JP2802904B2 - 2速油圧モータシステムの動作モード切換弁装置 - Google Patents

2速油圧モータシステムの動作モード切換弁装置

Info

Publication number
JP2802904B2
JP2802904B2 JP35031495A JP35031495A JP2802904B2 JP 2802904 B2 JP2802904 B2 JP 2802904B2 JP 35031495 A JP35031495 A JP 35031495A JP 35031495 A JP35031495 A JP 35031495A JP 2802904 B2 JP2802904 B2 JP 2802904B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
speed
switching valve
spool
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP35031495A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09177656A (ja
Inventor
誠 長尾
Original Assignee
住友イートン機器株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 住友イートン機器株式会社 filed Critical 住友イートン機器株式会社
Priority to JP35031495A priority Critical patent/JP2802904B2/ja
Publication of JPH09177656A publication Critical patent/JPH09177656A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2802904B2 publication Critical patent/JP2802904B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fluid-Driven Valves (AREA)
  • Multiple-Way Valves (AREA)
  • Hydraulic Motors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、低速回転高トルク動作
モード(以下、単に「低速モード」又は「1速モード」
という)及び高速回転低トルク動作モード(以下、単に
「高速モード」又は「2速モード」という)を有する2
速油圧モータシステムに関し、特に、2速油圧モータの
動作を低速モードと高速モードとの間で迅速且つ確実に
切り換えることができる動作モード切換弁装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】2速油圧モータは、各種建設機械、例え
ば油圧ショベルの旋回又は走行用モータとして広く用い
られ、技術的改良がなされている。かかる2速油圧モー
タの一例は、本出願人の特開平2−291477号公報
に記載されており、内接歯車モータ部を含む油圧モータ
本体と、モータの動作状態(回転速度及び回転方向)を
制御するために4つの油ラインを介してモータ本体に連
結される油圧切換弁装置とを主要な構成要素とする。か
かる油圧切換弁装置は、特にモータの2速モードにおい
て、モータ部の高圧油圧室の数を多くするように構成さ
れていて(このモータ動作状態を当該技術分野では「高
圧2速システムモード」と称する場合がある)、それに
より高圧室の数が少ないことに起因するキャビテーショ
ンの発生を無くし、かくして高効率で、しかも耐久性の
ある油圧モータを提供している。
【0003】この油圧切換弁装置は、油圧源と油タンク
にそれぞれ接続される2つの油出入りポート及び油圧モ
ータ本体の4つの半径方向ポートにそれぞれ通じる4つ
の油ラインを備えた弁ハウジングと、弁ハウジング内の
長手方向ボア内に摺動自在に設けられていて、モータを
1速モードで動作させる場合に中立位置を占める細長い
スプールと、スプール内部に設けられた油通路内に可動
状態で配置されていて、スプールがその中立位置にある
ときに、高圧油をモータ本体に供給するために一方の油
出入りポートを2つの油ラインに、モータ本体からの戻
り油を排出するために残りの2つの油ラインを他方の油
出入りポートに選択的に流体連通させるピストン部材と
から成る主切換弁を含む。当業者には明らかなように、
高圧油の導入を2つの油出入りポート間で切り換えるこ
とによりモータの回転方向を逆にすることができる。以
下、切換弁装置のハウジングの2つの油出入りポートの
うち圧油を導入する方を「高圧油入口」と称し、戻り油
を排出する方を「戻り油出口」と称する。
【0004】油圧切換弁装置は更に、主切換弁に連携し
て設けられ、スプールの動作を制御してモータを1速モ
ードから2速又は高圧2速システムモードに切り換える
ための2速切換弁を含む。かかる切換えにあたり、オペ
レータは、主切換弁ハウジングの2つのポートのどちら
を高圧油入口としているか(換言すると、モータの回転
