JP2541980B2 - デジタルカラ―画像処理装置 - Google Patents

デジタルカラ―画像処理装置

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JP2541980B2
JP2541980B2 JP62119311A JP11931187A JP2541980B2 JP 2541980 B2 JP2541980 B2 JP 2541980B2 JP 62119311 A JP62119311 A JP 62119311A JP 11931187 A JP11931187 A JP 11931187A JP 2541980 B2 JP2541980 B2 JP 2541980B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、階調を有するデジタル原画像データを所定
の指示色のデジタル画像データに変換する機能を有する
デジタルカラー画像処理装置に関するものである。
[従来の技術] 従来、カラー複写機に代表されるカラー画像処理装置
では、原画像を所定の指示色に変換する場合、特開昭55
−26562号公報のように原画像を所定の色フィルタを介
して読み取り読み取った画像データを所定の現像器によ
り像形成することにより色変換を行っていた。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来の方法では変換後の色は現像剤の
組み合わせより限定されており、色変換後の濃度につい
ては調整ができず使い勝手の悪いものであった。
したがって原画像によっては、色変換後の画像データ
が高レベルになり濃度が飽和してしまい階調の高い画像
を得ることができなかった。
[課題を解決するための手段] 上述の課題を解決するために、本発明のデジタルカラ
ー画像処理装置は、階調を有する一画面のデジタル原画
像データを所定の指示色のデジタル画像データに変換す
る変換手段と(本実施例では第19(a)図RAM177に相
当)、 前記指示色を指定する指定手段と(本実施例では第36
図P362,P364に相当)、 変換後のデジタル画像データの濃度レベルを指示する
指示手段とを有し(本実施例では第36図P363a、P364aに
相当)、 前記指定手段により指定された指示色の色相を保存
し、前記デジタル原画像データの階調に比例した階調で
かつ前記指示手段により指示された濃度レベルに応じた
指示色への変換を行う(本実施例では第61ページ12行乃
至第13行「同一色相のままで濃度調整を行える」の記載
及びを第54図に示されるガンマRAMの特性)ことを特徴
とする。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
第1図は本発明に係るデイジタルカラー画像処理シス
テムの概略内部構成の一例を示す。本システムは、図示
のように上部にデイジタルカラー画像読み取り装置(以
下、カラーリーダと称する)1と、下部にデイジタルカ
ラー画像プリント装置(以下、カラープリンタと称す
る)2とを有する。このカラーリーダ1は、後述の色分
解手段とCCDの様な光電変換素子とにより原稿のカラー
画像情報をカラー別に読取り、電気的なデイジタル画像
信号に変換する。また、カラープリンタ2は、そのデイ
ジタル画像信号に応じてカラー画像をカラー別に再現
し、被記録紙にデイジタル的なドツト形態で複数回転写
して記録する電子写真方式のレーザビームカラープリン
タである。
まず、カラープリンタの概要を説明する。
3は原稿は、4は原稿を載置するプラテンガラス、5
はハロゲン露光ランプ10により露光走査された原稿から
反射光像を集光し、等倍型フルカラーセンサ6に画像入
力する為のロツドアレイレンズであり、5,6,7,10が原稿
走査ユニツト11として一体となって矢印A1方向に露光走
査する。露光走査しながら1ライン毎に読み取られたカ
ラー色分解画像信号は、センサ出力信号増巾回路7によ
り所定電圧に増巾されたのち信号線501により後述する
ビデオ処理ユニツトに入力され信号処理される。詳細は
後述する。501は信号の忠実な伝送を保障するための同
軸ケーブルである。信号502は等倍型フルカラーセンサ
6の駆動パルスを供給する信号線であり、必要な駆動パ
ルスはビデオ処理ユニツト12内で全て生成される。8,9
は後述する画像信号の白レベル補正,黒レベル補正のた
め白色板及び黒色板であり、ハロゲン露光ランプ10で照
射する事によりそれぞれ所定の濃度の信号レベルを得る
事ができ、ビデオ信号の白レベル補正,黒レベル補正に
使われる。13はマイクロコンピュータを有するコントロ
ールユニツトであり、これはバス508により操作パネル2
0における表示,キー入力制御及びビデオ処理ユニツト1
2の制御、ポジシヨンセンサS1,S2により原稿走査ユニツ
ト11の位置を信号509,510を介して検出、更に信号線503
により走査体11を移動させる為のステツピングモータ14
をパルス駆動するステツピングモータ駆動回路制御、信
号線504を介して露光ランプドライバーによるハロゲン
露光ランプ10のON/OFF制御,光量制御,信号線505を介
してのデジタイザー16及び内部キー,表示部の制御等カ
ラーリーダ部1の全ての制御を行っている。原稿露光走
査時に前述した露光走査ユニツト11によって読み取られ
たカラー画像信号は、増巾回路7,信号線501を介してビ
デオ処理ユニツト12に入力され、本ユニツト12内で後述
する種々の処理を施され、インターフエース回路56を介
してプリンタ部2に送出される。
次に、カラープリンタ2の概要を説明する。711はス
キヤキであり、カラーリーダ1からの画像信号を光信号
に変換するレーザ出力部、多面体(例えば8面体)のポ
リゴンミラー712、このミラー712を回転させるモータ
(不図示)およびf/θレンズ(結像レンズ)713等を有
する。714はレーザ光の光路を変更する反射ミラー、715
は感光ドラムである。レーザ出力部から出射したレーザ
光はポリゴンミラー712で反射され、レンズ713およびミ
ラー714を通って感光ドラム715の面を線状に走査(ラス
タースキヤン)し、原稿画像に対応した潜像を形成す
る。
また、717は一次帯電器、718は全面露光ランプ、723
は転写されなかった残留トナーを回収するクリーナ部、
724は転写前帯電器であり、これらの部材は感光ドラム7
15の周囲に配設されている。
726はレーザ露光によって感光ドラム715の表面に形成
された静電潜像を現像する現像器ユニツトであり、731
Y,731M,731C,731Bkは感光ドラム715と接して直接現像を
行う現像スリーブ、730Y,730M,730C,730Bkは予備トナー
を保持しておくトナーホツパー、732は現像剤の移送を
行うスクリユーであって、これらのスリーブ731Y〜731B
k、トナーホツパー730Y〜730Bk及びスクリユー732によ
り現像器ユニツト723が構成され、これらの部材は現像
器ユニツトの回転軸Pの周囲に配設されている。例え
ば、イエローのトナー像を形成する時は、本図の位置で
イエロートナー現像を行い、マゼンタのトナー像を形成
する時は、現像器ユニツト726を図の軸Pを中心に回転
して、感光体715に接する位置にマゼンタ現像器内の現
像スリーブ731Mを配設させる。シアン、ブラツクの現像
も同様に動作する。
また、716は感光ドラム715上に形成されたトナー像を
用紙に転写する転写ドラムであり、719は転写ドラム716
の移動位置を検出するためのアクチユエータ板、720は
このアクチユエータ板719と近接することにより転写ド
ラム716がホームポジシヨン位置に移動したのを検出す
るポジシヨンセンサ、725は転写ドラムクリーナー、727
は紙押えローラ、728は除電器および729は転写帯電器で
あり、これらの部材719,720,725,727,729は転写ローラ7
16の周囲に配設されている。
一方、735,736は用紙(紙葉体)を収納する給紙カセ
ツト、737,738はカセツト735,736から用紙を給紙する給
紙ローラ、739,740,741は給紙および搬送のタイミング
をとるタイミングローラであり、これらを経由して給紙
搬送された用紙は紙ガイド749に導かれて先端を後述の
グリツパに担持されながら転写ドラム716に巻き付き、
像形成過程に移行する。
又550はドラム回転モータであり、感光ドラム715と転
写ドラム716を同期回転する。750は像形成過程が終了
後、用紙を転写ドラム716から取りはずす剥離爪、742は
取はずされた用紙を搬送する搬送ベルト、743は搬送ベ
ルト742で搬送されて来た用意を定着する画像定着部で
あり、画像定着部743は一対の熱圧ローラ744及び745を
有する。
まず、第2図に従って、本発明にかかるリーダ部のコ
ントロール部13を説明する。
<コントロール部> コントロール部はマイクロコンピユータであるCPU22
を含み、ビデオ信号処理制御、露光及び走査のためのラ
ンプドライバー21,ステツピングモータドライバー15,デ
イジタイザー16,操作パネル20の制御をそれぞれ信号線5
08(バス),504,503,505等を介して所望の複写を得るべ
くプログラムROM23,RAM24,RAM25にし従って有機的に制
御する。RAM25は電池31により不揮発性は保障されてい
る。505は一般的に使われるシリアル通信用の信号線でC
PU22とデジタイザー16とのプロトコルによりデジタイザ
ー16より操作者が入力する。即ち505は原稿の編集、例
えば移動,合成等の際の座標、領域指示,複写モード指
示,変倍率指示等を入力する信号線である。信号線503
はモータドライバー15に対しCPU22より走査速度,距
離,往動,復動等の指示を行う信号線であり、モータド
ライバー15はCPU22からの指示によりステツピングモー
タ14に対し、所定のパルスを入力し、モータ回転動作を
与える。シリアルI/F29,30は例えばインテル社8251の様
なシリアルI/F用LSI等で実現される一般的なものであ
り、図示していないがデイジタイザー16,モータドライ
バー15にも同様の回路を有している。CPU22とモータド
ライバー15との間のインターフエースのプロトコル第3
図に示す。
又、S1,S2は原稿露光走査ユニツト(第1図11)の位
置検出のためのセンサであり、S1でホームポジシヨン位
置であり、この場所において画像信号の白レベル補正が
行われる。S2は画像先端に原稿露光走査ユニツトがある
事を検出するセンサてあり、この位置は原稿の基準位置
となる。
(プリンタインターフエイス) 第2図における信号ITOP,BD,VCLK,VIDEO,HSYNC,SRCOM
(511〜516)は、それぞれ第1図のカラープリンタ部2
とリーダ部1との間のインターフエイス用信号である。
リーダ部1で読み取られた画像信号VIDEO514は全て上記
信号をもとに、カラープリンタ部2に送出される。ITOP
は画像送り方向(以下副走査方向と呼ぶ)の同期信号で
あり、1画面の送出に1回、即ち4色(イエロー,マゼ
ンタ,シアン,Bk)の画像の送出には各々1回、計4回
発生し、これはカラープリンタ部2の転写フドラム716
上に巻き付けられた転写紙の紙先端が感光ドラム715と
の接点にてトナー画像の転写を受ける際、原稿の先端部
の画像と位置が合致するべく転写ドラム716,感光ドラム
715の回転と同期しており、リーダ1内ビデオ処理ユニ
ツトの送出され、更にコントローラ13内のCPU22の割り
込みとして入力される(信号511)。CPU22はITOP割り込
みを基準に編集などのための副走査方向の画像制御を行
う。BD512はポリゴンミラー712の1回転に1回、すなわ
ち1ラスタースキヤンに1回発生するラスタースキヤン
方向(以後、これを主走査方向と呼ぶ)の同期信号であ
り、リーダ部1で読み取られた画像信号は主走査方向に
1ラインずつBDに同期してプリンタ部2に送出される。
VCLK513は8ビツトのデジタルビデオ信号514をカラープ
リンタ部2に送出する為の同期クロツクであり、例えば
第4図(b)のごとくフリツプフロツプ32,35を介して
ビデオデータ514を送出する。HSYNC515はBD信号512より
VCLK513に同期してつくられる。主走査方向同期信号で
あり、BDと同一周期を持ち、VIDEO信号514は厳密にはHS
YNC515と同期して送出される。これはBD信号515ポリゴ
ンミラーの回転に同期して発生される為ポリゴンミラー
712を回転させるモータのジツターが多く含まれ、BD信
号にそのまま同期させると画像ジツターが生ずるのでBD
信号をもとにジツターのないVCLKと同期して生成される
HSYNC515が必要なためである。SRCOMは半二重の双方向
シリアル通信の為の信号線であり、第4図(C)に示す
ごとくリーダ部から送出される同期信号CBUSY(コマン
ドビジー)間の8ビツトシリアルクロツクSCLKに同期し
てコマンドCMが送出され、これに対しプリンタ部からSB
USY(ステータスビジー)間のビツトシリアルクロツク
に同期してステータスSTが返される。このタイミングチ
ヤートではコマンド“8EH"に対しステータス“3CH"が返
された事を示しており、リーダ部からのプリンタ部への
指示、例えば色モード,カセツト選択などやプリンタ部
の状態情報、例えばジヤム,紙なし,ウエイト等の情報
の相互やりとりが全てこの通信ラインSRCOMを介して行
われる。
第4図(a)に1枚の4色フルカラー画像をITOP及び
HSYNCに基づき送出するタイミングチヤートを示す。ITO
P511は転写ドラム716の1回転、又は2回転に1回発生
されではイエロー画像、ではマゼンタ画像、では
シアン画像、ではBkの画像データがリーダ部1よりプ
リンタ部2に送出され、4色重ね合わせのフルカラー画
像が転写紙上に形成される。HSYNCは例えばA3画像長手
方向420mmかつ、送り方向の画像密度を16pel/mmとする
と、420×16=6720回送出される事となり、これは同時
にコントローラ回路13内のタイマー回路28へクロツク入
力に入力されており、これは所定数カウントののち、CP
U22に割り込みHINT517をかける様になっている。これに
よりCPU22は送り方向の画像制御、例えば抜取りや移動
等の制御を行う。
<ビデオ処理ユニツト> 次に第5図以下に従ってビデオ処理ユニツト12につい
て詳述する。原稿は、まず露光ランプ10(第1図,第2
図)により照射され、反射光は走査ユニツト11内のカラ
ー読み取りセンサ6により画像ごとに色分解されて読み
取られ、増幅回路42で所定レベルに増幅される。41はカ
ラー読み取りセンサを駆動する為のパルス信号を供給す
るCCDドライバーであり、必要なパルス源はシステムコ
ントロールパルスジエネレータ57で生成される。第6図
にカラー読み取りセンサ及び駆動パルスを示す。第6図
(a)は本例で使用されるカラー読み取りセンサであ
り、主走査方向を5分割して読み取るべく62.5μm(1/
16mm)を1画素として、976画素、即ち図のごとく1画
素を主走査方向にG,B,Rで3分割しているので、トータ
ル976×3=2928の有効画素数を有する。一方、各チツ
プ58〜62は同一セラミツク基板上に形成され、センサの
1,3,5番目(58,60,62)は同一ラインLA上に、2,4番目は
LAとは4ライン分(62.5μm×4=250μm)だけ離れ
たラインLB上に配置され、原稿読み取り時は、矢印AL方
向に走査する。各5つのCCDは、また1,3,5番目は駆動パ
ルス群CDRV518に、2,4番目はEDRV519により、それぞれ
独立にかつ同期して駆動される。ODRV518に含まれるO01
A,O02A,ORSとEDRV519に含まれるE01A,E02A,ERSはそれぞ
れ各センサ内での電荷転送クロツク,電荷リセツトパル
スであり、1,3,5番目と2,4番目との相互干渉やノイズ制
限のため、お互いにジツターにない様に全く同期して生
成される。この為、これらパルスは1つの基準発振源OS
C58′(第5図)から生成される。第7図(a)はODRV5
18,EDRV519生成する回路ブロツク、第7図(b)はタイ
ミングチヤートであり、第5図システムコントロールパ
ルスジエネレータ57に含まれる。単一のOSC58′より発
生される原クロツクOLK0を分周したクロツクK0535はODR
