JP2799272B2 - 高精度印刷装置 - Google Patents
高精度印刷装置Info
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Description
板あるいは電子部品への高精度印刷に適した高精度印刷
装置に関する。
装置には、例えば特願平3−53466号で提案されて
いる印刷装置や特願平3−343490号等で提案され
ているオフィセット印刷装置が利用されている。
おいて、印刷される画線の位置誤差は、刷版またはキャ
リヤの製造プロセス、取扱い方法の不備による刷版の特
性等による絶対寸法に対する固有の誤差(以下固定誤差
という)、および、これらを使用する印刷工場における
作業場の気温変動、インキ装置においてインキを練る際
のインキの発熱、印刷機回転部とアクチュエータ等から
の発熱、版またはインキシート等のインキ担持シ−トと
接触する印刷機構成部品の表面との温度差、前記インキ
担持シ−トの熱的特性等の影響により使用中に生ずる誤
差(以下変動誤差という)からなり、これらは、かなり
大きな値となり、さらにこれらの値が不安定になってい
る。
(以下、Kと称する)の大きいアルミニウム系合金[K
=24×10-6(℃-1)]で作られている場合、200
mmの正方形状の画線の位置誤差は、30μm の固定誤差
と、20μm の変動誤差を生ずる。また、インキシート
を構成する基板が、構造用鋼[K=17×10
-6(℃-1)]で作られている場合、22μm の固定誤差
と、13μm の変動誤差を生ずる。
で、種々の外乱の影響による画線の位置誤差が少なく、
特性の安定した高精度印刷装置を提供することを目的と
する。
ために、本発明は、基板と表層等よりなり周囲に弾性体
を介して枠に平板状に支持されたインキ担持シートにイ
ンキを付着させた後、前記インキ担持シートを被印刷物
の表面に押付けて前記被印刷物に所定の画線を転写する
ようにした高精度印刷装置において、前記インキ担持シ
ートの基板に熱膨脹係数が1.5×10-6(℃-1)以下
のニッケル−鉄系合金、または、ニッケル−コバルト−
鉄系合金のいずれかを使用したものである。
に熱膨脹係数が1.5×10-6(℃-1)以下のニッケル
−鉄系合金、または、ニッケル−コバルト−鉄系合金の
いずれかを使用することで、熱膨脹の影響が少なく、し
かも、耐食性、耐摩耗性、耐疲労性等に優れ、これによ
り種々の外乱の影響による画線の位置誤差が少なく特性
の安定した高精度印刷装置を提供することが可能にな
る。
図1ないし図3を参照して説明する。
に示す。この高精度印刷装置1は、インキ装置2、刷版
3、プレスロール4、ホルダ5、パターンテーブル6、
ワークテーブル7等よりなる。
15に、ステンレスメッシュ,ナイロンメッシュ等の弾
性体16を介してインキ担持シートとしての版17を平
板状に支持したものである。
られており、図3に示すように、厚さ250μm の基板
18と、この基板18の一面に形成されたシリコン樹脂
からなる厚さ3μm の表層19等よりなっている。
2のインキロール20を図1に示すように刷版3に接触
させた後、インキ装置2を矢印A方向に移動させること
により、インキ担持シートとしての版17の表面にイン
キを付着させ、図2に示すようにパターン21を作る。
移動させることにより、これに取付けられた刷版3を図
1の実線で示す位置から被印刷物(ワーク)22に近接
した二点鎖線で示す位置に移動させる。この後、プレス
ロール4を下降させて版17を被印刷物22の表面に押
付けた後、プレスロール4を矢印C方向に移動すること
でパターン21と同じ画線を被印刷物22に印刷するよ
うになっている。
ートとしての版17の基板18に、熱膨脹係数が1.5
×10-6(℃-1)以下のニッケル−鉄系合金、または、
ニッケル−コバルト−鉄系合金のいずれかを使用し、種
々の外乱の影響による画線の位置誤差を少なくし、特性
の安定した高精度印刷装置1を得るようにしている。
利用される36重量%ニッケル−鉄系合金[K=1.5
×10-6(℃-1)]を版17の基板18に利用したとこ
ろ、固定誤差は8μm 、変動誤差は5μm と大幅に減少
し、現在、高精度パターン成形法の主流をなすフォトリ
ソグラフィ技術と同等の精度が得られた。
圧延した材料[K=0.6×10-6(℃-1)]を版17
の基板18に利用したところ、固定誤差は5μm 、変動
誤差は3μm となった。
ルト−鉄系合金[K=0.5×10-6(℃-1)]を版1
7の基板18に利用したところ、固定誤差は5μm 、変
動誤差は3μm となった。
よび32重量%ニッケル−5重量%コバルト−鉄系合金
は、インキおよびインキ添加剤に対する耐食性は良好
で、耐摩耗性もあり、曲げ応力における耐疲労性も高
く、版17にとって好適な材料であり、版17の寿命は
永いものとなった。
に、電子部品のリードフレーム等に利用され比較的低い
値の熱膨脹係数Kを有する42重量%ニッケル−鉄系合
金[K=5×10-6(℃-1)]を利用したところ、20
0mmの正方形状の画線の位置の固定誤差は16μm 、変
動誤差は10μm となり、従来、使用されているアルミ
ニウム系合金の固定誤差30μm ,変動誤差20μm に
比較して半減させることはできたが、十分な精度ではな
い。次ぎに、本発明の高精度印刷装置の他の実施例を図
4ないし図7を参照して説明する。
印刷装置の全体構成を概略的に示す。このオフセット印
刷装置10は、インキ装置2、キャリヤ31、プレスロ
ール32,33、インキシート34等よりなる。オフセ
ット印刷装置10の刷版載置台35上には刷版36が載
置され、被印刷物載置台37上には被印刷物(ワーク)
22が載置されている。また、刷版35の表面には、図
5に示すようにパターン40が溝によって形成されてい
