JP2793463B2 - カラーセツト選択装置及びその方法並びにカラー選択管理方法 - Google Patents

カラーセツト選択装置及びその方法並びにカラー選択管理方法

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JP2793463B2
JP2793463B2 JP5066019A JP6601993A JP2793463B2 JP 2793463 B2 JP2793463 B2 JP 2793463B2 JP 5066019 A JP5066019 A JP 5066019A JP 6601993 A JP6601993 A JP 6601993A JP 2793463 B2 JP2793463 B2 JP 2793463B2
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  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
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  • Image Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラーセツト選択装置及
びその方法並びにカラー選択管理方法に関し、特に複数
のコンピユータプログラムアプリケーシヨンを表示する
ウインドウ方式の表示においてカラー選択を管理する方
法について、単一の表示画面上のマルチプルウインドウ
ズ環境に表示される、複数のプログラムアプリケーシヨ
ン間のカラー選択及び又は単一のプログラムアプリケー
シヨン内の複数の画像を管理する際に適用して好適なも
のである。
【0002】
【従来の技術】単一のコンピユータ画面上に複数のプロ
グラムアプリケーシヨンを表示するウインドウプログラ
ム又はオペレーテイングシステムは良く知られている。
例えば、UNIX環境で走る X-WINDOWSプログラム、D
OS環境で走るMicrosoft WINDOWS プログラム及びIB
M社のOS/2オペレーテイングシステムなどがある。
特に X-WINDOWSに関して述べれば、オペレータは複数の
カラーテーブルを選択することにより、所与のアプリケ
ーシヨンプログラムが表示画面上でアクテイブであると
きに表示される色を制御することができる。ここに用い
た「アクテイブ」とは、オペレータが現在そのアプリケ
ーシヨンで作業していることを意味する。通常これは、
このアクテイブアプリケーシヨンのウインドウに表示カ
ーソルが存在することによつて示される。
【0003】表示に使用し得る色は実際にカラーテーブ
ルに格納し得る色よりも一段と多い。例えば、赤、緑及
び青の各3原色の輝度を表すために8ビツトバイトを用
いた場合、合計で224通りの色を表示することができ
る。この膨大な数の色の種類を記憶することは実際的で
ないので、通常は表示画面のためのカラーテーブルは 2
56個の記憶位置をもつている。所与のデイスプレイのた
めに、システムは表示できる224通りの色の種類のうち
の 256通りまでをデイスプレイのカラーテーブルにロー
ドする。次にウインドウ管理プログラムは、これらの色
の種類を組み合わせているアプリケーシヨンがアクテイ
ブである間にこのアクテイブテーブルからの色を用いて
画面上にすべてのオブジエクトを表示する。
【0004】第1のアプリケーシヨンから第2のアプリ
ケーシヨンに切り替える時に 256色のアクテイブセツト
が変化すると、画面の色も変化する。これが画面フラツ
シユ効果を生じさせてユーザを悩ませる。すなわち、ユ
ーザは1つのアプリケーシヨンウインドウから次のアプ
リケーシヨンウインドウにカーソルを動かすときに表示
画面の色が変化するのを見ることになる。この画面フラ
ツシユはテクニカラー効果と呼ばれることもある。この
問題はアプリケーシヨンが1つ又は2つ以上のビデオ画
像を用いるときに最も生じ易い。こうした画像は多くの
種類の色を含むので、表示に使用し得る 256種類の色を
すぐに使い果たしてしまう。
【0005】異なるアプリケーシヨンのため又は単一の
アプリケーシヨン内の異なる画像のために複数のカラー
テーブルすなわちカラーマツプを使用することは良く知
られている。またウインドウによつて画素の優先順位を
設定することにより画面上にウインドウをオーバレイで
きるようにすることも良く知られている。ウインドウを
オーバレイして各画素についての正しい色を表示する技
術については米国特許第 4,550,315号、米国特許第 5,0
