JP2801096B2 - イオン源 - Google Patents
イオン源Info
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- JP2801096B2 JP2801096B2 JP3294203A JP29420391A JP2801096B2 JP 2801096 B2 JP2801096 B2 JP 2801096B2 JP 3294203 A JP3294203 A JP 3294203A JP 29420391 A JP29420391 A JP 29420391A JP 2801096 B2 JP2801096 B2 JP 2801096B2
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- JP
- Japan
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- ion source
- plasma chamber
- gas
- inlet
- microwave
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 230000005294 ferromagnetic effect Effects 0.000 claims description 18
- 230000005291 magnetic effect Effects 0.000 claims description 18
- 150000002500 ions Chemical class 0.000 description 22
- 238000000605 extraction Methods 0.000 description 5
- 239000000498 cooling water Substances 0.000 description 4
- 230000008094 contradictory effect Effects 0.000 description 1
- 239000012212 insulator Substances 0.000 description 1
- 238000010884 ion-beam technique Methods 0.000 description 1
- 239000000696 magnetic material Substances 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Plasma Technology (AREA)
- Particle Accelerators (AREA)
- Electron Sources, Ion Sources (AREA)
- Drying Of Semiconductors (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イオン源に関し、特
に、真空系の高コンダクタンスと高磁場の両者を同時に
得るための新規な改良に関する。
に、真空系の高コンダクタンスと高磁場の両者を同時に
得るための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、用いられていたこの種のイオン源
としては、例えば、1988年12月発行の理化学研究
所報告、第64巻、第4号の第143頁に開示されたE
CR多価イオン源を図3に挙げることができる。すなわ
ち、図3において符号1で示されるものは、磁石2及び
コイル3により包囲され、プラズマチャンバ4を有する
プラズマ容器であり、このプラズマ容器1の先端部1a
にはイオンを引出すためのイオン引出し電極5が設けら
れている。
としては、例えば、1988年12月発行の理化学研究
所報告、第64巻、第4号の第143頁に開示されたE
CR多価イオン源を図3に挙げることができる。すなわ
ち、図3において符号1で示されるものは、磁石2及び
コイル3により包囲され、プラズマチャンバ4を有する
プラズマ容器であり、このプラズマ容器1の先端部1a
にはイオンを引出すためのイオン引出し電極5が設けら
れている。
【0003】前記プラズマ容器1の後端部1bには延長
筒体6が設けられ、この延長筒体6には、前記プラズマ
チャンバ4を高真空下に保つための真空ポンプ7及びマ
イクロ波8を導入するためのマイクロ波導入管9が接続
されている。前記延長筒体6内には、前記プラズマチャ
ンバ4内へのガス10を案内するためのガス導入管11
が同軸配設されている。
筒体6が設けられ、この延長筒体6には、前記プラズマ
チャンバ4を高真空下に保つための真空ポンプ7及びマ
イクロ波8を導入するためのマイクロ波導入管9が接続
