JP2803130B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2803130B2
JP2803130B2 JP1044054A JP4405489A JP2803130B2 JP 2803130 B2 JP2803130 B2 JP 2803130B2 JP 1044054 A JP1044054 A JP 1044054A JP 4405489 A JP4405489 A JP 4405489A JP 2803130 B2 JP2803130 B2 JP 2803130B2
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好彦 廣田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ハードコピー画像を形成するための画像信
号を出力する画像処理装置に関する。
〔従来の技術〕
一般にフルカラーのハードコピー画像を形成する場
合、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の
減色系3色の色材料(トナー、インクなど)を順に紙面
に付着させることにより原画像の色彩が再現される。画
像信号は色材料の付着量を制御するものである。
したがって、カラー原画像が加色系3原色、即ち、レ
ッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)に色分解さ
れている場合には、加色系各色の画像データからBP処理
(墨版生成)、UCR処理(下色除去)、色修正マスキン
グ処理からなる一連の画像処理(色補正処理)により色
材料の各色に対応する画像信号が生成される。
色材料は、YはB領域のみを、MはG領域のみを、C
はR領域のみをそれぞれ吸収する分光特性(波長吸収特
性)を呈するのが望ましいが、実際の色材料の分光特性
は理想的でなく、副吸収と呼ばれる不要な分光吸収が存
在する。
第25図は電子写真法によるカラー画像形成に用いられ
るイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)トナ
ーの一般的な分光特性を示すグラフであり、横軸は入射
光の波長、縦軸は光吸収に相応する反射率である。
同図のように、Yトナーは色純度の高い良好な分光特
性を示すが、CトナーはG領域に副吸収があり、B領域
にも少量の副吸収がみられる。また、MトナーではB領
域に副吸収がある。
このため、これらのトナーを用いて重ね刷りを行うと
再生色に濁りが生じる。
例えば、MとYとの混色によりレッド(R)を再現す
る場合には、Mトナー中のY成分(B領域を吸収する成
分)が過剰であり、黄色味がかった濁った赤色となる。
そこで、予めMトナーと混色するYトナーの付着量を減
らすようにすれば純度の高いRを再現することができ
る。
このようにトナーの各色に対応する画像データの相互
の配分比を調整する処理を色修正マスキングといい、ハ
ードコピー画像形成においては不可欠の画像処理であ
る。
また、3色の色材料を順次重ね合わせて色再現を行う
場合、純粋な黒の再現は難しく、特に文字や細線画像で
は色ずれが生じて画質が低下するので、通常のカラー画
像形成ではYMCにブラック(Bk)を加えた4色の色材料
による重ね刷りが行われている。
Y、M、Cの各色の画像データからBkの画像データを
生成する処理は墨版生成(BP処理)と呼ばれ、Bk画像デ
ータの生成に伴って、Y、M、Cの各色の画像データか
らBkで補われる成分を差し引く下色除去(UCR)処理が
施される。BP処理及びUCR処理により、レジストレーシ
ョン(色の混ざり具合)の優れた高画質の画像形成が可
能となり、Y、M、Cの色材料の消費量を低減させるこ
とができる。
これらBP処理、UCR処理、色修正マスキング処理から
なる一連の色補正処理はCPU(中央処理装置)による演
算により行うこともできるが、原画像の読み取りから画
像信号の送出までの処理に即時性が要求される画像読み
取り装置では色補正処理用の専用ハードウェアにより行
われる。第26図は従来の画像読み取り装置の備えられて
いる色補正回路99のブロック図である。
色補正回路99は、加色系3色の画像データGD、BD、RD
の中の最小画像データDminを選別する最小画像データ選
別手段91、下色除去係数データUと最小画像データDmin
との乗算を行い下色画像データUDを出力する乗算器92、
墨版係数データKと最小画像データDminとの乗算を粉い
墨版画像データBkを出力する乗算器93、下色画像データ
UDに基づいて加色系各色の画像データGD、BD、RDに対応
する下色除去画像データDg、Db、Drを生成するUCR演算
手段94、下色除去画像データDg、Db、Drを択一的に選択
する選択手段95、及び加色系各色に応じたマスキング係
数データa1、b1、c1に基づいて減色系画像データYD、M
D、CDを生成する色修正マスキング手段96を有してい
る。
例えば、当該画像読み取り装置が減色系のYに対応す
る画像信号を送出するときには、選択手段95の切り換え
回路95g、95b、95rは図の矢印で示すように、それぞれ
下色除去画像データDg、Dr、Dbを選択する。それによ
り、色修正マスキング手段96での乗算及び加算演算の結
果、生成される画像データYDはa1・Dg+b1・Dr+c1・Db
となる。
この色補正回路99のように、乗算器や加算器などの演
算手段によりBP処理、UCR処理、及び色修正マスキング
処理を施すものは、色修正マスキングにテーブル索引方
式を用いるものに比べると、複雑な関数演算処理は望め
ないが大容量のテーブル索引用ROMが不要なので、高速
処理が可能であり、また安価である。
〔発明が解決しようとする課題〕
画像読み取り装置のコンパクト化、コストダウンを図
るため、色補正回路に限らず装置に備えられる電気回路
の集積化が進んでいる。
集積回路ではディスクリート回路に増して回路構成の
簡素化が要求され、例えばデジタル回路の集積化に利点
の多いゲートアレイによる場合には、より少ない数の機
能ブロックで求める演算処理を実現することが集積度を
高める上で重要な問題となっている。
本発明は、上述の問題に鑑み、色補正回路の占有面積
を削減し小型化を図った画像処理装置を提供することを
目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上述の課題を解決するため、カラー画像に
対応する加色系3原色の各色の画像データ中の最小の濃
度に対応する画像データである最小画像データを選別す
る最小画像データ選別手段と、下色除去係数データと前
記最小画像データとの乗算を行ってカラー画像の下色画
像データを出力し又は墨版係数データと前記最小画像デ
ータとの乗算を行ってカラー画像の墨版画像データを出
力する乗算手段と、下色画像データに基づいて加色系各
色の画像データに対応する下色除去画像データを生成す
る下色除去演算手段と、前記下色除去画像データ及び加
色系各色に応じたマスキング係数データに基づいて減色
系画像データを生成する色修正マスキング手段と、前記
乗算手段が前記下色除去係数データによる乗算を行うと
きは前記減色系画像データを選択し前記墨版係数データ
による乗算を行うときは前記墨版画像データを選択して
色補正画像データとして出力する画像データ選択手段と
を備えたことを特徴として構成される。
〔作 用〕
最小画像データ選別手段は、カラー画像に対応する加
色系3原色の各色の画像データから最小画像データを選
別する。
乗算手段は、下色除去係数データ又は墨版係数データ
と前記最小画像データとの乗算を行いカラー画像の下色
画像データ又は墨版画像データを出力する。
下色除去演算手段は、下色画像データに基づいて加色
系各色の画像データに対応する下色除去画像データを生
成する。
色修正マスキング手段は、加色系各色に応じたマスキ
ング係数データに基づいて減色系画像データを生成す
る。
画像データ選択手段は、前記乗算手段が下色除去係数
データによる乗算を行うときは減色系画像データを選択
し、墨版係数データによる乗算を行うときは墨版画像デ
ータを選択して色補正画像データとして出力する。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例を図面を参照しつつ説明する。
第2図はデジタル複写機Aの概略の構成を示す正面断
