JP2791538B2 - 画像縮小方法および画像処理装置 - Google Patents

画像縮小方法および画像処理装置

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JP2791538B2 JP5338400A JP33840093A JP2791538B2 JP 2791538 B2 JP2791538 B2 JP 2791538B2 JP 5338400 A JP5338400 A JP 5338400A JP 33840093 A JP33840093 A JP 33840093A JP 2791538 B2 JP2791538 B2 JP 2791538B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パーソナルコンピュー
タやワークステーション、DTP(Desk TopPublishing)
、ワードプロセッサ、CAD(Computer Aided Design)
などの分野における、テキストや図、写真などが混在
する書類などの高解像度のカラー画像を、縮小処理して
ディスプレ上に表示する画像縮小方法および画像処理装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の画像処理装置について説明
する。従来の画像処理装置の画像の縮小方式として、画
素の間引きによる縮小方法が知られている。この方式
は、縮小後の画像の画素数になるように、原画像からX
軸方向、Y軸方向に関して均等に画素を間引いて、縮小
された画像を生成する方法である。また、投影法と呼ば
れる画像の縮小方式も一般的に知られている。この方式
は、縮小後の画像のそれぞれの画素に対応する原画像に
おける領域を求め、その領域内の画素に、その領域にお
ける面積の重み計算を施して、縮小後のそれぞれの画素
を生成する縮小方法である。しかし、投影法は、計算の
負荷が大きく、特に、縮小率が整数分の1倍でない場合
には、縮小後の画像の画素に対応する原画像における領
域の境界が、原画像の画素境界と一致しないため、画素
の重み付け計算の負荷はさらに大きくなる。したがっ
て、投影法を用いた縮小処理は、縮小率が整数分の1場
合にのみ行われる場合が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
画素の間引きによる縮小方式を用いた技術では、テキス
ト入った書類などの画像を縮小すると、テキストを認識
するのに重要な画素までが失われ、テキストが認識でき
ない場合があり、縮小後の画像が見にくいという課題を
有していた。また、上記の投影法による縮小方式を用い
た技術では、縮小後の画素を求める際の画素の重み付け
計算の負荷が大きく、高速な処理ができないという課題
を有していた。さらに投影法では、画素の重み付け計算
によって、新しい値の画素が生成される場合があり、デ
ィスプレ上に表示できる色の数に制限がある場合、同一
の原画像を縮小率を変えてディスプレ上に同時に表示し
ようとすると、色の数を越えて、表示できない場合があ
るという課題を有していた。
【0004】本発明は、上記従来技術の課題を解決する
もので、縮小後の画像のテキスト部分が見やすく、縮小
処理における計算の負荷が小さく、高速な画像縮小処理
を行うことのできる画像縮小方法および画像処理装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載の画像縮小方法では、原画像
(1画素がiビット(iは任意の自然数)のデータによ
って表されるデジタル画像)に縮小処理を施す前に、原
画像のヒストグラムを求め、その後に、縮小後の画像の
それぞれの画素に対応する原画像における領域の画素の
中から最もヒストグラムの値が小さい画素データをそれ
ぞれ選択して縮小後の画素とする。
【0006】請求項2記載の画像処理装置は、画像デー
タを蓄積する蓄積手段と、画像データを処理する中央処
理装置と、前記中央処理装置の動作を制御する制御デー
タを蓄積する蓄積手段と、画像データを表示する画像表
示手段とを備え、前記中央処理装置が原画像(1画素が
iビット(iは任意の自然数)のデータによって表され
るデジタル画像)のヒストグラムを求め、その後に、前
記中央処理装置が縮小後の画像のそれぞれの画素に対応
する原画像における領域の画素の中から最もヒストグラ
ムの値が小さい画素データをそれぞれ選択して縮小後の
画素とすることにより縮小後の画像を生成して、前記画
像表示手段上に表示する。
【0007】請求項3記載の画像処理装置は、画像デー
タを蓄積する蓄積手段と、画像データを処理する中央処
理装置と、前記中央処理装置の動作を制御する制御デー
タを蓄積する蓄積手段と、画像データを表示する画像表
示手段とを備え、X軸方向の画素数がNX(NXは任意
の自然数)、Y軸方向の画素数がNY(NYは任意の自
然数)の矩形の原画像(1画素がiビット(iは任意の
自然数)のデータによって表されるデジタル画像)を、
X軸方向の画素数がMX(MXはMX≦NXを満たす任
意の自然数)、Y軸方向の画素数がMY(MYはMY≦
NYを満たす任意の自然数)の矩形の画像(1画素がi
ビットのデータによって表されるデジタル画像)に縮小
して前記画像表示手段上に表示する場合、前記中央処理
装置が原画像のヒストグラムを求め、その後に、縮小後
の画像のそれぞれの画素に対応する原画像における領域
の画素が占める画素領域のY軸方向の画素数がPY(P
YはNYをMYで割った場合の整数の商)であるか、ま
たはPY+1であるか、さらに、X軸方向の画素数がP
X(PXはNXをMXで割った場合の整数の商)である
か、またはPX+1であるかを前記中央処理装置が判定
し、縮小後の画像の画素に対応する原画像における領域
の画素を求め、その求めた画素の中から最もヒストグラ
ムの値が小さい画素データをそれぞれ選択して縮小後の
画素とすることにより縮小後の画像を生成して、前記画
像表示手段上に表示する。
【0008】請求項4記載の画像処理装置は、画像デー
タを蓄積する蓄積手段と、画像データを処理する中央処
理装置と、前記中央処理装置の動作を制御する制御デー
タを蓄積する蓄積手段と、画像データを表示する画像表
示手段とを備え、同一の原画像(1画素がiビット(i
は任意の自然数)のデータによって表されるデジタル画
像)を縮小してN(Nは2以上の自然数)個の画像を前
記画像表示手段上に表示する場合、前記中央処理装置が
原画像のヒストグラムを求め、その後に、前記中央処理
装置が縮小後の画像のそれぞれの画素に対応する原画像
における領域の画素の中から最もヒストグラムの値が小
さい画素データをそれぞれ選択して縮小後の画素とする
ことにより縮小後の画像を生成して、前記画像表示手段
上に1個目の画像を表示し、2個目からN個目の画像の
表示では、原画像のヒストグラムは求めず、1個目の画
像の表示をする時に求めたヒストグラムを用いて、前記
中央処理装置が縮小後の画像のそれぞれの画素に対応す
る原画像における領域の画素の中から最もヒストグラム
の値が小さい画素データをそれぞれ選択して縮小後の画
素とすることにより縮小後の画像を生成して、前記画像
表示手段上に表示する。
【0009】請求項5記載の画像処理装置は、画像デー
タを蓄積する蓄積手段と、画像データを処理する中央処
理装置と、前記中央処理装置の動作を制御する制御デー
タを蓄積する蓄積手段と、画像データを表示する画像表
示手段とを備え、X軸方向の画素数がNX(NXは任意
の自然数)、Y軸方向の画素数がNY(NYは任意の自
然数)の矩形の原画像(1画素がiビット(iは任意の
自然数)のデータによって表されるデジタル画像)を、
X軸方向の画素数がMX(MXはMX≦NXを満たす任
意の自然数)、Y軸方向の画素数がMY(MYはMY≦
NYを満たす任意の自然数)の矩形の画像(1画素がi
ビットのデータによって表されるデジタル画像)と、X
軸方向の画素数がLX(LXはLX≦NXを満たす任意
の自然数)、Y軸方向の画素数がLY(LYはLY≦N
Yを満たす任意の自然数)の矩形の画像(1画素がiビ
ットのデータによって表されるデジタル画像)に縮小し
て前記画像表示手段上に表示する場合、前記中央処理装
置が原画像のヒストグラムを求め、その後に、縮小後の
画像のそれぞれの画素に対応する原画像における領域の
画素が占める画素領域のY軸方向の画素数がPYM (P
M はNYをMYで割った場合の整数の商)であるか、
またはPYM +1であるか、さらに、X軸方向の画素数
がPXM (PXM はNXをMXで割った場合の整数の
商)であるか、またはPXM +1であるかを前記中央処
理装置が判定し、縮小後の画像の画素に対応する原画像
における領域の画素を求め、その求めた画素の中から最
もヒストグラムの値が小さい画素データをそれぞれ選択
して縮小後の画素とすることにより縮小後の画像を生成
して、前記画像表示手段上にX軸方向の画素数がMX、
Y軸方向の画素数がMYの矩形の画像を表示し、次に、
縮小後の画像のそれぞれの画素に対応する原画像におけ
る領域の画素が占める画素領域のY軸方向の画素数がP
L (PYL はNYをLYで割った場合の整数の商)で
あるか、またはPY L +1であるか、さらに、X軸方向
の画素数がPXL (PXL はNXをLXで割った場合の
整数の商)であるか、またはPXL +1であるかを前記
中央処理装置が判定し、縮小後の画像の画素に対応する
原画像における領域の画素を求め、その求めた画素の中
から最もヒストグラムの値が小さい画素データをそれぞ
れ選択して縮小後の画素とすることにより縮小後の画像
を生成して、前記画像表示手段上にX軸方向の画素数が
LX、Y軸方向の画素数がLYの矩形の画像を表示す
る。
【0010】請求項6記載の画像縮小方法は、原画像
(1画素がiビット(iは任意の自然数)のデータによ
って表されるデジタル画像)に縮小処理を施す前に、原
画像のヒストグラムを求め、最もヒストグラムの値が大
きい画素データを原画像のバックグラウンド画素データ
とし、縮小後の画像のそれぞれの画素に対応する原画像
における領域の画素の中から、それぞれバックグラウン
ド画素データ以外の画素データを優先的に1つ選択して
縮小後の画素とする。
【0011】請求項7記載の画像縮小方法は、原画像
(1画素がiビット(iは任意の自然数)のデータによ
って表されるデジタル画像)に縮小処理を施す前に、原
画像の外側の部分の画像のヒストグラムを求め、最もヒ
ストグラムの値が大きい画素データを原画像のバックグ
ラウンド画素データとし、縮小後の画像のそれぞれの画
素に対応する原画像における領域の画素の中から、それ
ぞれバックグラウンド画素データ以外の画素データを優
先的に1つ選択して縮小後の画素とする。
【0012】請求項8記載の画像処理装置は、画像デー
タを蓄積する蓄積手段と、画像データを処理する中央処
理装置と、前記中央処理装置の動作を制御する制御デー
タを蓄積する蓄積手段と、画像データを表示する画像表
示手段とを備え、前記中央処理装置が原画像(1画素が
iビット(iは任意の自然数)のデータによって表され
るデジタル画像)の外側の部分の画像のヒストグラムを
求め、最もヒストグラムの値が大きい画素データを原画
像のバックグラウンド画素データとし、その後に、前記
中央処理装置が縮小後の画像のそれぞれの画素に対応す
る原画像における領域の画素の中から、それぞれバック
グラウンド画素データ以外の画素データを優先的に1つ
選択して縮小後の画素とすることにより縮小後の画像を
生成して、前記画像表示手段上に表示する。
【0013】請求項9記載の画像処理装置は、画像デー
タを蓄積する蓄積手段と、画像データを処理する中央処
理装置と、前記中央処理装置の動作を制御する制御デー
タを蓄積する蓄積手段と、画像データを表示する画像表
示手段とを備え、X軸方向の画素数がNX(NXは任意
の自然数)、Y軸方向の画素数がNY(NYは任意の自
然数)の矩形の原画像(1画素がiビット(iは任意の
自然数)のデータによって表されるデジタル画像)を、
X軸方向の画素数がMX(MXはMX≦NXを満たす任
意の自然数)、Y軸方向の画素数がMY(MYはMY≦
NYを満たす任意の自然数)の矩形の画像(1画素がi
ビットのデータによって表されるデジタル画像)に縮小
して前記画像表示手段上に表示する場合、前記中央処理
装置が原画像の外側の部分の画像のヒストグラムを求
め、最もヒストグラムの値が大きい画素データを原画像
のバックグラウンド画素データとし、その後に、縮小後
の画像のそれぞれの画素に対応する原画像における領域
の画素が占める画素領域のY軸方向の画素数がPY(P
YはNYをMYで割った場合の整数の商)であるか、ま
たはPY+1であるか、さらに、X軸方向の画素数がP
X(PXはNXをMXで割った場合の整数の商)である
か、またはPX+1であるかを前記中央処理装置が判定
し、縮小後の画像の画素に対応する原画像における領域
の画素を求め、その求めた画素の中から、それぞれバッ
クグラウンド画素データ以外の画素データを優先的に1
つ選択して縮小後の画素とすることにより縮小後の画像
を生成して、前記画像表示手段上に表示する。
【0014】請求項10記載の画像処理装置は、画像デ
ータを蓄積する蓄積手段と、画像データを処理する中央
処理装置と、前記中央処理装置の動作を制御する制御デ
ータを蓄積する蓄積手段と、画像データを表示する画像
表示手段とを備え、同一の原画像(1画素がiビット
(iは任意の自然数)のデータによって表されるデジタ
ル画像)を縮小してN(Nは2以上の自然数)個の画像
を前記画像表示手段上に表示する場合、前記中央処理装
置が原画像の外側の部分の画像のヒストグラムを求め、