91,720号及び公告された欧州特許出願第 392,551号に教
示されている。これらの特許又は特許出願のいずれもこ
のテクニカラー効果の問題点を認めておらず、またこの
問題に関する解決策をも示唆していない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はウイン
ドウ方式の表示における画面フラツシユすなわちテクニ
カラー効果を除去又は最小化することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、プロセツサ、メモリ及びデイプレ
イを有し、デイスプレイ上に表示されるカラーセツト1
8、20をメモリ内の共通参照テーブル108で管理す
るコンピユータシステムのウインドウズ環境において、
表示すべきカラーセツトを選択する方法は、共通参照テ
ーブル108内の記憶位置を第1のカラーセツト18に
割り振る第1の割振りステツプと、第1のカラーセツト
18内の各カラーに優先順位を割り当てるステツプと、
共通参照テーブル108内の記憶位置を第2のカラーセ
ツト20に割り振る第2の割振りステツプと、第2のカ
ラーセツト20内のすべてのカラーに記憶位置を割り振
る前に参照テーブル108が一杯になつているか否かを
テストするテストステツプと、第2のカラーセツト20
内のすべてのカラーに記憶位置を割り振る前に参照テー
ブル108が一杯になつていることに応答して、共通参
照テーブル108において第1のカラーセツト18を第
2のカラーセツト20に置き換え、その時最も低い優先
順位を有する第1のカラーセツト18を最初に置き換え
るようにする置換ステツプとを含むようにする。
【0008】また本発明においては、表示カラーテーブ
ル10、デフオルトカラーテーブル12及び表示すべき
カラーをデフオルトカラーテーブル12から表示カラー
テーブル10に転送するウインドウ管理プログラム10
6を有する計算機システムのウインドウ環境において、
カラー選択を管理するウインドウ管理プログラム106
における方法は、デフオルトカラーテーブル12の記憶
位置に基本カラー18を割り振るステツプと、参照テー
ブル12が一杯になるまでデフオルトカラーテーブル1
2の記憶位置に画像カラー20を割り振るステツプと、
すべての画像カラー20にデフオルトカラーテーブル1
2の記憶位置を割り振るまで、デフオルトカラーテーブ
ル12の基本カラー記憶位置及び画像カラー記憶位置を
再割振りするステツプとを含むようにする。
【0009】また本発明においては、プロセツサ、メモ
リ及びデイスプレイを有するコンピユータシステムのウ
インドウズ環境において、デイスプレイ上の1つ又は2
つ以上のウインドウに表示されるカラーセツト18、2
0はメモリ内のカラーテーブル108で管理され、表示
されるべきカラーセツト18、20を選択する装置は、
非画像カラー18のセツトにカラーテーブル108の記
憶位置を割り振る第1の割振り手段と、非画像カラー1
8のセツト内の各カラーに優先順位を割り当てる手段
と、画像カラー20のセツトにカラーテーブル108の
記憶位置を割り振る第2の割振り手段と、すべての画像
カラー20にカラーテーブル108の記憶位置を割り振
る前にカラーテーブル108のすべての記憶位置が一杯
になつているか否かをテストするプロセツサと、すべて
の画像カラー20に記憶位置を割り振る前にカラーテー
ブル108の記憶位置が一杯になつていることに応答し
て、カラーテーブル108において非画像カラー18を
画像カラー20に置き換え、その時最も低い優先順位を
有する非画像カラー18を最初に置き換えるようにする
置換手段とを設けるようにする。
【0010】また本発明においては、プロセツサ、メモ
リ、デイスプレイ、メモリ内の表示カラーテーブル10
及びデフオルトカラーテーブル12並びに表示すべきカ
ラーをデフオルトカラーテーブル12から表示カラーテ
ーブル10に転送するウインドウ管理プログラム106
を有するコンピユータシステムのウインドウ環境におい
て、カラー選択を管理するウインドウ管理プログラムに
おける方法は、デフオルトカラーテーブル12の記憶位
置に基本カラー18を割り振るステツプと、デフオルト
カラーテーブル12が一杯になるまでデフオルトカラー
テーブル12の記憶位置に画像カラー20を割り振るス
テツプと、すべての画像カラー20にデフオルトカラー
テーブル12の記憶位置を割り振るまで、デフオルトカ
ラーテーブル12の基本カラー記憶位置及び画像カラー
記憶位置を再割振りするステツプとを含むようにする。
【0011】
【作用】本発明によれば、上述の問題は、最初に共通カ
