JP2795584B2 - 光磁気ディスクドライブ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、カートリッジに収納さ
れた光磁気ディスク等の記録媒体を記録・再生又は消去
等が行われるための所定位置に搬送するローディング装
置を備えた光磁気ディスクドライブ装置に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】光磁気ディスクドライブ装置は、本発明
の説明図である図５に示すように、記録媒体である光磁
気ディスク（以下、ディスクと称する）１ａを収納した
カートリッジ１を所定位置に支持するためのカートリッ
ジ当たりピン大３ａ・３ａ及びカートリッジ当たりピン
小３ｂ・３ｂと、ディスク１ａを保持して回転駆動させ
るスピンドルモータ３ｃと、ディスク１ａに光ビームを
照射する光ピックアップ３ｅと、この光ピックアップ３
ｅをディスク１ａの径方向に移動させるための光ピック
アップ移動機構３ｄとが設けられたベース部３と、ディ
スク１ａに磁界を印加するための磁界発生手段である補
助磁場２と、上記ベース部３と補助磁場２との駆動回路
部材が配設されている回路基板４とを備え、これら各部
材を保護あるいは支持するための外装部５が設けられて
いる。

【０００３】上記カートリッジ１は、図７に示すよう
に、図示しないカートリッジホルダーによって保持され
て、外装部５に設けられた図示しない開口部から装置内
部のほぼ中央に挿入されるようになっており、また、挿
入後は図示しないローディング機構によってベース部３
方向の所定位置まで移動するようになっている。

【０００４】また、補助磁場２は上述したカートリッジ
１の挿入位置より上方に設けられると共に、カートリッ
ジ１の移動に連動するようになっている。

【０００５】そして、回路基板４は装置内の最下部に設
けられており、ベース部３に設けられたスピンドルモー
タ３ｃおよび光ピックアップ３ｅ等と接触しないよう
に、回路部材のうち高さの高いものをカートリッジ１の
挿入のための開口部が設けられている前端部側に設けら
れている。

【０００６】上記ベース部３はカートリッジ１の挿入位
置よりも下方に設けられると共に、カートリッジ１と回
路基板４とが接触しない適切な位置を保てるように所定
位置で固定されている。

【０００７】従来、上記構成の光磁気ディスクドライブ
装置には、カートリッジ１が装置内に挿入された直後、
カートリッジ１、ベース部３、回路基板４等の配置の関
係上、利用されない比較的大きな空隙が生じていた。こ
のような空隙には、例えば図７に示すように、挿入され
たカートリッジ１の上部に生じる空隙６と、挿入された
カートリッジ１の挿入方向前端部に生じる空隙７と、ベ
ース部３と回路基板４との間に生じる空隙８とがある。

【０００８】このため、装置全体の薄型化を図るため
に、例えば回路基板４上に配設されている回路部材のな
かで、高さの高いものを図７に示す光磁気ディスクドラ
イブ装置の上方に生じている空隙６あるいは装置端部に
生じる空隙７等に配置することによって、ベース部３と
回路基板４との間の空隙を少しでも低減させることが考
えられてきた。

【０００９】しかし、上記空隙６に高さの高い回路部材
を横にして配置した場合、たいていの場合、同一平面状
に設けられた補助磁場２の厚みよりも厚くなるので、装
置全体を薄くすることは殆どできない。また、上記空隙
７に高さの高い回路部材を配置した場合、上記空隙８の
分の空間を低減させることができるので、装置全体を薄
くすることはできるが、空隙７に配置された回路部材が
メイン基板である回路基板４から離された状態で設置さ
れるので、これら回路部材間を接続するためのケーブル
等の部材が必要となり装置全体の構成部品点数が多くな
る。従って、これら増加した部品を収めるために装置の
奥行きが大きくなり、かえって装置全体が大型化し、製
造コストが上昇するという問題が生じていた。

