JP2682982B2 - カラー画像読取装置 - Google Patents

カラー画像読取装置

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JP2682982B2
JP2682982B2 JP62009471A JP947187A JP2682982B2 JP 2682982 B2 JP2682982 B2 JP 2682982B2 JP 62009471 A JP62009471 A JP 62009471A JP 947187 A JP947187 A JP 947187A JP 2682982 B2 JP2682982 B2 JP 2682982B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、夫々複数の素子から構成される複数のイメ
ージセンサーを備えた画像読取装置に関するものであ
る。 [従来技術] 従来、画像読み取りに使用されるイメージセンサー
は、CCD、バイポーラタイプ等のシリコン結晶型と、cd
s、アモルファスシリコン等の薄膜型が有り、又光学系
構成は縮小型と等倍型が有った。一方カラー画像読み取
り装置の構成は、色分解方式として単一イメージセンサ
ーを用いて光源、或いは色フィルターを切り替える方式
と、切り替えをしない同時読み取り色分解方式が有る。 同時読み取り色分解方式としては、分解色毎のイメー
ジセンサーを並列で複数本持つ方式と、1ラインのイメ
ージセンサーにストライプタイプのフィルターを構成し
て、色分解信号を時分割で読み出す方式が有る。画像読
み取り装置の要求性能から、高速タイプとしては読み出
し速度の速い薄膜型、又高感度タイプとしては同じ読み
取り分解能の場合受光面積を広く取れる等倍型が適して
いる。ここでカラー画像読み取り装置の場合、特に色分
解フィルターによる入射光量の低下、又イメージセンサ
ー自身の分光感度特性から高感度タイプが必要となり、
実用範囲に有る光源を用いて高速読み取りを実現する為
には、等倍型のシリコン結晶型にストライプフィルター
を構成したものが適している。しかし、シリコン結晶型
の場合、製造上の制約からA4長手幅の297mmをカバーす
るような長いタイプを1チップで作る事は難しく、複数
本を物理的な配置の工夫で1ラインセンサーとして構成
したものが高速読み取り用として近年出現した。 [問題点] しかし、複数本のイメージセンサーを主走査方向に一
本に繋いだ場合、例えば、16dot/mmの読み取り分解能で
ブルー(B)、グリーン(G)、レッド(R)の色分解
ストライプフィルターが構成されていると各画素間は、
1/16mm×1/3=20.8μmとなるが、各イメージセンサー
間の位置合わせ精度は十分可能であり読み取り画像の位
置精度に関する問題はなく、更に高分解能も可能である
が、各イメージセンサー間の特性の不均一性から来るイ
メージセンサーチップ間での読み取り濃度ズレ、特にカ
ラーの場合のイメージセンサーチャンネル間の色ズレが
問題となる。イメージセンサーチップ間の濃度ズレ、色
ズレの発生要因としては、1)イメージセンサーチップ
間での感度、暗電流出力のバラツキ、2)チップ或い
は、色フィルター毎の信号処理回路の特性バラツキ等が
あげられる。 他方、アナログ信号処理とデジタル変換処理を行う場
合に複数系統の処理回路を並列に設ければ処理の高速化
を図ることができるが、特にデジタル変換回路を多数設
けようとすると、コストが増大するという問題があっ
た。 このような問題は、特に複数のラインイメージセンサ
ーを備えたカラー読取装置において処理の高速化とコス
トの削減という2つの側面から重要となった。 本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、夫々
複数の素子から構成される複数のラインイメージセンサ
ーを備えたカラー読取手段を用いてカラー画像を読み取
る際に、高速のアナログ信号補正処理とコストの削減を
実現することを目的とする。 [問題点を解決するための手段および作用] 本発明は上記目的を達成するため、夫々複数の素子か
ら構成される複数のラインイメージセンサーを備えたカ
ラー読取手段と、前記カラー読取手段によって読み取ら
れたアナログ画像信号に対してオフセット処理を行うオ
フセット処理手段と、前記オフセット処理手段の出力信
号に対してデジタル信号への変換処理を行う変換手段と
を有し、前記オフセット処理手段を、単一のラインイメ
ージセンサーに対して独立して複数設けることにより、
並列処理を可能にするとともに、前記変換手段は、前記
複数のオフセット処理手段の出力信号に対して共通に用
いられる単一の変換手段としたことを特徴とする。 〔実施例〕 以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。 第1図は本発明に係るデジタルカラー画像処理システ
ムの概略内部構成の一例を示す。本システムは、図示の
ように上部にデジタルカラー画像読み取り装置(以下、
カラーリーダと称する)1と、下部にデジタルカラー画
像プリント装置(以下、カラープリンタと称する)2と
を有する。このカラーリーダ1は、後述の色分解手段と
CCDのような光電変換素子とにより原稿のカラー画像情
報をカラー別に読取り、電気的なデジタル画像信号に変
換する。また、カラープリンタ2は、そのデジタル画像
信号に応じてカラー画像をカラー別に再現し、被記録紙
にデジタル的なドツト形態で複数回転写して記録する電
子写真方式のレーザビームカラープリンタである。 まず、カラーリーダ1の概要を説明する。 3は原稿、4は原稿を載置するプラテンガラス、5は
ハロゲン露光ランプ10により露光走査された原稿からの
反射光像を集光し、等倍型フルカラーセンサ6に画像入
力する為のロツドアレイレンズであり、5,6,7,10が原稿
走査ユニツト11として一体となって矢印A1方向に露光走
査する。露光走査しながら1ライン毎に読み取られたカ
ラー色分解画像信号は、センサー出力信号増巾回路7に
より所定電圧に増巾されたのち信号線501により後述す
るビデオ処理ユニツトに入力され信号処理される。詳述
は後述する。501は信号の忠実な伝送を保障するための
同軸ケーブルである。信号502は等倍型フルカラーセン
サ6の駆動パルスを供給する信号線であり、必要な駆動
パルスはビデオ処理ユニツト12内で全て生成される。8,
9は後述する画像信号の白レベル補正,黒レベル補正の
ため白色板及び黒色板であり、ハロゲン露光ランプ10で
照射する事によりそれぞれ所定の濃度の信号レベルを得
る事ができ、ビデオ信号の白レベル補正,黒レベル補正
に使われる。13はマイクロコンピユータを有するコント
ロールユニツトであり、これはバス508により操作パネ
ル20における表示,キー入力制御及びビデオ処理ユニツ
ト12の制御、ポジシヨンセンサS1,S2により原稿走査ユ
ニツト11の位置を信号線509,510を介して検出、更に信
号線503により走査体11を移動させる為のステツピング
モーター14をパルス駆動するステツピングモーター駆動
回路制御、信号線504を介して露光ランプドライバーに
よるハロゲン露光ランプ10のON/OFF制御、光量制御、信
号線505を介してのデジタイザー16及び内部キー,表示
部の制御等カラーリーダー部1の全ての制御を行ってい
る。原稿露光走査時に前述した露光走査ユニツト11によ
って読み取られたカラー画像信号は、増巾回路7,信号線
501を介してビデオ処理ユニツト12に入力され、本ユニ
ツト12内で後述する種々の処理を施され、インターフエ
ース回路56を介してプリンター部2に送出される。 次に、カラープリンタ2の概要を説明する。711はス
キヤナであり、カラーリーダー1からの画像信号を光信
号に変換するレーザ出力部、多面体(例えば8面体)の
ポリゴンミラー712、このミラー712を回転させるモータ
(不図示)およびf/θレンズ(結像レンズ)713等を有
する。714はレーザ光の光路を変更する反射ミラー、715
は感光ドラムである。レーザ出力部から出射したレーザ
光はポリゴンミラー712で反射され、レンズ713およびミ
ラー714を通って感光ドラム715の面を線状に走査(ラス
タースキヤン)し、原稿画像に対応した潜像を形成す
る。 また、717は一次帯電器、718は全面露光ランプ、723
は転写されなかった残留トナーを回収するクリーナ部、
724は転写前帯電器であり、これらの部材は感光ドラム7
15の周囲に配設されている。 726はレーザ露光によって、感光ドラム715の表面に形
成された静電潜像を現像する現像器ユニツトであり、73
1Y,731M,731C,731Bkは感光ドラム715と接して直接現像
を行う現像スリーブ、730Y,730M,730C,730Bkは予備トナ
ーを保持しておくトナーホツパー、732は現像剤の移送
を行うスクリユーであって、これらのスリーブ731Y〜73
1Bk、トナーホツパー730Y〜730Bkおよびスクリユー732
により現像器ユニツト726が構成され、これらの部材は
現像器ユニツトの回転軸Pの周囲に配設されている。例
えば、イエローのトナー像を形成する時は、本図の位置
でイエロートナー現像を行い、マゼンタのトナー像を形
成する時は、現像器ユニツト726を図の軸Pを中心に回
転して、感光体715に接する位置にマゼンタ現像器内の
現像スリーブ731Mを配設させる。シアン、ブラツクの現
像も同様に動作する。 また、716は感光ドラム715上に形成されたトナー像を
用紙に転写する転写ドラムであり、719は転写ドラム716
の移動位置を検出するためのアクチユエータ板、720は
このアクチユエータ板719と近接することにより転写ド
ラム716がホームポジシヨン位置に移動したのを検出す
るポジシヨンセンサ、725は転写ドラムクリーナー、727
は紙押えローラ、728は除電器および729は転写帯電器で
あり、これらの部材719,720,725,727,729は転写ローラ7
16の周囲に配設されている。 一方、735,736は用紙(紙葉体)を収納する給紙カセ
ツト、737,738はカセツト735,736から用紙を給紙する給
紙ローラ、739,740,741は給紙および搬送のタイミング
をとるタイミングローラであり、これらを経由して給紙
搬送された用紙は紙ガイド749に導かれて先端を後述の
グリツパに担持されながら転写ドラム716に巻き付き、
像形成過程に移行する。 又550はドラム回転モータであり、感光ドラム715と転
写ドラム716を同期回転する。750は像形成過程が終了
後、用紙を転写ドラム716から取りはずす剥離爪、742は
取はずされた用紙を搬送する搬送ベルト、743は搬送ベ
ルト742で搬送されて来た用紙を定着する画像定着部で
あり、画像定着部743は一対の熱圧力ローラ744及び745
を有する。 まず、第2図に従って、本発明にかかるリーダ部のコ
ントロール部13を説明する。 (コントロール部) コントロール部はマイクロコンピユータであるCPU22
を含み、ビデオ信号処理制御、露光及び走査のためのラ
ンプドライバー21,ステツピングモータドライバー15,デ
ジタイザー16,操作パネル20の制御をそれぞれ信号線508
(バス),504,503,505等を介して所望の複写を得るべく
プログラムROM23,RAM24,RAM25に従って有機的に制御す
る。RAM25は電池31により不揮発性は保障されている。5
05は一般的に使われるシリアル通信用の信号線でCPU22
とデジタイザー16とのプロトコルによりデジタイザー16
より操作者が入力する。即ち505は原稿の編集、例えば
移動,合成等の際の座標、領域指示,複写モード指示,
変倍率指示等を入力する信号線である。信号線503はモ
ータドライバ15に対しCPU22より走査速度,距離,往
動,復動等の指示を行う信号線であり、モータドライバ
15はCPU22からの指示によりステツピングモータ14に対
し所定のパルスを入力し、モータ回転動作を与える。シ
リアルI/F29,30は例えばインテル社8251のようなシリア
ルI/F用LSI等で実現される一般的なものであり、図示し
ていないがデジタイザ16,モータドライバ15にも同様の
回路を有している。CPU22とモータドライバ15との間の
インターフエースのプロトコルを第3図に示す。 又、S1,S2は原稿露光走査ユニツト(第1図11)の位
置検出のためのセンサであり、S1でホームポジシヨン位
置であり、この場所において画像信号の白レベル補正が
行われる。S2は画像先端に原稿露光走査ユニツトがある
事を検出するセンサであり、この位置は原稿の基準位置
となる。 (プリンタインターフエース) 第2図における信号ITOP,BD,VCLK,VIDEO,HSYNC,SRCOM
(511〜516)は、それぞれ第1図のカラープリンタ部2
とリーダ部1との間のインターフエース用信号である。
リーダ部1で読み取られた画像信号VIDEO514は全て上記
信号をもとに、カラープリンタ部2に送出される。ITOP
は画像送り方向(以下副走査方向と呼ぶ)の同期信号で
あり、1画面の送出に1回、即ち4色(イエロー,マゼ
ンタ,シアン,Bk)の画像の送出には各々1回、計4回
発生し、これはカラープリンタ部2の転写ドラム716上
に巻き付けられた転写紙の紙先端が感光ドラム715との
接点にてトナー画像の転写を受ける際、原稿の先端部の
画像と位置が合致するべく転写ドラム716,感光ドラム71
5の回転と同期しており、リーダ1内ビデオ処理ユニツ
トに送出され、更にコントローラ13内のCPU22の割込み
として入力される(信号511)。CPU22はITOP割り込みを
基準に編集などのための副走査方向の画像制御を行う。
BD512はポリゴンミラー712の1回転に1回、すなわち1
ラスタースキヤンに1回発生するラスタースキヤン方向
(以後、これを主走査方向と呼ぶ)の同期信号であり、
リーダ部1で読み取られた画像信号は主走査方向に1ラ
インずつBDに同期してプリンタ部2に送出される。VCLK
513は8ビツトのデジタルビデオ信号514をカラープリン
タ部2に送出する為の同期クロツクであり、例えば第4
図(b)のごとくフリツプフロツプ32,35を介してビデ
オデータ514を送出する。HSYNC515はBD信号512よりVCLK
513に同期してつくられる。主走査方向同期信号であ
り、BDと同一周期を持ち、VIDEO信号514は厳密にはHSYN
C515と同期して送出される。これはBD信号515がポリゴ
ンミラーの回転に同期して発生される為ポリゴンミラー
712を回転させるモータのジツターが多く含まれ、BD信
号にそのまま同期させると画像にジツターが生ずるので
BD信号をもとにジツターのないVCLKと同期して生成され
るHSYNC515が必要なためである。SRCOMは半二重の双方
向シリアル通信の為の信号線であり、第4図(C)に示
すごとくリーダ部から送出される同期信号CBUSY(コマ
ンドビジー)間の8ビツトシリアルクロツクSCLKに同期
してコマンドCMが送出され、これに対しプリンタ部から
SBUSY(ステータスビジー)間の8ビツトシリアルクロ
ツクに同期してステータスSTが返される。このタイミン
グチヤートではコマンド“8EH"に対しステータス“3CH"
が返されたことを示しており、リーダ部からのプリンタ
部への指示、例えば色モード,カセツト選択などやプリ
ンタ部の状態情報、例えばジヤム,紙なし,ウエイト等