ラーテーブル内のカラーテーブル記憶位置を基本カラー
のセツトに割り振り、第2にカラーテーブル記憶位置を
アプリケーシヨン内の画像のための真の画像カラーに割
り振り、及び又はすべての画像カラーをロードする前に
このカラーテーブルが一杯になつたときには画像カラー
及び基本カラーにテーブル記憶位置を再割振りすること
によつて解決される。基本カラーは(1)グラフイツク
ス、(2)ウインドウの背景、境界及びアイコン並びに
(3)高輝度表示に割り当てられた非画像カラーであ
り、これらのカラーをこれ以降それぞれベクトルカラ
ー、インタフエースカラー及び高輝度表示カラーと呼
ぶ。また基本カラーは他のアプリケーシヨンカラーを含
んでも良い。
【0012】共通カラーテーブル内の記憶位置すなわち
スロツトを異なるカラーに再割振りするには幾つかの方
法がある。画像カラーのための割振り方法の1つは、画
像カラーセツトのための縮減したカラーセツトを使用
し、周知の拡散アルゴリズムを用いてこの縮減セツトか
ら画像カラーを再生成するものである。画像カラーを割
り振る他の方法は、ロードされていない画像カラーの代
わりにカラーテーブル内の以前にロードされたカラーの
うちの最も近いカラーを用いるものである。
【0013】上述の画像カラー及び基本カラーの再割振
りがユーザにとつて受け入れ難い場合、アプリケーシヨ
ンを切り替える間又はアプリケーシヨン内の画像を切り
替える間に発生するテクニカラー効果すなわちカラーフ
ラツシユを防ぐことはできないが、テクニカラー効果を
最小化することはできる。この最小化は、基本カラーに
優先順位を割り当て、基本カラーに割り当てられた優先
順位に基づいて新しいカラーテーブル内の基本カラーの
スロツトを画像カラーに再割振りすることによつて達成
される。
【0014】この優先順位は使用するクラスすなわちカ
テゴリによつて割り当てられる。インタフエース(すな
わち背景及び境界)カラーには最も低い優先順位が割り
当てられ、高輝度表示カラーにはその次に高い優先順位
が割り当てられ、ベクトル(すなわちグラフイツクス)
カラーには最も高い優先順位が割り当てられる。通常、
ベクトルカラー又は高輝度表示カラーは画面の画像フイ
ールドに置かれるか又はオーバーレイされるので、ベク
トルカラー及び高輝度表示カラーにはインタフエースカ
ラーよりも高い優先順位が与えられる。他方、インタフ
エースカラーは単に装飾の目的で存在しており、ユーザ
とシステムとの対話に直接影響を与えるものではない。
【0015】好適な実施例においてはクラス内のすべて
のカラーは同じ優先順位を有する。またクラス内のカラ
ーに複数の優先順位を割り当てることもできる。
【0016】優先順位に基づいて再割振りするこの方法
は最も低い優先順位をもつ基本カラーを見い出だすステ
ツプと、そのテーブルスロツト内の基本カラーをロード
されていない画像カラーと置き換えるステツプとを含
む。すべての画像カラーをロードするまでこれらのステ
ツプを反復する。幾つかの基本カラーを置き換えたの
で、オペレータが第1のアプリケーシヨンから第2のア
プリケーシヨンに動かすとき又は同じアプリケーシヨン
内の画像から画像に動かすときに、フラツシユが発生す
ることがある。しかしながら、必要な時にだけ基本カラ
ーを置き換え、かつ最下位の基本カラーを最初に置き換
えるのでこうしたフラツシユは最小限となる。
【0017】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0018】本発明は多数の異なるオペレーテイングシ
ステムの下に種々のコンピユータ上で実行してもよい。
コンピユータは例えばパーソナルコンピユータ、ミニコ
ンピユータ、RISCコンピユータ又はメインフレームコン
ピユータにしてよい。コンピユータは独立型システムで
もよく、例えばローカルエリアネツトワーク若しくは広
域ネツトワークのようなネツトワークの一部又は一段と
大きなテレプロセシンスグシステムの一部でもよい。以
下、例示の目的で、IBM社のRISCシステム/6000コン
ピユータ上で実施するものとして本発明を説明する。ま
た本発明の好適な実施例におけるオペレーテイングシス
テムはAIXであるが、これ以外の異なるオペレーテイ
ングシステム上で本発明を実施し得ることを理解でき
る。
【0019】図1はネツトワークに接続されたRISCシス
テム/6000コンピユータを用いるワークステーシヨン1
01及び102を示す。これらのワークステーシヨンは
例えば中央処理装置、ROM、RAM、1つ又は2つ以
上のシステムバス、キーボード103、マウス及びデイ
スプレイ104などの周知の構成要素を含んでいる。RI
