JP2800988B2 - ガゼットタイプの食品充填用包装袋 - Google Patents

ガゼットタイプの食品充填用包装袋

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JP2800988B2
JP2800988B2 JP30059292A JP30059292A JP2800988B2 JP 2800988 B2 JP2800988 B2 JP 2800988B2 JP 30059292 A JP30059292 A JP 30059292A JP 30059292 A JP30059292 A JP 30059292A JP 2800988 B2 JP2800988 B2 JP 2800988B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スナック菓子等の軽食
品を充填し、包装するためのガゼットタイプの食品充填
用包装袋に関するものであり、さらに詳しくは、ガゼッ
トタイプの食品充填用包装袋の上部及び/又は下部のエ
ンドシール部分の形状、構造を改善し、当該シール部分
をスナック菓子等の軽食品を充填した際に包装袋の底部
がアーチ型を連結した略楕円形状になって、包装袋を陳
列棚等に安定に起立させることができるように形成した
ことを特徴とする新タイプのガゼットタイプの食品充填
用包装袋、及び当該包装袋のシール部分を形成するため
に使用するシールバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スナック菓子等の軽食品を充填
し、包装してなる軽食品充填包装袋は、通常、連続的に
供給される筒状に形成された長尺の包装材料の下部をエ
ンドシールすると共に、スナック菓子等の軽食品を充填
し、次いで上部をエンドシールした後、カットすること
により製造されており、シール時の包材の形状により、
筒状体の上部、及び下部の開口部をそのまま密着シール
したピロータイプの包装袋と、筒状体の上部、あるいは
下部のエンドシール部分において、当該筒状体、すなわ
ち当該包装袋の両側面を適宜幅に内側に折り込んで、内
側の折り目部分を形成した状態でエンドシールしたガゼ
ットタイプの包装袋とが、主なものとして知られてい
る。
【0003】これらの包装袋のうち、ピロータイプの包
装袋は、一般に、ソフトで比較的カサの大きいポテトス
ナック等の軽食品の包装袋として広く使用されており、
また、ガゼットタイプの包装袋は、袋の両サイドに一定
の幅がとれることから、主に、陳列棚等に起立させるこ
とを目的として広く使用されており、例えば、各種の膨
化スナック菓子等はもとより、当該軽食品に限らず、ミ
ルクココア、アイスコーヒー等の飲料粉末等、種々の食
品の包装袋として広く利用されている。
【0004】しかるに、従来のガゼットタイプの包装袋
を例として、当該包装袋を用いた製品をみてみると、例
えば、ポテトスナック、アイスコーヒー粉末、膨化スナ
ック菓子等に通常使用されている包装袋の場合は、包装
袋の上部もしくは下部のエンドシール部分において、背
シールの部分、及び包装袋の両側面を内側に折り込んで
形成される内側の折り目部分のシール部分とが4枚重ね
になっているために、エンドシールする際に、シールバ
ーの圧力がシール面全体に均一にかかりにくく、また、
両サイドから中央部分に至る全体のシール幅が均一であ
ることから、図4及び図5に示すように、前記内側の折
り目部分や背シール部分で孔(いわゆるトンネル)が明
く恐れが確率的に高くなるという問題点を有していた。
【0005】そして、孔(トンネル)が明いた場合に
は、特に、スナック菓子等の軽食品においては、外気が
袋内に通気して中の食品が湿ったり、袋内部のエアが抜
けて輸送中に袋内の食品が割れやすくなるなど、商品価
値を失う原因となった。
【0006】その他、ミルクココア等の飲料粉末に通常
使用されている包装袋の場合は、包装袋の下部のエンド
シール部分において、内側の折り目部分のシールが4枚
重ねで、さらに、背シールの部分が4枚重ね(残りの中
央部分は2枚重ね)になっているもの、また、内側の折
り目部分のシールが4枚重ねで、背シールの部分が6枚
重ね(残りの部分は2枚重ね)になっているもの等がみ
られるが、いずれのものも、前記の場合と同様に、エン
