JP2798110B2 - 分散型電界発光素子及びその製造方法 - Google Patents

分散型電界発光素子及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分散型電界発光素子に
関し、特に使用者が好みに応じて任意に発光色や形状を
設定することのできる分散型電界発光素子及びその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】蛍光層を一対の電極で挟んだ分散型電界
発光素子は、薄型軽量で均一的な発光輝度が得られるこ
とから、近年液晶素子等の受光型表示素子の照明部材あ
るいは発光表示部材として用いられており、かかる分散
型電界発光素子の従来技術としては、例えば特開平5−
101893号公報がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これま
で分散型電界発光素子を使用者が好みに応じて任意に発
光色や形状を設定することはできず、すなわち使用者が
目的に合う分散型電界発光素子を探して使うのが一般的
であって、必ずしも満足のいくものを得られないという
問題があった。
【0004】また、分散型電界発光素子を発光表示部材
として用いる場合、その特徴である均一的な発光輝度
は、裏を返せば立体感を生じさせることが難しく平面的
な表示に成らざるを得ないということであり、面白みに
欠けて視覚に訴える迫力に乏しいという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、第1の電極と、バインダに蛍光体と必要に
応じて染料あるいは顔料を分散させて使用者が好みに応
じた発光色を得るように調製したインク状の発光層材料
を前記使用者が好みに応じた形状に成膜するためのマス
ク部材を介して簡易印刷機で前記電極の上に印刷して形
成した発光層と、この発光層の上で前記電極と対向する
第2の電極と、を有することを特徴とするものである。
【0006】また、前記分散型電界発光素子の製造方法
として、バインダに蛍光体と必要に応じて染料あるいは
顔料を分散させて使用者が好みに応じた発光色を得るた
めのインク状の発光層材料を調製する工程と、前記発光
層材料を前記使用者が好みに応じた形状に成膜するため
のマスク部材を製作する工程と、このマスク部材を介し
て前記発光層材料を簡易印刷機で第1の電極の上に印刷
して前記使用者が好みに応じた発光形状の発光層を得る
工程と、この発光層の上で前記電極と対向するように第
2の電極を設ける工程と、を少なくとも有することを特
徴とするものである。
【0007】
【作用】バインダに蛍光体と必要に応じて染料あるいは
顔料を分散させて使用者が好みに応じた発光色を得るた
めのインク状の発光層材料を調製することにより、使用
者が好みに応じて任意に発光色を設定することができ、
また、前記発光層材料を前記使用者が好みに応じた形状
に成膜するためのマスク部材を介して前記発光層材料を
簡易印刷機で印刷して発光層を得ることにより、使用者
が好みに応じた発光形状を得ることができる。
【0008】更に、発光層材料の印刷を調節することに
より、発光層の厚さを任意として表示に立体感等の変化
を生じさせることが可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を添付図面に記載した実施例に
基づいて説明する。
【0010】図1は、実施例の要部断面図であり、1は
アルミ箔や銅箔等の導電性平板部材から成る背面(第1
の)電極1aの片面にチタン酸バリウム等の絶縁材料を
厚さ30〜40ミクロンに印刷乾燥させて成る絶縁層1bを
形成した背面電極シート、2は絶縁層1bの上(間接的
に背面電極1aの上)に後述する発光層材料Xを後述す
る方法により形成した発光層、3はポリビニルアルコー
ル(PVA)等の高誘電率有機樹脂粉末から成るバイン
ダ(クラレ製,商品名「PVA203」)にインジュウム錫酸
化物(ITO)等の透明導電材料(触媒化成製,商品名
「ELCOM 1207」)を分散させてインク状の透明電極材料
を調製し、筆,ハケ,スプレー等の部材を用いて塗布や
印刷等の手段により発光層2の上に厚さ数ミクロンに成
膜乾燥させて(120 ℃,15分)形成した透明(第2の)
電極、4は透明電極3の上の端部に設けたアルミや銅等