面図である。
デジタル複写機Aは、原稿の画像を読み取った画素信
号に種々の信号処理を施して、画像信号として出力する
イメージリーダ部IRと、イメージリーダ部IRから送られ
る画像信号に基づいて電子写真法よりカラー画像を形成
するレーザプリンタ部LPとで構成されている。
イメージリーダ部IRにおいて、原稿ガラス18上に置か
れた原稿は、露光ランプ17、ロッドレンズアレイ15、及
びイメージセンサー11によって、R(レッド)、G(グ
リーン)、B(ブルー)の加色系3原色の色信号として
読み取られる。このR、G、Bの色信号は後述する色補
正回路105によって、Y(イエロー)、M(マゼン
タ)、C(シアン)の減色系3色にBk(ブラック)を加
えた4色の信号に変換され、種々の信号処理が加えられ
た後に、レーザ光学系13を備えるレーザプリンタ部LPに
画像信号として送られる。
本実施例のデジタル複写機Aは3色分の画像メモリを
有しておらず、スライダー14は各色の画像複写毎に原稿
をスキャンし、これに基いてC、M、Y、Bkの順に各信
号がレーザプリンタ部LPに送られる。
レーザプリンタ部LPのレーザ光学系13は、走査用ポリ
ゴンミラー13a、Fθレンズ13b、反射ミラー51などを備
え、C、M、Y、Bkの信号により制御された画像形成用
レーザ光を感光ドラム1に向けて照射し、露光を行う。
感光ドラム1は反時計方向に回転駆動される。この感
光ドラム1の表面部は、導電体基板上に電荷発生層と電
荷輸送層が積層された有機感光体を備え、特にレーザ発
光波長780nm付近に高い感度を示すものが用いられてい
る。
感光ドラム1の周囲には、ドラムクリーナ4、トナー
回収ロール5、イレーサランプ3、帯電チャージャ2が
配設されるとともに、4種類の現像器が配されている。
第1の現像器6はY(イエロー)のトナーを、第2の現
像器7はM(マゼンタ)のトナーを、第3の現像器8は
C(シアン)のトナーを、第4の現像器9はブラック色
のトナーをそれぞれ供給するものであり、これらトナー
はマイナスに帯電されている。トナーの補給は、トナー
ホッパ10に貯蔵された各色のトナーを、補給信号に基
き、適時、各現像器6、7、8、9にパイプ(不図示)
を介して移送することにより行われる。
普通紙、OHP用フィルムなどの転写シート(複写紙)
は、給紙カセット19a、19bに積載されており、給紙ロー
ラ52a、52bなどによって1枚ずつ給送される。そして先
端がレジストローラ20に当接した時点で、転写シートを
一旦停止させることにより以後のタイミングをとり、同
時にスキュー補正を行っている。21はこのために用いる
ペーパセンサである。36は転写ドラムであり時計方向に
回転駆動される。この転写ドラム36は複数の先端チャッ
キング爪38を備えている。この先端チャッキング爪38は
レジストローラ20によってタイミングをとって送られて
くる複写紙の先端部をチャッキングする。
転写ドラム36を支持するフレーム22は、枢軸41を中心
に回動可能に支持され、且つスプリング40によって反時
計方向に付勢されている。これによって転写ドラム36は
感光ドラム1側に配した位置決めローラ39に圧接し、感
光ドラム1との間隔を一定に保っている。
転写ドラム36の内周側には、吸着チャージャ24、転写
チャージャ25、及び第1除電チャージャ26が配設されて
いる。転写ドラム36の外周側には、吸着チャージャ24に
対向してアース電極23が、第1除電チャージャ26に対向
して第2除電チャージャ27がそれぞれ配設され、分離爪
部Qには、分離爪28及び転写シートの分離ジャムの発生
の有無を検出するジャム検出手段90が設置されている。
ジャム検出手段90としては反射型フォトセンサを用いる
と好適である。
吸着チャージャ24は、マイナス電荷のコロナ放電を行
って、転写ドラム36の誘電体スクリーン55をマイナス帯
電させ、先端部が先端チャッキング爪38によって転写ド
ラム36にチャッキングされた状態で送られてくる複写紙
を誘電体スクリーン55に静電吸着させる。このとき、ア
ース電極23は複写紙に接触し、吸着チャージャ24による
複写紙への影響を除き、複写紙の転写ドラム36上への静
電吸着を確実なものとしている。
転写チャージャ25は、感光ドラム1と転写ドラム36と
が最接近する転写部Sに配置され、プラス電荷のコロナ
放電により、感光ドラム1上のトナー像を転写ドラム36
上の転写シートに静電転写させるものである。
第1除電チャージャ26及び第2除電チャージャ27には
交流電圧が加えられ、これら1組で除電チャージャ68を
構成する。第1除電チャージャ26は主に誘電体スクリー
ン55の除電を行って、転写シートの静電吸着力を減じ、
第2除電チャージャ27は主に分離時の転写シート表面を
除電し、分離に伴う放電と画像の飛び散りを防止する。
分離爪28によって転写ドラム36から分離された複写紙
は、コンベヤ29などのシート搬出手段Tによって定着装
置30に送られ、ここで熱定着された後、排紙トレー32に
排出される。なお、44は位置検知センサーで転写ドラム
36の回転基準位置を検知するものである。
第3図はイメージリータ部IRの光学系を示す斜視図、
第4図はイメージセンサー11の平面図、第5図は第4図
のCCDセンサーチップ11a、11bの受光部を模式的に示す
拡大図、第6図はCCDセンサーチップ11aの駆動回路を示
すブロック図、第7図はCCDセンサーチップ11a〜11eの
駆動動作を示すタイムチャート、第8図は各CCDセンサ
ーチップ11a〜11eの出力を示すタイムチャートである。
原稿台ガラス18に載置された原稿Dはイメージセンサ
ー11を備えたスライダー14により副走査方向にライン走
査され、露光ランプ17、ロッドレンズアレイ15、及びイ
メージセンサー11を有する等倍型の光学系によって、R
(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の加色系3
原色に分解されて読み取られる。ロッドレンズアレイ15
には、赤外域の光を遮断する干渉膜フィルタ(不図示)
が設けられている。
イメージセンサー11には、第4図に示すように、5個
の密着型のCCDセンサーチップ11a〜11eが、横方向(主
走査方向)に連続するように、且つ縦方向(副走査方
向)に交互に一定のピッチをあけて千鳥状に配置されて
いる。副走査方向に一定のピッチが有るために、副走査
方向の後方のCCDセンサーチップ11a、11c、11eからの出
力信号に遅れが生じるが、これは、各CCDセンサーチッ
プ11a〜11eのラインシフトゲートG1〜G7に加えるパルス
信号φV1〜φV7のタイミングを第7図のように設定する
ことにより前方のCCDセンサーチップ11b、11dからの出
力信号OSb、OSdを4ライン分遅延させることにより補正
される。
各CCDセンサーチップ11a〜11eには、その端部を第5
図に拡大して示すように、1つの大きさが62.5μm(d
=1/16mm)角の多数の素子12、12…が1列に配列されて
いる。
各素子12は3分割され、1つの分割領域が3原色RGB
の内の1色の光を受光するように分光フィルターが設け
られている。
このような1つの素子12が原画像を細分化した1つの
画素に対応し、1つの素子12の光電変換出力が1つの画
素の1色の反射光強度を表す。
第18図はイメージリーダ部IRに組み込まれた画像処理
装置Bのブロック図である。
イメージセンサー11では、主走査方向の読み取り速度
を高めるため、5つのCCDセンサーチップ11a〜11eが同
時に駆動され、それぞれから第8図のようにRGB合計で2
928画素分の有効読み取り画像信号が順にシリアル出力
される。
5つのCCDセンサーチップ11a〜11eから同時(並列)
にシリアル出力された5系統の光電変換出力のそれぞれ
は、ラインメモリ111、CPU(中央処理装置)112、ROM11
3とともに画像処理装置Bを構成する以下の各画像処理
回路101〜110で信号処理を受ける。
先ず、サンプルホールド回路及びA/D変換器を有する
デジタル化処理回路101によって量子化され、8ビット
(256階調)のデジタルデータに変換され、ラッチ回路
により各色の画像データに分離された後に5チャンネル
合成回路102へ入力される。
5チャンネル合成回路102は、画像データを各チッ
プ、各色毎に計15(3×5)個の先入れ先出し方式メモ
リに2ライン分ずつ一旦格納し、1ライン周期で各チッ