最もヒストグラムの値が大きい画素データを原画像のバ
ックグラウンド画素データとし、その後に、前記中央処
理装置が縮小後の画像のそれぞれの画素に対応する原画
像における領域の画素の中から、それぞれバックグラウ
ンド画素データ以外の画素データを優先的に1つ選択し
て縮小後の画素とすることにより縮小後の画像を生成し
て、前記画像表示手段上に1個目の画像を表示し、2個
目からN個目の画像の表示では、原画像のバックグラウ
ンド画素データは求めず、1個目の画像の表示をする時
に求めたバックグラウンド画素データを用いて、前記中
央処理装置が縮小後の画像のそれぞれの画素に対応する
原画像における領域の画素の中から、それぞれバックグ
ラウンド画素データ以外の画素データを優先的に1つ選
択して縮小後の画素とすることにより縮小後の画像を生
成して、前記画像表示手段上に表示する。
【0015】請求項11記載の画像処理装置は、画像デ
ータを蓄積する蓄積手段と、画像データを処理する中央
処理装置と、前記中央処理装置の動作を制御する制御デ
ータを蓄積する蓄積手段と、画像データを表示する画像
表示手段とを備え、X軸方向の画素数がNX(NXは任
意の自然数)、Y軸方向の画素数がNY(NYは任意の
自然数)の矩形の原画像(1画素がiビット(iは任意
の自然数)のデータによって表されるデジタル画像)
を、X軸方向の画素数がMX(MXはMX≦NXを満た
す任意の自然数)、Y軸方向の画素数がMY(MYはM
Y≦NYを満たす任意の自然数)の矩形の画像(1画素
がiビットのデータによって表されるデジタル画像)
と、X軸方向の画素数がLX(LXはLX≦NXを満た
す任意の自然数)、Y軸方向の画素数がLY(LYはL
Y≦NYを満たす任意の自然数)の矩形の画像(1画素
がiビットのデータによって表されるデジタル画像)に
縮小して前記画像表示手段上に表示する場合、前記中央
処理装置が原画像の外側の部分の画像のヒストグラムを
求め、最もヒストグラムの値が大きい画素データを原画
像のバックグラウンド画素データとし、その後に、縮小
後の画像のそれぞれの画素に対応する原画像における領
域の画素が占める画素領域のY軸方向の画素数がPYM
(PYM はNYをMYで割った場合の整数の商)である
か、またはPYM+1であるか、さらに、X軸方向の画
素数がPXM (PXM はNXをMXで割った場合の整数
の商)であるか、またはPXM +1であるかを前記中央
処理装置が判定し、縮小後の画像の画素に対応する原画
像における領域の画素を求め、その求めた画素の中か
ら、それぞれバックグラウンド画素データ以外の画素デ
ータを優先的に1つ選択して縮小後の画素とすることに
より縮小後の画像を生成して、前記画像表示手段上にX
軸方向の画素数がMX、Y軸方向の画素数がMYの矩形
の画像を表示し、次に、縮小後の画像のそれぞれの画素
に対応する原画像における領域の画素が占める画素領域
のY軸方向の画素数がPYL (PYL はNYをLYで割
った場合の整数の商)であるか、またはPYL +1であ
るか、さらに、X軸方向の画素数がPXL (PXL はN
XをLXで割った場合の整数の商)であるか、またはP
L +1であるかを前記中央処理装置が判定し、縮小後
の画像の画素に対応する原画像における領域の画素を求
め、その求めた画素の中から、それぞれバックグラウン
ド画素データ以外の画素データを優先的に1つ選択して
縮小後の画素とすることにより縮小後の画像を生成し
て、前記画像表示手段上にX軸方向の画素数がLX、Y
軸方向の画素数がLYの矩形の画像を表示する。
【0016】請求項12記載の画像縮小方法では、原画
像(1画素がiビット(iは任意の自然数)のデータに
よって表されるデジタル画像)に縮小処理を施す前に、
原画像のヒストグラムを求め、最もヒストグラムの値が
大きい画素データを原画像のバックグラウンド画素デー
タとし、さらに、原画像を細線化処理し、縮小後の画像
のそれぞれの画素に対応する細線化処理された原画像に
おける領域の画素の中から、それぞれバックグラウンド
画素データ以外の画素データを優先的に1つ選択して縮
小後の画素とする。
【0017】請求項13記載の画像処理方法では、原画
像(1画素がiビット(iは任意の自然数)のデータに
よって表されるデジタル画像)に縮小処理を施す前に、
原画像の外側の部分の画像のヒストグラムを求め、最も
ヒストグラムの値が大きい画素データを原画像のバック
グラウンド画素データとし、さらに、原画像を細線化処
理し、縮小後の画像のそれぞれの画素に対応する細線化
処理された原画像における領域の画素の中から、それぞ
れバックグラウンド画素データ以外の画素データを優先
的に1つ選択して縮小後の画素とする。
【0018】請求項14記載の画像処理装置は、画像デ
ータを蓄積する蓄積手段と、画像データを処理する中央
処理装置と、前記中央処理装置の動作を制御する制御デ
ータを蓄積する蓄積手段と、画像データを表示する画像
表示手段とを備え、前記中央処理装置が原画像(1画素
がiビット(iは任意の自然数)のデータによって表さ
れるデジタル画像)の外側の部分の画像のヒストグラム
を求め、最もヒストグラムの値が大きい画素データを原
画像のバックグラウンド画素データとし、さらに、原画
像を細線化処理し、その後に、前記中央処理装置が縮小
後の画像のそれぞれの画素に対応する細線化処理された
原画像における領域の画素の中から、それぞれバックグ
ラウンド画素データ以外の画素データを優先的に1つ選
択して縮小後の画素とすることにより縮小後の画像を生
成して、前記画像表示手段上に表示する。
【0019】請求項15記載の画像処理装置は、画像デ
ータを蓄積する蓄積手段と、画像データを処理する中央
処理装置と、前記中央処理装置の動作を制御する制御デ
ータを蓄積する蓄積手段と、画像データを表示する画像
表示手段とを備え、X軸方向の画素数がNX(NXは任
意の自然数)、Y軸方向の画素数がNY(NYは任意の
自然数)の矩形の原画像(1画素がiビット(iは任意
の自然数)のデータによって表されるデジタル画像)
を、X軸方向の画素数がMX(MXはMX≦NXを満た
す任意の自然数)、Y軸方向の画素数がMY(MYはM
Y≦NYを満たす任意の自然数)の矩形の画像(1画素
がiビットのデータによって表されるデジタル画像)に
縮小して前記画像表示手段上に表示する場合、前記中央
処理装置が原画像の外側の部分の画像のヒストグラムを
求め、最もヒストグラムの値が大きい画素データを原画
像のバックグラウンド画素データとし、さらに、原画像
を細線化処理し、その後に、縮小後の画像のそれぞれの
画素に対応する細線化処理された原画像における領域の
画素が占める画素領域のY軸方向の画素数がPY(PY
はNYをMYで割った場合の整数の商)であるか、また
はPY+1であるか、さらに、X軸方向の画素数がPX
(PXはNXをMXで割った場合の整数の商)である
か、またはPX+1であるかを前記中央処理装置が判定
し、縮小後の画像の画素に対応する細線化処理された原
画像における領域の画素を求め、その求めた画素の中か
ら、それぞれバックグラウンド画素データ以外の画素デ
ータを優先的に1つ選択して縮小後の画素とすることに
より縮小後の画像を生成して、前記画像表示手段上に表
示する。
【0020】請求項16記載の画像処理装置は、画像デ
ータを蓄積する蓄積手段と、画像データを処理する中央
処理装置と、前記中央処理装置の動作を制御する制御デ
ータを蓄積する蓄積手段と、画像データを表示する画像
表示手段とを備え、同一の原画像(1画素がiビット
(iは任意の自然数)のデータによって表されるデジタ
ル画像)を縮小してN(Nは2以上の自然数)個の画像
を前記画像表示手段上に表示する場合、前記中央処理装
置が原画像の外側の部分の画像のヒストグラムを求め、
最もヒストグラムの値が大きい画素データを原画像のバ
ックグラウンド画素データとし、さらに、原画像を細線
化処理し、その後に、前記中央処理装置が縮小後の画像
のそれぞれの画素に対応する細線化処理された原画像に
おける領域の画素の中から、それぞれバックグラウンド
画素データ以外の画素データを優先的に1つ選択して縮
小後の画素とすることにより縮小後の画像を生成して、
前記画像表示手段上に1個目の画像を表示し、2個目か
らN個目の画像の表示では、原画像のバックグラウンド
画素データは求めず、また、新たに原画像の細線化処理
はせず、1個目の画像の表示をする時に求めたバックグ
ラウンド画素データと、細線化処理された原画像を用い
て、前記中央処理装置が縮小後の画像のそれぞれの画素
に対応する細線化処理された原画像における領域の画素
の中から、それぞれバックグラウンド画素データ以外の
画素データを優先的に1つ選択して縮小後の画素とする
ことにより縮小後の画像を生成して前記画像表示手段上
に表示する画像処理装置。
【0021】請求項17記載の画像処理装置は、画像デ
ータを蓄積する蓄積手段と、画像データを処理する中央
処理装置と、前記中央処理装置の動作を制御する制御デ
ータを蓄積する蓄積手段と、画像データを表示する画像
表示手段とを備え、X軸方向の画素数がNX(NXは任
意の自然数)、Y軸方向の画素数がNY(NYは任意の
自然数)の矩形の原画像(1画素がiビット(iは任意
の自然数)のデータによって表されるデジタル画像)
を、X軸方向の画素数がMX(MXはMX≦NXを満た
す任意の自然数)、Y軸方向の画素数がMY(MYはM
Y≦NYを満たす任意の自然数)の矩形の画像(1画素
がiビットのデータによって表されるデジタル画像)
と、X軸方向の画素数がLX(LXはLX≦NXを満た
す任意の自然数)、Y軸方向の画素数がLY(LYはL
Y≦NYを満たす任意の自然数)の矩形の画像(1画素
がiビットのデータによって表されるデジタル画像)に
縮小して前記画像表示手段上に表示する場合、前記中央
処理装置が原画像の外側の部分の画像のヒストグラムを
求め、最もヒストグラムの値が大きい画素データを原画
像のバックグラウンド画素データとし、さらに、原画像
を細線化処理し、その後に、縮小後の画像のそれぞれの
画素に対応する細線化処理された原画像における領域の
画素が占める画素領域のY軸方向の画素数がPYM (P
M はNYをMYで割った場合の整数の商)であるか、
またはPYM +1であるか、さらに、X軸方向の画素数
がPXM (PXM はNXをMXで割った場合の整数の
商)であるか、またはPXM +1であるかを前記中央処
理装置が判定し、縮小後の画像の画素に対応する細線化
処理された原画像における領域の画素を求め、その求め
た画素の中から、それぞれバックグラウンド画素データ
以外の画素データを優先的に1つ選択して縮小後の画素
とすることにより縮小後の画像を生成して、前記画像表
示手段上にX軸方向の画素数がMX、Y軸方向の画素数
がMYの矩形の画像を表示し、次に、縮小後の画像のそ
れぞれの画素に対応する細線化処理された原画像におけ
る領域の画素が占める画素領域のY軸方向の画素数がP
L (PYL はNYをLYで割った場合の整数の商)で
あるか、またはPYL +1であるか、さらに、X軸方向
の画素数がPXL (PXL はNXをLXで割った場合の
整数の商)であるか、またはPXL +1であるかを前記
中央処理装置が判定し、縮小後の画像の画素に対応する
細線化処理された原画像における領域の画素を求め、そ
の求めた画素の中から、それぞれバックグラウンド画素
データ以外の画素データを優先的に1つ選択して縮小後
の画素とすることにより縮小後の画像を生成して、前記
画像表示手段上にX軸方向の画素数がLX、Y軸方向の
画素数がLYの矩形の画像を表示する。
【0022】
【作用】本発明の請求項1記載の画像縮小方法は、原画
像に縮小処理を施す前に、原画像のヒストグラムを求
め、その後に、縮小後の画像のそれぞれの画素に対応す
る原画像における領域の画素の中から最もヒストグラム
の値が小さい画素データをそれぞれ選択して縮小後の画
素とするので、縮小後の画像のテキスト部分が見やす
く、縮小処理における計算の負荷が小さく、高速な画像
縮小処理を行なうことができる。
【0023】請求項2記載の画像処理装置は、上記方法
を用いて、中央処理装置が制御データを蓄積する蓄積手
段の制御データに従って、画像データを蓄積する蓄積手
段の画像を処理し、縮小された画像を生成するので、縮
小後の画像のテキスト部分が見やすく、縮小処理におけ
る計算の負荷が小さく、高速な画像縮小処理を行なうこ
とができる。
【0024】請求項3記載の画像処理装置は、上記方法
を用いて、中央処理装置が制御データを蓄積する蓄積手
段の制御データに従って、画像データを蓄積する蓄積手
段の画像を処理し、縮小された画像を生成するので、縮
小後の画像のテキスト部分が見やすく、縮小処理におけ
る計算の負荷が小さく、高速な画像縮小処理を行なうこ
とができる。
【0025】請求項4記載の画像処理装置は、上記方法
を用いて、中央処理装置が制御データを蓄積する蓄積手
段の制御データに従って、画像データを蓄積する蓄積手
段の画像を処理し、縮小された画像を生成するので、縮
小後の画像のテキスト部分が見やすく、縮小処理におけ
る計算の負荷が小さく、高速な画像縮小処理を行なうこ
とができる。
【0026】請求項5記載の画像処理装置は、上記方法
を用いて、中央処理装置が制御データを蓄積する蓄積手
段の制御データに従って、画像データを蓄積する蓄積手
段の画像を処理し、縮小された画像を生成するので、縮
小後の画像のテキスト部分が見やすく、縮小処理におけ
る計算の負荷が小さく、高速な画像縮小処理を行なうこ
とができる。
【0027】請求項6記載の画像縮小方法は、原画像に
縮小処理を施す前に、原画像のヒストグラムを求め、最
もヒストグラムの値が大きい画素データを原画像のバッ
