JP2801944B2 - 増幅器 - Google Patents

増幅器

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JP2801944B2
JP2801944B2 JP2072544A JP7254490A JP2801944B2 JP 2801944 B2 JP2801944 B2 JP 2801944B2 JP 2072544 A JP2072544 A JP 2072544A JP 7254490 A JP7254490 A JP 7254490A JP 2801944 B2 JP2801944 B2 JP 2801944B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、例えばIC試験装置において被試験ICに駆
動信号を与える増幅器として利用したり、あるいはオシ
ログラフのX,Y駆動信号を陰極線管に与える増幅器とし
て利用することができる増幅器に関する。
「従来の技術」 IC試験装置において、被試験ICに試験パターン信号を
与える駆動回路には、被試験ICに与える試験パターン信
号の論理値(HまたはL)に応じて被試験ICに電流を流
し込む動作と、被試験ICから電流を引き込む動作の双方
を行う機能が要求される。
このため、従来は駆動回路として第7図に示すエミッ
タホロワ回路が用いられている。
「発明が解決しようとする課題」 エミッタホロワ回路において、負荷3に例えば±50mA
の電流を供給しようとする場合には、エミッタホロワを
構成するトランジスタ1のエミッタ側に50mAの定電流回
路2を接続し、トランジスタ1がオフの状態で負荷2か
ら50mAの電流を引き込む(−50mAの意)ことができるよ
うに構成される。
つまり、この場合には負荷3に+50mAの電流を流し込
む状態ではトランジスタ1に100mAの電流が流れ、負荷
3に流れる電流が0のとき、トランジスタ1には50mAが
流れる。従って電力消費量が大きい欠点がある。
IC試験装置では駆動回路は被試験ICの端子の数は最低
限必要である。このため数100に及ぶ端子を持つICを試
験するIC試験装置では駆動回路を少なくともその端子の
数だけは必要であるためその数は大きい。
従って、この駆動回路に電力を与える電源の容量も大
きなものが必要となる。
このため、例えばNPN型トランジスタとPNP型トランジ
スタを直列接続して構成した相補型増幅回路を使うこと
が考えられるが、相補型増幅回路に用いるPNP型トラン
ジスタはNPN型トランジスタと比較して動作速度、耐圧
の点で劣る。その傾向は回路をIC化した場合、さらに著
しくなる。
この発明の目的は、NPN型トランジスタだけで高速、
低電力消費の増幅器を構成しようとするものである。
「課題を解決するための手段」 この出願の第1発明では、エミッタホロワを構成する
NPN型の駆動トランジスタと、この駆動トランジスタの
コレクタ側に接続した正極性の定電流回路と、この駆動
トランジスタのエミッタと出力端子との接続点にコレク
タが接続された第1トランジスタと、この第1トランジ
スタのベースにベースとコレクタとが共通接続され、ベ
ースとコレクタとの共通接続点が電圧シフタを通じて定
電流回路と駆動トランジスタとの接続点に接続され、第
1トランジスタのエミッタと負極性の電源との接続点に
エミッタを接続した第2トランジスタとによって構成し
たカレントミラー回路と、 によって増幅回路を構成したものである。
この第1発明の構成によれば、駆動トランジスタを流
れる電流はカレントミラー回路を構成する第2トランジ
スタによって検出され、第2トランジスタを介して第1
トランジスタに駆動トランジスタを流れる電流に逆比例
した電圧信号を与える。
この結果、駆動トランジスタを流れる電流が増加しよ
うとした場合には、カレントミラー回路を構成する第1
トランジスタのベースに逆バイアス方向に向かう電圧信
号が与えられる。
従って、第1トランジスタのインピーダンスが増加
し、第1トランジスタを流れる電流が絞られる。よっ
