JP2801118B2 - ガス漏れ検知装置 - Google Patents

ガス漏れ検知装置

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JP2801118B2 JP4360369A JP36036992A JP2801118B2 JP 2801118 B2 JP2801118 B2 JP 2801118B2 JP 4360369 A JP4360369 A JP 4360369A JP 36036992 A JP36036992 A JP 36036992A JP 2801118 B2 JP2801118 B2 JP 2801118B2
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武男 吉岡
勝之 富永
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、SF6ガス封入機器
のガス漏れ検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は例えば実公昭58−33624号
公報に示された従来のガス封入機器のガス漏れ検知部の
概略構成断面図である。図において、1は密封容器、1
3はSF6ガス、53はベローズ、54は受圧板、55
はコイルバネ、56は受圧杆、57はストッパー、51
はベローズ収納部である。
【0003】次に動作について説明する。SF6ガスが
所定圧、たとえば20℃において0.05MPa封入さ
れていると、受圧板54にかかる押圧はコイルバネ55
の伸張力にまさるため、ベローズ53を圧縮して受圧杆
56が移動する。このためストッパー57はベローズ収
納部壁に接触する状態となる。受圧杆56は連絡ブロッ
ク58以降を介して最終的には可動電極と連結してい
る。SF6ガス圧が封入ガス圧を保ったままの状態であ
れば、受圧板54が押圧されたままの状態を維持してい
るが、SF6ガスが漏れると、受圧板54の押圧力が低
下するため、コイルバネ55の伸張力がまさることにな
り、ベローズ53は伸び、受圧杆56が移動する。この
ため、連絡ブロック58以降にこの変化が伝わって、最
終的には可動電極へと伝達されて固定電極と接し、導通
・閉極状態となり、ロックされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のガス漏れ検知装
置は、以上のように構成されているので、封入圧が低い
と温度による圧力変化を補正する機構が必要であるなど
の問題点があった。
【0005】この発明は上記のような問題点に鑑みてな
されたもので、SF6ガス漏れに対応して生ずる空気の
混入現象における酸素濃度増加に着目したガルバニック
電池式酸素センサーを用いたガス漏れ検知装置を得るこ
とを目的としており、特にこの酸素センサーを安定かつ
長寿命なセンサーとすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係るガス漏れ
検知装置は、ガルバニック電池式酸素センサーを、SF
6ガス漏れに対応して侵入する空気中の酸素量を検知す
るもので、電解液の溶存酸素を除去し、電解液の体積変
化を吸収するための気泡と正極との接触を抑止したもの
である。さらに、酸素センサーと酸素センサー収納容器
の間隙に高沸点液体を充填し、酸素センサー収納容器の
熱伝導の低い部材で覆ったものである。
【0007】
【作用】この発明によるガス漏れ検知装置は、電解液中
の溶存酸素を除去することにより雰囲気の正確な酸素濃
度を出力し、電解液体積変化吸収用の気泡が陰極と接触
するのを防止したため、安定に出力し、酸素センサーと
酸素センサー収納容器との間隙に高沸点液体を充填ある
いは酸素センサー収納容器を低熱伝導部材で覆ったこと
により、電解液の蒸発(液枯れ)を抑制する。
【0008】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はSF6ガスを封入した電気装置を示すもの
で、図において、1は密封容器、2は可動電極、3は可
動側端子、4、7はブッシング、5は固定側電極、6は
固定側端子、8は駆動軸、9は駆動レバー、10はロッ
ク機構装置、11はガス漏れ監視装置、12は警報表示
装置、13はSF6ガスである。図2はガルバニック電
池式酸素センサーを用いたガス漏れ監視装置のセンサー
部構成断面図で、図において、21は酸素センサー本
体、22は電解液、23は負極材、24は正極材、25
はリード線、26は隔膜、27は緩衝用シート、28は
被検気体導入口、29はシールリング、30は気泡、3
1は酸素センサー収納容器、32は出力用端子である。