クグラウンド画素データとし、縮小後の画像のそれぞれ
の画素に対応する原画像における領域の画素の中から、
それぞれバックグラウンド画素データ以外の画素データ
を優先的に1つ選択して縮小後の画素とするので、縮小
後の画像のテキスト部分が見やすく、縮小処理における
計算の負荷が小さく、高速な画像縮小処理を行なうこと
ができる。
【0028】請求項7記載の画像縮小方法は、原画像に
縮小処理を施す前に、原画像の外側の部分の画像のヒス
トグラムを求め、最もヒストグラムの値が大きい画素デ
ータを原画像のバックグラウンド画素データとし、縮小
後の画像のそれぞれの画素に対応する原画像における領
域の画素の中から、それぞれバックグラウンド画素デー
タ以外の画素データを優先的に1つ選択して縮小後の画
素とするので、縮小後の画像のテキスト部分が見やす
く、縮小処理における計算の負荷が小さく、高速な画像
縮小処理を行なうことができる。
【0029】請求項8記載の画像処理装置は、上記方法
を用いて、中央処理装置が制御データを蓄積する蓄積手
段の制御データに従って、画像データを蓄積する蓄積手
段の画像を処理し、縮小された画像を生成するので、縮
小後の画像のテキスト部分が見やすく、縮小処理におけ
る計算の負荷が小さく、高速な画像縮小処理を行なうこ
とができる。
【0030】請求項9記載の画像処理装置は、上記方法
を用いて、中央処理装置が制御データを蓄積する蓄積手
段の制御データに従って、画像データを蓄積する蓄積手
段の画像を処理し、縮小された画像を生成するので、縮
小後の画像のテキスト部分が見やすく、縮小処理におけ
る計算の負荷が小さく、高速な画像縮小処理を行なうこ
とができる。
【0031】請求項10記載の画像処理装置は、上記方
法を用いて、中央処理装置が制御データを蓄積する蓄積
手段の制御データに従って、画像データを蓄積する蓄積
手段の画像を処理し、縮小された画像を生成するので、
縮小後の画像のテキスト部分が見やすく、縮小処理にお
ける計算の負荷が小さく、高速な画像縮小処理を行なう
ことができる。
【0032】請求項11記載の画像処理装置は、上記方
法を用いて、中央処理装置が制御データを蓄積する蓄積
手段の制御データに従って、画像データを蓄積する蓄積
手段の画像を処理し、縮小された画像を生成するので、
縮小後の画像のテキスト部分が見やすく、縮小処理にお
ける計算の負荷が小さく、高速な画像縮小処理を行なう
ことができる。
【0033】請求項12記載の画像縮小方法では、原画
像に縮小処理を施す前に、原画像のヒストグラムを求
め、最もヒストグラムの値が大きい画素データを原画像
のバックグラウンド画素データとし、さらに、原画像を
細線化処理し、縮小後の画像のそれぞれの画素に対応す
る細線化処理された原画像における領域の画素の中か
ら、それぞれバックグラウンド画素データ以外の画素デ
ータを優先的に1つ選択して縮小後の画素とするので、
縮小後の画像のテキスト部分が見やすく、縮小処理にお
ける計算の負荷が小さく、高速な画像縮小処理を行なう
ことができる。
【0034】請求項13記載の画像処理方法は、原画像
に縮小処理を施す前に、原画像の外側の部分の画像のヒ
ストグラムを求め、最もヒストグラムの値が大きい画素
データを原画像のバックグラウンド画素データとし、さ
らに、原画像を細線化処理し、縮小後の画像のそれぞれ
の画素に対応する細線化処理された原画像における領域
の画素の中から、それぞれバックグラウンド画素データ
以外の画素データを優先的に1つ選択して縮小後の画素
とするので、縮小後の画像のテキスト部分が見やすく、
縮小処理における計算の負荷が小さく、高速な画像縮小
処理を行なうことができる。
【0035】請求項14記載の画像処理装置は、上記方
法を用いて、中央処理装置が制御データを蓄積する蓄積
手段の制御データに従って、画像データを蓄積する蓄積
手段の画像を処理し、縮小された画像を生成するので、
縮小後の画像のテキスト部分が見やすく、縮小処理にお
ける計算の負荷が小さく、高速な画像縮小処理を行なう
ことができる。
【0036】請求項15記載の画像処理装置は、上記方
法を用いて、中央処理装置が制御データを蓄積する蓄積
手段の制御データに従って、画像データを蓄積する蓄積
手段の画像を処理し、縮小された画像を生成するので、
縮小後の画像のテキスト部分が見やすく、縮小処理にお
ける計算の負荷が小さく、高速な画像縮小処理を行なう
ことができる。
【0037】請求項16記載の画像処理装置は、上記方
法を用いて、中央処理装置が制御データを蓄積する蓄積
手段の制御データに従って、画像データを蓄積する蓄積
手段の画像を処理し、縮小された画像を生成するので、
縮小後の画像のテキスト部分が見やすく、縮小処理にお
ける計算の負荷が小さく、高速な画像縮小処理を行なう
ことができる。
【0038】請求項17記載の画像処理装置は、上記方
法を用いて、中央処理装置が制御データを蓄積する蓄積
手段の制御データに従って、画像データを蓄積する蓄積
手段の画像を処理し、縮小された画像を生成するので、
縮小後の画像のテキスト部分が見やすく、縮小処理にお
ける計算の負荷が小さく、高速な画像縮小処理を行なう
ことができる。
【0039】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の第1の実施例について、図
面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施例に
おける画像処理装置のブロック図である。図1におい
て、100 はプログラムにしたがって画像を処理するMP
U(Multi Processing Unit) 、101 はMPU100 が実行
するプログラムを格納するシステムメモリ、102 は画像
データを格納する画像データメモリ、103 はCRTに表
示されるデータを格納する表示メモリ、104 は表示メモ
リ103 とCRT105 とを制御するCRTコントローラ、
105 は表示メモリ103 に格納された画像データを表示す
るCRT、106 は32ビットのバスである。本実施例が
処理するデータは、8ビット/画素のカラー画像データ
であり、データの8ビットが1画素に相当する。
【0040】以上のように構成された画像処理装置は、
画像データメモリ102 上または表示メモリ103 上の矩形
領域の原画像を、MPU100 が、システムメモリ101 に
格納されたプログラムにしたがって、X軸方向、Y軸方
向独立の任意の画素数に縮小処理して、表示メモリ103
に書き込み、CRT105 上に表示する。
【0041】本実施例の動作を説明する前に、まず、一
般的な画像の縮小処理の方法の一例について説明する。
【0042】X軸方向の画素数がNX(NXは任意の自
然数)、Y軸方向の画素数がNY(NYは任意の自然
数)の矩形の原画像Sを、X軸方向の画素数がMX(M
Xは、MX≦NXを満たす任意の自然数)、Y軸方向の
画素数がMY(MYは、MY≦NYを満たす任意の自然
数)の矩形の画像Dに縮小する場合について考える。
【0043】NY/MYとNX/MXが整数の場合に
は、原画像SのNY行の画素行から等間隔にMY行を選
択し、さらに、NX列の画素列から等間隔にMX列を選
択することによって、つまり画素の間引きによって、画
像Dを得ることが出来る。しかし、NY/MYまたはN
X/MXが整数でない場合は、等間隔に画素行あるいは
画素列を選択することは出来ない。
【0044】そこで、画像Dの画素の画素領域に対応す
る原画像Sにおける領域を考える。原画像Sのi行j列
目(iは0≦i≦NY- 1を満たす任意の自然数,jは
0≦j≦NX- 1を満たす任意の自然数)の画素データ
ijは、格子間隔”1”の格子上に存在し、画像Dのs
行t列目(sは0≦s≦MY- 1を満たす任意の自然
数,tは0≦t≦MX- 1を満たす任意の自然数)の画
素データDstも、格子間隔”1”の格子上に存在する。
この時、原画像S、画像Dの画素境界は、共に間隔が”
1”の格子になっていると考えることができ、1つの画
素の画素領域は、1辺の長さが”1”の正方形の領域と
考えることが出来る。画素S00の座標が(1/2,1/2)とな
る場合の座標(0,0) の点を原点Oとして、原画像SをX
軸方向にMX/NY倍、Y軸方向にMY/NY倍に縮小
した画像が画像Dであるとすると、画素Dstの画素領域
に対応する原画像Sにおける領域は、画素Sstの画素領
域を原点Oを中心にX軸方向にNX/MX倍、Y軸方向
にNY/MY倍にした領域に相当する。例えば、図2及
び図3に示すように、NX=7,NY=9,MX=3,
MY=4の場合、画素Dstの画素領域に対応する原画像
Sにおける領域は、図4の一点破線によって表される領
域である。NX/MX=7/3,NY/MY=9/4で
あるため、画素Dstの画素領域に対応する原画像Sにお
ける領域の境界と、原画像Sの画素境界は必ずしも一致
しない。
【0045】画素Dstに対応する原画像Sにおける画素
を一意的に定めるため、画素Dstに対応する原画像Sに
おける画素領域Astを以下のように定義する。「画素D
stの画素領域に対応する原画像Sにおける領域に画素の
中心が含まれる画素の占める領域を画素Dstに対応する
原画像Sにおける画素領域Astとする。この時、左辺の
領域の境界と、上辺の領域の境界は領域に含まれず、右
辺の領域の境界と、下辺の領域の境界は領域に含まれ
る。」例えば、図4では、画素D31に対応する原画像S
における画素領域はA31であり、A31には、画素S72
73,S74,S8283,S84が含まれる。
【0046】「画素Dstに対応する原画像Sにおける画
素領域Astの画素の中から、適当に一つ画素を選択して
画素Dstとする。」操作を、sとtが取り得る全ての値
の組み合わせに対して施すことによって、原画像Sを縮
小した画像Dを得ることが出来る。間引き縮小処理は、
画素領域Astの中からある特定の位置にある画素を画素
stとすることによって実現される。画素領域Astの中
の最上左端の画素をD stとする場合の間引き縮小処理の
フローチャートを図5に示す。
【0047】図5において、矢印は、操作の順番を示し
矢印の前段の操作を終了すると、矢印の方向の操作を行
なう。ステップ500 は、「縮小処理の準備」であり、画
素D stに対応する原画像Sにおける画素領域Astを求め
る計算に用いる定数と変数の初期値の設定を行なう。ス
テップ501 では、画素Sijの行番号iを”0”に設定
し、ステップ502 では、画素Dstの行番号sを”0”に
設定する。ステップ503は、縮小処理の終了判定であ
り、画素Dstの行番号sの値を判定し、sがs<MYを
満たす場合にはステップ504 へ進み、満たさない場合に
は縮小処理を終了する。ステップ504 では、画素Dst
対応する原画像Sにおける画素領域AstのY軸方向の画
素数dys を求める。ステップ505 では、画素Sijの列
番号jを”0”に設定し、ステップ506 は、画素Dst
列番号tを”0”に設定する。ステップ507 は、画像D
の1行の処理の終了判定であり、画素Dstの列番号tの
値を判定し、tがt<MXを満たす場合にはステップ50
8 へ進み、満たさない場合にはステップ512 へ進む。ス
テップ508 では、画素Dstに対応する原画像Sにおける
画素領域AstのX軸方向の画素数dxt を求める。この
時、画素Dstに対応する原画像Sにおける画素領域Ast
の最上左端の画素と、Y軸方向の画素数dys 、X軸方
向の画素数dxt が定まり、画素領域Astが求まる。
【0048】そして、ステップ509 で、画素領域Ast
中の最上左端の画素をDstとする。ステップ510 では、
画素Sijの列番号jに画素領域AstのX軸方向の画素数
dx t を加算し、ステップ511 で、画素Dstの列番号t
をインクリメントし、ステップ507 へ戻る。つまり、t
の値がMXになるまでステップ507 〜511 の操作を繰り
返し、画像Dのs行目の0列目からMX−1列目までの
画素が順に求まる。ステップ512 では、画素Sijの行番
号iに画素領域AstのY軸方向の画素数dysを加算
し、ステップ513 で、画素Dstの行番号sをインクリメ
ントし、ステップ503 へ戻る。つまり、sの値がMYに
なるまでステップ503 〜513 の操作を繰り返し、ステッ
プ507 〜511 の画像Dの1行の画素を求める操作を画像
Dの0行目からMY−1行目に対して順に行なう。した
がって、sの値がMYになった時、画像Dの全ての画素
の求まり、ステップ503 の終了判定で、”no”の判定
となり、処理を終了する。
【0049】図6は、図5のステップ500,504,508,509
の操作を、さらに具体的に示した間引き縮小処理のフロ
ーチャートである。図6において、矢印は、操作の順番
を示し矢印の前段の操作を終了すると、矢印の方向の操
作を行なう。ステップ600 〜605 は図5のステップ500
の操作に対応し、ステップ609 〜613 はステップ504
に、ステップ617 〜621 はステップ508 に、ステップ62
2 はステップ509 の操作に対応し,さらに、図6のステ
ップ606,607,608,614,615,616,623,624,625,626は、そ
れぞれ図5のステップ501,502,503,505,506,507,510,51
1,512,513 に対応する。ステップ600 〜605 では、画素
stに対応する原画像Sにおける画素領域Astを求める
計算に用いる定数と変数の初期値の設定を行なう。
【0050】ステップ600 では、NYをMYで割った場
合の商PYを( α は、αを越えない最大の整数を表
す。)、ステップ601 では、NYをMYで割った場合の