プからの画像データを順次選択して読み出し、画素の配
列(読み取り走査順)に対応するシリアル画像信号を生
成する。
これらシリアル画像信号として同時に伝送される各色
の画像データは、レーザプリンタ部において正しい色調
の画像を形成できるようホワイト・バランス補正回路10
3で各色間の相対比が調整されて規格化される。
次に、シェーディング補正回路104で、露光ランプ17
の主走査方向の配光分布(光量ムラ)と各素子12間の感
度差に対応する補正が加えられるとともに、反射光強度
に比例するデータ信号であったものが、原稿Dの読み取
り範囲を考慮した上で視覚特性に則して対数換算され
て、原稿Dの濃度に比例する濃度データ信号に変換され
る。
色補正回路105では、上述のようにRGB各色に対する濃
度データから印字用トナーの3原色Y、M、Cに対応す
る濃度データを生成するマスキング処理やBk(ブラッ
ク)に対応する濃度データを生成するBP処理(墨版生
成)、UCR処理(下色除去)、及びモノカラー変換処理
が行われ、ガンマ補正回路106で、全体的なコントラス
トを高めた鮮明画像を形成するための下地除去処理と図
外の操作キーにより指定された濃度の画像を形成するた
めの濃度調整処理が行われる。
カラー編集回路107では、ネガ・ポジ反転、カラーチ
ェンジ(色変更)、及びペイント(塗り潰し)の3種の
カラー画像編集のための処理が施される。
また、変倍・編集処理回路108は、間引き法、又は補
間法により、拡大又は縮小した変倍画像、及び移動、ミ
ラー反転などの編集画像を形成するために、濃度データ
信号の出力タイミングや出力順序、又は副走査方向の走
査速度を変える処理を行う。MTF補正回路109は、モアレ
縞の発生を防止するスムージングとエッジ損失を無くす
エッジ強調の処理を行う。
このように種々の信号処理を受けた濃度データD97〜9
0は、階調再現回路110で面積階調法により2値化処理さ
れ、画像信号VIDEO4〜0としてレーザプリンタ部LPへ送
られる。
なお、CPU112は各画像処理及びスライダー14の動作を
制御するとともに、デジタル複写機Aの上面に設けられ
た操作パネルの各種キーやカラー編集の領域指定用エデ
ィア(不図示)又は各部のセンサーからの信号入力とレ
ーザプリンタ部LPの動作を制御する図外のホストCPUと
のシリアル通信を行う。また、ラインメモリ111は特定
の処理段階の画像データを一時記憶に用いられ、ROM113
からはプログラム及び各種のデータが読み出される。
以下、信号の伝送順に各画像処理を詳述する。以下の
説明の中で符号として用いるa、b、c、d、eはそれ
ぞれ各CCDセンサーチップ11a、11b、11c、11d、11eとの
対応を示し、R、G、B、Y、M、C、Bkは上述の各色
との対応を示している。また、複数のチップ又は色に対
応するものをまとめて括弧で囲んで一括表記することが
ある。
第9図(a)〜(c)はデジタル化処理回路101のブ
ロック図、第10図は有効画素信号分のサンプル・ホール
ド動作を示す信号波形図、第11図はA/D変換動作を示す
信号波形図である。これらの図においては、各CCDセン
サーチップ11a〜11eに対応する部分の回路構成は同一で
あるので、CCDセンサーチップ11aに対応する部分のみを
図示している。
第10図のように、読み取りクロック信号RSに同期して
CCDセンサーチップ11aから出力された光電変換信号OSa
は、リエットノイズを含み、5〜6ボルトのオフセット
電位を基準に原稿Dからの反射光強度に応じて負方向に
変位するアナログ信号である。
リセットノイズを除去して画素情報を抽出するため、
第9図(a)の第1サンプル・ホールド回路121は、サ
ンプル・ホールド信号SCLK1の立ち上がりタイミングで
光電変換信号OSaのサンプリングを開始し、立ち下がり
タイミングの電位をホールドする。
また、第2サンプル・ホールド回路122は、1ライン
毎に信号SMPKに従って、遮光された素子12から出力され
る光シールド画素信号(第8図参照)のサンプリングを
行い、その電位VBaを黒レベルとしてホールドする。
第1サンプル・ホールド回路121の出力OHaは増幅器12
3により第2サンプル・ホールド回路122によって与えら
れる黒レベルを基準として差動増幅され、G、B、Rの
順に1つの画素に対応する各色の画素情報が画素信号AS
aとして出力される。
画素信号ASaは、第9図(b)のようにローパスフィ
ルタ部124、ゲイン増幅部125を介してクランプ部126へ
送られる。ローパスフィルタ部124は前段のサンプル・
ホールド動作により重畳したクロックノイズを画素信号
ASaから除去するものであり、ゲイン増幅部125はローパ
スフィルタ部124による信号損水を補うものである。こ
のゲイン増幅部125への入力に際してカップリングコン
デンサ125aにより画素信号ASaから直流成分が除かれ
る。
クランプ部126は、バッファ段を構成するトランジス
タ130及び抵抗131、クランプ用コンデンサ135、クラン
プ電位を設定するための抵抗133及びツェナーダイオー
ド134、信号SMPKに従って開閉動作を行うアナログスイ
ッチ132により構成されている。
上述のように1ライン走査の初期段階で行われる黒レ
ベルのサンプリング期間では信号SMPKは「H」であり、
このときアナログスイッチ132が閉じてクランプ用コン
デンサ135の出力側端子135aの電位は、ツェナーダイオ
ード134のブレーキダウン電圧で定まるクランプ電位V1
(≒1ボルト)になる。したがって、信号SMPKが「L」
の期間に入力される画素信号ASaはクランプ電位V1を最
低電位として変化する信号となる(第11図参照)。この
ようにクランプされた画素信号ACaはエミッタホロワ回
路からなるバッファ部127を介して第9図(c)に示すA
/D変換器140のアナログ入力端子AINに加えられる。
A/D変換器140は、第11図のようにクロック信号SCLK2
に従って、下側基準端子−REF及び上側基準端子+REFに
それぞれ加えられた電圧の間で画素信号ACaとを比較す
ることにより画素信号ACaを量子化して最小値「0」〜
最大値「255」の8ビット(256階調)の画像データDSa7
〜0に変換し、変換された画像データDSa7〜0は2段階
のラッチ動作を行う色分離回路144によってR、G、B
の各色に対応する画像データRaD17〜10、GaD17〜10、Ba
D17〜10に分離され、後段の5チャンネル合成回路102へ
送られる。
A/D変換器140の下側基準端子−REFには、D/A変換器14
1で下側基準データLREF7〜0に基づいて生成された下側
基準電位LVrefが与えられ、上側基準端子+REFには、D/
A変換器142で上側基準データHREF7〜0に基づいて生成
された上側基準電位HVrefが与えられており、両D/A変換
器141、142には基準電圧発生器143から負の電圧である
基準電圧Vrefが加えられている。
D/A変換器141、142では次の式(1)で示される演算
により下側基準電位UVref又は上側基準電位HVrefを生成
する。
Vo=(x/255)×|Vref| …(1) ここで、VoはLVref又はHVref、xはLREF7〜0又はHRE
F7〜0である。
第12図はCPU112が制御するA/D変換の基準電位設定の
フローチャートであり、このサブルーチンはデジタル複
写機Aの電源投入直後に実行される。
まず、ステップ#91で、上側基準データHREF7〜0の
初期設定を行う。設定値に最大値に近い「251」前後の
値が選ばれている。
続いてステップ#92で、下側基準データLREF7〜0に
下側基準電位LVrefがクランプ電位V1よりも若干低くな
るように初期設定を行う。
次にステップ#93でスライダー14の待機位置で露光ラ
ンプ17を消灯させた状態で基準白色板16(第3図参照)
を読み取り、ステップ#94で3色の中で最も比視感度の
大きい波長領域の画像情報であるGの画像データGaD17
〜10をラインメモリ111に格納する。
ステップ#95では、画像データGaD17〜10が最低値の
「0」であるか否かが判断され、ノーであればステップ
#96で下側基準電位LVrefを上げるため下側基準データL
REF7〜0の再設定を行ってステップ#93へ戻る。ステッ
プ#95でイエスであれば、CCDセンサーチップ11aに対す
る下側基準電位LVrefの設定が完了していることになる
