JP2793461B2 - 高温移動材料の表面温度測定装置 - Google Patents

高温移動材料の表面温度測定装置

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JP2793461B2
JP2793461B2 JP5014561A JP1456193A JP2793461B2 JP 2793461 B2 JP2793461 B2 JP 2793461B2 JP 5014561 A JP5014561 A JP 5014561A JP 1456193 A JP1456193 A JP 1456193A JP 2793461 B2 JP2793461 B2 JP 2793461B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続鋳造引抜中の鋳片
(スラブ),熱延プロセスでの熱間圧延中の鋼板,厚板な
ど移動する高温の材料の表面温度やその幅方向について
の表面温度分布の測定に用いて好適の高温移動材料の表
面温度測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造プロセスにおいて、鋳造中の鋳
片(スラブ)の温度分布(特に矯正前の温度分布)は、品質
管理上、重要な監視項目であり、鋳片の幅方向の温度分
布を連続的に測定し、且つ、その表面状態を観察するこ
とが望まれている。
【0003】一般に、連続鋳造引抜中の鋳片は0.6〜
2.0m/分程度の速度で移動しているため、その鋳片
の温度や温度分布は非接触式で測定される。接触式で測
温を行なう手段としては、埋込式熱電対法,鋲打ち法な
どがあるが、測定機器が鋳片に付いて移動してしまうた
め、一定位置での連続測定には向かずまた安定性も悪
く、通常、非接触式の測温手段が用いられる。
【0004】非接触式で測温を行なう手段としては、
鋳片からの赤外線を、鋳片に近接させた光ファイバを通
じて単色または2色の放射温度計に導いて測温するもの
や、汎用の放射温度計の前面をエアパージして周辺の
水蒸気や埃等を排除しながら測温するものなど種々あ
る。前述の手段,で鋳片の幅方向の温度分布を検出
する際には汎用の放射温度計の視野が5°〜7°程度と
狭いので、機械的に走査するか、鋳片の幅方向に素子を
並べた赤外線感知型の1次元CCD素子で電子的に走査
するなどの手段をとっている。
【0005】放射温度計で使われている検出波長として
は、0.9〜1.1μm程度がほとんどであるが、これ
は、非接触式の場合、測定対象と測温手段との間にある
水蒸気による吸収を比較的受けにくいことと、中温度域
での検出感度が高いこととによる。
【0006】次に、連続鋳造工程において生産される鋳
片の表面温度を放射温度計測により測定する際の、従来
の具体的な測温手段を図9〜図12により説明する。
に示す手段では、スポット型放射温度計を用いてお
り、鋳片1からの赤外線を、集光レンズ2および光ファ
イバケーブル3を介して変換器4へ送り、この変換器4
から温度出力を得ている。なお、集光レンズ2には、そ
の測定視野を覆いエアパージすることにより測定視野内
の水蒸気、埃等を排除するパージフード5が取り付けら
れている。
【0007】このような図9に示す測温手段では、鋳片
1の表面温度がスポット的に測定されるだけで、放射温
度計の測定視野が限定されるため、鋳片1の表面温度を
その全幅にわたり同時に測定することは不可能である。
【0008】そこで、図10〜図12に示すように、例
えば、一次元(もしくは二次元)CCD素子(ラインセ
ンサ)6を用いて鋳片1の表面温度をその全幅にわたっ
て測定することが行なわれている。図10では、鋳片1
からの赤外線を集光レンズ7により一次元CDD素子6
の測温面上に集光して、一次元CDD素子6による光/
電気信号変換(光電変換)結果を信号処理回路8にて処
理することにより温度出力を得ている。
【0009】また、図11、図12では、基本的には
10に示したものと同様に一次元CCD素子6を用いて
鋳片1の測温を行なっているが、より広い測定視野を得
るために、一次元CCD素子6、集光レンズ7、信号処
理回路8からなる温度測定装置全体を首振り可能にそな
えたもの(図11)や、集光レンズ7の前に回転可能な
反射鏡9を設置したもの(図12)が図示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、連続鋳造工
程において鋳片1の測温を行なう場合、図13(a)、
(b)に示すように、図10〜図12に示すごとく構成
された測温手段を内蔵するボックス10は、連続鋳造機
スタンド11、11間の非常に狭いスペースに設置され
る。そして、ボックス10には、一次元CCD素子6、
集光レンズ7から鋳片1の表面までの測定視野全幅を覆
うパージフード12が取り付けられ、このパージフード
12内にエアを送給し、一次元CCD素子6による測定
視野をエアパージすることにより測定視野内の水蒸気、
埃等が排除されるようになっている。
【0011】しかし、パージフード12は図13
(a)、(b)に示すように、連続鋳造機スタンド1
1、11間の非常に狭いスペースに設置するために極め
て薄い構造となっており、パージフード12の鋳片1側
の開口部12aも、図13、図14に示すように、鋳片