の情報の相互やりとりが全てこの通信ラインSRCOMを介
して行われる。 第4図(a)に1枚の4色フルカラー画像をITOP及び
HSYNCに基づき送出するタイミングチヤートを示す。ITO
P511は転写ドラム716の1回転、又は2回転に1回発生
されではイエロー画像、ではマゼンタ画像、では
シアン画像、ではBkの画像データがリーダ部1よりプ
リンタ部2に送出され、4色重ね合わせのフルカラー画
像が転写紙上に形成される。HSYNCは例えばA3画像長手
方向420mmかつ、送り方向の画像密度を16pel/mmとする
と、420×16=6720回送出される事となり、これは同時
にコントローラ回路13内のタイマー回路28へのクロツク
入力に入力されており、これは所定数カウントののち、
CPU22に割り込みHINT517をかける様になっている。これ
によりCPU22は送り方向の画像制御、例えば抜取りや移
動等の制御を行う。 (ビデオ処理ユニツト) 次に第5図以下に従ってビデオ処理ユニツト12につい
て詳述する。原稿は、まず露光ランプ10(第1図,第2
図)により照射され、反射光は走査ユニツト11内のカラ
ー読み取りセンサ6により画像ごとに色分解されて読み
取られ、増幅回路42で所定レベルに増幅される。41はカ
ラー読み取りセンサを駆動する為のパルス信号を供給す
るCCDドライバーであり、必要なパルス源はシステムコ
ントロールパルスジエネレータ57で生成される。第6図
にカラー読み取りセンサ及び駆動パルスを示す。第6図
(a)は本例で使用されるカラー読み取りセンサであ
り、主走査方向を5分割して読み取るべく62.5μm(1/
16mm)を1画素として、976画素、即ち図のごとく1画
素を主走査方向にG,B,Rで3分割しているので、トータ
ル1024×3=3072の有効画素数を有する。一方、各チツ
プ58〜62は同一セラミツク基板上に形成され、センサの
1,3,5番目(58,60,62)は同一ラインLA上に、2,4番目は
LAとは4ライン分(62.5μm×4=250μm)だけ離れ
たラインLB上に配置され、原稿読み取り時は、矢印AL方
向に走査する。各5つのCCDは、また1,3,5番目は駆動パ
ルス群ODRV518に、2,4番目はEDRV519により、それぞれ
独立にかつ同期して駆動される。ODRV518に含まれるO01
A,O02A,ORSとEDRV519に含まれるE01A,E02A,ERSはそれ
ぞれ各センサ内での電荷転送クロツク,電荷リセツトパ
ルスであり,1,3,5番目と2,4番目との相互干渉やノイズ
制限のため、お互いにジツタにない様に全く同期して生
成される。この為、これらパルスは1つの基準発振源OS
C58′(第5図)から生成される。第7図(a)はODRV5
18,EDRV519を生成する回路ブロツク、第7図(b)はタ
イミングチヤートであり、第5図システムコントロール
パルスジエネレータ57に含まれる。単一のOSC58′より
発生される原クロツクOLK0を分周したクロツクK0 535は
ODRVとEDRVの発生タイミングを決める基準信号SYNC2,SY
NC3を生成するクロツクであり、SYNC2,SYNC3はCPUバス
に接続された信号線539により設定されるプリセツタブ
ルカウンタ64,65の設定値に応じて出力タイミングが決
定され、SYNC2,SYNC3は分周器66,67及び駆動パルス生成
部68,69を初期化する。即ち、本ブロツクに入力されるH
SYNC515を基準とし、全て1つの発振源OSCより出力され
るCLK0及び全て同期して発生している分周クロツクによ
り生成されているので、ODRV518とEDRV519のそれぞれの
パルス群は全くジツタのない同期した信号として得ら
れ、センサ間の干渉による信号の乱れを防止できる。こ
こでお互いに同期して得られた、センサ駆動パルスODRV
518は1,3,5番目のセンサに、EDRV519は2,4番目のセンサ
に供給され、各センサ58,59,60,61,62からは駆動パルス
に同期してビデオ信号V1〜V5が独立に出力され、第5図
40で示される各チヤネル毎で独立の増幅回路42で所定の
電圧値に増幅され、同軸ケーブル501(第1図)を通し
て第6図(b)のOOS529のタイミングでV1,V3,V5がEOS5
34のタイミングでV2,V4の信号が送出されビデオ処理ユ
ニツトに入力される。 ビデオ処理ユニツト12に入力された原稿を主走査方向
に5分割して読み取って得られたカラー画像信号は、サ
ンプルホールド回路S/H43にてG(グリーン),B(ブル
ー),R(レツド)の3色に分離される。従ってS/Hされ
たのちは3×5=15系統の信号処理系となる。第8図
(b)に入力された1チヤンネル分のカラー画像信号が
サンプルホールド処理され、増幅された後、A/D変換回
路に入力されてマルチプレクスされたデジタルデータA/
Doutの得られるタイミングチヤートを示す。第8図
(a),(b)に処理ブロツク図を示す。 前述した5チツプの等倍型カラーセンサより読み取ら
れたアナログカラー画像信号は各チヤンネルごとに第8
図(a)のアナログカラー信号処理回路にそれぞれ入力
される。各チヤンネルに対応する回路A〜Eは同一回路
であるので、回路Aに関し第8図(b)の処理ブロツク
図に従い、第8図(c)のタイミングチヤートとともに
説明する。 入力されるアナログカラー画像信号は第8図(c)Si
GAのごとくG→B→Rの順であり、かつ、3072画素の有
効画素以外に、有効画素前に12画素のカラーセンサのホ
トダイオードと接続されていない空転送部,次に24画素
のホトダイオード上にAlで遮蔽した暗出力部(オプテイ
カルブラツク),36画素のダミー画素、及び有効画素後
に24画素のダミー画素の合計3156画素から構成されるコ
ポジツトと信号である(第8図(d))。 アナログカラー画像信号SiGAは増幅器250に入力さ
れ、コンポジツト信号のまま規定の信号出力まで増幅さ
れると同時にAC的にDCレベルが変動するアナログカラー
画像信号SiGAのDCレベル変動を除去し、増幅器250の最
適動作点にSiGAのDCレベルを固定するためにフイードバ
ツククランプ回路251によって零レベルクランプされ
る。フイードバツククランプ回路251は、S/H回路251bと
比較増幅器251aより構成されており、増幅器250より出
力されるアナログカラー画像信号SiGAの暗出力部(オプ
テイカル・ブラツク)の出力レベルをS/H回路251bによ
って検出し、比較増幅器251aのマイナス入力に入力され
る基準電圧Ref1(本実施例では、Ref1=GND)と比較さ
れ、その差分が増幅器250にフイードバツクされ、増幅
器250の出力の暗出力部は常に基準電圧Ref1に固定され
る。ここでDK信号はアナログカラー画像信号SiGAの暗出
力部の区間を示す信号であり、S/H回路251bに供給する
ことによりSiGAの暗出力部のDCレベルを水平走査期間
(1H)に1回検出する。 次に、増幅器250の出力信号は、S/H回路43によってG,
B,Rに色分解されA/D変換回路のダイナミツクレンジに適
合する様に増幅されるが、各色同じ処理を行うので、本
明細書では、その内B信号について説明することによ
り、他のG,R信号を代表することにする。さて、増幅器2
50のコンポジツト出力信号はバツフア回路252を通してS
/H回路253によりSHG信号に従って、コンポジツト信号中
B信号に相当する画素出力だけをサンプリングしてい
く。色分解されたB信号538は増幅器254,255によって増
幅されローパスフイルタ(L.P.F)256に入力される。ロ
ーパスフイルタ256はS/H回路253で生ずるS/H出力信号内
のサンプリングパルスの周波数成分の除去を行い、サン
プリングされたS/H出力信号の変化分のみを抽出する。
すなわちCCDの駆動周波数をfDとするとS/H回路253によ
ってサンプリングされることにより各色信号は周波数fD
/3なる離散的信号となる。よって、カツトオフ周波数fc
=(fD/3)×1/2=fD/6のナイキストフイルタを構成す
ることにより上述の効果が得られ、信号の変化成分のみ
が抽出され、かつその後の信号処理系の周波数帯域幅を
低くおさえることが可能となる。 ローパスフイルタ256によって信号成分のみが抽出さ
れた色信号は、増幅器257,乗算器258及びバツフア増幅
器259によってCPU制御によりゲイン調整(第8図(e)
G特性)されるとともに、乗算器260,フイードバツクク
ランプ回路261より構成されるフイードバツククランプ
系によりゲイン調整された各色信号を、任意なDCレベル
にクランプする。動作はフイードバツククランプ回路25
1と同じである。乗算器258は本実施例では第52図(a)
に示す様に、マルチプライングDACを用いた乗算器であ
って、マルチプライングDAC251とオペアンプ522及びラ
ツチ523より構成されており、出力Voutは Vout=−NIN/N 0<N<1 ここでNは、入力デイジタルコードのバイナリ分数値
である。基本的なマルチプライングDAC回路がオペアン
プにより無負荷となったアナログ・ポテンシヨメータに
相似であるのと同じ意味で本回路において、フイードバ
ツク回路にトリム回路が接続されたフオロワーと相似で
ある。よって、後述するチヤンネル繋ぎ補正において原
稿走査ユニツトが均一白色板を読取ったときの画像デー
タがCPU22のデータバスを介して内部ラツチ523にセツト
されたデジタルデータにより決定されるレベルまで増幅
する。第52図(b)にコード表を示す。尚ラツチ523はC
PU22のI/Oとして割りつけられ▲▼,SELの制御線に
よりデータをセツトする。 次に乗算器260とフイードバツククランプ回路261より
構成されるフイードバツククランプ系について説明す
る。このフイードバツククランプ系は前段のフイードバ
ツククランプ回路251とほぼ同一の構成をとっており、S
/H回路261bと比較増幅器261aで構成されるフイードバツ
ククランプ回路の基準電圧Ref2にCPU制御の乗算器260が
接続され、後述のチヤンネル繋ぎ補正において、読取っ
た黒レベル画像信号のレベルをシフトする為にCPU22の
データバス508を介して内部ラツチ537にセツトされたデ
ジタルデータにより決定されるレベルで乗算器260によ
って基準電圧Ref2を可変し、上述した増幅器257,乗算器
258,バツフア増幅器259によって増幅された各色信号を
基準電圧Ref2のレベルにクランプする。尚ラツチ537はC
PU22のI/Oとして割り付けられWR,SELの制御線によりデ
ータをセツトする。 乗算器260は第53図(a)に示す様にマルチプライン
グDAC531とオペアンプ532,533、抵抗値Rの抵抗534,535
及び抵抗値2Rの抵抗536より構成された全4象現モード
の乗算器であり、CPUからセツトされた8bitのデイジタ
ルデータに従って、第53図(b)の様に両極性の電圧を
出力する。 さて、所定の白レベル,黒レベルに増幅及びDCクラン
プされた各色信号541(G),542(B),543(R)は再
び1系統の信号にマルチプレクスすべく、マルチプレク
スパルスGSEL,BSEL,RSEL(544〜546)によってMPX260で
1系統になり、A/D変換回路45に入力され、A/Dクロツク
547によってA/D変換され、デジタルデータADOUT548とし
て出力される。本構成ではMPX260でマルチプレクスした
のちA/D変換するので、G.B.R各3色5チヤンネル計15系
統の色信号を5つのA/D変換器で行われる。B〜E回路
に関しても上と同様である。 次に本実施例では前述したように4ライン分(62.5μ
m×4=250μm)の間隔を副走査方向に持ち、かつ主
走査方向に5領域に分割した5つの千鳥状センサで原稿
読み取りを行っているため、第9図(a)で示すごと
く、先行走査しているチヤンネル2,4と残る1,3,5では読
み取る位置がズレている。そこでこれを正しくつなぐ為
に、複数ライン分のメモリを用いて行っている。第9図
(b)は本実施例のメモリ構成を示し、70〜74はそれぞ
れ複数ライン分格納されているメモリで、FiFo構成をと
ている。即ち、70,72,74は1ライン1024画素として5ラ
イン分、71,73は15ライン分の容量を持ち、ラストポイ
ンタWPO75,WPE76で示されるポイントから1ライン分ず
つデータの書き込みが行われ、1ライン分書き込みが終
了すると、WPO又はWPEは+1される。WPO75はチヤンネ
ル1,3,5に共通、WPE76は2,4に共通である。 OWRST540,EWRST541はそれぞれのラインポインタWPO7
5,WPE76の値を初期化して先頭に戻す信号であり、ORST5
42,ERST543はリードポインタ(リード時のポインタ)の
値を先頭に戻す信号である。いまチヤンネル1と2を例
にとって説明する。第9図(a)のごとくチヤンネル2
はチヤンネル1に対し4ライン分先行しているから同一
ライン、例えばラインに対してチヤネル2が読み込み
FiFoメモリ71に書き込みを行ってから、4ライン後にチ
ヤンネル1がラインを読み込む。従ってメモリへの書
き込みポインタWPOよりもWPEを4だけ進めておくと、Fi
Foメモリからそれぞれ読み出す時同一のリードポイント
値で読み出すと、チヤンネル1,3,5とチヤンネル2,4は同
一ラインが読み出され、副走査方向のズレは補正された
事になる。例えば第9図(b)でチヤンネル1はWPOが
メモリの先頭ライン1にWPOがあり、同時にチヤンネル
2はWPEが先頭から5ラインめの5を指している。この
時点からスタートすれば、WPOが5を示した時WPEは9を
指し、ともにポインターが5の領域に原稿上のライン
が書き込まれ、以後RPO,RPE(リードポインタ)を両方
同様に進めながらサイクリツクに読み出していけば良
い。第9図(c)は上述した制御を行うためのタイミン
グチヤートであり、画像データはHSYNC515に同期して1
ラインづつ送られて来る。EWRST541,OWRST540は図の様
に4ライン分のズレを持って発生され、ORST542はFiFo
メモリ70,72,74の容量分、従って5ラインごと、ERST54
3は同様な理由で15ラインごとに発生される。一方読み
出し時はまずチヤンネル1より5倍の速度で1ライン
分、次にチヤンネル2より同様に1ライン分、次いで3
チヤンネル,4チヤンネル,5チヤンネルと順次読み出し、
1HSYNCの間にチヤンネル1から5までのつながった信号
を得ることができる。第9図(d)1RD〜5RD(544〜54
8)は各チヤンネルの読み出し動作の有効区間信号を示
している。なお、本FiFoメモリを用いたチヤンネル間の
画像つなぎ制御のための制御信号は、第5図メモリ制御
回路57′で生成される。回路57′はTTL等のデイスクリ
ート回路で構成されるが、本発明の主旨とするところで
ないので説明を省略する。また、前記メモリは画像のブ
ルー成分、グリーン成分、レツド成分の3色分を有して
いるが、同一構成であるので説明はうち1色分のみにと
どめた。 第10図(a)に黒補正回路を示す。第10図(b)の様
にチヤンネル1〜5の黒レベル出力はセンサに入力する
光量が微少の時、チツプ間,画素間のバラツキが大き
い。これをそのまま出力し画像を出力すると、画像のデ
ータ部にスジやムラが生じる。そこでこの黒部の出力バ
ラツキを補正する必要が有り、第10図(a)の様な回路
で補正を行う。コピー動作に先立ち、原稿走査ユニツト
を原稿台先端部の非画像領域に配置された均一濃度を有
