JP2802187B2 - 鋼材切断部のバリ除去方法および除去装置 - Google Patents

鋼材切断部のバリ除去方法および除去装置

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JP2802187B2 JP4014026A JP1402692A JP2802187B2 JP 2802187 B2 JP2802187 B2 JP 2802187B2 JP 4014026 A JP4014026 A JP 4014026A JP 1402692 A JP1402692 A JP 1402692A JP 2802187 B2 JP2802187 B2 JP 2802187B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鋼矢板等の鋼材の切
断時に、切断部端面に発生するバリを除去する鋼材切断
部のバリ除去方法および除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼材,特に鋼矢板等の複雑な断面を有す
る形鋼のホットソー断面には、高さ約1mmで、厚さ約0.
5mm 程度のバリが残る。このバリを除去しなければ、鋼
矢板等としての商品価値を満足しないため、用途に応じ
て除去する必要がある。そして従来この種の鋼材のバリ
除去手段としては、次に述べるものが一般に知られてい
る。
【0003】 図13に示すように、鋼材20の切断面に
対して、サンダー21を用いてバリの除去を人手で行なう
ようにした除去作業。
【0004】 まず鋼矢板等の形鋼の切断面に、大径
のグラインダを押し付けて荒バリを除去し、その後、鋼
矢板の爪部だけさらにダイスで仕上げるようにした形鋼
のバリ除去装置(特公昭54-24549号公報参照)。
【0005】 図14に示すように、鋼材20の断面を局
部的に急速加熱し、赤熱半溶融化したバリ部22をエアブ
ロー装置23からの高速気流で吹き飛ばすことで、バリの
除去を行なうようにした鋼矢板切断面バリ除去方法(特
開昭58-50174号公報参照)。
【0006】 図15〜図17に示すように、搬送テーブ
ル内に設けた移動アーム24,25,26に、ツール27(図16参
照)と距離測定計28(図17参照)とを取付けて、鋼矢板
端部をならいながらバリ取りを行なう。またツール駆動
モータ(図示せず)の電流値を検出してツール移動速度
を変え、大きなバリでも確実に取れるようにした形鋼端
部のバリ取り装置(特開平2-185360 号公報参照)。
【0007】
【この発明が解決しようとする課題】しかし前述した従
来のバリ除去手段には、次に述べる問題点がある。即ち
の除去作業は、多大な労力の解消および作業員の安全
確保や、バリ取り品質の向上(人手によるバリ取りムラ
や切込みの発生が大きいことから)に問題がある。
【0008】またの除去装置は、除去対象鋼材を保持
する大掛かりな装置が必要であり、既設搬送ラインへの
適用は無理がある。しかもこの大掛かりな装置等から設
備費が多大となる。さらにのバリ除去方法は、吹き飛
ばし方式であるのでカエリ(図18参照)が発生すること
となり、完全なバリ取りができないこととなる。しかも
誘導加熱を必要とし、電力コストや設備費が膨大になる
等のことから、未だ実用可には至ってない。
【0009】そしてのバリ取り装置は、バリ取り対象
材の受入れ,払い出しに対する考慮がなされていない。
即ち通常オンラインでは、形鋼の搬送サイクルタイムは
15〜20sec 前後であるが、図15に示したような装置構成
では対象材の受入れ前に、まずアーム24,25,26を全開
としておく必要があり、材料進入後に所定の位置までア
ームを移動させるためには長時間を要する。また異なる
重量の材料を精度良く停止させる必要があり、搬送速度
も下げざるを得ずサイクルタイム延長の要因となる等の
ことから、未だ実用可に至ってない。
【0010】このように、現在、バリ取装置が種々創案
されてはいるが、次に述べる要件を満たす装置は未だ実
用化されていない。
【0011】(1) 鋼材がある一定の間隔をもって移送さ
れる途中、その移送ピッチ以内(移送時間を含めて1本
