JP2799979B2 - 粘弾性物質の延展装置 - Google Patents
粘弾性物質の延展装置Info
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Description
麺生地等の粘弾性物質をシート状に圧延するのに使用し
て最適な粘弾性物質の延展装置に関する。
粉に水等を加えて練り上げ、次にこの練り上げた生地を
シート状に延展した後、それを加工・成形するが、この
場合、手作業で製造されたシート状の生地は手延べ作業
による引っ張り作用により生地を延展するので、蛋白質
の網目構造(麺やパンの歯触りの向上に寄与する)が維
持されたまま引き延ばされることになり、良品質のもの
を得ることができる。
は、このシート状の生地を成形するのに、図7及び図9
に示すような構成からなる生地延展装置を使用するのが
主流である。すなわち、図において21はホッパーの下
端に設けた生地案内部材で、該生地案内部材21の下部
に、対向する一対のローラー22,22を適宜間隔をお
いて設置し、該両ローラー22,22間を練り上げた生
地Kを通すことによりシート状に延展する構成のもので
ある。
来の生地延展装置について、その問題点を述べるに、図
7に示す生地延展装置は、一対のローラー22A,22
Aの直径が夫々200mmのものであり、また図9に示
す生地延展装置は、一対のローラー22B,22Bの直
径が夫々1000mmのものである。そして、前記各一
対のローラー22A,22A及び22B,22Bで夫々
圧延されて出てきたシート状の生地K2の厚みが、いづ
れも80mmのものである。
一対のローラー22A,22A及び22B,22Bが夫
々一定角度回る際に送られる生地Kの量は、等角度に分
割されたローラー円周上の分割点23を通る水平線24
で囲まれた部分25,26,27となるが、この各部分
25,26,27の面積は夫々異なり、ローラーの位置
によって送られる生地Kの量が変化する。すなわち、ロ
ーラーへの生地供給側28から出口側29に向け、ロー
ラーで送られる生地Kの量が次第に少なくなっているこ
とがわかる。
2A,22Aの径が小さな従来の生地延展装置では、図
8に示すように、吐出量に比べて送り量が少ないため生
地Kが無理に引き込まれ、生地Kが千切れてしまう。反
対に、ローラー22B,22Bの径が大きな図9に示す
従来の生地延展装置では、図10に示すように、生地K
の吐出量に比べて送り量が多くなるため生地Kが逆流
し、激しい剪断力が生じて蛋白質の網目構造が破壊さ
れ、品質が低下するといった問題点がある。
従来の問題点を解決するために成されたもので、生地表
面の送り速度と生地内部の移動速度が常に一致し、単純
伸張のみが働くように構成することにより、例えば、蛋
白質の網目構造が維持されたまま引き延ばすことができ
るものを提供することを目的としたものであり、その要
旨は、生地収納部の出口側に、線分・面積定変化曲線を
描いて移動する左右一対の遊星ローラーを離間して設置
し、生地収納部の前記出口側から供給された粘弾性物質
を前記一対の遊星ローラーによりシート状に延展する構
成としたことを特徴とする粘弾性物質の延展装置にあ
る。
す実施例により詳細に説明するに、図において、1,1
は生地収納部であるホッパーの下端に設けた左右一対の
生地案内部材であり、該両生地案内部材1,1の下部に
は、対向する位置にあって所望間隔をおいて左右一対の
遊星ローラー2,2が夫々設置されている。
々、後述する線分・面積定変化曲線Xで構成されたガイ
ド3,3に沿って移動するように構成されている。すな
わち、このガイド3,3は、図2に示すように、左右一
対の遊星ローラー2,2の吐出側から出てくるシート状
の生地K2の幅(厚味)Wが与えられた場合、曲線状の
各線分4,5,6の長さが夫々等しく、且つこの各線分
4,5,6と各線分4,5,6の上下端を結ぶ水平線4
A,5A,6A,7Aでそれぞれ囲まれた各部分4B,
5B,6Bの面積が夫々等しい曲線X,Xで構成されて
いる。
るに、長さA,高さBの長方形(エリア0)を仮想する
と、このエリア0の上部に、上辺A1,下辺A,斜辺B
で、面積が前記エリア0と等しい等脚逆台形のエリア1
も仮想される。作図的には、前記エリア0の上端Pを中
心とする半径Bの円8と、エリア0の上部に接する面積
の等しい(この場合は合同となる)仮想長方形1の端Q
の範囲を示す双曲線との交点Rがエリア1の上端とな
る。
上辺A2,斜辺Bで面積がエリア0及びエリア1に等し
い等脚逆台形のエリア2が仮想される。作図的には、エ
リア1の上端Rを中心とする半径Bの円9と、エリア1
の上部に接する面積の等しい仮想長方形2の端Sの範囲
を示す双曲線との交点Tが、エリア2の上端となる。同
様の手続きで等脚逆台形の上端を求めると、図2に示す
曲線(線分・面積定変化曲線)Xが得られる。
線分・面積定変化曲線Xに沿って遊星ローラー2,2を
夫々、図1に示す矢印方向に動かすと、ホッパー内の生