SCシステム/6000コンピユータについてのこれ以上の情
報については、IBMRISC システム/6000 POWERステ
ーシヨン及び POWERサーバ・ハードウエア技術基準−汎
用情報マニユアル(SA 23-2643)、IBM RISC システ
ム/6000 POWERステーシヨン及び POWERサーバ・ハード
ウエア技術基準−オプシヨン及びデバイス(SA 23-264
6)並びにIBM RISC システム/6000ハードウエア技
術基準−7012 POWERステーシヨン及び POWERサーバ(SA
23-2645)を参照。本発明の好適な実施例においては、
ワークステーシヨン上でXウインドウズが走つている。
【0020】図2において中央処理装置105はRAM
を含み、このRAMにはウインドウ管理プログラム10
6、カラーテーブル108及び画像データフレーム11
0が格納されている。中央処理装置はXウインドウズプ
ログラム内のウインドウ管理プログラム106を用いる
ことによつて、アプリケーシヨン画像データ110のた
めのカラーテーブル108を構築する。1つ又は2つ以
上のカラーテーブルが構築されると、ウインドウ管理プ
ログラムは1つのカラーテーブルを選択し、これをマル
チプレクサ111を介して表示アダプタ112内の表示
カラーテーブル10に転送する。
【0021】またCPU105はウインドウ管理プログ
ラムの制御の下に表示アダプタ112内のフレームバツ
フア114のための表示データを構築する。フレームバ
ツフア114はCRT118が画面に表示すべきフレー
ムのデイジタル表現を格納する。フレームバツフア11
4の各画素(表示点)は表示カラーテーブル10内のカ
ラーへの索引を支持する。1つの画素を表示するとき、
その画素の色における赤、緑及び青の輝度を赤、緑及び
青の各ドライバ120に送つてCRT118内の3つの
カラー電子銃を駆動する。
【0022】ユーザは画面ポインタすなわちマウス12
2を用いてCPUと通信し、ウインドウ管理プログラム
と通信する。マウス122はマウスアダプタ124を介
してCPU及びウインドウ管理プログラムに接続され
る。マウス122を用いて画面上のカーソル126を制
御する。Xウインドウズ・ウインドウ管理プログラムに
よつてサポートされるグラフイカルユーザインタフエー
スにより、ユーザはポインタすなわちカーソル126を
画面上の特定の位置にオブジエクトを表しているウイン
ドウ内のアイコン又はウインドウに移動させ、マウスボ
タンのうちの1つを押してユーザのコマンド又は選択を
実行することによつて、「指示及びシユート」すること
ができる。また例えばタツチセンサ、グラフイツクタブ
レツト、トラツクボール又はジヨイステイツクなどの指
示装置を用い、これによりグラフイカルユーザインタフ
エースを介してポインタを操作することができることも
当業者は理解する。
【0023】図3は本発明の好適な実施例において生ず
るデータの流れを示す。CRT118は3つのカラー電
子銃(赤、緑及び青)を有し、これにより画面上に様々
な色を発生させる。表示カラーテーブル10内の各記憶
位置0〜 255は赤、緑及び青の各3原色が8ビツトバイ
トずつになつているので24ビツト含んでいる。従つて各
原色は28 すなわち 256通りの陰影変化すなわち明度変
化を有し、記憶位置「0」における輝度ゼロから記憶位
置「 255」における赤、緑又は青の最大輝度までに亘
る。各原色あたり28 通りの輝度があり原色は3つであ
るので、224通りの色の種類が考えられる。これらの考
えられる色の種類のうちの 256色だけがウインドウ管理
プログラムによつて表示カラーテーブルにロードされ
る。
【0024】ウインドウ管理プログラムは複数のカラー
テーブルのうちの1つからその内容を転送することによ
つて表示カラーテーブル10にロードしてもよい。図3
は3つのカラーテーブルを示し、これらの内容を表示カ
ラーテーブルに転送する。システムのユーザによつてな
される色の選択の複雑さ次第でカラーテーブルの数を幾
つにしてもよい。本発明の好適な実施例においては、カ
ラーフラツシユすなわちテクニカラー効果を除去する目
的はデフオルトカラーテーブル12を用いるときに達成
される。ユーザが他のカラーテーブル(すなわち、第1
のカラーテーブル14、第2のカラーテーブル16等の
ようなカラーテーブル)を作成するような選択をする
と、テクニカラー効果が若干生ずるが、本発明はその効
果を最小にする。
【0025】選択されてテーブル12、14又は16に
ロードされるカラーは基本カラー18及び画像カラー2