VとEDRVの発生タイミングを決める基準信号SYNC2,SYNC3
を生成するクロツクであり、SYNC2,SYNC3はCPUバスに接
続された信号線539により設定されるプリセツタブルカ
ウンタ64,65の設定値に応じて出力タイミングが決定さ
れ、SYNC2,SYNC3は分周器66,67及び駆動パルス生成部6
8,69を初期化する。即ち、本ブロツクに入力されるHSYN
C515を基準とし、全て1つの発振源CSCより出力されるC
LKO及び全て同期して発生している分周クロツクにより
生成されているので、CDRV518とEDRV519のそれぞれのパ
ルス群は全くジツターのない同期した信号として得ら
れ、センサ間の干渉による信号の乱れを防止できる。こ
こでお互いに同期して得られた、センサ駆動パルスODRV
518は1,3,5番目のセンサに、EDRV519は2,4番目のセンサ
に供給され、各センサ58,59,60,61,62からは駆動パルス
に同期してビデオ信号V1〜V5が独立に出力され、第5図
40で示される各チヤンネル枚で独立の増幅回路42で所定
の電圧値に増幅され、同期ケーブル501(第1図)を通
して第6図(b)のOOS529のタイミングでV1,V3,V5がEO
S534のタイミングでV2,V4の信号が送出されビデオ処理
ユニツトに入力される。
ビデオ処理ユニツト12に入力された原稿を5分割に分
けて読み取って得られたカラー画像信号はサンプルホー
ルド回路S/H43にてG(グリーン),B(ブルー),P(レ
ツド)の3色に分離される。従ってS/Hされたのちは3
×5=15系統の信号処理系となる。第8図(b)に入力
された1チヤンネル分のカラー画像信号がサンプルホー
ルド処理され、増幅された後、A/D変換回路に入力され
てマルチプレクスされたデジタルデータA/D outの得ら
れるタイミングチヤートを示す。第81図(a),(b)
に処理ブロツク図を示す。
前述した5チツプの等倍型カラーセンサより読み取ら
れたアナログカラー画像信号は各チヤンネルごとに第8
図(a)のアナログカラー信号処理回路にそれぞれ入力
される。各チヤンネルに対応する回路A〜Eは同一回路
であるので、回路Aに関し第8図(b)の処理ブロツク
図に従い第8図(c)のタイミングチヤートとともに説
明する。
入力されるアナログカラー画像信号は第8図(c)Si
GAのごとくG→B→Rの順であり、かつ3072画素の有効
画素以外に有効画素前に12画素のカラーセンサのホトダ
イオードと接続されていない空転送部,次に24画素のホ
トダイオード上にAlで遮蔽した暗出力部(オプテイカル
ブラツク),36画素のダミー画素、及び有効画素後に24
画素のダミー画素の合計3156画素から構成されるコンポ
ジツト信号である(第8図(d))。
アナログカラー画像信号SiGAは増幅器250に入力さ
れ、コンポジツト信号のまま規定の信号出力まで増幅さ
れると同時にAC的にDCレベルが変動するアナログカラー
画像信号SiGAのDCレベル変動を除去し、増幅器250の最
適動作点にSiGAのDCレベルを固定するためにフイードバ
ツククランプ回路251によって零レベルクランプされ
る。フイードバツククランプ回路251は、S/H回路251bと
比較増幅器251aより構成されており、増幅器250より出
力されるアナログカラー画像信号SiGAの暗出力部(オプ
テイカルブラツク)の出力レベルをS/H回路251bによっ
て検出し、比較増幅器251aのマイナス入力に入力される
基準電圧Ref1(本実施例ではRef1=GND)と比較されそ
の差分が増幅器250にフイードバツクされ、増幅器250の
出力の暗出力部は常に基準電圧Ref1に固定される。ここ
でDK信号はアナログカラー画像信号SiGAの暗出力部の区
間を示す信号でありS/H回路251bに供給することによりS
iGAの暗出力部のDCレベルを水平走査期間(1H)に1回
検出する。
次に、増幅器250の出力信号はS/H回路43によってG,B,
Rに色分解されA/D変換回路のダイナミツクレンジに適合
する様に増幅されるが各色同じ処理を行うので、本明細
でその内B信号について説明することにより他のG,R信
号を代表することにする。さて増幅器250のコンポジツ
ト出力信号はバツフア回路252を通してS/H回路253によ
りSHG信号に従って、コンポジツト信号中B信号に相当
する画素出力だけをサンプリングしていく。色分離され
たB信号538は増幅器254,255によって増幅されローパス
フイルタ(L,P,F)256に入力される。ローパスフイルタ
256はS/H回路253で生ずるS/H出力信号内のサンプリング
パルスの周波数成分の除去を行い、サンプリングされた
S/H出力信号の変化分のみを抽出する。すなわちCCDの駆
動周波数をfDとするとS/H回路253によってサンプリング
されることにより各色信号は周波数fD/3なる離散的信号
となる。よってカツトオフ周波数fC=(fD/3)+1/2 fD
/6のナイキストフイルタを構成することにより上述の効
果が得られ、信号の変化成分のみが抽出され、かつその
後の信号処理系の周波数帯域幅を低くおさえることが可
能となる。
ローパースフイルタ256によって信号成分のみ抽出さ
れた色信号は増幅器257,乗算器258及びバツフア増幅器2
59によってCPU制御によりゲイン調整(第8図(e)G
特性)されるとともに、乗算器260,フイードバツククラ
ンプ回路261より構成されるフイールドバツククランプ
系によりゲイン調整された各色信号を任意なDCレベルに
クランプする。動作はフイードバツククランプ回路251
と同じである。
乗算器258は本実施例では第52図(a)に示す様にマ
ルチプライングDACを用いた乗算器であって、マルチプ
ライングDAC521とオペアンプ522及びラツチ523より構成
されており、出力信号Voutは VOUT −VIN/N 0<N<1 ここでNは入力デイジタルコードのバイナリ分数値で
ある。
基本的なマルチプライングDAC回路がオペアンプによ
り無負荷となったアナログポンテンシヨメータに相似で
あるのと同じ意味で本回路においてフイードバツク回路
にトリム回路が接続されたフオロワーと相似である。よ
って後述するチヤンネル繁ぎ補正において原稿走査ユニ
ツトが均一白色板を読み取ったときの画像データがCPU2
2のデータバスを介して内部ラツチ523にセツトされたデ
ジタルデータにより決定されるレベルまで増幅する。第
52図(b)にコード表を示す。尚ラツチ523はCPU22のI/
Oとして割り付けられ▲▼.SELの制御線によりデー
タをセツトする。
次に乗算器260とフイードバツククランプ回路261より
構成されるフイードバツククランプ系について説明す
る。このフイードバツククランプ系は前段のフイードバ
ツククランプ回路251とほぼ同一の構成をとっており、S
/H回路261bと比較増幅器261aで構成されるフイードバツ
ククランプ回路の基準電圧Ref2にCPU制御の乗算器260が
接続され、後述のチヤンネル繁ぎ補正において、読取っ
た黒レベル画像信号のレベルをシフトする為にCPU22の
データバス508を介して内部ラツチ537にセツトされたデ
ジタルデータにより決定されるレベルで乗算器260によ
って基準電圧Ref2を可変し上述した増幅器257,乗算器25
8,バツフア増幅器259によって増幅された各色信号を基
準電圧Ref2のレベルにクランプする。尚ラツチ537はCPU
22のI/Oとして割り付けられWR.SELの制御線によりデー
タをセツトする。乗算器260は第53図(a)に示す様に
マルチプライングDAC531とオペアンプ532,533、抵抗値
Rの抵抗534,535及び抵抗値2Rの抵抗536より構成された
全4象現モードの乗算器であり、CPUからセツトされた8
bitのデイジタルデータに従って第53図(b)の様に両
極性の電圧を出力する。
さて、所定の白レベル,黒レベルに増幅及びDCクラン
プされた各色信号541(G),542(B),543(R)は再
び1系統の信号にマルチプレクスすべくマルチプレクス
パルスGSEL,BSEL,RSEL(544〜546)によってMP×260で
1系統になり、A/D変換回路45に入力されA/Dクロツク54
7によってA/D変換され、デイジタルデータADOUT548とし
て出力される。本構成ではMP×260でマルチプレツクス
したのちA/D変換するのでG,B,R各3色5チヤンネル計15
系統の色信号を5つのA/D変換器で行われる。B〜E回
路に関しても上と同様である。
次に本実施例では前述した様に4ライン分(62.5μm
×4=250μm)の間隔を副走査方向に持ち、かつ主走
査方向に5領域に分割した5つの千鳥状センサで原稿読
み取りを行っているため、第9図(a)で示すごとく、
先行走査しているチヤンネル2,4と残る1,3,5では読み取
る位置がズレている。そこでこれを正しくつなぐ為に、
複数ライン分のメモリを用いて行っている。第9図
(b)は本実施例のメモリ構成を示し、70〜74はそれぞ
れ複数ライン分格納されているメモリで、FiFo構成をと
っている。即ち、70,72,74は1ライン1024画素として5
ライン分、71,73は15ライン分の容量を持ち、ラストポ
インタWPO75,WPE76で示されるポイントから1ライン分
ずつデータの書き込みが行われ、1ライン分書き込みが
終了するとWPO又はWPEは+1される。WPO75はチヤンネ
ル1,3,5に共通、WPE76は2,4に共通である。
OWRST540,EWRST541はそれぞれのラインポインタWPO7
5,WPE76の値を初期化して先頭に戻す信号であり、ORST5
42,ERST543はリードポインタ(リード時のポインタ)の
値を先頭に戻す信号である。いまチヤンネル1と2を例
にとって説明する。第9図(a)のごとくチヤンネル2
はチヤンネル1に対し4ライン分先行しているから同一
ライン、例えばラインに対してチヤンネル2が読み込
みFiFoメモリ71に書き込みを行ってから、4ライン後に
チヤンネル1がラインを読み込む。従ってメモリへの
書き込みポインタWPOよりもWPEを4だけ進めておくと、
FiFoメモリからそれぞれ読み出す時同一のリードポイン
ト値で読み出すと、チヤンネル1,3,5とチヤンネル2,4は
同一ラインが読み出され、副走査方向のズレは補正され
た事になる。例えば第9図(b)でチヤンネル1はWPO
がメモリの先頭ライン1にWPOがあり、同時にチヤンネ
ル2はWPEが先頭から5ラインめの5を指している。こ
の時点からスタートすれば、WPOが5を示した時WPEは9
を指し、ともにポインターが5の領域に原稿上のライン
が書き込まれ、以後RPO,RPE(リードポインタ)を両
方同様に進めながらサイクリツクに読み出していけば良
い。第9図(c)は上述した制御を行うためのタイミン
グチヤートであり、画像データはHSYNC515に同期して1
ラインずつ送られて来る。EWRST541,OWRST540は図の様
に4ライン分のズレを持って発生され、ORST542はFiFo
メモリ70,72,74の容量分、従って5ラインごと、ERST54
3は同様な理由で15ラインごとに発生される。一方読み
出し時はまずチヤンネル1より5倍の速度で1ライン
分、次にチヤンネル2より同様に1ライン分、次いで3
チヤンネル,4チヤンネル,5チヤンネルと順次読み出し、
1HSYNCの間にチヤンネル1から5までのつながった信号
を得ることができる。第9図(d)1RD〜5RD(544〜54
8)は各チヤンネルの読み出し動作の有効区間信号を示
している。なお、本FiFoメモリを用いたチヤンネル間の
画像つなぎ制御のための制御信号は、第5図メモリ制御
回路57′で生成される。回路57′はTTL等のデイスクリ
ート回路で構成されるが、本発明の主旨とするところで
ないので説明を省略する。また、前記メモリは画像のブ
ルー成分,グリーン成分,レツド成分の3色分を有して
いるが、同一構成であるので説明はこのうち1色分のみ
にとどめた。
第10図(a)に黒補正回路を示す。第10図(b)の様
にチヤンネル1〜5の黒レベル出力はセンサに入力する
光量が微小の時、チツプ間,画素間のバラツキが大き
い。これをそのまま出力し画像を出力すると、画像のデ
ータ部にスジやムラが生じる。そこでこの黒部の出力バ
ラツキを補正する必要が有り、第10図(a)の様な回路
で補正を行う。コピー動作に先立ち、原稿走査ユニツト
を原稿台先端部の非画像領域に配置された均一濃度を有
する黒色板の位置へ移動し、ハロゲンを点灯し黒レベル
画像信号を本回路に入力する。この画像データは1ライ
ン分を黒レベルRAM78に格納されるべく、セレクタ82で
Aを選択()、ゲート80を閉じ()、81を開く。即
ち、データ線は551→552→553と接続され、一方RAMのア
ドレス入力には▲▼で初期化されるアドレス
カウンタ84の出力が入力されるべくが出力され、1ラ
イン分の黒レベル信号がRAM78の中に格納される(以上
黒基準値取込みモード)。
しかしこのようにして取り込んだ黒レベルデータは非
常に微小レベルの為アナログビデド処理回路内で発生す
る。又は外部から各種の配線を経由して或いは輻射で入
り込んでくるノイズの影響を大きく受ける試そのままの
データを黒補正データとして用いると黒部の画像がノイ
ズの多いガサついたものとなり好ましくない。そこで第
10図(c)に示す黒レベルRAM78に取り込まれた黒レベ
ルデータに第10図(d)のフローチヤートに示す演算処
理を加えノイズの影響を取り除く。第10図(c),
(d)中のBiは黒レベルRAM78のアドレスで(Bi)はそ
のアドレス内のデータを示す。又iは例えば、主走査方
向A4長手方向の幅を有するとすれば16pel/mmで16×297m
m=47520画素/各色であるが、その長さをカバーする為
61mmのCCDのチツプを5本並べて1lineとすると16×16mm
×5=4880画素/各色に対応するi=1〜4880の値を取
り得る。
まず第10図(c)の(1)の黒レベルRAM78に取り込
まれた黒レベルデータはアドレスBi−jからBi+j迄が
CPU22よりラツチ85,,,,に対しゲート80を閉
じ81を開き、さらにセレクタ82,83を選択してアクセス
されCPU22のワークレジスタ(RAM24内)に(3)のよう
にリードされる。次にBi−jからBi+j迄の黒レベルデ
ータ(Bi−j)…(Bi+j)を加算しデータ数2j+1で
割り中心画素Biの値としてワーキングRAM24のアドレスM
iにライトされる。このように{(Bi)+…+(Bj+
1)+…+(B2j+1)}=(Mj+1)から{(B4880−
2j)+…+(B4880−j)+…+(B4880)}=(M4880
−j)迄が演算され中心画素Biが近傍Bi−jからBi+j
迄の平均値として(4)のようにRAM24にライトされ
る。最後にi=1からi=j迄はi=j+1のデータ,i
=4880−j+1からi=4880迄はi=4880−jのデータ
をライトした。尚、i=1からi=j迄とi=4880−j
+1からi=4880迄の画素は、センサ両端部の無効画素
の範囲に有る(本実施例に於いてはj=48とした。)次
にRAM24内のMj+1からM4880−j迄のデータは再び黒レ
ベルRAM78のBj+1からM4800−jへライトされノイズの
除去された黒レベルデータがセツトされる色成分画像の
ブルー成部に対して終了したら(第10図(d)StepB)
同様にグリーン成分のG信号(StepG),レツド成分の
R信号(StepR)と近傍演算される。尚本実施例では、
中心画素と近傍画素は重み付け無しの演算としたが異な
る係数を掛けた重み付けによる演算も可能である。
画像読み込み時には、RAM78はデータ読み出しモード
となり、データ線553→557の経路で減算器79のB入力へ
毎ライン,1画素ごとに読み出され入力される。即ちこの
時ゲート81は閉じ()、80は開く()。従って、黒
補正回路出力556は黒レベルデータDK(i)に対し、例
えばブルー信号の場合Bin(i)−DK(i)=Bout
(i)として得られる(黒補正モード)。同様にグリー
ンGin,レツドRinも77G,77Rにより同様の制御が行われ
る。また本制御のための各セレクトゲートの制御線,
,,はCPU(第2図22)I/Oとして割り当てられた
ラツチ85によりCPU制御で行われる。