する黒色板の位置へ移動し、ハロゲンを点灯し黒レベル
画像信号を本回路に入力する。この画像データは1ライ
ン分を黒レベルRAM78に格納されるべく、セレクタ82で
Aを選択()、ゲート80を閉じ()、81を開く。即
ち、データ線は551→552→553と接続され、一方RAMのア
ドレス入力には▲▼で初期化されるアドレス
カウンタ84の出力が入力されるべくが出力され、1ラ
イン分の黒レベル信号がRAM78の中に格納される(以上
黒基準値取込みモード)。 しかし、このようにして取り込んだ黒レベルデータは
非常に微小レベルの為、アナログビデオ処理回路内で発
生する、又は外部から各種の配線を経由して或いは輻射
で入り込んでくるノイズの影響を大きく受ける為そのま
まのデータを黒補正データとして用いると黒部の画像が
ノイズの多いガサついたものとなり好ましくない。そこ
で第10図(c)に示す黒レベルRAM78に取り込まれた黒
レベルデータに第10図(d)のフローチヤートに示す演
算処理を加えノイズの影響を取り除く。第10図(c),
(d)中のBiは黒レベルRAM78のアドレスで(Bi)はそ
のアドレス内のデータを示す。またiは例えば、主走査
方向A4長手方向の幅を有するとすれば16pel/mmで16×29
7mm=4752画素/各色であるが、その長さをカバーする
ため61mmのCCDのチツプを5本並べて1ineとすると、
16×61mm×5=4880画素/各色に対応するi=1〜4880
の値を取り得る。 まず第10図(c)の(1)の黒レベルRAM78に取り込
まれた黒レベルデータはアドレスBi-jからBi+j迄がCPU2
2よりラツチ85,,,,に対しゲート80を閉じ81
を開き、更にセレクタ82,83を選択してアクセスされCPU
22のワークレジスタ(RAM24内)に(3)のようにリー
ドされる。次にBi-jからBi+j迄の黒レベルデータ
(Bi-j)………(Bi+j)を加算し、データ数2j+1で割
り、中心画素Biの値としてワーキングRAM24のアドレスM
iにライトされる。このように{(B1)+………+(B
j+1)+………+(B2j+1)}=(Mj+1)から{(B
4880-2j)+…+(B4880-j)+…+(B4880)}=(M
4880-j)迄が演算され、中心画素Biが近傍Bi-jからBi+j
迄の平均値として(4)のようにRAM24内にライトされ
る。最後にi=1からi=j迄はi=j+1のデータ,i
=4880−j+1からi=4880迄はi=4880−jのデータ
をライトした。尚、i=1からi=j迄とi=4880−j
+1からi=4880迄の画素はセンサ両端部の無効画素の
範囲に有る(本実施例に於いてはj=48とした。)。次
にRAM24内のMj+1からM4880-j迄のデータは再び黒レベル
RAM78のBj+1からM4880-jへライトされ、ノイズの除去さ
れた黒レベルデータがセツトされる。色成分画像のブル
ー成分に対して終了したら(第10図(d)StepB)同様
にグリーン成分のG信号(StepG),レツド成分のR信
号(StepR)と近傍演算される。尚本実施例では、中心
画素と近傍画素は重み付け無しの演算としたが、異なる
係数を掛けた重み付けによる演算も可能である。 画像読み込み時には、RAM78はデータ読み出しモード
となり、データ線553→557の経路で減算器79のB入力へ
毎ライン,1画素ごとに読み出され入力される。即ちこの
時ゲート81は閉じ()、80は開く()。従って、黒
補正回路出力556は黒レベルデータDK(i)に対し、例
えばブルー信号の場合Bin(i)−DK(i)=Bout
(i)として得られる(黒補正モード)。同様にグリー
ンGin,レツドRinも77G,77Rにより同様の制御が行われ
る。また本制御のための各セレクタゲートの制御線,
,,はCPU(第2図22)I/Oとして割り当てられた
ラツチ85によりCPU制御で行われる。 次に第11−1図で白レベル補正(シエーデイング補
正)を説明する。白レベル補正は原稿走査ユニツトを均
一な白色板の位置に移動して照射した時の白色データに
基づき、照明系,光学系やセンサの感度バラツキの補正
を行う。基本的な回路構成を第11−1図(a)に示す。
基本的な回路構成は第10図(a)と同一であるが、黒補
正では減算器79にて補正を行っていたのに対し、白補正
では乗算器79′を用いる点が異なるのみであるので同一
部分の説明は省く。色補正時に、まず原稿走査ユニツト
が均一白色板の位置(ホームポジシヨン)にある時、即
ち複写動作又は読み取り動作に先立ち、露光ランプを点
灯させ、均一白レベルの画像データを1ライン分の補正
RAM78′に格納する。例えば主走査方向A4長手方向の幅
を有するとすれば、16pel/mmで16×297mm=4752画素で
あるがCCD1チツプの画像データを976画素づつで構成す
ると976×5=4880画素となり、即ち少なくともRAMの容
量は4880バイトあり、第11−1図(b)のごとく、i画
素目の白色板データWi(i=1〜4880)とするとRAM7
8′には第11図(C)のごとく、各画素毎の白色板に対
するデータが格納される。一方Wiに対し、i番目の画素
の通常画像の読み取り値Diに対し補正後のデータDo=Di
×FFH/Wiとなるべきである。そこでコントローラ内CPU
(第2図22)より、ラツチ85′′,′,′,′
に対しゲート80′を閉じ、81′を開き、さらにセレクタ
82′,83′にてBが選択される様出力し、RAM78′をCPU
アクセス可能とする。次に先頭画素W1に対しFFH/W1,W
2に対しFF/W2…と順次演算してデータの置換を行う。色
成分画像のブルー成分に対し終了したら(第11−1図
(d)StepB)同様にグリーン成分(StepG)、レツド成
分(StepR)と順次行い、以後入力される原画像データD
iに対してDo=Di×FFH/Wiが出力される様にゲート80′
が開(′),81′が閉(′),セレクタ83′はAが
選択され、RAM78′から読み出された係数データFFH/Wi
は信号線553→557を通り、一方から入力された原画像デ
ータ551との乗算がとられ出力される。 次にカラーCCD6の各チツプ58〜62が同一濃度の原稿を
読み取った時等しいデジタル値として処理する為のチヤ
ンネル繋ぎ補正について、第11−2図(a),(b)の
フローチヤートを参照して説明する。まずチヤンネル繋
ぎ黒レベル処理でB信号の黒レベルの処理を行う為(St
epD−B)に、最初CH1のB信号の黒レベル処理のStepD
−B1でCPU22はCH1のB信号オフセツトを基準レベルとす
る為に、データバス508を通じてD1(本実施例では80H)
を乗算回路260内のラツチ537にセツトし、マルチプライ
ングD/A531のデータをセツトする(Step1)。この状態
で前述の黒補正と同様に黒色板の黒レベル信号を黒レベ
ルRAM78に格納する(Step2)。第11−2図(c)にRAM7
8の黒レベルデータを示す。次にカウンタiの値を1に
初期化しCPUワーキングRAM24内の最小値格納用テンポラ
リーメモリアドレスM1にFFHをセツトする(Step3)。次
に黒レベルRAM78内のデータ(Bi)とM1のデータ(M1
を比較し、(Bi)が(M1)より小さければM1のデータ
(M1)を(Bi)とし、BをB1からB976迄繰り返す(Step
4,5,6)。その結果M1の中にはCH1中の最小値が格納され
る。次にM1内の最小値データが黒レベルの基準値D2(本
実施例に於いては08H)と等しいか否か判定し(Step
7)、否なら大小を判定し(Step8)、M1がD2より小さけ
ればCPU22はD1+αを乗算回路260内のラツチ537にセ
ツトし、オフセツトレベルを上げ(Step9)、Step3へ戻
り、Step7で再度(M1)=D2を判定する。Step8で(M1
>D2の場合CPU22はD1−αを乗算回路260内のラツチ53
7にセツトしオフセツトレベルを下げ(Step10)、Step3
へ戻りStep7で再度(M1)=D1を判定する。 以上のように(M1)=D1が達成される迄CPUはマルチ
プライングD/A531へのデータD1±αを可変し、達成さ
れるとStep7からStepD−B2へ移り、カウンター値を977
へ初期化し、黒レベルRAM78内のCH2にStepD−B1のCH1と
同様の処理を行い最小値をD2にする。次にStepD−B3,D
−B4,D−B5でそれぞれCH3,CH4,CH5の最小値をD2とす
る。以上の処理をStepD−GでG信号,StepD−RでR信
号のCH2,CH3,CH4,CH5に行い、すべての最小値をD2とす
る。次にチヤンネル繋ぎ白レベル処理でB信号の白レベ
ルの処理を行う為(StepW−B)に最初CH1のB信号の白
レベル処理のStepW−B1でCPU22はCH1のB信号ゲインを
基準レベルとする為にデータバス508を通じてD3(本実
施例ではAOH)を乗算回路258内のラツチ523にセツト
し、マルチプライングD/A521のデータをセットする(St
ep11)。この状態で前述の白補正と同様に白色板の白レ
ベル信号を白レベルRAM78′に格納する(Step12)。第1
1−2図(c)にRAM78′の白レベルデータを示す。次に
カウンタiの値を1に初期化しCPUワーキングRAM24内の
最小値格納用テンポラリーメモリアドレスM2にOOHをセ
ツトする(Step13)。次に白レベルRAM78′内のデータ
(Wi)とM2のデータ(M2)を比較し、(Wi)が(M2)よ
り大きければM2のデータ(M2)を(Wi)とし、WiをW1
らW976迄繰り返す(Step14,15,16)。その結果M2の中に
はCH1中の最大値が格納される。次にM2内の最大値デー
タが白レベルの基準値D4(本実施例に於いてはAOH)と
等しいか否か判定し(Step17)否なら大小を判定し(St
ep18)、(M2)がD4より大きければCPU22はD4−β
乗算回路258内のラツチ523にセツトし、ゲインレベルを
下げ(Step19)、Step13へ戻りStep17で再度(M2)=D4
を判定する。Step18で(M2)<D4の場合、CPU22はD
3+βを乗算回路258内のラツチ523にセツトしゲインレ
ベルを上げ(Step20)、Step13へ戻りStep17で再度
(M2)=D4を判定する。以上のように(M2)=D4が達成
される迄CPUはマルチプライングD/A521へのデータD
4±βを可変し、達成されるとStep17からStepW−B2へ
移り、カウンター値を977へ初期化し白レベルRAM78′内
のCH2にStepW−B1のCH1と同様の処理を行い、最小値をD
4にする。次にStepW−B3,W−B4,W−B5でそれぞれCH3,CH
4,CH5の最大値をD4とする。以上の処理をStepW−GでG
信号、StepW−RでR信号のそれぞれのCH2,CH3,CH4,CH5
に行い、すべての最大値をD4とする。 チヤンネル繋ぎ処理は第11−3図のフローチヤートに
従い実行される。まずリーダー部1のパワーオン後CPU2
2はS−m1で原稿走査ユニツト11がホームポジシヨンセ
ンサS1上にない場合、第2図のステツピングモータドラ
イバ15に信号線503を介してホームポジシヨン復帰指令
を出し、ステツピングモーター14が回転し、ホームポジ
シヨン復帰を行わせる。次にS−m2でランプドライバ21
に進行線504を介してハロゲンランプ10の点灯指令を出
す。ハロゲンランプ点灯後CPU22はS−m3で原稿走査ユ
ニツト11がホームポジシヨン(S1)から基準黒板9迄の
移動距離に相当するパルス数をドライバ15にセツトし、
原稿走査ユニツト11を基準黒板位置へ移動する。その状
態で前述の第11−2図(a)チヤンネル繋ぎ黒レベル処
理を行う(S−m4)。次にCPU22はS−m5で基準黒板9
と基準白板8の距離に相当するパルス数をドライバ15に
セツトし、原稿走査ユニツト11を基準白板位置へ移動す
る。その状態で前述の第11−2図(b)のチヤンネンル
繋ぎ白レベル処理を行う(S−m6)。その後S−m7でハ
ロゲンランプを消灯し、S−m8で再び原稿走査ユニツト
11のホームポジシヨン復帰を行う。 以上のようにチヤンネル繋ぎ処理が行われるのであ
る。 以上の構成及び動作により高速化がはかられ、1画素
ごとの補正が可能になった。 更に、本構成においては1ライン分の画像データを高
速に入力し、かつCPU22によりRD,WRアクセス可能な事よ
り、原稿上の任意の位置、例えば第12図のごとく原稿上
の座標(xmm,ymm)の点Pの画像データの成分を検出し
たい場合x方向に(16×x)ライン、走査ユニツトを移
動し、このラインを前述した動作と同様な動作によりRA
M78′に取り込み(16×y)画素目のデータを読み込む
事により、B,G,Rの成分比率が検出できる(以後この動
作を“ラインデータ取り込みモード”と呼ぶ)。更に
は、本構成により複数ラインの平均(以後“平均値算出
モード”と呼ぶ)濃度ヒストグラム(“ヒストグラムモ
ード”と呼ぶ)が容易に得られる事は当業者ならば容易
に類推し得るであろう。 以上のごとく、画像入力系の黒レベル感度,暗電流バ
ラツキ,各センサー間バラツキ,光学系光量バラツキや
白レベル感度等種々の要因に基づく黒レベル,白レベル
の補正を行い、主走査方向にわたって均一になった、入
力された光量に比例したカラー画像データは、人間の目
に比視感度特性に合わせて、対数変換回路86(第5図)
に入力される。ここでは、白=00H,黒FFHとなるべく変
換され、更に画像読み取りセンサーに入力される画像ソ
ース、例えば通常の反射原稿とフイルムプロジエクター
等の透過原稿、又同じ透過原稿でもネガフイルム,ポジ
フイルム又はフイルムの感度,露光状態で入力されるガ
ンマ特性が異なっているため、第13図(a),(b)に
示されるごとく、対数変換用のLUT(ルツクアツプテー
ブル)を複数有し、用途に応じて使い分ける。切りかえ
は、信号線lg0,lg1,lg2(560〜562)により行われ、CPU
(22)のI/Oポートとして、走査部等からの指示入力に
より行われる。ここで各B,G,Rに対して出力されるデー
タは、出力画像の濃度値に対応しており、B(ブルー)
に対する出力はイエローのトナー量,G(グリーン)に対
してはマゼンタのトナー量,R(レツド)に対してはシア
ンのトナー量に対応するので、これ以後のカラー画像デ
ータはY,M,Cに対応づける。 対数変換により得られた原稿画像からの各色成分画像
データ、即ちイエロー成分,マゼンタ成分,シアン成分
に対して、次に記す、色補正を行う。カラー読み取りセ
ンサーに一画素ごとに配置された色分解フイルターの分
光特性は、第14図に示すごとく、斜線部の様な不要透過
領域を有しており、一方、転写紙に転写される色トナー
(Y,M,C)も第15図の様な不要吸収成分を有する事はよ
く知られている。そこで、各色成分画像データYi,Mi,Ci
に対し、 なる各色の一次式を算出し色補正を行うマスキング補正
はよく知られている。更にYi,Mi,Ciにより、Min(Yi,M
i,Ci)(Yi,Mi,Ciのうちの最小値)を算出し、これをス
ミ(黒)として、後に黒トナーを加える(スミ入れ)操
作と、加えた黒成分に応じて各色材の加える量を減じる
下色除去(UCR)操作も良く行われる。第16図(a)
に、マスキング,スミ入れ,UCRの回路構成を示す。本構
成において特徴的な事は マスキングマトリクスを2系統有し、1本の信号線の