ドシールする際に、シールバーの圧力がシール面全体に
均一にかかりにくく、また、両サイドから中央部分に至
るシール幅が均一であることから、前記内側の折り目部
分や背シール部分で孔(トンネル)が明く恐れが確率的
に高くなるという問題点を有していた。
【0007】一方、このようなガゼットタイプの包装袋
を用いた製品のうち、ミルクココア、アイスコーヒー等
の飲料粉末の包装袋の場合は、充填される食品自体に重
量があり、かつ包装袋の両サイドが比較的幅広く形成さ
れており、包装袋の底部も幅広く形成し得ることから、
当該包装袋を陳列棚等において全体として縦方向に安定
に起立させることができる。
【0008】しかしながら、スナック類等の軽食品の包
装袋の場合、包装袋の両サイドが比較的狭く形成されて
いるものは、中身が軽いので当該包装袋を安定に起立さ
せることが困難であり、すぐに転倒して横に寝てしまう
ことから、これらの製品を店頭の販売棚に陳列し、販売
するに際し、製品のフェイスが顧客の方に確実に向かな
いので、陳列効果が得にくく、また、包装袋の両サイド
が比較的広く形成されているものは、起立させることは
可能であるが、奥行きを長く取っているので、製品のフ
ェイス面がその分、狭くなっており、充分な陳列効果が
得にくい、等の包装袋の形状もしくは構造に起因する問
題点があった。
【0009】このように、食品包装袋の中でも、とりわ
けスナック食品等の軽食品の包装袋は、包装袋の上部も
しくは下部のエンドシール部分のシール幅がせいぜい約
1cm程度の狭いものであり、かつ均一幅に形成された
ものが大部分であり、一部において、ミルクココア等の
飲料粉末等の包装袋の底部のシール部分にみられるよう
に、当該シール幅が、包装袋の中央部分に比較して両サ
イドの部分が幅広に形成されている、いわゆる逆アーチ
型のものが存在する。
【0010】しかしながら、当該逆アーチ型のエンドシ
ール部分を有する包装袋においても、包装袋の両側面を
内側に折り込んだ内側の折り目部分、及び背シール部分
を含む中央部分のシール幅は、通常のものと同じ程度に
狭いものであり、前記通常のシール部分が均一幅に形成
されている通常のガゼットタイプの包装袋の場合と同様
に、内側の折り目部分や背シール部分で孔(トンネル)
が明く恐れが確率的に高くなること、及びスナック菓子
等の軽食品を充填した場合、底部の座りが悪く、商品販
売用陳列棚において安定に起立させることが困難であ
り、前記理由により陳列効果が得にくいという問題点が
あった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者らは、
このような従来のスナック菓子等の軽食品を充填する食
品充填用包装袋の各種問題点を解決することを目標とし
て鋭意研究を積み重ねた結果、当該包装袋のシール部分
のシール形態を変更することにより、所期の目的を達成
し得ることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0012】すなわち、本発明は、従来のスナック菓子
等の軽食品を充填する食品充填用包装袋にみられる当該
包装袋の上部あるいは下部のエンドシール部分で孔(ト
ンネル)が明く恐れが確率的に低いガゼットタイプの食
品充填用包装袋を提供することを目的とするものであ
る。
【0013】また、本発明は、ガゼットタイプの食品充
填用包装袋の上部あるいは下部のエンドシール部分にお
ける包装袋の両側面の内側の折り目部分や背シール部分
で孔(トンネル)が明きにくいガゼットタイプの食品充
填用包装袋を提供することを目的とするものである。
【0014】また、本発明は、ガゼットタイプの包装袋
に軽食品を充填した際に、底部の形状がアーチ型を連結
した略楕円形状になるように形成したガゼットタイプの
食品充填用包装袋を提供することを目的とするものであ
る。
【0015】また、本発明は、前記包装袋の上部及び/
又は下部のエンドシール部分のシール幅が、包装袋の両
サイドの部分の幅に比較して、その中央部分の幅が広く
なるように形成したガゼットタイプの食品充填用包装袋
を提供することを目的とするものである。
【0016】さらに、本発明は、前記包装袋の上部及び
/又は下部のエンドシール部分を略アーチ型にシールす
るために使用されるシール面が略アーチ型に形成された