次に第11−1図で白レベル補正(シエーデイング補
正)を説明する。白レベル補正は原稿走査ユニツトを均
一な白色板の位置に移動して照射した時の白色データに
基づき、照明系,光学系やセンサの感度バラツキの補正
を行う。基本的な回路構成を第11−1図(a)に示す。
基本的な回路構成は第10図(a)と同一であるが、黒補
正では減算器79にて補正を行っていたのに対し、白補正
では乗算器79′を用いる点が異なるのみであるので同一
部分の説明は省く。白補正時に、まず原稿走査ユニツト
が均一白色板の位置(ホームポジシヨン)にある時、即
ち複写動作又は読み取り動作に先立ち、露光ランプを点
灯させ、均一白レベルの画像データを1ライン分の補正
RAM78′に格納する。例えば主走査方向A4長手方向の幅
を有するとすれば、16pel/mmで16×297mm=4752画素で
あるが、CCD1チツプの画像データを976画素ずつで構成
すると976×5=4880画素となり、即ち少なくともRAMの
容量は4880バイトあり、第11−1図(b)のごとく、i
画素目の白色板データWi(i=1〜4880)とするとRAM7
8′には第11図(c)のごとく、各画素毎の白色板に対
するデータが格納される。一方Wiに対し、i番目の画素
の通常画像の読み取り値Diに対し補正後のデータDo=Di
×FFH/Wiとなるべきである。そこでコントローラ内CPU
(第2図22)より、ラツチ85′′,′,′,′
に対しゲート80′を閉じ、81′を開き、さらにセレクタ
82′,83′にてBが選択される様出力し、RAM78′をCPU
アクセス可能とする。次に先頭画素W1に対しFFH/W1,W2
に対しFF/W2…と順次演算してデータの置換を行う。色
成分画像のブルー成分に対し終了したら(第11−1図
(d)StepB)同様にグリーン成分(StepG)レツド成分
(StepR)と順次行い以後入力される原画像データDiに
対してDo=Di×FFH/Wiが出力される様にゲート80′が開
(′),81′が閉(′),セレクタ83′はAが選択
され、RAM78′から読み出された係数データFFH/Wiは信
号線553→557を通り、一方から入力された原画像データ
551との乗算がとられ出力される。
次にカラーCCD6のチヤンネル58〜62が同一濃度の原稿
を読み取った時、等しいデジタル値として処理する為の
チヤンネル繋ぎ補正について、第11−2図(a),
(b)のフローチヤートを参照して説明する。まずチヤ
ンネル繋ぎ黒レベル処理でB信号の黒レベルの処理を行
う為(StepD−B)に、最初CH1のB信号の黒レベル処理
StepD−B1でCPU22はCH1のB信号のオフセツトを基準レ
ベルとする為にデータバス508を通じてD1(本実施例で
は80H)を乗算回路260内のラツチ537にセツトし、マル
チプライングD/A531のデータをセツトするStep1)。こ
の状態で前述の黒補正と同様に黒色板の黒レベル信号を
黒レベルRAM78に格納する(Step2)。第11−2図(c)
にRAM78の黒レベルデータを示す。次にカンタiの値を
1に初期化しCPUワーキングRAM24内の最小値格納用ラン
ポラリーメモリアドレスM1FFHをセツトする。(Step
3)。次に黒レベルRAM78内のデータ(Bi)とM1のデータ
(M1)を比較し(Bi)が(M1)より小さければM1のデー
タ(M1)を(Bi)とし、BiをB1からB976迄繰り返す(St
ep4,5,6)。その結果M1の中にはCH1中の最小値が格納さ
れる。次にM1内の最小値データが黒レベルの基準値D
2(本実施例に於いては08H)と等しいか否か判定し(St
ep7)、否なら大小を判定し(Step8)M1がD2より小さけ
ればCPU22はD1+αを乗算回路260内のラツチ537にセツ
トしオフセツトレベルを上げStep9)、Step3へ戻りStep
7で再度(M1)=D2を判定する。Step8で(M2)>D2の場
合CPU22はD1−αを乗算回路260内のラツチ537にセツト
しオフセツトレベルを下げ(Step10)、Step3へ戻りSte
p7で再度(M1)=D1を判定する。以上のように(M1)=
D1が達成されるまでCPUはマルチプライグD/A531へのデ
ータD1±αを可変し、達成されるとStep7からStepD−B2
へ移り、カウンター値を977へ初期化し、黒レベルRAM78
内のCH2にStepD−B1のCH1と同様の処理を行い最小値をD
2にする。次にStepD−B3,D−B4,D−B5でそれぞれCH3,CH
4,CH5の最小値をD2とする。以上の処理をStepD−GでG
信号、StepD−RでR信号のCH2,CH3,CH4,CH5に行いすべ
ての最小値をD2とする。次にチヤンネル繋ぎ白レベル処
理でB信号の白レベルの処理を行う為(StepW−B)に
最初にCH1のB信号の白レベル処理のStepW−B1でCPU22
はCH1のB信号ゲインを基準レベルとする為にデータバ
ス508を通じてD3(本実施例ではAOH)を乗算回路258内
のラツチ523にセツトし、マルチプライングD/A521のデ
ータをセツトする(Step11)。この状態で前述の白補正
と同様に白色板の白レベル信号を白レベルRAM78′に格
納する(Step12)。第11−2図(c)にRAM78′の白レ
ベルデータを示す。次にカウンタiの値を1に初期化
し、CPUワーキングRAM24内の最大値格納用テンポラリー
メモリアドレスM2にOOHをセツトする(Step13)。次に
白レベルRAM78′内のデータ(Wi)とM2のデータ(M2
を比較し(Wi)が(M2)より大きければM2のデータ
(M2)を(W¥i)としWiをW1からW976まで繰り返す
(Step14,15,16)。その結果M2の中にはCH1中の最大値
が格納される。次にM2内の最大値データが白レベルの基
準値D4(本実施例に於いてはAOH)と等しいか否か判定
し(Step17)否なら大小を判定し(Step18)(M2)がD4
より大きければCPU22はD4−βを乗算回路258内のラツチ
523にセツトしゲインレベルを下げ(Step19)、Step13
へ戻りStep17で再度(M2)=D4を判定する。Step18で
(M2)>D4の場合、CPU22はD3+βを乗算回路258内のラ
ツチ523にセツトしゲインレベルを上げ(Step20)、Ste
p13へ戻りStep17で再度(M2)=D4を判定する。以上の
ように(M2)=D4が達成される迄CPUは、マルチプライ
ングD/A521へのデータD4±βを可変し達成されるとStep
17からStepW−B2へ移りカウンター面を977へ初期化し白
レベルRAM78′内のCH2にStepW−B1のCH1と同様の処理を
行い、最小値をD4にする。次にStepW−B3,W−B4,W−B5
でそれぞれCH3,CH4,CH5の最大値をD4とする。以上の処
理をStepW−GでG信号、StepW−RでR信号のそれぞれ
のCH2,CH3,CH4,CH5に行いすべての最大値をD4とする。
チヤンネル繋ぎ処理は第11−3図のフローチヤートに
従い実行される。まずリーダ部1のパワーオン後CPU22
はS−m1で原稿走査ユニツト11がホームポジシヨンセン
サS1上にない場合第2図のステツピングモータドライバ
ー15に信号線503を介してホームポジシヨン復帰指令を
出してステツピングモータ14が回転し、ホームポジシヨ
ン復帰を行わせる。次にS−m2でランプドライバー21に
信号線504を介してハロゲンランプ10の点灯指令を出
す。ハロゲンランプ点灯後CPU22はS−m3で原稿走査ユ
ニツト11がホームポジシヨン(S1)から基準黒板9迄の
移動距離に相当するパルス数をドライバー15にセツトし
原稿走査ユニツト11を基準黒板位置へ移動する。その状
態で前述の第11−2図(a)のチヤンネル繋ぎ黒レベル
処理を行う(S−m4)。次にCPU22はS−m5で基準黒板
9と基準白板8の距離に相当するパルス数をドライバー
15にセツトし、原稿走査ユニツト17を基準白板位置へ移
動する。その状態で前述の第11−2図(b)のチヤンネ
ル繋ぎ白レベル処理を行う(S−m6)。その後S−m7で
ハロゲンランプを消灯し、S−m8で再び原稿走査ユニツ
ト11のホームポジシヨン復帰を行う。以上のようにチヤ
ンネル繋ぎ処理が行われるのである。
以上の構成及び動作により高速化がはかられ、1画素
ごとの補正が可能になった。
更に、本構成においては1ライン分の画像データを高
速に入力し、かつCPU22によりRD,WRアクセス可能な事よ
り、原稿上の任意の位置、例えば第12図のごとく原稿上
の座標(xmm,ymm)の点Pの画像データの成分を検出し
たい場合x方向に(16×x)ライン、走査ユニツトを移
動し、このラインを前述した動作と同様な動作によりRA
M78′に取り込み(16×y)画素目のデータを読み込む
事により、B,G,Rの成分比率を検出できる(以後この動
作を“ラインデータ取り込みモード”と呼ぶ)。更には
本構成により、複数ラインの平均(以後“平均値算出モ
ード”と呼ぶ)濃度ヒストグラム(“ヒストグラムモー
ド”と呼ぶ)が容易に得られる事は当業者ならば容易に
類推し得るであろう。
以上のごとく、画像入力系の黒レベル感度,暗電流バ
ラツキ,各センサ間バラツキ,光学系光量バラツキや白
レベル感度等種々に要因に基づく、黒レベル,白レベル
の補正を行い、主走査方向にわたって均一になった、入
力された光量に比例したカラー画像データは、人間の目
に比視感度特性に合わせて、対数変換回路86(第5図)
に入力される。ここでは、白=OOH,黒=FFHとなるべく
変換され、更に画像読み取りセンサに入力される画像ソ
ース、例えば通常の反射原稿と、スイルムプロジエクタ
等の透過原稿、又同じ透過原稿でもネガフイルム,ポジ
フイルム又はフイルムの感度,露光状態で入力されるガ
ンマ特性が異なっているため、第13図(a),(b)に
示されるごとく、対数変換用のLUT(ルツクアツプテー
ブル)を複数有し、用途に応じて使い分ける。切りかえ
は、信号線lg0,lg1,lg2(560〜562)により行われ、CPU
(22)のI/Oポートとして、操作部等からの指示入力に
より行われる。ここで各B,G,Rに対して出力されるデー
タは、出力画像の濃度値に対応しており、B(ブルー)
に対する出力はイエローのトナー量,G(グリーン)に対
してはマゼンタのトナー量,R(レツド)に対してはシア
ンのトナー量に対応するので、これ以後のカラー画像デ
ータはY,M,Cに対応づける。
対数変換により得られた原稿画像からの各色成分画像
データ、即ちイエロー成分,マゼンタ成分,シアン成分
に対して、次に記す色補正を行う。カラー読み取りセン
サに一画素ごとに配置された色分解フイルターの分光特
性は、第14図に示すごく、斜線部の様な不要透過領域を
有しており、一方、転写紙に転写される色トナー(Y,M,
C)も第15図の様な不要吸収成分を有する事はよく知ら
れている。そこで、各色成分画像データYi,Mi,Ciに対
し、 なる各色の一次式を算出し色補正を行うマスキング補正
はよく知られている。更にYi,Mi,Ciにより、Min(Yi,M
i,Ci)(Yi,Mi,Ciのうちの最小値)を算出し、これをス
ミ(黒)として、後に黒トナーを加える(スミ入れ)操
作と、加えた黒成分に応じて各色材の加える量を減じる
下色除去(UCR)操作も良く行われる。第16図(a)
に、マスキング,スミ入れ,UCRの回路構成を示す。本構
成において特徴的な事は マスキングマトリクスを2系統有し、1本の信号線の
“I/O"で高速に切りかえる事ができる UCRの有り,なしが1本の信号線“I/O"で、高速に切
りかえる事ができる スミ量を決定する回路を2系統有し、“I/O"で高速に
切りかえる事ができる という点にある。まず画像読み取りに先立ち、所望の第
1のマトリクス係数M1,第2のマトリクス係数M2をCPU22
に接続されたバスより設定する。本例では が、M1はレジスタ87〜95に、M2は96〜104に設定されて
いる。また111〜122,135,131はそれぞれセレクタであ
り、S端子=“1"の時Aを選択、“0"の時Bを選択す
る。従ってマトリクスM1を選択する場合切り替え信号MA
REA564=“1"に、マトリクスM2を選択する場合“0"とす
る。また123はセレクタであり、選択信号C0,C1(566,56
7)により第16図(b)の真理値表に基づき出力a,b,cが
得られる。選択信号C0,C1及びC2は、出力されるべき色
信号に対応し、例えばY,M,C,Bkの順に(C2,C1,C0)=
(0,0,0),(0,0,1),(0,1,0),(1,0,0)、更にモ
ノクロ信号として(0,1,1)とする事により所望の色補
正された色信号を得る。いま(C0,C1,C2)=(0,0,
0)、かつMAREA=“1"とすると、セレクタ123の出力
(a,b,c)には、レジスタ87,88,89の内容、従って
(aY1,−bM1,−cC1)が出力される。一方、入力信号Yi,
Mi,CiよりMin(Yi,Mi,Ci)=kとして算出される黒成分
信号574は134にてY=ax−b(a,bは定数)なる一次変
換をうけ、(セレクタ135を通り)減算器124,125,126の
B入力に入力される。各減算器124〜126では、下色除去
としてY=Yi−(ak−b),M=Mi−(ak−b),C=Ci−
(ak−b)が算出され、信号線577,578,579を介して、
マスキング演算の為の乗算器127,128,129に入力され
る。セレクタ135は信号UAREA565により制御され、UAREA
565は、UCR(下色除去)、有り,無しを“I/O"で高速に
切り替え可能にした構成となっている。乗算器127,128,
129には、それぞれA入力には(aY1,−bM1,cC1)、B入
力には上述した〔Yi−(ak−b),Mi−(ak−b),Ci−
(ak−b)〕=〔Yi,Mi,Ci〕が入力されているので同図
から明らかな様に、出力DoutにはC2=0の条件(YorMor
C選択)でYout=Yi×(aY1)+Mi(−bM1)+Ci×
(cC1)が得られ、マスキング色補正,下色除去の処理
が施されたイエロー画像データが得られる。同様にして Mout=Yi×(−aY2)+Mi×(bM2)+Ci×(−cC2) Cout=Yi×(−aY3)+Mi×(−bM3)+Ci×(cC3) がDoutに出力される。色選択は前述した様にカラープリ
ンタの現像順に従って(C0,C1,C2)により第16図(b)
の表に従ってCPU22により制御される。レジスタ105〜10
7,108〜110は、モノクロ画像形成用のレジスタで、前述
したマスキング色補正と同様の原理により、MONO=k1Yi
+l1Mi+m1Ciにより各色に重み付け加算により得てい
る。切りかえ信号MAREA564,UAREA555,KAREA587は、前述
した様にマスキング色補正の係数マトリクスM1とM2の高
速切りかえ、RAREA565は、UCR有り,なしの高速切りか
え、KAREA587は、黒成分信号(信号線569→セレクタ131
を通ってDoutに出力)の、一次変換切りかえ、即ちk=
Min(Yi,Mi,Ci)に対し、Y=ck−d又はY=ek−f
(c,d,e,fは定数のパラメータ)の特性を高速に切りか
える信号であり、例えば一複写画面内で領域毎にマスキ
ング係数を異ならせたり、UCR量又はスミ量を領域ごと
で切りかえる事が可能な様な構成になっている。従っ
て、色分解特性の異なる画像入力ソースから得られた画
像や、黒トーンの異なる複数の画像などを、本実施例の
ごとく合成する場合に適用し得る構成である。なおこれ
ら、領域信号MAREA,UAREA,KAREA(564,565,587)は上述
する領域発生回路(第2図51)にて生成される。
第17図は、領域信号発生(前述のMAREA56,UAREA565,K
AREA587など)の説明の為の図である。領域とは、例え
ば第17図(e)の斜線部の様な部分をさし、これは副操
作方向A→Bの区間に、毎ラインごとに第17図(e)の
タイミングチヤートAREAの様な信号で他の領域と区別さ
れる。各領域は第1図のデジタイザー16で指定される。
第17図(a)〜(d)は、この領域信号の発生位置,区
間長,区間の数がCPU22によりプログラマブルに、しか
も多数得られる構成を示している。本構成に於いては、
1本の領域信号はCPUアクセス可能なRAMの1ビツトによ