“1/0"で高速に切りかえる事ができる UCRの有り,なしが1本の信号線“1/0"で、高速に切
りかえる事ができる スミ量を決定する回路を2系統有し、“1/0"で高速に
切りかえる事ができる という点にある。まず画像読み取りに先立ち、所望の第
1のマトリクス係数M1,第2のマトリクス計数M2をCPU2
2に接続されたバスより設定する。本例では が、M1はレジスタ87〜95に、M2は96〜104に設定されて
いる。また111〜122,135,131はそれぞれセレクターであ
り、S端子=“1"の時Aを選択、“0"の時Bを選択す
る。従ってマトリクスM1を選択する場合切り替え信号MA
REA564=“1"に、マトリクスM2を選択する場合“0"とす
る。また123はセレクターであり、選択信号C0,C1(56
6,567)により第16図(b)の真理値表に基づき出力a,
b,cが得られる。選択信号C0,C1及びC2は、出力される
べき色信号に対応し、例えばY,M,C,Bkの順に(C2,C1
C0)=(0,0,0),(0,0,1),(0,1,0),(1,0,0)、
更にモノクロ信号として((0,1,1)とする事により所
望の色補正された色信号を得る。いま(C0,C1,C2)=
(0,0,0)、かつMAREA=“1"とすると、セレクタ123の
出力(a,b,c)には、レジスタ87,88,89の内容、従って
(aY1,−bM1,−cC1)が出力される。一方、入力信号Y
i,Mi,CiよりMin(Yi,Mi,Ci)=kとして算出される黒成
分信号574は134にてY=ax−b(a,bは定数)なる一次
変換をうけ、(セレクター135を通り)減算器124,125,1
26のB入力に入力される。各減算器124〜126では、下色
除去としてY=Yi−(ak−b),M=Mi−(ak−b),C=
Ci−(ak−b)が算出され、信号線577,578,579を介し
て、マスキング演算の為の乗算器127,128,129に入力さ
れる。セレクター135は信号UAREA565により制御され、U
AREA565は、UCR(下色除去)、有り,無しを“1/0"で高
速に切り替え可能にした構成となっている。乗算器127,
128,129には、それぞれA入力には(aY1,−bM1,−
cC1)、B入力には上述した〔Yi−(ak−b),Mi−(ak
−b),Ci−(ak−b)〕=〔Yi,Mi,Ci〕が入力されて
いるので同図から明らかな様に、出力DoutにはC2=0の
条件(YorMorC選択)でYout=Yi×(aY1)+Mi×(−b
M1)+Ci×(−cC1)が得られ、マスキング色補正,下
色除去の処理が施されたイエロー画像データが得られ
る。同様にして Mout=Yi×(−aY2)+Mi×(bM2)+Ci×(−cC2) Cout=Yi×(−aY3)+Mi×(−bM3)+Ci×(cC3) がDoutに出力される。色選択は、前述した様にカラープ
リンターの現像順に従って(C0,C1,C2)により第16図
(b)の表に従ってCPU22により制御される。レジスタ1
05〜107,108〜110は、モノクロ画像形成用のレジスタ
で、前述したマスキング色補正と同様の原理により、MO
NO=k1Yi+l1Mi+m1Ciにより各色に重み付け加算により
得ている。切りかえ信号MAREA564,UAREA565,KAREA587
は、前述した様にマスキング色補正の係数マトリクスM1
とM2の高速切りかえ、UAREA565は、UCR有り,なしの高
速切りかえ、KAREA587は、黒成分信号(信号線569→セ
レクター131を通ってDoutに出力)の、1次変換切りか
え、即ちK=Min(Yi,Mi,Ci)に対し、Y=ck−d又は
Y=ek−f(c,d,e,fは定数パラメータ)の特性を高速
に切りかえる信号であり、例えば一複写画面内で領域毎
にマスキング係数を異ならせたり、UCR量又はスミ量を
領域ごとで切りかえる事が可能な様な構成になってい
る。従って、色分解特性の異なる画像入力ソースから得
られた画像や、黒トーンの異なる複数の画像などを、本
実施例のごとく合成する場合に適用し得る構成である。
なお、これら領域信号MAREA,UAREA,KAREA(564,565,58
7)は後述する領域発生回路(第2図51)にて生成され
る。 第17図は、領域信号発生(前述のMAREA564,UAREA565,
KAREA587など)の説明の為の図である。領域とは、例え
ば第17図(e)の斜線部の様な部分をさし、これは副走
査方向A→Bの区間に、毎ラインごとに、第17図(e)
のタイミングチヤートAREAの様な信号で他の領域と区別
される。各領域は第1図のデジタイザ16で指定される。
第17図(a)〜(d)は、この領域信号の発生位置,区
間長,区間の数がCPU22によりプログラマブルに、しか
も多数得られる構成を示している。本構成に於いては、
1本の領域信号はCPUアクセス可能なRAMの1ビツトによ
り生成され、例えばn本の領域信号AREA0〜AREAnを得る
為に、nビツト構成のRAMを2つ有している。(第17図
(d)136,137)。いま、17図(b)の様な領域信号ARE
A0及びAREAnを得るとすると、RAMのアドレスx1,x3のビ
ツト0に“1"を立て、残りのアドレスのビツト0は全て
“0"にする。一方、RAMのアドレス1,x1,x2,x4に“1"
をたてて、他のアドレスのビツトnは全て“0"にする。
HSYNCを基準として一定クロツクに同期して、RAMのデー
タを順次シーケンシヤルに読み出していくと、例えば第
17図(c)の様に、アドレスx1とx3の点でデータ“1"が
読み出される。この読み出されたデータは、第17図
(d)148−0〜148−nのJ−KフリツプフロツプのJ,
K両端子に入っているので、出力はトグル動作、即ちRAM
より“1"が読み出されCLKが入力されると、出力“0"→
“1",“1"→“0"に変化して、AREA0の様な区間信号、従
って領域信号が発生される。また、全アドレスにわたっ
てデータ=“0"とすると、領域区間は発生せず領域の認
定は行われない。第17図(d)は本回路構成であり、13
6,137は前述したRAMである。これは、領域区間を高速に
切りかえるために例えば、RAMA136よりデータを毎ライ
ンごとに読み出しを行っている間にRAMB137に対し、CPU
22(第2図)より異なった領域設定の為のメモリ書き込
み動作を行う様にして、交互に区間発生と、CPUからの
メモリ書き込みを切りかえる。従って、第17図(f)の
斜線領域を指定した場合、A→B→A→B→Aの様にRA
MAとRAMBが切りかえられ、これは第17図(d)におい
て、(C3,C4,C5)=(0,1,0)とすれば、VCLKでカウ
ントされるカウンタ出力がアドレスとして、セレクタ13
9を通してRAMA136に与えられ(Aa)、ゲート142開、ゲ
ート144閉となってRAMA136から読み出され、全ビツト
幅、nビツトがJ−Kフリツプフロツプ148−0〜148−
nに入力され、設定された値に応じてAREA0〜AREAnの区
間信号が発生される。BへのCPUからの書き込みは、こ
の間アドレスバスA−Bus,データバスD−Bus及びアク
セス信号/により行う。逆にRAMB137に設定された
データに基づいて区間信号を発生させる場合(C3,C4
C5)=(1,0,1)とする事で同じ様に行え、CPUからのRA
MA136へのデータ書き込みが行える(以後この2つのRAM
をそれぞれA−RAM,B−RAM、C3,C4,C5をAREA制御信号
(ARCNT)と呼ぶ…C3,C4,C5はCPUのI/Oポートより出
力される)。第17図(g)に各ビツトと信号名の対応表
を示す。 次に第18図に従って色変換の回路構成を示す。ここに
おける色変換とは、本回路に入力される各色成分データ
(Yi,Mi,Ci)が、ある特定の色濃度を有する場合、色は
色成分比率を有する時、これを他の色に置きかえる事を
言う。例えば、第18図(c)の原稿の赤(斜線部)の部
分だけ青に変える事を言う。まず、本回路に入力される
各色データ(Yi,Mi,Ci)は、平均化回路149,150,151で
8画素単位で平均がとられ、一方は加算器155で(Yi+M
i+Ci)が算出され、除算器152,153,154のB入力へ、も
う一方は各々A入力へ、入力された色成分比率がイエロ
ー比率ray=Yi/Yi+Mi+Ci,マゼンタ比率ram=Mi/Yi+M
i+Ci,シアン比率rac=Ci/Yi+Mi+Ciとして、それぞれ
信号線604,605,606として得られ、ウインドウコンパレ
ータ156〜158に入力される。ここでは、CPUバスより設
定される各色成分の比較上限値と下限値、従って(yu
mu,cu)と(yl,ml,cl)との間に前記比率が入ってい
る事、即ち、yl≦ray<yuの時、出力=“1",ml≦ram<m
uの時、出力=“1",cl≦rac<cuの時出力=“1"とな
り、上記3条件がそろった時入力された色が所望の色で
あると判断し、3入力AND165の出力=1となってセレク
ター175のS0入力に入力される。加算器155は、CPU22のI
/Oポートより出力される信号線CHGCNT607が“1"の時出
となり“0"の時、出力603=1が出力される。従って
“0"の時除算器152,153,154の出力は、A入力がそのま
ま出力される。即ち、この時はレジスタ159〜164には所
望の色成分比率ではなく、色濃度データが設定される。
175は4系統入力、1系統出力のセレクターであり、入
力1,2,3には変換後の所望の色データがそれぞれY成分,
M成分,C成分として入力される、一方4には読み取った
原稿画像に対してマスキング色補正、UCRが施されたデ
ータVinが入力され、第16図(a)のDoutに接続され
る。切りかえ入力S0は色検出が“真”である、即ち所定
の色が検出された時“1"、その他の時“0"に、S1は第17
図(d)の領域発生回路で発生される領域信号CHAREAo6
15で、指定領域内“1",領域外“0"となり、“1"である
時色変換が行われ、“0"の時行われない。S2,S3入力
C0,C1(616,617)は、第16図(a)のC0,C1信号と同
一であり、C0,C1)=(0,0),(0,1)(1,0)の時、
それぞれカラープリンターでのイエロー画像形成,マゼ
ンタ画像形成,シアン画像形成を行う。セレクター175
の真理値表を第18図(b)に示す。レジスタ166〜168は
変換後の所望の色成分比率、又は色成分濃度データをCP
Uより設定する。y′,m′,c′が色成分比率の場合、CHG
CNT607=“1"に設定されるので、加算器155の出力603は
(Yi+Mi+Ci)となり、乗算器169〜171のB入力に入力
されるので、セレクタ入力1,2,3にはそれぞれ (Yi+Mi+Ci)×y′,(Yi+Mi+Ci)×m′, (Yi+Mi+Ci)×c′ が入力され、真理値表第18図(b)にしたがって色変換
される。一方y′,m′,c′が色成分濃度データの場合、
CHGCNT=“0"と設定され信号603=“1"、従って乗算器1
69〜171の出力、従ってセレクタ175の入力1,2,3には、
データ(y′,m′,c′)がそのまま入力され、色成分濃
度データの置きかえによる色変換が行われる。領域信号
CHAREAo615は、前述した様に区間長,数が任意に設定で
きるので、第18図(d)の様に複数の領域r1,r2,r3
限ってこの色変換を適用したり、第18図(a)を複数回
路用意する事により、例えば領域r1内は赤→青,r2内は
赤→黄,r3内は白→赤という様な複数領域、複数色にわ
たる色変換も高速かつリアルタイムで可能になる。これ
は、前述した回路と同一の色検出→変換回路が複数用意
されており、セレクター230により各回路の出力A,B,C,D
より必要なデータがCHSEL0,CHSEL1により選択され、出
力619に出力される。また各回路に適応される領域信号
はCHAREA0〜3、またCHSEL0,1も第17図(d)のごと
く、領域発生回路51により発生される。 第19図は、本システムにおける出力画像のカラーバラ
ンス,色の濃淡を制御するためのガンマ変換回路であ
り、基本的にはLUT(ルツクアツプテーブル)によるデ
ータ変換であって、操作部からの入力指定に対応づけて
LUTのデータが書き換えられる。LUT用のRAM177にデータ
を書き込む場合、選択信号線RAMSL623=“0"とする事に
よりセレクタ176はB入力が選択され、ゲート178は閉,1
79は開となってCPU22からのバスABUS,DBUS(アドレスデ
ータ)はRAM177に接続され、データの書き込み又は読み
出しが行われる。一旦変換テーブルが作成されたあとは
RAMSL623=“1"となり、Din620からのビデオ入力はRAM1
77のアドレス入力に入力され、ビデオデータでアドレシ
ングされ、所望のデータがRAMより出力され開かれたゲ
ート178を通って次段の変倍制御回路に入力される。ま
た本ガンマRAMには、イエロー,マゼンタ,シアン,ブ
ラツク,MONOと5通り、少くとも2種類(第19図(b)
AとB)有しており、色ごとの切りかえは第16図と同様
C0,C1,C2(566,567,568)で行われ、また前記領域発
生回路第17図により発生されるGARA626により、例えば
第19図−(c)のように、領域AはAなるガンマ特性、
領域BはBなるガンマ特性を持たせて、1枚のプリント
として得る事ができる様な構成である。 本ガンマRAMは2種類A,Bの変倍特性を有し、領域ごと
で高速に切りかえられる様にしたが、これを増設する事
により、更に多くの特性を高速に切りかえる事も可能で
ある。第19図(a)のDout625は次段第20図(a)の変
倍制御回路の入力Din626に入力される。 また、本ガンマ変換用RAMは図から明らかな様に、各
色ごとに個別に特性を切りかえる様になっており、操作
パネル上の液晶タツチパネルキーからの操作と関連づけ
てCPU22から書き換えられる。例えば、第33図P000(標
準画面)上の濃度調整キーe又はfを操作者がタツチす
ると、中心0からeをタツチした場合、第19図(d)
(e)の様に−1→−2と左に設定が動き、RAM177内の
特性も−1→−2→−3→−4の様に選ばれ書き換えら
れる。逆にfをタツチすると特性は+1→+2→+3→
+4の様に選ばれRAM177が同様に書きかえられる。即
ち、前記標準画面においてe,又はfのキーをタツチする
事で、Y,M,C,BkあるいはMONOの全テーブル(RAM177)が
書き換えられ、色調をかえずに濃度を調整する事ができ
る。一方、第37図P420の画面(〈カラークリエイト〉モ
ード内、カラーバランス調整)では、カラーバランスを
調整すべく、Y,M,C,Bkについて、それぞれ個別にRAM177
内領域のみを書きかえる。即ち、例えばイエロー成分の
色調を変える場合、画面P420内タツチキーy1を押すと黒
の帯表示は上方向に伸び、変換特性は第19図(f)−Y
の様にy1方向、従ってイエロー成分が濃くなる方向にな
り、タツチキーy2をタツチするとy2方向に特性が選ば
れ、イエロー成分がうすくなる方向になる。即ち、この
操作では単色成分のみ濃度が変わり色調が変えられる。
M,C,Bkについても同様である。 第20図(a)180,181はそれぞれに主走査方向、1ラ
イン分例えば16pel/mm,A4長手方向巾297mmで16×297=4
752画素分の容量を有するFiFoメモリであり、第20図
(b)の様に▲▼,▲▼=“Lo"の間メモ