シールバーを提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るための本発明の構成は、次の(1)〜(4)の技術的
手段からなるものである。 (1)ガゼットタイプの食品充填用包装袋の上部及び/
又は下部のエンドシール部分において、当該包装袋の背
面の略中央に位置する背シール部分、及び当該包装袋の
両側面を内側に折り込んで形成される内側の折り目部分
を含む中央部分のシール幅を、両サイドのシール幅より
も幅広く形成したことを特徴とするガゼットタイプの食
品充填用包装袋。
【0018】(2)エンドシール部分の形状が、包装袋
の上部及び/又は下部を底辺とした略アーチ型である前
記(1)記載のガゼットタイプの食品充填用包装袋。
【0019】(3)ガゼットタイプの食品充填用包装袋
の上部及び/又は下部のエンドシール部分をシールバー
によりシールしたガゼットタイプの食品充填用包装袋に
おいて、シールバーとして、そのシール面がアーチ型に
形成されたアーチ型シールバーを使用することにより、
当該包装袋の背面の略中央に位置する背シール部分、及
び当該包装袋の両側面を内側に折り込んで形成される内
側の折り目部分を含む中央部分のシール幅を、両サイド
のシール幅よりも幅広く形成したことを特徴とするガゼ
ットタイプの食品充填用包装袋。
【0020】(4)ガゼットタイプの食品充填用包装袋
の上部及び/又は下部のエンドシール部分を包装袋の上
部及び/又は下部を底辺とした略アーチ型に形成するた
めに使用される前記(3)記載のアーチ型シールバー。
【0021】続いて本発明の構成について詳細に説明す
る。本発明は、前記したように、ガゼットタイプの食品
充填用包装袋の上部及び/又は下部のエンドシール部分
の構成に特徴を有するものであり、包装袋の上部及び/
又は下部のエンドシール部分において、包装袋の両側面
を内側に折り込んで形成される内側の折り目部分、及び
包装袋の背面の略中央に位置する背シール部分を含む中
央部分のシール幅を、両サイドのシール幅よりも幅広く
形成した点にその特徴を有するものである。
【0022】当該ガゼットタイプの包装袋について具体
的に説明すると、当該包装袋における両側面を折り込ん
だ内側の折り目部分の長さ、すなわち折り込みの幅は、
特に制限されるものではなく、適宜の幅に形成すること
ができる。当該タイプの包装袋は、通常、筒状に形成さ
れた長尺物からなる連続包装袋材料を適宜の上下位置で
エンドシール、及び切断して形成されるものであり、通
常、包装袋の背面(裏側)の略中央部分の位置に背シー
ル部分が形成されているが、本発明は、当該タイプのも
のに限らず、当該背シールの部分が包装袋のサイド部分
等に位置するものであっても、適宜適用することができ
る。
【0023】包装袋の材料としては、特に制限されるも
のではないが、代表的なものとしては、OPP(延伸ポ
リプロピレン)/VMCPP(蒸着キャスティングポリ
プロピレン)、OPP/VMPET(蒸着ポリエチレン
テレフタレート)/CPP、PET/VMPET/CP
P等の包装袋材料が例示される。
【0024】これらの材料からなる包装袋の上部及び/
又は下部をエンドシールするには、包装袋の上部及び/
又は下部の両側面を内側に折り込み、次いで内側の折り
目部分と背シールの部分をそれぞれ重層し、シール部分
にCPP等の適宜のシーラント材を使用して常法により
シール処理する方法等が採用される。この場合、内側の
折り目部分を4重に重層してシールするタイプのもの
と、当該内側の折り目部分においては、その内側のみを
2重にシールするタイプのもの等があるが、いずれのタ
イプのものでも適宜使用可能である。
【0025】シール処理する際の温度、圧力、時間等の
シール条件については、特に制限されるものではない
が、通常、120〜240℃、0.2〜1.5秒程度
で、包装材料の種類、厚さ等に応じた適宜の圧力条件が
適宜選択される。
【0026】本発明のガゼットタイプの食品充填用包装
袋を製造する際に使用される包装機としては、適宜のタ
イプのものが使用可能であり、特に制限されるものでは
ないが、シール部は背シール、エンドシールとも、エア
シリンダー、機械式等の駆動部により駆動されるシール
バーを具備したタテ型ガゼット包装機、及びヨコ型ガゼ
ット包装機等、一般的にスナック菓子、ラーメン等の塊