ので、これらの処理を他のCCDセンサーチップ11b〜11e
に対しても行い、それぞれのA/D変換の下側基準データL
REF7〜0を設定する。全てのチップ11a〜11eの設定が完
了すると(ステップ#97)、ステップ#98に進み上側基
準電位HVrefの設定処理を開始する。
ステップ#98で、露光ランプ17を点灯させて基準白色
板16を読み取り、ステップ#99で画像データGaD17〜10
をラインメモリ111に格納する。
次にステップ#100において、各CCDセンサーチップ11
a〜11eで読み取られた画像データG(a、b、c、d、
e)D17〜10それぞれの1ライン分の平均値が等しいか
否かの判断が行われる。
ステップ#100でノーであればステップ#101で上側基
準データHREF7〜0の設定変更を行ってステップ#98へ
戻る。
ステップ#100でイエスであれば、各CCDセンサーチッ
プ11a〜11e毎に行われるA/D変換の基準レベルの均一化
が完了していることになるので、他の画像処理やデジタ
ル複写機各部の動作を制御するメインルーチンへリター
ンする。
第13図は5チャンネル合成回路102のブロック図、第1
4図は5チャンネル合成回路102の動作を示すタイムチャ
ートである。
5チャンネル合成回路102は、後段の処理の便宜を図
るため、デジタル化処理回路101でCCDセンサーチップ11
a〜11e毎に同時に量子化された画像データ(R、G、
B)aD17〜10…(R、G、B)eD17〜10を合成し、各色
毎に1ライン分ずつ画素配列に応じて連続してシリアル
出力される画像データRD27〜20、GD27〜20、BD27〜20を
生成する。各色それぞれの回路構成は同一であるので、
第13図には3色の中のRに対応する部分のみを示してい
る。
デジタル化処理回路101から出力された画像データR
(a、b、c、d、e)D17〜10はそれぞれ書込みイネ
ーブル信号▲▼に従って書き込み動作を行う先入れ
先出し方式メモリ150a〜150eに一旦格納される。書込み
イネーブル信号▲▼は1ライン周期の基準となる水
平同期信号TGと同じ1ライン周期のパルスであるが、書
込みアドレスを0にリセットするための書込みリセット
イネーブル信号▲▼は2ライン周期である。し
たがって、各先入れ先出し方式メモリ150a〜150eには2
ライン分の画像データR(a、b、c、d、e)D17〜1
0が格納される。
先入れ先立し方式メモリ150a〜150eは書き込み動作と
読み出し動作を独立に且つ同時に行うことができる。読
み出し動作は各読出しイネーブル信号▲▼〜▲
▼がアクティブ(アクティブロー)の期間に行わ
れ、各先入れ先立し方式メモリ150a〜150eは順次択一的
に読み出し動作状態となるよう制御される。また、読出
しアドレスを0にリセットするための読出しリセットイ
ネーブル信号▲▼は信号▲▼に対して
1ライン周期遅れてアクティブとなる。これにより2ラ
イン目の書き込み動作と1ライン目の読み出し動作が並
行して行われ、Dフリップフロップからなるラッチ回路
151aを介して画像データRD27〜20が1ライン分ずつ間欠
することなくシリアル信号として出力される。
なお、信号▲▼と信号▲▼はそれぞ
れ、クロック発生部152から出力されるアクセスの基準
となる信号WCK1又は信号RCK1に従ってインクリメントを
行うカウンタ153、154と、このカウンタ153、154の出力
でアドレスが指定されるROM155、156とで生成される。
なお、クロック発生部152は、各種のクロック信号、S
CLK1,SCLK1,φ1A,φ2A,φ2B,RSなどの生成も行う。
第24図(a)はイメージセンサー11の分光感度特性を
示す図、第24図(b)は露光ランプ17とロッドレンズア
レイ15の干渉膜フィルタの分光分布特性を示す図であ
る。
第24図(a),(b)から明らかなように、均一濃度
の基準白色板16(第3図参照)を読み取った場合にも、
5チャンネル合成回路102からの各色の画像データRD27
〜20、GD27〜20、BD27〜20の値には、光学系の分光特性
に起因する差異が生じる。このため、正しい色調の画像
を形成するためのホワイト・バランス補正が必要とな
る。
第15図はホワイト・バランス補正回路103のブロック
図である。
第15図において、ホワイト・バランス補正回路103
は、5チャンネル合成回路102からの各色の画像データR
D27〜20、GD27〜20、BD27〜20(各8ビット)に対してC
PU112から与えられる補正係数データWr、Wg、Wb7〜0
(各8ビット)に基づく補正を行い、RGB間の比率が1:
1:1となるように規格化された画像データRD37〜30、GD3
7〜30、BD37〜30(各8ビット)を出力する このホワイト・バランス補正回路103は、画像データ
(R、G、B)D27〜20がそれぞれ被乗数として入力さ
れる乗算器251〜253、補正係数データWr、Wg、Wb7〜0
のそれぞれと各色共通に与えられる2の補数回路258か
らの補助データNDを加算し、その算術和を乗数データMD
r、MDg、MDbとして各乗算器251〜253に与える加算器261
〜263と、各画像データ(R、G、B)D27〜20と各乗算
器261〜263の出力データを加算し補正画像データ(R、
G、B)D37〜30を生成する加算器271〜273とを有して
いる。
補正係数データWr、Wg、Wb7〜0及び補助データNDは
ともに最上位ビットとその次のビットとの間に小数点が
置かれた8桁の小数データである。即ち、最上位ビット
から順に20、2-1、2-2…2-7が割り当てられ、1/128(2
-7)刻みの小数値として扱われる。
2の補数回路258にはCPU112より被変換データCDとし
て常に80H(1000 0000B)のビット信号(整数の1)が
与えられ、補正係数データWr、Wg、Wb7〜0の最上位ビ
ット(符号ビット)が「0」ときは正の補助データNDと
して被変換データCDをそのまま出力し、符号ビットが
「1」のときには被変換データCDの2の補数、即ち「−
1」を負の補助データNDとして出力する。したがって、
乗数データMD(r、g、b)はそれぞれ、補正係数デー
タWr、Wg、Wb7〜0に「1」を加えた値、又は「1」を
引いた値となる。
第16図はCPU112が制御するホワイト・バランス補正処
理のフローチャートである。このサブルーチン処理は、
光学系の経時変化を考慮して随時実行できるが、通常は
テジタル複写機Aのメイン電源を投入する毎に原稿Dの
走査開始前に行われる。
まず、ステップ#102で、補正係数データWr、Wg、Wb7
〜0として80H(整数1)を設定する。これにより、乗
数データMD(r、g、b)は0となり、乗算器251〜253
では0倍の乗算が行われるので、加算器271〜273からは
画像データ(R、G、B)D27〜20がそのまま画像デー
タ(R、G、B)D37〜30として出力されることにな
る。
次に、ステップ#103において、スライダー14の待機
位置で露光ランプ17を点灯させ、原稿台ガラスの端部に
設けられている均一濃度の基準白色板16を読み取る。理
想的には基準白色画像を読み取ったとき、3原色の各画
像データは等しくなるが、実際には上述のようにRGB間
に差が生じる。
そこで、本実施例では、RGB間の引率を1:1:1とする規
格化を行うため、以降のステップ#104〜ステップ#108
において補正係数データWr、Wg、Wb7〜0の算出処理を
実行する。
ステップ#104で、上述のように実質的に補正されな
いまま出力された補正画像データ(R、G、B)D37〜3
0を1ライン分ずつラインメモリ111に格納し、ステップ
#105で各色毎に1ラインにおける平均値を求める。
次に、ステップ#106で、3つの平均値の中で最大の
ものを1として各色の相対データを算出し、ステップ#
107で、各相対データ間の引率が1:1:1であるか否かを判
断する。ステップ#107でイエスであれば、規格化が完
了していることになるので、他の画像処理やデジタル複
写機各部の動作を制御するメインルーチンへ戻るが、ノ
ーであれば、ステップ#108へ進む。
ステップ#108では、補正係数データWr、Wg、Wb7〜0
として、それぞれに、各色に対応する相対データの逆数
を設定し、同時に2の補数回路258に符号ビットの値を
制御信号2SCとして伝え、ステップ#103へ戻る。
例えば、R、G、Bの相対データの値が「1」、「0.