当たり15〜20sec )でバリ取り可能であること。
【0012】(2) 鋼材の停止位置のバラツキに対応でき
ると共に、鋼材の寸法公差(断面寸法の公差の他、曲が
り,反りの公差,切断面の直角度公差)に対応できるこ
と。
【0013】(3) 鋼材は6〜30m程度のものが主として
対象となるが、その鋼材の重量に関係なく使用できると
共に、安価で既設ラインへの設置が容易であること。
【0014】(4) 対象材料をクランプすることなく、バ
リ取り可能であること。これは、前記(1) および(3) と
も関連する。
【0015】この発明は前述した事情に鑑みて創案され
たもので、その目的はバリ除去対象鋼材をクランプする
ような特別な装置を必要とせず、既設搬送ライン上にお
ける任意位置の鋼材の切断面位置を確実に検出して、そ
の鋼材の切断面部のバリを確実に除去することのできる
鋼材切断部のバリ除去方法および除去装置を提供するこ
とにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明は前述したよう
な条件をすべて十分満足するものであり、次に述べる三
点を主な特徴とする鋼材切断面のバリ除去方法および除
去装置である。
【0017】即ち、切断後に鋼材搬送ラインの搬送テー
ブル上を所定のピッチで搬送され搬送テーブル上に停止
される鋼材に対してロボットアームを接近させ、ロボッ
トアームの先端に設けた切削部を鋼材の切断面形状に沿
って移動させることにより、鋼材切断部のバリを除去す
るに際し、(1) 先端に切削部を有する汎用ロボットアー
ムの作動制御部に、予めバリ除去すべき鋼材の基本形状
を記憶させる。また(2) 鋼材搬送ラインの途中に設けた
バリ取りエリアに、ロボットアーム先端にバリ除去用の
切削部と互いに直交する3方向の位置を検出可能な3つ
の接触式センサーを備えたバリ取りロボットと、搬送テ
ーブル上の鋼材の端面の鋼材長さ方向および鋼材幅方向
の位置を検出可能な2台の非接触式センサーを設け、搬
送テーブル上を搬送されてくる鋼材を、その端部が前記
バリ取りエリアに位置するように停止させる(前記非接
触センサーを利用して、あるいは他に設置した光電スイ
ッチ等のセンサーを用いて、鋼材端部を検出して搬送テ
ーブルを停止させる)、(3) 既設搬送ライン上における
任意の停止位置の鋼材の正確な位置の2段階検出(2台
非接触センサーによる大まかな検出と、3つの接触式
センサーによる詳細な検出)による、鋼材切断端面の速
く正確な位置検出。なお、第1段階で大まかな検出をす
るため、鋼材の搬送ライン上での停止精度はラフで可
能。さらに、ロボットアームのアーム先端に設けたドリ
ルカッターの切削部と、この切削部をアーム先端に、鋼
材切断端面への押付け力が常に一定となるようにして取
り付けることのできるフローティング式保持器とを用い
る。
【0018】そして互いに接続するための爪噛み合わせ
面にバリが侵入すると、引き抜き,打ち込みが抵抗の増
大で困難になる鋼矢板の爪部のバリ除去に、特に威力を
発揮できるようにしたものである。
【0019】
【作用】そしてこの発明のバリ除去方法によるバリ除去
に際しては、次に述べるようにして行う(図1参照)。
【0020】 バリ取り対象である鋼材3の断面の基
本形状,寸法および座標基準点をロボットアーム5の作
動制御部4に記憶させる。なお図8に鋼矢板の場合の座
標基準点Pを示す。
【0021】 バリ取りしようとする鋼材断面のX方
向(幅方向)、Y方向(長さ方向)の大まかな位置を非
接触式センサー7で測定する。この測定だけでは、切断
面が斜めの場合、曲がり,反りがある場合、製品寸法公
差が大きい場合等は座標基準点Pを特定することができ
ない。
【0022】 前記の情報により座標基準点Pの存
在する範囲を認識し、次にY,X,Z(高さ)方向の順
に直接接触式センサー8を接触させて正確な基準点Pを
検出し、認識する。この時、鋼矢板の場合のように、バ
リ取りする必要ある部分が爪の部分だけであれば(図7
参照)、X,Y,Z方向共、各一点測定すれば良い。ま
た全周バリ取りする必要ある場合は各二〜三点の測定が
必要となる。
【0023】 前記およびで検出した基準点と、
の予め記憶している基準点Pとを合致させるべく、作