の導電性テープから成るバスバー、5は駆動回路(図示
しない)との電気的接続を行うため接着テープや接着剤
等の接着部材(図示しない)により背面電極1a及びバ
スバー4(間接的に透明電極3)に付設する背面電極1
aと同様な部材から成る電極リード、6は背面電極1a
及び透明電極3の外側に電極リード5の先端が露出する
ようにアイロン等の加熱手段にて加熱しながら圧力を加
えて封止するポリエステル(PET)フィルム等の透光
性部材から成るベースフィルム6aの片面に接着剤6b
を予め用意したフィルム状の保護部材である。
【0011】次に、発光層2の製造方法について説明す
る。
【0012】使用者は、発光層2の発光形状を決める原
図(原稿)Aを作成し(図2(a))、これを基にして
後述する発光層材料Xを前記形状に成膜するためのマス
ク部材(版)Bを製作(製版)する(図2(b))。こ
のマスク部材Bは、直径50ミクロン望ましくは70〜80ミ
クロンのメッシュを有する網状平板で、原図Aとして作
成した前記発光形状の個所のみ後述する発光層材料Xを
透過させるようになっている。
【0013】次に、使用者は、ポリビニルアルコール
(PVA)等の高誘電率有機樹脂粉末から成るバインダ
(クラレ製,商品名「PVA203」)にアルミナ等で表面処
理した蛍光体粉末から成る蛍光体(シルバニア製,商品
名「 723」)と必要に応じて染料あるいは顔料(絵画用
の水性絵の具や蛍光性の塗料で良い。望ましくは蛍光性
のもの)を分散させて使用者が好みに応じた発光色を得
るためのインク状の発光層材料Xを調製してマスク部材
Bに付ける(図2(c))。
【0014】次に、背面電極シート1の絶縁層1bの上
に、発光層材料Xをマスク部材Bを介して家庭用簡易印
刷機(理想化学工業製,商品名「プリントゴッコ」)C
で印刷により所定形状に厚さ30〜40ミクロンに成膜乾燥
させて(120 ℃,15分)発光層2を得る(図2
(d))。
【0015】この後、バスバー4,電極リード5,保護
部材6を設けることにより、分散型電界発光素子EL
(図1)が完成する。
【0016】使用者は、例えば商用電圧(100 V,50/60
Hz)を前記駆動回路として電極リード5へ印加すること
により、分散型電界発光素子ELを発光層2に応じた、
すなわち使用者の好みに応じた発光色及び発光形状にて
発光させることができる。
【0017】また、前記発光の発光輝度は、発光層2の
厚さに応じて変化するため、発光層材料Xの印刷を調節
することにより、発光層2の厚さを任意として表示に明
暗を持たせ、すなわち立体感を生じさせることが可能と
なる。
【0018】なお、発光層材料Xの誘電率が十分大きい
場合には、透明電極シート1の絶縁層1bを省くことが
できる。また、透明電極3としては、バインダーと透明
導電材料とから透明電極材料を調製する他、ITOをP
ETフィルム上に蒸着した透明電極フィルムを用いるこ
ともできる。
【0019】また、バスバー4は、カーボンペーストや
銀ペースト等の導電性ペーストでも良い。なお、透明電
極3の電気特性が良好な(表面抵抗が小さい)場合に
は、バスバー4を省略することができる。
【0020】また、電極リード5のうち、背面電極1a
と接続されるものは、予め背面電極1aと一体に形成し
ておくことも可能である。
【0021】また、発光層2を得る際、バインダに蛍光
体と必要に応じて分散させる染料あるいは顔料を選ぶこ
とにより発光層2の発光色は任意に選定することができ
るため、異なる色の染料あるいは顔料を選んで複数種の
発光層材料Xを調製し、これを区分けあるいは重ねて印
刷し所定形状に成膜乾燥させて発光層2を得ることによ
り、複数種の発光色を有する発光層2を得ることができ
る。
【0022】また、保護部材6は、ベースフィルム6a
の片面に接着剤6bを予め用意したフィルム状の他、ニ
ス等の透光性絶縁性樹脂材料を塗布や印刷等の手段によ
り設けるものであっても良い。
【0023】図3は、本発明の他の実施例を説明するも
のであって、2つのマスク部材B1,B2及びこれらに
応じた発光層材料X1,X2を用意し、マスク部材B1
を介して発光層材料X1を刷り(図3(a))、その上
にマスク部材B2を介して発光層材料X2を刷り(図3
(b))、発光層21,22を重ね印刷している。な
お、前記マスク部材B(図2)を増やすことにより、更