95」、「0.65」である場合、補正係数データWr7〜0と
して「1/1」を、データWg7〜0として「1/0.95」=「1
+5/95」を、データWb7〜0として「1/0.65」=「1+3
5/65」をそれぞれ設定する。したがって、この場合には
各乗算器251〜253に加えられる乗数データMDr、MDg、MD
bはそれぞれ補正係数データW(r、g、h)7〜0か
ら1を引かれるので、「0」、「5/95」、「35/65」と
なる。
ここで、ステップ#103において再び基準白色板16の
読み取りを行うと、ホワイト・バランス回路103へは前
回と同一の画像データ、つまり、相対データを求めたと
き、「1」、「95/100」、「65/100」となる画像データ
(R、G、B)D27〜20が入力される。
Gに対応する乗算器252は「5/95」倍の乗算を行い、
その結果、加算器272は乗算器252の出力である「5/10
0」と画像データGD27〜20の値である「95/100」とを加
算した「100/100」の画像データGD37〜30を出力する。
同様に、Bについても乗算及び加算演算が行われ、加
算器273からはRに対応する画像データRD37〜30と等し
い画像データBD37〜30が出力される。
したがって、基準白色板を読み取った画像データ
(R、G、B)D27〜20に対応する各色の補正後の画像
データ(R、G、B)D37〜30の相互の比は1:1:1とな
り、ホワイト・バランス補正が完了したことになる。
以後に原稿Dを読み取ったとき、ホワイト・バランス
補正回路103は、設定された補正係数データW(r、
g、b)7〜0に基づいて演算を行うことにより前段よ
り入力された画像データを補正して後段の画像処理回路
へ伝送する。
第17図はシェーディング補正回路104のブロック図で
ある。
シェーディング補正回路104は、ホワイト・バランス
補正回路103からの3原色の各色の画像データRD37〜3
0、GD37〜30、BD37〜30(各8ビット)のそれぞれに対
して備えられたシェーディング補正部SH及び濃度変換RO
M280により構成されるが、各色の回路構成は同一である
ので、第17図には画像データRD37〜30に対応する部分の
みを図示している。
このシェーディング補正部SHは、基準色画像としての
基準白色板16を読み取った1ライン分の基準画像データ
SRDを格納するRAM281、RAM281から読み出された基準画
像データSRDの逆数データIDを出力する逆数変換ROM28
2、原画像を読み取った画像データRD37〜30と逆数デー
タIDとの乗算を行う乗算器283を有している。
RAM281は、8Kバイトの容量をもち、主走査方向の1ラ
イン分(8000画素分)の基準画像データSRDを格納する
ことができるが、データの書き込みと読み出しは共通の
入出力ポートを介して行われるので、入出力データの衝
突を避けるためのゲート回路284、285が備えられ、RAM2
81に対するアドレス指定は、画像クロック信号SYNCKに
従ってインクリメントを行い1ライン周期を規定する水
平同期信号TGに従って初期設定を行うアドレスカウンタ
286によって行われる。画像クロック信号SYNCKは、上述
の各画像処理回路間の画像データの伝送タイミングの基
準となる信号である。
イメージリーダ部IRに電源が投入されると直ちにスラ
イダー14の待機位置で露光ランプ17が点灯され、原稿台
ガラスの端部に設けられている均一濃度の基準白色板16
が読み取られる。同時にCPU112から与えられる書込み制
御イネーブル信号▲▼がアクティブ(アクティ
ブロー)となり、読み取られた1ライン分の基準画像デ
ータSRDが画素の配列順にRAM281の先頭アドレスから順
に1画素分ずつ格納され、画像信号の送出準備、即ちシ
ェーディング補正の準備が完了する。
原稿Dの読み取りが開始されると、イネーブル信号▲
▼は非アクティブとなり代わってシェーディン
グ補正イネーブル信号▲▼がアクティブとなっ
て信号SYNCKに従う前段からの画像データRD37〜30の入
力に同期してRAM281の先頭アドレスから順に基準画像デ
ータSRDが読み出される。
上述のデジタル化処理回路101でのA/D変換において、
素子12からの光電変換信号の最大値が「255」(1111111
1 B)となるよう調整されているので、理想的には基準
白色画像を読み取った基準画像データSRDは全て「255」
となるが、実際には露光ランプ17の配光分布、素子12の
分光感度などに起因して「254」以下のものもあり、画
素間に差が生じる。
そこで、本実施例では、画素間の差を補い1ラインの
均一化を行うため、予め逆数変換ROM282に基準画像デー
タSRDがとり得る全ての値に対してそれぞれの逆数デー
タIDが用意されている。逆数変換ROM282は256バイトの
容量をもち、RAM281から読み出された基準画像データSD
rによりアドレス指定が行われ、指定されたアドレスの
逆数データIDが読み出される。
8ビットの逆数データIDには、各ビットに割り当てら
れた数値の総和により表示可能な「1/128(2-7)」刻み
の「0」〜「255/128」の小数のうちの「1」(1000 00
00B)〜「255/128」(1111 1111B)の小数が対応してい
る。
即ち、基準画像データSRDが「255」であれば「255/25
5」=「1」、「200」であれば「255/200」、「128」で
あれば「255/128」というように、「128」〜「255」の
基準画像データSRDに対しては最大データである「255」
を「1」として換算した逆数値が対応し、「127」以下
の基準画像データSRDについては「128」と同一の「255/
128」が対応付けられている。
乗算器283では、同一の素子12で読み取られた画像デ
ータRD37〜30と基準画像データSRDに対応する逆数デー
タIDとの乗算が行われるので、基準白色板16を読み取っ
たときに基準画像データSRDが「128」以上となる素子12
によって読み取られた画像データRD37〜30は、逆数デー
タID倍されて正しいシェーディング補正が施された補正
画像データSHD7〜0としてシェーディング補正部SHから
出力される。例えば、基準画像データSRDが「200」であ
る素子12により画像データRD37〜30が「150」のときに
は「150」×「255/200」の乗算が行われ、その結果、
「204」に補正される。
基準白色板16を読み取ったときに基準画像データSRD
が「127」以下となる画素については一律に約2倍され
て出力される。
このようにして出力された補正画像データSHD7〜0
は、濃度変換ROM280のアドレスとなり、濃度変換テーブ
ル索引アドレスとして濃度変換ROM280に加えられる。濃
度変換ROM280からは補正画像データSHD7〜0の値に対応
した対数変換データが読み出され、原稿Dの濃度に比例
する画像データRD47〜40として次段の色補正回路105へ
送出される。
第18図は色補正回路105のブロック図である。色補正
回路105は、前段から入力される加色系の画像データ
(R、G、B)D47〜40の中の最小のもの(最小画像デ
ータDMIN)を選別する最小値検出部801と、UCR係数デー
タU7〜0又はBP係数データK7〜0と最小画像データDMIN
との乗算を行う乗算器802と、加色系の各色毎に備えら
れた3個の加算器811〜813からなるUCR演算部810と、加
算器811〜813の出力がそれぞれ直接に入力される3個の
乗算器821〜823及び乗算器821〜823の各出力の総算術和