1の引抜方向に対して直交する方向に細長く配置される
ことになる。
【0012】一次元CCD素子6により、鋳片1の幅方
向の表面温度を正確に測定するためには、一次元CCD
素子6の測定視野をパージフード12の開口部12aに
精密にあわせなければならない。一次元CCD素子6の
測定視野とパージフード12の開口部12aとの位置
が、図14に示すようにわずかでもずれ、一次元CCD
素子6の測定視野が、鋳片1の引抜方向と直交する方向
に配置されなくなると、一次元CCD素子6に、鋳片1
の全幅にわたる赤外線が入射できなくなり、図15に示
すように、正確な測定は不可能になってしまう。
【0013】上述のような一次元CCD素子6の精密な
設置は非常に難しく手間のかかるものであり、また、一
次元CCD素子6等は、その使用環境上どうしても冷却
ケース(ボックス10)内に収納せざるを得ず、一旦、ケ
ース内に収納すると一次元CCD素子6の設置角度の確
認を行なうこともできない。
【0014】また、パージフード12については、この
パージフード12が無ければ、冷却水が蒸発して生じる
水蒸気や、現場で発生する埃などの影響で正確な温度測
定ができなくなるために、必須のものであるが、パージ
フード12を設置しても、パージフード12内でのパー
ジエアの流れのアンバランスにより、パージフード12
内に回転流が生じてパージエアがパージフード12の内
部側へ入り込み、水蒸気,埃等の排除を行なえなくなる
場合があった。
【0015】
【0016】
【0017】さらに、引抜中の鋳片は、2次冷却水によ
る水蒸気におおわれており、前述のようにパージフード
を設けてエアパージを行なっていても十分ではない。ま
た、鋳片の表面には、鋳型内の潤滑剤として用いられた
フラックスや表面に発生したスケールが付着している。
一次元CCD素子(一次元ラインセンサ)の測定視野(光
路)中に漂う水蒸気の層は厚くなると、測温対象から放
射される赤外線を吸収し、測定誤差を生じることにな
る。特に、2色温度計の場合、大きな誤差を生じること
がある。また、スケールは鋳片よりも若干浮き上がった
(剥離した)状態にあるため、温度が低くなり負の誤差を
生じる。たとえ、鋳片に固着した1次スケールであって
も(この場合はスケールと鋳片の温度は近似している)、
鋳片とスケールの放射率の差により測定誤差を生じる。
いずれにせよ、何らかの観測値は必ず得られるが前述の
要因により観測値が瞬間的に大きく変動する。
【0018】これに対しては、移動平均化処理などデー
タの平滑化を施すことが行なわれているが、果たして鋳
片表面状態が清浄であるのか測定視野(光路)中に水蒸気
の存在はないのかなどの状況がよくわからないため、2
次冷却水量にフィードバックさせると、時には冷却の過
不足を生じ、鋳片品質に悪影響を与える。平均値として
のデータを得るのであれば、移動平均時間を10〜15
秒程度とすれば、ある程度の精度は確保されている。し
かし、鋳造速度は0.6〜2.0m/分(10〜33mm/
秒)程度のため、100〜500mmの間での温度変化が
わからず、鋳片の温度異常を見逃すことになりかねな
い。
【0019】即ち、測定データの信頼性を上げようとし
て平均値を重視すればミクロ的な観測を行なえず、ミク
ロ的な観測をしようとすればリアルタイムとなりスケー
ルや水蒸気などの外乱の影響を受けやすく、データの信
頼性がなくなってしまうという問題がある。このため、
温度計のデータにより2次冷却水量のフィードバック制
御を行なう場合は少なく、大半は鋳片の凝固冷却モデル
をコンピュータでリアルタイム処理しながらダイナミッ
ク制御を行なっているのが実情である。
【0020】本発明は、このような課題を解決しようと
するもので、一次元ラインセンサの設置位置の校正を現
場において容易に行なえるようにして正確な測温を可能
とするほか、パージフード内のパージエアの流れを改善
して水蒸気や埃等を確実に排除できるようにし、さら
に、測温時に測温対象の表面状態を直接観測可能にして
測温結果の判断に反映できるようにした、高温移動材料
の表面温度測定装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明の高温移動材料の表面温度測
定装置は、パージフードの高温移動材料側の開口部に対
する一次元ラインセンサの測温面の指向方向を遠隔微調
整しうるセンサ位置修正手段をそなえるとともに、前記
パージフード内の前記開口部と前記一次元ラインセンサ
の測温面との間に、前記一次元ラインセンサによる測定
視野全幅にわたって所定温度以上で発光しうる標準光源
をそなえ、前記一次元ラインセンサの校正時には、前記
標準光源を発光させた状態で前記一次元ラインセンサに
よる測温を行ない、前記一次元ラインセンサの位置を、
前記センサ位置修正手段により該測温結果が前記測定視
野全幅にわたって得られる位置に修正することを特徴と
している。
【0022】なお、請求項1における前記記標準光源
を、通電により所定温度以上で発光するカンタル線から
構成し、前記カンタル線の少なくとも一端側に、該カン
タル線の熱伸縮を吸収しうるバネを介設してもよい(請
求項2)。
【0023】請求項3記載の本発明の高温移動材料の表
面温度測定装置は、パージフードの高温移動材料側の開
口部に対する一次元ラインセンサの測温面の指向方向を