り生成され、例えばn本の領域信号AREA0〜AREAnを得る
為に、nビット構成のRAMを2つ有している。(第17
(d)136、137)。いま、17図(b)の様な領域信号AR
EA0及びAREAnを得るとすると、RAMのアドレスx1,x3のビ
ツト0に“1"を立て、残りのアドレスのビツト0は全て
“0"にする。一方、RAMのアドレス1,x1,x2,x4に“1"を
たてて、他のアドレスのビツトnは全て“0"にする。HS
YNCを基準として一定クロツクに同期して、RAMのデータ
を順次シーケンシヤルに読み出していくと例えば、第17
図(c)の様に、アドレスx1とx3の点でデータ“1"が読
み出される。この読み出されたデータは、第17図(d)
148−0〜148−nのJ−KフリツプフロツプのJ,K両端
子に入っているので、出力はトグル動作、即ちRAMより
“1"が読み出されCLKが入力されると、出力“0"→“1",
“1"→“0"に変化して、AREA0の様な区間信号、従って
領域信号が発生される。また、全アドレスにわたってデ
ータ=“0"とすると、領域区間は発生せず領域の設定は
行われない。第17図(d)は本回路構成であり、136,13
7は前述したRAMである。これは、領域区間を高速に切り
かえるために例えば、RAMA136よりデータを毎ラインご
とに読み出しを行っている間にRAMB137に対し、CPU22
(第2図)より異なった領域設定の為のメモリ書き込み
動作を行う様にして、交互に区間発生と、CPUからのメ
モリ書き込みを切りかえる。従って、第17図(f)の斜
線領域を指定した場合、A→B→A→B→Aの様にRAMA
とRAMBが切りかえられ、これは第17図(d)において、
(C3,C4,C5)=(0,1,0)とすれば、VCLKでカウントさ
れるカンタ出力がアドレスとして、セレクタ139を通し
てRAMA136に与えられ(Aa)、ゲート142開、ゲート144
閉となってRAMA136から読み出され、全ビツト幅、nビ
ツトがJ−Kフリツプフロツプ148−0〜148−nに入力
され、設定された値に応じてAREA0〜AREAnの区間信号が
発生される。BへのCPUからの書込みは、この間アドレ
スバスA−Bus、データバスD−Bus及びアクセス信号
/により行う。逆にRAMB137に設定されたデータに基
づいて区間信号を発生させる場合(C3,C4,C5)=(1,0,
1)とする事で、同じ様に行え、CPUからのRAMA136への
データ書き込みが行える。(以後この2つのRAMをそれ
ぞれA−RAM,B−RAM、C3,C4,C5をAREA制御信号(ARCN
T)と呼ぶ…C3,C4,C5はCPUのI/Oポートより出力され
る)。第17図(g)に各ビツトと信号名の対応表を示
す。
次に第18図に従って色変換の回路構成を示す。ここに
おける色変換とは、本回路に入力される各色成分データ
(Yi,Mi,Ci)が、ある特定の色濃度を有する場合、又
は、色成分比率を有する時、これを他の色に置きかえる
事を言う。例えば、第18図(c)の原稿の赤(斜線部)
の部分だけ青に変える事を言う。
まず、本回路に入力される各色データ(Yi,Mi,Ci)は
はじめに平均化回路149,150,151に入力される。この
際、平均画素数は、後に説明する操作部パネルより、CP
Uバスを通して設定される。実際には、平均画素数はウ
インドウコンパレータ156〜158にCPUバスを通して設定
する。比較上限値と、下限値の幅と連動させ、幅が狭い
場合は、網点画像等による誤検出防止のため、平均画素
数を大きくし、幅が広い場合には逆に平均画素数を小さ
く設定し、細線などの誤検出をなくしている。平均化回
路を出た信号は、一方は加算器155で(Yi+Mi+Ci)が
検出され、除算器152,153,154のB入力へ、もう一方は
各々A入力へ、入力された色成分比率がイエロー比率ra
y=Yi/(Yi+Mi+Ci),マゼンタ比率ram=Mi/(Yi+Mi
+Ci),シアン比率rac=Ci/(Yi+Mi+Ci)として、そ
れぞれ信号線604,605,606として得られ、ウインドウコ
ンパレータ156〜158に入力される。ここでは、CPUバス
より設定される各色成分の比較上限値と下限値、従って
(yu,mu,cu)と(yl,ml,cl)との間に前記比率が入って
いる事、即ち、yl≦ray<yuの時、出力=“1",ml≦ram
<muの時、出力=“1",cl≦rac<cuの時出力=“1"とな
り、上記3条件がそろった時入力された色が所望の色で
あると判断し、3入力AND165の出力=1となってセレク
タ175のS0入力に入力される。加算器155は、CPU22のI/O
ポートより出力される信号線CHGCNT607が“1"の時出力 となり“0"の時、出力603=1が出力される。従って
“0"の時、除算器152,153,154の出力は、A入力がその
まま出力される。即ち、この時はレジスタ159〜164には
所望の色成分比率ではなく、色濃度データが設定され
る。175は4系統入力、1系統出力のセレクタであり、
入力1,2,3には変換後の所望の色データがそれぞれY成
分,M成分,C成分として入力される一方、4には読み取っ
た原稿画像に対してマスキング色補正、UCRが施された
データVinが入力され、第16図(a)のDoutに接続され
る。切りかえ入力S0は、色検出が“真”である、即ち所
定の色が検出された時“1"、その他の時“0"に、S1は第
17図(d)の領域発生回路で発生される領域信号CHAREA
0615で、指定領域内“1",領域外“0"となり、“1"であ
る時色変換が行われ、“0"の時行われない。S2,S3入力C
0,C1(616,617)は、第16図(a)のC0,C1信号と同一で
あり、(C0,C1)=(0,0),(0,1),(1,0)の時それ
ぞれカラープリンタでのイエロー画像形成,マゼンタ画
像形成,シアン画像形成を行う。セレクタ175の真理値
表を第18図(b)に示す。レジスタ166〜168は変換後の
所望の色成分比率、又は色成分濃度データをCPUより設
定する。y′,m′,c′が色成分比率の場合、CHGCNT607
=“1"に設定されるので、加算器155の出力603は(Yi+
Mi+Ci)となり、乗算器169〜171のB入力に入力される
ので、セレクタ入力1,2,3にはそれぞれ (Yi+Mi+Ci)×y′,(Yi+Mi+Ci)×m′,(Yi+
Mi+Ci)×c′ が入力され、真理値表第18図(b)にしたがって色変換
される。一方y′,m′,c′が色成分濃度データの場合、
CHGCNT=“0"と設定され信号603=“1"、従って乗算器1
69〜171の出力、従ってセレクタ175の入力1,2,3には、
データ(y′,m′,c′)がそのまま入力され、色成分濃
度データの置きかえによる色変換が行われる。領域信号
CHAREA0615は、前述した様に区間長、数が任意に設定で
きるので、第18図(d)の様に複数の領域r1,r2,r3に限
ってこの色変換を適用したり、第18図(a)を複数回路
用意する事により、例えば領域r1内は赤→青,r2内は赤
→黄,r3内は白→赤という様な複数領域、複数色にわた
る色変換も、高速かつリアルタイムで可能になる。これ
は、前述した回路と同一の色検出→変換回路が複数容易
されており、セレクタ230により各回路の出力A,B,C,Dよ
り必要なデータがCHSEL0,CHSEL1により選択され、出力6
19に出力される。また各回路に適応される領域信号はCH
AREA0〜3、またCHSEL0,1も第17図(d)のごとく、領
域発生回路51により発生される。
第19図は、本システムにおける出力画像のカラーバラ
ンス,色の濃淡を制御するためのガンマ変換回路であ
り、基本的には、LUT(ルツクアツプテーブル)による
データ変換であって、操作部からの入力指定に対応づけ
てLUTのデータが書き換えられる。LUT用のRAM177にデー
タを書き込む場合、選択信号線RAMSL623=“0"とする事
により、セレクタ176はB入力が選択され、ゲート178は
閉,179は開となってCPU22からのバスABUS,DBUS(アドレ
スデータ)はRAM177に接続され、データの書込み又は読
み出しが行われる。一旦変換テーブルが作成されたあと
はRAMSL623=“1"となり、Din620からのビデオ入力はRA
M177のアドレス入力に入力され、ビデオデータでアドレ
シングされ、所望のデータがRAMより出力され開かれた
ゲート178を通って次段の変倍制御回路に入力される。
また本ガンマRAMには、イエロー,マゼンタ,シアン,
ブラツク,MONOと5通り、すくなくとも2種類(第19図
(b)AとB)有しており、色ごとに切りかえは、第16
図と同様C0,C1,C2(566,567,568)で行われ、また前記
領域発生回路第17図により発生されるGARA626により、
例えば、第19図−(c)のように領域AはAなるガンマ
特性、領域BはBなるガンマ特性を持たせて、1枚のプ
リントとして得る事ができる用な構成である。
本ガンマRAM,2種類A,Bの変倍特性を有し、領域ごとで
高速に切りかえられる様にしたが、これを増設する事に
より、更に多くの特性を高速に切りかえる事も可能であ
る。第19図(a)のDout625は次段第20図(a)の変倍
制御回路の入力Din626に入力される。
また、本ガンマ変換用RAMは図から明らかな様に、各
色ごとに個別に特性を切りかえる様になっており、操作
パネル上の液晶タツチパネルキーからの操作と関連づけ
てCPU22から書き換えられる。例えば、第33図P000(標
準画面)上の濃度調整キーe,又はfを操作者がタツチす
ると、中心0からeをタツチした場合、第19図(d)
(e)の様に−1→−2と左に設定が動き、RAM177内の
特性も−1→−2→−3→−4の様に選ばれ書き換えら
れる。逆にfをタツチすると特性は+1→+2→+3→
+4の様に選ばれRAM177が同様に書きかえられる。即ち
前記標準画面において、e又はfのキーをタツチする事
で、Y,M,C,BkあるいはMONOの全テーブル(RAM177)が書
き換えられ、色調をかえずに濃度を調整する事ができ
る。一方、第37図P420の画面(<カラークリエイト>モ
ード内、カラーバランス調整)では、カラーバランスを
調整すべく、Y,M,C,Bkについて、それぞれ個別にRAM177
内領域のみを書きかえる。即ち、例えばイエロー成分の
色調を変える場合画面P420内タツチキーy1を押すと黒の
帯表示は上方向に伸び、変換特性は第19図(f)−Yの
様にy1方向、従ってイエロー成分が濃くなる方向にな
り、タツチキーy2をタツチするとy2方向に特性が選ば
れ、イエロー成分がうすくなる方向になる。即ち、この
操作では単色成分のみ濃度が変わり、色調が変えられ
る。M,C,Bkについても同様である。
さらに、第36図P361の画面(<エリア指定>モード
内、フリーカラーモード)で設定されるフリーカラーモ
ードは、このガンマ変換用RAMを以下の様に書き換える
ことにより実現される。
フリーカラーモードとは、フルカラーの原稿をモノク
ロ複写機で複写すると、黒単色の階調を持った画像が得
られるのと同様なイメージで、任意の単一色相による階
調を持った画像を得るための機能である。
第54図−(a)に従ってフリーカラーモードの実現方
法を示す。例として、原稿全体を青の色相で画像形成し
たい場合について説明する。希望する色相は、第36図P3
62の画面で原稿上の色を指定してその色相を読みとる
か、第36図P364の画面で登録された色を指定してその色
相を用いることにより得る。
第54図(a)の右側のグラフは第36図P362もしくはP3
64の画面で指定された希望する色相を持つ色(本例では
うすい青)の色成分データ(Ys,Ms,Cs)であり、これよ
り希望する色相(青)はYs:Ms:Cs=1:2:4の比率を持つ
ものであることを得る。第54図(a)の左側のグラフ
は、イエロー,マゼンタ,シアン画像形成時にそれぞれ
MONOガンマRAMに設定されるガンマ特性を示したグラフ
である。
MAXを上述のYs,Ms,Csの中の最大値とすると、イエロ
ー,マゼンタ,シアン用のガンマ特性関数GY(x),GM
(x),GC(x)は以下の様にして作成される。
(ただしMAX≠0以下同様) このようにして作成されたMONOガンマRAMに、前述し
たモノクロ画像データ(MONO)をイエロー,マゼンタ,
シアン用にガンマ特性を変えながら通してガンマ変換を
かけることにより、フリーカラーモードを実現してい
る。実際、全てのMONO値xに対し、 となり、形成される画像は全てイエロー,マゼンタ,シ
アンに関して同じ比率を持ち、同一の色相となる。第54
−(b)図は原稿上に黒部分(MONO=255)と赤部分(M
ONO=160)があった時に、本例のフリーカラーモードに
より、どういう色成分を持った色で画像形成されるかを
示したものである。このように、同一色相を保ちながら
原稿上のMONO値の高い部分は濃く、低い部分はうすく画
像形成される。
しかし、このままでは、原稿の任意の部分を希望する
濃度にすることはできない。例えば原稿の黒部分を希望
する色相のうすい色にしたい場合や、赤部分を希望する
色相のこい色にしたい場合である。
このため、第36図P363あるいはP364の画面(<エリア
指定>モード内、フリーカラーモード)上の濃度調整キ
ーaをタツチすることにより、濃度レベルをレベル1か
らレベル17まで17段階に調整できる。この濃度レベルに
応じて第54図−(a)の最も割合の多い色成分(以後中
心色成分という。)のガンマカーブを第54図−(c)の
様に変える。濃度レベルの標準はレベル9で、この時、
第54図−(a)のガンマカーブと一致する。
各濃度レベルに割り当てられた定数M0〜M17(M8=25
5)に対し、中心色成分のガンマ特性関数GMAINiは、以
下の式で規定される。
本実施例ではガンマRAMの出力は8bit(0〜255)であ
るので、255が上限値となる。
このように濃度レベルに応じて中心色成分のガンマカ
ーブの傾きを変え、それを基準として、比率を維持する
ように他の色成分のガンマカーブの傾きも変えることに
より、同一色相のままで濃度調整を行える。
第54図−(d)は第54図−(a)の例を濃度レベル4
に変えた時のガンマカーブである。Y,M,Cの比率は1:2:4
のままに保ったままで、原稿の黒部分をこの色相のうす
い色にすることができる。
第54図−(e)は第54図−(a)の例を濃度レベル15
に変えた時のガンマカーブである。比率を維持するた
め、中心色成分が上限値(この場合は255)に達して一
定になると、他の色成分も一定値になるようになってい
る。この濃度レベルでは、原稿の赤成分をこの色相のこ
い色にすることができる。もちろん、全てのMONO値入力
に対し、出力データのY,M,Cの比率は1:2:4のままに保た
れている。
また、第36図P365の画面(<エリア指定>モード内、
フリーカラーモード)で、前述した第36図P362もしくは
P364の画面で指定された希望する色相を持つ色(Ys,Ms,
Cs)と同じ濃度にしたい点を原稿上で指定することによ
り、濃度調整を行うことも可能となっている。
まず、原稿上で指定された点のMONO値(基準MONO値)
を読み取り、そのMONO値が入力された時にYs,Ms,Csが出
力されるようにMONOガンマRAMの各色成分のガンマカー
ブを設定する。基準MONO値が小さい時、傾きは大きくな
って第54図−(e)のようになり、基準MONO値が大きい
時、傾きは小さくなって第54図−(d)のようになる。
以上の様に、フリーカラーモードはY,M,Cの3回の画
像形成のみで実現できるが、他のモードとの混在により
BKの画像形成が行われる時は、全ての入力に対し0を出
力するようにBK用のガンマカーブを設定すれば良い。
第20図(a)180,181はそれぞれに主走査方向、1ラ
イン分例えば16pel/mm,A4長手方向巾297mmで16×297=4
752画素分の容量を有するFiFoメモリであり、第20図
(b)の様に▲▼,▲▼=“Lo"の間メモ
リへのライト動作、▲▼,▲▼=“Lo"の
区間読み出し動作を行い、▲▼=“Hi"の時Aの
出力、▲▼=“Hi"の時Bの出力がハイインピー
ダンス状態となるのでそれぞれの出力はワイヤードORが