余りQYを求める(α modβは、αをβで割った場合の
余りを表す。)。ステップ602 では、Y軸方向の残差計
算の初期残差ry0 として、MYを”2”で割った値を
設定する。さらに、ステップ603 では、NXをMXで割
った場合の商PXを、ステップ604 では、NXをMXで
割った場合の余りQXを求める(α modβは、αを求め
る)。ステップ605 では、Y軸方向の残差計算の初期残
差rx0 として、MXを”2”で割った値を設定する。
NYとMY, PY, QYの間には、(数1)が成り立
つ。
【0051】
【数1】
【0052】画素Dstに対応する原画像Sにおける画素
領域Astの定義より、画素領域AstのY軸方向の画素数
dys は、PYまたはPY+1の値を取る。また(数
1)より、dys がPY+1の値をとる確率はQY/M
Yであり、dys がPYまたはPY+1のどちらの値を
とるかの判定には、DDAアルゴリズム(Digital Diffe
rential Analizer algorithm) を用いて、dys を計算
する。同様に、NXとMX, PX, QXの間には、(数
2)が成り立つ。
【0053】
【数2】
【0054】画素領域AstのX軸方向の画素数dx
t は、PXまたはPX+1の値を取る。また(数2)よ
り、dxt がPX+1の値をとる確率はQX/MXであ
り、dx t がPXまたはPX+1のどちらの値をとるか
の判定には、dxt と同様、DDAアルゴリズム(Digit
al Differential Analizer algorithm) を用いて、dx
tを計算する。この計算をdys について行なうのが、
ステップ609 〜613 の操作であり、dxt について行な
うのが、ステップ617 〜621 の操作である。
【0055】ステップ609 は、dys がPYまたはPY
+1のどちらの値をとるかの判定であり、rys −QY
>0の場合にはステップ610 へ進み、dys にPYを設
定し、rys −QY≦0の場合にはステップ612 へ進
み、dys にPY+1を設定する。ステップ611 では、
ryS+1 に( rys −QY) を設定し、ステップ613 で
は、ryS+1 に( rys −QY + MY) を設定し、s
+ 1行目における残差ryS+1 を計算する。
【0056】ステップ617 は、dxt がPXまたはPX
+1のどちらの値をとるかの判定であり、rxt −QX
>0の場合にはステップ618 へ進み、dxt にPXを設
定し、rxt −QX≦0の場合にはステップ620 へ進
み、dxt にPX+1を設定する。ステップ619 では、
rxt+1 に( rxt −QX) を設定し、ステップ621 で
は、rxt+1 に( rxt −QX + MX) を設定し、t
+ 1行目における残差rxt+1 を計算する。
【0057】例えば、図6の間引き縮小処理のフローチ
ャートにしたがって、図2の原画像Sを縮小処理して図
3の画像Dに変換すると、画素D00, D01, D02,
10, D 11, D12, D20, D21, D22, D30, D31, D
32として、それぞれ、画素S00,S02, S05, S20, S
22, S25, S50, S52, S55, S70, S72, S75を選択
する。
【0058】以上が、間引きによる画像の縮小処理の方
法の一例である。スキャナー等の機器でコンピュータに
取り込まれた書類などの画像を、CRTに表示する場
合、スキャナーに比べCRTのの解像度が低いために、
書類全体をCRTに表示するためには、画像を縮小処理
して表示する必要がある。しかし、以上のような方法
で、書類などのテキストが入った画像を縮小した場合、
書類の用紙の色を示す画素が選択され、デキストを認識
するのに重要な画素が失われ、テキストが読めなくなる
場合がある。本実施例は、書類などの画像を、テキスト
が認識できるように縮小処理する。
【0059】一般的に、書類は、無地の用紙の上に、テ
キストや図、写真など配置されている形態のものがほと
んどであり、無地の用紙の色の部分の面積と、テキスト
や図、写真の色の部分の面積では、無地の用紙の色の部
分の面積の方が比較的大きいという性質がある。本実施
例では、前記の一般的な書類の性質を利用して、画像を
縮小処理する前に、まず原画像のヒストグラムを求め
る。それから、前記の一般的な縮小処理の説明におい
て、画素Dstに対応する原画像Sにおける画素領域Ast
の画素の中から、画素Dstとなる画素を選択する際に、
求めた原画像のヒストグラムを基に、ヒストグラムの値
が最も小さい画素を選択することにより、テキストや
図、写真などを示す画素を優先的に選択し、テキストが
認識できるように縮小処理して、CRTに表示する。
【0060】本実施例は、システムメモリ101 に格納さ
れたプログラムにしたがって、MPU100 が、画像デー
タメモリ102 上または表示メモリ103 上の矩形領域の原
画像を、X軸方向、Y軸方向独立の任意の画素数に縮小
処理して、表示メモリ103 に書き込み、CRT105 上に
表示する。この時、システムメモリ101 のプログラムに
したがって、MPU100 が行なう画像の縮小処理のX軸
方向の画素数がNX(NXは任意の自然数)、Y軸方向
の画素数がNY(NYは任意の自然数)の矩形の原画像
Sを、X軸方向の画素数がMX(MXは、MX≦NXを
満たす任意の自然数)、Y軸方向の画素数がMY(MY
は、MY≦NYを満たす任意の自然数)の矩形の画像D
に縮小する場合のフローチャートを図7に示す。
【0061】図7において、矢印は、操作の順番を示し
矢印の前段の操作を終了すると、矢印の方向の操作を行
なう。ステップ714 では、画像Sのヒストグラムを求め
る。次にステップ700 へ進み、画素Dstに対応する原画
像Sにおける画素領域Astを求める計算に用いる定数と
変数の初期値の設定を行なう。ステップ701 では、画素
ijの行番号iを”0”に設定し、ステップ702 では、
画素Dstの行番号sを”0”に設定する。ステップ703
は、縮小処理の終了判定であり、画素Dstの行番号sの
値を判定し、sがs<MYを満たす場合にはステップ70
4 へ進み、満たさない場合には縮小処理を終了する。ス
テップ704 では、画素Dstに対応する原画像Sにおける
画素領域AstのY軸方向の画素数dys を求める。ステ
ップ705では、画素Sijの列番号jを”0”に設定し、
ステップ706 は、画素Dstの列番号tを”0”に設定す
る。ステップ707 は、画像Dの1行の処理の終了判定で
あり、画素Dstの列番号tの値を判定し、tがt<MX
を満たす場合にはステップ708 へ進み、満たさない場合
にはステップ712 へ進む。ステップ708 では、画素Dst
に対応する原画像Sにおける画素領域AstのX軸方向の
画素数dxt を求める。この時、画素Dstに対応する原
画像Sにおける画素領域Astの最上左端の画素と、Y軸
方向の画素数dys 、X軸方向の画素数dxt が定ま
り、画素領域A stが求まる。
【0062】そして、ステップ709 で、画素領域Ast
画素の中からステップ714 で求めた画像Sのヒストグラ
ムに基づいて画素データを選択し、画素Dstとする。ス
テップ710 では、画素Sijの列番号jに画素領域Ast
X軸方向の画素数dxt を加算し、ステップ711 で、画
素Dstの列番号tをインクリメントし、ステップ707へ
戻る。つまり、tの値がMXになるまでステップ707 〜
711 の操作を繰り返し、画像Dのs行目の0列目からM
X- 1列目までの画素が順に求まる。
【0063】ステップ712 では、画素Sijの行番号iに
画素領域AstのY軸方向の画素数dys を加算し、ステ
ップ713 で、画素Dstの行番号sをインクリメントし、
ステップ703 へ戻る。つまり、sの値がMYになるまで
ステップ703 〜713 の操作を繰り返し、ステップ707 〜
711 の画像Dの1行の画素を求める操作を画像Dの0行
目からMY- 1行目に対して順に行なう。したがって、
sの値がMYになった時、画像Dの全ての画素の求ま
り、ステップ703 の終了判定で、”no”の判定とな
り、処理を終了する。
【0064】図8は、図7のステップ700,704,708,709
の操作を、さらに具体的に示した縮小処理のフローチャ
ートである。図8において、矢印は、操作の順番を示し
矢印の前段の操作を終了すると、矢印の方向の操作を行
なう。ステップ800 〜805 は図7のステップ700 の操作
に対応し、ステップ809 〜813 は704 に、ステップ817
〜821 はステップ708 に、ステップ822 はステップ709
の操作に対応し、さらに、図8のステップ806,807,808,
814,815,816,823,824,825,826 は、それぞれ図7のステ
ップ701,702,703,705,706,707,710,711,712,713 に対応
する。ステップ800 〜805,809 〜813,817 〜821 の操作
では、図6のステップ600 〜605,609 〜613,617 〜621
の操作と全く同じ操作を行なう。ステップ827 は、図7
の714 の操作に対応し、この画像Sのヒストグラムを求
める操作を具体的に示したフローチャートを図9に示
す。
【0065】本実施例における画像Sのヒストグラム
は、画素データに対する画像S中の画素の数を示すテー
ブルHist( ) あり、画素データSijに対してHist(S
ij) は、画素Sijと同じ値の画素データの画像Sにおけ
る画素数を示す。実際には、テーブルHist() は、MP
U100 が管理する記憶空間(システムメモリ101 また
は、MPU100 内部のメモリ)に形成される。図9にお
いて、矢印は、操作の順番を示し矢印の前段の操作を終
了すると、矢印の方向の操作を行なう。ステップ900 で
は、Hist( ) のイニシャライズを行い、ステップ901
では、画素Sijの行番号iを”0”に設定する。ステッ
プ902 は、ヒストグラムを求める操作の終了判定であ
り、画素Sijの行番号iの値を判定し、iがi<NYを
満たす場合にはステップ903 へ進み、満たさない場合に
はを操作を終了する。ステップ903 では、画素Sijの列
番号jを”0”に設定し、ステップ904 の画像Sの1行
の処理の終了判定へ進む。画素Sijの列番号の値を判定
し、jがj<NXを満たす場合にはステップ905 へ進
み、満たさない場合には907 へ進む。ステップ905 で、
Hist(Sij) に”1”を加算し、ステップ906 で、画素
ijの列番号jをインクリメントし、ステップ904 へ戻
る。つまり、iの値がNXになるまでステップ904 〜90
6 の操作を繰り返し、画像Sのi行目の0列目からNX
- 1列目までの画素のヒストグラムを求める。
【0066】ステップ907 では、画素Sijの行番号iを
インクリメントし、ステップ902 へ戻る。つまり、画像
Sのi行目の0列目からNX- 1列目までの画素のヒス
トグラムを求める操作をiの値がNYになるまでステッ
プ902 〜907 の操作を繰り返し、画像Sの0行目からN
Y- 1行目のヒストグラムつまり画像Sのヒストグラム
Hist( ) を求め、操作を終了する。
【0067】ステップ822 では、画素領域Astの画素の
中からステップ827 で求めた画像Sのヒストグラムに基
づいて画素データを選択し、画素Dstとする。ステップ
822の操作を具体的に示したフローチャートを図10に
示す。ステップ822 の操作の前の時点で、画素Dstに対
応する画像Sにおける画素領域Astを示す画素領域A st
の最上左端の画素Sij、と画素領域AstのY軸方向の画
素数dys 、X軸方向の画素数dxt が求められてい
る。
【0068】図10において、矢印は、操作の順番を示
し矢印の前段の操作を終了すると、矢印の方向の操作を
行なう。ステップ1000では、選択される画素データPに
画素領域Astの最上左端の画素データSijを設定する。
ステップ1001では、画素領域Astの中の行番号を示すu
に”0”を設定する。ステップ1002は、画素データを選
択する操作の終了判定であり、行番号uの値を判定し、
uがu<dys を満たす場合にはステップ1003へ進み、
満たさない場合にはステップ1009へ進む。ステップ1003
では、画素領域Astの中の列番号を示すvに”0”を設
定する。ステップ1004は、画素領域Astの1行に対する
終了判定であり、画素領域Astの中の列番号の値を判定
し、vがv<dxt を満たす場合にはステップ1005へ進
み、満たさない場合にはステップ1008へ進む。ステップ
1005は、画素データSi+u j+v と、画素データPのヒス
トグラムの値の比較判定である。Hist(Si+u j+v )<
Hist(P) を満たす場合、つまり画素データSi+u j+v
のヒストグラムの値の方が小さい場合はステップ1006へ
進み、ステップ1006で画素データPに画素データS
i+u j+v を設定し、ステップ1007へ進む。ステップ1005
で、Hist(Si+u j+v )<Hist(P) を満たさない場合
は、ステップ1006へは進まず、ステップ1007へ進む。ス
テップ1007では、画素領域Astの中の列番号vをインク
リメントし、ステップステップ1004へ戻る。つまり、v
の値がdxt になるまでステップ1004〜1007の操作を繰
り返し、画像領域Astのu行目の0列目からdxt - 1
列目の画素のヒストグラムの値を比較し、ヒストグラム
の値が最も小さい画素データを画素データPとする。
【0069】さらに、ステップ1008では、画素領域Ast