動制御部4でズレ量を演算して(図9参照)、ロボット
アーム5、ドリルカッターの切削部2を動作させる。
【0024】なおオフライン等で、サイクルタイムに余
裕がある場合は、接触式センサー8のみとし、非接触式
センサー7を省略して、ガイドおよびストッパー等によ
り大まかな鋼材位置を規制する方式としても良い。
【0025】
【実施例】以下、この発明の鋼材切断部のバリ除去方法
および除去装置を、図示する実施例によって説明する。
【0026】まずこの発明のバリ除去方法を実施するバ
リ除去装置について説明すると、バリ除去装置1(図1
参照)は、アーム先端にバリ除去用の切削部2が設けら
れており、切断部バリを除去すべき鋼材3の形状,寸法
値を予め記憶している作動制御部4の指令で作動するロ
ボットアーム5と、鋼材3を搬送する搬送ライン6の周
囲に設置されており、搬送ライン上任意位置の鋼材3の
大まかな位置検出値を作動制御部4へ送る非接触式セン
サー7と、ロボットアーム5の先端部に設けられてお
り、鋼材3に接触して正確な鋼材位置検出値を作動制御
部4へ送る接触式センサー8とを備えてなっている。
【0027】そして接触式センサー8は、非接触式セン
サー7の検出値に基づく作動制御部4の指令で作動する
ロボットアーム5によって、鋼材3へ接触すべく移動す
る。
【0028】またバリ除去用の切削部2は、接触式セン
サー8からの検出値および記憶済の形状,寸法値に基づ
く作動制御部4の指令で作動するロボットアーム5によ
って、鋼材切断部の断面形状(断面部の輪郭)に沿って
正確に移動するように構成されている。
【0029】なおこの実施例での切削部2(図3〜図5
参照)は、エアモータ10で回転するドリルカッターで構
成されていると共に、鋼材切断端面への押付け力が常に
一定となるように、フローティング式保持器9(図10参
照)を介して取り付けられている。
【0030】このフローティング式保持器9は、バリ取
りを行うべく、切削部2が予め作動制御部4に記憶した
軌跡の通り移動して、鋼材3の切断面の縁(図11参照)
を切削して行く時に、鋼材3への切削部2の押付け力の
加減で切削代に変化が発生し、切削量にムラが生じるこ
とがあるが、このムラを解消するものである。
【0031】ここでのフローティング式保持器9(図10
参照)は、設定以上の力が切削部2であるドリルカッタ
ーに加わわると、エアモータ10を保持しているエアシリ
ンダ11が負けて引っ込むため、切削部2であるドリルカ
ッターの押付け力は設定値を超えない。このことで均一
なバリ取りが行える。そして検出誤差や切断面の局部的
な凹凸があっても、5mm以内であればほぼ均等な力でバ
リ取りすることが可能である。
【0032】なおこのフローティング式保持器9の他に
均一なバリ取りを行うためとしては、図12に示すよう
に、エアモータ10に内蔵させた圧力センサー12の値が常
に一定になるよう、ロボットアーム5の動作に補正をか
けることでも行える。
【0033】非接触式センサー7(図1および図2参
照)は、鋼材3の左右方向位置,即ち搬送ライン6の両
側部位置に設置されており、鋼材長さ方向を検出する長
さセンサー7aと、鋼材3の上下方向位置,即ち搬送ライ
ン6の上下位置に設置されており、鋼材幅方向を検出す
る幅センサー7bとからなり、発光部および受光部が測定
物(鋼材)を挟んで相対向してなる透過式検出器で構成
されている。
【0034】接触式センサー8(図1および図3,図4
参照)は、高さ方向(Z方向)を検出する高さセンサー
8aと、幅方向(X方向)を検出する幅センサー8bと、長
さ方向(Y方向)を検出する長さセンサー8cとからなっ
ている。
【0035】このような構成からなるバリ除去装置1を
使用して、鋼材3へ本発明方法によるバリ除去を施すに
は、次に述べるようにして行う。なおここでの鋼材3は
鋼矢板である。
【0036】 鋼材断面の基本形状,寸法を作動制御
部4に記憶させる。
【0037】 非接触式センサー7で鋼材3の端面の
長さ,幅方向の位置を検出して、作動制御部4へ信号を
送る。
【0038】 作動制御部4は予め記憶している鋼材
形状とで送られてきた信号を比較演算し、鋼材3の断
面基準点Pの大まかな位置を認識した後、接触式センサ
