JP2800310B2 - 光ファイバ分岐配線 - Google Patents

光ファイバ分岐配線

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JP2800310B2
JP2800310B2 JP1263044A JP26304489A JP2800310B2 JP 2800310 B2 JP2800310 B2 JP 2800310B2 JP 1263044 A JP1263044 A JP 1263044A JP 26304489 A JP26304489 A JP 26304489A JP 2800310 B2 JP2800310 B2 JP 2800310B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、光分岐結合器を用いた光ファイバ分岐配線
の改良に関し、たとえば、配電線網を利用した通信やCA
TV等に利用できるものである。
<従来の技術> 従来のトリー型光ファイバ分岐配線においては、本線
ファイバの一端に端局を設けるとともに本線ファイバの
各分岐点に入出端数1×2を有する方向性光分岐結合器
を挿入し、支線ファイバに引き込み端末と結合するのが
一般的であった。こような構成では、本線ファイバの途
中でファイバが断線するなどの事故が起こった場合、そ
れ以降の端末と端局との通信が途絶えてしまう恐れがあ
った。
そこで、本線ファイバの一端だけでなく、その他端に
も同様の端局をもうけておき、本線ファイバに事故が起
こると同時に、それ以降の端末にたいしては反対側の端
局との通信を開始できるようにする事により、通信の途
絶を回避する方法が考えられる。
ところが、この方法を実現するためには、各分岐点で
本線ファイバのいずれの方向からも信号を支線ファイバ
に送れ、或いは支線ファイバから信号を本線ファイバの
いずれの方向へも送れることが必要であるが、従来では
方向性光分岐結合器を用いていたため、このような要請
を充足できなかった。
分岐点において、双方向に信号を分岐し、結合するた
めには、分岐点において非方向性の分岐結合器をもちい
ればよい。そのような例として昭和63年電子情報通信
学会春季全国大会C−456に示されるような波面分割方
式による非方向性タップ、電子情報通信学会論文誌
(B−IVol.J72−B−I No.6pp.50−552 1989年6月)
に示されるように偏向分離素子と波長板を組み合わせた
構造例があるが、いずれも充分に実用化されていない。
一方、充分実用化されている方向性光分岐結合器、特
に光ファイバ溶融延伸型を複数用いれば、非方向性の分
岐を実現することも可能である。例えば、第4図に示す
例では、3個の方向性光分岐結合器を組み合わせたもの
である。即ち、本線ファイバ24の両端に各々端局64が接
続されると共に各分岐点に入出力端数1×2を有する2
個の方向性光分岐結合器14が対称に挿入され、これら方
向性光分岐結合器14の入出力各1端子に分岐ファイバ34
がそれぞれ持続されている。これら分岐ファイバ34は入
出力端数1×2を有する方向性光分岐結合器44を介して
支線ファイバ54に結合され、支線ファイバ54の他端には
端末74が設けられている。
したがって、端局64として光送信器をもちいれば、本
線ファイバ24のいずれかの地点で事故が起きても、いず
れかの端局64から信号を方向性光分岐結合器14,44を介
して光受信器となる端末74へ送ることが出来る。逆に、
端局64として光受信器、端末74として光送信器を用いる
場合であっても同様である。
<発明が解決しようとする課題> 非方向性の分岐結合器として波面分割方式による非方
向性タップを用いる前記は、まだ十分実用化されてお
らず、例えば、過剰損失が、この文献で見るかぎり、2
〜3dBと、現在一般的に使用されている光ファイバ溶融
延伸型方向性光分岐結合器が0.5デシベル以下程度であ
るのに比べて大きい。また、この例では多モードファイ
バを用いているが、単一モードファイバではコア径が更
に小さくなるため、このような方法の適用は困難になる
と予想される。また、偏向分離素子と波長板を組み合わ
せたでは、部品点数が多く構成が複雑で小型化がしづ
らく、光軸の調整の必要性や安定性の面でやや難がある
と考えられ、コスト的にも比較的高いと予想される。
従って、現状では汎用性のある方向性分岐結合器を複
数組み合わせて非方向性の分岐を構成するのが有利であ
り、第4図に示すような例が一般に考えられている。し
かしながら、このような構成では分岐点において本線フ