を充填する場合に使用されている適宜のタイプの装置を
使用することができる。
【0027】また、シール部分のシールの形態として
は、背シール、エンドシールとも、当該シール面に横筋
が形成されるギザ歯シール、及び、シール部分がベタに
形成されるベタシール、その他、エンボス、網目等、い
ずれのタイプのものも適宜利用可能である。
【0028】包装袋のシール部分のシール形態は、包装
袋の上部及び/又は下部において、包装袋の側面を内側
に折り込んだ内側の折り目部分、及び背シール部分のシ
ールを幅広く形成することが必要であることから、包装
袋の上部及び/又は下部のエンドシール部分の両サイド
のシール幅に比較して中央部分のシール幅を幅広く形成
するものである。
【0029】当該エンドシール部分の具体的形態として
は、図1に示されるように、包装袋の上部及び/又は下
部のエンドシール部分において、当該上部及び/又は下
部の端部を底辺とする略アーチ型に形成したもの、ま
た、図2に示されるように、内側の折り目部分、及び背
シール部分を含む中央部分の略長方形の範囲において、
シール幅を両サイドに比較して幅広く形成したもの、及
び、図3に示されるように、内側の折り目部分、及び背
シール部分を含む一定の範囲のみにおいて、部分的にそ
のシール幅を幅広に形成したもの等が代表的なものとし
て例示される。
【0030】このように、本発明のガゼットタイプの食
品充填用包装袋の上部及び/又は下部のエンドシール部
分の形態は、包装袋の略中央部分に位置する前記内側の
折り目部分、及び背シール部分等をカバーする範囲のシ
ール部分を両サイドに比較して幅広く形成したものであ
れば、特に、その形態は制限されるものではなく、適宜
の形態のものを使用することができる。
【0031】以上のようにガゼットタイプの食品充填用
包装袋の上部及び/又は下部におけるエンドシール部の
形態を特定することより、本発明の包装袋は、従来完全
に防止することが困難であった前記内側の折り目部分、
及び背シール部分における孔(トンネル)の発生を確率
的に低くすることが可能となり、特に内側の折り目部分
を具備するガゼットタイプの包装袋の場合において、そ
の製造時における品質管理をより確実なものとすること
ができる。
【0032】また、包装袋の下部のエンドシール部分に
おいて、その中央部分のシール幅を幅広に形成すること
により、スナック類等の軽食品を充填し、そのまま陳列
棚等の平面上に縦に載置した場合に、包装袋の底部がア
ーチ型を連結した略楕円形状になって、起立させるとき
に邪魔になるエンドシール部分が持ち上がるので安定し
て起立させることができると共に、包装袋の上から多少
の圧力がかかっても、当該圧力に対して比較的安定性が
高くなる。さらに、包装袋の両サイドが比較的狭く形成
されていても座りが良く、全体を安定に起立させること
ができるようになるので、小さな容量の包装袋でも製品
のフェイス面も広くとることができ、量販店などの陳列
棚での陳列効果が高くなる。従って、従来問題とされて
いた包装袋の転倒、及び陳列効果の低下を防止すること
ができる。
【0033】このような本発明のガゼットタイプの食品
充填用包装袋の特性は、従来の通常のガゼットタイプの
包装袋の場合には、得られないものであり、前記アーチ
型等のシール形態を採用することによってはじめて得ら
れる本発明の包装袋に特有なものである。
【0034】本発明の包装袋は、特に、ガゼットタイプ
の包装袋の中でも、下部のエンドシール部分において、
内側の折り目部分と背シール部分が4枚重ねに形成され
ている通常のポテトスナック、膨化スナック等の軽食品
に使用されているタイプのガゼット包装袋はもとより、
背シール部分がサイド方向に位置し、中央のシール部分
が2枚重ねに形成されている飲料粉末等に使用されるタ
イプのガゼット包装袋、及び、背シール部分、及び内側
の折り目部分を重層せず、中央部分のみが2枚重ねに形
成されている通常のコーヒー粉末等に使用されるタイプ
のガゼットタイプ、適宜のタイプの包装袋に適用するこ
とが可能である。また、本発明は、このようなタイプの
ガゼット包装袋だけに限定されるものではなく、ガゼッ
トタイプの包装袋であればその種類を問わず、適宜のタ
イプの包装袋に適用することも可能である。
【0035】さらに、本発明の包装袋の上部及び/又は
