JP2003153072A - 移動体搭載用撮影装置 - Google Patents

移動体搭載用撮影装置

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JP2003153072A
JP2003153072A JP2001352093A JP2001352093A JP2003153072A JP 2003153072 A JP2003153072 A JP 2003153072A JP 2001352093 A JP2001352093 A JP 2001352093A JP 2001352093 A JP2001352093 A JP 2001352093A JP 2003153072 A JP2003153072 A JP 2003153072A
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moving body
sensor
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JP2001352093A
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Shunji Otani
俊二 大谷
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Starlabo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影効率の低下や撮影装置の高コスト化等の
問題を生じることなく、移動体の移動方向についての画
像の解像度の劣化を抑制することが可能な移動体搭載用
撮影装置を提供する。 【解決手段】 移動体の移動方向(x軸方向)に直交す
るy軸方向を長手方向として配置され、撮影対象を撮影
して1次元画像データを取得する撮像センサであるリニ
アセンサ11を含む撮像装置1に対して、リニアセンサ
11の光軸が所定の方向を向くようにその姿勢を制御す
るスタビライザ5を設ける。そして、このスタビライザ
5に対して、光軸制御装置7から、移動体の移動に応じ
て、リニアセンサ11の光軸を向けるべき方向等を指示
することによって、撮影の各時点におけるリニアセンサ
11による撮影対象の撮影位置を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機や人工衛星
等の移動体に搭載されて、移動体からの地表面や水面な
どの撮影に用いられる移動体搭載用撮影装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】航空機や人工衛星等の移動体に搭載され
て、地表面や水面などを撮影対象とした画像の撮影に用
いられる撮影装置として、画素に相当する光検出素子を
ライン状に1次元に配列したリニアセンサ(ラインセン
サ)や、光検出素子を2次元に配列したエリアセンサな
どの撮像センサを備える撮影装置が用いられている。こ
のような撮影装置では、地表面などの撮影対象を、移動
体の移動に伴って変化する撮影位置で撮像センサによっ
て撮影して、1次元または2次元の撮影対象の画像デー
タを取得する。
【0003】例えば、リニアセンサを用いた撮影装置を
航空機に搭載して地表面の撮影を行う場合、航空機の進
行方向に対して略直交する方向がリニアセンサの長手方
向となるように撮影装置を設置する。そして、航空機を
飛行させつつリニアセンサで画像データを順次取得する
ことによって、地表面の画像を撮影する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】移動体搭載用の撮影装
置においては、移動体からみて撮像センサの光軸が向い
ている方向を制御するため、撮像センサの姿勢を制御す
るスタビライザが用いられている(特許第280762
2号公報参照)。例えば、上記の例のようにリニアセン
サを用いた撮影装置を航空機に搭載して地表面の撮影を
行う場合、撮像センサの光軸が常に鉛直下方を向くよう
にその姿勢が制御される。
【0005】ここで、撮像センサによって撮影対象を撮
影して画像データを取得するには、1回の画像データの
取得毎に、ある程度の露光時間(撮影時間)が必要とな
る。一方、撮影装置が搭載されている移動体は、その露
光時間内においても移動している。このため、移動体搭
載用撮影装置による地表面等の撮影では、撮像センサの
各画素の撮影対象に対する位置、及び撮像センサによる
撮影対象での撮影位置が露光時間内において変化し、こ
れによって、移動体の移動方向についての画像の解像度
が劣化するという問題がある。
【0006】このような問題に対して、画像の解像度を
向上する方法として、撮像センサの各画素における移動
体の移動方向についての画素幅を小さくすることが考え
られる。すなわち、撮像センサの各画素は、移動体の移
動方向及びそれに直交する方向の2方向についてそれぞ
れ一定の画素幅を有している。したがって、各画素によ
って撮像される撮影対象での撮影位置は、実際には画素
幅に対応した幅で広がりを有する撮影範囲となる。
【0007】これらの2方向のうち、移動方向に直交す
る方向での画素幅については、撮影対象に対して固定の