の中の行番号uをインクリメントし、ステップ902 へ戻
る。つまり、uの値がdys になるまでステップ1002〜
1008の操作を繰り返し、画素領域Astの中で最もヒスト
グラムの値が小さい画素データを求め画素データPとす
る。画素データPが求まり、ステップ1002の終了判定
で”no”となると、ステップ1009へ進み、画素Dst
画素データPを設定して、ステップ822 の操作を終了す
る。
【0070】以上のように、図7のフローチャートにし
たがって、画像Sを処理することによって、画素Dst
対応する原画像Sにおける画素領域Astから、最もヒス
トグラムの値が小さい画素データが選択され、画素Dst
となり、縮小処理された画像Dが得られる。
【0071】例えば、スキャナーでコンピュータに取り
込まれた一般的な書類などのカラー画像を、本実施例に
よる画像処理装置で縮小処理してCRT105 上に表示す
ると、書類の用紙の色の画素データのヒストグラムの値
が最も大きくなるので、画像Dの画素に対応する画像S
における画素領域に、用紙の色の画素とテキストの色の
画素がある部分の処理では、テキストの色の画素データ
が選択され、テキストなどの用紙の色以外の画素データ
が優先的に選択された画像が表示される。このように、
特に書類のテキストの付近の縮小処理では、2値画像の
OR縮小処理と同様の効果が得られ、縮小処理しても、
テキストを認識することができる。
【0072】なお、本実施例において、同一の原画像を
縮小率を変えて縮小し、複数の画像をディスプレ上に同
時に表示する場合、まず図7のステップ700 〜714 の操
作を実行して原画像を縮小し、1個目の画像を表示し、
2個目以降の画像に関しては、ステップ714 の操作をせ
ずに、1個目の画像の表示のために求めたヒストグラム
を用いて、ステップ700 〜713 の操作を繰り返して原画
像を縮小し、画像を表示する。この場合、2個目以降の
画像の処理では、ステップ714 の操作を行なわないた
め、処理が高速になる。さらに、本実施例では、縮小処
理をしても、色の数、つまり、画素データの種類は増加
しないので、例えば、同時に表示できる色の数に制限が
あるCRT上に縮小した画像を表示する場合でも、色の
数の制限を越えて、表示できなくなるということがな
い。
【0073】(実施例2)次に、本発明の第2の実施例
について、図面を参照しながら説明する。第2の実施例
は、第1の実施例のシステムメモリ101 に格納された画
像の縮小処理のプログラムを変更したものであり、第2
の実施例のブロック図は、第1の実施例と同じく、図1
に示すようになる。図1において、100 は、プログラム
にしたがって画像を処理するMPU(Multi Processing
Unit) 、101 はMPU100 が実行するプログラムを格納
するシステムメモリ、102 は画像データを格納する画像
データメモリ、103 はCRTに表示されるデータを格納
する表示メモリ、104 は表示メモリ103 とCRT105 と
を制御するCRTコントローラ、105 は表示メモリ103
に格納された画像データを表示するCRT、106 は32
ビットのバスである。本実施例が処理するデータは、8
ビット/画素のカラー画像データであり、データの8ビ
ットが1画素に相当する。
【0074】以上のように構成された画像処理装置は、
画像データメモリ102 上または表示メモリ103 上の矩形
領域の原画像を、MPU100 が、システムメモリ101 に
格納されたプログラムにしたがって、X軸方向、Y軸方
向独立の任意の画素数に縮小処理して、表示メモリ103
に書き込み、CRT105 上に表示する。
【0075】第1の実施例では、原画像のヒストグラム
を求め、画像Dの画素に対応する原画像Sにおける画素
領域から最もヒストグラムの値が小さい画素データを選
択していたが、本実施例では、まず原画像のバックグラ
ウンド(背景)の色(一般的な書類などの画像では、用
紙の色)の画素データ(以下では、バックグラウンド画
素データと呼ぶ)を求める。それから、画像Dの画素に
対応する原画像Sにおける画素領域の画素をサーチし
て、バックグラウンド画素データ以外の画素データがあ
った場合には、その画素データを画像Dの画素として選
択し、バックグラウンド画素データ以外の画素データが
なかった場合には、バックグラウンド画素データを画像
Dの画素として選択する。
【0076】本実施例において、システムメモリ101 の
プログラムに従って、MPU100 が行なう画像の縮小処
理のX軸方向の画素数がNX(NXは任意の自然数)、
Y軸方向の画素数がNY(NYは任意の自然数)の矩形
の原画像Sを、X軸方向の画素数がMX(MXは、MX
≦NXを満たす任意の自然数)、Y軸方向の画素数がM
Y(MYは、MY≦NYを満たす任意の自然数)の矩形
の画像Dに縮小する場合のフローチャートを図11に示
す。
【0077】図11において、矢印は、操作の順番を示
し矢印の前段の操作を終了すると、矢印の方向の操作を
行なう。ステップ1114では、画像Sのバックグラウンド
画素データPbgを求め、1109では、バックグラウンド画
素データPbgとの比較によって、画素Dstに対応する原
画像Sにおける画素領域Astの画素の中から画素データ
を選択し、画素Dstとする。
【0078】ステップ1100〜1108,1110 〜1113の操作
は、それぞれ、第1の実施例の図7のステップ700 〜70
8,710 〜713 の操作と全く同じ操作であり、図11のス
テップ1100,1104,1108,1109 の操作を、さらに具体的に
示した縮小処理のフローチャートは、図12に示す通り
になる。
【0079】図12において、矢印は、操作の順番を示
し矢印の前段の操作を終了すると、矢印の方向の操作を
行なう。ステップ1200〜1205は図11のステップ1100の
操作に対応し、ステップ1209〜1213はステップ1104に、
ステップ1217〜1221はステップ1108に、ステップ1222は
ステップ1109の操作に対応し、さらに、図12のステッ
プ1206,1207,1208,1214,1215,1216,1223,1224,1225,122
6 は、それぞれ図11のステップ1101,1102,1103,1105,
1106,1107,1110,1111,1112,1113 に対応する。ステップ
1200〜1205,1209 〜1213,1217 〜1221の操作では、図8
のステップ800〜805,809 〜813,817 〜821 の操作と全
く同じ操作を行なう。
【0080】ステップ1227は、図11のステップ1114の
操作に対応する。この画像Sのバックグラウンド画素デ
ータPbgを求める操作を具体的に示したフローチャート
を図13に示す。本実施例における画像Sのバックグラ
ウンド画素データPbgは、原画像Sのバックグラウンド
(背景)の色の画素データであり、一般的な書類などの
画像では、用紙の色の画素データである。原画像Sのヒ
ストグラムを求めると、一般的に、バックグラウンド画
素データPbgのヒストグラムの値は、他の画素データよ
りも大きい。しがって、バックグラウンド画素データP
bgは、画像Sのヒストグラムから、最もヒストグラムの
値が大きい画素データとして求めることができる。ま
た、一般的な書類などの画像には、画像の外周部分に余
白があり、画像の中心付近に比べ、バックグラウンド画
素データの密度が高いという性質がある。本実施例で
は、前記の一般的な書類などの画像の性質を利用して、
バックグラウンド画素データを求めるために原画像Sの
ヒストグラムを求める際に、画像Sの全体をサーチせず
に、原画像Sの外周部分をサーチして、ヒストグラムを
求め、バックグラウンド画素データPbgを求める。
【0081】図13において、矢印は、操作の順番を示
し矢印の前段の操作を終了すると、矢印の方向の操作を
行なう。ステップ1300〜1321は、原画像Sの外周部分の
ヒストグラムを求め、ステップ1322〜1328で、ステップ
1300〜1321で求めたヒストグラムから画像Sのバックグ
ラウンド画素データPbgを求める。ステップ1300〜1321
では、原画像Sの上下それぞれX軸方向の画素数の約1
0%、左右それぞれX軸方向の画素数の約10%に相当
する部分のヒストグラムHist( ) を求める。つまり、
図14に示す画像SのA, B, C, Dの斜線部分のヒス
トグラムHist( ) を求める。Hist( ) は、画素デ
ータに対する画像S中の画素の数を示すテーブルあり、
画素データSijに対してHist(Sij) は、画素Sijと同
じ値の画素データの画像Sにおける画素数を示す。実際
には、テーブルHist( ) は、MPU100 が管理する記
憶空間(システムメモリ101 または、MPU100 内部の
メモリ)に形成される。
【0082】まずステップ1300では、Hist( ) のイニ
シャライズを行なう。次に、ステップ1301で、画素デー
タ(色)の種類の数を示すncに”0”を設定する。ス
テップ1302〜1305は、図14に示したAの領域の指定で
あり、ステップ1302でY軸方向の始点の画素位置を示す
Ysに”0”を設定し、ステップ1303でY軸方向の終点
の画素位置を示すYeに NY* 1/10 を設定し、
ステップ1304でX軸方向の始点の画素位置を示すXs
に”0”を設定し、ステップ1305でX軸方向の終点の画
素位置を示すXeにNXを設定する。ステップ1306で
は、ステップ1302〜1305で指定される図14に示したA
の領域の画素データ別の画素数をカウントし、ステップ
1307へ進む。ステップ1307〜1310は、図14に示したB
の領域の指定であり、ステップ1307でYsに NY* 1
/10 を設定し、ステップ1308でYeに NY* 9/
10 を設定し、ステップ1309でXsに”0”を設定
し、ステップ1310でXeに NX* 1/10 を設定す
る。ステップ1311では、ステップ1307〜1310で指定され
る図14に示したBの領域の画素データ別の画素数をカ
ウントし、ステップ1312へ進む。ステップ1311〜1315
は、図14に示したCの領域の指定であり、ステップ13
12でYsに NY* 1/10 を設定し、ステップ1313
でYeに NY* 9/10 を設定し、ステップ1314で
Xsに NX* 9/10 を設定し、1315でXeにNX
を設定する。ステップ1316では、ステップ1312〜1315で
指定される図14に示したCの領域の画素データ別の画
素数をカウントし、ステップ1317へ進む。ステップ1317
〜1320は、図14に示したDの領域の指定であり、ステ
ップ1317でYsに NY* 9/10 を設定し、ステッ
プ1318でYeにNYを設定し、ステップ1319でXsに”
0”を設定し、ステップ1320でXeにNXを設定する。
ステップ1321では、ステップ1317〜1320で指定される図
14に示したDの領域の画素データ別の画素数をカウン
トし、図14に示したA,B,C, Dの領域のヒストグ
ラムHist( ) が求まる。
【0083】ステップ1306,1311,1316,1321 のYs, Y
e, Xs, Xeで指定される領域の画素データ別の画素
数をカウントする操作は、全く同じ操作であり、具体的
なフローチャートを図15に示す。
【0084】図15において、矢印は、操作の順番を示
し矢印の前段の操作を終了すると、矢印の方向の操作を
行なう。ステップ1500では、画素Sijの行番号iにYs
を設定する。ステップ1501は、操作の終了判定であり、
画素Sijの行番号iの値を判定し、iがi<Yeを満た
す場合にはステップ1502へ進み、満たさない場合にはを
操作を終了する。ステップ1502では、画素Sijの列番号
jにXsにを設定する。ステップ1503は、指定された領
域の1行に対する操作の終了判定であり、画素Sijの行
番号jの値を判定し、jがj<Xeを満たす場合にはス
テップ1504へ進み、満たさない場合にはステップ1509へ
進む。1504は、Hist(Sij) の値が”0”であるか否か
の判定であり、Hist(Sij) ≠0の場合、ステップ1507
へ進み、Hist(Sij) =0の場合、画素Sijはステップ
1300〜1321の画像Sのヒストグラムを求める操作におい
て、初めて登場する種類の画素データであり、ステップ
1505へ進み、画素データSijを画素データPncとする。
ステップ1506では、画素データ(色)の種類の数を示す
ncをインクリメントし、ステップ1507へ進む。ステッ
プ1507では、Hist(Sij) に”1”を加算し、ステップ
1508で、画素Sijの列番号jをインクリメントし、ステ
ップ1503へ戻る。つまり、iの値がXeになるまでステ
ップ1503〜1508の操作を繰り返し、画像Sのi行目のX
s列目からXe−1列目までの画素のヒストグラムを求
め、ステップ1509へ進む。
【0085】ステップ1509では、画素Sijの行番号iを
インクリメントし、ステップ1501へ戻る。つまり、画像
Sのi行目のXs列目からXe−1列目までの画素のヒ
ストグラムを求める操作をiの値がYeになるまでステ
ップ1501〜1509の操作を繰り返し、画像SのYs行目か
らYe−1行目のヒストグラムを求め、画素データ別の
画素数をカウントする操作を終了する。
【0086】ステップ1321の操作を終了した時点で、図
14に示した画像SのA, B, C,Dの領域のヒストグ
ラムHist( ) が求まり、さらにA, B, C, Dの領域
には、P0,P1, ..., Pnc-1のnc個の種類の画素デー
タが存在することが判明している。
【0087】ステップ1321の操作を終了すると、次はス
