JP2800219B2 - 穀粒乾燥機の穀粒乾燥制御装置 - Google Patents

穀粒乾燥機の穀粒乾燥制御装置

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JP2800219B2 JP1006615A JP661589A JP2800219B2 JP 2800219 B2 JP2800219 B2 JP 2800219B2 JP 1006615 A JP1006615 A JP 1006615A JP 661589 A JP661589 A JP 661589A JP 2800219 B2 JP2800219 B2 JP 2800219B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、穀粒乾燥機の穀粒乾燥制御装置に関す
る。
〔従来技術及び発明が解決しようとする課題〕
従来、水分測定器による検出水分と予め設定した仕上
目標水分との比較によって乾燥運転を自動停止する穀粒
乾燥においては、例えばその仕上目標水分を下回る回数
が2回なら2回と標準と一定回数に取り決められてい
た。
ところで、水分測定器によって1回の水分測定に要す
る時間は測定形態などにも左右されるものの、単粒水分
測定による場合には複数粒の測定を要するためその所要
時間が比較的長くなる。然るに乾燥運転の形態は種々で
あり、端量乾燥や一旦乾燥終了した後の追加乾燥などで
は、上記1回の水分測定から次回の水分測定に時間を要
するがため、その間の乾燥運転の継続によって過乾燥を
招く欠点がある。
また、青米や秕粒が多く含まれている場合には、標準
回数に達するまで乾燥を継続すると、整粒が過乾燥に陥
り易い傾向となる欠点がある。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、上記に鑑み、水分設定器1による検出水
分と予め設定した仕上目標水分との比較によって乾燥運
転を自動停止する穀粒乾燥機において、上記仕上目標水
分を下回る回数が複数回以上でもって自動停止する標準
状態と、この回数が少ない時点で自動停止する早期状態
とに切り替える補正装置2を設けてなる穀粒乾燥制御装
置の構成とする。
〔発明の作用及び効果〕
水分設定器1による検出水分と予め設定した仕上目標
水分との比較によって乾燥運転を自動停止する穀粒乾燥
機において、上記仕上目標水分を下回る回数が複数回以
上でもって自動停止する標準状態と、この回数が少ない
時点で自動停止する早期状態とに切り替える補正装置2
を設けてなるから、過乾燥の予測される場合には補正装
置2を切り替えて、早期状態に置くことにより前記した
欠点を解消するものである。
〔実施例〕
なお、図例において、穀粒乾燥機(3)は、機壁
(4)内上部に貯留室(5)を形成し、この貯留室
(5)下側には通気網間に形成した乾燥室(6)を並設
して連通させ、この乾燥室(6)下部には穀粒を繰出し
流下させる繰出しバルブ(7)を軸装し、この各乾燥室
(6)下側には移送螺旋を軸装した集穀樋(8)を設け
て連通させた構成であり、前側の該機壁(4)にはその
乾燥機(3)を始動及び停止の操作を行なう操作装置
(9)及びバーナ(10)を内装したバーナケース(11)
を設けた構成であり、後側の該機壁(4)には排風機
(12)及びモータ(13)等を設けた構成であり、このモ
ータ(13)で該各繰出バルブ(7)、該移送螺旋及び該
排風機(12)等を回転駆動する構成である。
該乾燥室(6)内側間には熱風室(14)を形成して該
バーナ(10)と連通させた構成であり、該各乾燥室
(6)外側には排風室(15)を形成して該排風機(12)
と連通させた構成であり、該貯留室(5)上側には天井
板(16)及び移送螺旋を軸装した移送樋(17)を設け、
この移送樋(17)中央部には移送穀粒をこの貯留室
(5)内へ供給する供給口を設け、この供給口の下側に
は拡散盤(18)を設けた構成である。
該バーナケース(11)下坂外側には電磁バルブを有す