位置にあるために、画素幅に対応する広がり以上に撮影
範囲の幅が広がることはない。一方、移動方向での画素
幅については、上記したように露光時間内において各画
素の位置が変化してしまうために、撮影範囲の幅が画素
幅に対応する広がり以上に広がってしまう。
【0008】これに対して、撮像センサの各画素におけ
る移動体の移動方向についての画素幅を小さくすれば、
移動方向での撮影範囲の幅の広がりが低減されるので、
画像の解像度が向上される。しかしながら、このように
画素幅を小さくすると、画素面積が小さくなるために各
画素での撮像感度が低下してしまう。このため、移動体
の移動速度を低速として撮影を行ったり、画像データを
取得するための1回当たりの露光時間を長くすることが
必要となるなど、撮影装置を用いた地表面等の撮影の効
率が低下する。また、撮影装置の構成としては、撮像セ
ンサでの画素幅を小さくしたことに対応して、撮像セン
サへの導光光学系の精度を高くしなくてはならず、撮影
装置が高コスト化する。
【0009】本発明は、以上の問題点を解決するために
なされたものであり、撮影効率の低下や撮影装置の高コ
スト化等の問題を生じることなく、移動体の移動方向に
ついての画像の解像度の劣化を抑制することが可能な移
動体搭載用撮影装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明による移動体搭載用撮影装置は、移動
体に搭載されて、移動体からの撮影対象の撮影に用いら
れる撮影装置であって、(1)移動体の移動方向となる
第1の方向に略直交する第2の方向が一方の画素の配列
方向となるように配置され、移動体の移動に伴って変化
する撮影位置で撮影対象を撮影して画像データを取得す
る撮像センサと、(2)撮像センサの姿勢情報に基づい
て、撮像センサの光軸が所定方向を向くようにその姿勢
を制御するスタビライザと、(3)移動体の移動に応じ
て、撮影対象における撮影位置が設定された範囲内での
位置となるように、スタビライザを介して撮像センサの
光軸を制御する光軸制御手段とを備えることを特徴とす
る。
【0011】上記した移動体搭載用撮影装置において
は、移動体に搭載される撮影装置での撮像センサの姿勢
を制御するため、姿勢制御手段であるスタビライザを設
置している。そして、このスタビライザに対して、光軸
制御手段から撮像センサの光軸を向けるべき方向等を指
示することによって、撮影の各時点における撮像センサ
による撮影位置(撮影範囲)が所定の位置となるよう
に、撮像センサの光軸を制御している。
【0012】このような構成を有する撮影装置によれ
ば、撮像センサの各画素の撮影対象に対する位置、及び
撮像センサによる撮影対象での撮影位置の変化に好適に
対応しつつ、移動体からみて撮像センサの光軸が向いて
いる方向を各時点で制御することができる。したがっ
て、撮影装置を移動体に搭載して撮影を行う場合でも、
移動体の移動方向についての画像の解像度の劣化を抑制
することが可能となる。また、撮像センサの画素幅を小
さくすることが不要となるので、撮影効率の低下や撮影
装置の高コスト化等の問題を生じることがない。
【0013】上記した移動体搭載用撮影装置において
は、撮像センサは、第2の方向を長手方向として配置さ
れ、撮影位置で撮影対象を撮影して、画像データとして
1次元画像データを取得するリニアセンサであることが
好ましい。あるいは、撮像センサとして、2次元画像デ
ータを取得するエリアセンサを用いても良い。
【0014】また、光軸制御手段は、撮像センサが画像
データを取得するための露光時間毎に撮影対象に対する
目標撮影位置を設定するとともに、撮影位置が露光時間
にわたって目標撮影位置と略一致するように、撮像セン
サの光軸を制御することを特徴とする。
【0015】このように、露光時間毎に設定された目標
撮影位置(目標撮影範囲)に基づいて撮像センサの光軸
の制御を行うことにより、それぞれの露光時間において
取得される画像データについて、画像の解像度を充分に
向上することができる。
【0016】また、撮像センサと同一の筐体に設置され
て撮像センサの姿勢データを計測する姿勢計測装置と、
姿勢計測装置で計測された姿勢データを解析して撮像セ
ンサの姿勢情報を算出するデータ解析手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0017】このように、画像の撮影を行う撮像センサ
に対して姿勢計測装置を設けておくことによって、移動
体とともに移動する撮像センサについて、撮影対象を撮
影する各時点での姿勢情報を取得することができる。ま
た、この姿勢情報は、スタビライザによる撮像センサの
姿勢の制御に用いることができる。
【0018】また、撮像センサの3次元の位置データを
求めるGPSと、GPSで求められた位置データを解析
して撮像センサの位置情報を算出するデータ解析手段と
を備えることを特徴とする。
【0019】このように、撮像センサに対してGPSを
設けておくことによって、移動体とともに移動する撮像
センサについて、各時点での位置情報を取得することが
できる。
【0020】また、撮像センサと撮影対象との間の距離
データを計測するレーザ距離計と、レーザ距離計で計測