【0009】ここで酸素センサー本体21の構成部材と
してABS樹脂が、電解液22として酢酸−酢酸カリ−
酢酸鉛の水溶液が、負極材23として鉛が、正極材24
として多孔性炭素が、隔膜26としては四ふっ化エチレ
ン−六ふっ化プロピレン共重合体膜が、緩衝用シート2
7としては気体透過性のよいPTET膜が用いられる。
【0010】次に動作について説明する。SF6ガス封
入機器に組込まれたガルバニック電池式酸素センサー1
1は、SF6ガス漏れが発生しない状態では、SF6ガス
封入時の残留空気中の酸素が隔膜26を介して正極24
に達し、酸素量に対応した電流を生ずるが、その量は微
小である。一方、SF6ガス漏れが発生して密封容器1
内に空気が混入すると、空気の一部である酸素も混入す
ることになり、 正極では O2+2H2O+4e → 4OH- 負極では 2Pb+4OH- → 2PbO+2H2
+4e の反応が起こり、酸素量に対応した電流が発生する。両
極間に設けられた抵抗端の電圧が所定電圧(たとえばO
210%;空気混入50%に相当する電圧)を越えたと
き、信号処理部(省略)から発信された信号により駆動
軸8を操作して可動電極2と固定電極5を接触もしくは
接触したままの状態とし、さらにロック機構10でロッ
クするとともに警報表示装置に表示する。以上のように
ガルバニック電池式酸素センサーは、圧力変動に関係な
くガス漏れを検出する。この酸素センサーで使用する電
解液22は、酢酸、酢酸カリ、酢酸鉛を所定量溶解させ
た水溶液が利用されるが、SF6ガス雰囲気は絶縁性を
確保するため、低水分量を維持すべく乾燥剤が配されて
おり、それゆえ通常の大気中において使用する場合にく
らべて電解液の蒸発が進行しやすい。このため、酸素セ
ンサー本体21を構成する合成樹脂製容器(たとえばA
BS樹脂)を透過して水分あるいは酢酸が減少するのを
防止するため、気体非透過性の酸素センサー収納容器3
1に収納される。
【0011】電解液中に溶存している酸素は、正極24
と接している電解液22の一部にも同じように含まれて
いるので、溶存酸素が多いことは被検気体導入口28、
緩衝用シート27、隔膜26を介して透過してくる酸素
量を見掛け上少なくすることを意味し、より正確なガス
漏れ検知を行うには不適当であり、溶存酸素を除去した
電解液を用いるのが適切である。溶存酸素を除去するた
めには、酸素を含まない気体を散気(バブリング)して
除去するが、電解液の組成変化を抑えるためには、低沸
点成分の蒸発を抑え、かつSF6ガスを循環させる一
方、間欠的に新しいSF6ガスに更新するのが適切であ
る。図3は電解液の散気方法を示したもので、41は電
解液散気容器、42は散気口、43は散気ガス(SF6
ガス)流路、44は開閉弁、45はSF6ガス貯槽、4
6はポンプ、47は酸素除去槽、48は酸素濃度計、4
9は冷却部である。このような方法により、電解液約1
リットルを2時間で大気中平衡時の約1/10まで除去
することができ、溶存酸素の影響は無視できるレベルに
なる。さらに、このようにして得られた、溶存酸素を低
く抑えた電解液を用いて酸素センサー組立を、SF6
ス封入電気機器に組込むために酸素センサー収納容器3
1内に酸素センサーを収納する作業を、あるいは両者を
SF6ガス雰囲気のグローブボックス内で行うと、新た
な操作を加えることなくSF6ガス封入電気機器に組込
むことが可能となる。
【0012】実施例2.上記実施例では、電解液中に溶
存する酸素を除去した電解液を使用する場合について述
べたが、正極と電解液の接触状態を安定した状態に保つ
ことも、再現性のよい出力を得るために必要である。電
解液の温度変化に対する体積変化を吸収するために、気
泡30を積極的に設ける方法では、梱包・運送状態で横
転された状態で運送されることもあり得る。このような
場合においても、正極と電解液を安定に接解させておく
ためには、気泡30を正極24と接触させなければよ
い。使用環境下における電解液の体積膨張は常温時にく
らべて10%以下であり、常温における気泡の容積は電
解液量の10%を確保していればよい。これらの点を鑑
みてなされたのが図4であり、ガイド板33によって横
転した状態においても、さらに振動が加わった状態にお
いても、正極と気泡は接触しない。ガイド板33の材質
は本体と同じABS樹脂が適切である。このガイド板3
3は円形であり、負極23あるいはサーミスター部(番
号なし)と全面にわたって接触しているわけではない。
なお、正極と気泡の接触を防止する方法としては、必ず
しも上記方法に限定されるのではなく、容器形状を幅広
にしたり、あるいは凹部を設けるなどの形状を変えるこ
とによっても可能である。
【0013】実施例3.図5は酸素センサー本体と酸素
センサー収納容器の間隙に高沸点液体34を充填したも