る燃料ポンプ(19)を設け、この電磁バルブの開閉によ
りこの燃料ポンプ(19)で燃料タンク(20)内の燃料を
吸入して前記バーナ(10)へ供給する構成であり、又上
板外側には送風機(21)及び変速モータ(22)を設け、
この変速モータ(22)の回転により該送風機(21)を回
転駆動し、この送風機(21)で供給燃料量に見合った燃
焼用空気を該バーナ(10)へ供給する構成である。
昇穀機(23)は、前側の前記機壁(4)前方部に設
け、内部にはバケットコンベア(24)ベルトを上下プー
リ間に張設し、上端部と前記移送樋(17)始端部との間
ちは投出筒(25)を連通させ、下端部と前記集穀樋
(8)終端部との間には供給樋(26)を設けて連通さ
せ、この昇穀機(23)上部にはモータ(27)を設け、こ
のモータ(27)で該バケットコンベア(24)、該移送樋
(17)内の前記移送螺旋及び前記拡散盤(18)等を回転
駆動する構成であり、又上下方向ほぼ中央部には水分測
定器(1)を設け、該バケットコンベア(24)で上部へ
搬送中に落下する穀粒を受け、この穀粒を検出ロール
(29)、(29)間で一粒づつ32粒挟圧粉砕すると同時
に、この粉砕穀粒の水分を検出する構成であり、この水
分測定器(1)内にはモータ(28)を設け、このモータ
(28)でこの水分測定器(1)の各部を回転駆動する構
成である。
前記操作装置(9)は、箱形状でこの箱体の表面板に
は前記乾燥機(3)を張込、乾燥及び排出の各作業別に
始動操作する始動スイッチ(30)、停止操作する停止ス
イッチ(31)、前記バーナ(10)から発生する熱風温度
が操作位置によって設定される各熱風温度設定抓み(3
2)、前記水分測定器(1)が検出する仕上目標水分が
操作位置によって設定される水分設定抓み(33)であ
る。
(2)は補正装置で、前記水分測定器(1)が検出す
る検出水分が操作位置によって補正される構成であり、
かつ、乾燥運転の自動停止の状態を切り替える切替機能
を併せ有する。即ち、仕上目標水分と上記検出水分との
比較によって乾燥運転を自動停止するが、仕上目標水分
に対し検出水分が下回る回数が累積2回でもって停止さ
せる標準状態と、これより少ない1回で停止させる早期
状態とに切り替えることができる構成としている。具体
的には、補正装置(2)の抓み位置が0位置及び側数
値の範囲では上記標準状態に、この抓み位置がの数値
では上記早期状態に切り替わる構成である。
(35)は上記水分測定器(1)が検出する検出水分、
熱風温度センサ(34)が検出する検出熱風温度及び乾燥
残時間等を表示する表示窓である。
尚、前記各設定抓み(32)(33)及び補正装置(2)
は、ロータリースイッチ方式であり、操作位置によって
所定の数値が設定される構成である。
該穀粒乾燥制御装置(36)は、該水分測定器(1)が
検出する検出値をA−D変換するA−D変換器(38)、
このA−D変換器(38)で変換された変換値が入力され
る入力回路(39)、該各スイッチ(30)、(31)、該水
分設定抓み(33)及び該補正装置(2)の操作が入力さ
れる入力回路(40)、これら各入力回路(39)、(40)
から入力される各種入力値を算術論理演算及び比較演算
等を行なうCPU(41)、このCPU(41)から指令される各
種指令を受けて出力する出力回路(42)を設けた構成で
ある。
前記燃焼制御装置(37)は、前記熱風温度センサ(3
4)が検出する検出値をA−D変換するA−D変換器、
このA−D変換器で変換された変換値が入力される入力
回路、前記各熱風温度設定抓み(32)の操作が入力され
る入力回路、これら各入力回路から入力される各種入力
値を算術論理演算及び比較演算等を行なう該CPU(4
1)、このCPU(41)から指令される各種指令を受けて出
力する出力回路を設けた構成である。
前記穀粒乾燥制御装置(36)による乾燥制御は、前記
水分測定器(1)の前記検出ロール(29)、(29)間で
一粒づつ32粒の穀粒水分が検出されて前記CPU(41)へ