リへのライト動作、▲▼,▲▼=“Lo"の
区間読み出し動作を行い、▲▼=“Hi"の時Aの
出力、▲▼=“Hi"の時Bの出力がハイインピー
ダンス状態となるので、それぞれの出力はワイヤードOR
がとられ、Dout627として出力される、FiFoA,FiFoB180,
181は、それぞれ、内部にWCK,RCK(クロツク)で動作す
るライトアドレスカウンタ,リードアドレスカウンタ
(第20図(c))により内部のポインターが進む様にな
っているので、通常一般的に行われる様に、WCKにシス
テム内のビデオデータ転送クロツクVCLK588をレートマ
ルチプライヤー630で間引いたCLKを与え、RCKにVCLK588
を間引かないCLKを与えると、本回路への入力データは
出力時に縮小され、その逆を与えると拡大される事は周
知であり、FiFoA,Bはそのリード,ライト動作が交互に
行われる。更に、FiFoメモリ180,181内のWアドレスカ
ウンタ182,Rアドレスカウンタ183は、イネーブル信号
(WE,RE…635,636)がイネーブル“Lo"の区間だけクロ
ツクによるカウントが進み、RST(634)=“Lo"により
初期化される構成となっている為、例えば第20図(d)
のごとく、RST(本構成では主走査方向の同期信号▲
▼を用いている)ののち、n1画素目からm画素
分だけ▲▼=“Lo"(▲▼も同様)にして
画素データを書き込み、n2画素目からm画素分だけ▲
▼=“Lo"(▲▼も同様)にして画素データ
を読み出すと、同図ERITEデータ→READデータの様に移
動する。即ち、この様に▲▼(及び▲
▼),▲▼(及び▲▼)の発生位置および
区間を可変する事により、第20図(e)(f)(g)の
様に画像を主走査方向に任意に移動し、かつ前述のWCK
又はRCKの間引きとの組み合わせにより変倍し、かつ移
動する制御が簡単に行える。本回路に入力される▲
▼,▲▼,▲▼,▲▼は領域発生
回路第17図(d)により、前述したごとく生成される。 第20図で必要に応じて主走査方向に変倍制御が行われ
たのち、第21図でエツジ強調及びスムージング(平滑
化)の処理が行われる。第21図(a)は本回路のブロツ
ク図で、メモリ185〜189は各々主走査方向1ライン分の
容量を持ち、計5ライン分が順次サイクリツクに記憶さ
れ、当時に並列で出力されるFiFo構成を持っている。19
0は通常よく行われる2次微分空間フイルターであり、
エツジ成分が検出され、出力646は196で第21図(b)に
示される特性のゲインがかけられる。第21図(b)の斜
線部はエツジ強調で出力される成分のうち小さいもの、
即ちノイズ成分を除くために0にクランプしてある。一
方、5ライン分のバツフアメモリ出力はスムージング回
路191〜195に入力され、それぞれ1×1〜5×5まで図
示した5通りの大きさの画素ブロツク単位で平均化が行
われ、各々の出力641〜645のうち所望の平滑化信号がセ
レクター197により選択される。SMSL信号651はCPU22のI
/Oポートより出力され、後述する様に操作パネルからの
指定と関連づけて制御される。更に198は除算器であ
り、例えば3×5のスムージングが選択された場合CPU2
2より“15"が設定され、3×7のスムージングが選択さ
れた場合CPU22より“21"が設定され平均化される。 ゲイン回路196はルツクアツプテーブル(LUT)構成を
とってあり、前述したガンマ回路第19図(a)と同様に
CPU22によりデータが書き込まれるRAMであり、入力EARE
A652を“Lo"にすると、出力=“0"となる様になってい
る。更に、本エツジ強調制御,スムージング制御は操作
パネル上の液晶タツチパネル画面と対応しており、第21
図(d)の画面(第2−7図P430)で〈シヤープネス〉
強の方向に1,2,3,4と操作者により操作されるにつれ、
ゲイン回路の変換特性が第21図(c)のごとく、CPU22
により書きかえられる。一方、〈シヤープネス〉弱の方
向に1′,2′,3′,4′と操作者により操作されると、セ
レクター197の切りかえ信号SMSL652により、スムージン
グのブロツクサイズが3×3,3×5,3×7,5×5と大きく
なる様選択される。中心点Cでは1×1が選択され、ゲ
イン回路入力EAREA651=“Lo"になり、入力Dinはスムー
ジング,エツジ強調のいずれも行われず、加算器199の
出力にDoutとして出力される。本構成において、例えば
網点原稿に対して発生するモアレはスムージングを行う
事で改善され、また文字,線画部分に対してはエツジ強
調を行う事で鮮鋭度が改善される事となるが、網点原稿
と文字線画が同一原稿内にある時、例えばモアレを改善
すべくスムージングをかけると文字部がボケ、エツジを
強調するとモアレが強く出てしまうという欠点を改善す
べく、領域発生回路第17図(d)で発生されるEAREA651
及びSMSL652を制御する事により、例えばSMSL652で3×
5のスムージングを選択し、第21図(e)の様にEAREA6
51をA′,B′の様に生成してアミ点+文字のオリジナル
に適用すると、アミ点画像に対してはモアレが改善さ
れ、文字領域に対しては鮮鋭度が改善される。信号TMAR
EA660は、EAREA651同様領域発生回路51より発生され、T
MAREA=“1"の時出力Dout=“A+B",TMAREA=“0"の時
Dout=“0"となる。従ってTMAREA660の制御により、例
えば第21図(f)660−1の様な信号を生成させると斜
線部(矩形内部)の抜きとり、第21図(g)660−2の
様な信号を生成させると斜線部(矩形外部)の抜きとり
(白抜き)が行われる。 第5図200は原稿台上に置かれた原稿の四すみの座標
を認識する原稿座標認識回路で、図示しない内部レジス
タに保持し、原稿位置認識の為の予備スキヤンののちCP
U22が前記レジスタより座標データを読み取る。特開昭5
9−74774号公報に詳しく開示されているので詳述は避け
る。但し、本原稿位置認識の為の予備スキヤンでは、第
10図,第11図(a)で示した黒補正,白補正ののち、第
16図(a)で示されるマスキング演算用係数はk1,l1
m1のモノクロ画像データ生成用を選択し、同図c0,C1
C2は(0,1,1)、更にUCR(下色除去)を行わない様UARE
A565=“Lo"とする事により、モノクロ画像データとし
て原稿位置認識部200に入力される。 第22図は本発明にかかる操作パネル部、特に液晶画面
の制御部及びキーマトリクスである。第5図CPUバス508
より第22図の液晶コントローラ201及びキー入力,タツ
チキー入力の為のキーマトリクス209を制御するI/Oポー
ト206に与えられる指令により本操作パネルは制御され
る。液晶画面に表示するフオントはFONT ROM205に格納
されており、CPU22からのプログラムにより逐時リフレ
ツシユRAM204に転送される。液晶コントローラは表示の
為の画面データを液晶ドライバー202を介して液晶表示
器203に送出し、所望の画面を表示する。一方、キー入
力は全てI/Oポート206により制御され、通常一般的に行
われるキースキヤンにより押されたキーが検出され、レ
シーバー208を通してI/Oポート→CPU22に入力される。 第23図は本システム(第1図)にフイルムプロジエク
タ211を搭載し接続した場合の構成を示す。第1図と同
一番号は同一構成要素であり、原稿台4の上に反射ミラ
ー218及びフレネルレンズ212,拡散板213より構成される
ミラーユニツトを載置し、フイルムプロジエクタ211よ
り投影されたフイルム216の透過光像を前述の原稿走査
ユニツトで矢印方向にスキヤンしながら原射原稿と同様
に読み取る。フイルム216はフイルムホルダー215で固定
されており、またランプ212はランプコントローラ212よ
りON/OFF、及び点灯電圧が制御されるべくコントローラ
13内のCPU22(第2図)のI/OポートよりPJON655,PJCNT6
57が出力される。ランプコントローラ212は8ビツトの
入力PJCNT657の値により第24図に示されるごとくランプ
点灯電圧が決められ、通常Vmin〜Vmaxの間で制御され
る。この時入力のデジタルデータはDA〜DBである。第25
図(a)にフイルムプロジエクタより画像を読み込み、
複写を行う為の動作フロー、第25図(b)にタイミング
チヤートの概略を示す。S1で走査者はフイルム216をフ
イルムプロジエクタ211にセットし、後述する操作パネ
ルからの操作手順に従って次に述べるシエーデイグ補正
(S2),AE(S3)によりランプ点灯電圧Vexpを決め、プ
リンタ2を起動する(S4)。プリンターからのITOP(画
像先端同期信号)信号に先立ち、PJCNT=Dexp(適正露
光電圧に対応)として、画像形成時に安定した光量にな
る。ITOP信号によりY画像を形成し、次の露光時までの
間DA(最小露光電圧に対応)により暗点灯しておき、ラ
ンプ点灯時のラツシユ電流によるフイラメントの劣化を
防止し寿命を伸ばしている。以後同様に、M画像形成,C
画像形成,黒画像形成ののち(S7〜S12)、PJCNT=“0
0"としてランプを消灯する。 次に第29図(a),(b)に従ってプロジエクターモ
ードにおけるAE及びシエーデイング補正の処理手順を示
す。操作者が操作パネルによりプロジエクターモードを
選択するとオペレーターは先ず使用するフイルムがカラ
ーネガフイルムであるか、或いはカラーポジ,白黒ネ
ガ,白黒ポジのいずれかであるかを選択する。カラーネ
ガである場合にはシアン系色補正フイルターをはめこま
れたフイルムキヤリヤー1をプロジエクターにセツト
し、使用するフイルムの未露光部(フイルムベース)を
フイルムホルダーにセツトし、更にそのフイルムASA感
度が100以上400未満であるか、400以上であるかを選択
してシエーデイングスタートボタンを押すとプロジエク
ターランプが基準点灯電圧V1で点灯する。ここでシアン
系フイルタはカラーネガフイルムのオレンジベース分を
カットし、R,G,Bフイルタの取り付けられたカラーセン
サのカラーバランスを整える。又、未露光部からシエー
デイングデータを取り出すことにより、ネガフイルムの
場合にもダイナミツクレンジを広くとれる。カラーネガ
フイルム以外である場合は、NDフイルターのはめこまれ
た(或いはフイルター無しの)フイルムキヤリア2をセ
ツトし、液晶タツチパネル上のシエーデイングスタート
キーを押すとプロジエクターランプが基準点灯電圧V2
点灯する。実際にはオペレーターはネガフイルムかポジ
フイルムかの選択を行えば基準点灯電圧V1,V2の切りか
えはフイルムキヤリアの種別を認識して自動的に行う様
にしても良い。次いで、スキヤナーユニツトが画像投影
部中央付近へ移動し、CCD1ライン分又は複数ラインの平
均値をR,G,B各々についてシエーデイングデータとして
第11図(a)のRAM78′内へとりこみ、プロジエクター
ランプを消灯する。 次に実際に複写すべき画像フイルム216をフイルムホ
ルダー215にセツトし、もしピント調節が必要であれば
操作パネル上のランプ点灯ボタンによりプロジエクター
ランプを点灯し、目視によりピント調節を行った後、再
度ランプ点灯ボタンによりランプを消灯する。 コピーボタンをオンにすると、前述したカラーネガか
否かの選択結果に応じてプロジエクターランプがV1又は
V2で自動的に点灯され、画像投影部のプリスキヤン(A
E)が行われる。プリスキヤンは被複写フイルムの撮影
時の露出レベルを判定するためのもので、以下の手順に
より行われる。即ち画像投影領域のあらかじめ決められ
た複数ラインのR信号をCCDにより入力し、そのR信号
対出現頻度を累積して行き、第25図(c)の如きヒスト
グラムを作成する(第11図“ヒストグラム作成モー
ド”)。このヒストグラムから図に示すmax値を求め、m
ax値の1/16のレベルをヒストグラムが横切る最大及び最
小のR信号値Rmax及びRminを求める。そしてオペレータ
ーが初めに選択したフイルム種別に応じてランプ光量倍
数αを算出する。αの値はカラー又は白黒ポジフイルム
の場合α=255/Rmax,白黒ネガの場合α=C1/Rmin,ASA感
度400未満のカラーネガの場合α=C2/Rmin,ASA感度400
以上のカラーネガの場合α=C3/Rminとして算出され
る。C1,C2,C3はフイルムのガンマ特性によりあらかじ
め決定される値であり、255レベルのうちの40〜50程度
の値となる。α値は所定のルツクアツプテーブルによ
り、プロジエクターランプの可変電圧電源への出力デー
タに変換されることになる。次いで、この様にして得ら
れたランプ点灯電圧Vによりプージエクターランプが点
灯され、前記フイルム種別に応じて対数変換テーブル第
3図(a)とマスキング係数第16図(a)が適切な値に
セツトされて通常の複写動作が実行される。対数変換テ
ーブルの選択は第3図(a)に示した様に、3ビツトの
切替え信号により1〜8の8通りのテーブルを選択する
構成とし、1に反射原稿用、2にカラーポジ用、3は白
黒ポジ用、4にカラーネガ(ASA400未満)、5にカラー
ネガ(ASA400以上)、6に白黒ネガ用…として使用すれ
ば良い。またその内容はR,G,B各々について独立に設定
できるものとする。第13図(b)にテーブル内容の一例
を示す。 以上により複写動作が完了する。次のフイルム複写に
うつる場合、フイルム層性(ネガ/ポジ,カラー/白黒
etc)が変化するか否かをオペレーターが判別し、変化
する場合には第29図(a)のに戻り、変化しない場合
にはに戻り、再び同様の操作をくり返すこととなる。 以上により、フイルムプロジエクタ211により、ネ
ガ,ポジ,カラー,白黒のそれぞれのフイルムに対応し
たプリント出力が得られるが、本システムでは第23図で
もわかる様にフイルム像を原稿台面上に拡大投影してお
り、細かい文字線画は少なく、またフイルムの用途から
も特になめらかな階調性の再現が必要とされる。そこ
で、本システムでは次に示す様なカラーLBP出力側での
階調処理を反射原稿からのプリント出力時と異ならせて
いる。これは、プリンターコントローラ700内に含まれ
るPWM回路(778)にて行われる。 以下にPWM回路778の詳細を説明する。 第26図(A)にPWM回路のブロツク図、第26図(B)
にタイミング図を示す。 入力されるVIDEO DATA800はラツチ回路900にてVCLK80
1の立上りでラツチされ、クロツクに対しての同期がと
られる((B)図800,801参照)。ラツチより出力され
たVIDEO DATA815をROM又はRAMで構成されるLUT(ルツク
アツプテーブル)901にて階調補正し、D/A(デジタル・
アナログ)変換器902でD/A変換を行い、1本のアナログ
ビデオ信号を生成し、生成されたアナログ信号は次段の
コンパレータ910,911に入力され後述する三角波と比較
される。コンパレータの他方に入力される信号808,809
は各々VCLKに対して同期がとられ、個別に生成される三
角波((B)図808,809)である。即ち、VCLK801の2倍
の周波数の同期クロツク2VCLK803を、一方は例えばJ−
Kフリツプフロツプ906で2分周した三角波発生の基準
信号806に従って、三角波発生回路908で生成される三角
波WV1、もう一方は2VCLKを6分周回路905で6分周して
できた信号807((B)図807参照)に従って三角波発生
回路909で生成される三角波WV2である。各三角波とVIDE
