06 | 1996-06-06 | アライメントの変位検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2803638B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111006689A (zh) * | 2019-11-11 | 2020-04-14 | 上海航天控制技术研究所 | 一种观星试验装置及误差测量方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102183359B (zh) * | 2011-02-23 | 2012-07-04 | 浙江大学 | 对光束的准直性进行检测的方法和装置 |
-
1996
- 1996-06-06 JP JP14384796A patent/JP2803638B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111006689A (zh) * | 2019-11-11 | 2020-04-14 | 上海航天控制技术研究所 | 一种观星试验装置及误差测量方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09325020A (ja) | 1997-12-16 |
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