ー8における各位置検出部を作動させ、鋼材3の長さ,
幅,高さ方向の詳細な位置を検出する。
【0039】 で検出した値を基にロボットアーム
5を動作させて、鋼材基本断面の基準位置に切削部2を
移動させる。
【0040】 作動制御部4は、切削部2を回転させ
ると同時に、予め記憶している鋼材形状を基に、ロボッ
トアーム5を動作させ、鋼材2における切断面の輪郭に
沿って切削部2を押し当ててバリの切削除去を行う。
【0041】 切削を終えた後、ロボットアーム5は
後退しつつ、予め記憶している次の鋼材3の位置の手前
まで動き、待機する。
【0042】 バリ取り完了の鋼材3が払い出され、
次の鋼材3が送り込まれる。
【0043】 〜を繰り返す。
【0044】このようにして、図6に示すように、非接
触式センサー7および接触式センサー8で、搬送ライン
6上において種々の位置となった鋼材3の正確な位置を
認識することにより、鋼材3の切断面におけるバリを、
ロボットアーム5の切削部2で確実に除去することがで
きる。
【0045】なお図1および図2に示したように、切削
部2が装着されているロボットアーム5を鋼材3の両側
面位置に設置し、両ロボットアーム5, 5で前述したよう
な切削部2の動作を実施すれば、例えば鋼矢板爪部のバ
リ除去を素早く行うことができる。
【0046】
【発明の効果】この発明の除去方法および除去装置の除
去対象は、鋼材製品切断面の縁の部分にあるバリであ
る。除去すべく行う加工そのものは切削部で行なうが、
正確で均一なバリ取りを行なうためには、いかに適確に
切削部を縁の部分に押し付けるかが最も重要なポイント
であり、本発明はこれを解決したものである。
【0047】またこの発明では鋼材位置検出の情報に基
づき切削部が追従する方式であるために、対象鋼材を固
定しない状態で多少のバラツキがあってもバリ取り可能
であり、既設の搬送設備に何ら改善を加える必要がな
く、設備費コスト面,サイクルタイム面でのメリットが
大きい。
【0048】さらに装置構成がシンプルで、既設の設備
改造を殆ど必要とせずにオンライン用としての設置可能
で安価であると共に、材料端面の位置検出が正確である
ため、切削部が確実に材料端面の縁をなぞることができ
て、バリ取り品質の高い鋼材とすることができる。しか
も、バリ取り作業に対する無人化や省力化を実現させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のバリ除去装置を示す図2のA−A線
拡大断面図である。
【図2】この発明のバリ除去装置の搬送ライン上への設
置状態を示す平面図である。
【図3】図1のB部拡大図である。
【図4】図3のC−C線矢視図である。
【図5】図4のD−D線矢視図である。
【図6】搬送ライン上における種々の鋼材位置の認識状
況を示す概略図である。
【図7】鋼矢板における座標基準点を示す概略斜視図で
ある。
【図8】鋼矢板におけるバリ取り部分を示す概略図であ
る。
【図9】この発明方法における鋼材の設定位置と実際位
置と誤差補正状況を示す概略斜視図である。
【図10】この発明のバリ除去装置における切削部を支
持するフローティング式保持器を概略図である。
【図11】この発明のバリ除去装置における切削部と鋼
材との接触状態を示す概略図である。
【図12】この発明のバリ除去装置における切削部の支
持手段の別態様を示す概略図である。
【図13】従来のバリ除去手段を示す概略図である。
【図14】従来のバリ除去手段を示す概略図である。
【図15】従来のバリ除去手段を示す概略図である。
【図16】従来のバリ除去手段を示す概略図である。
【図17】従来のバリ除去手段を示す概略図である。
【図18】従来のバリ除去手段を示す概略図である。
【符号の説明】
1…バリ除去装置、2…切削部、3…鋼材、4…作動制
御部、5…ロボットアーム、6…搬送ライン、7…非接
触式センサー、7a…長さセンサー、7b…幅センサー、8
…接触式センサー、8a…高さセンサー、8b…幅センサ
ー、8c…長さセンサー、9…フローティング式保持器、
10…エアモータ、11…エアシリンダ、12…圧力センサ