て、駆動トランジスタを流れる電流の大部分は負荷側に
吐き出される。つまり電源から与えられた電流は負荷に
有効に伝達される。
一方、駆動トランジスタを流れる電流が減少しようと
する場合には、カレントミラー回路を構成する第1トラ
ンジスタは駆動トランジスタを流れる電流の減少を検知
して、カレントミラー回路を構成する第2トランジスタ
のベースに順方向バイアス方向に向かう電圧信号を与え
る。
この結果、第1トランジスタのインピーダンスは小さ
くなる方向に制御され、負荷側から引き込む電流の量を
増加させる。
このように、この出願の第1発明によれば、駆動トラ
ンジスタと直列接続した第1トランジスタが駆動トラン
ジスタの動作と見掛け上相補的に動作し、電源から与え
られる電力を有効に活用するから消費電力の少ない増幅
器を提供することができる。またNPN型トランジスタに
よって構成することができるから、高速動作および大振
幅出力に耐えられる増幅器を提供することができる。
この出願の第2発明では、カレントミラー回路を構成
する第1トランジスタを複数並列接続し、第1トランジ
スタを流れる電流の変化量を大きく採れるように構成し
たものである。
第1トランジスタを流れる電流の変化量を大きく採れ
ることによって駆動トランジスタを流れる電流の変化に
対して相補的に変化する電流の量が大きくなり、負荷に
出力される電流の変化量を大きく得ることができる。よ
って電力消費量の増加を伴わずに大振幅の電力を負荷に
出力することができる増幅器を提供することができる。
この出願の第2発明では、カレントミラー回路を構成
する第1トランジスタを複数並列接続した増幅器を提案
するものである。
この第2発明の構成によれば無信号時において駆動ト
ランジスタに流れる電流値を小さくすることができる。
この結果、電力消費量が少ない増幅器を提供することが
できる。
この出願の第3発明では、駆動トランジスタの入力側
にスイッチ素子を設け、このスイッチ素子を必要に応じ
てオンに制御することにより、駆動トランジスタおよび
カレントミラー回路を構成する第1トランジスタをオフ
に制御できるように構成したものである。
この第3発明によれば、駆動トランジスタを必要に応
じてオフの状態に制御することができるため、出力イン
ピーダンスをハイ・インピーダンス状態に制御すること
ができる。
出力インピーダンスをハイ・インピーダンス状態に制
御できることによって負荷から信号を取り込む信号取込
回路に負荷から出力される信号を有効に取り出すことが
できる。
つまり、負荷がICの場合、ICは一つの端子を入力端子
と出力端子に共用している。このため被試験ICの各端子
には試験パターン信号を与える駆動用増幅器と、信号を
取り込む信号取込回路とが接続される。従って信号取込
回路で信号を取り込む場合には、駆動用増幅器をハイ・
インピーダンス状態に制御すればICから出力される応答
出力信号を信号取込回路に有効に取り込むことができ
る。
この出願の第4発明では、駆動トランジスタのエミッ
タと、カレントミラー回路を構成する第1トランジスタ
のコレクタとの間に電位吸収用トランジスタを直列接続
した構成を提案する。
この第4発明の構成によれば、カレントミラー回路を
構成する第1トランジスタのコレクタ電位は電位吸収用
トランジスタの動作によって一定電位に維持される。
この結果、第1トランジスタのコレクタ−ベース間に
形成される静電容量に対して充電電流および放電電流が
流れることがなくなるため、第1トランジスタの動作を
高速化することができる。
この出願の第5発明では、カレントミラー回路を構成
する第2トランジスタのコレクタとベースとの間にコレ
クタ−ベース間電位を一定値に維持するための定電圧素
子を接続した構成を提案する。
この第5発明の構成によれば、定電圧素子の接続によ
ってカレントミラー回路を構成する第2トランジスタの
コレクタ−エミッタ間の電圧が定電圧素子の定電圧に維
持されるから第2トランジスタのコレクタ−エミッタ間
静電容量に対する充放電動作を除去することができる。
この結果、第2トランジスタの動作を高速化すること