O DATAは同図(B)で示されるごとく、全てVCLKに同期
して生成される。更に各信号は、VCLKに同期して生成さ
れるHSYNC802で同期をとるべく反転されたHSYNCが、回
路905,906をHSYNCのタイミングで初期化する。以上の動
作によりCMP1 910,CMP2 911の出力810,811には、入力の
VIDEO DATA800の値に応じて、同図(C)に示す様なパ
ルス巾の信号が得られる。即ち本システムでは図(A)
のANDゲート913の出力が“1"の時レーザが点灯し、プリ
ント紙上にドツトを印字し、“0"の時レーザーは消灯
し、プリント紙上には何も印字されない。従って、制御
信号LON(805)で消灯が制御される。同図(C)は左か
ら右に“黒”→“白”へ画像信号Dのレベルが変化した
場合の様子を示している。PWM回路への入力は“白”が
“FF",“黒”が“00"として入力されるので、D/A変換器
902の出力は同図(C)のDiのごとく変化する。これに
対し三角波は(a)ではWV1,(b)ではWV2のごとくな
っているので、CMP1,CNP2の出力はそれぞれPW1,PW2のご
とく“黒”→“白”に移るにつれてパルス巾は狭くなっ
てゆく。また同図から明らかな様に、PW1を選択すると
プリント紙上のドツトはP1→P2→P3→P4の間隔で形成さ
れ、パルス巾の変化量はW1のダイナミツクレンジを持
つ。一方、PW2を選択するとドツトはP5→P6の間隔で形
成され、パルス巾のダイナミツクレンジはW2となりPW1
と比べ各々3倍になっている。ちなみに、例えば印字密
度(解像度)はPW1の時、約400線/inch,PW2の時約133線
/inch等に設定される。又これより明らかな様に、PW1を
選択した場合は解像度がPW2の時に比べ約3倍向上し、
一方、PW2を選択した場合、PW1に比べパルス巾のダイナ
ミツクレンジが約3倍と広いので、著しく階調性が向上
する。そこで例えば高解像が要求される場合はPW1が、
高階調が要求される場合はPW2が選択されるべく外部回
路よりSCRSEL804が与えられる。即ち、図(A)の912は
セレクターでありSCRSEL804が“0"の時A入力選択、即
ちPW1が、“1"の時PW2が出力端子より出力され、最終
的に得られたパルス巾だけレーザーが点灯し、ドツトを
印字する。 LUT901は階調補正用のテーブル変換ROMであるが、ア
ドレスに812,813のK1,K2、814のテーブル切替信号、81
5のビデオ信号が入力され、出力より補正されたVIDEO D
ATAが得られる。例えばPW1を選択すべくSCRSEL804を
“0"にすると3進むカウンタ903の出力は全て“0"とな
り901の中のPW1用の補正テーブルが選択される。また
K0,K1,K2は出力する色信号に応じて切り換えられ、例
えば、K0,K1,K2=“0,0,0"の時はイエロー出力、“0,
1,0"の時マゼンタ出力、“1,0,0"の時シアン出力、“1,
1,0"の時ブラツク出力をする。即ち、プリントする色画
像ごとに階調補正特性を切りかえる。これによって、レ
ーザービームプリンターの色による像再生特性の違いに
る階調特性の違いを補償している。又K2とK0,K1の組み
合せにより更に広範囲な階調補正を行う事が可能であ
る。例えば入力画像の種類に応じて各色の階調変換特性
を切換えることも可能である。次に、PW2を選択すべ
く、SCRSELを“1"にすると、3進カウンタ603は、ライ
ンの同期信号をカウントし、“1"→“2"→“3"→“1"→
“2"→“3"→…をLUTのアドレス814に出力する。これに
より、階調補正テーブルう各ラインごとに切りかえる事
により階調性の更なる向上をはかっている。 これを第27図以下に従って詳述する。同図(A)の曲
線Aは例えばPW1を選択し、入力データを“FF"即ち
“白”から“0"即ち“黒”まで変化させた時の入力デー
タ対印字濃度の特性カーブである。標準的に特性はKで
ある事が望ましく、従って階調補正のテーブルにはAの
逆特性であるBを設定してある。同図(B)は、PW2を
選択した場合の各ライン毎の階調補正特性A,B,Cであ
り、前述の三角波で主走査方向(レーザースキヤン方
向)のパルス巾を可変すると同時に副走査方向(画像送
り方向)に図の様に、3段階の階調を持たせ、更に階調
特性を向上させる。即ち濃度変化の急峻な部分では特性
Aが支配的になり急峻な再現性を、なだらかな階調は特
性Cにより再現され、Bは中間部に対して有効な階調を
再現する。従って以上の様にPW1を選択した場合でも高
解像である程度の階調を保障し、PW2を選択した場合
は、非常に優れた階調性を保障している。更に前述のパ
ルス巾に関して例えば、PW2の場合、理想的にはパルス
巾Wは0≦W≦W2であるが、レーザービームプリンター
の電子写真特性、及びレーザー駆動回路等の応答特性の
為、ある巾より短いパルス巾ではドツトを印字しない
(応答しない)領域第28図0≦W≦wpと、濃度が飽和し
てしまう領域第28図wq≦W≦W2がある。従って、パルス
巾と濃度で、直線性のある有効領域wp≦W≦wqの間でパ
ルス巾が変化する様に設定してある。即ち第28図(B)
のごとく入力したデータ0(黒)からFFH(白)まで変
化した時、パルス巾はwpからwqまで変化し、入力データ
と濃度との直線性を更に保障している。 以上のようにパルス巾に変換されたビデオ信号はライ
ン224を介してレーザードライバー711Lに加えられレー
ザー光LBを変調する。 なお、第26図(A)の信号K0,K1,K2,SCRSEL,LONは
第2図プリンタコントローラ700内の図示しない制御回
路から出力され、リーダ部1とのシリアル通信(前述)
に基づいて出力され、特に反射原稿時はSCRSEL=“0"、
フイルムプロジエクタ使用時はSCRSEL=“1"に制御さ
れ、よりなめらかな階調が再現される。 〔像形成動作〕 さて、画像データに対応して変調されたレーザー光LB
は、高速回転するポリゴンミラー712により、第30図の
矢印A−Bの幅で水平に高速走査され、f/θレンズ13お
よびミラー714を通って感光ドラム715表面に結像し、画
像データに対応したドツト露光を行う。レーザー光の1
水平走査は原稿画像の1水平走査に対応し、本実施例で
は送り方向(副走査方向)1/16mmの幅に対応している。 一方、感光ドラム715は図の矢印L方向に定速回転し
ているので、そのドラムの主走査方向には上述のレーザ
ー光の走査が行われ、そのドラムの副走査方向には感光
ドラム715の定速回転が行われるので、これにより逐次
平面画像が露光され潜像を形成して行く。この露光に先
立つ帯電器717による一様帯電から→上述の露光→およ
び現像スリーブ731によるトナー現像によりトナー現像
が形成される。例えば、カラーリーダーにおける第1回
目の原稿露光走査に対応して現像スリーブ731Yのイエロ
ートナーにより現像すれば、感光ドラム715上には、原
稿3のイエロー成分に対応するトナー画像が形成され
る。 次いで、先端をグリツパー751に担持されて転写ドラ
ム716に巻き付いた紙葉体754上に対し、感光ドラム715
と転写ドラム716との接点に設けた転写帯電器729によ
り、イエローのトナー画像を転写、形成する。これと同
一の処理過程を、M(マゼンタ),C(シアン),Bk(ブ
ラツク)の画像について繰り返し、各トナー画像を紙葉
体754に重ね合わせる事により、4色トナーによるフル
カラー画像が形成される。 その後、転写紙791は第1図に示す可動の剥離爪750に
より転写ドラム716から剥離され、搬送ベルト742により
画像定着部743に導かれ、定着部743に熱圧ローラ744,74
5により転写紙791上のトナー画像が溶融定着される。 〈操作部の説明〉 第31図は本カラー複写装置の操作部の説明図で、キー
401は標準モードに戻す為のリセツトキー、キー402は後
述する登録モードの或はサービスモード設定を行う為の
エンターキー、キー404は設定枚数等の数値を入力する
為のテンキー、キー403は置数のクリアや連続コピー中
の停止の為のクリア/ストツプキー、405はタツチパネ
ルキーによる各モードの設定やプリンター2の状態を表
示するもである。キー407は後述する移動モードの中の
センター移動を指定するセンター移動キー、キー408は
コピー時に原稿サイズと原稿位置を自動的に検知する原
稿認識キー、キー406は後述するプロジエクターモード
を指定するプロジエクターキー、キー409は前回のコピ
ー設定状態を復帰させる為のリコールキー、キー410は
予めプログラムされた各モードの設定値等を記憶又は呼
出す為のメモリーキー(M1,M2,M3,M4)、キー411は各メ
モリーへの登録キーである。 〈デジタイザー〉 第32図はデジタイザー16の外観図である。キー422,42
3,424,425,426,427は後述する各モードを設定する為の
エントリーキーであり、座標検知板420は原稿上の任意
の領域を指定したり、あるいは倍率を設定するための座
標位置検出板であり、ポイントペン421はその座標を指
定するものである。これらのキー及び座標入力情報は、
バス505を介してCPU22とデータの受々が行われ、それに
応じてこれらの情報はRAM24及びRAM25に記憶される。 〈標準画面の説明〉 第33図は標準画面の説明図である。標準画面PO00は、
コピー中又は設定中でない時に表示される画面であり、
変倍,用紙選択,濃度調整の設定が行える。画面左下部
は、いわゆる定形変倍の指定が可能で、たとえばタツチ
キーa(縮小)を押すと、画面PO10に示す様にサイズの
変化と倍率が表示される様になっている。又タツチキー
b(拡大)を押すと同様にサイズと倍率が表示され、本
カラー複写装置では縮小3段,拡大3段が選択できる。
又等倍に戻す時は、タツチキーh(等倍)を押せば等倍
100%の倍率となる。次に表示中央部タツチキーcを押
すと、上カセツト,下カセツトを選択できる。又タツチ
キーdを押下すると原稿サイズに一番合った用紙の入っ
ているカセツトを自動的に選択するAPS(オートペーペ
ーセレクト)モードを設定する事ができる。表示右部に
あるタツチキーe,fはプリント画像の濃度調整を行う為
のキーで、コピー中も設定可能である。又、タツチキー
gは、本カラー複写装置の操作にあたって、各タツチキ
ーの説明やコピーの取り方等が説明されている。説明画
面であり、操作者はこの画面を見て簡単に扱える様にな
っている。又標準画面の説明だけでなく、後述する各設
定モードにおいても、各々のモードの説明画面が用意さ
れている。画面上部にある黒帯状のストライプ表示部で
は、現在設定されている各モードの状態が表示され、操
作ミスや設定の確認が行える様になっている。又その下
段のメツセージ表示部には、画面PO20の様な本カラー複
写装置の状態や、操作ミス等のメツセージが表示され
る。又JAMや各トナーの補給メツセージは、更に画面全
体にプリンター部16の表示が行われ、どの部分に紙があ
るのかの判断が用意になっている。 〈ズーム変倍モード〉 ズーム変倍モードM100は、原稿のサイズを変えてプリ
ントするモードで、マニユアルズーム変倍モードM110と
オートズーム変倍モードM120で構成されている。マニユ
アルズーム変倍モードM110は、X方向(副走査方向)と
Y方向(主走査方向)の倍率を1%単位でそれぞれ独立
な任意の倍率をエデイターあるいはタツチパネルより設
定できる。オートズーム変倍モードM120は、原稿と選択
した用紙サイズに合わせて、適切な変倍率を自動計算し
てコピーするモードで、更にXY独立オート変倍,XY同率
オート変倍,Xオート変倍,Yオート変倍の4種類が指定で
きる。XY独立オート変倍は、原稿サイズあるいは原稿上
の指定された領域に対して選択された用紙サイズになる
様、X方向,Y方向の倍率が独立して自動設定される。XY
同率オート変倍は、XY独立オート変倍の計算結果倍率の
少ない方の倍率でXY共に同率変倍されプリントされる。
Xオート変倍,Yオート変倍はX方向のみ、Y方向のみオ
ート変倍されるモードである。 次にズーム変倍モードの操作方法を液晶パネル画面を
用いて説明する。デジタイザ16のズームキー422を押下
すると、第34図の画面P100に表示が変る。ここでマニユ
アルズームの設定を行いたい時は、エデイター16の座標
検知板420上に書かれているX及びY方向の倍率の交点
をポイントペン421で指定する。この時表示は画面P110
に変り、指定されたX及びYの倍率数値が表示される様
になっている。そこで更に、表示されている倍率を微調
したい時は、例えばX方向のみであればタツチキーbの
左右のキー(アツプ,ダウン)を押し調整する。又XY同
率で調整を行いたい時は、タツチキーdの左右のキーを
使用し、表示はXY同率でアツプダウンする。次にオート
ズームの設定を行いたい場合は、画面P100より、前述の
方法でデジタイザー16を使用するか、タツチキーaを押
し、画面P110に表示を進める。そこで前述した4種類の
オートズーム、XY独立オート変倍,XY同率Pオート変倍,
Xオー変倍,Yオート変倍を指定する時は、それぞれタツ
チキーb及びCを、タツチキーdを、タツチキーbを、
タツチキーcを押下すれば所望のオートズームが得られ
る。 〈移動モード〉 移動モードM200は、4種類の移動モードで構成されて
おり、それぞれセンター移動M210、コーナー移動M220,
指定移動M230,とじ代M240となっている。センター移動M
210は、原稿サイズ又は原稿上の指定された領域が選択
された用紙のちょうど中央にプリントされる様に移動す
るモードである。コーナー移動M220は、原稿サイズ又は
原稿上の指定された領域が選択された用紙の4隅のいず
れかに移動するモードである。ここで、第43図の様に、
プリントイメージが選択された用紙サイズよりも大きい
時にも、指定されたコーナーを始点として移動する様に
制御される。指定移動M230は、原稿又は原稿の任意の領
域を選択された用紙の任意の位置に移動させるモードで
ある。とじ代M240は、選択された用紙の送り方向の左右
に、いわゆるとじ代分の余白を作る様に移動するモード
である。 次に本カラー複写装置において、実際の操作方法を第
35図(a)を用いて説明する。まずデジタイザー16の移
動キー423を押すと、表示は画面P200に変る。画面P200
では、前述の4種類の移動モードを選択する。 センター移動を指定したい場合は、画面P200のタツチ
キーaを押し終了する。コーナー移動は、タツチキーb
を押すと、表示は画面P230に変化し、そこで4隅のコー
ナーのうち1つを指定する。ここで、実際のプリント用
紙に対する移動方向と、画面P230の指定方向との対応
は、第35図(b)の様にデジタイザー16上に選択された
カセツトの用紙の向きを変えないで、そのまま乗せたも
のと同じイメージとなっている。指定移動を行いたい時
は、画面P200のタツチキーcを押し画面P210へ進み、デ
ジタイザー16により移動先の位置を指定する。この時表
示は画面P211に変り、図中のアツプダウンキーを用いて
更に微調ができる様になっている。次にとじ代の移動を
行いたい時は、画面P200のタツチキーdを押し、画面P2
20のアツプダウンキーにより余白部分の長さを指定す
る。 〈エリア指定モードの説明〉 エリア指定モードM300では、原稿上の1ケ所あるいは
複数の領域指定が可能で、各々のエリアに対してそれぞ
れトリミングモードM310,マスキングモードM320,画像分