された距離データを解析して撮像センサの距離情報を算
出するデータ解析手段とを備えることを特徴とする。
【0021】このように、撮像センサに対してレーザ距
離計を設けておくことによって、移動体とともに移動す
る撮像センサについて、各時点での撮影対象からの距離
(例えば高さ)情報を取得することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面とともに本発明による
移動体搭載用撮影装置の好適な実施形態について詳細に
説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同
一符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の
寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
【0023】図1は、本発明による移動体搭載用撮影装
置の一実施形態を模式的に示す構成図である。本移動体
搭載用撮影装置は、撮影対象に対して移動する移動体に
搭載されて、移動体からの撮影対象の撮影に用いられる
撮影装置である。撮影装置が搭載される移動体として
は、例えば、航空機や人工衛星などがある。また、撮影
対象としては、航空機から撮影される地表面や水面など
がある。
【0024】ここで、以下においては、説明の便宜のた
め、撮影対象からの光が撮影装置へと入射する方向をz
軸方向、移動体に搭載されたときにその移動方向となる
方向(第1の方向)をx軸方向、x軸及びz軸に直交す
る方向(第2の方向)をy軸方向とする。これらの各方
向は、例えば撮影装置を航空機に搭載した場合には、x
軸方向が航空機の進行方向、y軸方向が後述するリニア
センサの長手方向、z軸方向が下方にある地表面や水面
などの撮影対象と上方を移動する航空機とを結ぶ鉛直方
向となる。なお、以下においては、航空機に搭載して地
表面などの画像の撮影を行う場合を主に想定して撮影装
置の説明を行っているが、本撮影装置の使用形態は、こ
のような形態に限られない。
【0025】図1に示す移動体搭載用撮影装置は、撮影
対象の画像を撮影するための撮像装置1と、撮像装置1
に入射される撮影対象からの光に対して撮像装置1の前
段に設けられた導光光学系2とを備えて構成されてい
る。
【0026】撮像装置1には、撮影対象を撮影して画像
データを取得する撮像センサとして、リニアセンサ11
が設置されている。このリニアセンサ11は、画素に相
当する光検出素子をライン上に1次元に配列して1次元
画像データを取得する撮像センサ(ラインセンサ)であ
り、移動体の移動方向となるx軸方向に略直交するy軸
方向(図1においては紙面に垂直な方向)を長手方向
(1次元の画素の配列方向)として配置されている。
【0027】リニアセンサ11に対して、その撮影対象
側となる前段の所定位置には、撮影対象からの光をリニ
アセンサ11へと導光するための導光光学系2が設置さ
れている。図1に示す撮影装置においては、導光光学系
2として、撮影対象からの光を所定の焦点面に収束させ
るレンズ21が示されている。リニアセンサ11は、こ
のレンズ21による焦点面上に配置されている。
【0028】以上の構成において、撮像装置1のリニア
センサ11、及び導光光学系2のレンズ21における撮
影の光学系の光軸(以下、単にリニアセンサの光軸とい
う)が、本撮影装置による撮影方向となる。すなわち、
リニアセンサ11の光軸上にある撮影対象での位置が、
リニアセンサ11による画像データの取得の対象となる
撮影位置となる。
【0029】また、リニアセンサ11の光軸及び各画素
の位置は、移動体の移動とともに移動する。したがっ
て、本撮影装置を航空機などの移動体に搭載して撮影を
行う場合、リニアセンサ11は、移動体の移動に伴って
変化する撮影位置(撮影位置を略中心として所定の撮影
幅を有する撮影範囲)で地表面などの撮影対象を撮影し
て、1次元画像データを取得する。
【0030】これらの撮像装置1及び導光光学系2に対
して、その位置や姿勢の計測または制御を行うため、姿
勢計測装置、例えばジャイロ3と、GPS4と、スタビ
ライザ5とが設置されている。
【0031】ジャイロ3は、リニアセンサ11を含む撮
像装置1と同一の筐体に設置されており、リニアセンサ
11の各時点(例えば撮影対象を撮影する時点)におけ
る姿勢データを計測する。姿勢データは、例えば、リニ
アセンサ11の3軸の傾きを表すロール角ω、ピッチ角
φ、及びヨー角κとして計測される。また、GPS4
は、リニアセンサ11の各時点における位置データを求
める。位置データは、例えば、リニアセンサ11の3次
元の位置を示すx座標、y座標、及びz座標として求め
られる。
【0032】スタビライザ5は、リニアセンサ11の光
軸が所定の方向を向くように、リニアセンサ11を含む
撮像装置1の姿勢を制御する機能を有する姿勢制御手段
である。また、このスタビライザ5は、撮影装置が航空
機等の移動体に搭載された場合に、移動体の振動や揺れ
を吸収し、リニアセンサ11の姿勢を保持する機能を有
する。このようなスタビライザ5によるリニアセンサ1
1の姿勢の制御は、リニアセンサ11の姿勢情報に基づ
いて行われる。