入力されると、この32粒の平均穀粒水分が演算され、こ
の演算で得た32粒の平均穀粒水分が一回の検出穀粒水分
になる構成であり、例えば、前記補正装置(2)を0位
置へ操作し、前記水分設定抓み(33)を14.5の位置へ操
作すると、仕上目標水分は14.5%と設定される構成であ
り、該水分測定器(1)がこの仕上目標水分14.5%と同
じ穀粒水分か、又は以下の穀粒水分を2回検出すると、
この穀粒乾燥制御装置(36)で前記乾燥機(3)を自動
停止して穀粒の乾燥を停止する構成である。又該補正装
置(2)を、例えば、−0.5の位置へ操作すると、この
操作が該CPU(41)へ入力されると、該水分測定器
(1)が検出した検出穀粒水分が15.0%であると−0.5
補正されて14.5%に補正され、この補正された14.5%が
検出穀粒水分になる構成であり、又これと同時に該補正
装置(2)の操作によって検出穀粒水分が仕上目標水分
と同じ穀粒水分か、又は以下の穀粒水分を1回検出する
と、この穀粒乾燥制御装置(36)で該乾燥機(3)を自
動停止して穀粒の乾燥を停止する構成である。
前記補正装置(2)のの数値側への操作は、乾燥す
る穀粒内に青米や粃粒が多量に混入しているときに行な
い、又の数値側への操作は、前回乾燥を行なったとき
に実際の水分より表示水分の方が低く表示されたときに
は、この相違した水分量を側へ補正を行なう構成であ
る。
前記燃焼制御装置(37)による燃焼制御は、前記熱風
温度センサ(34)が検出する検出熱風温度と前記各熱風
温度設定抓み(32)を操作して設定した設定熱風温度と
が比較され、相違していると設定熱風温度と同じ温度に
なるように前記電磁バルブの開閉回数が制御され、前記
燃料ポンプ(19)で吸入する燃料量が制御されて前記バ
ーナ(10)へ供給される構成である。
以下、上記実施例の作用について説明する。
操作装置(9)の各設定抓み(32)、(33)を所定位
置へ操作し、乾燥を開始する始動スイッチ(30)を操作
することにより、穀粒乾燥機(3)が始動すると同時
に、バーナ(10)及び水分測定器(1)が始動し、この
バーナ(10)から熱風が発生しこの熱風が熱風室(14)
から乾燥室(6)を通風して排風室(15)を経て排風器
(12)で吸引排風されることにより、貯留室(5)内へ
収容した穀粒は、この貯留室(5)から該乾燥室(6)
内を流下中にこの熱風に晒されて乾燥され、繰出バルブ
(7)で下部へと繰出されて集穀樋(8)内から供給樋
(26)を経て昇各機(23)内へ下部の移送螺旋で移送供
給され、バケットコンベア(24)で上部へ搬送され投出
筒(25)を経て移送樋(17)内へ供給され、この移送樋
(17)から拡散盤(18)上へ上部の移送螺旋で移送供給
され、この拡散盤(18)で該貯留室(5)内へ均等に拡
散還元され、循環乾燥されて該水分測定器(1)が該水
分設定抓み(33)を操作して設定した仕上目標水分と同
じ穀粒水分か、又は以下の穀粒水分を2回検出すると、
該操作装置(9)の穀粒乾燥制御装置(36)で自動制御
して該乾燥機(3)を自動停止して穀粒の乾燥が停止さ
れる。
この乾燥作業のときに、乾燥する穀粒内に青米や粃粒
が多量に混入しているときは、補正装置(2)をの数
値側へ操作し、又前回乾燥したときに実際の水分より表
示水分の方が低いときには、該補正装置(2)をの数
値側へ操作して乾燥すると、該水分測定器(1)が検出
する検出水分が、該補正装置(2)の操作で設定した補
正数値分補正され、この補正検出穀粒水分が仕上目標水
分と同じか、又は以下を1回検出すると、該穀粒乾燥制
御装置(36)で自動制御して該乾燥機(3)を自動停止
して穀粒の乾燥が停止される。
第7図の如く、操作装置(43)の表面板に乾減率を設
定する乾減率設定抓み(44)を設け、この乾減率設定抓
み(44)を早い位置へ操作すると、前記水分測定器
(1)の前記検出ロール(29)(29)間で穀粒を一粒づ
つ64粒挟圧粉砕すると同時に、この粉砕穀粒の水分が検