ができる利点が得られる。
「実施例」 第1図にこの出願の第1発明の実施例を示す。
第1図において、1は駆動トランジスタ、2はカレン
トミラー回路、3は負荷を示す。
駆動トランジスタはNPN型トランジスタが用いられ、
そのコレクタは定電流回路4を通じて正極電圧端子に
接続され、エミッタはカレントミラー回路2を通じて負
極電圧端子に接続される。
カレントミラー回路2は駆動トランジスタ1と直列接
続される第1トランジスタ2Aと、駆動トランジスタ1を
流れる電流I1の増加、減少を検出して第1トランジスタ
2Aのベースに、第1トランジスタ2Aを駆動トランジスタ
1とは逆向きの動作を行わせる制御信号を与える第2ト
ランジスタ2Bと、第2トランジスタのコレクタを駆動ト
ランジスタ1と定電流源4との接続点に接続する電圧シ
フタ2Cとによって構成される。
第1トランジスタ2Aと第2トランジスタ2BはともにNP
N型トランジスタによって構成され、そのエミッタは負
極電圧端子に接続され、ベースはともに共通接続さ
れ、第2トランジスタのコレクタとベースは共通接続さ
れ、その共通接続点が電圧シフタ2Cを通じて駆動トラン
ジスタ1と定電流素子との接続点に接続される。
電圧シフタ2Cは例えばツエナダイオードによって構成
することができる。この電圧シフタ2Cの電圧シフト量VZ
は駆動トランジスタ1のコレクタ−エミッタ間に正の一
定電圧を与え、駆動トランジスタ1を飽和させない電圧
に選ぶ。
第1図に示した回路構成において、駆動トランジスタ
1を流れる電流をI1、カレントミラー回路2を構成する
第1トランジスタ2Aを流れる電流をI2、カレントミラー
回路2を構成する第2トランジスタ2Bを流れる電流を
I3、定電流回路4を流れる電流をIref、負荷3に出力さ
れる電流をIoutとすると、 I1+I3=Iref(一定) I1−I2=Iout I3=I2 となる。
つまり、無出力時Iout=0のとき、駆動トランジスタ
1を流れる電流I1と第1トランジスタ2Aを流れる電流I2
はI1=I2で等しい値となる。また、この状態ではカレン
トミラー回路2を構成する第2トランジスタ2Bに流れる
電流I3はI2=I3の状態になっている。
この状態で駆動トランジスタ1のベースに正電圧が与
えられ、駆動トランジスタ1を流れる電流I1が増加する
と、その増加した量ΔI1だけ出力電流Ioutが流れ始め
る。これとともにI1+I3は一定であるから、その増加し
た量だけ電流I3が減少する。
電流I3が減少すると、カレントミラー回路2を構成す
る第1トランジスタ2Aのベースに流れ込むベース電流が
減少し、これにより第1トランジスタ2Aのコレクタ−エ
ミッタ間の抵抗値が増加する方向に制御され、第1トラ
ンジスタ2Aを流れる電流I2は減少する方向に制御され
る。
この結果、第1トランジスタ2Aを流れる電流I2の減少
した分の電流ΔI2は出力電流Ioutとして出力される。つ
まり出力電流Ioutは電流I1の増加分ΔI1と、電流I2の減
少分ΔI2の和(ΔI1+ΔI2)となる。
一方、出力電流IoutがIout=0の状態で駆動トランジ
スタ1のベースに負方向の電圧が与えられると、駆動ト
ランジスタ1を流れる電流I1は減少する。このときカレ
ントミラー回路2を構成する第1トランジスタ2Aは電流
I2を流し続けようとするから、駆動トランジスタ1から
与えられていた電流I1の減少分−ΔI1は負荷3から吸収
する。
これとともに駆動トランジスタ1を流れる電流I1が減
少することにより、電流I3は増加し、第1トランジスタ
2Aのベース電流を増加させる。従って、第1トランジス
タ2Aのコレクタ−エミッタ間の抵抗値が減少し、電流I2
を増加させる方向に制御される。この結果、第1トラン
ジスタ2Aを流れる電流は電流I3の増加分に比例して増加
し、その増加した電流は負荷3から引き込まれる。
このように、この出願の第1発明によれば、NPN型ト
ランジスタで構成していながら、駆動トランジスタ1と
第1トランジスタは互いに相補動作し、負荷3に対して
振幅が大きい電流変化を出力することができる。