されている。前記延長筒体6内には、前記プラズマチャ
ンバ4内へのガス10を案内するためのガス導入管11
が同軸配設されている。
【0004】また、前記磁石2の周囲に形成された冷水
ジャケット12には、冷却水入口13が設けられ、この
冷水ジャケット12の冷却水出口14は前記延長筒体6
の外周位置に配設されている。
ジャケット12には、冷却水入口13が設けられ、この
冷水ジャケット12の冷却水出口14は前記延長筒体6
の外周位置に配設されている。
【0005】次に、前述の構成において、コイル3を励
磁し、真空ポンプ7にてプラズマチャンバ4内を例えば
10-6Torrの真空状態下とした後、マイクロ波8及びガ
ス10をプラズマチャンバ4内に供給すると、プラズマ
が生成すると共に、ガスがイオン化され、イオン引出し
電極5を介してイオンを外部に導出することができる。
磁し、真空ポンプ7にてプラズマチャンバ4内を例えば
10-6Torrの真空状態下とした後、マイクロ波8及びガ
ス10をプラズマチャンバ4内に供給すると、プラズマ
が生成すると共に、ガスがイオン化され、イオン引出し
電極5を介してイオンを外部に導出することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のイオン源は、以
上のように構成されていたため、次のような課題が存在
していた。すなわち、図3の従来構成において、プラズ
マチャンバ4の入口4aは細径化されていると共に、こ
の入口4aの外周に磁性体4Aが配設され、高磁場を得
るために真空系のコンダクタンスが低下していた。ま
た、逆に、このコンダクタンスを高くすると、磁気抵抗
が増加し、高磁場を得ることが困難であった。従って、
この高コンダクタンスと高磁場とは相反するものとな
り、両者を両立させることは不可能であった。
上のように構成されていたため、次のような課題が存在
していた。すなわち、図3の従来構成において、プラズ
マチャンバ4の入口4aは細径化されていると共に、こ
の入口4aの外周に磁性体4Aが配設され、高磁場を得
るために真空系のコンダクタンスが低下していた。ま
た、逆に、このコンダクタンスを高くすると、磁気抵抗
が増加し、高磁場を得ることが困難であった。従って、
この高コンダクタンスと高磁場とは相反するものとな
り、両者を両立させることは不可能であった。
【0007】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、特に、真空系の高コンダクタンス
と高磁場の両者を同時に得るようにしたイオン源を提供
することを目的とする。
めになされたもので、特に、真空系の高コンダクタンス
と高磁場の両者を同時に得るようにしたイオン源を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるイオン源
は、磁場中のプラズマチャンバ内にマイクロ波及びガス
を供給し、このガスを前記プラズマチャンバ内でイオン
化して得られたイオンを外部に導出するようにしたイオ
ン源において、前記プラズマチャンバの入口に設けられ
た複数の強磁性体片と、前記各強磁性体片間に形成され
た複数の真空排気通路と、前記入口に接続された真空ポ
ンプとを備えた構成である。
は、磁場中のプラズマチャンバ内にマイクロ波及びガス
を供給し、このガスを前記プラズマチャンバ内でイオン
化して得られたイオンを外部に導出するようにしたイオ
ン源において、前記プラズマチャンバの入口に設けられ
た複数の強磁性体片と、前記各強磁性体片間に形成され
た複数の真空排気通路と、前記入口に接続された真空ポ
ンプとを備えた構成である。
【0009】さらに詳細には、前記入口の軸心位置に
は、前記ガスを導入するためのガス導入管が配設されて
いる構成である。
は、前記ガスを導入するためのガス導入管が配設されて
いる構成である。
【0010】さらに詳細には、前記真空排気通路には、
前記マイクロ波を導入するためのマイクロ波導波管が配
設されている構成である。
前記マイクロ波を導入するためのマイクロ波導波管が配
設されている構成である。
【0011】
【作用】本発明によるイオン源においては、プラズマチ
ャンバの入口部に複数の強磁性体片が設けられ、各強磁
性体片間に複数の真空排気通路が設けられているため、
この入口部の内部の横断面は、強磁性体片と真空排気通
路が交互に円周状に配設されており、そのために、各強
磁性体片によって磁気抵抗を減少させて高磁場を得るこ
とができると共に、各真空排気通路により真空系の高コ
ンダクタンスを得ることができる。従って、高磁場と高
コンダクタンスの両者を両立させることができる。
ャンバの入口部に複数の強磁性体片が設けられ、各強磁