遠隔微調整しうるセンサ位置修正手段をそなえるととも
に、前記一次元ラインセンサの校正用熱源を、前記パー
ジフードに対して着脱可能に、且つ、前記パージフード
の開口部に沿って前記高温移動材料の幅方向へ移動可能
にそなえ、前記一次元ラインセンサの校正時には、前記
熱源を前記パージフードに挿着し前記パージフードの開
口部に沿って前記高温移動材料の幅方向へ移動させなが
ら前記一次元ラインセンサによる測温を行ない、前記一
次元ラインセンサの位置を、前記センサ位置修正手段に
より該測温結果が前記測定視野全幅にわたって得られる
位置に修正することを特徴としている。
【0024】請求項4記載の本発明の高温移動材料の表
面温度測定装置は、パージフードの内部を、高温移動材
料の移動方向について3層に仕切り、該パージフードの
中央空間を、前記パージフードの開口部へ連通する一次
元ラインセンサの測定視野空間として用いるとともに、
該測定視野空間をはさむ両空間を、それぞれパージエア
の流通するエア流通空間として用い、前記エア流通空間
のパージエアを、前記パージフードの開口部近傍で前記
測定視野空間に合流させ前記開口部から前記高温移動材
料へ向けて流出させることを特徴としている。
【0025】
【0026】請求項5記載の本発明の高温移動材料の表
面温度測定装置は、高温移動材料の表面を一次元ライン
センサと同一の測定視野全幅にわたって撮像しうる二次
元視覚センサをそなえ、この二次元視覚センサの撮像視
野内における前記高温移動材料の表面にスポット光を照
射する光源がそなえ、該光源による前記高温移動材料の
表面上のスポット光を前記二次元視覚センサにより撮像
することにより前記高温移動材料の表面上のバルジング
量を連続測定できことを特徴としている。
【0027】
【0028】
【作用】上述した請求項1記載の本発明の高温移動材料
の表面温度測定装置では、標準光源を発光させた状態で
一次元ラインセンサによる測温が行なわれ、その測温結
果が一次元ラインセンサの測定視野の全幅にわたって得
られるように、センサ位置修正手段により一次元ライン
センサの位置が修正され、一次元ラインセンサの設置位
置の校正が現場にて行なわれる。標準光源として、通電
により所定温度以上で発光するカンタル線が用いられる
場合には、カンタル線の少なくとも一端側にバネを介設
することで(請求項2)、発光時のカンタル線の熱伸縮が
バネによって吸収される。
【0029】上述した請求項3記載の本発明の高温移動
材料の表面温度測定装置では、熱源をパージフードに挿
着しこのパージフードの開口部に沿って高温移動材料の
幅方向へ移動させながら一次元ラインセンサによる測温
が行なわれ、その測温結果が一次元ラインセンサの測定
視野の全幅にわたって得られるように、センサ位置修正
手段により一次元ラインセンサの位置が修正され、一次
元ラインセンサの設置位置の校正が現場にて行なわれ
る。
【0030】上述した請求項4記載の本発明の高温移動
材料の表面温度測定装置では、測定視野空間をはさむ2
層のエア流通空間から独立にパージエアが流し込まれ、
パージエアの出口つまりパージフードの開口部にできる
だけ近い箇所でパージエアが測定視野空間に合流して混
じり合うようになり、パージフード内でパージエアの回
転流が生じにくくなる。万一、回転流が生じても、従来
のごとくパージエアがパージフード内部へ入り込むこと
はない。
【0031】
【0032】上述した請求項5記載の本発明の高温移動
材料の表面温度測定装置では、二次元視覚センサによ
り、一次元ラインセンサの測定視野全幅にわたる高温移
動材料の表面状態が撮像され、その撮像結果から高温移
動材料の表面状態をリアルタイムで直接観測することが
できるとともに、光源から二次元視覚センサの撮像視野
内における高温移動材料の表面にスポット光を照射し、
そのスポット光を二次元視覚センサにより撮像し、三角
測量法を適用することにより、高温移動材料の表面上の
バルジング量(表面の浮き上がり量)を連続測定するこ
とができる。
【0033】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明すると、図1,図2は本発明の第1実施例としての高
温移動材料の表面温度測定装置を示すもので、図1(a)
はそのパージフードを模式的に示す縦断面図、図1(b)
はその一次元CCDカメラおよび位置修正機構を模式的
に示す斜視図、図2はその一次元CCDカメラの位置校
正時に最適位置設置状態になった場合の測温結果を示す
グラフである。
【0034】本実施例でも、連続鋳造引抜中の鋳片を被
測温対象である高温移動材料とし、図1(b)に示すよう
に、鋳片の表面温度および幅方向表面温度分布を非接触
で測定する一次元ラインセンサとしては、複数のCCD
素子〔例えばMOS型ダイオードアレイ素子(光電変換
素子)〕13aからなり電子走査にて鋳片の幅方向の熱
放射エネルギを計測し電気信号に変換する一次元CCD
カメラ13が用いられている。
【0035】また、従来と同様に、図1(a)に示すよう
に、一次元CCDカメラ13には、その測温面から鋳片
の表面までの測定視野を覆うとともに一次元CCDカメ
ラ13の測定視野をエアパージすることによりその測定
視野内の水蒸気,埃等を排除するパージフード14が取
り付けられている。