下部におけるエンドシール部分を形成するためのシール
機のシールバーのシール面の形は、前記包装袋のシール
部分を前記アーチ型に形成し得るタイプのもの、すなわ
ちシールバーのシール面がアーチ型に形成されたものが
好適に使用されるが、もちろん、当該形状に限定される
ものではなく、前記シール部分の形態に整合した形態の
ものであればいずれのものも適宜使用可能である。
【0036】
【実施例】次に、図面に基づいて本発明の実施例につい
て具体的に説明する。図1〜3は、OPP(延伸ポリプ
ロピレン)/VMCPP(蒸着キャスティングポリプロ
ピレン)からなり筒状に形成された包装袋材料Aからな
る長尺物を、その上部、及び下部の適宜の位置でエンド
シール、及び切断し、下部にシール部分Bを形成したガ
ゼットタイプの包装袋を示す。また、図4は、エンドシ
ール部分における内側の折り目部分の断面を、図5は、
エンドシール部分における背シール部分の断面を、それ
ぞれ、示す。
【0037】下部のシール部分のa、bは、包装袋の両
側面を内側に折り込んで形成される内側の折り目部分で
あり、当該内側の折り目部分は、通常、左右2箇所に背
シールをはさんで対称に形成される。包装袋の略中央に
位置する縦長のシール部分cは、背シールであり、通
常、当該背シールは、包装袋の背面(裏側)の中央に形
成されるが、当該背シール部分を、サイド方向、すなわ
ち右もしくは左側面部方向に位置させることも適宜可能
である。dは、4枚重ね部(内側の折り目部分)、e
は、2枚重ね部、fは、4枚重ね部(略中央に位置した
背シール部分)、gは、孔(トンネル)が明く恐れのあ
る部分、の各断面を示す。
【0038】当該ガゼットタイプの包装袋の下部のシー
ル部分Bは、前記内側の折り目部分a、b、及び背シー
ル部分cのシール幅を、両サイドのシール幅よりも幅広
に形成させたものであり、当該シール部分は、当該内側
の折り目部分a、b、及び背シール部分cを含む中央部
分全体を、常法によりシールバーによりシールすること
によって形成されるが、当該内側の折り目部分a、b、
及び背シール部分cを含む部分だけを幅広にシールする
ことも適宜可能である。
【0039】当該シール部分の形状について、図1〜3
に基づいて具体的に説明すると、図1は、包装袋の下部
の端部を底辺として略アーチ型に形成したものであり、
また、図2は、これを略長方形に形成したものであり、
さらに、図3は、これを前記内側の折り目部分a、b、
及び背シール部分cの部分のみを含む一定の範囲のみに
形成したものである。
【0040】当該包装袋のエンドシールは、エアーシリ
ンダー駆動部により駆動されるシールバーを具備したシ
ール機を使用して、約180℃、0.5秒のシール条件
で、常法により実施した。シールバーは、それぞれ、そ
のシール面を、それぞれ、図1〜3に示した前記シール
部分を形成し得る形状に形成したもので、シール部分の
表面形態がベタ状態にシールされるタイプに形成したも
のを使用した。
【0041】包装袋の下部に形成されたエンドシール部
分は、前記内側の折り目部分a、b、及び背シール部分
cを含む中央部分のシール幅が、両サイドのシール幅よ
り幅広に形成されているので、前記内側の折り目部分や
背シール部分で孔(トンネル)が明く恐れが確率的に低
く、かつスナック菓子等の軽食品を充填し、全体を縦に
して平面上に載置した際に、包装袋の底部が2つのアー
チ型を連結してなる略楕円形状になるように形成されて
いるので、包装袋を陳列棚等に起立させた際に、座りが
安定、かつきわめて良好な包装袋が得られた。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したとおり、本発明は、スナッ
ク菓子等の軽食品を充填するガゼットタイプの食品充填
用包装袋の上部及び/又は下部のエンドシール部分にお
いて、包装袋の両側面を内側に折り込んで形成される内
側の折り目部分、及び背シール部分を含む中央部分のシ
ール幅を両サイドのシール幅よりも幅広く施したことを
特徴とする包装袋、及び当該包装袋のエンドシール部分
を形成するためのシールバーに係るものであり、従来、
当該ガゼットタイプの食品充填用包装袋の上部及び/又
は下部のエンドシール部分、すなわち前記内側の折り目
部分や背シール部分で孔(トンネル)が明く恐れが確率