方向が左右いずれであるか)を判別して、2速切換弁を
手動操作し、主切換弁のスプールの互いに反対側に位置
した左右の油圧室のうち一方に油圧源を接続すると共に
他方の油圧室に油タンクを接続してスプールをその中立
位置から左右いずれか一方の側へ付勢することによっ
て、主切換弁の戻り油回路に属している2つの油ライン
のうち一方をモータへの高圧油回路に組み込むようにす
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来型油圧切換弁装置では、主切換弁ハウジングの油出
入りポートの一方を高圧油入口に、他方を戻り油出口に
設定した後においては、モータを1速モードと2速モー
ドの間で切り換えて、所望のモータ動作状態を達成しよ
うとする際、いつでもオペレータが高圧油入口又は戻り
油出口を視認判断した上で2速切換弁を手動操作し、主
切換弁のスプールをその中立位置と左側付勢位置と右側
付勢位置との間で選択的に移動させる必要があるが、こ
の作業は、面倒であって時間もかかり、また、オペレー
タの誤認により所望のモータ動作が得られないことがあ
った。
【0006】かくして、本発明の目的は、オペレータに
よる判断を必要としないで、2速油圧モータの動作を低
速モードと高速モードとの間で迅速且つ容易に切り換え
可能な改良型切換弁装置に関する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を考慮して、本
発明の要旨は、少なくとも第1、第2、第3及び第4の
油通路を備えたハウジング、ハウジングに対し回転自在
に設けられた出力部材、ハウジングに対して固定された
内歯車部材と、内歯車部材内に回転駆動自在に設けられ
ていて、内歯車部材との間に複数の油圧室を画定する外
歯車部材とを含むモータ部、ハウジング内で回転自在に
配置されていて、一端が出力部材に、及び他端がモータ
部の外歯車部材にそれぞれしっかりと連結された伝動シ
ャフトを含む2速油圧モータ本体と、高圧油入口及び戻
り油出口として選択的に使用できる2つの油出入りポー
ト及び前記ハウジングの油通路と連通状態にあり、前記
ポートに選択的に連結できるようになった少なくとも第
1、第2、第3及び第4の油ラインを備えた動作モード
切換弁装置とから成り、1速モードでは、切換弁装置の
高圧油入口に供給された高圧油が、所定の油ラインを通
り、2速油圧モータ本体の対応の油通路を経てモータ部
の選択された数の油圧室に導入され、外歯車部材が選択
された方向に第1の速度で回転するようになると共にモ
ータ部からの戻り油が、他の油通路、切換弁装置の他の
油ラインを通り、戻り油出口を経て排出され、2速モー
ドでは、切換弁装置の高圧油入口に供給された高圧油
が、前記所定の油ライン及び前記他のラインのうち一つ
に差し向けられ、2速油圧モータ本体の対応の油通路を
通って前記選択された数よりも多い数のモータ部油圧室
に導入され、外歯車部材が選択された方向に第1の速度
よりも高い第2の速度で回転するようになると共にモー
タ部からの戻り油が、残りの油通路、切換弁装置の残り
の油ラインを通り、戻り油出口を経て排出されるように
なっている2速油圧モータシステムにおいて、前記動作
モード切換弁装置は、第1の可動スプールを有してい
て、前記1速モードを達成するよう動作するカウンタバ
ランス弁部と、常態では前記所定の油ラインと前記他の
ラインのうち前記一つを隔離する手段を備えた第2の可
動スプール、及び前記2速モードへの切換えにあたり、
前記2つの油出入りポートのいずれが高圧油入口になっ
ているかにかかわらず、前記高圧油入口の高圧油を第2
の可動スプールに作用させてこれを移動させ、それによ
り前記所定の油ラインと前記他のラインのうち前記一つ
を連通させるよう動作する一対の開閉弁手段を含む2速
切換弁部とから成ることを特徴とする2速油圧モータシ
ステムにある。
【0008】また、本発明は、少なくとも第1、第2、
第3及び第4の油通路を備えたハウジング、ハウジング
に対し回転自在に設けられた出力部材、ハウジングに対
して固定された内歯車部材と、内歯車部材内に回転駆動
自在に設けられていて、内歯車部材との間に互いに隔離
された複数の油圧室を画定する外歯車部材とを含むモー
タ部、ハウジング内で回転自在に配置されていて、一端
が出力部材に、他端がモータ部の外歯車部材にそれぞれ
しっかりと連結された伝動シャフトを含む2速油圧モー
タ本体と、高圧油入口及び戻り油出口として選択的に使
用できる2つの油出入りポート及び前記ハウジングの油
通路とそれぞれ連通状態にあり、前記ポートに選択的に
連結できるようになった少なくとも第1、第2、第3及
び第4の油ラインを含む動作モード切換弁装置とから成
り、1速モードでは、切換弁装置の高圧油入口に導入さ
れた高圧油が、第1及び第2の油ラインを通り、2速油
圧モータ本体の第1及び第2の油通路を経てモータ部の
選択された数の油圧室に導入され、外歯車部材が選択さ
れた方向に第1の速度で回転するようになると共にモー
タ部からの戻り油が、第3及び第4の油通路、切換弁装
置の第3及び第4の油ラインを通り、戻り油出口を経て
排出されるようになっており、2速モードでは、切換弁
装置の高圧油入口に導入された高圧油が、第1、第2及
び第3の油ラインに差し向けられ、2速油圧モータ本体