が得られるよう接続された2個の加算器824、825からな
る色修正マスキング部820と、加算器825の出力、乗算器
802の出力又はGの画像データGD47〜40を択一選択する
1個の出力セレクター830とで構成されており、加色系
の画像データ(R、G、B)D47〜40にBP処理、UCP処
理、及び色修正マスキング処理を施して画像形成に用い
る各色のトナーの付着量を制御するための画像データD5
7〜50を出力する。
BP処理を行うとき、乗算器802には予め最適化された
値「k」のBP係数データ7K〜0が乗数としてCPU112より
与えられ、最小画像データDMIN(その値を「min」とす
る)に「k」を乗じた「k×min」のデータがBkのトナ
ーに対応する墨版画像データBkD7〜0として出力セレク
ター830の選択肢入力となる。
また、UCR処理を行うときには、同じく最適化された
値「−u」のUCR係数データU7〜0が乗数として乗算器8
02に与えられ、得られた「−u×min」の下色画像デー
タDU7〜0はUCR演算部810の各加算器811〜813に共通に
加えられる。各加算器811〜813では加色系の画像データ
(R、G、B)D47〜40と下色画像データDU7〜0の加算
が行われ、加色系各色について画像データ(R、G、
B)D47〜40から最適UCR量「u×min」を減じた下色除
去画像データGUD47〜40、BUD47〜40、RUD47〜40が生成
される。
色修正マスキング部820では、次の式(2)で示され
る行列演算が行われる。
ここで、C、M、Yは減色系各色の画像データ(C、
M、Y)D7〜0であり、Gu、Bu、Ruは加色系各色の下色
除去画像データ(G、B、R)UD47〜40である。また、
gj、bj、rj(j=1、2、3)は試行実験により求めら
れた最適1次マスキング係数データであり、レーザプリ
ンタ部LPの動作に合わせて各乗算器821〜823に乗数とし
て与えられるものである。
例えば、C(シアン)トナーの付着動作のためのCD7
〜0を生成する場合は、次の式(3)で示されるように
減色系の下色除去画像データGu、Bu、Ruが配分合成され
る。
OD7〜0=g1Gu+b1Bu+r1Ru …(3) 上述のように本実施例のデジタル複写機Aは原稿Dの
全画素のデータを記憶できる容量の画像メモリを備えて
おらず、1つの原稿Dに対して最大4回の読み取り走査
を行い、C、M、Y、Bkの順にそれぞれのトナーを重ね
て付着させてカラー画像を形成する。
したがって、出力セレクター830は、減色系各色の画
像データ(C、M、Y)D7〜0、墨版画像データBkD7〜
0、モノカラー画像データMOD7〜0としての画像データ
GD47〜40のいずれかを選択して画像データD57〜50とし
て後段へ出力する。即ち、モノカラー画像形成領域を指
定するモノカラー選択信号▲▼がアクティブ
(アクティブロー)のときはモノカラー画像データMOD7
〜0を選択し、信号▲▼が非アクティブであ
り、墨版信号▲▼が「L」のときは墨版画像
データBkD7〜0を、「H」のときは減色系各色の画像デ
ータ(C、M、Y)D7〜0を選択する。
本実施例では、上述のようにUCR処理及びBP処理にお
ける最小画像データDMINを被乗数とする乗算を1個の乗
算器802で行うことにより、回路の簡素化を図ってお
り、乗算器802に対するUCR処理及びBP処理の切り換え
は、出力セレクタ830の切り換えと連動して行われる。
また、モノカラー画像データMOD7〜0として比視感度
の大きいG(グリーン)の画像データGD47〜40を用いる
ことにより、比視感度特性に適合した自然なモノカラー
画像を形成することができる。
第19図はガンマ補正回路106のブロック図、第20図
(a)〜(c)はガンマ補正回路106の入力と出力の関
係を示す図である。
ガンマ補正回路106は、所望濃度又は最適化濃度のハ
ードコピー画像を形成するため濃度係数データT7〜0に
基づいて画像データの個々の値を増減する濃度調整部50
2、形成画像の全体的なコントラストを高めるため下地
データUND7〜0に基づいて画像データの個々の値を減じ
る下地除去部501を有している。
濃度係数データT7〜0及び下地データUND7〜0は、デ
ジタル複写機Aの複写動作がマニュアルモードのとき
は、図外の操作パネルの濃度指定キーの操作により設定
され、主にモノカラー原稿の複写で選択されるオードモ
ードのときは、予備操作で検知した原稿濃度に応じて自
動的に設定される。濃度係数データT7〜0は8ビットの
最上位ビット、下位7ビットを、それぞれ整数一位、小
数点以下一〜七位に割り当てた正の小数として扱われ
る。
色補正回路105から入力された画像データD57〜50は、
まず下地除去部501で下地除去処理を受ける。例えば、
黄色の用紙に印刷されたカラー画像からなる原稿Dを白
色複写紙上に複写する場合、カラー画像が浮き出た鮮明
画像を形成しようとするときには、レーザプリンタ部LP
でのYトナーの付着動作時に入力される画像データD57
〜50を下地色(黄色)濃度に応じて減じる処理が施され
る。
CPU112により設定される下地データUND7〜0は、下地
除去部501の2の補数回路511により負数データに変換さ
れて加算器512に加えられ、加算器512により正の画像デ
ータD57〜50と負の下地データUND7〜0との加算演算が
行われる。
これにより、第20図(a)のように入力画像データD5
7〜50に対して下地データUND7〜0の分だけ低減した出
力画像データD67〜60が得られる。なお、同図において
「イ」、「ロ」、「ハ」はそれぞれ下地データDU7〜0
が「0」、「20」、「50」の場合を示しており、いずれ
の場合にも濃度調整部502によるデータの増減は行われ
ていない。つまり、無調整である。
濃度調整部502では、上述の第15図のホワイト・バラ
ンス補正回路103と同様に、限られたビット数(画像デ
ータと同じ8ビット)の処理で広範囲の多段階調整を実
現するため、乗算と加算を組み合わせた演算処理により
データの増減を行っている。
即ち、濃度調整部502は、下地除去部501を介して入力
される画像データD57〜50と濃度係数データT7〜0との
乗算を行う乗算器521、乗算器521の出力を負数データに
変換する2の補数回路522、制御信号 に従って乗算器521の出力又は2の補数回路522の出力を
選択する濃淡セレクタ523、入力される画像データD57〜
50と濃淡セレクタ523の選択出力とを加算する加算器524
から構成されており、入力される画像データD57〜50を
0〜3倍の範囲で調整する。
濃い画像を形成する場合には、イネーブル信号 は「H」となり、このとき濃淡セレクタ523は乗算器521
の出力を選択する。また、淡い画像を形成する場合に
は、イネーブル信号 は「L」となり、このとき濃淡セレクタ523は2の補数
回路522の出力を選択する。
これにより加算器524では、入力画像データD57〜50、
濃度係数データGDC7〜0、出力画像データD67〜60をそ
れぞれDi、γ、Doとして、Do=Di±γDiと表される加算
演算が行われ、濃度係数データT7〜0(γ)を変更する
ことにより第20図(b)の矢印で示される範囲で、濃く
する場合に「256」とおり、淡くする場合に「128」とお
りの濃度勾配(図の直線の傾き)を設定することがで
き、実質上無段階の濃度調整を行うことができる。同図
において「ニ」は無調整、つまり、濃度係数データT7〜
0を「0」とした場合、「ホ」、「へ」はともに「0.