【００１０】このため、殆どの場合、図７に示すよう
に、高さの高い回路部材を、スピンドルモータ３ｃや光
ピックアップ３ｅ等のベース部３上に設けられた駆動部
材と近接しないように回路基板４上に設けることで、回
路部材間を接続するためのケーブル等の部材を無くして
装置全体の構成部品点数を少なくした光磁気ディスクド
ライブ装置が用いられている。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】上記の様な光磁気ディ
スクドライブ装置においては、カートリッジ１を装置内
に挿入した状態からディスク１ａの再生等の操作を行う
とき、図８に示すように、カートリッジ１が図示しない
ローディング機構によってベース部３に向かって降下さ
れ、その後、カートリッジ１内のディスク１ａがベース
部３上のスピンドルモータ３ｃによって保持され回転駆
動される。ところが、カートリッジ１を降下させる為に
は、カートリッジ１が回路基板４の回路部材と接触しな
いように、予めベース部３と回路基板４との間に空隙８
を設ける必要があり、また、カートリッジ１がベース部
３に降下する際、カートリッジ１挿入位置付近に新たに
空隙９…が生じる。この空隙９…は装置にとって無駄な
空隙であり、上述した空隙８と同様装置全体の薄型化を
妨げているという問題が生じている。

【００１２】そこで、本発明は、上記問題点を鑑みなさ
れたものであって、その目的は、カートリッジ挿入後、
無駄な空隙を生じるのを防いで、装置の薄型化を促進す
るような光磁気ディスクドライブ装置を提供することに
ある。

【００１３】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の光磁気デ
ィスクドライブ装置は、カートリッジを支持して所定位
置に保持するカートリッジ当たりピンと、カートリッジ
内部の光磁気ディスクを回転駆動するスピンドルモータ
と、該光磁気ディスクに光ビームを照射する光ピックア
ップとが設けられたベース部を有し、該ベース部のカー
トリッジ側とは反対の側に、回路部材の配設された回路
基板が配置された光磁気ディスクドライブ装置におい
て、装置内に挿入されたカートリッジを所定位置に保持
する構成であると共に、上記ベース部に設けられた部材
のうち、カートリッジ当たりピンとスピンドルモータの
みが、所定位置に保持されたカートリッジ側に移動可能
に設けられ、かつ、上記回路部材のうちの嵩高の回路部
材は、上記のスピンドルモータ及び光ピックアップと近
接しない位置に配設され、該嵩高の回路部材と所定位置
に保持された上記カートリッジの下部とが近接すること
を特徴とするものである。

【００１４】請求項２記載の光磁気ディスクドライブ装
置は、カートリッジを支持して所定位置に保持するカー
トリッジ当たりピンと、カートリッジ内部の光磁気ディ
スクを回転駆動するスピンドルモータと、該光磁気ディ
スクに光ビームを照射する光ピックアップとが設けられ
たベース部を有し、該ベース部のカートリッジ側とは反
対の側に、回路部材の配設された回路基板が配置された
光磁気ディスクドライブ装置において、装置内に挿入さ
れたカートリッジを所定位置に保持する構成であると共
に、上記ベース部に設けられた部材のうち、カートリッ
ジ当たりピンとスピンドルモータのみが、所定位置に保
持されたカートリッジ側に移動可能に設けられ、かつ、
上記回路部材のうちの嵩高の回路部材は、上記のスピン
ドルモータ及び光ピックアップと近接しない位置に配設
され、該嵩高の回路部材と所定位置に保持された上記カ
ートリッジの下部とが近接することを特徴とするもので
ある。

【００１５】

【作用】請求項１の構成により、光磁気ディスクに情報
を記録・再生・消去等を行うために、カートリッジを所
定位置に保持してスピンドルモータや光ピックアップ等
の設けられたベース部をカートリッジ方向に移動させる
ことによって、従来のようにカートリッジの移動によっ
て生じる空隙を無くすことができるので、光磁気ディス
クドライブ装置内部の無駄な空隙を無くすことができ、
光磁気ディスクドライブ装置の薄型化を図ることができ
る。

【００１６】請求項２の構成により、ベース部をカート
リッジに対して近接するように保持した場合、カートリ
ッジ挿入時にカートリッジの挿入の妨げになる部材であ
るカートリッジ当たりピンとスピンドルモータのみを降
下させて、カートリッジが所定位置に保持された後、カ
ートリッジ当たりピンとスピンドルモータのみをカート
リッジ方向に押し上げることによって当接させることが
できるので、従来のようにカートリッジを降下させてベ
ース部に当接するときに生じるカートリッジ移動後の空
隙を無くすことができるので、光磁気ディスクドライブ
装置の薄型化を図ることができ、さらに移動する部材が
カートリッジ当たりピンとスピンドルモータのみである
ので、移動に係る装置が大きなものを必要とせず装置の
製造コストを低減させると共に、装置の小型化を図るこ
とができる。