離モードの3つのうち任意のモード設定が行える。ここ
で述べるトリミングモードM310とは、指定した領域の内
側の画像だけをコピーするもので、マスキングモードM3
20とは指定した領域の内側を白イメージでマスクしてコ
ピーを行うものである。又画像分離モードM330は、更に
カラーモードM331,色変換モードM332,ペイントモードM3
33,カラーバランスモードM334のうち任意のモードを選
択する事ができる。カラーモードM331では、指定した領
域内を4色フルカラー、3色フルカラーY,M,C,Bk,RED,G
REEN,BLUEの9種類のうちの任意のカラーモードを選択
できる。色変換モードM332は、指定された領域内で、あ
る濃度範囲を持った所定色部分を他の任意な色に置き変
えコピーするモードである。 ペイントモードM333は、指定した領域全面に亘って、
他の任意な色で均一にぬりつぶされたコピーをするモー
ドである。カラーバランスモードM334は、指定された領
域内を、Y,M,C,Bkそれぞれの濃度調整をする事により、
指定外の領域と異ったカラーバランス(色調)でプリン
トするモードである。 エリア指定モードM300の本実施例において具体的な操
作方法を第36図によって順に説明する。まずデジタイザ
ー16上のエリア指定キー424を押すと液晶表示は画面P30
0に変り、デジタイザ16上に原稿を乗せ領域をポイント
ペン421で指定する。領域の2点を押した時点で表示は
画面P310に変り、指定領域が良ければ画面P310のタツチ
キーaを押す。次にこの指定した領域を画面P320で表示
されている、トリミング,マスキング,画像分離の1つ
を選択しキーを押下する。この時指定がトリミング又は
マスキングであれば、画面P320のタツチキーaキーを押
し、次の領域指定へと進む。画面P320で画像分離を選択
した場合は、画面P330へ進み、色変換,ペイント,カラ
ーモード,カラーバランスのいづれかを選択する。例え
ば、指定領域内の画像をY,M,C,Bkの4色カラーでプリン
トしたい場合は、画面P330のタツチキーa(カラーモー
ド)を押し、画面P360の9種類のカラーモードの中から
タツチキーaを押し、領域を4色フルカラーでプリント
する指定が終了する。 画面P330において、色変換を指定するタツチキーbを
押した場合は、表示は画面P340に進み、指定した領域内
で色変換したい色情報を持っている点をポイントにより
指定する。指定した位置で良ければ画面P341のタツチキ
ーaを押し画面P370へと進む。画面P370は、変換後の色
指定を行う画面で、標準色,指定色,登録色,白の4種
類のうち1つを指定する。ここで、変換後の色を標準色
より選択する場合は、画面P370のタツチキーaを押し画
面P390で表示されている黄,マゼンタ,シアン,黒,
赤,緑,青の7種類のいずれか1色をここで指定する。
つまり標準色とは、本カラー複写装置が固有に持ってい
る色情報で、本実施例の場合第45図の様な比率でプリン
トイメージの濃度としてはちょうど中間濃度としてプリ
ントされる様になっている。しかし指定した色の濃度を
もう少しうすく、あるいは濃くしたい要求は当然有り、
その為に画面P390の中央にある、濃度指定キーを押し所
望の濃度で色変換できる様になっている。 次に画面P370でタツチキーc(指定色)を選択した時
は、画面P380へ進み、変換前の色座標と同様な指定方法
で、変換後の色情報を持つ点をポイントペンで指定し、
面P381へ進む。ここでも、前述した様に指定した座標の
色味を変えないで濃度だけを変化させて、色変換を行い
たい時は、画面P381中央の濃度調整キーaを押し所望の
濃度で色変換をする事が可能となる。 次に画面P370において、標準色及び原稿上に所望の色
が無い時は、後述する色登録モードM710で登録された色
情報を用いて色変換する事ができる。この場合は、画面
P370のタツチキーcを押し、画面P391で登録された色の
うち、使用したい色番号のタツチキーを押す。ここでも
登録された色の濃度を、各色成分の比率を変えずに濃度
だけを変えて調整する事ができる。又画面P370でタツチ
キーc(白)を指定すると、前述のマスキングモードM3
10と同様の効果となる。 次に画像分離モードM330のペイントモードM333を指定
したい時は、画面P330のタツチキーcを押し、画面はP3
70へ進む。これ以降のペイント後の色指定は、色変換モ
ードM332の画面P370以降の設定方法と全く同様の操作と
なる。 画面P330で、指定した領域内だけを所望のカラーバラ
ンス(色調)でプリントしたい時は、タツチキーd(カ
ラーバランス)を押す。この時表示は画面P350に変り、
ここではプリンターのトナー成分であるイエロー,マゼ
ンタ,シアン,黒の濃度調整をアツプダウンのタツチキ
ーを用いて行う。ここで、画面P350上では黒の棒グラフ
が濃度指定の状態を示しており、その横に目盛が表示し
てあり見やすくなっている。 〈カラークリエイトモードの説明〉 第41図のカラークリエイトモードM400では、カラーモ
ードM410,色変換モード420,ペイントモードM430,シヤー
プネスモードM440,カラーバランスモードM450の5種類
きモードから1つあるいは複数指定が可能である。 ここで、エリア指定モードM300の、カラーモードM33
1,色変換モードM332,ペイントモードM333,カラーバラン
スモードM334との違いは、カラークリエイトモードM400
は、原稿のある領域に対してではなく、原稿全体に対し
て機能が動作するという事だけで、他は全く同様の機能
をする。よって以上の4つのモードの説明は省略する。 シヤープネスモード440は、画像のシヤープネスさを
調整するモードで、いわゆる文字画像にエツヂを強調さ
せたり、網点画像にスムージング効果を出させる割合を
調整するモードである。 次にカラークリエイトモード設定方法を第37図の説
明図に従って説明する。デイジタイザー16のカラークリ
エイトモードキー425を押下すると、液晶表示は画面P40
0の表示に変る。画面P400においてタツチキーb(カラ
ーモード)を押すと画面P410に進み、ここでコピーした
い色モードを選択する。選択したいカラーモードが3色
カラー及び4色カラー以外のモノクロカラーモードを選
択した時は、更に表示は画面P411へ進み、ネガかポジか
の選択ができる。画面P400でタツチキーc(シヤープネ
ス)を押下すると、画面P430に変りコピー画像に対する
シヤープネスを調整できる様になっている。画面P430の
強のタツチキーiを押すと、前述した様にエツヂ強調の
量が増え、特に文字画像等の細線がきれいにコピーされ
る。又弱のタツチキーhを押すと、周辺画素の平滑化が
行われ、いわゆるスムージングの量が大きくなり、網点
原稿時のモワレ等を消去できる様に設定が行える。 又、色変換モードM420,ペイントモードM430,カラーバ
ランスM450の操作は、エリア指定モードと同様なので、
ここでは省略する。 〈はめ込み合成モードの説明〉 はめ込み合成モードM6は、第42図のE,Fの様な原稿に
対して、指定したカラー画像領域をモノクロ画像領域
(カラー画像領域でもかまわない)の指定された領域内
に、等倍又は変倍して移動させプリントするモードであ
る。 はめ込み合成モードの設定方法を液晶パネル上の絵と
タツチパネルキー操作により説明する。まずデジタイザ
ー16の座標検知板上に原稿を乗せ、はめ込み合成モード
のエントリーキーであるはめ込み合成キー427を押下す
ると、液晶画面は第33図の標準画面P000より第39図の画
面P600に変る。次に移動したいカラー画像領域をポイン
トペン421でその領域の対角線上の2点を指定する。そ
の時液晶画面上では画面P610の様に実際に指定した位置
とほぼ相似形の2点のドツトが表示される。この時指定
した領域を他の領域に変更したい場合は画面P610のタツ
チキーaを押し、再び2点を指定する。設定した領域で
良ければタツチキーbを押下し、次に移動先のモノクロ
画像領域の対角線の2点をポイントペン421で指定し、
良ければ画面P630のタツチキーcを押す。この時液晶画
面は画面P640に変り、ここでは移動するカラー画像の倍
率を指定する。移動画像を等倍のままはめ込ませたい時
には、タツチキーdを押し、終了のタツチキーを押し設
定が完了する。この時、図2−12のA,Bの様に、移動画
像領域が移動先の領域よりも大きい時は、移動先の領域
に従ってはめ込まれ、小さい時には、あいている領域は
白イメージとしてプリントされる様自動的に制御され
る。 次に指定したカラー画像領域を変倍してはめ込ませた
い時は、画面P640のタツチキーeを押す。この時画面は
画面P650に変り、X方向(副走査方向),Y方向(主走査
方向)の倍率を、前述したズーム変倍モードの操作方法
と同じ様に設定を行う。まず、指定した移動カラー画像
領域をXY同率のオート変倍ではめ込ませたい時は、画面
P650のタツチキーgを押しキー表示をリバースさせる。
又、移動カラー画像領域を移動先の領域と同一サイズで
プリントしたい時は、画面P650のタツチキーhとiを押
しリバースさせる。又X方向のみ又はY方向のみあるい
はXY同率のマニユアル変倍設定を行う時は、それぞれア
ツプダウンのタツチキーを押し設定ができる。 以上の設定操作が完了したならばタツチキーjを押
し、画面は第33図の標準画面P000へ戻り、はめ込み合成
モードの設定操作が完了する。 〈拡大連写モード〉 拡大連写モードM500は、原稿サイズあるいは原稿の指
定された領域に対して、設定倍率でコピーした場合、選
択された用紙サイズを超えてしまう時、設定倍率と指定
用紙サイズに応じて原稿を自動的に2つ以上のエリアに
分割し、この分割された原稿の各部分を複数枚の用紙に
コピーを出力するモードである。よってこれら複数枚の
コピーを貼り合わせることにより、容易に指定用紙サイ
ズより大きなコピーを作る事ができる。 実際の設定操作は、まずデジタイザー16の拡大連写キ
ー426を押下し、第38図の画面P500のタツチキーaの終
了キーを押し設定は完了する。後は所望の倍率と用紙を
選択するだけで良い。 〈登録モード〉 登録モードM700は、色登録モードM710,ズームプログ
ラムモードM720,手差しサイズ指定モードM730の3種類
のモードより構成されている。 色登録モードM710は、前述のカラークリエイトモード
M400及びエリア指定モードM300の色変換モードとペイン
トモード指定時に変換後の色を本モードで登録する事が
できる。ズームプログラムモードM720は、原稿のサイズ
とコピー用紙サイズの長さを入力する事によりその倍率
計算を自動的に行い、その結果の倍率が標準画面P000に
表示され、以降その倍率でコピーされるモードである。
手差しサイズ指定モードM730は、本カラー複写装置では
上下段のカセツト給紙の他に手差しによるコピーが可能
で、いわゆるAPS(オートペーパセレクト)モード等で
使用したい時は、手差しのサイズを指定する事ができる
モードである。 まず、第31図の操作部にある*キー402を押下する
と、表示は第40−1図の画面P700に変る。次に色登録モ
ードM710の色登録を行いたい時は、画面P700のタツチキ
ーaを押し、画面P710でデジタイザー16に色登録したり
原稿を乗せ、その色部をポイントペン421で指定する。 この時、画面は画面P711に変り、何番目の登録番号に
設定したいかその番号のタツチキーを押す。更に、他の
色も登録したい時は画面P711のタツチキーdを押下し画
面P710に戻り、同様の手順で設定する。登録したい座標
の入力が終了したならばタツチキーeを押し、画面P712
の読み取りスタートキーであるタツチキーfを押下す
る。 タツチキーf押下後は、第44図のフローチヤートの処
理に従って動作する。まずS700でハロゲンランプ10を点
灯し、S701で前述の指定した座標(副走査方向)より、
ステツピングモーターの移動パルス数を計算し前述の指
定移動コマンドの発行により原稿走査ユニツト11を移動
させる。S702ではラインデータ取り込みモードにより座
標指定された副走査位置の1ライン分を第11−1図
(a)のRAM78′へ取り込む。S703ではこの取り込んだ
1ラインのデータより、座標指定された主走査位置の前
後8画素の平均値をRAM78′よりCPU22で演算し、RAM24
に格納する。S704で登録座標の指定ケ所分読み取ったか
の判断を行い、まだあればS701へ行同様の処理を行う。
読み取り箇所が全て終了したならばS705でハロゲンラン
プ10を消灯し、原稿走査ユチツトを基準位置であるH.P
位置まで戻して動作は終了する。 次ち画面P700において、タツチキーa(ズームプログ
ラム)を押すと、画面P720に変り、ここで、原稿サイズ
の長さとコピーサンズの長さをアツプダウンキーにより
設定する。設定された数値は、画面P720に表示され同時
の%値が表示される様になっている。又その演算結果
は、標準画面P000の倍率表示位置に表示され、コピー時
の倍率設定がなされる。 次に画面P700で、タツチキーc(手差しサイズ指定)
を押下すると画面P730に進み、ここで手差し用紙の紙サ
イズを指定する。本モードは例えばAPSモードや、オー
トズーム変倍を手差し用紙に対して行える様にするもの
である。 以上各モードにおいてタツチパネル又はデジタイザー
の座標入力により設定された数値や情報はCPU22の制御
のもとにRAM24,RAM25のあらかじめ配置された領域にそ
れぞれ格納され、以降のコピーシーケンス時にパラメー
ターとして呼び出され制御される。 次にサービスモードについて説明する。 まず、第31図の走査部にある*キー402を押し、表示
画面を第40−1図の画面P700に変えた段階で更に*キー
402を押すと、表示は第40−2図の画面P800に変わる。
次に本発明の黒レベル調整を行いたい時は、画面P800の
タツチキーaを押し、画面P850を表示し、更に画面P850
のタツチキー6を押すと画面P852が表示される。画面P8
52のタツチキーC及び表示Cによりコピーに先立ちCCD1
6の1ラインの黒レベル信号を黒レベルRAM78に取り込む
モードか否かが入力される。Cの表示が第40−2図の状
態であれば取り込まないモードがRAM24,RAM24へセツト
され、Cの表示の文字部がタツチキーCの入力により、
リバースしていれば黒レベル信号を取り込むモードがRA
M24,RAM25へセツトされる。尚、タツチキーCの動作は
トグル動作である。他のサービスモードは本発明と直接
関係が無いので説明を省く。 第51図に、フイルムプロジエクタ(第24図211)を搭
載した場合の操作部操作手順を示す。フイルムプロジエ
クタ211が接続されたのち、第31図406、プロジエクター
モード選択キーをONすると、液晶タツチパネル上の表示
はP800に変る。この画面においては、フイルムがネガか
ポジかを選択する。例えば、ここでネガフイルムを選択
すると、P810すなわちフイルムのASA感度を選択する画
面に変る。ここで例えばフイルム感度ASA100を選択す
る。このうち、第29図で述べた手順に詳述した様に、ネ
ガベースフイルムをセツトして、P820シエーデイングス
タートキーをONする事により、シエーデイング補正、次
いでプリントしたいネガフイルムをホルダー215にセツ
トし、コピーボタン(第31図400)ONにより、露光電圧
を決定する為のAE動作を行ったのち、第25図(a)のご