0である。基本カラーは常に最初にカラーテーブルにロ
ードされ、その後プログラムはユーザによつてプロモー
トされると画像カラーをロードしようと試みる。各カラ
ーをロードしている間、ウインドウ管理プログラムは同
じカラーが既にロードされているか否かを検査する。そ
のカラーが既にロードされているならば、そのカラーは
テーブルの第2の記憶位置に再度ロードされることはな
い。テーブル12、14又は16のうちの1つにロード
するカラーを選択する方法を図4〜図8のフローチヤー
トに示す。
【0026】図4においてウインドウ管理プログラムは
画像カラーをデフオルトカラーテーブルにロードするこ
とを望んでいるユーザ又はアプリケーシヨンプログラム
に3つの選択項目を与える。アプリケーシヨンプログラ
ムはコマンドによつて選択項目を指定することができる
か又は画面表示メニユによつてユーザに選択項目を表示
することもできる。後者の場合、ユーザはキーボード上
のキーストローク又はマウス制御によつてコマンド又は
選択項目を発生させる。画像カラーについての選択項目
は真のカラーのセツト、縮減したカラーのセツト及び最
も近いカラーのセツトである。判定ブロツク22、24
及び26において、アプリケーシヨン又はユーザによつ
て選択項目が選択され、この選択項目を実施するための
ルーチンにウインドウ管理プログラムを分岐させる。
【0027】真のカラーセツトを選択したとき、このプ
ロセスは図5に分岐する。図5のステツプ28におい
て、画像のための真のカラーセツト内の各カラーをデフ
オルトカラーテーブルにロードする。各カラーがスロツ
トすなわち記憶位置にロードされると、判定ブロツク3
0において、デフオルトカラーテーブルが一杯であるか
否かをテストする。さらに画像カラーをロードすべきで
あるならば、このプロセスは判定ブロツク32からステ
ツプ28に戻つて次のカラーをロードする。すべての画
像カラーがロードされると、このプロセスは判定ブロツ
ク32からステツプ34に進む。ステツプ34におい
て、ウインドウ管理プログラムはデフオルトカラーテー
ブル12の内容を表示テーブル10に転送する。その真
のカラーで画像を表示しているアクテイブアプリケーシ
ヨンと共にウインドウ画面が表示される。
【0028】もちろん、真のカラーセツトが完全にロー
ドされる前にデフオルトカラーテーブルが一杯になり、
このため真のカラーセツトを使用できないことがある。
上述のように、デフオルトカラーテーブルにロードされ
る最初のカラーは基本カラーである。通常、ロードされ
るベクトルカラーの数は16から64、ロードされる高輝度
表示カラーの数は8未満、ロードされるインタフエース
カラーの数は16ないし32である。従つて、現在のアプリ
ケーシヨンの画像がロードされる前に、デフオルトカラ
ーテーブルには既に 100を超えるカラーがその中にロー
ドされていることがある。さらに、他のアプリケーシヨ
ンプログラムがこのデフオルトカラーテーブルにカラー
をロードしていることもある。かくして、デフオルトカ
ラーテーブルには使用できるスロツトが 200を超えると
きもあれば、状況により50未満のスロツトしかないとき
もある。
【0029】真のカラーセツトをロードしている間、判
定ブロツク30においてデフオルトカラーテーブル12
が一杯であると判定されると、このプロセスは分岐し
て、アプリケーシヨン又はユーザに次の選択項目を質問
する。選択項目の採択は予めロードされるか又は選択項
目を選択するユーザ又はオペレータのためにメニユに選
択項目の各例が現れることもある。真のカラーセツトが
失敗した後に選択し得る選択項目は、縮減したカラーの
セツト、最も近いカラーのセツト又は新しいカラーテー
ブルの作成、すなわちデフオルトカラーテーブル12以
外の図3のカラーテーブル14又はテーブル16を作成
することである。それぞれ判定ブロツク36、38及び
40において、次の選択が縮減したカラーセツト、最も
近いカラーセツト及び新しいテーブルの作成のいずれか
であるかをテストする。
【0030】縮減したカラーセツトを選択すると、この
プロセスは判定ブロツク36から図6に分岐する。図6
のステツプ42において、予め定められた縮減したカラ
ーのセツトをデフオルトカラーテーブルにロードしよう
と試みる。判定ブロツク44において、縮減したカラー
セツトが首尾よくロードされたか否かをテストする(図
5の判定ブロツク30及び32と同じ手法で判定ブロツ
ク44を実行することができる)。
【0031】縮減したカラーセツトが首尾よくロードさ
れたとき、このプロセスは判定ブロツク44からステツ
プ46に分岐する。ステツプ46において、ウインドウ