【0036】そして、本実施例では、図1(b)に示すよ
うに、一次元CCDカメラ13には、パージフード14
の鋳片側の開口部(集光窓)12aに対する一次元CCD
カメラ13の測温面の指向方向〔平行方向(x軸方向)の
位置およびθ軸回転方向の角度〕を遠隔微調整しうる位
置修正機構(センサ位置修正手段)が付設されている。
【0037】さらに、本実施例では、図1(a)に示すよ
うに、パージフード14内の開口部14aと一次元CC
Dカメラ13の測温面との間に、通電により一次元CC
Dカメラ13による測定視野全幅にわたって所定温度以
上で発光するカンタル線(カンタル電気抵抗材料;N
i,Cr等の合金)16が標準光源としてそなえられて
いる。また、カンタル線16の一端側(図中右側)に、カ
ンタル線16の熱伸縮を吸収しうるバネ17が介設され
ている。なお、カンタル線16の両端は、通電時の短絡
を防ぐために、回転可能な碍子18,18により案内・
支持されている。
【0038】ここで、カンタル線16は、一次元CCD
カメラ13の位置校正時に通電されて発光するものであ
る。一次元CCDカメラ13により測温しながら位置校
正を行なうためには、この一次元CCDカメラ13が感
知できる600〜1100℃の赤外線を発光する必要が
あるが、カンタル線16の最高使用発熱温度が1375
℃までであるので、十分にその目的(即ち均一な高温発
光)を通電により実現することができる。
【0039】また、カンタル線16は、一次元CCDカ
メラ13の測定視野を横切るので、取外し可能な構造に
して必要な時(位置校正時)のみ設置して使用してもよい
が、常時設置構造の方が使用上便利である。常時設置す
る場合、カンタル線16の分だけ視野面積が小さくなる
が、位置校正時にカンタル線16を設置したまま校正を
行なうことで、その面積減少の影響をなくすことができ
る。ただし、視野面積に対し、発光面積が小さい分、カ
ンタル線16の使用時は少なくとも一次元CCDカメラ
13が感知できる温度600℃をクリアするために、9
00〜1000℃程度までカンタル線16を加熱する必
要があるが、いずれにしろその加熱温度は、前述したカ
ンタル線16の最高使用発熱温度以下であり、所望の加
熱温度を得る上で問題はない。
【0040】上述の構成により、本発明の第1実施例で
は、温度計である一次元CCDカメラ13の測定視野の
位置校正を行なう際には、まず、カンタル線16に通電
し、このカンタル線16を900〜1000℃程度で発
光させた状態で、一次元CCDカメラ13による測温を
行なう。
【0041】そして、その一次元CCDカメラ13によ
る測温結果が、図2に示すごとく一次元CCDカメラ1
3の測定視野の全幅にわたって得られるように、位置修
正機構15により遠隔操作で一次元CCDカメラ13の
位置〔平行方向(x軸方向)の位置およびθ軸回転方向の
角度〕を修正し、一次元CCDカメラ13の設置位置の
校正が現場にて行なわれる。
【0042】このとき、カンタル線16は通電に伴う発
熱によって伸びることになるが、このカンタル線16の
伸縮は、カンタル線16の一端側に介設したバネ17に
より吸収される。
【0043】このように、本発明の第1実施例によれ
ば、一次元CCDカメラ13の設置位置の校正が現場に
て容易に実施可能となり、正確な測温が可能になり、そ
の測温結果を鋳片製造上重要な操業データとして活用す
ることにより、高品質鋳片の安定生産を実現できるので
ある。
【0044】次に、図3〜図6により本発明の第2実施
例としての高温移動材料の表面温度測定装置について説
明すると、図3はそのパージフードの断面図、図4はそ
のパージフードの正面図、図5はその校正用熱源をパー
ジフードに挿着した状態を示す正面図、図6はその校正
用熱源をパージフードに挿着した状態を示す側面図であ
る。なお、本実施例においても、第1実施例と同様に、
一次元ラインセンサとして一次元CCDカメラ(図1の
符号13参照)を用いるとともに、この一次元CCDカ
メラの測温面の指向方向を遠隔微調整しうる位置修正機
構(図1の符号15)がそなえられているが、ここでは図
示を省略している。
【0045】そして、この第2実施例でも、図3,図4
に示すように、一次元CCDカメラにはその測定視野を
エアパージすることにより測定視野内の水蒸気,埃等を
排除するパージフード19が取り付けられているが、本
実施例では、パージフード19の内部が、仕切り板2
0,21により鋳片の移動方向について3層に仕切ら
れ、パージフード19の中央空間が、パージフード19
の開口部19aへ連通する一次元CCDカメラの測定視
野空間22として用いられるとともに、この測定視野空
間22をはさむ両空間が、それぞれパージエアの流通す
るエア流通空間23,24として用いられ、パージフー
ド19の外板が絞られることにより、エア流通空間2
3,24のパージエアが、パージフード19の開口部1
9a近傍で測定視野空間22に合流し開口部19aから
鋳片へ向けて流出するようになっている。
【0046】さらに、本実施例では、図3〜図6に示す
ように、開口部19a近傍のパージフード19の両側外
板には、開口部19aの長手方向に平行にレール部2
5,25がそれぞれ形成されている。このレール部2
5,25に沿って、一次元CCDカメラの校正用熱源2
6が、パージフード19に対して着脱可能に、且つ、鋳