とられ、Dout627として出力される。FiFoA,FiFoB180,18
1は、それぞれ内部にWCK,RCK(クロツク)で動作するラ
イトアドレスカウンタ・リードアドレスカウンタ(第20
図(c)により内部のポインターが進む様になっている
ので、通常一般的に行われる様に、WCKにシステム内の
ビデオデータ転送クロツクVCLK588をレートマルチプラ
イヤー630で間引いたCLKを与え、RCKにVCLK588を間引か
ないCLKを与えると、本回路への入力データは出力時に
縮小され、その逆を与えると拡大される事は周知であ
り、FiFoA,Bはそのリード,ライト動作が交互に行われ
る。更にFiFoメモリ180,181内のWアドレスカウンタ18
2,Rアドレスカウンタ183は、イネーブル信号(WE,RE…6
35,636)がイネーブル“Lo"の区間だけクロツクによる
カウントが進み、RST(634)=“Lo"により初期化され
る構成となっている為、例えば第20図(d)のごとく、
RST(本構成では主走査方向の同期信号▲▼
を用いている)ののち、n1画素目からm画素分だけ▲
▼=“Lo"(▲▼も同様)にして画素データ
を書き込み、n2画素目からm画素分だけ▲▼=
“Lo"(▲▼も同様)にして画素データを読み出
すと、同図ERITEデータ→READデータの様に移動する。
即ち、この様に▲▼(及び▲▼),▲
▼(及び▲▼)の発生位置及び区間を可変する
事により、第20図(e),(f),(g)の様に画像を
主走査方向に任意に移動し、かつ、前述のWCK又はRCKの
間引きとの組み合わせにより変倍し、かつ移動する制御
が簡単に行える。本回路に入力される▲▼,▲
▼,▲▼,▲▼は領域発生回路第17図
(d)により、前述したごとく生成される。
第20図で必要に応じて主走査方向に変倍制御が行われ
たのち、第21図でエツジ強調、及びスムージング(平滑
化)の処理が行われる。第21図(a)は本回路のブロツ
ク図で、メモリ185〜189は各々主走査方向1ライン分の
容量を持ち、計5ライン分が順次サイクリツクに記憶さ
れ同時に並列で出力されるFiFo構成を持っている。190
は通常よく行われる2次微分空間フイルターであり、エ
ツジ成分が検出され、出646は196で第21図(b)に示さ
れる特設のゲインがかけられる。第21図(b)の斜線部
はエツジ強調で出力される成分のうち、小さいもの、即
ちノイズ成分を除くために0にクランプしてある。一
方、5ライン分のバツファメモリ出力はスムージング回
路191〜195に入力され、それぞれ1×1〜5×5まで図
示した5通りの大きさの画素ブロツク単位で平均化が行
われ、各々の出力641〜645のうち、所望の平滑化信号が
セレクタ197により選択される。SMSL信号651はCPU22のI
/Oポートより出力され、後述する様に操作パネルからの
指定と関連づけて制御される。更に198は除算器であ
り、例えば3×5のスムージングが選択された場合CPU2
2より“15"が設定され、3×7のスムージングが選択さ
れた場合CPU22より“21"が設定され平均化される。
ゲイン回路196はルツクアツプテーブル(LUT)構成を
とってあり、前述したガンマ回路第19図(a)同様にCP
U22によりデータが書き込まれるRAMであり、入力EAREA6
52を“Lo"にすると、出力=“0"となる様になってい
る。更に、本エツジ強調制御、スムージング制御は操作
パネル上の液晶タツチパネル画面と対応しており、第21
図(d)の画面(第2−7図P430)で<シヤープネス>
強の方向に1,2,3,4と操作者により操作されるにつれ、
ゲイン回路の変換特性が第21図(c)のごとく、CPU22
により書きかえられる。一方、<シヤープネス>弱の方
向に1′,2′,3′,4′と操作者により操作されると、セ
レクタ197の切りかえ信号SMSL652により、スムージング
のブロツクサイズが3×3,3×5,3×7,5×5と大きくな
る様選択される。中心点Cでは1×1が選択され、ゲイ
ン回路入力EAREA651=“Lo"になり、入力Dinはスムージ
ング,エツジ強調のいずれも行われず、加算器199の出
力にDoutとして出力される。本構成において、例えば網
点原稿に対して発生するモアレはスムージングを行う事
で改善され、また文字,線画部分に対してはエツジ強調
を行う事で鮮鋭度が改善される事となるが、網点原稿と
文字線画が同一原稿内にある時、例えばモアレを改善す
べくスムージングをかけると文字部がボケ、エツジを強
調するとモアレが強く出てしまうという欠点を改善すべ
く、領域発生回路第17図(d)で発生されるEAREA651及
びSMSL652を制御する事により、例えばSMSL652で3×5
のスムージングを選択し、第21図(e)の様にEAREA651
をA′,B′の様に生成してアミ点+文字のオリジナルに
適用すると、アミ点画像に対しはモアレが改善され、文
字領域に対しては鮮鋭度が改善される。信号TMAREA660
は、EAREA651同様領域発生回路51より発生され、TMAREA
=“1"の時出力Dout=“A+B",TMAREA=“0"の時Dout
=“0"となる。従ってTMAREA660の制御により、例えば
第21図(f)660−1の様な信号を生成させると、斜線
部(矩形内部)の抜きとり、第21図(g)660−2の様
な信号を生成させると斜線部(矩形外部)の抜きとり
(白抜き)が行われる。
第5図200は、原稿台上に置かれた原稿の四すみの座
標を認識する原稿座標認識回路で、図示しない内部レジ
スタに保持し、原稿位置認識の為の予備スキヤンののち
CPU22が前記レジスタより座標データを読み取る。特開
昭59−74774号公報に詳しく開示されているので詳述は
避ける。但し、本原稿位置認識の為の予備スキヤンで
は、第10図,第11図(a)で示した黒補正,白補正のの
ち、第16図(a)で示されるマスキング演算用係数は、
k1,l1,m1のモノクロ画像データ生成用を選択し、同図
C0,C1,C2は(0,1,1)、更にUCR(下色除去)を行わない
様UAREA565=“Lo"とする事により、モノクロ画像デー
タとして原稿位置認識部200に入力される。
第22図は本発明にかかる操作パネル部、特に液晶画面
の制御部、及びキーマトリクスである。第5図CPUバス5
08より第22図の液晶コントローラ201及びキー入力、タ
ツチキー入力の為のキーマトリクス209を制御するI/Oポ
ート206に与えられる指令により本操作パネルは制御さ
れる。液晶画面に表示するフオントはFONT ROM205に格
納されており、CPU22からのプログラムにより逐時リフ
レツシユRAM204に転送される。液晶コントローラは表示
の為の画面データを液晶ドライバー202を介して液晶表
示器203に送出し、所望の画面を表示する。一方、キー
入力は全てI/Oポート206により制御され、通常一般的に
行われるキースキヤンにより押されたキーが検出され、
レシーバー208を通してI/Oポート→CPU22に入力され
る。
第23図は本システム(第1図)にフイルムプロジエク
タ211を搭載し接続した場合の構成を示す。第1図と同
一番号は同一構成要素であり、原稿台4の上に反射ミラ
ー218及びフレネルレンズ212、拡散板213より構成され
るミラーユニツトを載置し、フイルムプロジエクタ211
より投影されたフイルム216の透過光像を前述の原稿走
査ユニツトで矢印方向にスキヤンしながら、原射原稿と
同様に読み取る。フイルム216はフイルムホルダー215で
固定されており、またランプ212はランプコントローラ2
12よりON/OFF、及び点灯電圧が制御されるべくコントロ
ーラ13内のCPU22(第2図)のI/OポートよりPJON655、P
JCNT657が出力される。ランプコントローラ212は8ビツ
トの入力PJCNT657の値により第24図に示されるごとくラ
ンプ点灯電圧が決められ、通常Vmin〜Vmaxの間で制御さ
れる。この時入力のデジタルデータはDA〜D¥Bであ
る。第25図(a)にフイルムプロジエクタより画像を読
み込み、複写を行う為の動作フロー、第25図(b)にタ
イミングチヤートの概略を示す。S1で操作者はフイルム
216をフイルムプロジエクタ211にセツトし、後述する操
作パネルからの操作手順に従って次に述べるシエーデイ
グ補正(S2)、AE(S3)によりランプ点灯電圧Vexpを決
め、プリンタ2を起動する(S4)。プリンタからのITOP
(画像先端同期信号)信号に先立ち、PJCNT=Dexp(適
正露光電圧に対応)として、画像形成時に安定した光量
になる。ITOP信号によりY画像を形成し、次の露光時ま
での間DA(最小露光電圧に対応)により暗点灯してお
き、ランプ点灯時のラツシユ電流によるフイラメントの
劣化を防止し寿命を伸ばしている。以後同様に、M画像
形成、C画像形成、黒画像形成のうち(S7〜S12)、PJC
NT=“00"としてランプを消灯する。
次に第29図(a),(b)に従ってプロジエクタモー
ドにおけるAE及びシエーデイング補正の処理手順を示
す。操作者が操作パネルによりプロジエクタモードを選
択するとオペレーターは先ず使用するフイルムがカラー
ネガフイルムであるか、或いはカラーポジ,白黒ネガ,
白黒ポジのいずれかであるかを選択する。カラーネガで
ある場合にはシアン系色補正フイルターをはめこまれた
フイルムキヤリヤ1をプロジエクタにセツトし、使用す
るフイルムの未露光部(フイルムベース)をフイルムホ
ルダーにセツトし、更にそのフイルムASA感度が100以上
400未満であるか、400以上であるかを選択してシエーデ
イングスタートボタンを押すとプロジエクタランプが基
準点灯電圧V1で点灯する。ここでシアン系フイルタはカ
ラーネガフイルムのオレンジベース分をカツトし、R,G,
Bフイルタの取り付けられたカラーセンサのカラーバラ
ンスを整える。又、未露光部からシエーデイングデータ
を取り出すことにより、ネガフイルムの場合にもダイナ
ミツクレンジを広くとれる。カラーネガフイルム以外で
ある場合は、NDフイルターのはめこまれた(或いはフイ
ルター無し)のフイルムキヤリア2をセツトし、液晶タ
ツチパネル上のシエーデイングスタートキーを押すと、
プロジエクタランプが基準点灯電圧V2で点灯する。実際
にはオペレーターはネガフイルムかポジフイルムかの選
択を行えば基準点灯電圧V1,V2の切りかえはフイルムキ
ヤリアの種別を認識して自動的に行う様にしても良い。
次いで、スキヤナーユニツトが画像投影部中央付近へ移
動し、CCD1ライン分又は複数ラインの平均値をR,G,B各
々についてシエーデイングデータとして第11図(a)の
RAM78′内へとりこみ、プロジエクタランプを消灯す
る。
次に実際に複写すべき画像フイルム216をフイルムホ
ルダー215にセツトし、もしピント調節が必要であれば
操作パネル上のランプ点灯ボタンによりプロジエクタラ
ンプを点灯し、目視によりピント調節を行った後、再度
ランプ点灯ボタンによりランプを消灯する。
コピーボタンをオンにすると前述したカラーネガか否
かの選択結果に応じて、プロジエクタランプがV1又はV2
で自動的に点灯され、画像投影部のプリスキヤン(AE)
が行われる。プリスキヤンは被複写フイルムの撮影時の
露出レベルを判定するためのもので、以下の手順により
行われる。即ち画像投影領域のあらかじめ決められた複
数ラインのR信号をCCDにより入力し、そのR信号対出
現頻度を累積して行き、第25図(c)の如きヒストグラ
ムを作成する(第11図“ヒストグラム作成モード”)。
このヒストグラムから図に示すmax値を求め、max値の1/
16のレベルをヒストグラムが横切る最大及び最小のR信
号値Rmax及びRminを求める。そしてオペレータが初めに
選択したフイルム種別に応じてランプ光量倍数αを算出
する。αの値はカラー又は白黒ポジフイルムの場合α=
255/Rmax,白黒ネガの場合α=C1/Rmin,ASA感度400未満
のカラーネガの場合α=C2/Rmin,ASA感度400以上のカラ
ーネガの場合α=C3/Rminとして算出される。C1,C2,C3
はフイルムのガンマ特性によりあらかじめ決定される値
であり、255レベルのうちの40〜50程度の値となる。α
値は所定のルツクアツプテーブルにより、プロジエクタ
ランプの可変電圧電源への出力データに変換されること
になる。次いで、この様にして得られたランプ点灯電圧
Vによりプロジエクタランプが点灯され、前記フイルム
種別に応じて対数変換テーブル第3図(a)とマスキン
グ係数第16図(a)が適切な値にセツトされて通常の複
写動作が実行される。対数変換テーブルの選択は第3図
(a)に示した様に、3ビツトの切換え信号により1〜
8の8通りのテーブルを選択する構成とし、1に反射原
稿用、2にカラーポジ用、3に白黒ポジ用、4にカラー
ネガ(ASA400未満)、5にカラーネガ(ASA400以上)、
6に白黒ネガ用…として使用すれば良い。またその内容
はR,G,B各々について独立に設定できるものとする。第1
3図(b)にテーブル内容の一例を示す。
以上により複写動作が完了する。次のフイルム複写に
うつる場合、フイルム層性(ネガ/ポジ,カラー/白黒
etc)が変化するか否かをオペレーターが判別し、変化
する場合には第29図(a)のに戻り、変化しない場合
にはに戻り、再び同様の動作をくり返すこととなる。
以上により、フイルムプロジエクタ211により、ネ
ガ,ポジ,カラー,白黒のそれぞれのフイルムに対応し
たプリント出力が得られるが、本システムでは第23図で
もわかる様にフイルム像を原稿台面上に拡大投影してお
り、細かい文字線画は少なく、またフイルムの用途から
も特になめらかな階調性の再現が必要とされる。そこ
で、本システムでは次に示す様なカラーLBP出力側での
階調処理を反射原稿からのプリント出力時と異ならせて
いる。これは、プリンタコントローラ700内に含まれるP
WM回路(778)にて行われる。
以下にPWM回路778の詳細を説明する。
第26図(A)にPWM回路のブロツク図、第26図(B)
にタイミング図を示す。
入力されるVIDEO DATA800はラツチ回路900にてVCLK80
1の立上がりでラツチされ、クロツクに対しての同期が
とられる。((B)図800,801参照)ラツチより出力さ
れたVIDEO DATA815をROM又はRAMで構成されるLUT(ルツ
クアツプテーブル)901にて階調補正し、D/A(デジタル
・アナログ)変換器902でD/A変換を行い、1本のアナロ
グビデオ信号を生成し、生成されたアナログ信号は次段
のコンパレータ910,911に入力され後述する三角波と比
較される。コンパレータの他方に入力される信号808,80
9は各々VCLKに対して同期がとられ、個別に生成される
三角波((B)図808,809)である。即ち、VCLK801の2
倍の周波数の同期クロツク2VCLK803を、一方は例えばJ
−Kフリツプフロツプ906で2分周した三角波発生の基
準信号806に従って、三角波発生回路908で生成される三
角波WV1、もう一方は2VCLKを6分周回路905で6分周し
てできた信号807((B)図807参照)に従って三角波発
生回路909で生成される三角波WV2である。各三角波とVI
DEO DATAは同図(B)で示されるごとく、全てVCLKに同
期して生成される。更に各信号は、VCLKに同期して生成
されるHSYNC802で同期をとるべく反転されたHSYNCが、
回路905,906をHSYNCのタイミングで初期化する。以上の
動作によりCMP 910,CMP2911の出力810,811には、入力の
VIDEO DATA800の値に応じて、同図(C)に示す様なパ
ルス巾の信号が得られる。即ち本システムでは図(A)
のANDゲート913の出力が“1"の時レーザが点灯し、プリ
ント紙上にドツトを印字し、“0"の時レーザは消灯し、
プリント紙上には何も印字されない。従って、制御信号
LON(805)で消灯が制御できる。同図(C)は左から右
に“黒”→“白”へ画像信号Dのレベルが変化した場合
の様子を示している。PWM回路への入力は“白”が“F
F",“黒”が“00"として入力されるので、D/A変換器902
の出力は同図(C)のDiのごとく変化する。これに対し
三角波は(a)ではWV1,(b)ではWV2のごとくなって
いるので、CMP1,CMP2の出力はそれぞれ、PW1,PW2のごと