【0033】撮像装置1、導光光学系2、ジャイロ3、
GPS4、及びスタビライザ5を含む移動体搭載用撮影
装置の各部の動作や各データ等は、処理装置6によって
処理及び制御されている。この処理装置6は、必要なデ
ータ処理機能や動作制御機能等を有する単一の処理装
置、またはそれぞれ特定の機能を有する複数の処理装置
から構成される。図1の構成においては、処理装置6に
は、ジャイロ3で計測された姿勢データおよびGPS4
で求められた位置データを解析して、リニアセンサ11
の姿勢情報及び位置情報を算出するデータ解析手段とし
て、データ解析装置61が設けられている。
【0034】また、この処理装置6に対して、表示装置
62と、記録装置63とが接続されている。表示装置6
2は、処理装置6で取得または処理された各データを必
要に応じて表示する。表示されるデータとしては、例え
ば、リニアセンサ11によって撮影された画像データ
や、撮像装置1による撮影対象の撮影状況を示すデータ
などがある。また、記録装置63は、処理装置6で取得
または処理された各データを必要に応じて記録媒体に記
録する。記録されるデータとしては、例えば、リニアセ
ンサ11によって撮影された画像データ、ジャイロ3に
よって計測された姿勢データ、GPS4によって求めら
れた位置データなどがある。
【0035】さらに、本実施形態においては、処理装置
6に対して、スタビライザ5を介してリニアセンサ11
の光軸を制御する光軸制御手段である光軸制御装置7が
接続されている。この光軸制御装置7は、本撮影装置を
移動体に搭載して撮影を行う場合に、移動体の移動に応
じて、撮影対象における撮影位置が設定された範囲内で
の所定の位置となるように、スタビライザ5を介してリ
ニアセンサ11の光軸を制御する。
【0036】以上の構成において、地表面や水面などの
撮影対象から、移動体に搭載された撮影装置へとz軸方
向に沿って伝搬した光は、レンズ21を含む導光光学系
2を介して撮像装置1へと入射する。そして、撮像セン
サであるリニアセンサ11によって、撮影対象の画像デ
ータが取得される。処理装置6は、リニアセンサ11を
含む撮像装置1及び導光光学系2を駆動制御することに
よって、本撮影装置による撮影対象の撮影動作を制御す
る。
【0037】また、処理装置6に設けられたデータ解析
装置61には、ジャイロ3によって計測されたリニアセ
ンサ11の姿勢データ、およびGPS4によって求めら
れたリニアセンサ11の位置データが入力されている。
データ解析装置61は、それらの姿勢データ及び位置デ
ータに基づいて、各時点におけるリニアセンサ11の姿
勢及び位置を判断する。データ解析装置61によって算
出されたリニアセンサ11の姿勢情報及び位置情報は、
処理装置6による撮影動作の制御において、必要に応じ
て参照される。
【0038】また、リニアセンサ11の姿勢情報及び位
置情報は、スタビライザ5におけるリニアセンサ11の
姿勢制御動作について指示を行う光軸制御装置7へと送
られる。光軸制御装置7は、処理装置6から入力された
姿勢情報及び位置情報を参照し、スタビライザ5に対し
て、リニアセンサ11の姿勢制御動作に関する指示を行
う。これによって、撮影対象における撮影位置が設定さ
れた範囲内での位置となるようにリニアセンサ11の光
軸が制御される。
【0039】本実施形態による移動体搭載用撮影装置の
効果について説明する。
【0040】図1に示した移動体搭載用撮影装置におい
ては、移動体に搭載される撮影装置での撮像センサであ
るリニアセンサ11の姿勢を制御するため、スタビライ
ザ5を設置している。そして、このスタビライザ5に対
して、光軸制御装置7からリニアセンサ11の光軸を向
けるべき方向等を指示することによって、撮影の各時点
におけるリニアセンサ11による撮影位置(撮影範囲)
が所定の位置となるように、リニアセンサ11の光軸を
制御している。
【0041】このような構成によれば、y軸方向に配列
されているリニアセンサ11の各画素の撮影対象に対す
る位置、及びリニアセンサ11による撮影対象での撮影
位置の変化に好適に対応しつつ、移動体及び移動体に搭
載された撮影装置からみてリニアセンサ11の光軸が向
いている方向を各時点で制御することができる。
【0042】すなわち、例えば撮影装置を航空機に搭載
して地表面を撮影する場合を考えると、リニアセンサ1
1によって地表面を撮影して1次元画像データを取得す
る際に、1回の画像データの取得に要する露光時間内に
おいて、地表面上での撮影位置が航空機の進行方向に変
化する。そして、この撮影位置の変化により、撮影装置
を用いて撮影される画像において、進行方向についての
解像度が劣化する。
【0043】これに対して、上記構成を有する撮影装置
を移動体搭載用撮影装置として適用した場合、画像デー
タを取得する露光時間内で、移動体の移動に応じてリニ
アセンサ11の光軸が向いている方向を変えることがで
きる。これにより、撮影装置による各時点での撮影位置
を好適な位置に保持することが可能となる。
【0044】以上より、本実施形態の撮影装置によれ
ば、撮影装置を移動体に搭載して撮影を行う場合でも、
移動体の移動方向についての画像の解像度の劣化を抑制
することが可能となる。また、解像度を向上させるため