管理プログラムはデフオルトカラーテーブルの内容を表
示テーブル10に転送する。次にステツプ46におい
て、デイザ(dither)すなわちエラー拡散アルゴリズム
を用いて、縮減したカラーセツトから画像カラーを再構
成する。縮減したカラーセツトからカラーを再生成する
デイザアルゴリズムは良く知られている。こうした技術
の1つは、1982年7月発行、「コンピユータグラフイツ
クス」第16巻、第13号、第 297頁〜 307頁、「フレーム
バツフアデイスプレイのためのカラー画像量子化」に述
べられている。カラーが再生成された後、ステツプ48
において、所望の画像を含むアクテイブなアプリケーシ
ヨンウインドウと共にウインドウ画面が表示される。
【0032】縮減したカラーセツトがデフオルトカラー
テーブルに首尾よくロードされなかつたとき、判定ブロ
ツク44における応答は「N0」となり、プロセスは判
定ブロツク50に移動する。判定ブロツク50におい
て、他の縮減したカラーセツトがあるか否かを検査す
る。好適な実施例においては3つの縮減したカラーセツ
トがある。第1のセツトは5種類の赤、9種類の緑及び
5種類の青をすべて組み合せてなる 225種類のカラーを
有する。第2のセツトは7種類の赤、7種類の緑及び3
種類の青をすべて組み合せてなる 147種類のカラーを有
する。最後のセツトは3種類の赤、5種類の緑及び3種
類の青のすべてを組み合せてなる45種類のカラーを有す
る。いずれの場合にも、選択された原色の輝度は等分に
分配される。例えば5種類の緑はその輝度範囲の各端に
おける緑と、輝度範囲全体を等しく分けた3つの緑の陰
影とを加えたものである。
【0033】ステツプ42においては、最初の 225種類
のカラーセツト、第2の 147種類のカラーセツト及び最
後の45種類のカラーセツトというように、予め定めた順
序で縮減したカラーセツトを試みてもよい。また画面上
にメニユを表示して、縮減したカラーセツトの選択につ
いてユーザに質問してもよい。適合する縮減したカラー
セツトがデフオルトカラーテーブルにないとき又はユー
ザがそれ以上の縮減したカラーセツトを試みることを望
まないときは、プロセスは判定ブロツク50から判定ブ
ロツク52に分岐する。
【0034】図6の判定ブロツク52及び判定ブロツク
54において、ユーザ又はアプリケーシヨンプログラム
をテストしてプロセスが最も近いカラーを試みるか又は
デフオルトカラーテーブルに加えて新しいカラーテーブ
ルを作成するか否かを判定する。ユーザがアプリケーシ
ヨン内の画像のために最も近いカラーを用いることを選
択すると、プロセスは判定ブロツク52から図7に分岐
する。
【0035】図7のステツプ56において、基本カラー
をロードした後、デフオルトカラーテーブル内の使用で
きるスロツトに画像のための真のカラーをロードする。
デフオルトカラーテーブルが一杯になつたならば、この
プロセスはステツプ58に進む。ステツプ58におい
て、残つている(ロードされていない)各画像カラーが
既にテーブル内にあるカラーと比較される。次に所望の
画像カラーに最も近いカラーをロードされていない画像
カラーの代わりに用いる。ロードされていないすべての
画像カラーが既にロードされている選択されたカラーと
置き換えられるまで、この比較ステツプ及び置換ステツ
プを反復する。
【0036】好適な実施例のブロツク58における比較
ステツプは、各カラーについての赤、緑及び青の値を3
次元空間内の1点の座標として処理することによつて達
成される。その時2つのカラー間の距離は3次元空間内
の2点間の距離である。画像カラーに対して最も近いカ
ラーは3次元空間内の画像カラーから最も近い距離にあ
る既にロードされたカラーである。
【0037】好適な実施例のブロツク58における置換
ステツプは、画像内の画素についてのカラーアドレスす
なわちカラー索引を変更することによつてなされる。換
言すれば、1つの画素がカラーアドレス「20」を有し、
このカラーをカラーアドレス「90」のカラーに置き換え
るとき、カラーアドレス「20」をもつすべての画素には
代わりにカラーアドレス「90」が与えられる。
【0038】ロードされていない各画像カラーの代わり
に前にロードされたカラーを用いた後、ウインドウ管理
プログラムのステツプ60において、デフオルトカラー
テーブルを表示テーブルに転送する。ステツプ62にお
いて、ウインドウ管理プログラムは画面上にウインドウ
を表示し、アクテイブなアプリケーシヨンウインドウ内
に画像を含む。その後ウインドウ管理プログラム内のカ
ラー管理プロセスは終了する。
【0039】最も近いカラーを用いるこのプロセスは画
