JP2791973B2 - 茶園寒冷紗巻取展開装置 - Google Patents

茶園寒冷紗巻取展開装置

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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/22Improving land use; Improving water use or availability; Controlling erosion

Landscapes

  • Protection Of Plants (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、茶園にかける寒冷
紗の巻取および展開に好適な茶園寒冷紗巻取展開装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】茶園では、防風、防霜、遮光等のため
に、茶木の畝毎に寒冷紗をかける。従来は、この寒冷紗
の展開あるいは巻き取りは、すべて人手により行われて
いた。すなわち、畝の両側に人を配し、寒冷紗ロールを
転がしながら展開し、巻き取り時には、同様に転がしな
がら巻き取っていた。一方、マルチング栽培における被
覆シートの巻き取りには、耕耘機等を動力源とした機械
的な巻取装置(特開昭61−104726号、特開昭6
1−104727号公報)が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、幅1.
8m、長さ50mもの茶園用の寒冷紗は、乾燥時で約5
kg、雨天時には15〜20kgにもなり、とりわけそ
の巻き取り作業は重労働であった。特に、雨水をふくん
だ寒冷紗は重くて形くずれし易く、巻き取り作業は極め
て非効率的であった。また、マルチング栽培の被覆シー
ト巻取機のような大型の耕耘機を、茶園の寒冷紗の巻き
取りに転用することは実際上不可能といってもよい。
【0004】本発明は、上記のごとき問題点を解決した
もので、簡便でかつ作業性のよい茶園寒冷紗巻取展開装
置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成した本発
明の茶園寒冷紗巻取展開装置は、巻き芯の一端に回転自
在に把握部を取り付け、他端に回転軸を着脱自在に係合
し、回転軸を携帯式原動機に減速機を介して接続し、減
速機及び原動機のアクセルレバーを、回転軸が貫通した
保護板に固定したことを特徴としている。
【0006】本発明の茶園寒冷紗巻取展開装置は、寒冷
紗展開時には、必要に応じて巻き芯の一方の回転軸を抜
き取り、両端に把握部を回転自在に取り付けて使用する
こともできる。また、巻き芯に寒冷紗の係止ピンを突設
し、寒冷紗の巻き始め端を固定するのが望ましい。携帯
式原動機には、背負い式の草刈機用原動機を使用するの
が簡便である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、以
下図面に従って詳述する。図1において、巻き芯1は、
寒冷紗(図示せず)の幅と略等しいか長めの中空管から
なり、硬質のビニルパイプ等が好適である。巻き芯1の
一端には、把握部2を回転自在に取り付ける。取付は、
図5に示すように、巻き芯1の端部に継ぎ手3を溶接
し、継ぎ手3の他端小径突出部を把握部に内設されたベ
アリングで、回転自在に支承する。14、14aは端縁
である。巻き芯1の他端は、回転軸4に着脱自在に嵌装
されている。この回転軸4には、図1及び図4に示すよ
うに、係合突起4aが設けられている。装着時には、巻
き芯1の端部に設けられた切り欠き部にこの突起4aが
係合して、巻き芯1に回転軸4の回転を伝達する。また
巻き芯1には、長手方向に沿って任意の間隔をおき、寒
冷紗の巻き始め端部を係止する頭付きピン5を突設して
おくと便利である。回転軸4は、保護板6に固定された
減速機7に連結されている。減速機7は、フレキシブル
駆動ケーブル12を介して携帯式の原動機10に接続さ
れている。一方、原動機10のアクセルレバー11は、
図3に示すように、減速機7の上部に固定板8を介して
固定されており、原動機10にアクセルワイヤー9で連
結されている。このアクセルレバー11は、巻き芯1の
他方の側の把握部の役目もしている。携帯用の原動機1
0には、草刈り機用の背負い式原動機の駆動ケーブルと
アクセルワイヤーを差し替えて使用するのが、バッテリ
ー式等に比べ長時間運転できて好ましい。低速の原動機
を使用する場合は、減速機に代えて増速機を使用するこ
ともできる。
【0008】なお、巻き芯1と回転軸4は、着脱自在に