テップ1322へ進み、まず、バックグラウンド画素データ
bgにP0 を設定する。次に、ステップ1323で、画素デ
ータの種類の数ncをNCに退避し、ステップ1324でn
cに”1”を設定し、ステップ1325へ進む。ステップ13
25は、バックグラウンド画素データPbgを求める操作の
終了判定であり、ncがnc<NCを満たす場合1326へ
進み、満たさない場合バックグラウンド画素データPbg
を求める操作を終了する。ステップ1326は、画素データ
ncと、画素データPbgのヒストグラムの値の比較判定
である。Hist(Pnc) >Hist(Pbg) を満たす場合、つ
まり画素データPncのヒストグラムの値の方が大きい場
合は1327へ進み、ステップ1327でバックグラウンド画素
データP bgに画素データPncを設定して、ステップ1328
へ進む。ステップ1326で、Hist(Pnc) >Hist(Pbg)
を満たさない場合は、ステップ1327へは進まず、ステッ
プ1328へ進む。ステップ1328では、ncをインクリメン
トし、ステップ1325へ戻る。ncの値がNCになるまで
ステップ1325〜1328の操作を繰り返し、画素データP0,
1, ..., Pnc-1の中で、最もヒストグラムの値が大き
い画素データをバックグラウンド画素データPbgとし
て、バックグラウンド画素データPbgを求める操作を終
了する。
【0088】ステップ1222では、ステップ1227で求めた
画像Sのバックグラウンド画素データPbgとの比較によ
って、画素領域Astの中から画素データを選択し、画素
データDstとする。ステップ1222の操作を具体的に示し
たフローチャートを図16に示す。ステップ1222の操作
の前の時点で、画素Dstに対応する画像Sにおける画素
領域Astを示す画素領域Astの最上左端の画素Sij、と
画素領域AstのY軸方向の画素数dys 、X軸方向の画
素数dxt が求められている。
【0089】図16において、矢印は、操作の順番を示
し矢印の前段の操作を終了すると、矢印の方向の操作を
行なう。まず、ステップ1600では、画素領域Astの中の
行番号を示すuに”0”を設定する。ステップ1601は、
画素領域Astの画素データとバックグラウンド画素デー
タPbgとの比較の終了判定であり、行番号uの値を判定
し、uがu<dys を満たす場合にはステップ1602へ進
み、満たさない場合にはステップ1608へ進む。ステップ
1602では、画素領域Astの中の列番号を示すvに”0”
を設定する。ステップ1603は、画素領域Astの1行に対
する終了判定であり、画素領域Astの中の列番号の値を
判定し、vがv<dxt を満たす場合にはステップ1604
へ進み、満たさない場合にはステップ1606へ進む。ステ
ップ1604は、画素データSi+u j+v と、バックグラウン
ド画素データPbgの比較判定である。Si+u j+v = P
bgの場合、つまり画素データSi+u j+v がバックグラウ
ンド画素データの場合はステップ1605へ進み、ステップ
1605で、画素領域Astの中の列番号vをインクリメント
し、ステップ1603へ戻る。つまり、Si+u j+v がバック
グラウンド画素データである限り、vの値がdxt にな
るまでステップ1603〜1605の操作を繰り返し、画像領域
stのu行目の0列目からdxt −1列目の画素とバッ
クグラウンド画素データPbgとの比較判定を行ない、ス
テップ1606へ進む。
【0090】ステップ1606では、画素領域Astの中の行
番号uをインクリメントし、ステップ1601へ戻る。つま
り、Si+u j+v がバックグラウンド画素データである限
り、uの値がdys になるまでステップ1601〜1606の操
作を繰り返す。uの値がdy s となると、画素領域Ast
の画素データとバックグラウンド画素データPbgとの比
較を終了し、ステップ1608へ進む。この場合は、画素領
域Astの画素データが、全てバックグラウンド画素デー
タPbgであった場合であり、ステップ1608で、画素Dst
に画素領域Astの最上左端の画素Sijを設定して、ステ
ップ1222の操作を終了する。ステップ1604の画素データ
Si+u j+v と、画素データPbgの比較判定で、Si+u j+
v ≠ Pbgの場合、つまり画素データSi+u j+v がバッ
クグラウンド画素データでない場合には、ステップ1607
へ進み、ステップ1607で、画素D stに画素データSi+u
j+v を設定して、ステップ1222の処理を終了する。
【0091】以上のように、図11のフローチャートに
したがって、画像Sを処理することによって、画素Dst
に対応する原画像Sにおける画素領域Astから、バック
グラウンド画素データでない画素データが優先的に1つ
選択されて、画素Dstとなり、縮小処理された画像Dが
得られる。
【0092】例えば、スキャナーでコンピュータに取り
込まれた一般的な書類などのカラー画像を、本実施例に
よる画像処理装置で縮小処理してCRT105 上に表示す
ると、書類の用紙の色の画素データが、バックグラウン
ド画素データとなるので、画像Dの画素に対応する画像
Sにおける画素領域に、用紙の色の画素とテキストの色
の画素がある部分の処理では、テキストの色の画素デー
タが選択され、テキストなどの用紙の色以外の画素デー
タが優先的に選択された画像が表示される。このよう
に、特に書類のテキストの付近の縮小処理では、2値画
像のOR縮小処理と同様の効果が得られ、縮小処理して
も、テキストを認識することができる。
【0093】また、一部にカラー写真が入った書類の画
像を縮小処理すると、カラー写真の部分の画像は、ほと
んどバックグラウンド画素データ以外の画素データで構
成されているため、図16のステップ1604のバックグラ
ウンド画素データPbgとの比較判定で、1画素目の判定
から”no”となる場合が多く、結果的に、カラー写真
の部分は、間引き縮小処理をした場合と同様の画像が得
られる。したがって、一部にカラー写真が入った書類の
画像を縮小処理する場合でも、特別な前処理によって、
テキストの部分と、カラー写真の部分に処理領域を分割
することなしに、図11のフローチャートにしたがって
原画像Sを処理をすることにより、カラー写真の部分で
は、間引き縮小処理と同様の効果が得られ、テキストの
部分では、2値画像のOR縮小処理と同様の効果が得ら
れ、テキストは縮小処理しても、認識することができ
る。
【0094】なお、本実施例において、同一の原画像を
縮小率を変えて縮小し、複数の画像をディスプレ上に同
時に表示する場合、まず図11のステップ1100〜1114の
操作を実行して原画像を縮小し、1個目の画像を表示
し、2個目以降の画像に関しては、ステップ1114の操作
をせずに、1個目の画像の表示のために求めたバックグ
ラウンド画素データを用いて、ステップ1100〜1113の操
作を繰り返して原画像を縮小し、画像を表示する。この
場合、2個目以降の画像の処理では、ステップ1114の操
作を行なわないため、処理が高速になる。さらに、本実
施例では、縮小処理をしても、色の数、つまり、画素デ
ータの種類は増加しないので、例えば、同時に表示でき
る色の数に制限があるCRT上に縮小した画像を表示す
る場合でも、色の数の制限を越えて、表示できなくなる
ということがない。
【0095】(実施例3)次に、本発明の第3の実施例
について、図面を参照しながら説明する。第3の実施例
は、第1の実施例のシステムメモリ101 に格納された画
像の縮小処理のプログラムを変更したものであり、第3
の実施例のブロック図は、第1の実施例と同じく、図1
に示すようになる。
【0096】図1において、100 はプログラムにしたが
って画像を処理するMPU(Multi Processing Unit) 、
101 はMPU100 が実行するプログラムを格納するシス
テムメモリ、102 は画像データを格納する画像データメ
モリ、103 はCRTに表示されるデータを格納する表示
メモリ、104 は表示メモリ103 とCRT105 とを制御す
るCRTコントローラ、105 は表示メモリ103 に格納さ
れた画像データを表示するCRT、106 は32ビットの
バスである。本実施例が処理するデータは、8ビット/
画素のカラー画像データであり、データの8ビットが1
画素に相当する。
【0097】以上のように構成された画像処理装置は、
画像データメモリ102 上または表示メモリ103 上の矩形
領域の原画像を、MPU100 が、システムメモリ101 に
格納されたプログラムにしたがって、X軸方向、Y軸方
向独立の任意の画素数に縮小処理して、表示メモリ103
に書き込み、CRT105 上に表示する。
【0098】前記した第2の実施例では、まず原画像の
バックグラウンド画素データを求め、それから、画像D
の画素に対応する原画像Sにおける画素領域の画素をサ
ーチして、バックグラウンド画素データ以外の画素デー
タを優先的に1つ選択して、画像Dの画素としていた
が、縮小率が高い縮小処理では、書類の画像のテキスト
は、テキストの色の画素でつぶれてしまい、結局、認識
できなくなる。そこで、本実施例では、まず原画像のバ
ックグラウンド画素データを求め、それから、原画像を
細線化処理してから、第2の実施例と同様に、画像Dの
画素に対応する細線化処理された原画像Sにおける画素
領域の画素をサーチして、バックグラウンド画素データ
以外の画素データを1つだけ優先的に画像Dの画素とし
て選択する。
【0099】本実施例において、システムメモリ101 の
プログラムにしたがって、MPU100 が行なう画像の縮
小処理のX軸方向の画素数がNX(NXは任意の自然
数)、Y軸方向の画素数がNY(NYは任意の自然数)
の矩形の原画像Sを、X軸方向の画素数がMX(MX
は、MX≦NXを満たす任意の自然数)、Y軸方向の画
素数がMY(MYは、MY≦NYを満たす任意の自然
数)の矩形の画像Dに縮小する場合のフローチャートを
図17に示す。
【0100】図17において、矢印は、操作の順番を示
し矢印の前段の操作を終了すると、矢印の方向の操作を
行なう。ステップ1714で、画像Sのバックグラウンド画
素データPbgを求め、ステップ1715で、画像Sを細線化
処理する。ステップ1715の細線化処理では、細線化され
る部分の画素をステップ1714で求めたバックグラウンド
画素データPbgに置き替える。これによって、画像Sの
テキストは、線幅が1画素のテキストに変換される。ス
テップ1709では、バックグラウンド画素データPbgとの
比較によって、画素Dstに対応するを細線化処理された
画像Sにおける画素領域Astの画素の中から画素データ
を選択し、画素Dstとする。ステップ1700〜1714の操作
は、それぞれ、第2の実施例の図11のステップ700 〜
714 の操作と全く同じ操作を行なう。
【0101】以上のように、図17のフローチャートに
従って、画像Sを処理することによって、画素Dstに対
応する細線化処理された画像Sにおける画素領域Ast
ら、バックグラウンド画素データでない画素データが優
先的に選択されて、画素Dstとなり、縮小処理された画
像Dが得られる。
【0102】ステップ1715の細線化処理によって、画像
Sのテキストは、線幅が1画素のテキストに変換される
ので、縮小率が高い縮小処理をしても、第2の実施例の
場合よりも、書類の画像のテキストが、テキストの色の
画素でつぶれることがなく、テキストを認識することが
できる。
【0103】なお、本実施例において、同一の原画像を
縮小率を変えて縮小し、複数の画像をディスプレ上に同
時に表示する場合、まず図17のステップ1700〜1715の
操作を実行して原画像を縮小し、1個目の画像を表示
し、2個目以降の画像に関しては、ステップ1714,1715
の操作をせずに、1個目の画像の表示のために求めたバ
ックグラウンド画素データと細線化処理した原画像を用
いて、ステップ1100〜1113の操作を繰り返して細線化処
理した原画像を縮小し、画像を表示する。この場合、2
個目以降の画像の処理では、ステップ1714,1715 の操作
を行なわないため、処理が高速になる。さらに、本実施
例では、縮小処理をしても、色の数、つまり、画素デー
タの種類は増加しないので、例えば、同時に表示できる
色の数に制限があるCRT上に縮小した画像を表示する
場合でも、色の数の制限を越えて、表示できなくなると
いうことがない。
【0104】
【発明の効果】以上のように本発明は、原画像に縮小処
理を施す前に、原画像のヒストグラムを求め、その後
に、縮小後の画像のそれぞれの画素に対応する原画像に
おける領域の画素の中から最もヒストグラムの値が小さ
い画素データをそれぞれ選択して縮小後の画素とするの
で、縮小後の画像のテキスト部分が見やすく、縮小処理
における計算の負荷が小さく、高速な画像縮小処理を行
なうことができる。
【0105】また本発明は、原画像に縮小処理を施す前
に、原画像の外側の部分の画像のヒストグラムを求め、
最もヒストグラムの値が大きい画素データを原画像のバ
ックグラウンド画素データとし、縮小後の画像のそれぞ
れの画素に対応する原画像における領域の画素の中か
ら、それぞれバックグラウンド画素データ以外の画素デ
ータを1つ優先的に選択して縮小後の画素とするので、
縮小後の画像のテキスト部分が見やすく、縮小処理にお
ける計算の負荷が小さく、高速な画像縮小処理を行なう
ことができる。
【0106】さらに本発明は、原画像に縮小処理を施す
前に、原画像のヒストグラムを求め、最もヒストグラム
の値が大きい画素データを原画像のバックグラウンド画
素データとし、さらに、原画像を細線化処理し、縮小後