の第1、第2及び第3の油通路を通って前記選択された
数よりも多い数のモータ部油圧室に導入され、外歯車部
材が選択された方向に第1の速度よりも高い第2の速度
で回転するようになると共にモータ部からの戻り油が、
第4の油通路、切換弁装置の第4の油ラインを通り、戻
り油出口を経て排出されるようになっている2速油圧モ
ータシステムに関する。本発明の特徴によれば、動作モ
ード切換弁装置は、第1及び第4の油ラインに通じるケ
ーシング内の第1のボア内に設けられていて、第1の油
ラインと第4の油ラインを隔離する手段を備えた第1の
可動スプール、第1のボアの両内端部と第1の可動スプ
ールの両外端部との間にそれぞれ形成されていて、第1
のスプールを中立位置へ付勢するバネを収容した第1の
油圧室、及び高圧油入口と第1及び第2の油ラインとを
互いに連通させると共に第3及び第4の油ラインと戻り
油出口とを互いに連通させるよう可動スプールと協働す
る一対の逆止弁を含むカウンタバランス弁部と、第2及
び第3の油ラインに通じるケーシング内の第2のボア内
に設けられていて、常態では第2の油ラインと第3の油
ラインを隔離する手段を備えた第2の可動スプール、第
2のボアの両内端部と第2の可動スプールの両外端部と
の間にそれぞれ形成されていて、第2のスプールを中立
位置へ付勢するバネを収容した第2の油圧室、及び油出
入りポートと第2の油圧室との間にそれぞれ設けられて
いて、前記2速モードへの切換えの際に、前記2つの油
出入りポートのいずれが高圧油入口になっているかにか
かわらず、前記高圧油入口の高圧油を2速切換弁部の第
2の油圧室の一方に導入して他方の油圧室内のバネの付
勢力に抗して第2のスプールを中立位置からいずれか一
方の方向に移動させ、それにより第3の油ラインを第2
の油ラインに、かくして高圧油入口に連通させるよう動
作する一対の開閉弁手段を含む2速切換弁部とを有す
る。
【0009】好ましくは、2速切換弁部の前記開閉弁手
段は、流体圧源に連結操作できるパイロットラインによ
り互いに連通した一対のパイロット作動弁であり、該パ
イロット弁は、常態ではカウンタバランス弁部の第1の
油圧室と2速切換弁部の第2の油圧室をそれぞれ非連通
状態にするようバネ押しされており、パイロットライン
を介してパイロット圧が印加されて開かれると、高圧油
入口の高圧油を対応の第1の油圧室を経て第2の油圧室
に導入できるようになっている。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、2速油圧モータシステム
の動作モードを制御するための本発明による改良型動作
モード切換弁装置(全体を符号10で示す)によって制
御される2速油圧モータ本体12を断面図で概略的に示
している。図示の実施形態では、切換弁装置10は、別
体のユニットとして構成配置されているが、これを油圧
モータ本体12に一体的に組み付けて2速油圧モータ組
立体としても良い。図3(A)及び(B)はそれぞれ、
本発明の切換弁装置10の内部構造をその非作動位置で
示す部分断面図、部分切欠き図である。また、図4、図
5はそれぞれ、1速モード、高圧2速システムモードで
動作しているときの2速油圧モータ本体及び切換弁装置
の内部構成要素の相互関係を示す図であり、システム中
の高圧油を梨地模様で示している。
【0011】図1に示す従来型の油圧モータ本体12の
構造を概略的に説明すると、モータ本体は、切換弁装置
10の油ライン(以下、「油ラインポート」という場合
がある。)14a,14b,14c,14dにそれぞれ
連通する油通路16a,16b,16c,16dを備え
たハウジング18を有する。公知の内接歯車モータ部2
0がスペーサプレート22を介してハウジング18の一
方の側に隣接して端キャップ24により取り付けられて
いる。モータ部20は、固定された外側の内歯車部材2
6と、内歯車部材内で偏心的に回転自在に設けられた内
側の外歯車部材28とから成る。外歯車部材の歯数は任
意であるが、一般的には、内歯車部材の歯数よりも1だ
け少ない。図4(A)又は図5(A)で分かるように、
本実施形態で採用している内歯車部材の歯数は7、外歯
車部材の歯数は6である。図示のように、歯車部材と外
歯車部材との間には、互いに独立した複数のモータ油圧
室30o,30a,30b,30c,30d,30e,
30f(以下、モータ油圧室を個別的に言及する必要の
無い場合には符号30を用いる)を構成する容積部が画
定されている。これらモータ油圧室の容積部は、内歯車
部材内での外歯車部材の回転運動により拡張・収縮を行
うことができる。なお、図示の油圧室30oは当業者に
は周知のようにモータ駆動に寄与せず、その作用効果を
無視できる。ハウジング18から突出した小径端部及び
ハウジング内部に位置した中空大径端部を有する出力部
材32が回転自在に設けられている。押え板33がハウ
ジング18からの出力部材32の抜け出しを防止してい
る。さらに、伝動シャフト34がハウジング内に遊転自
在に設けられている。図1で分かるように、伝動シャフ
トの一端部36aは適当な締結手段、例えばスプライン
結合方式により、出力部材32の中空大径端部内に連結
され、他端のスプライン付き大径端部36bはスペーサ
プレート22の中央を貫通して油圧モータ部20の駆動