性体片間に複数の真空排気通路が設けられているため、
この入口部の内部の横断面は、強磁性体片と真空排気通
路が交互に円周状に配設されており、そのために、各強
磁性体片によって磁気抵抗を減少させて高磁場を得るこ
とができると共に、各真空排気通路により真空系の高コ
ンダクタンスを得ることができる。従って、高磁場と高
コンダクタンスの両者を両立させることができる。
【0012】
【実施例】以下、図面と共に本発明によるイオン源の好
適な実施例について詳細に説明する。なお、従来例と同
一又は同等部分には、同一符号を用いて説明する。図1
及び図2は、本発明によるイオン源を示すためのもの
で、図1は断面図、図2は図1のA−A線による断面図
である。
適な実施例について詳細に説明する。なお、従来例と同
一又は同等部分には、同一符号を用いて説明する。図1
及び図2は、本発明によるイオン源を示すためのもの
で、図1は断面図、図2は図1のA−A線による断面図
である。
【0013】図1及び図2において符号1で示されるも
のは、磁石2、コイル3及びヨーク3Aにより包囲さ
れ、磁場下のプラズマチャンバ4を有するプラズマ容器
であり、このプラズマ容器1の先端部1aにはイオンを
引出すためのイオン引出し電極5が設けられている。
のは、磁石2、コイル3及びヨーク3Aにより包囲さ
れ、磁場下のプラズマチャンバ4を有するプラズマ容器
であり、このプラズマ容器1の先端部1aにはイオンを
引出すためのイオン引出し電極5が設けられている。
【0014】前記プラズマ容器1の後端部1bには、筒
体からなる入口部6が設けられ、この入口部6の内壁6
aには、図2で示すように、3個の長手形状の断面ほぼ
扇形をなす強磁性体片4Aが設けられ、各強磁性体片4
A間には断面ほぼ扇形をなす3個の真空排気通路4Bが
形成されている。
体からなる入口部6が設けられ、この入口部6の内壁6
aには、図2で示すように、3個の長手形状の断面ほぼ
扇形をなす強磁性体片4Aが設けられ、各強磁性体片4
A間には断面ほぼ扇形をなす3個の真空排気通路4Bが
形成されている。
【0015】前記各強磁性体片4A及び真空排気通路4
Bは、前記入口部6の軸方向に沿って形成されており、
その軸心位置には、ガス10を導入するためのガス導入
管11が配設されている。また、前記入口部6には、真
空ポンプ7が接続されている。
Bは、前記入口部6の軸方向に沿って形成されており、
その軸心位置には、ガス10を導入するためのガス導入
管11が配設されている。また、前記入口部6には、真
空ポンプ7が接続されている。
【0016】前記プラズマ容器1のほぼ中央位置には、
マイクロ波源20からのマイクロ波8を導入するための
マイクロ波導波管8Aが設けられており、このマイクロ
波はプラズマチャンバ4内に供給される。なお、このマ
イクロ波導波管8Aは、この図1に示す構成に限らず、
例えば、図2で示す真空排気通路4B内に配設すること
もできる。
マイクロ波源20からのマイクロ波8を導入するための
マイクロ波導波管8Aが設けられており、このマイクロ
波はプラズマチャンバ4内に供給される。なお、このマ
イクロ波導波管8Aは、この図1に示す構成に限らず、
例えば、図2で示す真空排気通路4B内に配設すること
もできる。
【0017】前記プラズマ容器1と前記引出し電極5の
保持筒体21間は、絶縁体22を介して接続されてお
り、この保持筒体21には、イオンビーム23を引出す
ための導出管24が接続されていると共に、前記真空ポ
ンプと保持筒体21間には高圧引出し電源25が接続さ
れている。
保持筒体21間は、絶縁体22を介して接続されてお
り、この保持筒体21には、イオンビーム23を引出す
ための導出管24が接続されていると共に、前記真空ポ
ンプと保持筒体21間には高圧引出し電源25が接続さ
れている。
【0018】次に、前述の構成において、コイル3を励
磁し、真空ポンプ7にて磁場中のプラズマチャンバ4内
を例えば10-6Torrの真空状態下とした後、マイクロ波
8及びガス10をプラズマチャンバ4内に供給すると、
プラズマが生成すると共に、ガス10がイオン化され、
イオン引出し電極5を介してイオンを外部に導出するこ
とができる。
磁し、真空ポンプ7にて磁場中のプラズマチャンバ4内
を例えば10-6Torrの真空状態下とした後、マイクロ波
8及びガス10をプラズマチャンバ4内に供給すると、
プラズマが生成すると共に、ガス10がイオン化され、
イオン引出し電極5を介してイオンを外部に導出するこ
とができる。
【0019】また、プラズマチャンバ4の入口部6に複
数の強磁性体片4Aが真空排気通路4B間に交互に設け
られているため、各強磁性体片4Aによって磁気抵抗を
減少させて高磁場を得ることができると共に、各真空排