く“黒”→“白”に移るにつれてパルス巾は狭くなって
ゆく。また同図から明らかな様にPW1を選択すると、プ
リント紙上のドツトはP1→P2→P3→P4の間隔で形成さ
れ、パルス巾の変化量はW1のダイナミツクレンジを持
つ。一方、PW2を選択するとドツトはP5→P6の間隔で形
成され、パルス巾のダイナミツクレンジはW2となりPW1
に比べ各々3倍になっている。ちなみに例えば、印字密
度(解像度)はPW1の時約400線/inch,PW2の時約133線/i
nch等に設定される。又これより明らかな様にPW1を選択
した場合は、解像度がPW2の時に比べ約3倍向上し、一
方、PW2を選択した場合、PW1に比べパルス巾のダイナミ
ツクレンジが約3倍と広いので、著しく階調性が向上す
る。そこで例えば高解像が要求される場合はPW1が、高
階調が要求される場合はPW2が選択されるべく外部回路
よりSCRSEL804が与えられる。即ち、図(A)の912はセ
レクタでありSCRSEL804が“0"の時A入力選択、即ちPW1
が、“1"の時PW2が出力端子より出力され、最終的に
得られたパルス巾だけレーザが点灯し、ドツトを印字す
る。
LUT901は階調補正用のテーブル変換ROMであるが、ア
ドレスに812,813のK1,K2、814のテーブル切替信号、815
のビデオ信号が入力され、出力より補正されたVIDEO DA
TAが得られる。例えばPW1を選択すべくSCRSEL804を“0"
にすると3進カウンタ903の出力は全て“0"となり901の
中のPW1用の補正テーブルが選択される。またK0,K1,K2
は出力する白信号に応じて切り換えられ、例えば、K0,K
1,K2=“0,0,0"の時はイエロー出力、“0,1,0"の時マゼ
ンタ出力、“1,0,0"の時シアン出力、“1,1,0"の時ブラ
ツク出力をする。即ち、プリントする色画像ごとに階調
補正特性を切りかえる。これによって、レーザビームプ
リンタの色による像再生特性の違いによる階調特性の違
いを補償している。又K2とK0,K1の組み合わせにより更
に広範囲な階調補正を行う事が可能である。例えば入力
画像の種類に応じて各色の階調変換特性を切換ることも
可能である。次に、PW2を選択すべく、SCRSELを“1"に
すると、3進カウンタ603は、ラインの同期信号をカウ
ントし、“1"→“2"→“3"→“1"→“2"→“3"→…をLU
Tのアドレス814に出力する。これにより、階調補正テー
ブルを各ラインごとに切りかえる事により階調性の更な
る向上をはかっている。
これを第27図以下に従って詳述する。同図(A)の曲
線Aは例えばPW1を選択し、入力データを“FF"即ち
“白”から“0"即ち“黒”まで変化させた時の入力デー
タ対印字濃度の特性カーブである。標準的に特性はKで
ある事が望ましく、従って階調補正のテーブルにはAの
逆特性であるBを設定してある。同図(B)はPW2を選
択した場合の各ライン毎の階調補正特性A,B,Cであり、
前述の三角波で主走査方向(レーザスキヤン方向)のパ
ルス巾を可変すると同時に副走査方向(画像送り方向)
に図の様に、3段階の階調を持たせて、更に階調特性を
向上させる。即ち濃度変化の急峻な部分では特性Aが支
配的になり急峻な再現性を、なだらかな階調は特性Cに
より再現され、Bは中間部に対して有効な階調を再現す
る。従って以上の様にPW1を選択した場合でも高解像で
ある程度の階調を保障し、PW2を選択した場合は、非常
に優れた階調性を保障している。更に前述のパルス巾に
関して例えば、PW2の場合、理想的にはパルス巾Wは0
≦W≦W2であるが、レーザビームプリンタの電子写真特
性、及びレーザ駆動回路等の応答特性の為、ある巾より
短いパルス巾ではドツトを印字しない(応答しない)領
域第28図0≦W≦wpと、濃度が飽和してしまう領域第28
図wq≦W≦W2がある。従って、パルス巾と濃度で、直線
性のある有効領域wp≦W≦Wqの間でパルス巾が変化する
様に設定してある。即ち第28図(B)のごとく入力した
データ0(黒)からFFH(白)まで変化した時、パルス
巾はwpからwqまで変化し、入力データと濃度との直線性
を更に保障している。
以上のようにパルス巾に変換されたビデオ信号はライ
ン224を介してレーザドライバー711Lに加えられレーザ
光LBを変調する。
なお、第26図(A)の信号K0,K1,K2,SCRSEL,LONは第
2図プリンタコントローラ700内の図示しない制御回路
から出力され、リータ部1とのシリアル通信(前述)に
基づいて出力され、特に反射原稿時はSCRSEL=“0"、フ
イルムプロジエクタ使用時はSCRSEL=“1"に制御され、
よりなめらかな階調が再現される。
<像形成動作> さて、画像データに対応して変調されたレーザ光LB
は、高速回転するポリゴンミラー712により、第30図の
矢印A−Bの幅で水平に高速走査され、f/θレンズ13お
よびミラー714を通って感光ドラム715表面に結像し、画
像データに対応したドツト露光を行う。レーザ光の1水
平走査は原稿画像の1水平走査に対応し、本実施例では
送り方向(副走査方向)1/16mmの幅に対応している。
一方、感光ドラム715は図の矢印L方向に定速回転し
ているので、そのドラムの主走査方向には上述のレーザ
光の走査が行われ、そのドラムの副走査方向には感光ド
ラム715の定速回転が行われるので、これにより逐次平
面画像が露光され潜像を形成して行く。この露光に先立
つ帯電器717による一様帯電から→上述の露光→および
現像スリーブ731によるトナー現像によりトナー現像が
形成される。例えば、カラーリーダにおける第1回目の
原稿露光走査に対応して現像スリーブ731Yのイエロート
ナーにより現像すれば、感光ドラム715上には、原稿3
のイエロー成分に対応するトナー画像が形成される。
次いで、先端をグリツパー751に担持されて転写ドラ
ム716に巻き付いた紙葉体754上に対し、感光ドラム715
と転写ドラム715との接点に設けた転写帯電器729によ
り、イエローのトナー画像を転写、形成する。これと同
一の処理過程を、M(マゼンタ),C(シアン),Bk(ブ
ラツク)の画像について繰り返し、各トナー画像を紙葉
体754に重ね合わせる事により、4色トナーによるフル
カラー画像が形成される。
その後、転写紙791は第1図に示す可動の剥離爪750に
より転写ドラム716から剥離され、搬送ベルト742により
画像定着部743に導かれ、定着部743に熱圧ローラ744,74
5により転写紙791上のトナー画像が溶融定着される。
<操作部の説明> 第31図は本カラー複写装置の操作部の説明図で、キー
401は標準モードに戻す為のリセツトキー、キー402は後
述する登録モードの或いはサービスモード設定を行う為
のエンターキー、キー404は設定枚数等の数値を入力す
る為のテンキー、キー403は置数のクリアや連続コピー
中の停止の為のクリア/ストツプキー、405はタツチパ
ネルキーによる各モードの設定やプリンタ2の状態を表
示するものである。キー407は後述する移動モードの中
のセンター移動を指定するセンター移動キー、キー408
はコピー時に原稿サイズと原稿位置を自動的に検知する
原稿認識キー、キー406は、後述するプロジエクタモー
ドを指定するプロジエクタキー、キー409は前回のコピ
ー設定状態を復帰させる為のリコールキー、キー410は
予めプログラムされた各モードの設定値等を記憶又は呼
出す為のメモリーキー(M1,M2,M3,M4)、キー411は各メ
モリーへの登録キーである。
<デジタイザー> 第32図はデジタイザー16の外観図である。キー422,42
3,424,425,427は後述する各モードを設定する為のエン
トリーキーであり、座標検知板420は原稿上の任意の領
域を指定したり、あるいは倍率を設定するための座標位
置検出板であり、ポイントペン421はその座標を指定す
るものである。これらのキー及び座標入力情報は、バス
505を介してCPU22とデータの受々が行われ、それに応じ
てこれらの情報はRAM24及びRAM25に記憶される。
<標準画面の説明> 第33図は標準画面の説明図である。標準画面PO00は、
コピー中又は設定中でない時に表示される画面であり、
変倍,用紙選択,濃度調整の設定が行える。画面左下部
は、いわゆる定形変倍の指定が可能で、たとえばタツチ
キーa(縮小)を押すと、画面PO10に示す様にサイズの
変化と倍率が表示される様になっている。又タツチキー
b(拡大)を押すと同様にサイズと倍率が表示され、本
カラー複写装置では縮小3段,拡大3段が選択できる。
又等倍に戻す時は、タツチキーh(等倍)を押せば等倍
100%の倍率となる。次に表示中央部タツチキーcを押
すと、上カセツト,下カセツトを選択できる。またタツ
チキーdを押下すると原稿サイズに一番合った用紙に入
っているカセツトを自動的に選択するAPS(オートペー
パーセレクト)モードを設定する事ができる。表示右部
にあるタツチキーe,fはプリント画像の濃度調整を行う
為のキーで、コピー中も設定可能である。又、タツチキ
ーgは、本カラー複写装置の操作にあたって、各タツチ
キーの説明やコピーの取り方等が説明されている。説明
画面であり、操作者はこの画面を見て簡単に扱える様に
なっている。又標準画面の説明だけでなく、後述する各
設定モードにおいても、各々のモードの説明画面が用意
されている。画面上部にある黒帯状のストライプ表示部
では、現在設定されている各モードの状態が表示され、
操作ミスや設定の確認が行える様になっている。又その
下段のメツセージ表示部には、画面PO20の様な本カラー
複写装置の状態や、操作ミス等のメツセージが表示され
る。又JAMや各トナーの補給メツセージは、更に画面全
体にプリンタ部16の表示が行われ、どの部分に紙がある
のかの判断が容易になっている。
<ズーム変倍モード> ズーム変倍モードM100は、原稿サイズを変えてプリン
トするモードで、マニユアルズーム変倍モードM110とオ
ートズーム変倍モードM120で構成されている。マニユア
ルズーム変倍モードM110は、X方向(副走査方向)とY
方向(主走査方向)の倍率を1%単位でそれぞれ独立な
任意の倍率をエデイターあるいはタツチパネルより設定
できる。オートズーム変倍モードM120は、原稿と選択し
た用紙サイズに合わせて、適切な変倍率を自動計算して
コピーするモードで、更にXY独立オート変倍,XY同率オ
ート変倍,Xオート変倍,Yオート変倍の4種類が指定でき
る。XY独立オート変倍は、原稿サイズあるいは原稿上の
指定された領域に対して選択された用紙サイズになる
様、X方向,Y方向の倍率が独立して自動設定される。XY
同率オート変倍は、XY独立オート変倍の計算結果倍率の
少ない方の倍率でXY共に同率変倍されプリントされる。
Xオート変倍,Yオート変倍はX方向のみ、Y方向のみオ
ート変倍されるモードである。
次にズーム変倍モードの操作方法を液晶パネル画面を
用いて説明する。デジタイザー16のズームキー422を押
下すると、第34図の画面P100に表示が変る。ここでマニ
ユアルズームの設定を行いたい時は、エデイター16の座
標検知板420上に書かれているX及びY方向の倍率の交
点をポイントペン421で設定する。この時表示は画面P11
0に変り、指定されたX及びYの倍率数値が表示される
様になっている。そこで更に表示されている倍率を微調
したい時は、例えばX方向のみであればタツチキーbの
左右のキー(アツプ,ダウン)を押し調整する。又XY同
率で調整を行いたい時は、タツチキーdの左右のキーを
使用し、表示はXY同率でアツプダウンする。次にオート
ズームの設定を行いたい場合は、画面P100より、前述の
方法でデジタイザー16を使用するか、タツチキーaを押
し、画面P110に表示を進める。そこで前述した4種類の
オートズーム、XY独立オート変倍,XY同率オート変倍、
Xオート変倍,Yオート変倍を指定する時は、それぞれタ
ツチキーb及びcを、タツチキーdを、タツチキーb
を、タツチキーcを押下すれば所望のオートズームが得
られる。
<移動モード> 移動モードM200は、4種類の移動モードで構成されて
おり、それぞれセンター移動M210、コーナー移動M220,
指定移動M230,とじ代M240となっている。センター移動M
210は、原稿サイズ又は原稿上の指定された領域が選択
された用紙のちょうど中央にプリントされる様に移動す
るモードである。コーナー移動M220は、原稿サイズ又は
原稿上の指定された領域が選択された用紙の4隅のいず
れかに移動するモードである。ここで、第43図の様に、
プリントイメージが選択された用紙サイズよりも大きい
時にも、指定されたコーナーを始点として移動する様に
制御される。指定移動M230は、原稿又は原稿の任意の領
域を選択された用紙の任意の位置に移動させるモードで
ある。とじ代M240は、選択された用紙の送り方向の左右
に、いわゆるとじ代分の余白を作る様に移動するモード
である。
次に本カラー複写装置において、実際に操作方法を第
35図(a)を用いて説明する。まずデジタイザー16の移
動キー423を押すと、表示は画面P200に変る。画面P200
では、前述の4種類の移動モードを選択する。
センター移動を指定したい場合は、画面P200のタツチ
キーaを押し終了する。コーナー移動は、タツチキーb
を押すと、表示は画面P230に変化し、そこで4隅のコー
ナーのうち1つを指定する。ここで、実際のプリント用
紙に対する移動方向と、画面P230の指定方向との対応
は、第35図(b)の様にデジタイザー16上に選択された
カセツトの用紙の向きを変えないで、そのまま乗せたも
のと同じイメージとなっている。指定移動を行いたい時
は、画面P200のタツチキーcを押し画面P210へ進み、デ
ジタイザー16により移動先の位置を指定する。この時表
示は画面P211に変り、図中のアツプダウンキーを用いて
更に微調ができる様になっている。次にとじ代の移動を
行いたい時は、画面P200のタツチキーdを押し、画面P2
20のアツプダウンキーにより余白部分の長さを指定す
る。
<エリア指定モードの説明> エリア指定モードM300では、原稿上の1ケ所あるいは
複数の領域指定が可能で、各々のエリアに対してそれぞ
れトリミングモードM310,マスキングモードM320、画像
分離モードの3つのうち任意のモード設定が行える。こ
こで述べるトリミングモードM310とは、指定した領域の
内側の画像だけをコピーするもので、マスキングモード
M320とは指定した領域の内側を白イメージでマスクして
コピーを行うものである。又画像分離モードM330は、更
にカラーモードM331,色変換モードM332,ペイントモード
M333,カラーバランスモードM334,フリーカラーモードM3
35のうち任意のモードを選択する事ができる。カラーモ
ードM331では、指定した領域内について4色フルカラ
ー、3色フルカラーY,M,C,Bk,RED,GREEN,BLUEの9種類
のうちの任意のカラーモードを選択できる。
フリーカラーモードM335は指定した領域内について前
記モノカラー7種類以外の色でのモノカラー画像を選択
できる。
色変換モードM332は、指定された領域内で、ある濃度
範囲を持った所定色部分を他の任意な色に置き変えコピ
ーするモードである。
ペイントモードM333は、指定した領域全面に亘って、
他の任意な色で均一にぬりつぶされたコピーをするモー
ドである。カラーバランスモードM334は、指定された領
域内を、Y,M,C,Bkそれぞれの濃度調整をする事により、
指定外の領域と異ったカラーバランス(色調)でプリン
トするモードである。
エリア指定モードM300の本実施例において具体的な操
作方法を第36図によって順に説明する。まずデジタイザ
ー16上のエリア指定キー424を押すと液晶表示は画面P30
0に変り、デジタイザー16上に原稿を乗せ領域をポイン
トペン421で指定する。領域の2点を押した時点で表示
は画面P310に変り、指定領域が良ければ画面P310のタツ
チキーaを押す。次にこの指定した領域を画面P320で表
示されている、トリミング,マスキング,画像分離の1
つを選択しキーを押下する。この時指定がトリミング又
はマスキングであれば、画面P320のタツチキーaキーを
押し、次の領域指定へと進む。画面P320で画像分離を選
択した場合は画面P330へ進み、色変換,ペイント,カラ