外歯車部材28のスプライン付き中央孔にしっかりと連
結されている。
【0012】また、当業者であれば分かるように、圧油
を、油ライン14a〜14dを経て、後述のようにモー
タ部の油圧室30に選択的に供給したり、これから排出
して外歯車部材28を回転駆動させる分配弁手段38が
設けられている。図示の例では、分配弁手段38は、ハ
ウジング内に位置した出力部材32の中空大径端部の周
囲に軸方向に所定の間隔を置いて設けられた環状溝4
0,42,44,46を含む。図2で分かるように、環
状溝40,42はそれぞれ対向して互い違いに設けられ
ていて、出力部材の軸方向に延びる複数の溝48,50
を含む。同様に、環状溝44,46はそれぞれ対向して
互い違いに設けられていて、出力部材の軸方向に延びる
複数の溝52,54を含む。軸方向溝48は出力部材の
周囲方向に120°間隔に設けられ、軸方向溝50,5
2,54は軸方向溝48に対してそれぞれ60°、30
°、90°の角度間隔を置いて配設されている。図1に
示すように、ハウジング18内には、出力部材の環状溝
と連通する軸方向溝48,50,52,54と連通する
よう360/7°の角度間隔をもって半径方向孔56,
58が設けられ、さらにこれら半径方向孔とモータ部2
0の対応の油圧室30とを連通させる軸方向孔60が設
けられている。
【0013】図3(A)を参照すると、本発明の切換弁
装置10は、油出入りポート62,64を備えたケーシ
ング66を含み、切換弁装置ケーシング66内には、例
えば油圧ショベルが急勾配の坂道上で下方へ暴走しない
ようにするのに役立つカウンタバランス弁部68が組み
込まれている。このカウンタバランス弁は全体として公
知形式のものである。カウンタバランス弁部68の構成
及び作用については、当業者には周知であるので、簡単
に説明することにする。カウンタバランス弁部のスプー
ル又はピストン72は、ケーシング66内に形成されて
いて油出入りポート62,64と連通するようになった
直線状ボア70内に摺動自在に設けられている。スプー
ルの周りには、その両端近傍の段部に当接するようバネ
受け73が摺動自在に設けられている。この目的につい
ては後述する。ボア70は又、上述の油ライン14a,
14dとも連通している。図示のように、スプール72
の各端部と、ケーシング66に取り付けられた両側の密
封プラグ74,76との間には、それぞれ室78,80
が画定され、この中には常態ではスプール72を図3
(A)に示すその中立位置に向かって互いに逆方向に付
勢するためのバネ82,84が設けられている。筒状の
スプール72は、ボア70の内壁の一部と協働して、高
圧入口に通じる高圧油回路と低圧出口に通じる低圧戻り
油回路を隔離する中央内壁部86を有する。筒状スプー
ルの中央壁部86の両側では、バネ88,90によって
付勢される一対の逆止弁92,94がスプール内径部に
嵌入状態で設けられ、さらにスプール筒状本体にはその
周りに油出入りポート62,64とそれぞれ連通する複
数の連通孔96,98が設けられている。また、室7
8,80はそれぞれ、ケーシング66内に設けられたオ
リフィス通路79,81を経て油出入りポート62,6
4と連通している。かくして、油出入りポート62,6
4のうち一方、例えば油出入りポート62に油圧源から
の高圧油を供給すると、図4(A)で分かるように、高
圧油がオリフィス通路79を経て室78に導入されて室
78が拡張し、中立バネ84の付勢力に抗してバネ受け
73が密封プラグ76の環状内側端部に密着するまでス
プール72が中立位置から図面で見て右側へ移動し、他
方、連通孔96を通って流入した高圧油の作用で逆止弁
92は引っ込み、それにより高圧油入口62と油ライン
14aが流体連通することは理解されよう。
【0014】再び、図3(A)を参照すると、別の直線
状ボア100が、ケーシング内に設けられた連通路10
2,104を経てボア70と連通した状態で設けられて
いる。連通路102,104はそれぞれ油ライン14
a,14dに通じ、ボア100は、上述の油ライン14
b,14cと連通している。ボア100内には、モータ
を1速モードから2速モードに切り換えるための2速切
換弁部106が設けられている。2速切換弁部106
は、ボア100内に摺動自在に設けられた中実のスプー
ル108を含む。図示のように、スプール108の各端
部と、ケーシング66に取り付けられた両側のプラグ1
10,112との間には、それぞれ室114,116が
画定され、この中には常態ではスプール108を図3
(A)に示すその中央中立位置に向かって互いに逆方向
に付勢するためのバネ118,120が設けられてい
る。2速切換弁スプール108は、図4に示す1速モー
ドでは油ライン14bと14cを隔離するが、後述する
ように高圧2速システムモードへの切換えの際にスプー
ルが油圧の作用で中立位置からいずれか一方の側へ移動
すると、これら油ラインを互いに連通させてモータの高
圧油回路に組み込むのに役立つ中央の拡径部122を有
する。
【0015】さらに、図3(A)と共に図3(B)を参
照すると、カウンタバランス弁部68の油圧室78,8
0と2速切換弁部106の油圧室114,116との間
にはそれぞれ2速切換え油チャンネル124,126が