にx軸方向についてのリニアセンサ11の画素幅を小さ
くすることが不要となるので、撮影効率の低下や撮影装
置の高コスト化等の問題を生じることがない。
【0045】光軸制御装置7による具体的な光軸制御方
法としては、例えば、リニアセンサ11が1次元画像デ
ータを取得するために要する露光時間に対して、露光時
間毎に撮影対象に対する目標撮影位置(あるいは目標撮
影範囲)を設定するとともに、撮影位置が露光時間にわ
たって目標撮影位置と略一致するように、各時点でのリ
ニアセンサ11の光軸を制御することが好ましい。
【0046】このように、露光時間毎に設定された目標
撮影位置に基づいてリニアセンサ11の光軸の制御を行
うことにより、それぞれの露光時間において取得される
1次元画像データについて、画像の解像度を充分に向上
することができる。なお、この光軸制御方法について
は、詳しく後述する。
【0047】また、図1に示した撮影装置においては、
リニアセンサ11の姿勢情報を取得するため、姿勢デー
タを計測するジャイロ3を設けている。これにより、移
動体とともに移動するリニアセンサ11について、撮影
対象を撮影する各時点での姿勢情報をリアルタイムで高
精度に取得することができる。また、このジャイロ3を
用いて得られた姿勢情報は、上述したように、スタビラ
イザ5及び光軸制御装置7によるリニアセンサ11の姿
勢の制御に用いることができる。
【0048】また、リニアセンサ11の位置情報を取得
するため、位置データを計測するGPS4を設けてい
る。これにより、リニアセンサ11について、撮影対象
を撮影する各時点での位置情報をリアルタイムで取得す
ることができる。また、このGPS4を用いて得られた
位置情報は、上述したように、スタビライザ5及び光軸
制御装置7によるリニアセンサ11の姿勢の制御に用い
ることができる。
【0049】ただし、リニアセンサ11の姿勢情報及び
位置情報の取得については、図1に示したジャイロ3及
びGPS4以外の装置やデータを用いる構成としても良
い。
【0050】ここで、移動体及び移動体に搭載された撮
影装置からみた撮影対象での撮影位置及び撮影範囲は、
リニアセンサ11の光軸が向いている方向と、リニアセ
ンサ11及び撮影対象の間の距離とに依存する。したが
って、光軸制御装置7によるリニアセンサ11の光軸の
制御においては、リニアセンサ11と撮影対象との間の
距離情報が必要とされる場合がある。
【0051】例えば撮影装置を航空機に搭載して地表面
を撮影する場合を考えると、上記したリニアセンサ11
と撮影対象との間の距離は、地表面からのリニアセンサ
11の高さに相当する。この場合、リニアセンサ11の
高さ情報としては、航空機の飛行コースからあらかじめ
高さデータを求めておき、その高さデータを高さ情報と
して用いることができる。
【0052】また、図1に示した撮影装置のようにGP
S4を備えている構成においては、GPS4を用いて取
得された3次元の位置情報から算出される高さを高さ情
報として用いることが可能である。これにより、リニア
センサ11について、撮影対象を撮影する各時点での高
さ情報をリアルタイムで取得することができる。
【0053】あるいは、図1に示すように、リニアセン
サ11と撮影対象との間の距離データを、レーザ光を用
いて計測するレーザ距離計8を撮影装置に設置してお
き、処理装置6のデータ解析装置61において、レーザ
距離計8で計測された距離データを解析して、リニアセ
ンサ11の距離情報を算出する構成としても良い。この
ような構成により、GPS4を用いる場合に比べて、リ
アルタイムでの距離情報を高精度で取得することが可能
となる。
【0054】上記構成を有する移動体搭載用撮影装置に
よる撮影対象の撮影動作について、具体例とともにさら
に説明する。
【0055】まず、比較のため、従来の移動体搭載用撮
影装置による撮影対象の撮影動作について説明する。
【0056】図2は、従来の移動体搭載用撮影装置によ
る撮影対象の撮影動作を示す模式図である。以下におい
ては、移動体として航空機を想定し、航空機に移動体搭
載用撮影装置を搭載して、撮影対象である地表面を撮影
する場合での撮影動作について説明する。具体的な撮影
条件としては、航空機の地表面からの高さ(移動体と撮
影対象との距離)については、一定の高さhで航空機が
飛行しているものとする。また、航空機の移動速度につ
いては、その進行方向であるx軸方向に対して一定速度
vで飛行しているものとする。
【0057】また、地表面の撮影において、リニアセン
サが1回の1次元画像データの取得に要する露光時間を
Δtとする。また、リニアセンサから距離hだけ離れて
いる地表面におけるリニアセンサの撮影範囲について、
x軸方向についての撮影幅をΔxとする。この撮影幅Δ
xは、図2に示すように、リニアセンサの各画素におけ
るx軸方向についての画素幅に対応している。また、Δ
tの露光時間での航空機及び撮影装置のx軸方向への移
動距離は、移動速度vからv×Δtと求められるが、こ
こでは、簡単のためΔx=v×Δtとする。
【0058】図2は、時刻tAからtB=tA+Δtまで
を1回の露光時間として、その露光時間Δt内でのリニ
アセンサによる地表面の撮影動作を示している。ここ