出され穀粒乾燥制御装置(45)のCPUへ入力されると、
この64粒の平均穀粒水分が演算され、この演算で得た64
粒の平均穀粒水分が一回の検出穀粒水分になる構成であ
り、又該乾減率設定抓み(44)を普通及び遅い位置へ操
作すると、従来通り32粒の平均値が演算され、その演算
で得た32粒の平均穀粒水分が一回の検出穀粒水分になる
構成である。
該乾減率設定抓み(44)を早い位置へ操作すると、各
熱風温度設定抓みを操作して設定した設定熱風温度が、
例えば、5度高温度に制御される構成で、乾減率が設定
乾減率より0.2%早くなるように制御される構成であ
る。該乾減率設定抓み(44)を普通位置へ操作すると、
該各熱風温度設定抓みを操作して設定した設定熱風温度
が変更されない構成で、還元率も変更されない構成であ
る。又該乾減率設定抓み(44)を遅い位置へ操作する
と、該各熱風温度設定抓みを操作して設定した設定熱風
温度が5度低温度に制御される構成で、乾減率が設定乾
減率より0.2%遅くなるように制御される構成である。
該乾減率設定抓み(44)の早い位置への操作によっ
て、熱風温度が高温度に制御されて、穀粒の乾減率が早
くなるときは、穀粒水分をより正確に検出するためには
多くの穀粒水分を検出させて、平均値のバラツキを少な
くして正確な穀粒水分を得て穀粒の過乾燥を防止する。
第8図の如く、操作装置(46)の表面板には乾減率を
設定する乾減率設定抓み(47)を設け、又底板には外気
温度を検出する外気温センサ(49)を設けた構成であ
り、この乾減率設定抓み(47)を操作して設定した設定
乾減率と同じ乾減率になるように、前記バーナ(10)か
ら発生する熱風温度が制御される構成であり、この操作
装置(46)の穀粒乾燥制御装置(48)には、前回の乾燥
のときの平均熱風温度及び平均乾減率を演算して記憶さ
せる構成であり、例えば、今回乾燥を開始のときに、乾
燥する乾燥量、穀粒水分及び外気温度等が、前回乾燥の
ときと同じであると、前回乾燥のときの記憶された平均
熱風温度に制御されて穀粒の乾燥が開始される構成であ
る。
前回乾燥のときと今回乾燥のときとで各條件が相違し
ていると、前回の平均熱風温度を基準として、穀粒量が
200Kg増減する如に、この平均熱風温度は2度上昇、又
は下降補正制御される構成であり、穀粒水分が5%増減
する如に、この平均熱風温度が1度上昇、又は下降補正
制御される構成であり、外気温度が5度増減する毎に、
この平均熱風温度が2度上昇、又は下降補正制御され
て、この補正熱風温度で穀粒は乾燥される構成である。
前回乾燥のときの平均熱風温度が設定記憶されている
ときには、この設定記憶の平均熱風温度で乾燥制御が行
なわれるか、又はこの平均熱風温度を基準としてこの平
均熱風温度が補正されて乾燥制御されることにより、乾
燥途中で熱風温度が大幅に変更制御されることがなくな
り、このため安定した乾減率で乾燥ができる。
【図面の簡単な説明】
図は、この発明の一実施例を示すもので、第1図はブロ
ック図、第2図は一部破断せる乾燥機の全体側面図、第
3図は第2図のA−A断面図、第4図は一部破断せる乾
燥機の一部の拡大正面図、第5図は水分測定器の拡大側
断面図、第6図は水分測定器の拡大背面図、第7図は一
部破断せる乾燥機の一部の拡大正面図、第8図は一部破
断せる乾燥機の一部の拡大正面図である。 図中、符号(1)は水分測定器、(2)は補正装置を示
す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水分設定器1による検出水分と予め設定し
    た仕上目標水分との比較によって乾燥運転を自動停止す
    る穀粒乾燥機において、上記仕上目標水分を下回る回数
    が複数回以上でもって自動停止する標準状態と、この回
    数が少ない時点で自動停止する早期状態とに切り替える
    補正装置2を設けてなる穀粒乾燥制御装置。
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