片の幅方向へ移動可能にそなえられる。
【0047】校正用熱源26は、黒鉛ルツボ28を有す
る黒体炉27からなり、この黒体炉27には、黒鉛ルツ
ボ28を一次元CCDカメラの測定視野内に露出させる
ための開口部27aが形成されている。また、校正用熱
源26の上部側には、レール部25,25にそれぞれ嵌
まり込んで回転しうる左右一対のローラ29a,29a
と、各ローラ29a,29aに対向しパージフード19
の下面に当接しながら回転しうる左右一対のローラ29
b,29bとが設けられるとともに、各ローラ29b,
29bの前後には、校正用熱源26の揺れを防止すべ
く、パージフード19の下面に当接しながら回転しうる
支持ローラ30,30が設けられている。
【0048】上述の構成により、本発明の第2実施例で
は、一次元CCDカメラにより測温中には、測定視野空
間22をはさむ2層のエア流通空間23,24から独立
にパージエアが流し込まれ、パージフード19の外板の
絞りにより、パージエアの出口つまりパージフード19
の開口部19aにできるだけ近い箇所でパージエアが測
定視野空間22に合流して幅方向に均一に混じり合う。
【0049】これにより、パージフード19の内部でパ
ージエアが開口部19aに近い箇所でぶつかり合うた
め、パージフード19内でパージエアの回転流が生じに
くくなり、万一、回転流が生じても、従来のごとくパー
ジエアがパージフード19内部へ入り込むことはない。
【0050】従って、パージフード19内のパージエア
の流れが改善され水蒸気や埃等が確実に排除できるとと
もに、中間の層である測定視野空間22には、外部から
エアが流れ込まず、一次元CCDカメラを含むセンサ部
分の汚れを確実に防止できる利点がある。
【0051】一方、本発明の第2実施例では、温度計で
ある一次元CCDカメラの測定視野の位置校正を行なう
際には、まず、パージフード19の開口部19aに形成
されたレール部25,25にローラ29a,29aを嵌
め込むことにより、校正用熱源26をパージフード19
に挿着し、ローラ29a,29b,30を回転させパー
ジフード19の開口部19aに沿って鋳片の幅方向へ移
動させながら、一次元ラインセンサによる測温を行な
う。
【0052】このように校正用熱源26をパージフード
19に挿着すると、黒体炉27の開口部27aから黒鉛
ルツボ28が一次元CCDカメラの測定視野内に露出し
た状態となり、この状態で黒鉛ルツボ28からの赤外線
を一次元CCDカメラにて測定し、第1実施例と同様
に、一次元CCDカメラによる測温結果が、図2に示す
ごとく一次元CCDカメラの測定視野の全幅にわたって
得られるように、位置修正機構(図1の符号15参照)に
より遠隔操作で一次元CCDカメラの位置〔平行方向
(x軸方向)の位置およびθ軸回転方向の角度〕を修正す
る。
【0053】これにより、一次元CCDカメラの設置位
置の校正が現場にて容易に行なわれ、第1実施例と同様
に、正確な測温が可能になり、その測温結果を鋳片製造
上重要な操業データとして活用することにより、高品質
鋳片の安定生産を実現できる。
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】次に、図7、図8により本発明の第3実施
としての高温移動材料の表面温度測定装置について説
明すると、図7はその構成を示すブロック図、図8はそ
のバルジング量算出手段を説明するための模式図であ
る。なお、本実施例においても、第1実施例と同様に、
一次元ラインセンサとして一次元CCDカメラ13を用
いるとともに、この一次元CCDカメラ13には、その
測温面から鋳片の表面までの測定視野を覆うとともに一
次元CCDカメラ13の測定視野をエアパージすること
によりその測定視野内の水蒸気、埃等を除去するパージ
フード14が取り付けられている。
【0064】ここで、本発明が解決しようとする課題に
おいても説明した通り、一次元CCDカメラ13の光路
(測定視野)中の水蒸気やスケールの影響を受けている赤
外線からのみ温度を測定する限り、信号処理を施しても
鋳片1の表面性状や水蒸気の状態を知ることには限界が
ある。このような課題を解決するには、別の手段で鋳片
1の表面状態や測定視野内の状態を直接観測する必要が
ある。測温対象が移動する鋳片1であること、また、測
温対象に幅方向の広がりがあることを考慮すると、IT
Vなどで鋳片1の表面を直接リアルタイムで観測し、そ
の動きから鋳片1の表面性状を判断する必要がある。
【0065】測温に用いている一次元ラインセンサであ
る一次元CCDカメラ13の信号を時系列的に重ねても
同じ効果が期待できるように考えられるが、測温用のカ
メラ13では1.0μm付近の波長を利用しているた
め、表面観察には不向きである。表面観察には、可視光
などもっと波長の短い方が適し、リアルタイムに鋳片1
の表面の動きを観察するには、通常の2次元視覚センサ
であるビディコンやCCD素子を用いることが最適であ
る。
【0066】そこで、この第3実施例では、図7に示す
ように、測温用の一次元ラインセンサとしての一次元C
CDカメラ13には、鋳片1の表面を一次元CCDカメ
ラ13と同一の測定視野全幅にわたって撮像しうる二次
元視覚センサ36が並設されている。特に、本実施例で
は、鋳片1の全幅が大きい場合の装置が示されており、
