JP2793021B2 - 貯蔵庫のスイッチ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （イ） 産業上の利用分野 本発明は、冷蔵庫等の庫内灯や庫内フアン等のオン、
オフ制御に利用される貯蔵庫のスイッチ装置に関する。

（ロ） 従来の技術 本発明に先行する実開昭61−136297号公報に記載され
従来のスイッチ装置では、貯蔵室扉にリードスイッチと
バイアスマグネットを配置すると共に、貯蔵庫本体に操
作マグネットを配置し、この操作マグネットが貯蔵室扉
の閉塞時に前記バイアスマグネットに接近してバイアス
磁力を弱めることで前記リードスイッチをオフさせるよ
うに構成している。

しかしながらこの種従来のスイッチ装置では、前記バ
イアスマグネットと前記操作マグネットとの２個のマグ
ネットを設けた分だけコストアップする等の欠点があ
る。

（ハ） 発明が解決しようとする課題 本発明は前述の欠点を解消し、１個のマグネットを使
用するだけで動作の確実な貯蔵庫のスイッチ装置を提供
するものである。

（ニ） 課題を解決するための手段 本発明は、貯蔵庫本体にリードスイッチを収納し、該
リードスイッチを、貯蔵室扉の開閉動作に連動するマグ
ネットによりオン、オフしてなるものにおいて、 前記マグネットを、前記貯蔵庫本体に収納して前記リ
ードスイッチに対する接近位置又は離間位置に移動可能
に構成すると共に、 前記貯蔵室扉の閉塞時に前記マグネットに近接する箇
所に、磁性板を配設し、 該磁性板と前記マグネットの間の吸引力によって、前
記マグネットを移動させてなるものである。

（ホ） 作用 本発明によれば、貯蔵室扉が閉塞するとマグネットは
磁性板との間の吸引力によって移動してリードスイッチ
を磁力変化により切換えるようになる。また、前記マグ
ネットは、前記リードスイッチと共に貯蔵庫本体に収納
されているため前記リードスイッチの近傍で移動してそ
の磁力変化を強力にリードスイッチに作用できるように
なり、従って、１個のマグネットだけでリードスイッチ
は確実に切換えられるようになる。

（ヘ） 実施例 次に本発明の一実施例について説明する。

第１図において、（１）は貯蔵庫で、具体的には冷蔵
庫で構成されている。（２）は冷凍室扉で、その一側部
（３）にて貯蔵庫本体（１）に回動自在に枢支されてい
る。（４）は貯蔵室扉で、その一側部（５）にて貯蔵庫
本体（１）に回動自在に枢支されている。

第２図において、（６）は前記貯蔵庫本体（１）の内
部に配設された内箱で、その外側（７）に断熱材（図示
しない）が充填されると共にその内側に貯蔵室（８）を
画成している。（９）は前記貯蔵室扉（４）の裏面に配
設された扉パネルで、貯蔵室扉（４）の開閉操作方向
（矢印Ａで示す方向）と平行に後方パネル部（9a）を突
出している。（10）は貯蔵庫本体（１）に収納したリー
ドスイッチで、ユニット枠（11）の内部に固定し、この
ユニット枠（11）と共に貯蔵庫本体（１）に組み込んで
ある。（12）（13）はリードスイッチ（10）に接続した
リード線である。（14）は前記リードスイッチ（10）と
共に貯蔵庫本体（１）に収納したマグネットで、前記リ
ードスイッチ（10）に対して接近する位置（P1）又は離
間する位置（P2）に選択的に移動できるように構成して
ある。（15）は前記後方パネル部（9a）の裏面に添設し
た鉄板等からなる磁性板で、前記貯蔵室扉（４）の閉塞
時に前記マグネット（14）に近接する箇所に配設してあ
る。

第３図に示すように、前記マグネット（14）は、その
下端部（16）で前記ユニット枠（11）に回動自在に枢支
すると共に、このマグネット（14）の重心をリードスイ
ッチ（10）に対して接近する方向に偏倚させることによ
り、通常状態においては前記接近位置（P2）に傾倒して
いる。

第４図に示すように、前記リード線（12）（13）は、
前記ユニット枠（11）から導出して、前記貯蔵室（８）
の庫内灯及び冷気供給ファン等（いずれも図示しない）
に接続してある。尚、前記庫内灯は貯蔵室扉（４）が閉
じたときにリードスイッチ（10）がオフ、前記冷気供給
ファンは貯蔵室扉（４）が閉じたときにリードスイッチ
（10）がオンするように構成してある。

前記貯蔵庫のスイッチ装置では、貯蔵室扉（４）の開
閉状態においては、マグネット（14）は自重によりリー
ドスイッチ（10）に対する接近位置（P2）に傾倒してこ
のリードスイッチ（10）をマグネット磁力によりオン状
態に維持するようになる。また貯蔵室扉（４）が閉塞さ
れた場合には、マグネット（14）は磁性板（15）との間
の吸引力によって前記離間位置（P1）に吸引保持される
ことでリードスイッチ（10）に対する磁力が減少方向に
変化してこのリードスイッチ（10）をオフ状態に切換え
るようになる。また前記マグネット（14）は、前記リー
ドスイッチ（10）と共に貯蔵庫本体（１）に収納されて
いるため前記リードスイッチ（10）の近傍で移動してそ
の磁力変化を強力にリードスイッチ（10）に作用できる
ようになり、従って、１個のマグネット（14）だけで確
実にリードスイッチ（10）は切換えられるようになる。

（ト） 発明の効果 本発明は以上のように構成したから、マグネットは磁
性板との間の吸引力によって移動してリードスイッチを
磁力変化により切換えることができ、且つ前記マグネッ
トは前記リードスイッチと共に貯蔵庫本体に収納されて
いるため前記リードスイッチの近傍で移動してその磁力
変化を強力にリードスイッチに作用できるようになり、
従って、１個のマグネットを設けるだけで動作の確実な
貯蔵庫のスイッチ装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係るスイッチ装置を備えた
貯蔵庫の斜視図、第２図は第１図におけるＡ−Ａ線断面
図、第３図は第２図におけるＢ−Ｂ線断面図、第４図は
本発明の一実施例の背面図である。 （１）……貯蔵庫本体、（４）……貯蔵室扉、（10）…
…リードスイッチ、（14）……マグネット、（15）……
磁性板、（P1）……離間位置、（P2）……接近位置。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】貯蔵庫本体にリードスイッチを収納し、該
   リードスイッチを、貯蔵室扉の開閉動作に連動するマグ
   ネットによりオン、オフしてなるものにおいて、 前記マグネットを、前記貯蔵庫本体に収納して前記リー
   ドスイッチに対する接近位置又は離間位置に移動可能に
   構成すると共に、 前記貯蔵室扉の閉塞時に前記マグネットに近接する箇所
   に、磁性板を配設し、 該磁性板と前記マグネットの間の吸引力によって、前記
   マグネットを移動させてなることを特徴とする貯蔵庫の
   スイッチ装置。