像カラーのためのカラーを見い出だし得ないという形で
失敗することはない。すなわち、デフオルトカラーテー
ブルが過度に詰め込まれることはない。この最も近いカ
ラーのプロセスを使用するにあたつての唯一の問題点
は、このカラーの置換をユーザが受け入れることができ
るか否かという点である。
【0040】ユーザ又はアプリケーシヨンプログラムが
真のカラーのプロセス、縮減したカラーのプロセスの使
用に成功しなかつたり又は最も近いカラーのプロセスを
使用しないことを選択すると、唯一の選択はデフオルト
カラーテーブルに加えてカラーテーブルを作成すること
である。カラーテーブルを作成することを選択すると、
デフオルトカラーテーブルを使用しないアプリケーシヨ
ン又は画像にユーザが切り替えるときにフラツシユを生
ずることになる。しかしながら、新しいカラーテーブル
を作成する図8のプロセスはこのフラツシユすなわちテ
クニカラー効果を最小にする。
【0041】図8のステツプ64において、例えば第1
のカラーテーブル14(図1)のような新しいカラーテ
ーブルに記憶空間( 256の記憶位置)を割り振る。ステ
ツプ66において基本カラー、すなわちベクトルカラ
ー、高輝度表示カラー及びインタフエースカラーをロー
ドする。各カラーがロードされると、ステツプ68にお
いて優先順位が割り当てられてこれをカラーと共にロー
ドする。この優先順位はクラスによつて割り当てられ
る。すなわち、すべてのベクトルカラーには最も高い優
先順位が割り当てられ、すべての高輝度表示カラーには
それに次ぐ下位の優先順位が割り当てられ、すべてのイ
ンタフエースカラーには最も低い優先順位が割り当てら
れる。
【0042】ステツプ70において、このプロセスは新
しいカラーテーブルが一杯になるまで、そのカラーテー
ブル内の残つているスロツトを画像カラーに割り当て
る。このプロセスのカラーステツプ72において、残つ
ている(ロードされていない)各画像について、先ず、
最初の基本カラー、すなわち最も低い優先順位を有する
基本カラー(非画像カラー)をテーブル内に見い出だ
す。インタフエースカラーは最も低い優先順位を有する
ので、このプロセスはやつて来る最初のインタフエース
カラーを取る。次にそのスロツト又は記憶位置のインタ
フエースカラーが画像カラーに置き換えられる。すべて
の画像カラーをロードするまでこのプロセスを反復す
る。実際、画像のためのすべての真のカラーを新しいテ
ーブルにロードするまで、先ずインタフエースカラー、
次に高輝度表示カラー、最後にベクトルカラーが置き換
えられる。
【0043】ステツプ74において、ウインドウ管理プ
ログラムが表示カラーテーブルに新しいテーブルを転送
すると、画面上の基本カラーがデフオルトカラーから変
更されたためにこの画面上の基本カラーはフラツシユす
る。しかしながら、基本カラーは必要なときだけ置き換
えられ、最上位の基本カラーは最後に置き換えられるの
で、このフラツシユは最小化される。最上位の基本カラ
ーはベクトルカラー及び強調標示カラーであり、これら
は画像と共に又は画像の上に乗つて現れる。ステツプ7
4の後、このカラー管理プロセスは終了する。
【0044】上述の通り本発明をその最適な実施例に基
づいて図示、説明したが、本発明の精神及び範囲から脱
することなく詳細構成について種々の変更を加えてもよ
い。
【0045】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、まず共通
カラーテーブル内のカラーテーブル記憶位置を基本カラ
ーのセツトに割り振り、次にカラーテーブル記憶位置を
アプリケーシヨン内の画像のための真の画像カラーに割
り振り、すべての画像カラーをロードする前にカラーテ
ーブルが一杯になつたときには画像カラー及び基本カラ
ーに記憶位置を再割振りすることにより、ウインドウ方
式の表示における画面フラツシユすなわちテクニカラー
効果を簡易かつ確実に除去又は最小化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の好適な実施例が実施される演算
システムを示す略線図である。
【図2】図2は図1のRISCシステム/6000ワークステー
シヨンにおいて本発明を実施した状況を示す略線図であ
る。
【図3】図3は本発明の好適な実施例におけるカラーデ
ータの流れを示すブロツク図である。
【図4】図4は本発明における第1レベルの判定ブロツ
クを示すフローチヤートである。
【図5】図5は真のカラーセツトをデフオルトカラーテ
ーブルに加えるプロセスを示すフローチヤートである。