地Kはその下端に設けた左右一対の生地案内部材1,1
を通って遊星ローラー2,2間に移動する。そして、生
地Kはこの遊星ローラー2,2間において、図2に示す
ように、入口側から出口側に向け各部分6B,5B,4
Bの面積が夫々等しい状態で左右から押圧され、厚さW
が出口側の部分4Bの状態で吐出される。これは生地K
の一端を掴んで引き延ばす場合と同じ変形が実現するこ
とになり、蛋白質の網目構造が維持されたまま引き延ば
される。
線Xを利用した図4に示す延展装置を試作した。この延
展装置は、長さ400mm,幅20mm,高さ200m
mの函体10から生地Kを厚さ20mm,幅300mm
のシート状に延展させるため、前記函体10の底壁中央
部に幅20mm,長さ300mmの矩形穴11を穿設し
するとゝもに、該矩形穴11から線分・面積定変化曲線
Xを描いて左右の側壁に達する凸部12,12を2つ設
け、その凸部12,12に沿って布ベルト13,13を
通せるよう両側壁に切り込み14,14を入れた。
ルト13を手動で引っ張りだす方式であるが、前記函体
10内に層状に着色したパン生地15を入れ、両布ベル
ト13,13を同じ速度で矢印方向に引っ張った処、図
6に示すように、延展したシート状の生地15Aには、
層構造が保たれた状態で圧延されて吐出した。
は、線分・面積定変化曲線Xで構成されたガイド3,3
に沿って移動するので、生地Kの厚み設定値に応じて線
分・面積定変化曲線Xが変化するガイド3,3を複数準
備しておく必要がある。また、生地の粘弾性率によって
は一対の遊星ローラー2,2だけでは生地をある程度の
厚みにしか形成することが難しい場合もあるので、この
遊星ローラー2,2の下方に一段或いは複数段遊星ロー
ラー2,2を設けることにより、任意厚みのシート状生
地を得ることができる。
上記のような構成であるから、粘弾性物質に剪断力等の
無理な力が働くことなく延展することができ、特にパン
生地や麺生地の場合には蛋白質の網目構造が破壊される
ことがなく、高品質の生地シートを生産することができ
る、といった効果がある。
図である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 生地収納部の出口側に、線分・面積定変
化曲線を描いて移動する左右一対の遊星ローラーを離間
して設置し、生地収納部の前記出口側から供給された粘
弾性物質を前記一対の遊星ローラーによりシート状に延
展する構成としたことを特徴とする粘弾性物質の延展装
置。 - 【請求項2】 生地収納部の出口側に、線分・面積定変
化曲線を描いて移動する左右一対の遊星ローラーを離間
して設置するとゝもに、該両遊星ローラーの吐出側に、
その離間幅より狭く形成した線分・面積定変化曲線を描
いて移動する左右一対の遊星ローラーを1段乃至複数段
設置し、生地収納部の前記出口側から供給された粘弾性
物質を前記複数段の遊星ローラーにより、順次薄く延展
する構成としたことを特徴とする粘弾性物質の延展装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7353672A JP2799979B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 粘弾性物質の延展装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7353672A JP2799979B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 粘弾性物質の延展装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09182552A JPH09182552A (ja) | 1997-07-15 |
JP2799979B2 true JP2799979B2 (ja) | 1998-09-21 |
Family
ID=18432439
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7353672A Expired - Fee Related JP2799979B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 粘弾性物質の延展装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2799979B2 (ja) |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP7353672A patent/JP2799979B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09182552A (ja) | 1997-07-15 |
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