【００１７】

【実施例】〔実施例１〕 本発明の一実施例について図１、図２、図５および図６
に基づいて説明すれば、以下の通りである。

【００１８】本実施例に係る光磁気ディスクドライブ装
置は、図１および図５に示すように、磁界発生手段であ
る補助磁場２と、スピンドルモータ３ｃ等が配設された
ベース部３と、各回路部材が配設された回路基板４と、
これらを囲う外装部５とから構成されている。また、上
記補助磁場２とベース部３との間には、図６に示す光磁
気ディスク（以下、ディスクと称する）１ａを収納した
カートリッジ１が装着されるようになっている。

【００１９】上記の補助磁場２は、カートリッジ１に収
納されているディスク１ａに磁界を印加するためのもの
であり、挿入されたカートリッジ１の上部に設けられる
と共に、カートリッジ１の移動に連動するようになって
いる。また、この補助磁場２は、例えば電磁石からなっ
ており、ディスク１ａに対して磁界を印加する際、電流
の方向を切り替えることによって磁界の方向を切り替え
ている。

【００２０】また、ベース部３は、上記補助磁場２の下
方に設けられており、このベース部３にはディスク１ａ
を保持して回転駆動させるためのスピンドルモータ３ｃ
と、カートリッジ１挿入時に所定位置で保持するための
カートリッジ当たりピン大３ａ・３ａ及びカートリッジ
当たりピン小３ｂ・３ｂと、ディスク１ａに光ビームを
照射するための光ピックアップ３ｅと、この光ピックア
ップ３ｅを駆動させるための光ピックアップ駆動機構３
ｄとが設けられている。さらに、このベース部３はカー
トリッジ１が挿入された後、ディスク１ａに情報を記録
・再生・消去するため、図２に示すように、カートリッ
ジ１方向に移動するようになっている。

【００２１】一方、回路基板４は、上記ベース部３の下
方に設けられており、ベース部３に配設された各部材を
駆動させるための回路部材が配設されている。また、外
装部５は、上記各部材を保護あるいは支持するために全
体を覆うように設けられている。

【００２２】また、カートリッジ１は、図６に示すよう
に、例えば光磁気ディスクドライブ装置に挿入し易いよ
うにガイド用の切り欠き部１ｂが設けられているものが
ある。そして、カートリッジ１は、図５に示すように、
上記外装部５に設けられた図示しない開口部から矢印Ａ
方向に挿入され、図示しないカートリッジホルダーによ
り保持されている。

【００２３】尚、このカートリッジホルダーは、カート
リッジ１が光磁気ディスクドライブ装置に挿入後、この
カートリッジ１を所定位置で保持するようになってい
る。また、カートリッジホルダーには、カートリッジ１
に設けられた図示しないシャッタを開放させるための図
示しないシャッタオープン機構が設けられており、カー
トリッジ１をカートリッジホルダーに装着すると同時に
シャッタが開くようになっている。

【００２４】上記の構成において、光磁気ディスクドラ
イブ装置の動作を図１および図２を参照しながら以下に
説明する。

【００２５】先ず、図１に示すように、カートリッジ１
はカートリッジホルダーに保持されて光磁気ディスクド
ライブ装置内に挿入された後、所定位置で保持され固定
される。このとき、補助磁場２は、補助磁場支持部材に
よりカートリッジ１の挿入の妨げにならない位置、即ち
上方位置で待機している。また、ベース部３は、ベース
部３上に設けられたカートリッジ当たりピン大３ａ・３
ａおよびカートリッジ当たりピン小３ｂ・３ｂ、スピン
ドルモータ３ｃ、光ピックアップ３ｅ、光ピックアップ
駆動機構３ｄ等がカートリッジ１の挿入を妨げない位
置、即ち下方位置で待機している。なお、このベース部
３はカートリッジ１の挿入後、常にカートリッジ１が回
路基板４上に配設された各回路部材と接触しないように
一定位置に保たれて支持されている。

【００２６】次に、カートリッジ１の挿入が完了すれ
ば、図２に示すように、図示しないシフト機構によりベ
ース部３がカートリッジ１に近接するように上方位置に
移動する。そして、カートリッジ１がベース部３上のカ
ートリッジ当たりピン大３ａ・３ａおよびカートリッジ
当たりピン小３ｂ・３ｂによって所定位置に保持される
と共に、ベース部３上のスピンドルモータ３ｃによって
カートリッジ１内のディスク１ａを保持して回転駆動さ
せる。