第2図はこの出願の第2発明の実施例を示す。
第2発明では、カレントミラー回路2を構成する第1
トランジスタ2Aを複数並列接続し、第2トランジスタ2B
を流れる電流I3の変化を並列数倍して取り出すことがで
きるように構成し、これにより負荷3に効率よく出力電
流を取り出すことができるように構成したものである。
このため、カレントミラー回路2に加えて駆動トラン
ジスタ1のコレクタ側にもカレントミラー回路5を設
け、このカレントミラー回路5と、カレントミラー回路
2とによって駆動トランジスタ1を流れる電流I1を並列
数倍して変化させる。
つまり、カレントミラー回路5を構成するトランジス
タ5Aのコレクタは正極電圧端子に接続し、トランジス
タ5Bのコレクタは定電流回路4を通じて正極電圧端子
に接続する。トランジスタ5Aと5Bのベースは共通接続
し、その共通接続したベースには駆動トランジスタ1の
コレクタの電位より正側に位置する適当な電位V1を与え
る。トランジスタ5A,5Bのエミッタは共通接続して駆動
トランジスタ1のコレクタに接続する。
このように構成することにより、カレントミラー回路
5を構成するトランジスタ5Aと5Bには1:1の比を持つ電
流I1が流れ、駆動トランジスタ1には2I1の電流が流れ
る。
従って、駆動トランジスタ1のエミッタ側に設けるカ
レントミラー回路2を構成する第1トランジスタ2Aは2
個並列接続し、第2トランジスタを流れる電流I2に対
し、2倍の比を持つ電流2I2を駆動トランジスタ1から
引き込む。
この回路構成によれば I1=Iref−I2 Iout=2I1−2I2 の関係がある。これにより が得られ、出力電流Ioutに応じて電流I2が変化すること
がわかる。
これにより、Iout=±50mA最大の供給能力を持つ回路
において、無負荷時に流しておかなくてはならない電流
は37.5mAで済ませることができる。因みに第1図に示し
た回路構成によれば無負荷時に流しておかなくてはなら
ない電流は50mAとなる。
従って、この第2発明によれば、NPN型トランジスタ
だけで相補動作が可能な増幅器を構成するとともに、そ
の電力消費量を少なくすることができる利点が得られ
る。
なお、第2図の実施例では、カレントミラー回路2の
電流比を2:1にした場合を説明したが、第3図にカレン
トミラー回路2と5を構成するトランジスタ2Aと5Aを2
個以上複数並列接続することができる。第3図の例では
第1トランジスタ2Aを5個並列接続し、電流比を5:1に
採った場合を示す。
この場合、Iref=10mAにすれば±50mAの駆動能力が得
られる。このとき、回路に流れる電流は最大60mA(50mA
引込時)、無負荷時に流れる電流は30mAとなる。
第4図はこの出願の第3発明の実施例を示す。この出
願の第3発明では、駆動トランジスタ1の入力側にスイ
ッチ素子6を設け、このスイッチ素子をオンに制御する
ことによって駆動トランジスタ1をオフの状態に制御
し、負荷3側から見てハイ・インピーダンスの状態を採
ることができるように構成した増幅器を提供するもので
ある。
スイッチ素子6はこの例ではトランジスタ6Aと6Bを差
動結合した回路構成によって構成した場合を示す。差動
回路を構成するトランジスタ6Aをオン、6Bをオフに制御
することによってカレントミラー回路2を構成する第2
トランジスタ2Bを流れる電流I1はダイオード2Dと、第1
トランジスタ2Aのベースを通り、さらにダイオード7を
通じてトランジスタ6Aに引き込まれる。これにより駆動
トランジスタ1と第1トランジスタ2Aおよび第2トラン
ジスタ2Bのベース電位が引き下げられ、これらのトラン
ジスタ1と2A,2Bのベース電位はVEE1からダイオード2D
の順方向電圧降下を差し引いた電位にクランプされオフ
の状態に制御される。
駆動トランジスタ1とカレントミラー回路2を構成す
る第1トランジスタ2Aがオフの状態に制御されることに
よって負荷3側から見たインピーダンスはハイ・インピ
ーダンスの状態に見える。
従って、例えばIC試験装置のように負荷3が被試験IC