る。
状の枠15に、ステンレスメッシュ,ナイロンメッシュ
等の弾性体16を介してインキ担持シートとしてのイン
キシ−ト34を平板状に支持したものである。
うに、厚さ250μm の基板42と、この基板42の一
面に形成された厚さ50μm の軟質なシリコンゴムから
なる表層43等よりなっている。
1とプレスロール32が退避した状態においてインキ装
置2を矢印A方向に移動させることにより、インキロー
ル20を刷版36上に接触させ、パターン40を形成す
る溝にインキを充たす。
近接させ、ついで、プレスロール32によりインキシー
ト34が刷版36の表面に押付けられる。これにより、
図6に示すように、キャリヤ31に保持されたインキシ
ート34の表面にはパターン40と同じ画線50が転写
される。
位置から被印刷物(ワーク)22に近接した二点鎖線で
示す位置に移動させる。この後、プレスロール33を下
降させてインキシート34を被印刷物22の表面に押付
けた後、プレスロール33を移動することでパターン4
0と同じ画線50を被印刷物22に印刷するようになっ
ている。
してのインキシート34の基板42に、前述の印刷装置
1の版17の基板42と同じ熱膨脹係数Kが1.5×1
0-6(℃-1)以下のニッケル−鉄系合金、および、ニッ
ケル−コバルト−鉄系合金を使用した。
付着し易く、軟質な合成樹脂シートの表層43との組合
せで、より精度の高い画線をワーク22の表面に転写す
ることが可能となる。
において得られる画線の位置誤差は、前述の印刷装置1
と同等で、現在、高精度パターン成形法の主流をなすフ
ォトリソグラフィ技術と同等の精度が得られた。
ォトリソグラフィ技術の代替を可能とし、部品の価格低
減、納期短縮等を可能とすると共に、取扱いの容易な高
精度印刷装置とすることができる。その他、本発明は、
本発明の要旨を変えない範囲で種々変形実施可能なこと
は勿論である。
担持シートの基板に、熱膨脹係数が1.5×10-6(℃
-1)以下のニッケル−鉄系合金、または、ニッケル−コ
バルト−鉄系合金のいずれかを使用するようにしたか
ら、熱膨脹の影響が少なく、しかも、耐食性、耐摩耗
性、耐疲労性等に優れ、これにより種々の外乱の影響に
よる画線の位置誤差が少なく特性の安定した高精度印刷
装置を提供できるといった効果を奏する。
図。
斜視図。
の概略的構成図。
斜視図。
示す斜視図。
プレスロール、5…ホルダ、6…パターンテーブル、7
…ワークテーブル、10…オフセット印刷装置(高精度
印刷装置)、15…枠、16…弾性体、17…版(イン
キ担持シート)、18…基板、19…表層、20…イン
キロール、21…パターン、22…被印刷物(ワー
ク)、31…キャリヤ、32,33…プレスロール、3
4…インキシート(インキ担持シート)、35…刷版載
置台、36…刷版、37…被印刷物載置台、40…パタ
ーン、42…基板、43…表層。
Claims (1)
- 【請求項1】 基板と表層等よりなり周囲に弾性体を介
して枠に平板状に支持されたインキ担持シートにインキ
を付着させた後、前記インキ担持シートを被印刷物の表
面に押付けて前記被印刷物に所定の画線を転写するよう
にした高精度印刷装置において、 前記インキ担持シートの基板に熱膨脹係数が1.5×1
0-6(℃-1)以下のニッケル−鉄系合金または、ニッケ
ル−コバルト−鉄系合金のいずれかを使用したことを特
徴とする高精度印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32558992A JP2799272B2 (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 高精度印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32558992A JP2799272B2 (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 高精度印刷装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06171062A JPH06171062A (ja) | 1994-06-21 |
JP2799272B2 true JP2799272B2 (ja) | 1998-09-17 |
Family
ID=18178572
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32558992A Expired - Fee Related JP2799272B2 (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 高精度印刷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2799272B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001219639A (ja) | 1999-01-26 | 2001-08-14 | Canon Inc | オフセット印刷方法およびオフセット印刷装置 |
CN102285212B (zh) * | 2011-07-01 | 2013-09-11 | 汕头东风印刷股份有限公司 | 一种减少树脂凸版磨损的方法 |
-
1992
- 1992-12-04 JP JP32558992A patent/JP2799272B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06171062A (ja) | 1994-06-21 |
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