で、図2(a)は、地表面でのx軸方向の各撮影位置に
対する実効的な露光時間を示すグラフである。また、図
2(b)は、時刻tA及びtBにおけるリニアセンサの位
置、姿勢、及びリニアセンサによる撮影範囲等を示す図
である。
【0059】従来の撮影装置での撮影動作を示す本動作
例においては、撮像装置に設けられているリニアセンサ
の光軸は、時刻tAからtBまでの露光時間Δtの全体に
わたって、常に鉛直下方であるz軸方向と略一致するよ
うに制御されている。
【0060】図2(b)において、符号9Aで表す撮像
装置は、露光時間の開始時刻である時刻tAでの撮像装
置の位置及び姿勢を示している。時刻tAにおいては、
撮像装置9Aのリニアセンサによる地表面での撮影位置
は、リニアセンサの鉛直下方にある位置A(x=xA
となっている。また、時刻tAでの撮影範囲は、撮影位
置Aを中心とした、撮影幅Δxで位置P1(x=x1)か
らP0(x=x0)までの範囲RAとなっている。
【0061】また、符号9Bで表す撮像装置は、露光時
間の終了時刻である時刻tBでの撮像装置の位置及び姿
勢を示している。時刻tBにおいては、撮像装置9Bのリ
ニアセンサによる地表面での撮影位置は、リニアセンサ
の鉛直下方で位置Aからx軸方向に+Δxの位置にある
位置B(x=xB)となっている。また、時刻tBでの撮
影範囲は、撮影位置Bを中心とした、撮影幅Δxで位置
0(x=x0)からP2(x=x2)までの範囲RBとな
っている。
【0062】時刻tAからtBまでの露光時間Δtにおい
ては、リニアセンサによる撮影範囲は、開始時刻tA
の範囲RAから終了時刻tBでの範囲RBまで、一定速度
vでx軸方向に変化する。したがって、露光時間Δtの
全体としての撮影範囲は、撮影幅2Δxで位置P1(x
=x1)からP2(x=x2=x1+2Δx)までの範囲R
A+RBとなる。
【0063】この露光時間でリニアセンサによって取得
される画像データにおいて、x軸方向の位置に対する実
効的な露光時間分布は、図2(a)に実線のグラフで示
す分布となる。すなわち、露光時間全体での撮影範囲R
A+RBに対し、その中心位置となる撮影位置P0では、
時刻tAからtBまで常にリニアセンサの撮影範囲内に入
っているため、実効的な露光時間は露光時間全体と等し
いΔtとなる。そして、この露光時間は中心位置P0
ら撮影範囲RA+RBの両端の位置P1及びP2に向かって
それぞれ直線的に減少していき、位置P1及びP2の外側
では露光時間が0となる。
【0064】また、この露光時間の次の露光時間となる
時刻tBからtC=tB+Δtまでの露光時間を考える
と、図2中に破線によって撮像装置の位置、姿勢、及び
得られる露光時間分布を示すように、位置P2を中心と
して時刻tAからtBまでの露光時間と同様の露光時間分
布が得られる。以降の露光時間についても同様である。
【0065】このように、従来の移動体搭載用撮影装置
における撮影動作では、移動体の移動方向についての1
回の撮影での撮影範囲は、画像データの取得に要する露
光時間内において移動体が移動するため、その撮影幅
(2Δx)がリニアセンサの画素幅に対応する撮影幅
(Δx)よりも広くなってしまう。この撮影範囲の広が
りにより、撮影装置によって撮影される画像において、
移動体の移動方向についての解像度が劣化してしまう。
【0066】これに対して、本発明による移動体搭載用
撮影装置は、移動体の移動に合わせてリニアセンサの光
軸を、移動方向に対する影響を打ち消すように逆方向に
変化させるように制御して、上記した撮影範囲の広がり
を抑制するものである。以下、図1に示した構成を有す
る移動体搭載用撮影装置による撮影対象の撮影動作につ
いて説明する。
【0067】図3は、図1に示した移動体搭載用撮影装
置による撮影対象の撮影動作の一例を示す模式図であ
る。ここで、航空機の地表面からの高さh、x軸方向に
対する航空機の移動速度v、露光時間Δt、及び画素幅
に対応するx軸方向についての撮影幅Δx等の撮影条件
については、図2に示した撮影動作と同様とする。
【0068】図3は、時刻tAからtB=tA+Δtまで
を1回の露光時間として、その露光時間Δt内でのリニ
アセンサによる地表面の撮影動作を示している。ここ
で、図3(a)は、地表面でのx軸方向の各撮影位置に
対する実効的な露光時間を示すグラフである。また、図
3(b)は、時刻tA、t0、及びtBにおけるリニアセ
ンサの位置、姿勢、及びリニアセンサによる撮影範囲等
を示す図である。
【0069】図1に示した撮影装置での撮影動作を示す
本動作例においては、撮像装置1のリニアセンサ11が
1次元画像データを取得するために要する露光時間Δt
に対して、時刻tAからtBまでの露光時間Δt内でのリ
ニアセンサ11の移動範囲の中心位置となる位置P0
地表面に対する目標撮影位置として設定している。そし
て、リニアセンサによる各時点での撮影位置が露光時間
Δtの全体にわたって設定された目標撮影位置P0と一
致するように、リニアセンサの光軸が制御されている。
【0070】図3(b)において、符号1Aで表す撮像
装置は、図1に示した構成を有する撮像装置であり、露
光時間の開始時刻である時刻tAでの撮像装置の位置及
び姿勢を示している。時刻tAにおいては、撮像装置1A