ァイバ24に方向性光分岐結合器14が2個挿入されている
ため、従来の一方向分岐の場合の1個と比べて挿入損失
が約2倍になるため、全体の伝送損失が増加し、従っ
て、分岐可能な最大数又は伝送距離が制限されるという
問題がある。
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであ
り、分岐点において複数の方向性分岐結合器を組み合わ
せることより、非方向性の分岐を実現することが出来、
しかも、伝送損失の増大を回避できる光ファイバ分岐配
線を提供する事を目的とするものである。
<課題を解決するための手段> かかる目的を解決するための本発明の第一の構成は本
線の両端に端局を各々接続すると共に前記線に複数の分
岐点を設け、該分岐点に支線を介して各々端末を接続す
ることにより、前記端局のいずれからも前記端末へと、
或いは前記端末のいずれからも前記端局へと信号を送る
ことのできるトリー型の分岐配線において、前記本線を
2本の本線ファイバより構成すると共に前記端局は該本
線ファイバの一端にそれぞれ接続し、更に前記分岐点の
各々で入出力端数1×2を有する方向性光分岐結合器を
前記各本線ファイバに挿入して分岐ファイバに分岐し、
これらの分岐ファイバと前記支線として設けられる支線
ファイバとを入出力端数1×2を有する方向性光分岐結
合器で結合したことを特徴とする。
また、上記目的を解決するための本発明の第二の構成
は本線の両端に端局を各々接続すると共に前記線に複数
の分岐点を設け、該分岐点に支線を介して各々端末を接
続することにより、前記端局のいずれからも前記端末へ
と、或いは前記端末のいずれからも前記端局へと信号を
送ることのできるトリー型の分岐配線において、前記本
線として1本の本線ファイバを用いる一方、前記分岐点
の各々で入出力端数2×2を有する方向性光分岐結合器
を本線ファイバに挿入すると共に該方向性光分岐結合器
の入出力各1端子に分岐ファイバをそれぞれ接続し、更
に該分岐ファイバのうちの一方を前記本線ファイバに沿
わせて隣接する他の分岐点まで配線し、当該分岐点の方
向性光分岐結合器に接続する他方の分岐ファイバと共に
入出力端数1×2を有する方向性光分岐結合器を介して
前記支線として設けられる支線ファイバに結合したこと
を特徴とする。
更に、上記目的を解決するための本発明の第三の構成
は本線の両端に端局を各々接続すると共に前記線に複数
の分岐点を設け、該分岐点に支線を介して各々端末を接
続することにより、前記端局のいずれからも前記端末へ
と、或いは前記端末のいずれからも前記端局へと信号を
送ることのできるトリー型の分岐配線において、前記本
線として1本の本線ファイバを用いる一方、前記分岐点
の各々で入出力端数2×2を有する方向性光分岐結合器
を本線ファイバに挿入すると共に該方向性光分岐結合器
の入出力各1端子に分岐ファイバをそれぞれ接続し、こ
れら2本の分岐ファイバを入出力端数1×2を有する方
向性光分岐結合器を介して前記支線として設けられる支
線ファイバに結合したことを特徴とする。
尚、本線ファイバに挿入された前記入出力端数1×2
を有する方向性光分岐結合器の分岐比は、分岐点数をn
とするとき、本線ファイバ:分岐ファイバ=n−2:1で
総て一定とし、また前記本線ファイバに挿入された入出
力端数2×2を有する前記方向性光分岐結合器の分岐比
は、分岐点数をnとするとき、本線ファイバ:分岐ファ
イバ=n−1:1で総て一定とし、更に前記分岐ファイバ
と前記支線ファイバとを結合する前記方向性光分岐結合
器の分岐比は1:1で総て一定とすることが望ましい。
<作用> 本線ファイバには、各分岐点において入出力端数1×
2又は入出力端数2×2を有する方向性光分岐結合器が
1個挿入されているので、2個挿入される場合に比べ、
前記端局のいずれから前記端末へと、或いは前記端末の
いずれから前記端局へと信号を送る場合であっても、伝
送損失が低減される。
<実施例> 以下、本発明の実施列について図面を参照して詳細に
説明する。
第1図に、本発明の第1の実施例にかかる光ファイバ
分岐配線を示す。本実施例は2本の本線ファイバ211,21
2を並列的に設けたものである。即ち、2本の本線ファ
イバ211,212により本線が構成され、第1図中に示すよ
うに本線ファイバ211の左端Xには端局61が、又、本線
ファイバ212の右端Yには端局61がそれぞれ接続されて
いる。端局61としては、光送信器又は光受信器が用いら
れる。本線の各分岐点においては本線ファイバ211,212
に各々入出力端数1×2を有する方向性光分岐結合器11