構成されているので、寒冷紗展開時には回転軸4を取り
外し、図2に示すように、巻き芯1の両端に把握部2、
2aを継ぎ手3、3aを介して回転自在に取り付けて、
動力を使わずに使用することもできる。
【0009】前記のように構成された本発明の茶園寒冷
紗巻取展開装置は、以下のごとく作動して、茶園の寒冷
紗を巻き取りあるいは展開する。茶園の畝の両側に作業
員を配し、一人が草刈り機の原動機10を背負い、アク
セルレバー11を握り、相方が把握部2を握り、両者で
巻き芯1を持ち上げて、寒冷紗の巻き始め端をピン5に
係止する。アクセルレバーを操作して、巻き芯1の回転
速度を調節しながら歩き、寒冷紗を巻き取っていく。原
動機10として市販の草刈り機を使用する場合は、減速
機で1/50〜1/70程度まで減速し、巻き芯1の回
転速度を50〜150回転/分程度に調節して巻き取る
のが、作業者の歩行速度との関係で望ましい。一方、本
装置で巻き取った寒冷紗ロールを展開する場合には、動
力を用いてもよいが、通常は回転軸4を外して、巻き芯
1の両端に把握部2,2aを取り付け、作業者が両側か
ら把握部2を持って、押し進むだけで十分である。
【0010】
【発明の効果】本発明の茶園寒冷紗巻取展開装置は、以
下の利点を有し、茶園の寒冷紗のみならず、防風ネッ
ト、路地栽培用のビニルシートの巻き取りあるいは展開
などにも適用できる。
【0011】 携帯式原動機10を用いて、寒冷紗を
巻き芯1に巻き取ることにより、巻き取り労力が軽減さ
れる。特に雨水等により湿った寒冷紗の巻き取りにおい
て、その効果は顕著である。
【0012】 巻き取り速度は、手巻きに比べて半分
程度ですみ効率的である。50mの寒冷紗の場合で、略
1〜2分程度である。
【0013】 巻き取られた寒冷紗ロールには、回転
軸4を外した巻き芯1が通っているので、ロールの取
扱、運搬、格納が容易である。特に雨水を吸った寒冷紗
は、水平においたままでは水が切れず、重くて形くずれ
し易く取り扱いにくいが、巻き芯1があるので垂直に立
てることができ、ロールのままで容易に水切り、乾燥で
きる。
【0014】 背負い式草刈り機の動力を使用する
と、車輪やキャタピラーの付いた台車を用いなくても良
いので、傾斜地の多いどんな茶園でも利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる茶園寒冷紗巻取展開装置の一例
を示す上面図である。
【図2】本発明に係わる茶園寒冷紗巻取展開装置の展開
時に使用する形態の一例を示す上面図である。
【図3】本発明に係わる茶園寒冷紗巻取展開装置の減速
機及びアクセルレバーの固定構造を示す一部拡大側面図
である。
【図4】本発明に係わる茶園寒冷紗巻取展開装置の巻き
芯と回転軸の係合構造を示す一部断面拡大正面図であ
る。
【図5】本発明に係わる茶園寒冷紗巻取展開装置の巻き
芯と把握部の回転連結構造を示す一部断面拡大正面図で
ある。
【符号の説明】
1 巻き芯 2、2a 把握部 3、3a 継ぎ手 4 回転軸 4a 突起 5 ピン 6 保護板 7 減速機 8 固定板 9 アクセルワイヤー 10 原動機 11 アクセルレバー 12 駆動ケーブル 13 ベアリング 14 端縁

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻き芯(1)の一端に回転自在に把握部
    (2)を取り付け、他端に回転軸(4)を着脱自在に係
    合し、回転軸(4)を携帯式原動機(10)に減速機
    (7)を介して接続し、減速機(7)及び原動機(1
    0)のアクセルレバー(11)を、回転軸(4)が貫通
    した保護板(6)に固定してなる茶園寒冷紗巻取展開装
    置。
  2. 【請求項2】 巻き芯(1)の一端の回転軸(4)に代
    えて把握部(2a)を回転自在に取り付けてなる請求項
    1記載の茶園寒冷紗巻取展開装置。
  3. 【請求項3】 巻き芯(1)が寒冷紗の係止ピン(5)
    を備え、かつ原動機(10)が背負い式の草刈機用原動
    機である請求項1記載の茶園寒冷紗巻取展開装置。
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JP5019895B2 (ja) * 2007-02-01 2012-09-05 株式会社タカキタ ロールベール解体装置
JP2013230131A (ja) * 2012-05-02 2013-11-14 Terada Seisakusho Co Ltd 寒冷紗巻取り軸の寒冷紗係止機構

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