ーモード,カラーバランス,フリーカラーモードのいず
れかを選択する。例えば、指定領域内の画像をY,M,C,Bk
の4色カラーでプリントしたい場合は、画面P330のタツ
チキーa(カラーモード)を押し、画面P360の9種類の
カラーモードの中からタツチキーaを押し、領域を4色
フルカラーでプリントする指定が終了する。
画面P330において、色変換を指定するタツチキーbを
押した場合は、表示は画面P340に進み、指定した領域内
で色変換したい色情報を持っている点をポイントペンに
より指定する。
この色情報をもとに色変換が行われ、この際画面P341
中央にある変換の範囲指定キーにより、色変換される色
領域を可変できる様になっている。ここで言う変換の範
囲とは指定点の色情報と同色とみなす色情報の範囲の幅
を示す(以下変換の範囲と称す)。これは例えばタツチ
キーbにより変換の範囲を広くすれば濃度色味が違って
いる領域まで変換し、タツチキーcにより狭くすれば逆
に指定の濃度,指定の色味の領域のみが変換できる様に
なる。
指定した位置で良ければ画面P341のタツチキーaを押
し画面P370へと進む。画面P370は、変換後の色指定を行
う画面で、標準色、指定色、登録色,白の4種類のうち
1つを指定する。ここで、変換後の色を標準色より選択
する場合は、画面P370のタツチキーaを押し画面P390で
表示されている黄,マゼンタ,シアン,黒,赤,緑,青
の7種類のいずれか1色をここで指定する。つまり標準
色とは、本カラー複写装置が固有に持っている色情報
で、本実施例の場合第45図の様な比率でプリントイメー
ジの濃度としてはちょうど中間濃度としてプリントされ
る様になっている。しかし指定した色の濃度をもう少し
うすく、あるいは濃くしたい要求は当然有り、その為に
画面P390の中央にある、濃度指定キーを押し、所望の濃
度で色変換できる様になっている。
次に画面P370でタツチキーc(指定色)を選択した時
は、画面P380へ進み、変換前の色座標と同様な指定方法
で、変換後の色情報を持つ点をポイントペンで指定し、
画面P381へ進む。ここでも、前述した様に指定した座標
の色味を変えないで濃度だけを変化させて、色変換を行
いたい時は、画面P381中央の濃度調整kキーaを押し所
望の濃度で色変換する事が可能となる。
次に画面P370において、標準色及び原稿上に所望の色
が無い時は、後述する色登録モードM710で登録された色
情報を用いて色変換する事ができる。この場合は、画面
P370のタツチキーcを押し、画面P391で登録された色の
うち、使用したい色番号のタツチキーを押す。ここでも
登録された色の濃度を、各色成分の比率を変えずに濃度
だけを変えて調整する事ができる。また画面P370でタツ
チキーc(白)を指定すると、前述のマスキングモード
M310と同様の効果となる。
次に画像分離モードM330のペイントモードM333を指定
したい時は、画面P330のタツチキーcを押し、画面はP3
70へ進む。これ以降のペイント後の色指定は、色変換モ
ードM332の画面P370以降の設定方法と全く同様の操作と
なる。
画面P330で、指定した領域内だけを所望のカラーバラ
ンス(色調)でプリントしたい時は、タツチキーd(カ
ラーバランス)を押す。この時表示は画面P350に変り、
ここではプリンタのトナーの成分であるイエロー,マゼ
ンタ,シアン,黒の濃度調整を、アツプダウンのタツチ
キーを用いて行う。ここで、画面P350上では黒の棒グラ
フが濃度指定の状態を示しており、その横に目盛が表示
してあり見やすくなっている。
画面P330において、フリーカラーモードを指定するタ
ツチキーeを押した場合は、表示は画面P361に進む。画
面P361はモノ・カラーの色を指定色か登録色かどちらか
1つを指定する。
画面P361でタツチキーa(指定色)を選択した時は、
画面P362へ進み、所望のモノ・カラー色情報を持つ点を
ポイントペンで指定し、画面P363へ進む。ここでも前述
の指定したモノ・カラーの色味を変えない濃度だけを変
化させて、モノ・カラーを行いたいときは、画面P363の
濃度調整キーaを押して所望の濃度でフリーカラーモー
ドをする事が可能となる。
また画面P363においてOKキーbを押すと画面P365へ進
み、画面P362で指定した色情報の濃度と同じ濃度にした
い基準の色情報の位置をポイントペンで入力することに
より、所望の濃度のフリーカラーモードにする事も可能
となる。
次に画面P361でタツチキーb(登録色)を選択した時
は、画面P364へ進み、所望のモノ・カラー色情報を登録
色の中からひとつ選択する。ここでもモノ・カラーの色
味を変えずに濃度だけを変えて調整することができる。
又画面P364のOKキーを押して画面P365へ進み、前述のよ
うに画面P364で指定した登録色と画面P365で指定する基
準色の濃度が一致するフリーカラーモードを選択でき
る。
<カラークリエイトモードの説明> 第41図のカラークリエイトモードM400では、カラーモ
ードM410,色変換モード420,ペイントモードM430,シヤー
プネスモードM440,カラーバランスモードM450,フリーカ
ラーモードM460の6種類のモードから1つあるいは複数
指定が可能である。
ここで、エリア指定モードM300のカラーモードM331,
色変換モードM332,ペイントモードM333,カラーバランス
モードM334,フリーカラーモードM335との違いは、カラ
ークリエイトモードM400は、原稿のある領域に対してで
はなく、原稿全体に対して機能が動作するという事だけ
で、他は全く同様の機能をする。よって以上の5つのモ
ードの説明は省略する。
シヤープネスモード440は、画像のシヤープネスさを
調整するモードで、いわゆる文字画像にエツジを強調さ
せたり、網点画像にスムージング効果を出させる割合を
調整するモードである。
次にカラークリエイトモード設定方法を第37図の説
明図に従って説明する。デジタイザー16のカラークリエ
イトモードキー425を押下すると液晶表示は、画面P400
の表示に変る。画面P400においてタツチキーb(カラー
モード)を押すと画面P410に進み、ここでコピーしたい
色モードを選択する。選択したいカラーモードが3色カ
ラー及び4色カラー以外のモノクロカラーモードを選択
した時は、更に表示は画面P411へ進みネガかポジかの選
択ができる。画面P400でタツチキーc(シヤープネス)
を押下すると、画面P430に変りコピー画像に対するシヤ
ープネスを調整できる様になっている。画面P430の強の
タツチキーiを押すと、前述した様にエツジ強調の量が
増え特に文字画像等の細線がきれいにコピーされる。又
弱のタツチキーhを押すと、周辺画像の平滑化が行わ
れ、いわゆるスムージングの量が大きくなり、網点原稿
時のモワレ等を消去できる様に設定が行える。
又、色変換モードM420,ペイントモードM430,カラーバ
ランスM450の操作は、エリア指定モードと同様なので、
ここでは省略する。
<はめ込み合成モードの説明> はめ込み合成モードM6は、第42図のE,Fの様な原稿に
対して、指定したカラー画像領域をモノクロ画像領域
(カラー画像領域でもかまわない)の指定された領域内
に、等倍又は変倍して移動させプリントするモードであ
る。
はめ込み合成モードの設定方法を液晶パネル上の絵と
タツチパネルキー操作により説明する。まずデジタイザ
ー16の座標検知板上に原稿を乗せ、はめ込み合成モード
のエントリーキーであるはめ込み合成キー427を押下す
ると、液晶画面は第33図の標準画面P000より第39図の画
面P600に変る。次に移動したいカラー画像領域をポイン
トペン421でその領域の対角線上の2点を指定する。そ
の時液晶画面上では画面P610の様に実際に指定した位置
とほぼ相似形の点のドツトが表示される。この時指定し
た領域を他に領域に変更したい場合は画面P610のタツチ
キーaを押し、再び2点を指定する。設定した領域で良
ければタツチキーbを押下し、次に移動先のモノクロ画
像領域の対角線の2点をポイントペン421で指定し、良
ければ画面P630のタツチキーcを押す。この時液晶画面
は画面P640に変り、ここでは移動するカラー画像の倍率
を指定する。移動画像を等倍のままはめ込ませたい時に
は、タツチキーdを押し、終了のタツチキーを押し設定
が完了する。この時、図2−12のA,Bの様に、移動画像
領域が移動先の領域よりも大きい時は、移動先の領域に
従ってはめ込まれ、小さい時には、あいている領域は白
イメージとしてプリントされる様自動的に制御される。
次に指定したカラー画像領域を変倍してはめ込ませた
い時は、画面P640のタツチキーeを押す。この時画面は
画面P650に変り、X方向(副走査方向)Y方向(主走査
方向)の倍率を、前述したズーム変倍モードの操作方向
と同じ様に設定を行う。まず、指定した移動カラー画像
領域をXY同率のオート変倍ではめ込ませたい時は、画面
P650のタツキーgを押し、キー表示をリバースさせる。
又、移動カラー画像領域を移動先の領域と同一サイズで
プリントしたい時は、画面P650のタツチキーhとiを押
しリバースさせる。又X方向のみ又はY方向のみあるい
はXY同率のマニユアル変倍設定を行う時は、それぞれア
ツプダウンのタツチキーを押し設定ができる。
以上の設定操作が完了したならばタツチキーjを押
し、画面は第33図の標準画面P000へ戻り、はめ込み合成
モードの設定操作が完了する。
<拡大連写モード> 拡大連写モードM500は、原稿サイズあるいは原稿の指
定された領域に対して、設定倍率でコピーした場合、選
択された用紙サイズを超えてしまう時、設定倍率と指定
用紙サイズに応じて原稿を自動的に2つ以上のエリアに
分割し、この分割された原稿の各部分を複数枚の用紙に
コピーを出力するモードである。よってこれら複数枚の
コピーを貼り合わせることにより、容易に指定用紙サイ
ズより大きなコピーを作る事ができる。
実際の設定操作は、まずデジタイザー16の拡大連写キ
ー426を押下し、第38図の画面P500のタツチキーaの終
了キーを押し設定は完了する。後は所望の倍率と用紙を
選択するだけでよい。
<登録モード> 登録モードM700は、色登録モードM710,ズームプログ
ラムモードM720,手差しサイズ指定モードM730の3種類
のモードより構成されている。
色登録モードM710は、前述のカラークリエイトモード
M400及びエリア指定モードM300の色変換モードとペイン
トモード指定時に変換後の色を本モードで登録する事が
できる。ズームプログラムモードM720は、原稿のサイズ
とコピー用紙サイズの長さを入力する事によりその倍率
計算を自動的に行い、その結果の倍率が標準画面P000に
表示され、以降その倍率でコピーされるモードである。
手差しサイズ指定モードM730は、本カラー複写装置では
上下段のカセツト給紙の他に手差しによりコピーが可能
で、いわゆるAPS(オートペーパセレクト)モード等で
使用したい時は、手差しのサイズを指定する事ができる
モードである。
まず、第31図の操作部にある*キー402を押下する
と、表示は第40−1図の画面P700に変る。次に色登録モ
ードM710の色登録を行いたい時は、画面P700のタツチキ
ーaを押し、画面P710でデジタイザー16に色登録したり
原稿を乗せ、その色部をポイントペン421で指定する。
この時、画面は画面P711に変り、何番目の登録番号に
設定したいかその番号のタツチキーを押す。更に、他の
色も登録したい時は画面P711のタツチキーdを押下し画
面P710に戻り、同様の手順で設定する。登録したい座標
の入力が終了したならばタツチキーeを押し、画面P712
の読み取りスタートキーであるタツチキーfを押下す
る。
タツチキーf押下後は、第44図のフローチヤートの処
理に従って動作する。まずS700でハロゲンランプ10を点
灯し、S701で前述の指定した座標(副走査方向)より、
ステツピングモータの移動パネル数を計算し前述の指定
移動コマンドの発行により原稿走査ユニツト11を移動さ
せる。S702ではラインデータ取り込みモードにより座標
指定された副走査位置の1ライン分を第11−1図(a)
のRAM78′へ取り込む。S703ではこの取り込んだ1ライ
ンのデータより、座標指定された主走査位置の前後8画
素の平均値をRAM78′よりCPU22で演算し、RAM24に格納
する。S704で登録座標の指定ケ所分読み取ったかの判断
を行い、まだあればS701へ行き同様の処理を行う。読み
取りケ所が全て終了したならばS705でハロゲンランプ10
を消灯し、原稿走査ユニットを基準位置であるH.P位置
まで戻して動作は終了する。
次に画面P700において、タツチキーa(ズームプログ
ラム)を押すと、画面P720に変り、ここで、原稿サイズ
の長さとコピーサイズの長さをアツプダウンキーにより
設定する。設定された数値は、画面P720に表示され同時
の%値が表示される様になっている。又その演算結果
は、標準画面P000の倍率表示位置に表示され、コピー時
の倍率設定がなされる。
次に画面P700でタツチキーc(手差しサイズ指定)を
押下すると画面P730に進み、ここで手差し用紙の紙サイ
ズを指定する。本モードは例えばAPSモードや、オート
ズムーズ変倍を手差し用紙に対して行える様にするもの
である。
以上各モードにおいてタツチパネル又はデジタイザー
の座標入力により設定された数値や情報はCPU22の制御
のもとにRAM24,RAM25のあらかじめ配置された領域にそ
れぞれ格納され、以降のコピーシーケンス時にパラメー
ターとして呼び出され制御される。
次にサービスモードについて説明する。
まず、第31図の操作部にある*キー402を押し表示画
面を第40−1図の画面P700に変えた段階で更に*キー40
2を押すと表示は第40−2図の画面P800に変わる。次に
黒レベル調整を行いたい時は画面P800のタツチキーaを
押し画面P850を表示し、更に画面P850のタツチキーbを
押すと画面P852が表示される。画面P852のタツチキーc
及び表示Cによりコピーに先立ちCCD16の1ラインの黒
レベル信号を黒レベルRAM78に取り込むモードか否かが
入力される。Cの表示が第40−2図の状態であれば、取
り込まないモードがRAM24,RAM25へセツトされ、Cの表
示の文字部がタツチキーcの入力によりリバースしてい
れば黒レベル信号を取り込むモードがRAM24,RAM25へセ
ツトされる。尚、タツチキーcの動作はトグル動作であ
る。他のサービスモードは本発明と直接関係が無いので
説明を省く。
第51図にフイルムプロジエクタ(第24図211)を搭載
した場合の操作部操作手順を示す。フイルムプロジエク
タ211が接続されたのち、第31図406、プロジエクタモー
ド選択キーをONすると、液晶タツチパネル上の表示はP8
00に変る。この画面においては、フイルムがネガかポジ
かを選択する。例えばここでネガフイルムを選択する
と、P810すなわちフイルムのASA感度を選択する画面に
変る。ここで例えばフイルム感度ASAS100を選択する。
このうち、第29図で述べた手順に詳述した様に、ネガベ
ースフイルムをセツトして、P820シエーデイングスター
トキーをONする事により、シエーデイング補正、次いで
プリントしたいネガフイルムをホルダー215にセツト
し、コピーボタン(第31図400)ONにより、露光電圧を
決定する為のAE動作を行ったのち、第25図(a)のごと
く、イエロー,マゼンタ,シアン,Bk(黒)の順に像形
成をくり返す。
第46図は、本カラー複写装置のシーケンス制御のフロ
ーチヤートである。以下フローチヤートにそって説明す
る。コピーキー押下により、S100でハロゲンランプを点
灯させ、S101で前述した動作である黒補正モード、S102
で白補正モードのシエーデイング処理を行う。
ここでS101の黒補正モードについて説明する。黒補正
モードは第10図(a),(b),(c),(d)で説明
したように黒基準値取込みモードと黒レベルデータの演
算処理モード及び実際の画像データを補正する黒補正モ
ードが有る。黒基準値取込みモードで取り込んだ黒レベ
ルデータは前述のように、ノイズの影響を受け易くCCD
主走査方向に演算処理モードでノイズの影響を軽減する
処置が取られるが、CCDの主走査の繰り返しに於いても
同様に、微小ではあるがCCDチヤンネル間でレベルの変