【００２７】このとき、補助磁場２は、ベース部３の上
方移動にともなってカートリッジ１内のディスク１ａに
磁界を印加するように電流が送られている。

【００２８】以上のように、上記構成の光磁気ディスク
ドライブ装置では、ディスク１ａに情報を記録・再生・
消去するために、所定位置で保持されているカートリッ
ジ１に向かってベース部が移動するので、従来、ディス
ク１ａに情報の記録・再生・消去するために、カートリ
ッジ１をベース部３に向けて降下させるときに生じた空
隙を無くすことができる。また、従来の光磁気ディスク
ドライブ装置において、カートリッジ１と回路基板４に
配設されている回路部材とが接触しないように設けられ
た空隙８がベース部３の移動のための空間となって有効
利用されるようになっているので、光磁気ディスクドラ
イブ装置内部における無駄な空間を無くすことができ
る。また、カートリッジ１を動かさずにベース部３を動
かしているので、カートリッジ１がベース部３に向かっ
て移動したときに生じる空隙９…を無くすことができ
る。

【００２９】従って、従来の図７に示すような光磁気デ
ィスクドライブ装置と比較して、図１および図２に示す
ように、空隙８’の分だけ装置を薄くすることができ
る。また、従来のようにカートリッジ１を降下させるた
めの部材を必要としないので、装置全体の構成部品数の
低減を図ることができ、装置全体の低価格化を招来する
ことができる。

【００３０】〔実施例２〕 本発明の他の実施例について図３ないし図６に基づいて
説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、
前記の実施例の図面に示した部材と同一の機能を有する
部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。

【００３１】本実施例に係る光磁気ディスクドライブ装
置は、図３および図５に示すように、補助磁場２と、ス
ピンドルモータ３ｃ等が配設されたベース部３と、各回
路部材が配設された回路基板４と、これらを囲う外装部
５とから構成されている。また、上記補助磁場２とベー
ス部３との間には、図６に示す光磁気ディスク（以下、
ディスクと称する）１ａを収納したカートリッジ１が装
着されるようになっている。尚、本実施例は、カートリ
ッジ１に特にガイド用切り欠き部１ｂが設けられたもの
に対して用いられるものである。

【００３２】上記ベース部３は、上記補助磁場２の下方
に設けられており、図示しない支持部材によってカート
リッジホルダーを支持するとともに、下部に設けられた
回路基板４上の回路部材と接触しないように、且つ所定
位置に保持されたカートリッジ１に対して近接する位置
に保持されている。そして、ディスク１ａを保持して回
転駆動させるためのスピンドルモータ３ｃと、カートリ
ッジ１挿入時に所定位置で保持するためのカートリッジ
当たりピン大３ａ・３ａとがカートリッジ１に当接する
ようにこのベース部３を介して上下移動可能に設けられ
ている。一方、ディスク１ａに光ビームを照射するため
の光ピックアップ３ｅと、この光ピックアップ３ｅを駆
動させるための光ピックアップ駆動機構３ｄとは、ベー
ス部３に設けられている。

【００３３】一方、回路基板４には、上記ベース部３の
下方に設けられており、ベース部３に配設された各部材
を駆動させるための回路部材が配設されている。また、
外装部５は、上記各部材を保護あるいは支持するために
全体を覆うように設けられている。

【００３４】また、カートリッジ１は、図６に示すよう
に、例えば光磁気ディスクドライブ装置に挿入し易いよ
うにガイド用の切り欠き部１ｂが設けられているものが
ある。そして、カートリッジ１は、図５に示すように、
上記外装部５に設けられた図示しない開口部から矢印Ａ
方向に挿入されており、図示しないカートリッジホルダ
ーにより保持されている。

【００３５】尚、このカートリッジホルダーは、カート
リッジ１が光磁気ディスクドライブ装置に挿入後、カー
トリッジ１を所定位置で保持するようになっている。ま
た、カートリッジホルダーには、カートリッジ１に設け
られた図示しないシャッタを開放させるための図示しな
いシャッタオープン機構が設けられている。即ちカート
リッジ１をカートリッジホルダーに装着するとともにシ
ャッタが開くようになっている。