が挿入されており、この方向性光分岐結合器11から1本
の分岐ファイバ31に各々分岐されている。そして、これ
ら2本の分岐ファイバ31は入出力端数1×2を有する方
向性光分岐結合器41により1本の支線ファイバ51に結合
されている。支線ファイバ51の端末71としては、光受信
器又は光送信器が用いられる。但し、分岐点のうち図中
最右方,最左方のものでは、方向性光分岐結合器11は1
個しか挿入されず、この方向性光分岐結合器11により分
岐された分岐ファイバ31と本線ファイバ211,212のいず
れか一方が方向性光分岐結合器41により1本の支線ファ
イバ51に結合されている。
従って、端局61として用いられる光送信器から本線フ
ァイバ211又は212に信号を伝送すると、方向性光分岐結
合器11により分岐され、分岐ファイバ31を通り、方向性
光分岐結合器41により支線ファイバ51に結合され、光受
信器として設けられる端末71に至ることとなる。反対
に、端末71として光送信器,端局61として光受信器を設
ければ、信号が逆方向へ伝送されることになる。ここ
で、本実施例では分岐点において挿入される方向性光分
岐結合器11の数は1個であり、第4図に示される従来の
光ファイバ分岐配線に比べて方向性光分岐結合器の数を
半分にすることができる。このため、分岐点における伝
送損失が約半分になり、分岐可能な最大数または最大伝
送距離を増大させることが出来る。
つぎに、本発明の第2の実施例について第2図を参照
して詳細に説明する。
本実施例は、1本の本線ファイバ22を本線とするもの
である。即ち、第2図に示すように本線ファイバ22の両
端には各々端局62が接続されるとともに本線ファイバ22
の各分岐点において入出力端数2×2を有する方向性光
分岐結合器12が挿入されている。この方向性光分岐結合
器12の入出力のそれぞれ1端子は本線ファイバ22に結合
されているが、残りの入出力各端子にはそれぞれ分岐フ
ァイバ32が接続されている。これら分岐ファイバ32のう
ちの1本は当該分岐点で引き出されるが、他方の分岐フ
ァイバ32は本線ファイバ22に沿って配線され、隣接する
後段の分岐点で引き出される。そして、各分岐点で引き
出される2本の分岐ファイバ32は、入出力端数1×2を
有する方向性光分岐結合器42により1本の支線ファイバ
52に結合されている。支線ファイバ52には端末72が設け
られている。ただし、分岐点のうち図中最右方,最左方
のものにおいては、本線ファイバ22に入出力端数1×2
を有する方向性光分岐結合器12が挿入されている。
従って、本実施例では、分岐点間おいて本線ファイバ
22だけでなく分岐ファイバ32の一方によっても信号が伝
送される以外については、前記実施例と同様の作用効果
が奏される。
第3図に本発明の第3の実施例を示す。本実施例で
は、1本の本線ファイバ23を用い、その分岐点に入出力
端数2×2を有する方向性光分岐結合器13を挿入してい
る。方向性光分岐結合器13から分岐された2本の分岐フ
ァイバ33には、第2の実施例と同様に入出力端数1×2
を有する方向性光分岐結合器43により1本の支線ファイ
バ53に結合されている。支線ファイバ53には、端末73が
設けられている。その他の構成については、前述した実
施例と同様であり、同様の作用効果を奏する。
本発明で使用する方向性光分岐結合器には、それぞれ
最適な分岐比が存在する。第一の実施例では、本線ファ
イバ211,212に挿入された方向性光分岐結合器11の分岐
比は、分岐点数をnとするとき、本線ファイバ:分岐フ
ァイバ=n−2:1で総て一定とし、また分岐ファイバ31
と支線ファイバ51とを結合する方向性光分岐結合器の分
岐比は1:1で総て一定とするのが望ましい。また、第2,3
の実施例では本線ファイバ22,23に挿入された方向性光
分岐結合器12,13の分岐比は、分岐点数をnとすると
き、本線ファイバ:分岐ファイバ=n−1:1で総て一定
とし、また分岐ファイバ32,33と支線ファイバ52,53とを
結合する前記方向性光分岐結合器の分岐比は1:1で総て
一定とするのが望ましい。その理由については、簡単に
するため、以下のような標準的構成に基づいて、具体的
に計算を行うが、これ以外であっても、得られる結論と
しての最適分岐比は一般に適用可能である。
標準的構成 分岐点間隔:100m 端局から最初の分岐点までの距離:50m 分岐点から端末までの各支線長:50m このようにすると、端局からn番目の端末までの距離
はn×100(m)となる。