のリニアセンサによる地表面での撮影位置は、この露光
時間での目標撮影位置として設定された位置P0となっ
ている。
【0071】具体的に説明すると、時刻tAにおいて
は、図4に示すように、撮像装置1Aのリニアセンサの
鉛直下方にある地表面での位置は、目標撮影位置P0
らx軸方向に−Δx/2の位置にある位置Aとなってい
る。これに対して、リニアセンサによる撮影位置を目標
撮影位置P0と一致させるため、時刻tAにおけるリニア
センサの光軸は、z軸に対してなすx軸方向への傾き角
度θが+θd=+Δx/2hとなるように、x軸方向の
前方へと傾けられている。このとき、時刻tAでの撮影
範囲は、目標撮影位置P0を中心とした、撮影幅Δxで
位置A(x=xA)からB(x=xB)までの範囲R0
略一致している。
【0072】また、符号10で表す撮像装置は、露光時
間の中心時刻である時刻t0での撮像装置の位置及び姿
勢を示している。時刻t0においては、撮像装置10のリ
ニアセンサによる地表面での撮影位置は、リニアセンサ
の鉛直下方にある位置であり、かつ、この露光時間での
目標撮影位置として設定された位置P0となっている。
また、時刻t0での撮影範囲は、目標撮影位置P0を中心
とした、撮影幅Δxで位置A(x=xA)からB(x=
B)までの範囲R0となっている。
【0073】また、符号1Bで表す撮像装置は、露光時
間の終了時刻である時刻tBでの撮像装置の位置及び姿
勢を示している。時刻tBにおいては、撮像装置1Bのリ
ニアセンサによる地表面での撮影位置は、この露光時間
での目標撮影位置として設定された位置P0となってい
る。
【0074】具体的に説明すると、時刻tBにおいて
は、時刻tAと同様に、撮像装置1Bのリニアセンサの鉛
直下方にある地表面での位置は、目標撮影位置P0から
x軸方向に+Δx/2の位置にある位置Bとなってい
る。これに対して、リニアセンサによる撮影位置を目標
撮影位置P0と一致させるため、時刻tBにおけるリニア
センサの光軸は、傾き角度θが−θd=−Δx/2hと
なるように、x軸方向の後方へと傾けられている。この
とき、時刻tBでの撮影範囲は、目標撮影位置P0を中心
とした、撮影幅Δxで位置A(x=xA)からB(x=
B)までの範囲R0と略一致している。
【0075】図5は、図3に示した撮影動作でのリニア
センサの光軸の傾き角度の変化を示すグラフである。こ
の撮影動作では、時刻tAからtBまでの露光時間Δtに
おいて、リニアセンサの光軸の傾き角度θは、開始時刻
Aでθ=+θd、中心時刻t 0でθ=0、終了時刻tB
θ=−θdとなるように直線的に変化する。
【0076】これにより、時刻tAからtBまでの各時刻
において、リニアセンサによる地表面での撮影位置は、
設定された目標撮影位置P0に略一致している。また、
時刻tAからtBまでの各時刻において、リニアセンサに
よる地表面での撮影範囲は、撮影幅Δxで位置A(x=
A)からB(x=xB)までの範囲R0と略一致してい
る。したがって、露光時間Δtの全体としての撮影範囲
は、撮影幅Δxで位置AからBまでの範囲、すなわち撮
影位置のx座標がxAからxB(xB=xA+Δx)までの
範囲となる。
【0077】この露光時間でリニアセンサによって取得
される画像データにおいて、x軸方向の位置に対する実
効的な露光時間分布は、図3(a)に実線のグラフで示
す分布となる。すなわち、上記した撮影動作では、露光
時間全体で撮影位置及び撮影範囲がP0及びR0でそれぞ
れ略一定となっているため、撮影範囲R0の全体にわた
る各位置で、実効的な露光時間が露光時間全体と等しい
Δtとなる。したがって、このような撮影動作によれ
ば、撮影装置を航空機等の移動体に搭載して撮影を行う
場合でも、移動方向についての画像の解像度が好適に保
持される。
【0078】ここで、例えば本撮影装置を航空機に搭載
して地表面の撮影を行う場合、一定速度で飛行する航空
機から、一定の露光時間Δtでの画像データの取得を繰
り返し行って、広範囲での地表面の画像を撮影する場合
がある。このように、露光時間Δtでの画像データの取
得が周期的に繰り返されるとすると、上記した露光時間
の次の露光時間は、時刻tBからtC=tB+Δtまでの
露光時間Δtとなる(図5参照)。この露光時間では、
まず時刻tBにおいて前回の画像データの取得を終了す
ると同時に、リニアセンサの光軸の傾き角度θを−θd
から+θdへと変化させて、撮影装置を露光時間の開始
時刻での姿勢に戻す。
【0079】そして、時刻tAからtBまでの露光時間と
同様に、時刻tBからtCまでの露光時間Δtにおいて、
リニアセンサの光軸の傾き角度θを、開始時刻tBでθ
=+θd、終了時刻tCでθ=−θdとなるように直線的
に変化させる。このとき、この時刻tBからtCまでの露
光時間では、図3中に破線によって撮像装置の位置、姿
勢、及び得られる露光時間分布を示すように、時刻tA
からtBまでの露光時間と同様の露光時間分布が得られ
る。さらに、同様の撮影動作を周期Δtで繰り返すこと
により、地表面の画像データを、それぞれ好適な解像度
で連続的に取得することができる。
【0080】本発明による移動体搭載用撮影装置は、上
述した実施形態に限られるものではなく、様々な変形が