形成され、これらチャンネル124,126内には、そ
れぞれ一対の開閉弁、例えばパイロット作動式ポペット
弁128,130が配設されている。符号132は固定
密封プラグを示している。パイロット作動弁128,1
30は共に、外部流体圧源(図示せず)に例えば電磁開
閉弁(図示せず)を介して接続された単一のパイロット
圧ライン134(図4(A)に破線で示す)と連携する
のが好ましい。図示のように、パイロット弁128,1
30は常態(例えば、非動作時)では、対応の油チャン
ネルを遮断して油圧室78,80と油圧室114,11
6を非連通状態にするようバネ136で付勢されている
が、動作時においては、高圧入口を対応関係にあるカウ
ンタバランス弁部の油圧室及び油チャンネルを経て2速
切換弁部の油圧室に連通させ、スプール108をその中
立位置から移動させて油圧ライン14b,14cを互い
に連通させるよう機能する。図4に示す1速モードから
図5に示す高圧2速システムモードへの切換えの際、2
速切換弁部の油圧室114にはモータ圧力室30と関連
した高圧油連通路102内の油圧を適用せず、高圧入口
62からの高圧油を、カウンタバランス弁部の油圧室7
8を経て油圧室114に導入することが望ましい。とい
うのは、例えば上述したように油圧ショベルが下り坂で
暴走したような場合、高圧油回路の連通路102内の油
圧が低圧戻り油回路の連通路104内の油圧よりも低く
なる場合があり、連通路内の可変油圧を2速切換弁部の
油圧室に適用するような構成では、モータの正常動作が
得られない場合があるからである。
【0016】本発明の切換弁装置10を利用した2速油
圧モータシステムの動作原理を説明すると、まず最初
に、モータの所望の回転方向に応じて切換弁装置10の
油出入りポート62,64のうちいずれに高圧油を導く
かを決定する。今、図4に示すように、油出入りポート
62を高圧油入口とし、油出入りポート64を戻り油出
口とすると、高圧油入口62に導かれた高圧油は、カウ
ンタバランス弁部68の油圧室78に流入してスプール
72を右側へ付勢し、バネ受け73がスプールの段部を
介して付勢され、密閉プラグ76の内側端部に当接する
ようになる。それと同時に、高圧油は、スプールの連通
孔96を経てスプール内部に流入し、逆止弁92をバネ
88の付勢力に抗して開き、油ライン14aに流れる。
また、高圧油は、連通路102を経て2速切換弁部10
6に至り、中立位置にあるスプール108の周囲を流れ
て油ライン14bに流入する。
【0017】油ライン14a及び14bに流入した高圧
油はそれぞれ、モータハウジングの油通路16a,16
bを経て出力部材32の環状溝40,42内へ流れる。
次いで、高圧油は、環状溝40,42とそれぞれ連通し
た軸方向溝48,50を通り、さらに対応のハウジング
の半径方向孔56a,b,cを通り、軸方向孔60a,
b,cを経てモータ部20の圧力室30a,b,cに流
入する。上記のように高圧油回路を通ってモータ部に至
った高圧油は、圧力室a,b,cの容積を拡大する方
向、図示の例では、反時計回りに外歯車部材28を内歯
車部材26内で回転させることになる。かかる外歯車部
材の左回転運動はスプライン連結部を介して出力部材3
2に伝達され、かくして所定の回転方向の1速モード状
態のモータ作動が得られる。
【0018】他方、モータ部の圧力室30d,e,f内
の低圧油はハウジングの軸方向孔60d,e,fを通っ
て排出され、半径方向孔58d,e,fを通り、さらに
出力部材の軸方向溝52,54、半径方向溝44,46
を通り、ハウジングの通路16c,16dを通り油ライ
ンポート14c,14dを経て切換弁装置10内に流入
する。そして、油ラインポート14cからの低圧油は連
通路104を通り、連通孔98を経て戻り油出口64か
ら排出され、油ラインポート14dからの低圧油も矢印
で示すように連通孔98を経て戻り油出口64から排出
される。
【0019】上記の1速モード状態では、パイロットラ
イン134は電磁開閉弁(図示せず)を介して油タンク
に連結されており、2速切換え油チャンネル124はポ
ペット弁128により遮断されているので、2速切換弁
部のスプール108は図示のように中立位置にあること
は注目されるべきである。
【0020】次に、図5を参照して本発明による2速モ
ードの動作原理を説明する。例えば油圧ショベルを高速
で走行させるために、モータを図4に示した1速モード
状態から高圧2速システムモードに切り換えようとする
場合、オペレータは、電磁開閉弁を操作してパイロット
ライン134を流体圧源、例えば油圧源(図示せず)に
接続してパイロット圧をポペット弁128,130に印
加する。この場合、オペレータは切換弁装置10の油出
入りポート62,64のいずれが高圧側であるかを確認
する必要なく、パイロット弁にパイロット圧を印加する
だけで良い。すると、ポペット弁128,130は、バ
ネ136の付勢力に抗して同時に開き、カウンタバラン
ス弁部68の油圧室78と2速切換弁部106の油圧室
114を互いに連通させ、かくして高圧側ポート62の
高圧油が油圧室78を経て油圧室114に流入すること
になる。すると、スプール108は図4の中立位置から
図5(A)に示す右側位置に付勢され、中央拡径部12
2が油圧ラインポート14cを越えて右側に移動するの