の画像のそれぞれの画素に対応する細線化処理された原
画像における領域の画素の中から、それぞれバックグラ
ウンド画素データ以外の画素データを優先的に1つ選択
して縮小後の画素とするので、縮小後の画像のテキスト
部分が見やすく、縮小処理における計算の負荷が小さ
く、高速な画像縮小処理を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、第2、第3の実施例における画
像処理装置のブロック図
【図2】NX=7,NY=9の場合の原画像Sを示す模
式図
【図3】MX=3,MY=4の場合の原画像Dを示す模
式図
【図4】縮小後の画像の画素に対応する原画像における
画素領域を示す模式図
【図5】間引き縮小処理のフロー図
【図6】間引き縮小処理のさらに具体的なフロー図
【図7】本発明の第1の実施例における縮小処理のフロ
ー図
【図8】本発明の第1の実施例における縮小処理のさら
に具体的なフロー図
【図9】本発明の第1の実施例における画像Sのヒスト
グラムを求める操作のフロー図
【図10】本発明の第1の実施例における画素領域Ast
の画素の中から画像Sのヒストグラムに基づいて画素デ
ータを選択して画素Dstとする操作のフロー図
【図11】本発明の第2の実施例における縮小処理のフ
ロー図
【図12】本発明の第2の実施例における縮小処理のさ
らに具体的なフロー図
【図13】本発明の第2および第3の実施例における画
像Sのバックグラウンド画素データを求める操作のフロ
ー図
【図14】本発明の第2および第3の実施例における原
画像のバックグラウンド画素データを求める操作におい
て、スキャンする領域を示す模式図
【図15】本発明の第2および第3の実施例における画
像Sのバックグラウンド画素データを求める操作におけ
る画素データ別に画素数をカウントする操作のフロー図
【図16】本発明の第2および第3の実施例におけるバ
ックグラウンド画素データPbgとの比較によって画素領
域Astの画素の中から画素データを選択して画素Dst
する操作のフローチャート
【図17】本発明の第3の実施例における縮小処理のフ
ロー図
【符号の説明】
100 MPU 101 システムメモリ 102 画像データメモリ 103 表示メモリ 104 CRTコントローラ 105 CRT 106 バス

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画像(1画素がiビット(iは任意の
    自然数)のデータによって表されるデジタル画像)に縮
    小処理を施す前に、原画像のヒストグラムを求め、その
    後に、縮小後の画像のそれぞれの画素に対応する原画像
    における領域の画素の中から最もヒストグラムの値が小
    さい画素データをそれぞれ選択して縮小後の画素とする
    画像縮小方法。
  2. 【請求項2】 画像データを蓄積する蓄積手段と、画像
    データを処理する中央処理装置と、前記中央処理装置の
    動作を制御する制御データを蓄積する蓄積手段と、画像
    データを表示する画像表示手段とを備え、前記中央処理
    装置が原画像(1画素がiビット(iは任意の自然数)
    のデータによって表されるデジタル画像)のヒストグラ
    ムを求め、その後に、前記中央処理装置が縮小後の画像
    のそれぞれの画素に対応する原画像における領域の画素
    の中から最もヒストグラムの値が小さい画素データをそ
    れぞれ選択して縮小後の画素とすることにより縮小後の
    画像を生成して、前記画像表示手段上に表示する画像処
    理装置。
  3. 【請求項3】 画像データを蓄積する蓄積手段と、画像
    データを処理する中央処理装置と、前記中央処理装置の
    動作を制御する制御データを蓄積する蓄積手段と、画像
    データを表示する画像表示手段とを備え、X軸方向の画
    素数がNX(NXは任意の自然数)、Y軸方向の画素数
    がNY(NYは任意の自然数)の矩形の原画像(1画素
    がiビット(iは任意の自然数)のデータによって表さ
    れるデジタル画像)を、X軸方向の画素数がMX(MX
    はMX≦NXを満たす任意の自然数)、Y軸方向の画素
    数がMY(MYはMY≦NYを満たす任意の自然数)の
    矩形の画像(1画素がiビットのデータによって表され
    るデジタル画像)に縮小して前記画像表示手段上に表示
    する場合、前記中央処理装置が原画像のヒストグラムを
    求め、その後に、縮小後の画像のそれぞれの画素に対応
    する原画像における領域の画素が占める画素領域のY軸
    方向の画素数がPY(PYはNYをMYで割った場合の
    整数の商)であるか、またはPY+1であるか、さら
    に、X軸方向の画素数がPX(PXはNXをMXで割っ
    た場合の整数の商)であるか、またはPX+1であるか
    を前記中央処理装置が判定し、縮小後の画像の画素に対
    応する原画像における領域の画素を求め、その求めた画
    素の中から最もヒストグラムの値が小さい画素データを
    それぞれ選択して縮小後の画素とすることにより縮小後
    の画像を生成して、前記画像表示手段上に表示する画像
    処理装置。
  4. 【請求項4】 画像データを蓄積する蓄積手段と、画像
    データを処理する中央処理装置と、前記中央処理装置の
    動作を制御する制御データを蓄積する蓄積手段と、画像
    データを表示する画像表示手段とを備え、同一の原画像
    (1画素がiビット(iは任意の自然数)のデータによ
    って表されるデジタル画像)を縮小してN(Nは2以上
    の自然数)個の画像を前記画像表示手段上に表示する場
    合、前記中央処理装置が原画像のヒストグラムを求め、
    その後に、前記中央処理装置が縮小後の画像のそれぞれ
    の画素に対応する原画像における領域の画素の中から最
    もヒストグラムの値が小さい画素データをそれぞれ選択
    して縮小後の画素とすることにより縮小後の画像を生成
    して、前記画像表示手段上に1個目の画像を表示し、2
    個目からN個目の画像の表示では、原画像のヒストグラ
    ムは求めず、1個目の画像の表示をする時に求めたヒス
    トグラムを用いて、前記中央処理装置が縮小後の画像の
    それぞれの画素に対応する原画像における領域の画素の
    中から最もヒストグラムの値が小さい画素データをそれ
    ぞれ選択して縮小後の画素とすることにより縮小後の画
    像を生成して、前記画像表示手段上に表示する画像処理
    装置。
  5. 【請求項5】 画像データを蓄積する蓄積手段と、画像
    データを処理する中央処理装置と、前記中央処理装置の
    動作を制御する制御データを蓄積する蓄積手段と、画像
    データを表示する画像表示手段とを備え、X軸方向の画
    素数がNX(NXは任意の自然数)、Y軸方向の画素数
    がNY(NYは任意の自然数)の矩形の原画像(1画素
    がiビット(iは任意の自然数)のデータによって表さ
    れるデジタル画像)を、X軸方向の画素数がMX(MX
    はMX≦NXを満たす任意の自然数)、Y軸方向の画素
    数がMY(MYはMY≦NYを満たす任意の自然数)の
    矩形の画像(1画素がiビットのデータによって表され
    るデジタル画像)と、X軸方向の画素数がLX(LXは
    LX≦NXを満たす任意の自然数)、Y軸方向の画素数
    がLY(LYはLY≦NYを満たす任意の自然数)の矩
    形の画像(1画素がiビットのデータによって表される
    デジタル画像)に縮小して前記画像表示手段上に表示す
    る場合、前記中央処理装置が原画像のヒストグラムを求
    め、その後に,縮小後の画像のそれぞれの画素に対応す
    る原画像における領域の画素が占める画素領域のY軸方
    向の画素数がPYM (PYM はNYをMYで割った場合
    の整数の商)であるか、またはPYM +1であるか、さ
    らに、X軸方向の画素数がPX M (PXM はNXをMX
    で割った場合の整数の商)であるか、またはPXM +1
    であるかを前記中央処理装置が判定し、縮小後の画像の
    画素に対応する原画像における領域の画素を求め、その
    求めた画素の中から最もヒストグラムの値が小さい画素
    データをそれぞれ選択して縮小後の画素とすることによ
    り縮小後の画像を生成して,前記画像表示手段上にX軸
    方向の画素数がMX、Y軸方向の画素数がMYの矩形の
    画像を表示し、次に、縮小後の画像のそれぞれの画素に
    対応する原画像における領域の画素が占める画素領域の
    Y軸方向の画素数がPYL (PYLはNYをLYで割っ
    た場合の整数の商)であるか、またはPYL +1である
    か、さらに、X軸方向の画素数がPXL (PXL はNX
    をLXで割った場合の整数の商)であるか、またはPX
    L +1であるかを前記中央処理装置が判定し、縮小後の
    画像の画素に対応する原画像における領域の画素を求
    め、その求めた画素の中から最もヒストグラムの値が小
    さい画素データをそれぞれ選択して縮小後の画素とする
    ことにより縮小後の画像を生成して,前記画像表示手段
    上にX軸方向の画素数がLX、Y軸方向の画素数がLY
    の矩形の画像を表示する画像処理装置。
  6. 【請求項6】 原画像(1画素がiビット(iは任意の
    自然数)のデータによって表されるデジタル画像)に縮
    小処理を施す前に、原画像のヒストグラムを求め、最も
    ヒストグラムの値が大きい画素データを原画像のバック
    グラウンド画素データとし、縮小後の画像のそれぞれの
    画素に対応する原画像における領域の画素の中から、そ
    れぞれバックグラウンド画素データ以外の画素データを
    優先的に1つ選択して縮小後の画素とする画像縮小方
    法。
  7. 【請求項7】 原画像(1画素がiビット(iは任意の
    自然数)のデータによって表されるデジタル画像)に縮
    小処理を施す前に、原画像の外側の部分の画像のヒスト
    グラムを求め、最もヒストグラムの値が大きい画素デー
    タを原画像のバックグラウンド画素データとし、縮小後
    の画像のそれぞれの画素に対応する原画像における領域
    の画素の中から、それぞれバックグラウンド画素データ
    以外の画素データを1つ優先的に選択して縮小後の画素
    とする画像縮小方法。
  8. 【請求項8】 画像データを蓄積する蓄積手段と、画像
    データを処理する中央処理装置と、前記中央処理装置の
    動作を制御する制御データを蓄積する蓄積手段と、画像
    データを表示する画像表示手段とを備え、前記中央処理
    装置が原画像(1画素がiビット(iは任意の自然数)
    のデータによって表されるデジタル画像)の外側の部分
    の画像のヒストグラムを求め、最もヒストグラムの値が
    大きい画素データを原画像のバックグラウンド画素デー
    タとし、その後に、前記中央処理装置が縮小後の画像の
    それぞれの画素に対応する原画像における領域の画素の
    中から、それぞれバックグラウンド画素データ以外の画
    素データを優先的に1つ選択して縮小後の画素とするこ
    とにより縮小後の画像を生成して、前記画像表示手段上
    に表示する画像処理装置。
  9. 【請求項9】 画像データを蓄積する蓄積手段と、画像
    データを処理する中央処理装置と、前記中央処理装置の
    動作を制御する制御データを蓄積する蓄積手段と、画像
    データを表示する画像表示手段とを備え、X軸方向の画
    素数がNX(NXは任意の自然数)、Y軸方向の画素数
    がNY(NYは任意の自然数)の矩形の原画像(1画素
    がiビット(iは任意の自然数)のデータによって表さ
    れるデジタル画像)を、X軸方向の画素数がMX(MX
    はMX≦NXを満たす任意の自然数)、Y軸方向の画素
    数がMY(MYはMY≦NYを満たす任意の自然数)の
    矩形の画像(1画素がiビットのデータによって表され
    るデジタル画像)に縮小して前記画像表示手段上に表示
    する場合、前記中央処理装置が原画像の外側の部分の画
    像のヒストグラムを求め、最もヒストグラムの値が大き
    い画素データを原画像のバックグラウンド画素データと
    し、その後に、縮小後の画像のそれぞれの画素に対応す
    る原画像における領域の画素が占める画素領域のY軸方
    向の画素数がPY(PYはNYをMYで割った場合の整
    数の商)であるか、またはPY+1であるか、さらに、
    X軸方向の画素数がPX(PXはNXをMXで割った場
    合の整数の商)であるか、またはPX+1であるかを前
    記中央処理装置が判定し、縮小後の画像の画素に対応す
    る原画像における領域の画素を求め、その求めた画素の
    中から、それぞれバックグラウンド画素データ以外の画
    素データを優先的に1つ選択して縮小後の画素とするこ
    とにより縮小後の画像を生成して、前記画像表示手段上
    に表示する画像処理装置。
  10. 【請求項10】 画像データを蓄積する蓄積手段と、画
    像データを処理する中央処理装置と、前記中央処理装置
    の動作を制御する制御データを蓄積する蓄積手段と、画
    像データを表示する画像表示手段とを備え、同一の原画