【図6】図6は縮減カラーセツトをデフオルトカラーテ
ーブルに加えるプロセスを示すフローチヤートである。
【図7】図7は最も近いカラーのセツトをデフオルトカ
ラーテーブルに加えるプロセスを示すフローチヤートで
ある。
【図8】図8はデフオルトカラーテーブルの代わりとし
て新しいカラーテーブルを作成するプロセスを示すフロ
ーチヤートである。
【符号の説明】
10……表示カラーテーブル、12……デフオルトカラ
ーテーブル、14……第1のカラーテーブル、16……
第2のカラーテーブル、18……基本カラー、20……
画像カラー、101、102……ワークステーシヨン、
103……キーボード、104……デイスプレイ、10
5……中央処理装置、106……ウインドウ管理プログ
ラム、108……カラーテーブル、110……画像デー
タフレーム、111……マルチプレクサ、112……表
示アダプタ、114……フレームバツフア、118……
CRT、120……赤、緑及び青のドライバ、122…
…マウス、124……マウスアダプタ、126……カー
ソル。
フロントページの続き (72)発明者 ジエラルド・イー・デユーレン アメリカ合衆国、コロラド州80503、ロ ングモント、22番アベニユ、2500番地 (72)発明者 ニール・アール・ピアマン アメリカ合衆国、コロラド州80503、ロ ングモント、コルト・ドライブ 5591番 地 (56)参考文献 特開 平3−119386(JP,A) 特開 昭61−210779(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G09G 5/06,5/14 G06F 3/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロセツサ、メモリ及びデイスプレイを有
    し、上記デイスプレイ上に表示されるカラーセツトをメ
    モリ内の共通参照テーブルで管理するコンピユータシス
    テムのウインドウズ環境において、表示すべきカラーセ
    ツトを選択する方法は、 上記共通参照テーブル内の記憶位置を第1のカラーセツ
    トに割り振る第1の割振りステツプと、 上記第1のカラーセツト内の各カラーに優先順位を割り
    当てるステツプと、 上記共通参照テーブル内の記憶位置を第2のカラーセツ
    トに割り振る第2の割振りステツプと、 上記第2のカラーセツト内のすべてのカラーに記憶位置
    を割り振る前に上記参照テーブルが一杯になつているか
    否かをテストするテストステツプと、 上記第2のカラーセツト内のすべてのカラーに記憶位置
    を割り振る前に上記参照テーブルが一杯になつているこ
    とに応答して、上記共通参照テーブルにおいて上記第1
    のカラーセツトを上記第2のカラーセツトに置き換え、
    その時最も低い優先順位を有する上記第1のカラーセツ
    トを最初に置き換えるようにする置換ステツプとを含む
    ことを特徴とするカラーセツト選択方法。
  2. 【請求項2】プロセツサ、メモリ及びデイスプレイを有
    するコンピユータシステムのウインドウズ環境におい
    て、上記デイスプレイ上の1つ又は2つ以上のウインド
    ウに表示されるカラーセツトはメモリ内のカラーテーブ
    ルで管理され、上記表示されるべきカラーセツトを選択
    する装置は、 非画像カラーのセツトに上記カラーテーブルの記憶位置
    を割り振る第1の割振り手段と、 上記非画像カラーのセツト内の各カラーに優先順位を割
    り当てる手段と、 画像カラーのセツトに上記カラーテーブルの記憶位置を
    割り振る第2の割振り手段と、 すべての画像カラーに上記カラーテーブルの記憶位置を
    割り振る前に上記カラーテーブルのすべての記憶位置が
    一杯になつているか否かをテストする上記プロセツサ
    と、 すべての画像カラーに記憶位置を割り振る前に上記カラ
    ーテーブルの記憶位置が一杯になつていることに応答し
    て、上記カラーテーブルにおいて非画像カラーを画像カ
    ラーに置き換え、その時最も低い優先順位を有する非画
    像カラーを最初に置き換えるようにする置換手段とを具
    えることを特徴とするカラーセツト選択装置。
  3. 【請求項3】上記第2の割振り手段は、 上記カラーテーブルの記憶位置に上記画像カラーのため
    の真のカラーのセツトをロードする手段を具えることを
    特徴とする請求項2に記載のカラーセツト選択装置。
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