で、高圧油がライン14cにも流れることになる。な
お、ポペット弁130の開放により、室116内の圧力
は、油チャンネル126、室80、オリフィス通路81
を経て戻り油出口64に抜けることになる。
【0021】油ライン14cに流入した高圧油は、ハウ
ジングの油通路16cを通って分配弁手段の環状溝44
に入り、軸方向溝52を通り、半径方向孔58f及び5
8d及び軸方向孔60d,60fを経てモータ部圧力室
30d,30fに流入する。かくして、モータ部の高圧
室の数は、1速モード時と比較して2つ増加しており、
高圧2速システムモードが達成されている。ところで、
当業者には分かるように、圧力室30cと30d、30
aと30fはそれぞれ同容積であり(図5(A)参
照)、それぞれが分配弁手段を介して油の吐出しと吸入
を行うので、これらに導入される圧油は外歯車部材の回
転作用には寄与しない。かくして、外歯車部材28は、
高圧油によってもたらされる圧力室30b内の圧力によ
ってのみ反時計回りに回転し、これが出力部材32に伝
達される。モータ部の圧力室30eからの戻り油は、図
4で説明した経路に沿って低圧側ポート64から流出す
る。
【0022】公知のように、モータを高圧2速システム
モードで動作させるのに必要なモータ部の高圧油導入圧
力室の内容積合計は、図1に示す1速モード時の約半分
となる。かくして、油の流入量が所与の場合、高圧2速
システムモードにおけるモータ回転速度は、1速モード
の場合の約二倍となり、逆にトルクは約半分となること
は理解されよう。
【0023】切換弁装置10の油出入りポート62,6
4をそれぞれ高圧油入口、戻り油出口とした場合を上述
したが、これらを逆にすると、1速モードと高圧2速シ
ステムモードの両方において、高圧油回路と低圧戻り油
回路が逆になってモータ部の外歯車部材の回転方向が逆
に、すなわち図示の構成では、右回転となり、したがっ
て出力部材も右方向に回転駆動されることは明らかであ
る。
【0024】なお、開示内容に対する種々の設計変更が
可能である。例えば、本実施形態では、ポペット弁12
8,130をパイロットラインを介して油圧の作用で動
作させるものとして説明したが、かかるパイロット操作
方式の弁に代えて電磁操作方式を含む各種操作方式の弁
を採用することができる。
【0025】また、上述したように、切換弁装置10を
油圧モータ本体12の一端部に一体的に組み付けて2速
油圧モータ組立体としても良い。この場合、本実施形態
の分配弁手段に代えて、モータ部とモータハウジングと
の間に設けられる固定弁部材と、ハウジング内に位置す
る回転弁部材との組合せから成る公知の分配弁手段(一
例として、本出願人の特開平6−294373号を参
照)を用いると共にモータハウジング及び固定弁部材を
貫通して少なくとも4つの油ラインを設け、これらを介
して切換弁装置と油圧モータ本体との間で油を流通さ
せ、モータの所望の動作モードを得るようにしても良
い。
【0026】
【発明の効果】本発明の上記構成によれば、オペレータ
は、2速油圧モータ本体と関連した油圧制御ラインに通
じる切換弁装置の2つの油出入りポートのうちどちらが
高圧油入口(或いは、戻り油出口)になっているかを判
別する必要なく、一対の開閉弁を開閉操作するだけで、
モータの動作を1速モードと高圧2速システムモードと
の間で簡単且つ迅速に切り換えることができる。換言す
ると、オペレータによるモータ動作状態の判断が不要で
あり、誤認の恐れも生じない。
【0027】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の切換弁装置及び2速油圧モータ本体を
含む2速油圧モータシステムの概略断面図である。
【図2】図1の2速油圧モータ本体内の出力部材の外周
部に設けられた分配弁手段を構成する作動油通路パター
ンの部分展開図である。
【図3】(A)は、本発明の切換弁装置の内部構造をそ
の非作動位置で示す断面立面図、(B)は、(A)の部
分切欠き側面図である。
【図4】(A)は、モータの1速モード動作時におけ
る、本発明の切換弁装置と2速モータ本体の構成要素の
相互位置関係を示す概略断面図であり、(B)は、切換
弁装置のパイロット作動形ポペット弁を非動作位置で示
す部分切欠き図である。
【図5】(A)は、モータの高圧2速システムモード動
作時における、本発明の切換弁装置と2速モータ本体の
構成要素の相互位置関係を示す概略断面図であり、
(B)は、切換弁装置のパイロット作動形ポペット弁を
開放動作位置で示す部分切欠き図である。
【符号の説明】
10 切換弁装置 12 2速油圧モータ本体 14 油ライン 16 モータハウジングの油通路 18 モータハウジング 20 モータ部 26 内歯車部材 28 外歯車部材 30 モータ油圧室 32 出力部材 34 伝動シャフト 38 分配弁手段 62,64 油出入りポート 66 切換弁装置ケーシング 68 カウンタバランス弁部 72 スプール 78,80 油圧室 92,94 逆止弁 96,98 連通孔 106 2速切換弁部 108 スプール 114,116 油圧室 122 拡径部 124,126 2速切換え油チャンネル 128,130 パイロット作動式ポペット弁 134 パイロットライン