動が含まれる。その為に黒レベルデータとして取り込ん
だデータがチヤンネル間でレベルの差を含んでいたとす
ると、それはチヤンネル間での画像の色ズレとして発生
する。それを避ける為に前述のサービスモードM800(第
40−2図)中のADJUSTモードM852中のDARK ADJモードで
タツチキーcを押下し、黒レベル信号を黒レベルRAM78
へ取り込むモードをRAM24,25へセツトし、黒補正モード
S101の中でS101−1でRAM24,25にセツトされたモードを
判定し、S101−2,S101−3で黒レベル信号を取り込みS1
01−4で黒補正を行い、複写画像を確認する。複写画像
確認後CCDチヤンネル間で色ズレが発生している場合は
再度複写動作を行い画像確認を行う。その結果、CCDチ
ヤンネル間で色ズレの発生しない黒レベルデータが取り
込まれたとき、再びサービスモードM800中のDARK ADJモ
ードでタツチキーc押下で表示Cをリバース表示とし、
黒レベル信号を黒レベルRAM78へ取り込まないモードをR
AM24,25へセツトし、それ以後は黒補正モードS101の中
でS101−2,S101−3,を実行せず前回取り込んだ黒レベル
データによりS101−4の黒補正を行う。
次に色変換モード又はペイントモードで指定色変換が
設定されていたならばS104の色登録,指定色読取処理を
行い、指定された座標の色分解された濃度データを登録
モード,指定色検出に応じて夫々所定のエリアに記憶す
る。この動作は第44図に示した通りである。S105では原
稿認識のモードが設定されているか判断を行い、設定さ
れていればS106−1の走査ユニット16を原稿検知長最大
の435mm分スキヤンさせ、前述の原稿認識200よりCPUバ
スを介して原稿の位置及びサイズを検出する。又、認定
されていない時はS106−2で選択された用紙サイズを原
稿サイズとして認識し、これらの情報をRAM24へ格納す
る。S107では移動モードが設定されているか否かの判断
を行い、設定されている時はその移動量分だけ、あらか
じめ原稿走査ユニット16を原稿側に移動する。
次はS109では各モードにより設定された情報をもと
に、RAMA136またはRAMB137より発生される各機能のゲー
ト信号出力の為のビツトCマツプを作成する。
第49図は前述した各モードにより設定された情報のRA
M24,RAM25に設定されたRAMマツプ図である。AREA_MODE
は指定された各エリア内の動作、例えばペイント,トリ
ミング等の各モードの識別情報が格納されている。AREA
_XYは原稿サイズや各エリアのサイズ情報が入ってお
り、AREA_ALPTは色変換後の情報,標準色か指定色が登
録色かの情報が記憶されている。AREA_ALPT_XYは、AREA
_ALPTの内容が指定色の場合の色座標の情報エリアであ
り、AREA DENSは変換後の濃度調整データエリアであ
る。AREA_PT_XYは、色変換モード時の変換前の色座標の
情報エリアであり、AREA_CLMDは原稿又は指定領域内の
カラーモード情報が記憶されている。
またREGI_COLORは、色登録モードで登録された各色情
報が記憶され、登録色として使用し、この領域はRAM25
のバツクアツプメモリー内に格納され電源が切られても
記憶されている。
以上の設定された情報をもとに、第50図のビツトマツ
プを作成する。まず第49図の各領域のサイズ情報を記憶
しているAREA_XYより、副走査方向の座標データから、
値の小さいものから順にX_ADDエリアにソーテイング
し、主走査方向も同様にソーテイングする。
次に、各領域の主走査方向の始点と終点のBIT_MAP位
置に“1"をたて、副走査の終点座標まで同様に行う。こ
の時の“1"をたてるビツト位置は、RAMA136又はRAMB137
より発生される各ゲート信号に対応しており、領域内の
モードによりビツト位置を決定する。例えば原稿領域で
ある領域1はTMAREA660に対応し、カラーバランス指定
の領域5は、GAREA626に対応している。以下、同様に領
域に対するビツトマツプを第50図BIT_MAPエリア内に作
成する。
次にS109−1で各領域内のモードに対して以下の処理
を行う。まず領域2はシアン単色のカラーモードで、原
稿の4色カラーに対してモノクロイメージの画像であ
る。このまま領域2をシアン現像時にビデオを送出して
も、領域2の中はシアン成分のみの画像でプリントさ
れ、他のイエロー,マゼンタ成分の画像はプリントされ
ない。そこで指定領域内を単色のカラーモードで選択さ
れた場合は、NDイメージ画像になる様、第16図(a)の
マスキング係数レジスタで、MAREA564がアクテイブにな
った時選択されるレジスタに次の係数をセツトする。
αY1,αY2,αY3 0,0,0 βY1,βY2,βY3 0,0,0 γC1,γC2,γC3 1/3,1/3,1/3 k2, l2, m2 0,0,0 次に、MAREA564が“0"で選択されるマスキング係数レ
ジスタには、第2図のRAM23に格納されているデータ
(4色又は3色カラーモードで使用)をセツトする。次
に、ペイントモードである領域2に対して、前述したBI
IMAPエリアのビツトに対応するそれぞれのゲート信号CH
ARAE0,1,2,3により選択さる第18図(a)の各レジスタ
にデータをセツトする。まず全ての入力ビデオに対して
変換する為に、yu159にFF,yl160に00,mu161にFF,ml162
に00,Cu163にFF,Cl164に00をセツトし、第49図で記憶し
ておいた変換後の色情報をAREA_ALPT又はREGI_COLORよ
りロードし、各色データに対してAREA_DENSの濃度調整
データの係数をかけ、それぞれy′166,m′167,c′168
に変換後の濃度データをセツトする。領域4の色変換に
対しては、前述のyu159,…,cl164のレジスタに第49図の
変換前の各濃度データに対して、あるオフセツト値を付
加したものをそれぞれセツトし、以下同様に変換後のデ
ータをセツトする。
この際、先に述べた操作部第36図P341にある変換の範
囲指定キーにより設定されるパラメータによりオフセッ
ト値を可変できる様になっている。
領域5のカラーバランスでは、ゲート信号GAREA626が
“1"により選択されるRAM177のY,M,C,Bkの領域に、第49
図のエリア指定時のカラーバランス値AREA_BLANより、
前述したデータ値をセツトし、GAREA626が“0"で選択さ
れる領域に、カラークリエイト時のカラーバランスであ
るBLANCEよりデータをセツトする。
S109でプリンタに対しての起動命令をSRCOM516を介し
て出力する。S110で第47図のタイミングチヤートに示
す。ITOPを検出し、S111でY,M,C,Bkの出力ビデオ信号
C0,C1,C2の切替、S112でハロゲンランプの点灯を行う。
S113で各ビデオスキヤンの終了を判断し、終了したなら
ばS114でハロゲンランプを消灯し、S114及びS115でコピ
ー終了のチエツクを行い、終了したならばS116でプリン
タに対して停止命令を出力しコピーが終了する。
第55図のフローチヤートを使用して、フリーカラーモ
ード設定時のシーケンス制御を説明する。コピーキー押
下により、S301でハロゲンランプ点灯,黒補正処理,白
補正処理を行う。次にフリーカラーモードにおいて指定
色カラーモード、座標指定にる濃度調整が設定されてい
れば、S303で指定色の色情報読み取り,座標指定のMONO
値読み取りを行い、所定のエリアに記憶する。この動作
も第44図に示した通りである。
S304ではプリンタに対しての起動命令をSRCOM516を介
して出力する。S305で第47図のタイミングチヤートに示
すITOPを検出し、S306でY,M,C,Bkの出力ビデオ信号C0,C
1,C2,の切替えを行う。S307では、その切替えに対応し
て、MONOガンマRAMに第54図−(a)の様にY,M,C用のガ
ンマカーブをセツトする。Bkの場合は、全ての入力に対
し0を出力する様にガンマカーブセツトする。S308でハ
ロゲンランプの点灯を行う。S309で各ビデオスキヤンの
終了を判断し、終了したならば、S310でハロゲンランプ
を消灯し、S311及びS312でコピー終了のチエツクを行
い、終了したならばS313でプリンタに対して停止命令を
出力し、コピーを終了する。
第48図はタイマー28より出力される信号HINT517の割
り込み処理のフローチヤートであり、S200−1でステツ
ピングモータスタートのタイマーが完了したかのチエツ
クを行い、完了したならばステツピングモータを起動し
S200で前述の第50図に示す、X_ADDで示す1行のBIT_MAP
データをRAM136又はRAM137にセツトする。S201では次の
割込みでセツトするデータのアドレスを+1する。S202
ではRAM136,RAM137の切替信号C3595,C4596,C5593を出力
し、S203で次の副走査切替までの時間をタイマー28にセ
ツトし、以下X_ADDで示すBIT_MAMの内容を順次RAM136又
はRAM137にセツトしゲート信号の切替を行う。
つまり、キヤリツジが副走査方向に移動して割込が発
生する毎にX方向の処理内容が切替えられ、種々の色変
換等の色処理が領域別に実行できる。
以上の如く本実施例のカラー複写装置によれば種々の
カラーモードが可能となり、自由な色再現が可能とな
る。
尚、本実施例においては電子写真を用いたカラー画像
形成装置を例に説明したが、電子写真に限らずインクジ
エツト記録、サーマル転写記録等の種々の記録法を適用
することも可能である。又複写装置として読取部と像形
成部が近接して配置された例を説明したが、勿論離隔さ
せて通信線路により画情報を伝達する形式でも勿論本発
明を適用できる。
本実施例においては、変換範囲のひろさをユーザがマ
ニユアルで設定しているが、別の実施例として変換した
い色を多数ポイントペンで入力し、それらを全て含むよ
うに変換範囲のひろさを設定する方法もある。
また、さらに変換したくない色も多数ポイントペンで
入力し、それらを含まないように変換範囲のひろさを設
定してもよい。
〔効 果〕
以上説明したように本発明によれば、階調を有する一
画面のデジタル原画像データを所定の指示色のデジタル
画像データに変換する際、変換後のデジタル画像データ
の濃度レベルを指示することにより、指定された指示色
の色相を保存しつつ、前記デジタル原画像データの階調
に比例した階調でかつ前記指示された濃度レベルに応じ
た指示色への変換が可能になり、どのようなデジタル原
画像データに対しても色変換後の画像の濃度が飽和する
ことなく十分な階調性を有した画像が得られるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例のデジタルカラー複写機を示す図、第
2図はリーダ部コントローラの制御ブロツク図、第3図
は第2図のモータドライバー15とCPU22のプロトコルを
示す図、第4図(a)はリーダ部とプリンタ部間の制御
信号のタイミング図、第4図(b)はリーダ部とプリン
タ部間のビデオ信号送出回路図、第4図(c)は信号線
SRCOMの各信号タイミング図、第5図は第2図のビデオ
処理ユニツトの詳細回路図、第6図(a)はカラーCCD
センサの配置図、第6図は(b)は第6図(a)の各部
の信号タイミング図、第7図(a)はCCD駆動信号生成
回路(システムコントロールパルスジエネレータ57内回
路)を示す図、第7図(b)は第7図(a)の各部の信
号タイミング図、第8図(a)は第5図のアナログカラ
ー信号処理回路44のブロツク図、第8図(b)は第8図
(a)のブロツク内のCCD1チヤンネルの詳細回路図、第
8図(c)は第8図(a),(b)の各部の信号タイミ
ング図、第8図(d)はCCDの駆動タイミング図、第8
図(e)は入出力変換特性図、第9図(a),(b),
(c),(d)は千鳥状センサから各ライン信号を得る
為の説明図、第10図(a)は黒補正回路図、第10図
(b),(c),(d)は黒補正の説明図、第11−1図
(a)は白レベル補正回路図、第11−1図(b),
(c),(d)は白レベル補正の説明図、第11−2図
(a),(b),(c),第11−3図はCCDチヤンネル
繋ぎの説明図、第12図はラインデータ取り込みモードの
説明図、第13図(a)は対数変換回路図、第13図(b)
は対数変換特性図、第14図は読み取りセンサの分光特性
図、第15図は現像色トナーの分光特性図、第16図(a)
はマスキング,墨入れ,UCR回路図、第16図(b)は選択
信号C0,C1,C2と色信号の関係を示す図、第17図(a),
(b),(c),(d),(e),(f),(g)は領
域信号発生の説明図、第18図(a),(d),(c),
(d),(e)は色変換の説明図、第19図(a),
(b),(c),(d),(e),(f)は色バラン
ス、色の濃淡制御用のガンマ変換の説明図、第20図
(a),(b),(c),(d),(e),(f),
(g)は変倍制御の説明図、第21図(a),(b),
(c),(d),(e),(f),(g)はエツジ強調
及びスムージングの処理の説明図、第22図は操作パネル
部の制御回路図、第23図はフイルムプロジエクタの構成
図、第24図はフイルム露光ランプの制御入力と点灯電圧
の関係を示す図、第25図(a),(b),(c)はフイ
ルムプロジエクタ使用時の説明図、第26図(A),
(B),(C)はPWM回路及びその動作の説明図、第27
図(A),(B)は階調補正特性図、第28図(A),
(B)は三角波とレーザ点灯時間の関係を示す図、第29
図(a),(b)はフイルムプロジエクタ使用時の制御
フローチヤート図、第30図はレーザプリント部の斜視
図、第31図は操作部の上面図、第32図はデジタイザの上
面図、第33図は液晶標準表示画面の説明図、第34図はズ
ームモードの操作の説明図、第35図(a),(b)は移
動モードの操作説明図、第36図はエリア指定モードの操
作説明図、第37図はカラークリエイトモードの操作説明
図、第38図は拡大連写モードの操作説明図、第39図はは
め込み合成モードの操作説明図、第40−1図は登録モー
ドの操作説明図、第40−2図はサービスモードの説明
図、第41図は本実施例のカラー複写装置の機能図、第42
図ははめ込み合成モードの説明図、第43図はコーナー移
動時のプリントイメージを示す図、第44図は色登録モー
ド時の制御フローチヤート図、第45図は標準色の色成分
を示す図、第46図は全体システムの制御フローチヤート
図、第47図は全体システムのタイムチヤート図、第48図
は割込制御フローチヤート図、第49図はRAMのメモリマ
ップを示す図、第50図はビツトマツプ説明図、第51図は
プロジエクタの操作説明図、第52図(a)は第8図
(b)の乗算機258の回路図、第52図(b)はそのコー
ド表を示す図、第53図(a)は第8図(b)の乗算機26
0の回路図、第53図(b)はそのコード表を示す図、第5
4図(a),(b),(c),(d),(e)はフリー
カラーモードの説明図、第55図はフリーカラーモード設
定時の制御フローチヤート図である。
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 康道 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 本間 利夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−223893(JP,A) 特開 昭62−180668(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】階調を有する一画面のデジタル原画像デー
    タを所定の指示色のデジタル画像データに変換する変換
    手段と、 前記指示色を指定する指定手段と、 変換後のデジタル画像データの濃度レベルを指示する指
    示手段とを有し、 前記指定手段により指定された指示色の色相を保存し、
    前記デジタル原画像データの階調に比例した階調でかつ
    前記指示手段により指示された濃度レベルに応じた指示
    色への変換を行うことを特徴とするデジタルカラー画像
    処理装置。
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