ので、酸素センサー本体(ABS樹脂)と相互作用のな
い非親水性の液体、たとえば変圧器油あるいはフロロカ
ーボン液体(FC−70,沸点215℃)を充填しても
よい。これら液体は電解液成分の溶解が起こりにくいた
め、液枯れを抑制することができ、センサーの寿命を延
ばすことができる。
【0014】実施例4.さらに、液枯れを抑制する方法
としては、電解液の温度上昇を抑えることによっても可
能となる。即ち、図6の如く、断熱部材35として、た
とえば発泡ゴムのような部材を用いることによって実現
できる。
【0015】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、ガル
バニック電池式酸素センサーの主構成部材である電解液
の溶存酸素を除去し、SF6ガス雰囲気でセンサーを組
立て、正極と電解液を常に一定に接触させ、酸素センサ
ー本体と酸素センサー収納容器の間隙に非親水性高沸点
液体を充填し、あるいは酸素センサー収納容器への外部
からの熱伝導を抑制したので、再現性のよい正確な出力
が得られるばかりでなく、長期間にわたって安定した動
作を行わせることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】SF6ガス封入電気装置の概略構成図である。
【図2】この発明の一実施例による酸素センサー部の構
成断面図である。
【図3】溶存酸素除去装置の概略構成図である。
【図4】この発明の他の実施例による酸素センサー部の
構成断面図である。
【図5】この発明の他の実施例による酸素センサー部の
構成断面図である。
【図6】この発明の他の実施例による酸素センサー部の
構成断面図である。
【図7】従来のガス漏れ検知装置を備えたSF6ガス封
入電気装置を示す断面図である。
【符号の説明】
21 酸素センサー本体 22 電解液 23 負極材 24 正極材 25 リード線 26 隔膜 27 緩衝用シート 28 被検気体導入口 29 シールリング 30 気泡 31 酸素センサー収納容器 32 出力用端子 33 ガイド板 34 高沸点液体 35 断熱部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山内 四郎 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 伊 丹製作所内 (56)参考文献 特開 平4−22864(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 27/416 G01N 27/404

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大気圧に近い低圧で封入したSF6ガス
    封入電気機器内に設置され、封入ガス純度を検出するセ
    ンサーとしてガルバニック電池式酸素センサーを用いた
    SF6ガス漏れ検知装置において、上記センサーの電解
    液として予め溶存酸素を除去した電解液を用いたことを
    特徴とするガス漏れ検知装置。
  2. 【請求項2】 上記ガルバニック電池式酸素センサーの
    電解液収納部に設けられた圧力変化吸収用の気泡が、上
    記センサーの転倒時に正極と接しない構成としたことを
    特徴とする請求項1記載のガス漏れ検知装置。
  3. 【請求項3】 上記ガルバニック電池式酸素センサーが
    気体非透過性部材で構成された収納容器内に収納され、
    この容器と上記センサーとの間隙の大部分に高沸点液体
    を充填したことを特徴とする請求項1または2記載のガ
    ス漏れ検知装置。
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WO1997018935A1 (de) * 1995-11-17 1997-05-29 Suter & Co. Verfahren zur herstellung von formteilen aus heisshärtenden kunststoffen
CN101943691B (zh) * 2010-04-14 2014-03-26 广西电网公司电力科学研究院 一种sf6气体泄漏监测报警仪校验装置的校验方法
CN103091463A (zh) * 2013-01-29 2013-05-08 上海市电力公司 一种用于六氟化硫气体和氧气泄漏检测的双气体探测仪
CN104319646A (zh) * 2014-10-27 2015-01-28 国家电网公司 导流粘接封堵式带压堵漏装置

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