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第1、第2、第3及び第4の
    油通路を備えたハウジング、ハウジングに対し回転自在
    に設けられた出力部材、ハウジングに対して固定された
    内歯車部材と、内歯車部材内に回転駆動自在に設けられ
    ていて、内歯車部材との間に複数の油圧室を画定する外
    歯車部材とを含むモータ部、ハウジング内で回転自在に
    配置されていて、一端が出力部材に、及び他端がモータ
    部の外歯車部材にそれぞれしっかりと連結された伝動シ
    ャフトを含む2速油圧モータ本体と、高圧油入口及び戻
    り油出口として選択的に使用できる2つの油出入りポー
    ト及び前記ハウジングの油通路と連通状態にあり、前記
    ポートに選択的に連結できるようになった少なくとも第
    1、第2、第3及び第4の油ラインを備えた動作モード
    切換弁装置とから成り、1速モードでは、切換弁装置の
    高圧油入口に供給された高圧油が、所定の油ラインを通
    り、2速油圧モータ本体の対応の油通路を経てモータ部
    の選択された数の油圧室に導入され、外歯車部材が選択
    された方向に第1の速度で回転するようになると共にモ
    ータ部からの戻り油が、他の油通路、切換弁装置の他の
    油ラインを通り、戻り油出口を経て排出され、2速モー
    ドでは、切換弁装置の高圧油入口に供給された高圧油
    が、前記所定の油ライン及び前記他のラインのうち一つ
    に差し向けられ、2速油圧モータ本体の対応の油通路を
    通って前記選択された数よりも多い数のモータ部油圧室
    に導入され、外歯車部材が選択された方向に第1の速度
    よりも高い第2の速度で回転するようになると共にモー
    タ部からの戻り油が、残りの油通路、切換弁装置の残り
    の油ラインを通り、戻り油出口を経て排出されるように
    なっている2速油圧モータシステムにおいて、前記動作
    モード切換弁装置は、第1の可動スプールを有してい
    て、前記1速モードを達成するよう動作するカウンタバ
    ランス弁部と、常態では前記所定の油ラインと前記他の
    ラインのうち前記一つを隔離する手段を備えた第2の可
    動スプール、及び前記2速モードへの切換えにあたり、
    前記2つの油出入りポートのいずれが高圧油入口になっ
    ているかにかかわらず、前記高圧油入口の高圧油を第2
    の可動スプールに作用させてこれを移動させ、それによ
    り前記所定の油ラインと前記他のラインのうち前記一つ
    を連通させるよう動作する一対の開閉弁手段を含む2速
    切換弁部とから成ることを特徴とする2速油圧モータシ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記2速切換弁部の前記開閉弁手段は、
    流体圧源に接続自在なパイロットラインにより互いに連
    通した一対のパイロット作動弁であり、該パイロット作
    動弁は、パイロットラインを介してパイロット圧が印加
    されて開かれると、前記カウンタバランス弁部の第1の
    可動スプールに作用している高圧油入口の高圧油を、2
    速切換弁部の第2の可動スプールに作用させることがで
    きるよう配置されていることを特徴とする請求項1記載
    の2速油圧モータシステム。
  3. 【請求項3】 少なくとも第1、第2、第3及び第4の
    油通路を備えたハウジング、ハウジングに対し回転自在
    に設けられた出力部材、ハウジングに対して固定された
    内歯車部材と、内歯車部材内に回転駆動自在に設けられ
    ていて、内歯車部材との間に互いに隔離された複数の油
    圧室を画定する外歯車部材とを含むモータ部、ハウジン
    グ内で回転自在に配置されていて、一端が出力部材に、
    他端がモータ部の外歯車部材にそれぞれしっかりと連結
    された伝動シャフトを含む2速油圧モータ本体と、高圧
    油入口及び戻り油出口として選択的に使用できる2つの
    油出入りポート及び前記ハウジングの油通路とそれぞれ
    連通状態にあり、前記ポートに選択的に連結できるよう
    になった少なくとも第1、第2、第3及び第4の油ライ
    ンを含む動作モード切換弁装置とから成り、1速モード
    では、切換弁装置の高圧油入口に導入された高圧油が、
    第1及び第2の油ラインを通り、2速油圧モータ本体の
    第1及び第2の油通路を経てモータ部の選択された数の
    油圧室に導入され、外歯車部材が選択された方向に第1
    の速度で回転するようになると共にモータ部からの戻り
    油が、第3及び第4の油通路、切換弁装置の第3及び第
    4の油ラインを通り、戻り油出口を経て排出されるよう
    になっており、2速モードでは、切換弁装置の高圧油入
    口に導入された高圧油が、第1、第2及び第3の油ライ
    ンに差し向けられ、2速油圧モータ本体の第1、第2及
    び第3の油通路を通って前記選択された数よりも多い数
    のモータ部油圧室に導入され、外歯車部材が選択された
    方向に第1の速度よりも高い第2の速度で回転するよう
    になると共にモータ部からの戻り油が、第4の油通路、
    切換弁装置の第4の油ラインを通り、戻り油出口を経て
    排出されるようになっている2速油圧モータシステムに
    おいて、前記動作モード切換弁装置は、第1及び第4の
    油ラインに通じるケーシング内の第1のボア内に設けら
    れていて、第1の油ラインと第4の油ラインを隔離する
    手段を備えた第1の可動スプール、第1のボアの両内端
    部と第1の可動スプールの両外端部との間にそれぞれ形
    成されていて、第1のスプールを中立位置へ付勢するバ
    ネを収容した第1の油圧室、及び高圧油入口と第1及び
    第2の油ラインとを互いに連通させると共に第3及び第
    4の油ラインと戻り油出口とを互いに連通させるよう可
    動スプールと協働する一対の逆止弁を含むカウンタバラ
    ンス弁部と、第2及び第3の油ラインに通じるケーシン
    グ内の第2のボア内に設けられていて、常態では第2の
    油ラインと第3の油ラインを隔離する手段を備えた第2
    の可動スプール、第2のボアの両内端部と第2の可動ス
    プールの両外端部との間にそれぞれ形成されていて、第
    2のスプールを中立位置へ付勢するバネを収容した第2
    の油圧室、及び油出入りポートと第2の油圧室との間に
    それぞれ設けられていて、前記2速モードへの切換えの
    際に、前記2つの油出入りポートのいずれが高圧油入口
    になっているかにかかわらず、前記高圧油入口の高圧油
    を2速切換弁部の第2の油圧室の一方に導入して他方の
    油圧室内のバネの付勢力に抗して第2のスプールを中立
    位置からいずれか一方の方向に移動させ、それにより第
    3の油ラインを第2の油ラインに、かくして高圧油入口
    に連通させるよう動作する一対の開閉弁手段を含む2速
    切換弁部とを有することを特徴とする2速油圧モータシ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記2速切換弁部の前記開閉弁手段は、
    流体圧源に連結操作できるパイロットラインにより互い
    に連通した一対のパイロット作動弁であり、該パイロッ
    ト弁は、常態ではカウンタバランス弁部の第1の油圧室
    と2速切換弁部の第2の油圧室をそれぞれ非連通状態に
    するようバネ押しされており、パイロットラインを介し
    てパイロット圧が印加されて開かれると、高圧油入口の
    高圧油を対応の第1の油圧室を経て第2の油圧室に導入
    できるようになっていることを特徴とする請求項3記載
    の2速油圧モータシステム。
  5. 【請求項5】 カウンタバランス弁部の第1のスプール
    は、有孔中空スプールから成り、前記第1の油ラインと
    第4の油ラインを隔離する手段は、スプール内部に設け
    られた仕切り壁であり、前記一対の逆止弁は、仕切り壁
    の両側のスプール中空部内にそれぞれ設けられ、第1の
    スプールが中立位置にあるときには、第1及び第4の油
    ラインと油出入りポートを非連通状態にするようバネ押
    しされており、スプールが中立位置からいずれか一方の
    側へ付勢されると、スプール連通孔を通ってスプール中
    空部内へ流入した高圧油入口の高圧油によりバネ付勢力
    に抗して開き、第1の油ラインと高圧油入口を連通させ
    るようになっていることを特徴とする請求項3記載の2
    速油圧モータシステム。
  6. 【請求項6】 第2の油ラインと第3の油ラインを隔離
    する前記手段は、第2の可動スプールに設けられた拡径
    部であり、該拡径部は、第2のボア内壁内に摺動自在に
    位置していることを特徴とする請求項3記載の2速油圧
    モータシステム。
JP35031495A 1995-12-21 1995-12-21 2速油圧モータシステムの動作モード切換弁装置 Expired - Lifetime JP2802904B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35031495A JP2802904B2 (ja) 1995-12-21 1995-12-21 2速油圧モータシステムの動作モード切換弁装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35031495A JP2802904B2 (ja) 1995-12-21 1995-12-21 2速油圧モータシステムの動作モード切換弁装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09177656A JPH09177656A (ja) 1997-07-11
JP2802904B2 true JP2802904B2 (ja) 1998-09-24