【００３６】上記の構成において、光磁気ディスクドラ
イブ装置の動作を図３および図４を参照しながら以下に
説明する。

【００３７】先ず、図３に示すように、カートリッジ１
はカートリッジホルダーに保持され光磁気ディスクドラ
イブ装置に挿入される。このとき、補助磁場２は、補助
磁場支持部材によりカートリッジ１の挿入の妨げになら
ない位置、即ち上方位置で待機している。また、ベース
部３に設けられた光ピックアップ３ｄは、カートリッジ
１に設けられた切り欠き部１ｂによって、カートリッジ
１の挿入に際して妨げとならないので通常位置で待機
し、カートリッジ当たりピン大３ａ・３ａおよびスピン
ドルモータ３ｃは、カートリッジ１の挿入の妨げとなる
ので、ベース部３の下方位置で待機している。

【００３８】次に、カートリッジ１の挿入が完了すれ
ば、図４に示すように、ディスクに情報の記録・再生・
消去をするために、所定位置に保持されたベース部３の
下方位置からカートリッジ当たりピン大３ａ・３ａおよ
びスピンドルモータ３ｃのみがカートリッジ１に当接す
るように移動して、スピンドルモータ３ｃによってカー
トリッジ１内のディスク１ａを保持して回転駆動させ
る。

【００３９】このとき、補助磁場２は、カートリッジ当
たりピン大３ａ・３ａおよびスピンドルモータ３ｃの移
動にともなってカートリッジ１内のディスク１ａに磁界
を印加するように電流が送られる。そして、ディスク１
ａ上に情報を記録・再生・消去するために光ピックアッ
プ３ｅから光ビームが照射される。

【００４０】以上のように、上ディスク１ａに情報の記
録・再生・消去をするために、カートリッジ１は所定位
置に保持されたまま、カートリッジ当たりピン大３ａ・
３ａとスピンドルモータ３ｃのみがカートリッジ１方向
に移動するので、従来、ディスク１ａに情報の記録・再
生・消去をするために、カートリッジ１をベース部３に
向けて降下させたときに生じていた空隙を無くすること
ができ、さらに、ベース部３と回路基板４との間に設け
られた空隙８は、スピンドルモータ３ｃの上下移動のた
めに有効利用される。

【００４１】従って、装置内部の無駄な空隙を無くすと
共に、図７に示すような従来の光磁気ディスクドライブ
装置と比較して、図３および図４に示すように、空隙
８’の分だけ装置を薄くすることができる。また、移動
する部材がカートリッジ当たりピンとスピンドルモータ
のみであるので、カートリッジ当たりピンとスピンドル
モータの移動に係る部品点数がベース部の移動に係る部
品点数より少なくて済み装置全体の低価格化を招来する
ことができる。

【００４２】

【発明の効果】本発明の請求項１記載の光磁気ディスク
ドライブ装置は、カートリッジを支持して所定位置に保
持するカートリッジ当たりピンと、カートリッジ内部の
光磁気ディスクを回転駆動するスピンドルモータと、該
光磁気ディスクに光ビームを照射する光ピックアップと
が設けられたベース部を有し、該ベース部のカートリッ
ジ側とは反対の側に、回路部材の配設された回路基板が
配置された光磁気ディスクドライブ装置において、装置
内に挿入されたカートリッジを所定位置に保持する構成
であると共に、上記ベース部が所定位置に保持されたカ
ートリッジ側に移動可能に設けられ、かつ、上記回路部
材のうちの嵩高の回路部材は、上記のスピンドルモータ
及び光ピックアップと近接しない位置に配設され、該嵩
高の回路部材と所定位置に保持された上記カートリッジ
の下部とが近接する構成である。

【００４３】それゆえ、ディスクに情報の記録・再生・
消去をするために、ベース部をカートリッジ方向に移動
させることによって、カートリッジをベース部に向けて
降下させるときに生じていた空隙を無くすることがで
き、さらに、カートリッジを降下させるための部品等を
無くすることができるので、装置の薄型化を可能とする
と共に、装置全体の低価格化を招来することができると
いう効果を奏する。

【００４４】また、請求項２記載の光磁気ディスクドラ
イブ装置は、カートリッジを支持して所定位置に保持す
るカートリッジ当たりピンと、カートリッジ内部の光磁
気ディスクを回転駆動するスピンドルモータと、該光磁
気ディスクに光ビームを照射する光ピックアップとが設
けられたベース部を有し、該ベース部のカートリッジ側
とは反対の側に、回路部材の配設された回路基板が配置
された光磁気ディスクドライブ装置において、装置内に
挿入されたカートリッジを所定位置に保持する構成であ
ると共に、上記ベース部に設けられた部材のうち、カー
トリッジ当たりピンとスピンドルモータのみが、所定位
置に保持されたカートリッジ側に移動可能に設けられ、
かつ、上記回路部材のうちの嵩高の回路部材は、上記の
スピンドルモータ及び光ピックアップと近接しない位置
に配設され、該嵩高の回路部材と所定位置に保持された
上記カートリッジの下部とが近接する構成である。