気通路4Bにより真空系の高コンダクタンスを得ること
ができる。従って、入口部6に強磁性体片4Aが配設さ
れているにも拘わらず、高磁場と高コンダクタンスの両
者を両立させることができる。
数の強磁性体片4Aが真空排気通路4B間に交互に設け
られているため、各強磁性体片4Aによって磁気抵抗を
減少させて高磁場を得ることができると共に、各真空排
気通路4Bにより真空系の高コンダクタンスを得ること
ができる。従って、入口部6に強磁性体片4Aが配設さ
れているにも拘わらず、高磁場と高コンダクタンスの両
者を両立させることができる。
【0020】
【発明の効果】本発明によるイオン源は、以上のように
構成されているため、次のような効果を得ることができ
る。すなわち、プラズマチャンバ入口部に複数の強磁性
体片が設けられ、各強磁性体片間に複数の真空排気通路
が設けられているため、各強磁性体片によって磁気抵抗
を減少させて高磁場を得ると共に、各真空排気通路によ
り真空系の高コンダクタンスを得ることができる。従っ
て、高磁場と高コンダクタンスの両者を両立させること
ができる。
構成されているため、次のような効果を得ることができ
る。すなわち、プラズマチャンバ入口部に複数の強磁性
体片が設けられ、各強磁性体片間に複数の真空排気通路
が設けられているため、各強磁性体片によって磁気抵抗
を減少させて高磁場を得ると共に、各真空排気通路によ
り真空系の高コンダクタンスを得ることができる。従っ
て、高磁場と高コンダクタンスの両者を両立させること
ができる。
【図1】本発明によるイオン源を示す断面図である。
【図2】図1のA−A線による拡大断面図である。
【図3】従来のイオン源を示す断面図である。
4 プラズマチャンバ 4A 強磁性体片 4B 真空排気通路 6 入口部 8 マイクロ波 8A マイクロ波導波管 10 ガス 11 ガス導入管
Claims (3)
- 【請求項1】 磁場中のプラズマチャンバ(4)内にマイ
クロ波(8)及びガス(10)を供給し、このガス(10)を前記
プラズマチャンバ(4)内でイオン化して得られたイオン
を外部に導出するようにしたイオン源において、前記プ
ラズマチャンバ(4)の入口部(6)に設けられた複数の強磁
性体片(4A)と、前記各強磁性体片(4A)間に形成された複
数の真空排気通路(4B)と、前記入口部(6)に接続された
真空ポンプ(7)とを備えたことを特徴とするイオン源。 - 【請求項2】 前記入口部(6)の軸心位置には、前記ガ
ス(10)を導入するためのガス導入管(11)が配設されてい
る構成としたことを特徴とする請求項1記載のイオン
源。 - 【請求項3】 前記真空排気通路(4B)には、前記マイク
ロ波(8)を導入するためのマイクロ波導波管(8A)が配設
されている構成としたことを特徴とする請求項1又は2
記載のイオン源。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3294203A JP2801096B2 (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | イオン源 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3294203A JP2801096B2 (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | イオン源 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05135705A JPH05135705A (ja) | 1993-06-01 |
JP2801096B2 true JP2801096B2 (ja) | 1998-09-21 |
Family
ID=17804660
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3294203A Expired - Lifetime JP2801096B2 (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | イオン源 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2801096B2 (ja) |
-
1991
- 1991-11-11 JP JP3294203A patent/JP2801096B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05135705A (ja) | 1993-06-01 |
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