その全幅に応じて、鋳片1の幅方向に、一次元CCDカ
メラ13および二次元視覚センサ36が2組そなえら
れ、各組ごとにパージフード14が取り付けられてい
る。
【0067】一次元CCDカメラ13は、例えば102
4素子のMOS型CCD素子を使用したものであり、二
次元視覚センサ36は、例えばCCD素子を用いたCC
Dカメラとして構成され、ズーム調整、ピント調整、光
軸調整、首振りを遠隔操作によって行なえるようになっ
ている。また、図7には図示しないが、図8に示すよう
に、二次元視覚センサ36には、例えば出力2mWのヘ
リウム−ネオン(He−Ne)レーザ光源37が並設さ
れている。このHe−Neレーザ光源37は、二次元視
覚センサ36の撮像視野内における鋳片1の表面にスポ
ット光を照射するもので、その光源37からのレーザ光
は、モータ駆動されるミラー38を介して、鋳片1の表
面上の適当な幅方向位置に照射されるようになってい
る。
【0068】さて、一次元CCDカメラ13からの信号
は、コントローラ39を介して温度表示用CRT40に
送られ、一次元CCDカメラ13による測温結果がCR
T40上に表示されるようになっている。また、二次元
視覚センサ36からの信号は、コントローラ39を介し
て表面観察用モニタ(ITV)41に送られ、二次元視覚
センサ36による撮像結果がモニタ41上に表示される
ようになっている。なお、CRT40およびモニタ41
は、オペレイティング・ルームにおいて並設されてい
る。なお、42はCRT40上に表示された測温結果を
印刷するためのプリンタである。
【0069】上述の構成により、本発明の第3実施例
は、二次元視覚センサ36により、一次元CCDカメラ
13の測定視野全幅にわたる鋳片1の表面状態が撮像さ
れ、その撮像結果から鋳片1の表面性状をリアルタイム
で直接かつ確実にモニタ41にて観測することができ
る。
【0070】もし、鋳片1の表面がモニタ41上で鮮明
に見えていれば、パージフード14内の水蒸気や埃等は
問題のない程度であり、また、鋳片1の表面にスケール
が付着していれば、そのスケールは鋳片1の移動に伴い
一定の速度で移動することになり、モニタ41上の目視
で極めて容易に判断することができる。
【0071】CRT40上の一次元CCDカメラ13に
よる測温結果だけを見ていると、鋳片1の温度が実際に
低下したり不均一になっているのか、あるいは、スケー
ルの生成や水蒸気の溜りによる温度低下であるのかは、
全く判断することができないが、二次元視覚センサ36
による撮像結果をモニタ41で観察することにより、前
述のように水蒸気や埃の状態さらにスケールの状態を判
断でき、一次元CCDカメラ13の測温データの検証を
容易に行なうことができ、測温時に鋳片1の表面状態を
直接観測可能にして測温結果の判断に反映できるのであ
る。
【0072】なお、モニタ41上に表示された二次元視
覚センサ36による撮像データを、画像処理装置に接続
・入力し、撮像結果を自動判定するように構成してもよ
い。また、二次元視覚センサ36による撮像結果に基づ
いて検証された測温結果は、例えば2次元冷却制御用プ
ロセスコンピュータへ送られ、鋳片1の温度を冷却制御
するためのダイナミック冷却コントローラでのフィード
バックデータとして用いられる。
【0073】一方、図8に示すように、二次元視覚セン
サ36の側方にはHe−Neレーザ光源37がそなえら
れており、遠隔操作でミラー38を駆動して鋳片1の幅
方向にスポット光をスキャン照射できるようになってい
る。このレーザ光のスポットは1000℃前後の赤熱状
態の鋳片1上でも明瞭に観察することができる。
【0074】この鋳片1の表面上に照射されたスポット
光を二次元視覚センサ36により撮像し、レーザ光の照
射角度θと画像上のスポットの位置とから一般的な三角
測量法により鋳片1と二次元視覚センサ36との距離x
を測定することができる。つまり、図8に示すように、
二次元視覚センサ36とミラー38との間隔aは既知で
あるから、距離xはa/tanθとして得ることができ
る。ここで、距離分解能は、2mm程度であるため、鋳
片1の表面上のバルジング量(表面の浮き上がり量)を
連続測定することができる。
【0075】He−Neレーザ光源37からのレーザ光
の波長は、6328オングストロームであり、一般の画
像処理装置では赤熱状態の鋳片1上のレーザスポットは
識別が困難であるが、モニタ41上に写った画像上では
レーザ光(赤)と鋳片(黄)との色調の差により目視で十
分に識別することができる。また、このレーザスポット
は、温度検出用の一次元CCDカメラ13には何の影響
も及ぼさない。これは、一次元CCDカメラ13の検出
波長は例えば0.95μmで、レーザ光の波長は例えば
0.6328μmで、全く波長が異なるからである。
【0076】なお、上記実施例では、高温移動材料が連
続鋳造抜中の鋳片1である場合について説明したが、本
発明はこれに限定されるものではない。
【0077】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の高温移動
材料の表面温度測定装置(請求項1〜3)によれば、標準
光源を発光させた状態で、もしくは、熱源を高温移動材
料の幅方向へ移動させながら一次元ラインセンサによる