許容線路損失:50dB 分岐結合器の過剰損失:1個当たり0.5dB 光ファイバの伝送損失:1dB/km 光ファイバ接続損失:1箇所当たり0.2dB(各分岐結合器
の両端にて光ファイバが接続されているものとする。) コネクタ損失:1箇所当たり1dB(信号の送受信端でコネ
クタ接続があるとする。両端で計2dB) 先ず、分岐点で引き出された2本の分岐ファイバ31,3
2,33を1本の支線ファイバ51,52,53に結合する分岐結合
器41,42,43としては左右対称性の必要性から2本の分岐
ファイバの分岐比を1:1(分岐損失はいずれも3dB)とす
るのが望ましい。
つぎに、本線ファイバ211,212,22,23に挿入される分
岐結合器11,12,13については、例えば第一の実施例のよ
うに両端局61からそれぞれ異なる本線ファイバ211,212
に完全に分離して伝送される場合は、分岐比を分岐点に
応じて変化させ、伝送距離または分岐数を最大限に延ば
すことが可能であるが、第2,第3の実施例では本線ファ
イバ22,23のいずれの方向からの信号に対しても対称性
を持たせておく必要があるので、分岐比は分岐点によら
ず、一定にするのが望ましい。また、第1の実施例にお
いても、分岐結合器の製造及び保守上の観点から、分岐
比を一定にしておくのが望ましい。
分岐結合器11,12,13の分岐比を総て一定とした場合、
以下に示す分岐比の最適値が存在するが、ここでは第2
の実施例ついて述のべる。本線ファイバ22にn個の分岐
点があるとし、分岐結合器12の分岐比を、本線ファイ
バ:分岐ファイバ=x:1−x、分岐損失をそれぞれN1 d
B,N2 dBとし、信号の流れが逆方向でも分岐損失は同じ
とした場合、伝送可能な条件は次式で示される。
(n−1)N1+N2+3+(n+1)×0.5+(2n+1)×0.2+n×0.1+2≦50 ……(1) ∴(n−1)N1+N2+n≦44.3 ……(2) (1)式において、左辺の第1,2,3項は分岐損失,第
4項は分岐結合器過剰損失,第5項は光ファイバ接続損
失、第6項は光ファイバ伝送損失、第7項はコネクタ損
失,右辺は許容線路損失である。ここで、N1=−10log
x,N2=−10log(1−x)であるから、これらを(2)
式に代入して整理すると、次式が導かれる。
(n−1)logx+log(1−x)≧n/10−4.43 ……(3) (3)式はnがある一定値以下では、あるxの範囲内で
成り立ち、次式のとき、送受信端局間の伝送損失
((1)の左辺)が最も小さくなる。つまり、 x0が最適分岐比である。
x=x0=(n−1)/n (4) そして、(4)式を満たす最大の整数nを求め
ると、nMAX=25となる。即ち、この例では分岐数が25ま
で、伝送可能であり、このときの分岐比はx=24/25に
ほとんど一致していなければならない。
実際には、分岐比には製造上のばらつきを考慮する必
要があるため、設計上の最大分岐数は、上記計算による
nMAX=25以下とし、分岐比xのばらつき内でも(3)式
が成り立つような設計とする必要がある。上記におい
て、分岐数nに対し、(3)式が成り立つxの範囲は、
第6図に示すグラフの上下2本の実線の間で示される。
例えば、x=0.86から0.993(N1=0.03から0.65dB)の
範囲にある様な分岐結合器を用いれば、分岐点n=22以
下とすることが出来る。第6図中破線は伝送損失が最小
となる分岐比を示すものである。
第1図,第3図に示す第1,第3の実施例及び第4図に
示す従来例についても同様に計算することができ、まと
めると第1表のようになる。同表に示されるように、第
1,第2,第3の実施例の最大分岐数は、従来例の15に比べ
10箇所程度増加している。なお、第1の実施例は第2,第
3の実施例に比べて、伝送損失についてはほとんど等し
く、分岐点を1箇所増やせる。このように本発明の実施
例は伝送損失が改善さ れたため、最大分岐数いいかえれば伝送距離を従来例に
比べて格段に延長することが出来るので、配電線網など
に適用したばあい、対象とする区域を拡大でき、経済的
効果は大きい。
本発明の実施例と従来例について、伝送損失以外の特
徴をまとめると、第2表の様になる。経済的観点からみ
ると、現状では分岐結合器のコストが光ファイバのコス
トに比較して大きな割合を占めるため、本線または本線
と並列に配線されるファイバを1本から2本に増やして
も、分岐結合器の総数を減少させた方が経済的に有利と
なることが多い。従って、対象となる区域(端末数)を
考慮し、同一区域(同一端末数)で全体のコストを比較
すると、その優劣順位は第3,第2,第1の実施例,従来例