5」(0100 0000B)とした場合を示している。
第20図(c)は前段から入力される画像データD57〜5
0に下地除去処理、濃度調整処理の双方を施す場合の入
出力特性を示しており、破線は無処理、実線は下地デー
タUND7〜0が「75」(0100 1011B)であり、濃度係数デ
ータT7〜0を「0.5」として濃くする調整の場合を例示
している。
第21図はカラー編集回路107のブロック図である。
カラー編集回路107は、ガンマ補正回路106から入力さ
れた画像データD67〜60を論理反転してネガ・ポジ反転
画像を形成するための反転画像データIND67〜60を生成
するインバータ回路601、指定された色を再現するため
の指定色画像データHD7〜0を出力する指定色画像デー
タ発生部602、画像データD67〜60又は反転画像データIN
D67〜60を選択するネガ・ポジセレクタ603、ネガ・ポジ
セレクタ603の選択出力又は指定色画像データHD7〜0を
選択するカラー変更セレクタ604、カラー変更セレクタ6
04の選択出力又は指定色画像データHD7〜0を画像デー
タD77〜70として選択する領域ペイントセレクタ605を有
しており、画像データD77〜70を出力するにあたり、カ
ラー編集画像を形成するとき領域ペイント(塗り潰し)
画像、カラー変更画像、ネガ・ポジ反転画像の順に優先
されるよう各セレクタ603〜605が接続されている。
各セレクタ603〜605は、それぞれ原稿Dに対する各カ
ラー編集画像の形成領域を指定するためのシート状エリ
アスケールとポイント指定用スタイラスペンを有する図
外のエディタにより指定された領域の画像形成時にアク
ティブ(アクテーブロー)となる信号▲▼,
▲▼,▲▼に従って選択動作を行
う。
即ち、各信号 がアクティブのとき、ネガ・ポジセレクタ603は反転画
像データIND67〜60を、カラー変更セレクタ604及び領域
ペイントセレクタ605は指定色画像データHD7〜0を選択
し、指定領域が重なる場合には上述の優先順位に従って
カラー編集画像の形成が行われる。ただし、信号▲
▼は後述する色判別信号CJにより制御されるゲー
ト回路632を介してカラー変更セレクター604に加えられ
る。
なお、各信号 が全て非アクティブのときには、カラー編集回路107は
スルー状態となる。つまり、入力された画像データD67
〜60は処理を受けずに画像データD77〜70として後段へ
伝送される。
指定色画像データ発生部602は、操作者によって指定
された色を再現するための最大4色分の色データ信号1D
7〜0、2D7〜0、3D7〜0、4D7〜0を生成するカラージ
ェネレータ621と、カラー変更画像又は領域ペイント画
像の指定色に対応する信号EDIT2、3に従って色データ
信号(1〜4)D7〜0の1つを選択して指定色画像デー
タHD7〜0として出力するセレクタ622とで構成されてお
り、原稿Dの走査が開始される前にカラージェネレータ
621にCPU112を介してROM113から指定色に応じた演算情
報が与えられる。
カラー変更画像を形成する場合、例えば茶色の部分を
青色に変更するとき、カラージェネレータ621には指定
色(変更色)である青色に対応する演算情報が与えら
れ、同時に色判別RAM631に予めROM113に記憶されている
茶色(被変更色)のRGB3色分解データが格納される。
色判別RAM631の読み出し時のアドレス指定は、上述の
シェーディング補正回路104から出力された加色系3色
画像データ(G、B、R)D47〜40により行われ、この
各画像データ(G、B、R)D47〜40の相互比率が被変
更色の茶色に相応する値のときのみ、読み出される1ビ
ットデータ(色判別信号CJ)が「0」(「L」)とな
る。
したがって、処理中の画素の色が被変更色に指定され
た茶色のとき、信号▲▼が「L」であればゲ
ート回路632の出力も「L」(アクティブ)となり、カ
ラー変更セレクタ604は青色の指定色画像データHD7〜0
を選択する。
本実施例では、上述のガンマ補正回路106と当該カラ
ー編集回路107とを独立させ、且つ画像データの伝送に
沿ってガンマ補正回路106、カラー編集回路107の順に設
けたので、濃度補正の影響を受けることなくカラー変更
画像や領域ペイント画像を形成するための処理を行うこ
とができる。
第22図は変倍・編集処理回路108のブロック図であ
る。
変倍・編集処理回路108は、前段のカラー編集回路107
から入力された画像データ信号D77〜70に変倍処理と画
像の形成位置や形態に係わる編集処理を施して画像デー
タ信号D87〜80として後段のMTF補正回路109へ出力する
もので、入力及び出力は、上述の各画像処理回路間の画
像データの伝送タイミングの基準となる画像クロック信
号SYNCKに従ってラッチ動作を行うラッチ回路412、413
を介して行われる。
この変倍・編集処理回路108は、信号SYNCKを間引いた
変倍クロッック信号を生成し書込みクロック信号WCKと
読出しクロック信号RCKとを並列に出力するクロック発
生回路400、順次入力される画像データを1ライン周期
毎に交互に所定量ずつ書き込み、一方が書き込み動作を
行うとき他方は書き込んだ画像データの読み出しを行う
1組のRAM401、402、書込みクロック信号WCKに従ってRA
M401、402の書き込み時のアドレスを指定する書込みア
ドレスカウンタ403、読出しクロック信号RCKに従ってRA
M401、402の読み出し時のアドレスを指定する読出しア
ドレスカウンタ404、書込みアドレスカウンタ403からの
書込みアドレスWAと読出しアドレスカウンタ404からの
読出しアドレスRAとを選択するアドレスセレクタ405、4
06、RAM401、402の書き込み動作又は読み出し動作を選
択するためのラインパリティカウンタ407を有してい
る。
RAM401、402は、それぞれ8Kバイトの容量をもち、主
走査方向の1ライン分(8000画素分)の画素データを格
納することができる。
書込みアドレスカウンタ403は、1ライン毎に固定の
カウント初期値から信号WCKに従って「1」ずつインク
リメント、つまり、アップカウントを行うが、読出しア
ドレスカウンタ404は、後述するように、そのカウント
動作が各種の編集処理信号によって制御が可能なように
なっている。
ラインパリティカウンタ407は、1ライン周期を規定
する水平同期信号TGを1回カウントする言に「L」と
「H」とが交互に入れ換わる奇数ライン信号 と、奇数ライン信号 の反転信号に相当する偶数ライン信号 とを出力し、RAM401、402の書き込み動作又は読み出し
動作を選択する。
クロック発生回路400は、変倍制御イネーブル信号▲
▼によって制御され、縮小画像を形成する
場合には変倍クロック信号を書込みクロック信号WCKと
して、標準クロック信号である信号SYNCKを読み出しク
ロック信号RCKとして出力する。また、拡大画像を形成
する場合には、信号SYNCKを書込みクロック信号WCKと
し、変倍クロック信号を読出しクロック信号RCKとして
出力する。
これら単位時間当たりのパルス数が異なる信号WCK、
信号RCKで1組のRAM401、402のそれぞれの書き込み動作
及び読み出し動作時のアクセスのタイミングを異ならせ
ることにより生成された画像データ信号D87〜80を基に
して画像形成を行えば、主走査方向において変倍した画
像を形成することができる。なお、副走査方向における
変倍はスライダ14の移動速度の変更により行われる。
読出しアドレスカウンタ404におけるカウント初期値
は、CPU112から移動データMOV・DATAが与えられる加算
回路461からのロードデータLOAD・DATAに基づいて、反
復回路470から加えられるロード信号LOADに従って設定
される。
このカウント初期値を適宜変更することにより、画像
の形成位置をシフトさせた移動画像の形成が可能とな
る。
即ち、上述のようにRAM401、402の容量は8Kバイト(8
192×8ビット)であり、「0H」〜「1FFFH」のアドレス
(13ビット)の割り当てが可能である。これに対し読出
しアドレスカウンタ404は15ビットカウンタであり、「0
H」〜「7FFFH」のアドレスの発生が可能である。そこ
で、RAM401、402のアドレス領域を「4000H」〜「5FFF
H」に割り当て、読出しアドレスカウンタ404のアウンタ
初期値をロードテータLOAD・DATAによって「4000H」を
中心に増減して設定することによって、RAM401、402か
らの読み出し位置を主走査方向の左右にシフトさせるこ
とができる。
反復回路470は、反復画像を形成するためのものであ
り、読出しアドレスカウンタ404の出力と反復データREP
・DATAとを比較するコンパレータ471、コンパレータ471
の出力と反復制御イネーブル信号 が入力されるゲート回路472、及びゲート回路472をの出
力と水平同期イネーブル信号▲▼が入力されるゲー
ト回路473から構成されている。
信号 がアクティブの場合には、カウント値が反復データREP
・DATAに達するとコンパレータ471の出力が「L」(ア
クティブ)となる。これに伴って信号▲▼がア
クティブとなり、読出しアドレスカウンタ404にロード
データLOAD・DATAをロードする初期設定が行われ、RAM4
01又はRAM402の1ライン分の読み出し途中であっても、
読出しアドレスカウンタ404は再びカウント初期値から
インクリメントを行う。これにより、RAM401、402の特
定アドレス領域に格納された画像データが繰り返し読み
出され、反復画像データ信号が生成される。反復画像
は、例えば多数個のラベルを作成するときに便利であ
る。
可変初期設定回路460は、斜体画像を形成するための
ものであり、上述の加算器461とラインカウンタ462とで
構成されている。斜体画像を形成する場合には、可変初
期設定回路460により読出しアドレスカウンタ404のカウ
ント初期値が所定周期毎に変更される。
ラインカウンタ462は、斜体イネーブル信号 がアクティブのとき信号▲▼によりカウントアップ