可能である。例えば、図1に示した撮影装置において
は、画像データを取得する撮像センサとして、単一のリ
ニアセンサ11を設けている。これに対して、例えば3
個のリニアセンサを、それぞれy軸方向を長手方向とし
て互いに略平行に設置してスリーラインセンサとするな
ど、複数のリニアセンサを撮影装置に設ける構成として
も良い。あるいは、撮像センサとして、2次元画像デー
タを取得するエリアセンサを用いても良い。
【0081】
【発明の効果】本発明による移動体搭載用撮影装置は、
以上詳細に説明したように、次のような効果を得る。す
なわち、移動体に搭載される撮影装置において、撮像セ
ンサの姿勢を制御するスタビライザを設置するととも
に、スタビライザに対して、光軸制御手段から撮像セン
サの光軸を向けるべき方向等を指示して、撮影の各時点
における撮像センサによる撮影位置を制御する撮影装置
によれば、撮像センサによる撮影対象での撮影位置の変
化に好適に対応しつつ、移動体からみて撮像センサの光
軸が向いている方向を各時点で制御することができる。
【0082】したがって、撮影装置を移動体に搭載して
撮影を行う場合でも、移動体の移動方向についての画像
の解像度の劣化を抑制することが可能となる。また、撮
像センサの移動方向についての画素幅を小さくすること
が不要となるので、撮影効率の低下や撮影装置の高コス
ト化等の問題を生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】移動体搭載用撮影装置の一実施形態を模式的に
示す構成図である。
【図2】従来の移動体搭載用撮影装置による撮影対象の
撮影動作を示す模式図である。
【図3】図1に示した移動体搭載用撮影装置による撮影
対象の撮影動作を示す模式図である。
【図4】図3に示した撮影動作でのリニアセンサの光軸
の制御について説明する図である。
【図5】図3に示した撮影動作でのリニアセンサの光軸
の傾き角度の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1…撮像装置、11…リニアセンサ、2…導光光学系、
21…レンズ、3…ジャイロ、4…GPS、5…スタビ
ライザ、6…処理装置、61…データ解析装置、62…
表示装置、63…記録装置、7…光軸制御装置、8…レ
ーザ距離計。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体に搭載されて、移動体からの撮影
    対象の撮影に用いられる撮影装置であって、 移動体の移動方向となる第1の方向に略直交する第2の
    方向が一方の画素の配列方向となるように配置され、前
    記移動体の移動に伴って変化する撮影位置で撮影対象を
    撮影して画像データを取得する撮像センサと、 前記撮像センサの姿勢情報に基づいて、前記撮像センサ
    の光軸が所定方向を向くようにその姿勢を制御するスタ
    ビライザと、 前記移動体の移動に応じて、前記撮影対象における前記
    撮影位置が設定された範囲内での位置となるように、前
    記スタビライザを介して前記撮像センサの光軸を制御す
    る光軸制御手段とを備えることを特徴とする移動体搭載
    用撮影装置。
  2. 【請求項2】 前記撮像センサは、前記第2の方向を長
    手方向として配置され、前記撮影位置で前記撮影対象を
    撮影して、前記画像データとして1次元画像データを取
    得するリニアセンサであることを特徴とする請求項1記
    載の移動体搭載用撮影装置。
  3. 【請求項3】 前記光軸制御手段は、前記撮像センサが
    前記画像データを取得するための露光時間毎に前記撮影
    対象に対する目標撮影位置を設定するとともに、前記撮
    影位置が前記露光時間にわたって前記目標撮影位置と略
    一致するように、前記撮像センサの光軸を制御すること
    を特徴とする請求項1記載の移動体搭載用撮影装置。
  4. 【請求項4】 前記撮像センサと同一の筐体に設置され
    て前記撮像センサの姿勢データを計測する姿勢計測装置
    と、前記姿勢計測装置で計測された前記姿勢データを解
    析して前記撮像センサの前記姿勢情報を算出するデータ
    解析手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の移
    動体搭載用撮影装置。
  5. 【請求項5】 前記撮像センサの3次元の位置データを
    求めるGPSと、前記GPSで求められた前記位置デー
    タを解析して前記撮像センサの位置情報を算出するデー
    タ解析手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の
    移動体搭載用撮影装置。
  6. 【請求項6】 前記撮像センサと前記撮影対象との間の
    距離データを計測するレーザ距離計と、前記レーザ距離
    計で計測された前記距離データを解析して前記撮像セン
    サの距離情報を算出するデータ解析手段とを備えること
    を特徴とする請求項1記載の移動体搭載用撮影装置。
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