の順となる。
また、伝送路の信号の流れに注目すると、第2表に示
すように、第1の実施例は端末71から端局61へ信号を伝
送する上りラインとして使用する場合でも、逆に下りラ
インとして使用する場合でも、2本の本線ファイバ211,
212が完全に分離しているので、伝送上の問題はない。
第2の実施例では、下りラインとして使用される場合に
は問題ないが、上りラインとして使用される場合には、
ある端末の送信器へ他の端末からの信号の一部が混入す
ることがある。しかしながら、これは、各端末からの送
信が時分割的に順番に行われるならば、問題はない。実
際、配電線監視の自動化システム等においては、センタ
ーからのポーリングに応じて、指定された子局が送信
し、他の子局は送信しないので、何ら影響はない。第3
の実施例では、第2の実施例の状況に加え、上りライン
として使用される場合、ある端末から送信された信号が
分岐結合器43を介して、同一支線ファイバ53を折り返し
て光源に一部戻ってくる。この場合、戻ってくる光の強
度にもよるが、一般には光源として発光ダイオード(LE
D)を使用するか、或いはレーザーダイオード(LD)を
使用した場合でも、伝送速度が1Mbps以下程度の速度で
あれば、問題なく伝送が可能である場合が多い。
以上のように、第1,第2,第3の実施例は伝送損失の点
ではほぼ同等であり(第1の実施例がわずかに有利)、
コストの点からは第3,第2,第1の実施例の順に有利であ
るが、逆に信号の流れの自由度からは第1,第2,第3の実
施例の順に有利である。従って、実際に要求される機能
に応じて、コストが最低となるように、最適な形態を選
択すればよい。
本発明の光ファイバ分岐配線では、分岐点が非方向性
であるため、例えば、本線ファイバがある地点で断線な
どの異常がおこった場合に、後続の端末との通信が途絶
するのを防ぐことができ、本線ファイバの他方向からの
通信が可能である。即ち、通常は本線ファイバの両端局
のいずれか一方より通信をおこない、他方の端局は動作
していないが、事故時には両端局ともに動作し、それぞ
れ事故点の手前までの端局までと通信を行うことによ
り、総ての端局との通信を維持することが出来る。その
ためには、事故時に素早く事故点を検知し、通信の切替
えを行うために、本線ファイバの両端局を何らかの方法
で連絡させておく必要がある。例えば、一方の端局から
他方の端局まで本線ファイバと別のルートで連絡回線を
設けるとか、或いは本線ファイバをループ状にして両端
局を同一地点に来るようにするなどの形態が考えられ
る。第5図は後者の例であり、上りラインと下りライン
とを2系統設けたものである。即ち、ループ状の本線ケ
ーブル25内には、2本の本線ファイバ2が並列的に収納
されるとともに分岐点10から支線ファイバ55が引き出さ
れている。分岐点10には図示しない方向性分岐結合器が
各本線ファイバ2にたいして、第1図,第2図,第3図
と同様に結合され、支線ファイバ5が分岐されている。
支線ファイバ5にはそれぞれ端末7が取りつけられてい
る。一方、本線ケーブル25の両端は同一地点でそれぞれ
端局8に接続され、端局8は相互に事故時切替装置9を
介して一体に結合されている。従って、事故時には事故
時切替装置9により、両方の端局8を作動させて通信の
切替えを行うことが出来る。尚、上りラインと下りライ
ンでは、第1,第2,第3の実施例のいずれを選択してもよ
く、また、上りラインが第2の実施例、下りラインが第
3の実施例のように上りラインと下りラインで異なる配
線形態を取ることも出来る。
<効果> 以上、実施例に基づいて具体的に説明したように、本
発明は分岐点において双方向の信号の送受信が可能であ
り、本線ファイバが断線等の事故が起こっても、直ちに
逆方向からのルートで信号の送受信をおこなって、全体
の通信を維持することが出来る。また、このようなトリ
ー型の配線形態は配電線網の配線形態に良く合致してお
り、開閉器遠方監視制御や自動検針等のための通信に適
用できる。また、ある地域へのCATVサービス等の配線形
態としても利用できる。これらの場合には、適用される
地域が広範囲に渡ることが多いが、本発明は、伝送距離
が最大となるように光分岐結合器の分岐比を最適化する
と、分岐点数即ちカバーできる範囲を増大できるので、
利用価値が大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図,第2図,第3図はそれぞれ本発明の第1,第2,第
3の実施例にかかる光ファイバ分岐配線の構成図,第4
図は従来技術にかかる光ファイバ分岐配線の構成図,第