とく、イエロー,マゼンタ,シアン,Bk(黒)の順に像
形成をくり返す。 第46図は、本カラー複写装置のシーケンス制御のフロ
ーチヤートである。以下フローチヤートにそって説明す
る。コピーキー押下により、S100でハロゲンランプを点
灯させ、S101で前述した動作である黒補正モード、S102
で白補正モードのシユーデイング処理を行う。 ここでS101の黒補正モードについて説明する。黒補正
モードは第10図(a),(b),(c),(d)で説明
したように黒基準値取込みモードと黒レベルデータの演
算処理モード及び実際の画像データを補正する黒補正モ
ードが有る。黒基準値取込みモードで取り込んだ黒レベ
ルデータは前述のように、ノイズの影響を受け易く、CC
D主走査方向に演算処理モードでノイズの影響を軽減す
る処置が取られるがCCDの主走査の繰り返しに於いても
同様に、微小ではあるがCCDチヤンネル間でレベルの変
動が含まれる。その為に黒レベルデータとして取り込ん
だデータがチヤンネル間でレベルの差を含んでいたとす
ると、それは、チヤンネル間での画像の色ズレとして発
生する。それを避ける為に前述のサービスモードM800
(第40−2図)中のADJUSTモードM852中のDARK ADJモー
ドでタツチキーCを押下し、黒レベル信号を黒レベルRA
M78へ取り込むモードをRAM24,25にセツトし、黒補正モ
ードS101の中でS101−1でRAM24,25にセツトされたモー
ドを判定し、S101−2,S101−3で黒レベル信号を取り込
みS101−4で黒補正を行い、複写画像を確認する。複写
画像確認後CCDチヤンネル間で色ズレが発生している場
合は再度複写動作を行い画像確認を行う。その結果、CC
Dチヤンネル間で色ズレの発生しない黒レベルデータが
取り込まれたとき、再びサービスモードM800中のDARK A
DJモードでタツチキーC押下で表示Cをリバース表示と
し、黒レベル信号を黒レベルRAM78へ取り込まないモー
ドをRAM24,25へセツトし、それ以後は黒補正モードS101
の中でS101−2,S101−3を実行せず前回取り込んだ黒レ
ベルデータによりS101−4の黒補正を行う。 次に色変換モード又はペイントモードで指定色変換が
設定されていたならばS104の色登録,指定色読取処理を
行い、指定された座標の色分解された濃度データを登録
モード,指定色検出に応じて夫々所定のエリアに記憶す
る。この動作は第44図に示した通りである。S105では原
稿認識のモードが設定されているか判断を行い、設定さ
れていればS106−1の走査ユニツト16を原稿検知長最大
の435mm分スキヤンさせ、前述の原稿認識200よりCPUバ
スを介して原稿の位置及びサイズを検出する。又、設定
されていていない時はS106−2で選択された用紙サイズ
を原稿サイズとして認識し、これらの情報をRAM24へ格
納する。S107では移動モードが設定されているか否かの
判断を行い、設定されている時はその移動量分だけ、あ
らかじめ原稿走査ユチツト16を原稿側に移動する。 次はS109では各モードにより設定された情報をもと
に、RAMA136又はRAMB137より発生される各機能のゲート
信号出力の為のビツトマツプを作成する。 第49図は前述した各モードにより設定された情報のRA
M24,RAM25に設定されたRAMマツプ図である。AREA_MODE
は指定された各エリア内の動作、例えばペイント,トリ
ミング等の各モードの識別情報が格納されている。AREA
_XYは原稿サイズや各エリアのサイズ情報が入ってお
り、AREA_ALPTは色変換後の情報,標準色か指定色が登
録色かの情報が記憶されている。AREA_ALPT_XYは、AREA
_ALPTの内容が指定色の場合の色座標の情報エリアであ
り、AREA_DENSは変換後の濃度調整データエリアであ
る。AREA_PT_XYは、色変換モード時の変換前の色座標の
情報エリアであり、AREA_CLMDは原稿又は指定領域内の
カラーモード情報が記憶されている。 又REGI_COLORは、色登録モードで登録された各色情報
が記憶され、登録色として使用し、この領域はRAM25の
バツクアツプメモリー内に格納され電源が切られても記
憶されている。 以上の設定された情報をもとに、第50図のビツトマツ
プを作成する。まず第49図の各領域のサイズ情報を記憶
しているAREA_XYより、副走査方向の座標データから、
値の小さいものから順にX_ADDエリアにソーテイング
し、主走査方向も同様にソーテイングする。 次に、各領域の主走査方向の始点と終点のBIT_MAP位
置に“1"をたて、副走査の終点座標まで同様に行う。こ
の時の“1"をたてるビツト位置は、RAMA136又はRANB137
より発生される各ゲート信号に対応しており、領域内の
モードによりビツト位置を決定する。例えば原稿領域で
ある領域1はTMAREA660に対応し、カラーバランス指定
の領域5は、GAREA626に対応している。以下、同様に領
域に対するビツトマツプを第50図のBIT_MAPエリア内に
作成する。 次にS109_1で各領域内のモードに対して以下の処理を
行う。まず領域2はシアン単色のカラーモードで、原稿
の4色カラーに対してモノクロイメージの画像である。
このまま領域2をシアン現像時にビデオを送出しても、
領域2の中はシアン成分のみの画像でプリントされ、他
のイエロー,マゼンタ成分の画像はプリントされない。
そこで指定領域内を単色のカラーモードで選択された場
合は、NDイメージ画像になる様、第16図(a)のマスキ
ング係数レジスタで、MAREA564がアクテイブになった時
選択されるレジスタに次の係数をセツトする。 αY1,αY2,αY3 0,0,0 βM1,βM2,βM3 0,0,0 γC1,γC1,γC3 1/31/31/3 k2 ,l2 ,m2 0,0,0 次に、MAREA564が“0"で選択されるマスキング係数レ
ジスタには、第2図のRAM23に格納されているデータ
(4色又は3色カラーモードで使用)をセツトする。次
に、ペイントモードである領域2に対して、前述したBI
IMAPエリアのビツトに対応するそれぞれのゲート信号CH
AREA0,1,2,3により選択される第18図(a)の各レジス
タにデータをセツトする。まず全ての入力ビデオに対し
て変換する為に、yu159にFF,yl160に00,mu161にFF,ml16
2に00,Cu163にFF,Cl164に00をセツトし、第49図で記憶
しておいた変換後の色情報をAREA_ALPT又はREGI_COLOR
よりロードし、各色データに対してAREA_DENSの濃度調
整データの係数をかけ、それぞれy′166,m′167,c′16
8に変換後の濃度データをセツトする。領域4の色変換
に対しては、前述のyu159,…,cl164のレジスタに第49
図の変換前の各濃度データに対して、あるオフセツト値
を付加したものをそれぞれセツトし、以下同様に変換後
のデータをセツトする。領域5のカラーバランスでは、
ゲート信号GAREA626が“1"により選択されるRAM177のY,
M,C,Bkの領域に、第49図のエリア指定時のカラーバラン
ス値AREA_BLANより、前述したデータ値をセツトし、GAR
EA626が“0"で選択される領域に、カラークリエイト時
のカラーバランスであるBLANCEよりデータをセツトす
る。 S109でプリンターに対しての起動命令をSRCOM516を介
して出力する。S110で第47図のタイングチヤートに示
す。ITOPを検出し、S111でY,M,C,Bkの出力ビデオ信号
C0,C1,C2の切替、S112でハロゲンランプの点灯を行
う。S113で各ビデオスキヤンの終了を判断し、終了した
ならばS114でハロゲンランプを消灯し、S114及びS115で
コピー終了のチエツクを行い、終了したならばS116でプ
リンターに対して停止命令を出力しコピーが終了する。 第48図はタイマー28より出力される信号HINT517の割
り込み処理のフローチヤートであり、S200−1でステツ
ピングモータースタートのタイマーが完了したかのチエ
ツクを行い、完了したならばステツピングモーターを起
動しS200で前述の第50図に示す、X_ADDで示す1行のBIT
_MAPデータをRAM136又はRAM137にセツトする。S201では
次の割込みでセツトするデータのアドレスを+1する。
S202ではRAM136,RAM137の切替信号C3595,C4596,C5593を
出力し、S203で次の副走査切替までの時間をタイマー28
にセツトし、以下X_ADDで示すBIT_MAMの内容を順次RAM1
36又はRAM137にセツトしゲート信号の切替えを行う。 つまり、キヤリツジが副走査方向に移動して割込が発
生する毎にX方向の処理内容が切替えられ、種々の色変
換等の色処理が領域別に実行できる。 以上の如く本実施例のカラー複写装置によれば種々の
カラーモードが可能となり、自由な色再現が可能とな
る。 尚、本実施例においては電子写真を用いたカラー画像
形成装置を例に説明したが、電子写真に限らずインクジ
エツト記録、サーマル転写記録等の種々の記録法を適用
することも可能である。又複写装置として読取部と像形
成部が近接して配置された例を説明したが、勿論離隔さ
せて通信線路により画情報を伝達する形式でも勿論本発
明を適用できる。 [効果] 以上説明したように、本発明によれば、夫々複数の素
子から構成される複数のラインイメージセンサーを備え
たカラー読取手段を用いてカラー画像を読み取る際に、
高速のアナログ信号補正処理とコストの削減を実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本実施例のデジタルカラー複写機を示す図、第
2図はリーダー部コントローラの制御ブロツク図、第3
図は第2図のモータドライバ15とCPU22のプロトコルを
示す図、第4図(a)はリーダー部とプリンタ部間の制
御信号のタイミング図、第4図(b)はリーダー部とプ
リンタ部間のビデオ信号送出回路図、第4図(c)は信
号線SRCOMの各信号タイミング図、第5図は第2図のビ
デオ処理ユニツトの詳細回路図、第6図(a)はカラー
CCDセンサの配置図、第6図(b)は第6図(a)の各
部の信号タイミング図、第7図(a)はCCD駆動信号生
成回路(システムコントロールパルスジエネレータ57内
回路)を示す図、第7図(b)は第7図(a)の各部の
信号タイミング図、第8図(a)は第5図のアナログカ
ラー信号処理回路44のブロツク図、第8図(b)は第8
図(a)のブロツク内のCCD1チヤンネルの詳細回路図、
第8図(c)は第8図(a),(b)の各部の信号タイ
ミング図、第8図(d)はCCDの駆動タイミング図、第
8図(e)はゲイン調整の説明図、第9図(a),
(b),(c),(d)は千鳥状センサから各ライン信
号を得る為の説明図、第10図(a)は黒補正回路図、第
10図(b),(c),(d)は黒補正の説明図、第11図
−1(a)は白レベル補正回路図、第11−1図(b),
(c),(d)は白レベル補正の説明図、第11−2図
(a),(b),(c)はCCDチヤンネル繋ぎの説明
図、第11−3図はチヤンネル繋ぎ処理を示すフローチヤ
ート図、第12図はラインデータ取り込みモードの説明
図、第13図(a)は対数変換回路図、第13図(b)は対
数変換特性図、第14図は読み取りセンサの分光特性図、
第15図は現像色トナーの分光特性図、第16図(a)はマ
スキング,墨入れ,UCR回路図、第16図(b)は選択信号
C0,C1,C2と色信号の関係を示す図、第17図(a),
(b),(c),(d),(e),(f),(g)は領
域信号発生の説明図、第18図(a),(b),(c),
(d),(e)は色変換の説明図、第19図(a),
(b),(c),(d),(e)は色バランス、色の濃
淡制御用のガンマ変換の説明図、第19図(f)は色バラ
ンスの調整方法を示す図、第20図(a),(b),
(c),(d),(e),(f),(g)は変倍制御の
説明図、第21図(a),(b),(c),(d),
(e),(f),(g)はエツジ強調及びスムージング
の処理の説明図、第22図は操作パネル部の制御回路図、
第23図はフイルムプロジエクタの構成図、第24図はフイ
ルム露光ランプの制御入力と点灯電圧の関係を示す図、
第25図(a),(b),(c)はフイルムプロジエクタ
使用時の説明図、第26図(A),(B),(C)はPWM
回路及びその動作の説明図、第27図(A),(B)は階
調補正特性図、第28図(A),(B)は三角波とレーザ
点灯時間の関係を示す図、第29図(a),(b)はフイ
ルムプロジエクタ使用時の制御フローチヤート図、第30
図はレーザプリント部の斜視図、第31図は操作部の上面
図、第32図はデジタイザの上面図、第33図は液晶標準表
示画面の説明図、第34図はズームモードの操作の説明
図、第35図(a),(b)は移動モードの操作説明図、
第36図はエリア指定モードの操作説明図、第37図はカラ
ークリエイトモードの操作説明図、第38図は拡大連写モ
ードの操作説明図、第39図ははめ込み合成モードの操作
説明図、第40−1図は登録モードの操作説明図、第40−
2図はサービスモードの説明図、第41図は本実施例のカ
ラー複写装置の機能図、第42図ははめ込み合成モードの
説明図、第43図はコーナー移動時のプリントイメージを
示す図、第44図は色登録モード時の制御フローチヤート
図、第45図は標準色の色成分を示す図、第46図は全体シ
ステムの制御フローチヤート図、第47図は全体システム
のタイムチヤート図、第48図は割込制御フローチヤート
図、第49図はRAMのメモリマツプを示す図、第50図はビ
ツトマツプ説明図、第51図はプロジエクタの操作説明
図、第52図(a)は第8図(b)の乗算器258の回路
図、第52図(b)はそのコード表を示す図、第53図
(a)は第8図(b)の乗算器260の回路図、第53図
(b)はそのコード表を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 康道 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 板垣 浩 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 笹原 健司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−52968(JP,A) 特開 昭60−251768(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.夫々複数の素子から構成される複数のラインイメー
    ジセンサーを備えたカラー読取手段と、 前記カラー読取手段によって読み取られたアナログ画像
    信号に対してオフセット処理を行うオフセット処理手段
    と、 前記オフセット処理手段の出力信号に対してデジタル信
    号への変換処理を行う変換手段とを有し、 前記オフセット処理手段を、単一のラインイメージセン
    サーに対して独立して複数設けることにより、並列処理
    を可能にするとともに、前記変換手段は前記複数のオフ
    セット処理手段の出力信号に対して共通に用いられる単
    一の変換手段としたことを特徴とするカラー画像読取装
    置。
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