【００４５】それゆえ、ディスクに情報の記録・再生・
消去をするために、カートリッジ当たりピンとスピンド
ルモータのみをカートリッジ方向に移動させることによ
って、カートリッジをベース部に向けて降下させるとき
に生じていた空隙を無くすることができ、さらに、カー
トリッジを降下させるための部品等を無くすることがで
きるので、装置の薄型化を可能とすると共に、移動する
部材がカートリッジ当たりピンとスピンドルモータのみ
であるので、カートリッジ当たりピンとスピンドルモー
タの移動に係る部品点数がベース部の移動に係る部品点
数より少なくて済み装置全体の低価格化をさらに図るこ
とができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の光磁気ディスクドライブ装
置におけるカートリッジの挿入直後の状態を示す概略側
面図である。

【図２】図１の光磁気ディスクドライブ装置におけるカ
ートリッジがシフトダウンした状態を示す概略側面図で
ある。

【図３】本発明の他の実施例の光磁気ディスクドライブ
装置におけるカートリッジの挿入直後の状態を示す概略
側面図である。

【図４】図３の光磁気ディスクドライブ装置におけるカ
ートリッジがシフトダウンした状態を示す概略側面図で
ある。

【図５】本発明の光磁気ディスクドライブ装置の概略平
面図である。

【図６】光磁気ディスクドライブ装置に使用されるカー
トリッジの斜視図である。

【図７】従来の光磁気ディスクドライブ装置におけるカ
ートリッジの挿入直後の状態を示す概略側面図である。

【図８】図７の光磁気ディスクドライブ装置におけるベ
ース部がシフトアップした状態を示す概略側面図であ
る。

【符号の説明】

１ カートリッジ １ａ ディスク（光磁気ディスク） ２ 補助磁場 ３ ベース部 ３ａ カートリッジ当たりピン大 ３ｂ カートリッジ当たりピン小 ３ｃ スピンドルモータ ３ｅ 光ピックアップ ４ 回路基板

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) G11B 25/04 G11B 17/04 G11B 11/10 G11B 33/12

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】カートリッジを支持して所定位置に保持す
   るカートリッジ当たりピンと、カートリッジ内部の光磁
   気ディスクを回転駆動するスピンドルモータと、該光磁
   気ディスクに光ビームを照射する光ピックアップとが設
   けられたベース部を有し、該ベース部のカートリッジ側
   とは反対の側に、回路部材の配設された回路基板が配置
   された光磁気ディスクドライブ装置において、 装置内に挿入されたカートリッジを所定位置に保持する
   構成であると共に、上記ベース部が所定位置に保持され
   たカートリッジ側に移動可能に設けられ、かつ、上記回
   路部材のうちの嵩高の回路部材は、上記のスピンドルモ
   ータ及び光ピックアップと近接しない位置に配設され、
   該嵩高の回路部材と所定位置に保持された上記カートリ
   ッジの下部とが近接することを特徴とする光磁気ディス
   クドライブ装置。
2. 【請求項２】カートリッジを支持して所定位置に保持す
   るカートリッジ当たりピンと、カートリッジ内部の光磁
   気ディスクを回転駆動するスピンドルモータと、該光磁
   気ディスクに光ビームを照射する光ピックアップとが設
   けられたベース部を有し、該ベース部のカートリッジ側
   とは反対の側に、回路部材の配設された回路基板が配置
   された光磁気ディスクドライブ装置において、 装置内に挿入されたカートリッジを所定位置に保持する
   構成であると共に、上記ベース部に設けられた部材のう
   ち、カートリッジ当たりピンとスピンドルモータのみ
   が、所定位置に保持されたカートリッジ側に移動可能に
   設けられ、かつ、上記回路部材のうちの嵩高の回路部材
   は、上記のスピンドルモータ及び光ピックアップと近接
   しない位置に配設され、該嵩高の回路部材と所定位置に
   保持された上記カートリッジの下部とが近接することを
   特徴とする光磁気ディスクドライブ装置。