Family

ID=18409653

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35031495A Expired - Lifetime JP2802904B2 (ja) 1995-12-21 1995-12-21 2速油圧モータシステムの動作モード切換弁装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2802904B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09177656A (ja) 1997-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5996623A (en) Hydraulic directional-control valve
JPH0251078B2 (ja)
KR850000877B1 (ko) 오일펌프
JP2802904B2 (ja) 2速油圧モータシステムの動作モード切換弁装置
US5469888A (en) Control valve
WO2019058711A1 (ja) 液圧モータ制御装置
JPH0432538Y2 (ja)
CN113371063B (zh) 液压转向单元
EP1839997B1 (en) Improved power beyond steering system
JP7199312B2 (ja) 油圧サーボ装置
JP3730739B2 (ja) 負荷補償付き方向切換弁装置
CN113374755A (zh) 尤其作为液压转向单元的一部分的流体控制器
JP7393250B2 (ja) 流体圧駆動ユニット
JP3749610B2 (ja) ロータリバルブ装置
CN113374753B (zh) 尤其作为液压转向单元的一部分的流体控制器
KR101703375B1 (ko) 유압모터용 제어장치 및 유압모터 조립체
JPS647241B2 (ja)
JP2837070B2 (ja) 2速モータにおけるショックレス機構
JP4383363B2 (ja) バルブ装置
JP4087928B2 (ja) 切換弁
JP3199331B2 (ja) ロータリ制御弁
JP2002524697A (ja) パルス制御された空圧式の4ポート2位置方向制御弁
WO1995023308A1 (fr) Groupe detecteur de pression de fonctionnement d'actionneur de soupapes de commande directionnelles commandees par pression pilote
JPH10220412A (ja) シリンダ装置の油圧制御回路
JPS5912401Y2 (ja) 小形油圧源装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980602

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080717

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080717

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090717

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090717

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100717

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100717

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110717

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110717

Year of fee payment: 13

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130717

Year of fee payment: 15

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term