測温を行ない、その測温結果が一次元ラインセンサの測
定視野の全幅にわたって得られるように、センサ位置修
正手段により一次元ラインセンサの位置を修正すること
で、一次元ラインセンサの設置位置の校正が現場にて行
なわれ、極めて正確な測温を実現できる。
【0078】また、測定視野空間をはさむ2層のエア流
通空間から独立にパージエアを流し込み、パージフード
の開口部にできるだけ近い箇所でパージエアを測定視野
空間に合流させることにより(請求項4)、パージフード
内でパージエアの回転流が生じにくくなり、パージフー
ド内のパージエアの流れが改善され、水蒸気や埃等を確
実に排除できる。
【0079】
【0080】さらに、請求項5では、二次元視覚センサ
にて一次元ラインセンサの測定視野全幅にわたる高温移
動材料の表面状態を撮像することにより、その撮像結果
から高温移動材料の表面状態をリアルタイムで直接観測
し、その表面状態を測温結果の判断に反映することで、
測温結果の検証を行なうことができ、さらに、光源から
二次元視覚センサの撮像視野内における高温移動材料の
表面にスポット光を照射し、そのスポット光を二次元視
覚センサにより撮像し、三角測量法を適用すれば、高温
移動材料の表面上のバルジング量(表面の浮き上がり
量)を連続測定できる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例としての高温移動材料の表
面温度測定装置を示すもので、図1(a)はそのパージ
フードを模式的に示す縦断面図、図1(b)はその一次
元CCDカメラおよび位置修正機構を模式的に示す斜視
図である。
【図2】第1実施例の一次元CCDカメラの位置校正時
に最適位置設置状態になった場合の測温結果を示すグラ
フである。
【図3】本発明の第2実施例としての高温移動材料の表
面温度測定装置のパージフードの断面図である。
【図4】第2実施例のパージフードの正面図である。
【図5】第2実施例の校正用熱源をパージフードに挿着
した状態を示す正面図である。
【図6】第2実施例の校正用熱源をパージフードに挿着
した状態を示す側面図である。
【図7】本発明の第3実施例としての高温移動材料の表
面温度測定装置の構成を示すブロック図である。
【図8】第3実施例におけるバルジング量算出手段を説
明するための模式図である。
【図9】スポット型放射温度計を用いた従来の測温手段
を模式的に示す斜視図である。
【図10】一次元CCD素子を用いた従来の測温手段を
模式的に示す正面図である。
【図11】一次元CCD素子に首振り機構を適用した従
来の測温手段を模式的に示す正面図である。
【図12】一次元CCD素子にミラー回転機構を適用し
た従来の測温手段を模式的に示す正面図である。
【図13】連続鋳造工程における測温手段およびパージ
フードの設置状態を示すもので、(a)はその設置部分
を示す正面図、(b)はその設置部分を示す側面図であ
る。
【図14】一次元CCD素子の測定視野とパージフード
の開口部とがずれた状態を示す模式図である。
【図15】一次元CCD素子の測定視野とパージフード
の開口部とがずれた場合の測温結果を正常な場合と比較
して示すグラフである。
【符号の説明】 1 鋳片(高温移動材料) 13 一次元CCDカメラ(一次元ラインセンサ) 13a CCD素子(アレイ素子) 14 パージフード 14a 開口部 15 位置修正機構(センサ位置修正手段) 16 カンタル線(標準光源) 17 バネ 18 碍子 19 パージフード 19a 開口部 20、21 仕切り板 22 測定視野空間 23、24 エア流通空間 25 レール部 26 校正用熱源 27 黒体炉 27a 開口部 28 黒鉛ルツボ 29a、29b ローラ30 支持ローラ 36 二次元視覚センサ 37 ヘリウム−ネオンレーザ光源 38 ミラー 39 コントローラ 40 温度表示用CRT 41 表面観察用モニタ 42 プリンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−134524(JP,A) 特開 昭62−51381(JP,A) 実開 昭58−49236(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01J 5/10 G01J 5/02 G01J 5/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光電変換素子からなるアレイ素子
    をそなえ、該アレイ素子の各光電変換素子を順次切り換
    えて前記アレイ素子を走査駆動することにより、高温移
    動材料の表面温度および該高温移動材料の幅方向表面温
    度分布を前記アレイ素子にて非接触で測定する一次元ラ
    インセンサと、 前記一次元ラインセンサの測温面から前記高温移動材料
    の表面までの測定視野全幅を覆うとともに、前記一次元
    ラインセンサの測定視野をエアパージすることにより該
    測定視野内の水蒸気、埃等を除去するパージフードとを
    そなえてなる高温移動材料の表面温度測定装置におい
    て、 前記パージフードの前記高温移動材料側の開口部に対す
    る前記一次元ラインセンサの測温面の指向方向を遠隔微
    調整しうるセンサ位置修正手段がそなえられるととも