の場合、被試験ICが信号を出力するタイミングで入力端
子EN1にH論理を与え、EN2にL論理を与えることによっ
て駆動トランジスタと第1トランジスタ2Aをオフの状態
に制御することができ、この状態で信号を取り込む信号
取込回路(特に図示していない)を動作させることによ
り、負荷3から出力される信号をその信号取込回路に有
効に取り込むことができる。
なお、第4図に示すダイオード8と9は出力容量の値
を小さくするために接続したダイオードである。
第5図はこの出願の第4発明および第5発明の実施例
を示す。この出願の第4発明では、駆動トランジスタ1
とカレントミラー回路2を構成する第1トランジスタ2A
との間に電位吸収用トランジスタ11を直列接続した構成
を提案する。
この電位吸収用トランジスタ11のベースには適当な順
方向バイアスV2を与えておくことにより、入力信号に応
じて駆動トランジスタ1のエミッタ電位が変動すると、
その電位変動に応じて電位吸収用トランジスタ11のコレ
クタ−エミッタ間の抵抗値が変化し、電位変動を吸収
し、カレントミラー回路2を構成する第1トランジスタ
2Aのコレクタの電位を一定電位に維持するように動作す
る。
このように、第1トランジスタ2Aのコレクタの電位を
一定電位に維持するように動作させることによって第1
トランジスタ2Aのコレクタ−ベース間容量CCBに充放電
電流が流れることを阻止することができる。
この結果、カレントミラー回路2の動作速度を向上さ
せることができる利点が得られる。
つまり、第1トランジスタ2Aはカレントミラー回路2
の電流比を大きく採るために多数のトランジスタを並列
接続して構成する。
このために、コレクタ−ベース間容量CCBの値は大き
な値となる。コレクタ−ベース間容量CCBの値が大き
く、しかも電位吸収用トランジスタ11を設けない場合に
は、駆動トランジスタ1のエミッタ電位が変化すると、
第1トランジスタ2Aのコレクタ電位も変動する。
第1トランジスタ2Aのコレクタ電位が変動すると、コ
レクタ−ベース間容量CCBにはコレクタの電位変動に応
じて充電−放電電流が流れる。この充電および放電電流
が流れることによって出力電流Ioutが安定するまでに時
間が掛かるようになり、応答遅れが生じる。つまり、コ
レクタ−ベース間容量が形成する時定数回路の時定数に
よって応答速度の上限が決められる。
従って、電位吸収用トランジスタ11によって第1トラ
ンジスタ2Aのコレクタ電位を一定に維持し、コレクタ−
ベース間容量CCBに充放電電流が流れることを阻止する
ことによって増幅器の応答速度を向上させることができ
る。
第5図において、カレントミラー回路2を構成する第
2トランジスタ2Bのコレクタ−ベース間に接続したダイ
オードの直列接続回路12はこの出願の第5発明で提案す
る定電圧素子を指す。
この出願の第5発明では、カレントミラー回路2を構
成する第2トランジスタ2Bのコレクタとベース間に定電
圧素子12を接続した構成を提案するものである。
この定電圧素子12を設けることによって、第2トラン
ジスタ2Bのコレクタ−エミッタ間電圧VCEを常に確保す
ることができる。これにより、第2トランジスタ2Bのコ
レクタ−エミッタ間容量CCEに対して充放電電圧が流れ
ることを阻止することができる。よって第2トランジス
タ2Bの動作を高速化させることができる。
「発明の効果」 以上説明したように、この出願の第1発明によればNP
N型トランジスタだけで増幅回路を構成したにもかかわ
らず、駆動トランジスタ1とカレントミラー回路2を構
成する第1トランジスタ2Aが相補動作し、低電力消費型
で大振幅の電流を出力することができる。
さらに、この出願の第2発明でよれば、カレントミラ
ー回路2と5の電流比を大きく採ることによって無負荷
時に駆動トランジスタ1に流れる電流値を小さくするこ
とができる。この結果、第1発明で提案した増幅器の電
力消費量をさらに少なくすることができる利点が得られ
る。
さらに、この出願の第3発明によれば、駆動トランジ
スタ1の入力側にスイッチ素子6を設け、このスイッチ
素子6をオン・オフ操作することによって、駆動トラン