に多くの多色印刷も可能である。
【0024】この実施例によれば、マスク部材B1,B
2に応じた発光形状(前者は斜め網目状形状、後者は
「NS」をデザイン化した形状)で、発光層材料X1,
X2に応じた発光色の発光を得ることができる。なお、
発光層材料X1,X2の何れか一方が蛍光体を含まない
単なる着色インクであっても、少なくとも他方が蛍光体
を含むことにより、本発明の電界発光素子EL(図1)
となるものである。
【0025】
【発明の効果】本発明は、第1の電極と、バインダに蛍
光体と必要に応じて染料あるいは顔料を分散させて使用
者が好みに応じた発光色を得るように調製したインク状
の発光層材料を前記使用者が好みに応じた形状に成膜す
るためのマスク部材を介して簡易印刷機で前記電極の上
に印刷して形成した発光層と、この発光層の上で前記電
極と対向する第2の電極と、を有することを特徴とする
ものであり、その製造方法として、バインダに蛍光体と
必要に応じて染料あるいは顔料を分散させて使用者が好
みに応じた発光色を得るためのインク状の発光層材料を
調製する工程と、前記発光層材料を前記使用者が好みに
応じた形状に成膜するためのマスク部材を製作する工程
と、このマスク部材を介して前記発光層材料を簡易印刷
機で第1の電極の上に印刷して前記使用者が好みに応じ
た発光形状の発光層を得る工程と、この発光層の上で前
記電極と対向するように第2の電極を設ける工程と、を
少なくとも有することを特徴とするものであり、使用者
が好みに応じて任意に発光色を設定することができ、ま
た、前記発光層材料を前記使用者が好みに応じた形状に
成膜するためのマスク部材を介して前記発光層材料を簡
易印刷機で印刷して発光層を得ることにより、使用者が
好みに応じた発光形状を得ることができる。
【0026】更に、発光層材料の塗布や印刷を調節する
ことにより、発光層の厚さを任意として表示に立体感を
生じさせることが可能となる。
【0027】また、家庭に多く普及している簡易印刷機
を用いることにより、簡単に好きな分散型電界発光素子
を製造することができ、例えば光る年賀状や案内ビラ等
のこれまでにない斬新な印刷物として利用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の要部断面図。
【図2】同上実施例の製造方法を示す説明図。
【図3】本発明の他の実施例の製造方法を示す説明図。
【符号の説明】
1a 背面電極(第1の電極) 2 発光層 3 透明電極(第2の電極) A 原図 B マスク部材 C 簡易印刷機 X 発光層材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−171591(JP,A) 特開 昭56−38792(JP,A) 特開 平2−276193(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 33/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電極と、バインダに蛍光体と必要
    に応じて染料あるいは顔料を分散させて使用者が好みに
    応じた発光色を得るように調製したインク状の発光層材
    料を前記使用者が好みに応じた形状に成膜するためのマ
    スク部材を介して簡易印刷機で前記電極の上に印刷して
    形成した発光層と、この発光層の上で前記電極と対向す
    る第2の電極と、を有することを特徴とする分散型電界
    発光素子。
  2. 【請求項2】 バインダに蛍光体と必要に応じて染料あ
    るいは顔料を分散させて使用者が好みに応じた発光色を
    得るためのインク状の発光層材料を調製する工程と、前
    記発光層材料を前記使用者が好みに応じた形状に成膜す
    るためのマスク部材を製作する工程と、このマスク部材
    を介して前記発光層材料を簡易印刷機で第1の電極の上
    に印刷して前記使用者が好みに応じた発光形状の発光層
    を得る工程と、この発光層の上で前記電極と対向するよ
    うに第2の電極を設ける工程と、を少なくとも有するこ
    とを特徴とする分散型電界発光素子の製造方法。
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