的に高くなることを防止できる効果を有する。
【0043】また、本発明のガゼットタイプの食品充填
用包装袋は、スナック類等の軽食品を充填した際に、底
部が2つのアーチ型を連結した略楕円形状になることか
ら、包装袋を陳列棚等に起立させた場合に、包装袋の両
サイドが比較的狭く形成されていても、全体として座り
が良く、よって包装袋の転倒を防止し、かつ製品のフェ
イス面に関する陳列効果の低下を防止できる効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガゼットタイプの包装袋の下部のエンドシール
部分において、内側の折り目部分a、b、及び背シール
部分cを含む中央部分のシール部分を略アーチ型に形成
した食品充填用包装袋の説明図である。
【図2】ガゼットタイプの包装袋の下部のエンドシール
部分において、内側の折り目部分a、b、及び背シール
部分cを含む中央部分のシール部分を略長方形に幅広に
形成した食品充填用包装袋の説明図である。
【図3】ガゼットタイプの包装袋の下部のエンドシール
部分において、内側の折り目部分a、b、及び背シール
部分cを含むシール部分のみのシール幅を部分的に幅広
に形成した食品充填用包装袋の説明図である。
【図4】エンドシール部分における内側の折り目部分の
断面の説明図である。
【図5】エンドシール部分における背シール部分の断面
の説明図である。
【符号の説明】
A ガゼットタイプ包装袋 B エンドシール部分 a 左サイドに形成された内側の折り目部分 b 右サイドに形成された内側の折り目部分 c 略中央に位置した背シール部分 d 4枚重ね部(内側の折り目部分に形成される) e 2枚重ね部 f 4枚重ね部(略中央に位置した背シール部分に形成
される) g 孔(トンネル)が明く恐れのある部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 33/02 B65B 51/10 B65D 30/16

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガゼットタイプの食品充填用包装袋の上
    部及び/又は下部のエンドシール部分において、当該包
    装袋の背面の略中央に位置する背シール部分、及び当該
    包装袋の両側面を内側に折り込んで形成される内側の折
    り目部分を含む中央部分のシール幅を、両サイドのシー
    ル幅よりも幅広く形成したことを特徴とするガゼットタ
    イプの食品充填用包装袋。
  2. 【請求項2】 エンドシール部分の形状が、包装袋の上
    部及び/又は下部を底辺とした略アーチ型である前記請
    求項1記載のガゼットタイプの食品充填用包装袋。
  3. 【請求項3】 ガゼットタイプの食品充填用包装袋の上
    部及び/又は下部のエンドシール部分をシールバーによ
    りシールしたガゼットタイプの食品充填用包装袋におい
    て、シールバーとして、そのシール面がアーチ型に形成
    されたアーチ型シールバーを使用することにより、当該
    包装袋の背面の略中央に位置する背シール部分、及び当
    該包装袋の両側面を内側に折り込んで形成される内側の
    折り目部分を含む中央部分のシール幅を、両サイドのシ
    ール幅よりも幅広く形成したことを特徴とするガゼット
    タイプの食品充填用包装袋。
  4. 【請求項4】 エンドシール部分が包装袋の上部及び/
    又は下部を底辺とした略アーチ型に形成されてなる前記
    請求項3記載のガゼットタイプの食品充填用包装袋。
  5. 【請求項5】 前記請求項3又は4記載のガゼットタイ
    プの食品充填用包装袋の上部及び/又は下部のエンドシ
    ール部分を包装袋の上部及び/又は下部を底辺とした略
    アーチ型に形成するために使用されるシールバーであっ
    て、そのシール面がアーチ型に形成されたアーチ型シー
    ルバー。
JP30059292A 1992-10-14 1992-10-14 ガゼットタイプの食品充填用包装袋 Expired - Lifetime JP2800988B2 (ja)

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