し、加算器461は移動データMOV・DATAにラインカウンタ
462の出力DOUTを加えたロードテータLOAT・DATAを出力
する。したがって、読出しアドレスカウンタ404のカウ
ント初期値は、1ライン毎に増加する。これにより、形
成される画像は1ライン毎に1画素分だけ左へシフトし
た斜体画像となる。
さらに、読出しアドレスカウンタ404は、ミラーイネ
ーブル信号▲▼によってアップカウント動
作又はダウンカウント動作の切換えが可能である。
信号▲▼が非アクティブのとき、読出し
アドレスカウンタ404は、上述のようにロードデータLOA
D・DATAに基づいて設定されたカウント初期値から信号R
CKに従ってアップカウント動作を行うが、信号▲
▼がアクティブのときはダウンカウント動作に切
換えられる。
読出しアドレスカウンタ404がダウンカウント動作に
切換えられると、RAM401又はRAM402に書き込まれた画像
データは、後に書き込まれたものから順に読み出される
ことになる。例えば、ロードデータLOAD・DATAによりカ
ウント初期値として「5000H」が設定された場合、読出
しアドレスカウンタ404は論理アドレス「5000H」からデ
クリメントを行い、RAM401、402では論理アドレス「500
0H」に対応する物理アドレスから物理アドレス「0」ま
でのアドレス範囲M内に格納されている画像データの読
み出しが行われる。
このように読出しアドレスカウンタ404のダウンカウ
ント動作によって生成された画像データ信号D87〜80に
基づいて形成される画像は、原画像を左右対称に反転し
たいわゆるミラー画像(鏡像)となる。このミラー画像
は、例えば版下の作成に利用される。
第23図は階調再現回路110のブロック図である。
階調再現回路110は、256階調の画像データD97〜90とR
OM113から読み出された閾値データSD(8ビット)とを
比較して形成画像の表示ドットと非表示ドットの配列構
成を定めるための2値データを出力するものであり、閾
値データSDを一時的に格納するための階調パターン生成
RAM(以下「RAM」と略す)201〜205、RAM201〜205から
読み出した閾値データSDを画像データD97〜90と同期を
とるためにラッチするラッチ回路211〜215、ラッチ回路
211〜215からの閾値データSDと画像データD97〜90とを
比較し、画像データD97〜90を2値化した画像信号を出
力する5つのコンパレータ221〜225、RAM201〜205から
閾値データSDを読み出すときのアドレスを発生するアド
レスカウンタ232、234、アドレスカウンタ232、234から
の読み出し用アドレスバスXA及びYAとCPU112からの書き
込み用アドレスバスMAとを選択するアドレスセレクタ23
6を有している。
RAM201〜205は、文字画像の複写に適する8階調と写
真画像に適する29階調の画像形成に対応する2種類の階
調マトリクスパターン用の閾値データSD群を格納するも
ので、閾値データSDは原稿Dの走査を開始する前にROM1
13から転送される。
閾値データSDをRAM201〜205から読み出すときには、
アドレスセレクタ236は、アドレスカウンタ232、234か
らの読み出し用アドレスバスXA、YAを選択し、これらを
上位ビット及び下位ビットに割りつけてRAM201〜205の
アドレス端子に出力する。
一方のアドレスカウンタ232は、1画素分の画像デー
タD97〜90の転送タイミングを定める画像クロック信号S
YNCKの入力によりカウントアップし、他方のアドレスカ
ウンタ234は、主走査方向の1本のラインの画像形成周
期の基準となる水平同期信号TGによりカウントアップ動
作を行う。
信号SYNCKに同期してRAM201〜205に格納された閾値デ
ータSDが1つずつ読み出され、読み出された計5つの閾
値データSDは、それぞれラッチ回路211〜215で転送タイ
ミングが調整された後、それぞれ、画像データD97〜90
バスを介してコンパレータ211〜215に共通に与えられる
1つの画素の画像データD97〜90と、同時に比較され
る。
これにより、画像データD97〜90は閾値データSDを基
に2値化され、1つの画素に対して5つの2値データが
同時にコンパレータ211〜215から出力される。これら2
値化信号は、インバータ230、230…で反転された後、階
調再現された画像信号VIDEO4〜0としてレーザプリンタ
部LPへ送られる。
レーザプリンタ部LPでは並列入力された画像信号VIDE
O4〜0をシリアル信号に変換し、画像信号VIDEO4〜0に
応じてレーザ光源の点灯制御が行なわれ、原稿Dの1画
素に5ドットを割り当てたカラーハードコピー画像が形
成される。
〔発明の効果〕
本発明によれば、1つの乗算手段により時分割で下色
画像データと墨版画像データとを生成するとともに、下
色除去演算手段で生成された下色除去画像データを選択
手段を介さずに直接に色修正マスキング手段へ加えて減
色系画像データを生成するようにしたので、集積化に際
し従来の色補正回路に比べて乗算手段を1つ、選択手段
を2つ分の占有面積を削減することができ、画像処理装
置の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第24図は本発明の実施例を示し、第1図は色
補正回路のブロック図、第2図はデジタル複写機の概略
の構成を示す正面断面図、第3図はイメージリーダ部の
光学系を示す斜視図、第4図はイメージセンサーの平面
図、第5図は第4図のCCDセンサーチップ受光部を模式
的に示す拡大図、第6図はCCDセンサーチップの駆動回
路を示すブロック図、第7図はCCDセンサーチップの駆
動動作を示すタイムチャート、第8図はCCDセンサーチ
ップの出力を示すタイムチャート、第9図(a)〜
(c)はデジタル化処理回路のブロック図、第10図はサ
ンプル・ホールド動作を示す信号波形図、第11図はA/D
変換動作を示す信号波形図、第12図はCPUが制御するA/D
変換の基準電位設定のフローチャート、第13図は5チャ
ンネル合成回路のブロック図、第14図は5チャンネル合
成回路の動作を示すタイムチャート、第15図はホワイト
・バランス補正回路のブロック図、第16図はCPUが制御
するホワイト・バランス補正処理のフローチャート、第
17図はシェーディング補正回路のブロック図、第18図は
イメージリーダ部に組み込まれた画像処理装置のブロッ
ク図、第19図はガンマ補正回路のブロック図、第20図
(a)〜(c)はガンマ補正回路の入力と出力の関係を
示す図、第21図はカラー編集回路のブロック図、第22図
は変倍・編集回路のブロック図、第23図は階調再現回路
のブロック図、第24図(a)はイメージセンサーの分光
感度特性を示す図、第24図(b)は露光ランプとロッド
レンズアレイの干渉膜フィルタの分光分布特性を示す
図、第25図は電子写真法によるカラー画像形成に用いら
れるイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)ト
ナーの一般的な分光特性を示すグラフ、第26図は従来の
画像読み取り装置に備えられている色補正回路のブロッ
ク図である。 801……最小値検出部(最小画像データ選別手段)、802
……乗算器(乗算手段)、810……UCR演算部(下色除去
演算手段)、820……色修正マスキング部(色修正マス
キング手段)、830……出力セレクター(画像データ選
択手段)、BkD7〜0……墨版画像データ、BUD47〜40、G
UD47〜40、RUD47〜40……下色除去除去画像データ、bj
(j=1、2、3)、gj(j=1、2、3)、rj(j=
1、2、3)……マスキング係数データ、D……原稿
(カラー画像)、DMIN……最小画像データ、K7〜0……
BP係数データ(墨版係数データ)、U7〜0……UCR係数
データ(下色除去係数データ)、UD7〜0……下色画像
データ、CD7〜0、MD7〜0、Y7〜0……減色系画像デー
タ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−169172(JP,A) 特開 昭62−111573(JP,A) 特開 昭61−13260(JP,A) 特開 昭60−249469(JP,A) 特開 昭62−149259(JP,A) 特開 平2−178656(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 1/40 - 1/409 H04N 1/46 H04N 1/60

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラー画像に対応する加色系3原色の各色
    の画像データ中の最小の濃度に対応する画像データであ
    る最小画像データを選別する最小画像データ選別手段
    と、 下色除去係数データと前記最小画像データとの乗算を行
    ってカラー画像の下色画像データを出力し又は墨版係数
    データと前記最小画像データとの乗算を行ってカラー画
    像の墨版画像データを出力する乗算手段と、 下色画像データに基づいて加色系各色の画像データに対
    応する下色除去画像データを生成する下色除去演算手段
    と、 前記下色除去画像データ及び加色系各色に応じたマスキ
    ング係数データに基づいて減色系画像データを生成する
    色修正マスキング手段と、 前記乗算手段が前記下色除去係数データによる乗算を行
    うときは前記減色系画像データを選択し前記墨版係数デ
    ータによる乗算を行うときは前記墨版画像データを選択
    して色補正画像データとして出力する画像データ選択手
    段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
JP1044054A 1989-02-25 1989-02-25 画像処理装置 Expired - Lifetime JP2803130B2 (ja)

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