ー、P…座標上基準点。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 名和田 隆 茨城県鹿島郡鹿島町大字光3番地 住友 金属工業株式会社鹿島製鉄所内 (72)発明者 阿部 敏弘 茨城県鹿島郡鹿島町大字光3番地 住友 金属工業株式会社鹿島製鉄所内 (72)発明者 竹内 義典 兵庫県神戸市西区高塚台6−2−2 エ ービービー・ガデリウス・インダストリ ー株式会社西神事業所内 (56)参考文献 特開 平2−256480(JP,A) 特開 昭61−116608(JP,A) 特開 平2−303753(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23Q 17/22 B23C 3/12 B25J 13/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切断後に鋼材搬送ラインの搬送テーブル
    上を所定のピッチで搬送され搬送テーブル上に停止され
    る鋼材に対してロボットアームを接近させ、ロボットア
    ームの作動制御部に予め記憶させた鋼材の形状,寸法値
    に基づいて、前記アーム先端に設けた切削部を鋼材の切
    断面形状に沿って移動させることにより、鋼材切断部の
    バリを除去するバリ除去方法であり、 鋼材搬送ラインの途中に設けたバリ取りエリアに、ロボ
    ットアーム先端にバリ除去用の切削部と互いに直交する
    3方向の位置を検出可能な3つの接触式センサーを備え
    バリ取りロボットと、搬送テーブル上の鋼材の端面の
    鋼材長さ方向および鋼材幅方向の位置を検出可能な2台
    非接触式センサーを設け、搬送テーブル上を搬送され
    てくる鋼材を、その端部が前記バリ取りエリアに位置す
    るように停止させると共に、停止した鋼材の端面の鋼材
    長さ方向および鋼材幅方向の位置を前記非接触式センサ
    ーにより検出し、 この非接触式センサーによる鋼材の大まかな位置情報を
    前記作動制御部に送って前記ロボットアームを作動さ
    せ、アーム先端に設けた3つの接触式センサーを移動さ
    せて鋼材へ接触させることにより任意の停止位置にある
    鋼材の端部の鋼材長さ方向、鋼材幅方向および鋼材高さ
    方向の正確な位置、即ち鋼材の形状,寸法に対する正確
    座標基準点を検出し、 この鋼材の正確な座標基準点に、前記作動制御部に記憶
    している鋼材の形状,寸法値を合わせることにより、前
    記ロボットアームの切削部を鋼材切断部の断面形状(切
    断部の輪郭)に沿って正確に移動させることで、鋼材切
    断部のバリを確実に除去することを特徴とする鋼材切断
    部のバリ除去方法。
  2. 【請求項2】 切断後に鋼材搬送ラインの搬送テーブル
    上を所定のピッチで搬送され搬送テーブル上に停止され
    る鋼材に対してロボットアームを接近させ、ロボットア
    ームの作動制御部に予め記憶させた鋼材の形状,寸法値
    に基づいて、前記アーム先端に設けた切削部を鋼材の切
    断面形状に沿って移動させることにより、鋼材切断部の
    バリを除去するバリ除去装置であり、 鋼材搬送ラインの途中に設けたバリ取りエリアに、バリ
    取りロボットと、鋼材の端面の鋼材長さ方向および鋼材
    幅方向の位置を検出する2台の非接触式センサーを設
    け、 前記バリ取りロボットのロボットアーム先端に、鋼材の
    端部の鋼材長さ方向、鋼材幅方向および鋼材高さ方向の
    位置を検出する3つの接触式センサーと、バリ除去用切
    削部とを設け、 前記非接触式センサーの検出値に基づいた大まかな鋼材
    位置情報を、前記ロボットアームに与えて、アーム先端
    の接触式センサーを鋼材に接触させる指令を与え、次い
    で、接触式センサーの検出値と予め与えられた鋼材形
    状,寸法値とに基づき、鋼材切断面形状に沿ってバリ除
    去用切削部を移動する指令を与える作動制御部を設けた
    ことを特徴とする鋼材切断部のバリ除去装置。
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