ジスタ1と、この駆動トランジスタ1と直列接続したカ
レントミラー回路2を構成する第1トランジスタ2Aをオ
フの状態に制御することができる。よって、この状態に
制御することによって負荷3側から見たインピーダンス
をハイ・インピーダンス状態にすることができ、負荷3
に接続される信号取込回路に負荷3から出力される信号
を有効に取り込むことができる。
さらに、この出願の第4発明および第5発明によれ
ば、カレントミラー回路2の応答速度を向上させること
ができるから、周波数の高い信号を増幅して出力するこ
とができる増幅器を提供することができる。
「変形実施例」 第6図にこの発明の変形実施例を示す。この例では駆
動トランジスタ1のコレクタ電流の変化を抵抗器13の電
圧降下によってエミッタホロワ構成のトランジスタ14に
よって検出し、エミッタホロワを構成するトランジスタ
14を介してカレントミラー回路2を制御するように構成
した場合を示す。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの出願の第1発明の実施例を説明するための
接続図、第2図および第3図はこの出願の第2発明の実
施例を説明するための接続図、第4図はこの出願の第3
発明の実施例を説明するための接続図、第5図はこの出
願の第4発明と第5発明の実施例を説明するための接続
図、第6図はこの出願の第1発明の変形実施例を説明す
るための接続図、第7図は従来の技術を説明するための
接続図である。 1:駆動トランジスタ、2:カレントミラー回路、2A:第1
トランジスタ、2B:第2トランジスタ、2C:電圧シフタ、
3:負荷、4:定電流回路、5:カレントミラー回路。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A.エミッタホロワを構成するNPN型の駆動
    トランジスタと、 B.この駆動トランジスタのコレクタ側に接続した正極性
    の定電流回路と、 C.この駆動トランジスタのエミッタと出力端子との接続
    点にコレクタが接続された第1トランジスタと、この第
    1トランジスタのベースにベースとコレクタとが共通接
    続され、ベースとコレクタとの共通接続点が電圧シフタ
    を通じて上記定電流回路と駆動トランジスタとの接続点
    に接続され、上記第1トランジスタのエミッタと負極性
    の電源との接続点にエミッタを接続した第2トランジス
    タとによって構成したカレントミラー回路と、 によって構成した増幅器。
  2. 【請求項2】上記請求項(1)記載のカレントミラー回
    路において、上記駆動トランジスタを流れる電流を引き
    込む動作を行う第1トランジスタを複数並列接続したこ
    とを特徴とする増幅器。
  3. 【請求項3】請求項(1)記載の増幅器において、駆動
    トランジスタの入力側にスイッチ素子を設け、このスイ
    ッチ素子を必要に応じてショート状態に制御することに
    より、上記駆動トランジスタをカットオフ状態に制御
    し、出力のインピーダンスをハイ・インピーダンスに維
    持できるように構成したことを特徴とする増幅器。
  4. 【請求項4】請求項(1)または(2)記載の増幅器に
    おいて、駆動トランジスタのエミッタと、カレントミラ
    ー回路を構成する第1トランジスタのコレクタとの間に
    電位吸収用トランジスタを直列接続し、上記カレントミ
    ラー回路を構成する第1トランジスタのコレクタの電位
    を一定に維持するように構成したことを特徴とする増幅
    器。
  5. 【請求項5】請求項(1)または(2)記載の増幅器に
    おいて、カレントミラー回路を構成する第2トランジス
    タのコレクタとベースとの間にコレクタ−ベース間電位
    を一定値に維持するための定電圧素子を接続したことを
    特徴とする増幅器。
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