5図は本発明の他の実施例にかかる光ファイバ分岐配線
の構成図,第6図は分岐数と分岐結合器の分岐比の関係
を示すグラフである。 図面中、 11,12,13,14,41,42,43,44は方向性分岐結合器、 211,212,22,23,24は本線ファイバ、 31,32,33,34は分岐ファイバ、 51,52,53,54は支線ファイバ、 61,62,63,64は端局、 71,72,73,74は端末である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 6/00 H04B 10/00 H04L 11/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本線の両端に端局を各々接続すると共に前
    記線に複数の分岐点を設け、該分岐点に支線を介して各
    々端末を接続することにより、前記端局のいずれからも
    前記端末へと、或いは前記端末のいずれからも前記端局
    へと信号を送ることのできるトリー型の分岐配線におい
    て、前記本線を2本の本線ファイバより構成すると共に
    前記端局は該本線ファイバの一端にそれぞれ接続し、更
    に前記分岐点の各々で入出力端数1×2を有する方向性
    光分岐結合器を前記各本線ファイバに挿入して分岐ファ
    イバに分岐し、これらの分岐ファイバと前記支線として
    設けられる支線ファイバとを入出力端数1×2を有する
    方向性光分岐結合器で結合したことを特徴とする光ファ
    イバ分岐配線。
  2. 【請求項2】本線の両端に端局を各々接続すると共に前
    記線に複数の分岐点を設け、該分岐点に支線を介して各
    々端末を接続することにより、前記端局のいずれからも
    前記端末へと、或いは前記端末のいずれからも前記端局
    へと信号を送ることのできるトリー型の分岐配線におい
    て、前記本線として1本の本線ファイバを用いる一方、
    前記分岐点の各々で入出力端数2×2を有する方向性光
    分岐結合器を本線ファイバに挿入すると共に該方向性光
    分岐結合器の入出力各1端子に分岐ファイバをそれぞれ
    接続し、更に該分岐ファイバのうちの一方を前記本線フ
    ァイバに沿わせて隣接する他の分岐点まで配線し、当該
    分岐点の方向性光分岐結合器に接続する他方の分岐ファ
    イバと共に入出力端数1×2を有する方向性光分岐結合
    器を介して前記支線として設けられる支線ファイバに結
    合したことを特徴とする光ファイバ分岐配線。
  3. 【請求項3】本線の両端に端局を各々接続すると共に前
    記線に複数の分岐点を設け、該分岐点に支線を介して各
    々端末を接続することにより、前記端局のいずれからも
    前記端末へと、或いは前記端末のいずれからも前記端局
    へと信号を送ることのできるトリー型の分岐配線におい
    て、前記本線として1本の本線ファイバを用いる一方、
    前記分岐点の各々で入出力端数2×2を有する方向性光
    分岐結合器を本線ファイバに挿入すると共に該方向性光
    分岐結合器の入出力各1端子に分岐ファイバをそれぞれ
    接続し、これら2本の分岐ファイバを入出力端数1×2
    を有する方向性光分岐結合器を介して前記支線として設
    けられる支線ファイバに結合したことを特徴とする光フ
    ァイバ分岐配線。
  4. 【請求項4】前記本線ファイバに挿入された前記方向性
    光分岐結合器の分岐比は、分岐点数をnとするとき、本
    線ファイバ:分岐ファイバ=n−2:1で総て一定とし、
    また前記分岐ファイバと前記支線ファイバとを結合する
    前記方向性光分岐結合器の分岐比は1:1で総て一定とし
    たことを特徴とする請求項1記載の光ファイバ分岐配
    線。
  5. 【請求項5】前記本線ファイバに挿入された前記方向性
    光分岐結合器の分岐比は、分岐点数をnとするとき、本
    線ファイバ:分岐ファイバ=n−1:1で総て一定とし、
    また前記分岐ファイバと前記支線ファイバとを結合する
    前記方向性光分岐結合器の分岐比は1:1で総て一定とし
    たことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の光ファ
    イバ分岐配線。
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