    に、 前記パージフード内の前記開口部と前記一次元ラインセ
    ンサの測温面との間に、前記一次元ラインセンサによる
    測定視野全幅にわたって所定温度以上で発光しうる標準
    光源がそなえられ、 前記一次元ラインセンサの校正時には、前記標準光源を
    発光させた状態で前記一次元ラインセンサによる測温を
    行ない、前記一次元ラインセンサの位置を、前記センサ
    位置修正手段により該測温結果が前記測定視野全幅にわ
    たって得られる位置に修正することを特徴とする高温移
    動材料の表面温度測定装置。
  2. 【請求項2】 前記標準光源が、通電により所定温度以
    上で発光するカンタル線から校正され、前記カンタル線
    の少なくとも一端側に、該カンタル線の熱伸縮を吸収し
    うるバネが介設されていることを特徴とする請求項1記
    載の高温移動材料の表面温度測定装置。
  3. 【請求項3】 複数の光電変換素子からなるアレイ素子
    をそなえ、該アレイ素子の各光電変換素子を順次切り換
    えて前記アレイ素子を走査駆動することにより、高温移
    動材料の表面温度および該高温移動材料の幅方向表面温
    度分布を前記アレイ素子にて非接触で測定する一次元ラ
    インセンサと、 前記一次元ラインセンサの測温面から前記高温移動材料
    の表面までの測定視野全幅を覆うとともに、前記一次元
    ラインセンサの測定視野をエアパージすることにより該
    測定視野内の水蒸気、埃等を除去するパージフードとを
    そなえてなる高温移動材料の表面温度測定装置におい
    て、 前記パージフードの前記高温移動材料側の開口部に対す
    る前記一次元ラインセンサの測温面の指向方向を遠隔微
    調整しうるセンサ位置修正手段がそなえられるととも
    に、 前記一次元ラインセンサの校正用熱源が、前記パージフ
    ードに対して着脱可能に、且つ、前記パージフードの開
    口部に沿って前記高温移動材料の幅方向へ移動可能にそ
    なえられ、 前記一次元ラインセンサの校正時には、前記熱源を前記
    パージフードに挿着し前記パージフードの開口部に沿っ
    て前記高温移動材料の幅方向へ移動させながら前記一次
    元ラインセンサによる測温を行ない、前記一次元ライン
    センサの位置を、前記センサ位置修正手段により該測温
    結果が前記測定視野全幅にわたって得られる位置に修正
    することを特徴とする高温移動材料の表面温度測定装
    置。
  4. 【請求項4】 複数の光電変換素子からなるアレイ素子
    をそなえ、該アレイ素子の各光電変換素子を順次切り換
    えて前記アレイ素子を走査駆動することにより、高温移
    動材料の表面温度および該高温移動材料の幅方向表面温
    度分布を前記アレイ素子にて非接触で測定する一次元ラ
    インセンサと、 前記一次元ラインセンサの測温面から前記高温移動材料
    の表面までの測定視野全幅を覆うとともに、前記一次元
    ラインセンサの測定視野をエアパージすることにより該
    測定視野内の水蒸気、埃等を除去するパージフードとを
    そなえてなる高温移動材料の表面温度測定装置におい
    て、 前記パージフードの内部が、前記高温移動材料の移動方
    向について3層に仕切られ、該パージフードの中央空間
    が、前記パージフードの開口部へ連通する前記一次元ラ
    インセンサの測定視野空間として用いられるとともに、
    該測定視野空間をはさむ両空間が、それぞれパージエア
    の流通するエア流通空間として用いられ、前記エア流通
    空間のパージエアが、前記パージフードの開口部近傍で
    前記測定視野空間に合流し前記開口部から前記高温移動
    材料へ向けて流出することを特徴とする高温移動材料の
    表面温度測定装置。
  5. 【請求項5】 複数の光電変換素子からなるアレイ素子
    をそなえ、該アレイ 素子の各光電変換素子を順次切り換
    えて前記アレイ素子を走査駆動することにより、高温移
    動材料の表面温度および該高温移動材料の幅方向表面温
    度分布を前記アレイ素子にて非接触で測定する一次元ラ
    インセンサと、 前記一次元ラインセンサの測温面から前記高温移動材料
    の表面までの測定視野全幅を覆うとともに、前記一次元
    ラインセンサの測定視野をエアパージすることにより該
    測定視野内の水蒸気、埃等を除去するパージフードとを
    そなえてなる高温移動材料の表面温度測定装置におい
    て、 前記高温移動材料の表面を前記一次元ラインセンサと同
    一の測定視野全幅にわたって撮像しうる二次元視覚セン
    サがそなえられ、 この二次元視覚センサの撮像視野内における前記高温移
    動材料の表面にスポット光を照射する光源がそなえら
    れ、該光源による前記高温移動材料の表面上のスポット
    光を前記二次元視覚センサにより撮像することにより前
    記高温移動材料の表面上のバルジング量を連続測定する
    ことを特徴とする高温移動材料の表面温度測定装置。
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