    像(1画素がiビット(iは任意の自然数)のデータに
    よって表されるデジタル画像)を縮小してN(Nは2以
    上の自然数)個の画像を前記画像表示手段上に表示する
    場合、前記中央処理装置が原画像の外側の部分の画像の
    ヒストグラムを求め、最もヒストグラムの値が大きい画
    素データを原画像のバックグラウンド画素データとし、
    その後に、前記中央処理装置が縮小後の画像のそれぞれ
    の画素に対応する原画像における領域の画素の中から、
    それぞれバックグラウンド画素データ以外の画素データ
    を優先的に1つ選択して縮小後の画素とすることにより
    縮小後の画像を生成して、前記画像表示手段上に1個目
    の画像を表示し、2個目からN個目の画像の表示では、
    原画像のバックグラウンド画素データは求めず、1個目
    の画像の表示をする時に求めたバックグラウンド画素デ
    ータを用いて、前記中央処理装置が縮小後の画像のそれ
    ぞれの画素に対応する原画像における領域の画素の中か
    ら、それぞれバックグラウンド画素データ以外の画素デ
    ータを優先的に1つ選択して縮小後の画素とすることに
    より縮小後の画像を生成して、前記画像表示手段上に表
    示する画像処理装置。
  11. 【請求項11】 画像データを蓄積する蓄積手段と、画
    像データを処理する中央処理装置と、前記中央処理装置
    の動作を制御する制御データを蓄積する蓄積手段と、画
    像データを表示する画像表示手段とを備え、X軸方向の
    画素数がNX(NXは任意の自然数)、Y軸方向の画素
    数がNY(NYは任意の自然数)の矩形の原画像(1画
    素がiビット(iは任意の自然数)のデータによって表
    されるデジタル画像)を、X軸方向の画素数がMX(M
    XはMX≦NXを満たす任意の自然数)、Y軸方向の画
    素数がMY(MYはMY≦NYを満たす任意の自然数)
    の矩形の画像(1画素がiビットのデータによって表さ
    れるデジタル画像)と、X軸方向の画素数がLX(LX
    はLX≦NXを満たす任意の自然数)、Y軸方向の画素
    数がLY(LYはLY≦NYを満たす任意の自然数)の
    矩形の画像(1画素がiビットのデータによって表され
    るデジタル画像)に縮小して前記画像表示手段上に表示
    する場合、前記中央処理装置が原画像の外側の部分の画
    像のヒストグラムを求め、最もヒストグラムの値が大き
    い画素データを原画像のバックグラウンド画素データと
    し、その後に、縮小後の画像のそれぞれの画素に対応す
    る原画像における領域の画素が占める画素領域のY軸方
    向の画素数がPYM (PYM はNYをMYで割った場合
    の整数の商)であるか、またはPYM +1であるか、さ
    らに、X軸方向の画素数がPXM (PXM はNXをMX
    で割った場合の整数の商)であるか、またはPXM +1
    であるかを前記中央処理装置が判定し、縮小後の画像の
    画素に対応する原画像における領域の画素を求め、その
    求めた画素の中から、それぞれバックグラウンド画素デ
    ータ以外の画素データを優先的に1つ選択して縮小後の
    画素とすることにより縮小後の画像を生成して、前記画
    像表示手段上にX軸方向の画素数がMX、Y軸方向の画
    素数がMYの矩形の画像を表示し、次に、縮小後の画像
    のそれぞれの画素に対応する原画像における領域の画素
    が占める画素領域のY軸方向の画素数がPYL (PYL
    はNYをLYで割った場合の整数の商)であるか、また
    はPYL +1であるか、さらに、X軸方向の画素数がP
    L (PXL はNXをLXで割った場合の整数の商)で
    あるか、またはPXL+1であるかを前記中央処理装置
    が判定し、縮小後の画像の画素に対応する原画像におけ
    る領域の画素を求め、その求めた画素の中から、それぞ
    れバックグラウンド画素データ以外の画素データを優先
    的に1つ選択して縮小後の画素とすることにより縮小後
    の画像を生成して、前記画像表示手段上にX軸方向の画
    素数がLX、Y軸方向の画素数がLYの矩形の画像を表
    示する画像処理装置。
  12. 【請求項12】 原画像(1画素がiビット(iは任意
    の自然数)のデータによって表されるデジタル画像)に
    縮小処理を施す前に、原画像のヒストグラムを求め、最
    もヒストグラムの値が大きい画素データを原画像のバッ
    クグラウンド画素データとし、さらに、原画像を細線化
    処理し、縮小後の画像のそれぞれの画素に対応する細線
    化処理された原画像における領域の画素の中から、それ
    ぞれバックグラウンド画素データ以外の画素データを優
    先的に1つ選択して縮小後の画素とする画像縮小方法。
  13. 【請求項13】 原画像(1画素がiビット(iは任意
    の自然数)のデータによって表されるデジタル画像)に
    縮小処理を施す前に、原画像の外側の部分の画像のヒス
    トグラムを求め、最もヒストグラムの値が大きい画素デ
    ータを原画像のバックグラウンド画素データとし、さら
    に、原画像を細線化処理し、縮小後の画像のそれぞれの
    画素に対応する細線化処理された原画像における領域の
    画素の中から、それぞれバックグラウンド画素データ以
    外の画素データを優先的に1つ選択して、縮小後の画素
    とする画像縮小方法。
  14. 【請求項14】 画像データを蓄積する蓄積手段と、画
    像データを処理する中央処理装置と、前記中央処理装置
    の動作を制御する制御データを蓄積する蓄積手段と、画
    像データを表示する画像表示手段とを備え、前記中央処
    理装置が原画像(1画素がiビット(iは任意の自然
    数)のデータによって表されるデジタル画像)の外側の
    部分の画像のヒストグラムを求め、最もヒストグラムの
    値が大きい画素データを原画像のバックグラウンド画素
    データとし、さらに、原画像を細線化処理し、その後
    に、前記中央処理装置が縮小後の画像のそれぞれの画素
    に対応する細線化処理された原画像における領域の画素
    の中から、それぞれバックグラウンド画素データ以外の
    画素データを優先的に1つ選択して縮小後の画素とする
    ことにより縮小後の画像を生成して、前記画像表示手段
    上に表示する画像処理装置。
  15. 【請求項15】 画像データを蓄積する蓄積手段と、画
    像データを処理する中央処理装置と、前記中央処理装置
    の動作を制御する制御データを蓄積する蓄積手段と、画
    像データを表示する画像表示手段とを備え、X軸方向の
    画素数がNX(NXは任意の自然数)、Y軸方向の画素
    数がNY(NYは任意の自然数)の矩形の原画像(1画
    素がiビット(iは任意の自然数)のデータによって表
    されるデジタル画像)を、X軸方向の画素数がMX(M
    XはMX≦NXを満たす任意の自然数)、Y軸方向の画
    素数がMY(MYはMY≦NYを満たす任意の自然数)
    の矩形の画像(1画素がiビットのデータによって表さ
    れるデジタル画像)に縮小して前記画像表示手段上に表
    示する場合、前記中央処理装置が原画像の外側の部分の
    画像のヒストグラムを求め、最もヒストグラムの値が大
    きい画素データを原画像のバックグラウンド画素データ
    とし、さらに、原画像を細線化処理し、その後に、縮小
    後の画像のそれぞれの画素に対応する細線化処理された
    原画像における領域の画素が占める画素領域のY軸方向
    の画素数がPY(PYはNYをMYで割った場合の整数
    の商)であるか、またはPY+1であるか、さらに、X
    軸方向の画素数がPX(PXはNXをMXで割った場合
    の整数の商)であるか、またはPX+1であるかを前記
    中央処理装置が判定し、縮小後の画像の画素に対応する
    細線化処理された原画像における領域の画素を求め、そ
    の求めた画素の中から、それぞれバックグラウンド画素
    データ以外の画素データを優先的に1つ選択して縮小後
    の画素とすることにより縮小後の画像を生成して、前記
    画像表示手段上に表示する画像処理装置。
  16. 【請求項16】 画像データを蓄積する蓄積手段と、画
    像データを処理する中央処理装置と、前記中央処理装置
    の動作を制御する制御データを蓄積する蓄積手段と、画
    像データを表示する画像表示手段とを備え、同一の原画
    像(1画素がiビット(iは任意の自然数)のデータに
    よって表されるデジタル画像)を縮小してN(Nは2以
    上の自然数)個の画像を前記画像表示手段上に表示する
    場合、前記中央処理装置が原画像の外側の部分の画像の
    ヒストグラムを求め、最もヒストグラムの値が大きい画
    素データを原画像のバックグラウンド画素データとし、
    さらに、原画像を細線化処理し、その後に、前記中央処
    理装置が縮小後の画像のそれぞれの画素に対応する細線
    化処理された原画像における領域の画素の中から、それ
    ぞれバックグラウンド画素データ以外の画素データを優
    先的に1つ選択して縮小後の画素とすることにより縮小
    後の画像を生成して、前記画像表示手段上に1個目の画
    像を表示し、2個目からN個目の画像の表示では、原画
    像のバックグラウンド画素データは求めず、また、新た
    に原画像の細線化処理はせず、1個目の画像の表示をす
    る時に求めたバックグラウンド画素データと、細線化処
    理された原画像を用いて、前記中央処理装置が縮小後の
    画像のそれぞれの画素に対応する細線化処理された原画
    像における領域の画素の中から、それぞれバックグラウ
    ンド画素データ以外の画素データを優先的に1つ選択し
    て縮小後の画素とすることにより縮小後の画像を生成し
    て、前記画像表示手段上に表示する画像処理装置。
  17. 【請求項17】 画像データを蓄積する蓄積手段と、画
    像データを処理する中央処理装置と、前記中央処理装置
    の動作を制御する制御データを蓄積する蓄積手段と、画
    像データを表示する画像表示手段とを備え、X軸方向の
    画素数がNX(NXは任意の自然数)、Y軸方向の画素
    数がNY(NYは任意の自然数)の矩形の原画像(1画
    素がiビット(iは任意の自然数)のデータによって表
    されるデジタル画像)を、X軸方向の画素数がMX(M
    XはMX≦NXを満たす任意の自然数)、Y軸方向の画
    素数がMY(MYはMY≦NYを満たす任意の自然数)
    の矩形の画像(1画素がiビットのデータによって表さ
    れるデジタル画像)と、X軸方向の画素数がLX(LX
    はLX≦NXを満たす任意の自然数)、Y軸方向の画素
    数がLY(LYはLY≦NYを満たす任意の自然数)の
    矩形の画像(1画素がiビットのデータによって表され
    るデジタル画像)に縮小して前記画像表示手段上に表示
    する場合、前記中央処理装置が原画像の外側の部分の画
    像のヒストグラムを求め、最もヒストグラムの値が大き
    い画素データを原画像のバックグラウンド画素データと
    し、さらに、原画像を細線化処理し、その後に、縮小後
    の画像のそれぞれの画素に対応する細線化処理された原
    画像における領域の画素が占める画素領域のY軸方向の
    画素数がPYM (PYM はNYをMYで割った場合の整
    数の商)であるか、またはPYM +1であるか、さら
    に、X軸方向の画素数がPXM (PXM はNXをMXで
    割った場合の整数の商)であるか、またはPXM +1で
    あるかを前記中央処理装置が判定し、縮小後の画像の画
    素に対応する細線化処理された原画像における領域の画
    素を求め、その求めた画素の中から、それぞれバックグ
    ラウンド画素データ以外の画素データを優先的に1つ選
    択して縮小後の画素とすることにより縮小後の画像を生
    成して、前記画像表示手段上にX軸方向の画素数がM
    X、Y軸方向の画素数がMYの矩形の画像を表示し、次
    に、縮小後の画像のそれぞれの画素に対応する細線化処
    理された原画像における領域の画素が占める画素領域の
    Y軸方向の画素数がPYL (PYL はNYをLYで割っ
    た場合の整数の商)であるか、またはPYL +1である
    か、さらに、X軸方向の画素数がPXL (PXL はNX
    をLXで割った場合の整数の商)であるか、またはPX
    L +1であるかを前記中央処理装置が判定し、縮小後の
    画像の画素に対応する細線化処理された原画像における
    領域の画素を求め、その求めた画素の中から、それぞれ
    バックグラウンド画素データ以外の画素データを優先的
    に1つ選択して縮小後の画素とすることにより縮小後の
    画像を生成して、前記画像表示手段上にX軸方向の画素
    数がLX、Y軸方向の画素数がLYの矩形の画像を表示
    する画像処理装置。
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